JP2007291626A - パッケージ排土式シールド機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軟質土の地盤からなる地山に小型の筒体からなるパッケージを押し込んで土砂をパッケージ化して採取する掘削を、複数の掘削位置で順々に行うようにした、低パワー且つ低コストのシールド機を提供することである。
【解決手段】 筒状の胴体2の前端近傍部に設けられた隔壁11に、円形の発進口11aがマトリックス状に形成され、各発進口11aの直ぐ後側に閉鎖板16が夫々開閉可能に設けられている。筒体からなるパッケージ20は、外形が八角形であり、これに揺動駆動機構23と進退駆動機構24とが装備されている。図示外の元押しジャッキにより胴体2が地山側に押圧された状態で、揺動駆動機構23と進退駆動機構24とが駆動されると、パッケージ20が往復揺動しながら地山内に徐々に押し込まれ、地山の土砂がパッケージ20内に詰め込まれるので、パッケージ20と共に掘削土を機外に搬出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、軟質土の地層からなる地山にトンネルを構築するに際して、小型の筒体からなるパッケージを地山内に押し込み、パッケージ内部に取り込んだ掘削土をパッケージと共に機内に取り込んで排出する掘削作業を、複数列複数行に亙って順々に行うようにしたものに関する。
従来、トンネルを構築する工法として、沈埋工法、シールド工法や押管工法等が一般に採用されている。沈埋工法は、地上で予め作製した鉄製又はコンクリート製のトンネル枠を海底に沈めておき、海上から海底の土砂を浚渫船で吸い上げながらトンネル枠を徐々に沈めるものである。この沈埋工法においては、施工コストが安い反面、トンネル枠を沈める作業に加えて、海底の土砂を浚渫船により吸い上げ作業を行うので、水路を部分的に遮断せざるを得ないこと、埋設する海底を部分的に掘ることにより、海底の地盤が緩くなっているので、トンネル枠が不安定状態であり、地震が起こると埋設物が破損するという危険が常に伴っている。
一方、地山にトンネルを構築する際に、シールド工法や押管工法を採用する場合には、先端部に掘進機を設け、この掘進機を複数のシールドジャッキで後方から地山側に押し付けながら、回転するカッターヘッドで地山を全断面掘削し、掘削した掘削ズリをスクリューコンベアや排出管で機外に搬出するものであり、施工時における安全性が高くなっている。
そこで、例えば、特許文献1に記載のシールド掘進機は、円筒状のシールド筒の前側に回転カッターを設ける一方、シールド筒の前端部に前隔壁を設けて切羽室(チャンバー)を区画形成するとともに、この前隔壁の後方に後隔壁を設け、これら前隔壁と後隔壁との間に作業室を区画形成し、地山が回転カッターで掘削されて切羽室に入り込んだ掘削土を排土装置で機外に排出するように構成してある。但し、必要に応じて、前隔壁に形成した多数の孔を挿通させた注入パイプにより薬液を注入可能になっている。
一方、特許文献2に記載のシールド掘進機は、カッタフェイスの後側に形成された密閉チャンバ内に、超音波振動子からの超音波を放射すると共に、注水装置からイオン化された気泡混じりの攪拌水を供給し、密閉チャンバ内に取込まれた掘削ズリに、気泡混じりのイオン化された攪拌水を混合させ、更に超音波振動を付加させることで、粘性土の付着性を低下させた流動性の高い掘削ズリにして、スクリューコンベアで機外に搬出されるようにしてある。
特開昭61−142293号公報(第2〜3頁、図1) 特開平7−26883号公報(第3〜4頁、図1)
特許文献1や特許文献2に記載のシールド掘進機においては、シールドフレームの前端に回転カッターを設け、この回転カッターを駆動装置で回転させながら地山を全断面掘削するので、掘削の為の駆動装置が大型化するだけでなく、この駆動装置による消費電力が大きくなり、掘削費用が非常に高くなること、大型のシールド機を設置する設置作業に多大の労力が必要になること等の問題がある。
また、掘削した掘削ズリを密閉チャンバに回収し、流動性を高める為に、掘削ズリに注水したり、添加剤等の種々の薬液を注入するので、排土された土砂のフケ率(地山の状態に対する土砂容積の増加率)が増大し、掘削ズリの搬送量が増加すること、薬液が注入された掘削ズリは、産業廃棄土としてしか扱って貰えず、利用価値が低い土砂となり、処分が非常に難しいこと、等の問題がある。
更に、回転カッターにより地山を掘削するので、円形断面のトンネルを掘削するのに適しているが、円形以外に、例えば、矩形状断面や台形状断面等の矩形状断面を有するトンネルについては、矩形形状に合わせるように、補助掘削作業が余分に必要になるという問題もある。
本発明の目的は、小型の筒体からなるパッケージを軟質土の地盤からなる地山内に押し込んで掘削土をパッケージ化して採取するようにした、低パワー且つ低コストのシールド機を提供することである。
請求項1のパッケージ排土式シールド機は、主に軟質土の地層を掘削する為に立坑側で押し管を継ぎ足しながら元押しジャッキにより推進するシールド機において、筒状の胴体と、この胴体の前端近傍部に設けられた隔壁と、地山を掘削し且つ掘削土を収容して搬送に供する為の後端を閉じた筒体からなり、筒体の前端部に複数のカッタービットを備えた少なくとも1つのパッケージと、隔壁に複数行複数列に形成されたパッケージを押し出す為の複数の発進口と、複数の発進口を解放可能に塞ぐ複数の閉鎖板と、隔壁の後方に装備され、発進口に装着されたパッケージを往復揺動させる揺動駆動手段およびパッケージを前方へ所定ストローク進出駆動可能で且つ復帰位置に後退駆動可能な進退駆動手段とを備えたものである。
このパッケージ排土式シールド機により軟質土の地盤からなる地山にトンネルを構築する場合、先ず、胴体をトンネル掘削通路に設置し、少なくとも1つのパッケージを胴体内に搬入し、複数行複数列に形成された複数の発進口のうちの何れか1つに対応させて、パッケージをこの先端部が隔壁の発進口に臨む位置まで前進させたとき、発進口を塞いでいる閉鎖板を開いて発進口を開放保持する。
このように、パッケージを発進口に装着した状態で、パッケージ進退駆動手段を駆動させてパッケージを地山に押し付けながら揺動駆動手段によりパッケージを往復揺動させると、パッケージの先端部に固定された複数のカッタービットにより、地山がパッケージの肉厚分だけ環状に徐々に掘削され、この掘削によりパッケージが地山内に徐々に押し込まれ、地山のうちの筒状の掘削土が粉砕されることなく塊でパッケージ内に順次収容される。
パッケージが前方へ所定ストローク進むと、進退駆動手段及び揺動駆動手段の駆動が夫々停止される。このとき、パッケージ内には、所定ストロークに相当する量の土砂がパッケージ状態で収容されている。そこで、パッケージを土砂と共に後方に移動して、閉鎖板で発進口が塞がれてから、パッケージは更に後方に引き抜かれて機内に取り込まれた後、機内でパッケージ状態の土砂を分離するか、或いはパッケージは立坑を介して地上に挙げられ、トラックに積載されて搬出され、パッケージ状態の土砂が埋め立て地等に排出される。その後、掘削土を排出した空のパッケージはトラックで掘削地に搬送され、次の発進口において、同様にして掘削作業が繰り返して行われる。
請求項2のパッケージ排土式シールド機は、請求項1において、前記閉鎖板を開いてパッケージを発進口に装着した状態で、揺動駆動手段でパッケージを往復揺動させながら、進退駆動手段でパッケージを進出駆動することにより、パッケージ内に掘削土を収容するように構成されたものである。
請求項3のパッケージ排土式シールド機は、請求項1又は2において、前記パッケージは、円筒体の外周側にカバー板を接合して外形を多角形に構成したものである。
請求項4のパッケージ排土式シールド機は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記パッケージの前端近傍部に、パッケージ内の掘削土と地山との縁を切る地切り機構を設けたものである。
請求項5のパッケージ排土式シールド機は、請求項1〜4の何れかにおいて、前記パッケージにより地山を掘削後にパッケージを発進口から後退させてから、発進口を閉塞板で塞ぐように構成したものである。
請求項6のパッケージ排土式シールド機は、請求項1〜5の何れかにおいて、前記隔壁の近傍位置に、パッケージを上下方向に移動させる為のガイド機構を設けたものである。
請求項1の発明によれば、筒状の胴体と、この胴体の前端近傍部に設けられた隔壁と、地山を掘削し且つ掘削土を収容して搬送に供する為の後端を閉じた筒体からなり、筒体の前端部に複数のカッタービットを備えた少なくとも1つのパッケージと、隔壁に複数行複数列に形成されたパッケージを押し出す為の複数の発進口と、複数の発進口を解放可能に塞ぐ複数の閉鎖板と、隔壁の後方に装備され、発進口に装着されたパッケージを往復揺動させる揺動駆動手段およびパッケージを前方へ所定ストローク進出駆動可能で且つ復帰位置に後退駆動可能な進退駆動手段とを備えた。
従って、筒状である胴体の形状如何により、種々の自由な断面形状のトンネルを掘削することが可能になる。しかも、トンネルを構築する場合、全断面掘削を行わず、トンネル断面を複数の掘削箇所に区画し、1つの掘削区画毎に掘削するようにし、各掘削位置においては、カッタービットによりパッケージの肉厚分だけを掘削し、地山を筒状にくり抜いてパッケージに収容して採取するので、低パワー且つ低コストのシールド機を実現することができる。
複数の掘削区画に分割した1つの掘削区画毎に、地山をパッケージにより筒状にくり抜くので、アーチ効果により地山自体の強度を保持した状態で地山崩れを防止しながら掘削することができる。また、パッケージによる掘削に際して、地山をズリ状に掘削するのではなく、地山の一部をその状態でくり抜いてパッケージ化して搬出するので、掘削土に薬液を注入する等の流動性を高める処理を一切不要にすることができ、作業能率の向上を図ることができる。
パッケージにより排出された掘削土には、掘削土の流動性を図る為の種々の薬液が注入されていない為、排土が産業廃棄物処理対象に該当せず、自然環境を害することもなく、埋立て地用土砂として再利用することかできる。パッケージによる掘削に際して、地山を掘削して掘削土にすることなく、地山の一部を地山の状態でくり抜いてパッケージ化して機外に搬出するので、掘削後の土砂のフケ率(地山の状態に対して土砂容積が増える率)を小さくして排出容積を小さくでき、しかも掘削土に薬液や水を何ら注入していないので、排土重量が増大せず、排土処理を格段に簡単化することができる。
請求項2の発明によれば、前記閉鎖板を開いてパッケージを発進口に装着した状態で、揺動駆動手段でパッケージを往復揺動させながら、進退駆動手段でパッケージを進出駆動することにより、パッケージ内に掘削土を収容するように構成されたので、地山を確実に掘削でき、地山の一部を効率よくパッケージ状にしてパッケージに収容することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記パッケージは、円筒体の外周側にカバー板を接合して外形を多角形に構成したので、多角形のパッケージを作製する作製工程の簡単化及び作製コストの低減化を図ることができる。しかも、パッケージを往復揺動及び進退駆動させるための締め付け装置の省略が可能になる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記パッケージの前端近傍部に、パッケージ内の掘削土と地山との縁を切る地切り機構を設けたので、パッケージに収容した掘削土と地山との縁を切る地切り処理の簡単化及び迅速化を図ることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記パッケージにより地山を掘削後にパッケージを発進口から後退させてから、発進口を閉塞板で塞ぐように構成したので、パッケージが発進口に装着されていない状態で、地山の土砂が地圧で胴体内に進入するのを確実に防止することができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記隔壁の近傍位置に、パッケージを上下方向に移動させる為のガイド機構を設けたので、パッケージを上下方向に移動させて上下に隣接する複数の掘削位置への移動が簡単化する。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
本実施例のパッケージ排土式シールド機は、このシールド機を元押しジャッキで地山に押し付けながら、パッケージを複数の発進口の何れかにおいて地山内に押し込み、パッケージに収容した掘削土をパッケージと共に引き抜いて機内に取り込んだ後、機外に搬出するようにしてある。
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1,図2に示すように、パッケージ排土式シールド機1は、湾の近傍等であって、土かぶりが少なくヘドロ状の軟質土の地盤からなる地山Mにトンネルを掘削する為のものであり、シールド機本体である矩形枠状の胴体2と、この胴体2の進行方向を制御する複数の方向制御ジャッキ3と、この胴体2に装着された複数の閉鎖機構4と、胴体2に装着される少なくとも1つの単孔掘削装置5と、この単孔掘削装置5を上下方向に移動させるガイド機構6等を有する。
図1,図2に示すように、胴体2は、所定長さ(例えば、約15m)を有し、左右長(幅寸法で、例えば約16m)が上下長(高さ寸法で、例えば、約10m))よりも長い縦断面矩形の角筒状に形成されている。胴体2の前端近傍部に隔壁11が一体的に形成され、この隔壁11には、円形の発進口11aがマトリックス状(縦方向に5行且つ横方向に9列)に形成されている。更に、隔壁11よりも所定距離だけ後側に、この隔壁11と平行な補助隔壁12が一体的に形成され、この補助隔壁12にも、隔壁11の発進口11aと対向させて、発進口11aと同サイズ且つ同数の円孔12aが形成されている。
図1,図3に示すように、これら隔壁11と補助隔壁12との間に、各発進口11aとこれに対向する円孔12aの間を囲むように仕切り壁13が縦横に形成されている。ところで、図2に示すように、この胴体2の後端近傍部に矩形枠状のジャッキ受け壁2aが形成され、このジャッキ受け壁2aの後側に、周方向に所定間隔おきに複数の方向制御ジャッキ3が配設されている。ここで、胴体2の後端部の内側に入り込むように、矩形枠状のプレスリング7が配置され、このプレスリング7は複数の押し管8を介して、図示しない元押しジャッキにより押動される。但し、プレスリング7と胴体2の後端部との隙間に、スライドシール9が介設されている。
この場合、元押しジャッキは立坑側(図示略)に配置されている。それ故、胴体2は、元押しジャッキによる推進力により、押し管8とプレスリング7と方向制御ジャッキ3とを介して地山M側に押し付けられている。胴体2の推進方向を変更する場合には、複数の方向制御ジャッキ3の何れかの長さを任意に微調節することにより、掘削方向を所望の方向に制御することが可能である。
次に、閉鎖機構4について説明する。
図1〜図4に示すように、隔壁11及び補助隔壁12と縦横に形成された仕切り壁13(鉛直仕切り壁13a、水平仕切り壁13b)とにより区画されたマトリックス状の区画室15の各々に、閉鎖機構4が設けられている。即ち、第1列〜第9例の各列において、第1行〜第3行については区画室15の下側に閉鎖機構4が夫々設けられ、第4行〜第5行については区画室15の上側に閉鎖機構4が夫々設けられている。そこで、第1列・第5行に対応する第5番の区画室15に設けられた閉鎖機構4について、図3,図4に基づいて説明する。
隔壁11に接する左右両側の鉛直仕切り壁13aの上端部且つ前端部に、閉鎖板16の上端部(前端部)が左右方向向きの支軸17で開閉可能に支持されている。この閉鎖板16の右側に開閉ジャッキ18が前向きに配設されている。そこで、開閉ジャッキ18の後側部は上側の水平仕切り壁13bに連結され、開閉ジャッキ18のロッド18aの前端部が、閉鎖板16の右端部に連結された作動腕16aの先端部に連結されている。それ故、ロッド18aが退入駆動されると、閉鎖板16が下方に回動して発進口11aを内側から密閉でき、ロッド18aが進出駆動されると、閉鎖板16が上方に回動して略水平姿勢になり、発進口11aが開口し、後述する単孔掘削装置5に有するパッケージ20の先端部が発進口11aに臨めるようになる。
次に、少なくとも1つの単孔掘削装置5について説明する。
図2〜図4に示すように、単孔掘削装置5は、後端を閉じた筒体からなるパッケージ20と、このパッケージ20をこの軸心回りに往復揺動させる揺動駆動機構23(これが揺動駆動手段に相当する)と、パッケージ20を所定ストローク進出駆動可能で且つ復帰位置に後退駆動可能な進退駆動機構24(これが進退駆動手段に相当する)と、ガイド機構6の一部と、パッケージ20内に収容された掘削土と地山Mとの縁を切る地切り機構25等を有する。
パッケージ20は、スチール製の筒体からなり、円筒体21の外周側に、矩形状の8枚のカバー板22を接合して外形を八角形に構成されている。このパッケージ20の後端部は蓋部材(図示略)で閉じられ、前端は開口している。パッケージ20のこの開口した筒体の前端部のうち、8つの角部の各々にカッタービット26が夫々固着されている。それ故、このパッケージ20を地山M内に押し込む際に、これら複数のカッタービット26により、パッケージ20の肉厚分だけ地山Mが環状に掘削されるようになっている。
更に、図9に示すように、パッケージ20の内径は、先端部においてΦ1(例えば、約1.3m)であるのに対して、先端部以外においては、Φ1よりも大きいΦ2になっている。それ故、地山Mの掘削に際して、パッケージ20内に順次収容される地山M側の掘削土と、往復摺動するパッケージ20の内壁との摺動摩擦抵抗が格段に減少するようになっている。
次に、揺動駆動機構23について説明する。
図4〜図8に示すように、補助隔壁12に形成された円孔12aの直ぐ後側に対応するように、所定厚さを有し正面視略矩形状の支持ブロック30が配設され、この支持ブロック30は後述するガイド機構6に有する左右1対のガイドレール50Bにより、上下動可能であるが、前後方向の軸心に対して回動不能に且つ前後移動不能に支持されている。
この支持ブロック30の中央部分に円形の貫通孔30aが形成され、この貫通孔30aに隣接する支持ブロック30の内周部に、図7,図8に示す環状の凸状溝30bが形成されている。そこで、支持ブロック30と同じ幅寸法(前後方向長さ)を有するリング部材からなる駆動リング体31が貫通孔30aの外周部に嵌め込まれ、この駆動リング体31の外周部に形成された凹状溝31aが凸状溝30bに嵌合している。それ故、駆動リング体31は、これら凸状溝30bと凹状溝31aとの嵌合を介して、前後方向軸に対して回動可能に支持されている。
更に、駆動リング体31の中心側部分には、図5に示すように、八角形の貫通孔31bが形成され、八角形のパッケージ20がこの貫通孔31bを介して駆動リング体31に前後方向に貫通している。即ち、パッケージ20は駆動リング体31を介して支持ブロック30に対して、往復揺動可能に支持されると共に、前後移動可能に支持されている。ここで、パッケージ20は、駆動リング体31を貫通している為、駆動リング体31と一体的に往復揺動する。
図5,図7,図8に示すように、駆動リング体31の左右対象部位において、支持ブロック30よりも所定長さだけ後方に延出された連結壁部31cが一体的に形成されている。一方、これら連結壁部31cの上側に対応するように、支持ブロック30の上端部の左右両端部に、図4,図6に示す突出部31dが夫々形成されている。
そこで、左右1対の突出部31dの各々に、下向きに配設された左右1対の揺動ジャッキ32の下端近傍部が支持ピン33を用いたトラニオン支持により揺動可能に支持されている。そして、各揺動ジャッキ32のロッド33aの先端部(下端部)は連結壁部31cに形成された連結部31e(図5参照)に連結されている。
即ち、左側の揺動ジャッキ32が進出駆動され且つ右側の揺動ジャッキ32が退入駆動されると、これら連結壁部31cと駆動リング体31を介してパッケージ20が正面視にて時計回りに回動される。この逆に、左側の揺動ジャッキ32が退入駆動され且つ右側の揺動ジャッキ32が進出駆動されると、これら連結壁部31cと駆動リング体31を介してパッケージ20が正面視にて反時計回りに回動される。
次に、進退駆動機構24について説明する。
図3,図4に示すように、パッケージ20に接近させて、パッケージ20の長さ方向と平行に左右1対の進退駆動ジャッキ35が夫々前向きに配設されている。各進退駆動ジャッキ35のロッド35bの前端部は前述した連結壁部31cに連結されるとともに、各進退駆動ジャッキ35のジャッキ本体部35aの前端部がパッケージ20の後端部に固定リング36を介して夫々締結されている。
即ち、図4に示すように、進退駆動ジャッキ35のロッド35bを最大限に進出させた状態で、パッケージ20の先端部を発進口11aに臨ませるようにパッケージ20を位置決めし、1対のロッド35bを同時に徐々に退入させると、パッケージ20には前進させる推進力が作用し、パッケージ20が地山Mの内部に徐々に押し込まれながら前方に移動する。
次に、パッケージ20の前端近傍部に設けられた地切り機構25について説明する。
図4,図9に示すように、パッケージ20の先端近傍部のうち、8つの角部に対応する内部側に、矩形状の地切り板40が夫々配設され、各地切り板40はこの先端部において支持軸41によりパッケージ20に開閉可能に枢着されている。この場合、円筒体21の前端部分が部分的に切り欠かれ、地切り板40はこの内面が円筒体21の内面と同一面となるように収納できるようになっている。
更に、地切り板40の基端部に、側面視にてV字状の切欠き凹部40aが形成されている。一方、カバー板22側には、圧縮コイルバネ42で弾性付勢された係合爪43が出没可能に設けられている。この場合、地切り板40の後端面の一部に位置決め凹部40bが形成され、円筒体21の前端面に球状の位置決め部材兼シールド材44が固着されている。それ故、地切り板40が図9に実線で示す閉じ状態に切換えられると、地切り板40の位置決め凹部40bに位置決め部材兼シールド材44が嵌入し、地切り板40は常には閉じ状態に保持されるようになっている。
しかし、地切り動作を行う場合には、円筒体21とカバー板22とで形成されるエアー通路45に加圧エアPAが供給されると、図9に2点鎖線で示すように、地切り板40はこの加圧エアPAによりパッケージ20の内部側に所定角度開いた開き状態に切換えられる。このとき、弾性付勢された係合爪43が切欠き凹部40aに嵌入し、地切り板40は開き状態に保持されるので、外部から供給される加圧エアPAがパッケージ20内部に収容された掘削土に向けて勢いよく噴射される。
この場合、パッケージ20が揺動駆動機構23により往復揺動する場合、地切り板40により内部の掘削土に、所定範囲に亙って凹み傷が形成される。即ち、8つの地切り板40により、掘削土の外周部全体に環状の凹み傷が形成されることになる。更に、このとき、掘削土のうち、このように形成された環状の凹み傷に向けて加圧エアPAが噴射されて、凹み傷より後側の掘削土が強制的に後方に移動させられる。その結果、凹み傷以降の掘削土と地山Mとの縁が確実に切られ、パッケージ20が、これに収容した掘削土と共に外部に搬出可能になる。
次に、ガイド機構6について説明する。
図2,図5に示すように、第1列の掘削作業を開始する場合には、この第1列の左右両側の鉛直仕切り壁13aに、縦向きの左右1対のガイドレール50A,50Bが夫々縦壁に固着されている。この場合、第1行〜第3行に亙って連続する左右1対の上側ガイドレール50Aが夫々配設されるとともに、第4行〜第5行に亙って連続する別の左右1対の下側ガイドレール50Bが夫々配設される。
即ち、単孔掘削装置5は、第1行〜第3行に亙って上側ガイドレール50Aにより上下方向に移動可能であり、第4行〜第5行に亙って下側ガイドレール50Bにより上下方向に移動可能である。それ故、単孔掘削装置5により、第1列・第1行に対応する第1掘削位置K1で掘削作業を行い、次には、直ぐ下側の第1列・第2行に対応する第2掘削位置K2で、更に直ぐ下側の第1列・第3行に対応する第3掘削位置K3の順に順次掘削作業を行う。
そして、第1列・第4行に対応する第4掘削位置K4で掘削作業を行い、次には、直ぐ下側の第1列・第5行に対応する第5掘削位置K5の順に順次掘削作業を行う。ところで、第1列における第1行〜第5行の全ての掘削位置K1〜K5で掘削作業が終了すると、上下両側ガイドレール50A,50Bを第1列から第2列に移動して鉛直仕切り壁13aに固定し、同様にして第1行〜第5行の各掘削位置K6〜K10で掘削作業を行うようになっている。
ここで、図3に示すように、隔壁11の発進口11aに臨む周縁部に環状の第1シール部材52が装着され、閉鎖板16が発進口11aを内側から塞ぐ場合、発進口11aと閉鎖板16との隙間が第1シール部材52でシールされ、地山Mの土砂が地圧で区画室15に進入するのを確実に防止することができる。また、図3,図7に示すように、補助隔壁12の円孔12aに臨む周縁部にも環状の第2シール部材53が装着され、区画室15に土砂が進入した場合でも、胴体2の内部に進入するのを確実に防止するようにしてある。
この第2シール部材53は、前述した駆動リング体31と同様に構成され、この外周部において、図示を省略するが、補助隔壁12の周縁部に形成された凹溝に係合する凸溝が環状に形成され、この内周側において八角形の開口部が形成され、パッケージ20を貫通状に挿通可能になっている。
次に、パッケージ排土式シールド機1の作動について説明する。
図1,図2に示すように、トンネル掘削通路に進行方向に向けてパッケージ排土式シールド機1が設置されている。この場合、前述したように、胴体2は、複数の押し管8とプレスリング7と方向制御ジャッキ3とを介して元押しジャッキにより地山M側に押し付けられている。
そこで、第1列・第1行の第1掘削位置K1及び第1列・第5行の第5掘削位置K5と、第5列・第1行の第21掘削位置K21及び第5列・第5行の第25掘削位置K25と、第9列・第1行の第41掘削位置K41及び第9列・第5行の第45掘削位置K45において夫々掘削作業が同時に行われる。
ここでは、第1列・第5行に対応する第5掘削位置K5における掘削作業について説明する。
図3,図4に示すように、この第5掘削位置K5に単孔掘削装置5が準備される。即ち、駆動リング体31と左右1対の揺動ジャッキ32を装備した支持ブロック30が1対の下側ガイドレール50B間に支持され、第5掘削位置K5に対応する高さ位置に保持されている。
そこで、パッケージ20が図示外の移送機構により略水平姿勢で、胴体2の後方から、パッケージ20の先端部が発進口11aよりも所定距離(例えば、約2m)だけ手前の位置まで移送され、パッケージ20の先端部が閉鎖板を介して発進口11aに臨む準備位置に位置決めされる。
このように、パッケージ20が準備位置に位置決めされると、パッケージ20の後端部に固定リング36が固着され、この固定リング36に1対の進退駆動ジャッキ本体部35aの前端部が夫々固定されるとともに、最大限に伸長された各ロッド35bの前端部が対応する連結壁部31cに夫々連結される。このとき、開閉ジャッキ18のロッド18aが進出駆動され、閉鎖板16が上方に回動して略水平姿勢になり、発進口11aが開口する。
そして、パッケージ20の先端部が発進口11aに臨む掘削開始状態に位置決めされると、掘削作業が開始される。先ず、1対の進退駆動ジャッキ35が同時に退入駆動されるので、パッケージ20の先端部が地山Mに押し付けられる。この押し付け状態になると、1対の揺動ジャッキ32が交互に進出駆動と退入駆動するように駆動される。
その為、前述したように、パッケージ20は正面視にて、所定範囲(例えば、約45°)に亙って反時計回りと時計回りとに交互に揺動回動される。このように、パッケージ20が地山M側に押し付けられながら同時に往復揺動するので、パッケージ20の先端部に固定された複数のカッタービット26により、パッケージ20の肉厚分だけ地山Mが環状に掘削されながらパッケージ20が地山M内に徐々に押し込まれるので、地山Mのうちの円筒状の掘削土がパッケージ20内に順次収容されていく。
このとき、パッケージ20の外形は八角形である為、パッケージ20の外面のうちの8つの角部だけが地山Mと摺動するので、往復揺動するパッケージ20の外面と地山Mとの摺動摩擦抵抗が格段に減少するとともに、前述したように、パッケージ20先端部における内径(Φ1)が、それ以外の内径(Φ2)よりも小さくなっているので、往復揺動するパッケージ20の内面と収容する掘削土との摺動摩擦抵抗も格段に減少するので、揺動ジャッキ32の駆動力を小型化することができ、しかもパッケージ20の耐久性を向上することができる。
このようにして、パッケージ20が前方へ所定ストローク(例えば、約2m)進むと、1対の進退駆動ジャッキ35の退入駆動が同時に停止される。このとき、パッケージ20内には、約2mの掘削土が収容されている。そこで、パッケージ20が往復揺動しながらパッケージ20内のエアー通路45に加圧エアPAが供給される。これにより、前述したように地切り装置25が作動し、8つの地切り板40が加圧エアPAにより同時に開き状態に切換えられる(図9参照)
その結果、8つの地切り板40により、掘削土の外周部全体に環状の凹み傷が形成され、この凹み傷に向けて加圧エアPAが噴射されるので、凹み傷以降の掘削土と地山Mとの縁が確実に切られ、凹み傷より後側の掘削土が強制的に後方に移動させられ、圧縮される。従って、地切り後においても加圧エアPAを供給し続けるので、パッケージ20内に収容された掘削土は、パッケージ20の先端部から外部に漏れることはなく圧縮状に固められる。
このように、地山Mとの縁切り作業が完了すると、次に、パッケージ20が所定距離(例えば、約2m)だけ後方に移動される。そして、開閉ジャッキ18のロッド18aが退入駆動され、閉鎖板16が下方に回動して発進口11aが内側から密閉される。それ故、地山Mの土砂が区画室15への進入が確実に防止される。
その後、固定リング36に固定されていた1対の進退駆動ジャッキ35が取外されるとともに、固定リング36も取外され、移送機構によりパッケージ20が胴体2の後方に移動された後、パッケージ20は立坑を介して地上に挙げられ、トラックに積載されて搬出される。そして、搬出先において、パッケージ20内に収容されている掘削土が埋め立て地等に排出される。
このように、掘削土を排出されたパッケージ20はトラックで掘削地に搬送される。その間に、予備のパッケージ20が次の第4掘削位置K4に設置され、前述したように掘削作業が繰り返して行われる。但し、掘削が完了したパッケージ20を用いて、他の掘削位置K4で継続して掘削作業を続行する場合には、パッケージ20内に飛び出している地切り板40が作業員により元の閉じ状態に切換えられる。そして、ガイド機構6によりパッケージ20を上側の第4掘削位置K4に移動させ、この第4掘削位置K4において連続して掘削土をパッケージ20内に収容してから、パッケージ20をトラックで機外の搬出するようにしてもよい。
このようにして、全ての掘削位置K1〜K45にて掘削が完了した場合、押し管8が継ぎ足され、元押しジャッキにより胴体が所定距離だけ前進される。このとき、掘削されないで残っている型抜き状態の残土が崩されて、地山M側に押される。即ち、この地山M側に押された残土については、次回の掘削作業により掘削されることになる。このようにして、矩形形状のトンネルが順々に構築される。
以上説明したパッケージ排土式シールド機1によれば次の効果を奏する。
筒状である胴体2の形状如何により、種々の自由な断面形状のトンネルを掘削することが可能になる。しかも、トンネルを構築する場合、全断面掘削を行わず、トンネル断面を複数の掘削箇所に区画し、1つの掘削区画毎に掘削するようにし、各掘削位置においては、カッタービット26によりパッケージ20の肉厚分だけを掘削し、地山Mを筒状にくり抜いてパッケージ20に収容して採取するので、低パワー且つ低コストのシールド機を実現することができる。
複数の掘削区画に分割した1つの掘削区画毎に、地山Mをパッケージ20により筒状にくり抜くので、アーチ効果により地山M自体の地山強度を保持した状態で地山崩れを防止しがら掘削することができる。また、パッケージ20による掘削に際して、地山Mをズリ状に掘削するのではなく、地山Mの一部をその状態で円筒状にくり抜いてパッケージ化して搬出するので、掘削土に薬液を注入する等の流動性を高める処理を一切不要にすることができ、作業能率の向上を図ることができる。
パッケージ20により排出された掘削土には、掘削土の流動性を図る為の種々の薬液が注入されていない為、排土が産業廃棄物処理対象に該当せず、自然環境を害することもなく、埋立て地用土砂として再利用することかできる。パッケージ20による掘削に際して、地山Mを掘削して掘削土にすることなく、地山Mの一部を地山Mの状態でくり抜いてパッケージ化して機外に搬出するので、掘削後の土砂のフケ率(地山Mの状態に対して土砂容積が増える率)を小さくして排出容積を小さくでき、しかも掘削土に薬液や水を何ら注入していないので、排土重量が増大することもなく、排土処理を格段に簡単化することができる。
閉鎖板16を開いてパッケージ20を発進口11aに装着した状態で、揺動駆動機構23でパッケージ20を往復揺動させながら、進退駆動機構24でパッケージ20を進出駆動することにより、パッケージ20内に掘削土を収容するように構成されたので、地山Mを確実に掘削でき、地山Mの一部を効率よくパッケージ状にしてパッケージ20に収容することができる。
パッケージ20は、円筒体21の外周側にカバー板22を接合して外形を多角形に構成したので、多角形のパッケージ20を作製する作製工程の簡単化及び作製コストの低減化を図ることができる。しかも、パッケージ20を往復揺動及び進退駆動させるための締め付け装置の省略が可能になる。
パッケージ20の前端近傍部に、パッケージ20内の掘削土と地山Mとの縁を切る地切り機構25を設けたので、パッケージ20に収容した掘削土と地山Mとの縁を切る地切り処理の簡単化及び迅速化を図ることができる。
パッケージ20により地山Mを掘削後にパッケージ20を発進口11aから後退させてから、発進口11aを閉塞板16で塞ぐように構成したので、パッケージ20が発進口11aに装着されていない状態で、地山Mの土砂が地圧で胴体2内に進入するのを確実に防止することができる。
隔壁11の近傍位置に、パッケージ20を上下方向に移動させる為のガイド機構6を設けたので、パッケージ20を上下方向に移動させて上下に隣接する複数の掘削位置への移動が簡単化する。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)第1変更形態
図10に示すように、地切り機構25Aを部分的に変更し、転動させたカッタービット26Aで地山Mとの縁を切るようにしてもよい。即ち、パッケージ20の先端部の角部において、カッタービット26Aを支軸55により、実線で示す掘削姿勢と、2点鎖線で示す転動姿勢とに亙って切換え可能に構成し、円筒体21とカバー板22とからなるエアー通路45の先端部に、このエアー通路45を塞ぐ封鎖部材56が前後動可能に内嵌されている。
ここで、カッタービット26Aは、常には図示外の引っ張りコイルバネで掘削姿勢に保持されている。更に、この封鎖部材56が実線で示す通常位置から2点鎖線で示す作動位置まで移動したときに、加圧エアPAがパッケージ20の内部に噴出可能な噴出し通路21aが形成されている。
それ故、地切り動作を行う場合、エアー通路45に加圧エアPAが供給されると、このエアー圧で封鎖部材56が通常位置から先端側の作動位置に移動する。このとき、カッタービット26Aの後端部の斜面が封鎖部材56により前方に押されるので、カッタービット26Aは支軸55を中心に所定角度回動し、ストッパピン58に当接して転動姿勢に切換えられる。これと同時に、加圧エアPAが噴出し通路45を経てパッケージ20内部に収容された掘削土に向けて勢いよく噴射される。
この場合、パッケージ20が揺動駆動機構23により往復揺動するので、転動姿勢に切換えられたカッタービット26Aにより、パッケージ20内部の掘削土に、所定範囲に亙って凹み傷が形成される。それ故、前述した実施例と同様に、パッケージ20に収容された掘削土の先端部の外周部全体に、環状の凹み傷が所定幅に亙って形成される。
更に、同時に、加圧エアPAが噴出し通路21aを介して凹み傷に向けて集中的に噴射され、凹み傷より後側の掘削土が強制的に後方に移動させられ、凹み傷以降の掘削土と地山Mとの縁を切る仕切りが確実に行われる。
2)第2変更形態
図11に示すように、地切り機構25Bを部分的に変更し、地切り爪で地山Mとの地切りを行うようにしてもよい。即ち、パッケージ20の先端部の角部において、円筒体21とカバー板22とからなるエアー通路45の先端部に、このエアー通路45に連通し且つエアー通路45と部分的に重複するように開口収容部45Aが形成され、この開口収容部45Aに、前後1対の硬質ゴム製の弁体60が対峙させて収容されている。
これら1対の弁体60の各々には、パッケージ20の内側に相当する内面において、断面がノコギリ刃状のカッター部材61が夫々貼着されている。ここで、これら1対の弁体60は、この基本姿勢により収納位置に保持され、これに貼着されているカッター部材61も収納位置に保持されている。それ故、地切り動作を行うに際して、エアー通路45に加圧エアPAが供給されると、このエアー圧で1対の弁体60が同時に2点鎖線で示す作動位置に切換えられ、同時にカッター部材61も2点鎖線で示す作動位置に切換えられる。
これと同時に、加圧エアPAが、これら1対の弁体60とカッター部材61との間から、パッケージ20内部に収容された掘削土に向けて勢いよく噴射される。この場合、パッケージ20が揺動駆動機構23により往復揺動するので、作動位置に切換えられた複数のカッター部材61により、前述した実施例と同様に、パッケージ20に収容された掘削土の先端部の外周部全体に、環状の凹み傷が所定幅に亙って形成されることになる。
更に、同時に、この掘削土の凹み傷に向けて加圧エアPAが集中的に噴射され、凹み傷より後側の掘削土が強制的に後方に移動させられ、凹み傷以降の掘削土と地山Mとの縁を切る仕切りが確実に行われる。
3)第3変更形態
図12に示すように、地切り機構25Cを変更し、揺動駆動機構23Aが地切り機能を兼ね備えるように構成し、更に、閉鎖機構4Aを上下1対の遮蔽機構65,70で構成するようにしてもよい。即ち、支持ブロック30Aは、この前後方向長さにおいて前記実施例のものよりも大きい寸法に構成され、この支持ブロック30Aの中央部分に形成された貫通孔30aに球体状の駆動リング体31Aが嵌め込まれている。
即ち、駆動リング体31Aの外周面は部分球面状に形成され、駆動リング体31Aを嵌合支持する支持ブロック30Aには、駆動リング体31Aの部分球状外周面に係合可能な部分球状支持面が形成されている。つまり、駆動リング体31Aは支持ブロック30Aにより、360°に亙って回転自在に支持されている。
一方、上側遮蔽機構65は、発進口11aの上側に設けられた外側の第1遮蔽板66とこの第1遮蔽板66に出没可能に内嵌される第2遮蔽板67と、これら両第1,第2遮蔽板66,67を夫々駆動する駆動ジャッキ(図示略)等を備えている。また、下側遮蔽機構70は、発進口11aの下側に設けられた外側の第3遮蔽板71とこの第3遮蔽板71に出没可能に内嵌される第4遮蔽板72と、これら両第3,第4遮蔽板71,72を夫々駆動する駆動ジャッキ(図示略)等を備えている。
パッケージ20による掘削作業に際して、前述した実施例と同様に、左右1対の揺動ジャッキ32が進出動作と退入動作を交互に行うように駆動される。その為、前記実施例と同様に、パッケージ20は正面視にて、所定範囲(例えば、約45°)に亙って反時計回りと時計回りとに交互に揺動回動される。
一方、地切りに際しては、これら1対の揺動ジャッキ32が同時に、進出動作と退入動作を交互に行うように駆動される。その為、これら揺動ジャッキ32が同時に進出駆動されると、パッケージ20の後端部が下方に移動し、パッケージ20の前端部は逆に上方に微小距離だけ移動する。また、これら揺動ジャッキ32が同時に退入駆動されるとパッケージ20の後端部が上方に移動し、パッケージ20の前端部は逆に下方に微小距離だけ移動する。
即ち、図12に示すように、パッケージ20の前端部は、交互に上動と下動とを繰返すので、パッケージ20内に収容された掘削土と地山Mとの縁が確実に切られる。この地切りに際して、パッケージ20の先端部からパッケージ20の内部に向けて加圧エアPAを噴出させるようにしてもよい。また、パッケージ20の往復揺動と上下揺動とを交互に繰り返して行うようにしてもよい。
このように、地切り動作が完了した後、パッケージ20が所定距離だけ後方に移動されたときに各駆動ジャッキが進出駆動される。これにより、第2遮蔽板67が下方に移動されるとともに、第1遮蔽板66が第2遮蔽板67よりも更に下方に移動するので、発進口11aの上側半分が第1遮蔽板66で確実に塞がれる。また、第4遮蔽板72が上方に移動されるとともに、第3遮蔽板71が第4遮蔽板72よりも更に上方に移動するので、発進口11aの下側半分が第3遮蔽板71で確実に塞がれる。
4)内部に掘削土を収容したパッケージ20を機外に搬出するに際して、パッケージ20の先端部をキャップ部材で塞ぐようにしてもよい。これにより、パッケージ20の搬送中に、内部に収容した掘削土が溢れるのを確実に防止することができる。
5)パッケージ20の外形は、八角形に限らず、四角形等、それ以外の多角形であってもよく、また円形でもよい。
6)胴体2の外形形状は、矩形状以外に、台形や複雑な多角形であってもよく、また円形であってももよい。
7)ガイド機構6は上下側ガイドレール50A,50Bで構成され、単孔掘削装置5を上下移動可能に構成したが、これら上下側ガイドレール50A,50Bを左右方向に移動可能に、つまり順次次の列に移動可能に構成するようにしてもよい。また、1つの掘削位置に対応するだけの長さの短尺ガイドレールを設け、この短尺ガイドレールを上下方向及び水平方向に移動可能に構成するようにしてもよい。
8)パッケージ20による掘削後の排土方法として、機内において掘削土をパッケージ20から排土し、この掘削土を機内に備え付けのコンベヤ又は排土管により機外に排出するようにしてもよい。この場合、パッケージ20の利用効率を向上させることができる。
9)揺動駆動機構23に用いた揺動ジャッキ32は、圧縮エアを用いたエアシリンダであっても、油圧を用いた油圧シリンダであってもよく、電動モータであってもよい。
10)本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係るパッケージ排土式シールド機の正面図である。 図1のB−B線縦断側面図である。 図2の要部拡大部分側面図である。 本発明の実施例に係るパッケージ排土式シールド機の斜視図である。 パッケージ排土式シールド機の部分拡大正面図である。 パッケージ排土式シールド機の部分拡大平面図である。 図5のG−G線縦断側面図である。 図5のH−H線横断平面図である。 パッケージの要部拡大縦断面図である。 第1変更形態に係る図9相当図である。 第2変更形態に係る図9相当図である。 第3変更形態に係る図4相当図である。
符号の説明
1 パッケージ排土式シールド機
2 胴体
4 閉鎖機構
4A 閉鎖機構
5 単孔掘削装置
6 ガイド機構
8 押し管
11 隔壁
11a 発進口
16 閉鎖板
20 パッケージ
21 円筒体
22 カバー板
23 揺動駆動機構
24 進退駆動機構
25 地切り機構
25A 地切り機構
25B 地切り機構
25C 地切り機構
26 カッタービット
30 支持ブロック
30A 支持ブロック
31 駆動リング体
31A 駆動リング体
32 揺動ジャッキ
35 進退駆動ジャッキ
50A ガイドレール
50B ガイドレール
56 封鎖部材
60 弁体
61 カッター部材
65 上側遮蔽機構
70 下側遮蔽機構
M 地山

Claims (6)

  1. 主に軟質土の地層を掘削する為に立坑側で押し管を継ぎ足しながら元押しジャッキにより推進するシールド機において、
    筒状の胴体と、
    この胴体の前端近傍部に設けられた隔壁と、
    地山を掘削し且つ掘削土を収容して搬送に供する為の後端を閉じた筒体からなり、筒体の前端部に複数のカッタービットを備えた少なくとも1つのパッケージと、
    前記隔壁に複数行複数列に形成されたパッケージを押し出す為の複数の発進口と、
    前記複数の発進口を解放可能に塞ぐ複数の閉鎖板と、
    前記隔壁の後方に装備され、前記発進口に装着されたパッケージを往復揺動させる揺動駆動手段およびパッケージを前方へ所定ストローク進出駆動可能で且つ復帰位置に後退駆動可能な進退駆動手段と、
    を備えたことを特徴とするパッケージ排土式シールド機。
  2. 前記閉鎖板を開いてパッケージを発進口に装着した状態で、前記揺動駆動手段でパッケージを往復揺動させながら、前記進退駆動手段でパッケージを進出駆動することにより、パッケージ内に掘削土を収容するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ排土式シールド機。
  3. 前記パッケージは、円筒体の外周側にカバー板を接合して外形を多角形に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパッケージ排土式シールド機。
  4. 前記パッケージの前端近傍部に、パッケージ内の掘削土と地山との縁を切る地切り機構を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパッケージ排土式シールド機。
  5. 前記パッケージにより地山を掘削後にパッケージを発進口から後退させてから、発進口を閉塞板で塞ぐように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパッケージ排土式シールド機。
  6. 前記隔壁の近傍位置に、前記パッケージを上下方向に移動させる為のガイド機構を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のパッケージ排土式シールド機。
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