JPH08112814A - 大口径穴あけ方法および大口径穴あけ装置 - Google Patents

大口径穴あけ方法および大口径穴あけ装置

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JPH08112814A
JPH08112814A JP27588294A JP27588294A JPH08112814A JP H08112814 A JPH08112814 A JP H08112814A JP 27588294 A JP27588294 A JP 27588294A JP 27588294 A JP27588294 A JP 27588294A JP H08112814 A JPH08112814 A JP H08112814A
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JP
Japan
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hole
hole saw
saw
core
diameter
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Application number
JP27588294A
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English (en)
Inventor
Yusaku Matsuda
田 雄 策 松
Akihiko Imamura
村 明 彦 今
Yoshikazu Shimoji
地 義 和 下
Masanori Kito
頭 政 徳 鬼
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Sanwa Diamond Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Diamond Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 たとえば鉄筋コンクリート構造物等のような
比較的重量の大きい被穴あけ体であっても、比較的振動
をおこさず大口径の穴あけを行うことができる方法およ
び大口径穴あけ装置を提供する。 【構成】 被穴あけ体に大口径の穴を開ける方法であっ
て、剛体からなる大口径円筒体12の口縁部14の先端
に焼結体の切刃16が形成され、円筒体12の先端から
後端まで、同径で且つ中空状で、前端および後端も開口
しているホールソー10を準備するステップと、ステッ
プで準備されたホールソー10の切刃16部分を被穴あ
け体に当接させ、ホールソー10を回転させながら被穴
あけ体の深部に向けてホールソー10を移動させるステ
ップと、ホールソー10で切断された被穴あけ体の切断
部分たるホールソー10内のコアー部分を、ホールソー
10の後端開口部より引き出すステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大口径の穴あけを行
う大口径穴あけ方法および大口径穴あけ装置に関し、特
に、トンネル掘削のシールド工法等において、予備的
に、たとえば鉄筋コンクリート構造物等に直径1m以上
の大口径の穴あけをする方法およびその大口径穴あけ方
法に用いられる大口径穴あけ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法により、たとえば、地下鉄
道等を建設するためのトンネル掘削を行う場合、特に、
都心部においては、ビルの地下等においてトンネル掘削
を行う場合が多いが、都心部におけるビルの地下等にお
いては、ビルの設備等の関係上振動等を与えることがで
きないことが多い。そのために、多くの人数で手作業に
近い掘削作業を行っていることがある。しかしながら、
そのような人手によるトルネル掘削作業では、能率が上
がらず、たとえば工期等の点においても初期の目的どお
り達成できないことが多い。そこで、従来のダイヤモン
ドホールソーをそのシールド工法等によるトンネル掘削
の大口径穴あけに応用することが考えられる。従来のダ
イヤモンドホールソーは、その外径がたとえば300〜
500mmといったように比較的小さく、図11(A)
に示すように駆動源の回転力をホールソー1に伝達する
チャック部分3が、ホールソー1の鋼管5の径よりも小
さくなっている。また、ホールソー1を回転させる回転
駆動部分が、この細くなったチャック部分3の後方に位
置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の比較的小型のダ
イヤモンドホールソーを転用して穴あけ作業を行えば、
図11(A)に示されるコアー7がダイヤモンドホール
ソー1の中空部内に残存し、このコアーAを除去するこ
とにより被穴あけ物に穴を開けることができる。とく
に、このダイヤモンドホールソー1によって開ける穴が
横長の場合は、穴が抜けたとき、ホールソー1とホール
ソー1の中空部内のコアーAが一体になって回転し、こ
のとき、コアーAがホールソー1の中空部内に取り込ま
れる。この従来のホールソー1では、コアーAをホール
ソー1のダイヤモンド切刃側に抜き出さなければならな
いため、ダイヤモンド切刃とホールソー1の鋼管5の中
空部内の壁面との間に段差があるために、ダイヤモンド
切刃9が障害となりコアーAを抜き出すことが容易では
ない。したがって、この従来のホールソー1を用いた装
置では、たとえば、鉄筋コンクリート構造物等のような
比較的重量が重く、しかも、開けようとする穴径が1m
を越えるような大口径の穴あけとして利用しようとした
場合、コアーAの重量がいきおい重くなり、より一層ホ
ールソー1からコアーAを抜き出すことが困難となり、
穴あけを行うこと自体が困難となる。このように、この
従来のダイヤモンドホールソーを応用した製品を用いて
大口径穴あけを行えば、比較的振動をおこさず穴あけを
行うことができるが、前記したような問題点を含むこと
になる。それゆえに、この発明の主たる目的は、たとえ
ば鉄筋コンクリート構造物等のような比較的重量の大き
い被穴あけ体であっても、比較的振動をおこさず大口径
の穴あけを行うことができる方法および大口径穴あけ装
置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の大口径穴あけ
方法は、被穴あけ体に大口径の穴を開ける方法であっ
て、剛体からなる大口径円筒体の口縁部の先端に焼結体
の切刃が形成され、円筒体の先端から後端まで、同径で
且つ中空状で、前端および後端も開口しているホールソ
ーを準備するステップと、ステップで準備されたホール
ソーの切刃部分を被穴あけ体に当接させ、ホールソーを
回転させながら被穴あけ体の深部に向けてホールソーを
移動させるステップと、ホールソーで切断された被穴あ
け体の切断部分たるホールソー内のコアー部分を、ホー
ルソーの後端開口部より引き出すステップとを含む、大
口径穴あけ方法である。
【0005】請求項2の大口径穴あけ方法は、ホールソ
ーで切断された被穴あけ体の切断部分たるホールソー内
のコアー部分を、ホールソーの進行方向に向けて押圧お
よび/または保持するテスップを含む、請求項1記載の
大口径穴あけ方法である。
【0006】請求項3の大口径穴あけ装置は、大口径の
穴あけ装置であって、剛体からなる大口径円筒体の口縁
部の先端に焼結体の切刃が形成され、円筒体の先端から
後端まで同径で且つ中空状で、前端および後端のいずれ
も開口されてなるホールソーと、ホールソーを回転させ
る駆動源の駆動力を伝達し、ホールソーを回転させる回
転手段と、ホールソーを被穴あけ体に向けて進退させる
ホールソー送り手段とを含む、大口径穴あけ装置であ
る。
【0007】
【作用】請求項1ないし3の発明によれば、ホールソー
は、被穴あけ体に向けて進みながら回転し、大口径円筒
体の口縁部の先端に形成された切刃にて被穴あけ体に穴
を開け、円筒体の後端の開口部より被あけ体の削除部分
を抜き出せる。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被穴あけ体の
深部に至るまで同径で同一形状にホールソーにより切削
して穴あけができ、そのために、ホールソーの中空部内
に残った被穴あけ体を切削してなるコアーをホールソー
の開口した後端より引き出すことができる。
【0009】請求項2の発明によれば、ホールソーは中
空状に形成されているので、被穴あけ体にホールソーを
移動して切り込んでいくことにより穴が開けられるが、
穴あけ加工が進んでいき被穴あけ体の深部で被穴あけ体
の破断がおきても、たとえばホールソーの中空部に被穴
あけ体を切削してなるコアーをより深部に向けて押圧す
るかあるいは別途保持手段で保持することにより、円筒
体内を滑らしながらコアーをホールソーの開口した後端
より外部に引き出すことが容易にできるようにすること
ができる。
【0010】請求項3の発明によれば、被穴あけ体の深
部に至るまで同径で同一形状にホールソーにより切削し
て穴あけができ、そのために、ホールソーの中空部内に
残った被穴あけ体を切削してなるコアーをホールソーの
開口した後端より引き出すことができる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である大口径穴
あけ装置の概念図であり、図2は、この発明の一実施例
である大口径穴あけ装置の要部を示す斜視図であり、図
3は、図2図示例の正面図であり、図4は、図2図示例
の後部方向から見た側面図であり、図5は、図2図示例
の前部方向から見た側面図であり、図6は図2図示例の
平面図である。
【0013】ホールソー10は、鋼管からなる直径が1
m以上の大口径の円筒体12の口縁部14の先端に、ダ
イヤモンド砥粒を含むチップ状の金属焼結体からなる切
刃16が固定されてなる。前記円筒体12は、その切刃
16が固定された先端から、後端に至るまで同形で、且
つ先端から後端に至るまで中空状に形成され、先端およ
び後端のいずれにも開口部18a,18bが形成されて
いる。切刃16は、その内縁が、円筒体12の先端の開
口部18aの内側に位置するように固定されている。
【0014】切刃16は、断面凸字状で平面方形のチッ
プ状に形成され、その左右端の凸部20には、貫通孔2
2が形成され、貫通孔22にボルト24等の固定手段が
嵌挿され、円筒体12の口縁部の先端に形成された固定
穴(図示せず)にボルト24を螺着して切刃16が円筒
体12の先端口縁部に固定されている。
【0015】このホールソー10は、大口径穴あけ装置
において正立時支持手段を構成する基体30の上方で基
体30の長手方向に水平に、すなわち基体30と平行で
ホールソー10の口縁部14が垂直となるように円筒体
12を水平方向にして固定されている。正立時支持手段
は、設置される面を有する基体30と、被穴あけ体に固
定される面を有する枠体32とを含む。すなわち、基体
30の前端には、アーチ状の枠体32が垂直方向に基体
30の前端部分を囲繞するように固定されている。そし
て、ホールソー10の前端は、この枠体32側を向くよ
うに枠体32の内側に固定されている。
【0016】一方、ホールソー10の後端部位は、ホー
ルソー10を回転させるホールソー回転手段たるホール
ソー回転支持体34に回転自在に固定されている。ホー
ルソー回転手段は、基体30の中央よりやや後方に垂直
方向に立設されたホールソー回転支持体34と、ホール
ソー10を円滑に回転させるための回転用ベアリング3
8およびベアリング受け40と、駆動源たる駆動モータ
42とを含む。ホールソー回転支持体34は、ホールソ
ー10を枠体32側につき出して支持するように形成さ
れ、ホールソー10の後端の開口部18bが開口するよ
うにアーチ状に形成されている。そして、ホールソー1
0の後端の外周面に形成されたフランジ36に固定され
た円環状の回転用ベアリング38を介して、ホールソー
回転支持体34内に形成されたベアリング受け40に回
転自在に固定されている。ベアリング受け40は、ホー
ルソー回転手段を構成するもので、ホールソー回転支持
体34の中空部内に内装されているが、このベアリング
受け40を内装したホールソー回転支持体34は、ホー
ルソー10を前後進させるホールソー送り手段を介して
基体30に連結されている。回転用ベアリング38後方
でホールソー回転支持体34内には、ホールソー回転手
段たる駆動源たる油圧モータからなる駆動モータ42が
設けられ、その駆動モータ42の回転軸にギア44が連
結され、ギア44と噛合する歯部46が回転用ベアリン
グ38の外周に形成されている。したがって、駆動モー
タ42を油圧装置(図示せず)により回転させると、ギ
ア44およびそれと噛合する歯部46を介してホールソ
ー10が回転する。
【0017】ホールソー10を水平方向に進退させる送
り手段は、ホールソー回転支持体34に固定された送り
テーブル48と、送りテーブル48を案内するレール体
50と、レール体50に沿って送りテーブル48を案内
し移動させるローラ52およびガイド用支持ローラ54
と、送りテーブル48を進退させる駆動源たるテーブル
送り用油圧シリンダ56とを含む。送りテーブル48
は、ホールソー回転支持体34の下部に水平方向におい
て移動自在に固定され、且つホールソー回転支持体34
と連結固定されている。送りテーブル48は、平板状
で、前記枠体32の内側縁より若干外側にでる程度の幅
を有し、レール体50の上面を前後進するように形成さ
れている。レール体50は、基体30の上面でホールソ
ー10の前後方向に略沿って基体30の前端から後端に
わたり形成され、送りテーブル48の下部には回転自在
にローラ52が形成され、そのローラ52がレール体5
0の上面を転動して送りテーブル48が前後進するよう
に構成されている。送りテーブル48の下部には、送り
テーブル48が移動中に上下に振れたりすることがない
ように、一対のガイド用支持ローラ54が回転自在に固
定され、ガイド用支持ローラ54は、レール体50の上
面に接するように回転自在に固定されたガイド用支持ロ
ーラ54aと、ガイド用支持ローラ54aと対向して、
レール体50の下面に接するように設けられたガイド用
支持ローラ54bとからなり、ガイド用支持ローラ54
bは、送りテーブル48の下面から下方に向かって突き
出し設けられた支持腕54cに回転自在に固定されてい
る。したがって、上下一対のガイド用支持ローラ54a
および54bによって、レール体50を挟んで上下の振
れを防ぎながら、送りテーブル48が前後進する。送り
テーブル48の前後進、すなわちホールソー10の前後
進は、ホールソー送り手段を構成するテーブル送り用油
圧シリンダ56の作動によって行われるように構成され
ている。すなわち、送りテーブル48の前端下面に下方
に突き出し設けられたシリンダ軸固定部58の後面にテ
ーブル送り用油圧シリンダ56のロッドの先端が固定さ
れ、テーブル送り用油圧シリンダ56の後端は、基体3
0の後方に突き出し設けられたシリンダ固定部60に固
定され、水平方向に設けられている。
【0018】基体30の内側において前部には、前進の
限界を決めるリミットスイッチ62が形成され、基体3
0の内側において後部には、ホールソー10の後退の限
界を決めるリミットスイッチ64が形成されている。
【0019】枠体32の内側にはホールソー10の外周
面を上下左右4箇所において保持するホールソー保持手
段が形成されている。すなわち、このホールソー保持手
段は、枠体32の上部より下方に向けて突き出し設けら
れたローラ支持腕66と基体30の上部より上方に向け
て突き出し設けられたローラ支持腕68と、ローラ支持
腕66およびローラ支持腕68に回転自在に固定された
ローラ70および72とからなり、ローラ70および7
2は上下よりホールソー10の円筒体12の外周面に常
時は接合し転動するように構成されている。そして、こ
のホールソー保持手段たるローラ70およびローラ72
は、特にホールソー10が回転して被穴あけ体に最初に
穴開けするときにホールソー66が震えることなく正確
に被穴あけ体に穴を開け始めることができるように形成
されたものである。したがって、穴あけ加工が進むと、
ホールソー10の円筒体12の外周面より離れるように
構成してもよい。
【0020】そして、この実施例においては、基体30
の設置面とホールソー10の下部との間に比較的距離が
あるので、たとえばコンクリート建造物等のようなもの
で、地面と比較的近い位置にも穴開けをする必要のある
場合においては、正立状態ではホールソー10の高さ分
穴開けをすることができない。そのために、より低い位
置に穴開けを行ないときに対応するために、倒立状態と
させることができるように構成されている。すなわち、
枠体32の後部面より基体30の後部側にかけて倒立時
支持手段である略L字型の倒立用ガード76が架け渡さ
れるように形成されている。図3ないし図6において2
点鎖線で示されるように、倒立用ガード76は、前面か
ら見るとU字状に形成され、その前部の垂直方向に垂下
された取付部76aにおいて枠体32の後部側とボルト
により固定され、倒立用ガード76の後部の垂直部76
bは、基体30の後部側の左右端においてボルト等によ
り固定されている。したがって、この実施例において
は、180度倒立状態においては、倒立支持手段たる倒
立用ガード76の水平部76cを接地させることによっ
てその全体が支持されるが、たとえば上部より吊り下げ
することも可能となる。
【0021】なお、この実施例においては、被穴あけ体
を切削してなるコアーAをホールソー10の後方部より
被穴あけ体の深部に向けて押圧するコアー押し装置80
が、着脱自在に固定されるように形成されている。次
に、このコアー押し装置80について、主として図8お
よび図9に基づき説明する。
【0022】コアー押し装置80は、ホールソー10の
後端の開口部18bよりより後端の位置であって、基体
30の中央部において垂直方向に立設された左右一対の
コアー押し装置支持体82に、着脱自在に固定される。
コアー押し装置支持体82は、枠体32との間に掛け渡
された補強体84において前後方向に補強されている。
【0023】コアー押し装置80は、柱状のコアー押し
用フレーム86の先端にコアー押し用油圧シリンダ88
が固定され、そのコアー押し用油圧シリンダ88の軸の
先端にはコアー押し用座体90が固定され、コアー押し
用フレーム86の後端下部には、前記コアー押し用フレ
ーム86と十字状に交差するように固定されたコアー押
しフレーム92が形成されている。そして、コアー押し
フレーム92の左右端においてコアー押し装置支持体8
2の固定溝94に嵌挿し固定されるように形成されてい
る。なお、コアー押しフレーム92の左右端において、
コアー押し装置支持体82の外面に形成された固定穴8
2aに貫挿された固定手段たるボルトによって、コアー
押しフレーム92をコアー押し装置支持体82に固定す
るように形成されている。コアー押し用フレーム86の
後端にはバランスウエイト98が固定され、たとえばこ
のコアー押し装置80を吊り上げたときにバランスを保
つことができるように構成されている。そして、基体3
0の内側でリミットスイッチ62の後側に、コアー押し
装置80の前進限を決定するリミットスイッチ74が形
成されている。
【0024】また、基体30の外側面には固定孔100
が穿設された固定部102が突き出し設けられている。
この実施例においては、合計左右8個の固定部102が
形成されている。また、枠体32の前部には上下左右で
4個の固定部104が形成されている。この固定部10
4にもアンカーを嵌挿するアンカー孔106が穿設され
ている。
【0025】ホールソー10で穴あけをするとき、ホー
ルソーの冷却効果を高め、切り屑の排除も良好とするた
めに、外側用液ノズル108が、枠体32の内側上方よ
り下方に向けて、また基体30の上面より下方から上方
に向けて、液を噴射するように4箇所設けられている。
また、基体30の後方には、左右2箇所において、ホー
ルソー10の内側に液を噴射する内側用液ノズル110
が設けられている。したがって、外側用液ノズル108
より噴射された液によって、ホールソー10の外側が冷
却されるとともに切り屑等の排除を行うことができ、ま
た内側用液ノズル110から液を噴射することにより、
ホールソー10の中空部よりホールソー10の内側面を
噴射した液によって冷却し切り屑の排除を行うことがで
きる。
【0026】つぎに、この大口径の穴あけ装置によっ
て、たとえばコンクリート構造物等の被穴あけ体に大口
径の穴を開ける方法について説明する。まず、この大口
径穴あけ装置を被穴あけ体の前面に載置し、基体30に
形成された固定部102の固定穴100に適宜なアンカ
ー等の固定手段を貫挿し地中等に打ち込み固定する。さ
らに、被穴あけ体に接合された枠体32の外側面に突き
出し設けられた固定部104のアンカー孔106にもア
ンカーを差し込み、被穴あけ体に向けてアンカーを打ち
込み固定する。
【0027】そして、コアー押し装置80をコアー押し
装置支持体82に固定し、コアー押し用座体90が被穴
あけ体に接するまでコアー押し用油圧シリンダ88を作
動させて押し出させる。
【0028】そして、ローラ70および72がホールソ
ー10の円筒体12の外周面に接して転動するかどうか
確認し、特に穴開け作業初期においてホールソー10が
振動することがないように注意する。
【0029】このような準備の後、駆動モータ42を油
圧源(図示せず)の作動により作動させ、ホールソー1
0を回転させる。そして、テーブル送り用油圧シリンダ
56を作動させ、徐々にホールソー10を被穴あけ体に
向けて進行させる。穴あけ作業が進めば、被穴あけ体が
ホールソー10により穴を開けられ、図10に示すよう
に、ホールソー10の円筒体12の中空部内に被穴あけ
体を切削してなるコアーAが被穴あけ体の最深部で他の
部分と縁が切れ、ホールソー10内にコアーAのみが残
ることになる。この状態でホールソー10の回転を止
め、コアーAの外表面にあらかじめ打ち込んでおいたア
ンカーボルト112にワイヤーをかけ、円筒体12内を
滑らしながらコアーAをホールソー10の外部に引っ張
りだせば穴あけ作業が完了する。
【0030】したがって、従来方法の転用では、ホール
ソーの内部を通ってコアーが抜き出せない為、穴の最深
部の手前で一度ホールソーをコンクリート構造物から抜
き出し、しかる後、コアーを何からの方法で折り、マシ
ンを移動させてからコアーを取り出すしか方法がないた
めに、作業能率が著しく低く、且つまた、残った部分を
再度穴開けしなければならない不便さがともなっていた
のに対し、この大口径穴あけ装置を用いた穴あけ方法で
は前記したように作業が連続的となり、作業能率が非常
に向上することとなる。
【0031】また、従来方法の転用では、穴あけ作業中
に、何らかの原因でコアーがその途中で折れたとき、コ
アーがホールソーの円筒体の下部に落ちて円筒体と接触
し、コアーの重量が円筒体にかかり、穴あけ作業をでき
なくなり、ホールソーの回転を停止させ、一旦ホールソ
ーを後退させ、コアーをホールソー内から取り出さなけ
ればならないという懸念があるが、この発明によれば、
円筒体の後方の開口部からコアーを取り出せるため、穴
あけ作業を続行することができる。さらに、図11
(A)に示すように従来方法の転用では切り込み時の送
りのストロークとコアーの取り出し用のスペースを必要
とするのに比して、この発明によれば、図11(B)に
示すようにホールソー10が被穴あけ体の中に入り込ん
だままコアーAを取り出せるので、切り込み送りのスト
ロークの2倍以下のスペースでもって、穴あけ作業を行
うことができ、またホールソー10の円筒体12の長さ
を短くすることができるので、その回転精度を向上させ
ることができ、装置全体の構造が比較的簡易になり、故
障を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である大口径穴あけ装置の
概念図である。
【図2】この発明の一実施例である大口径穴あけ装置の
要部を示す斜視図である。
【図3】図2図示例の正面図である。
【図4】図2図示例の後部方向から見た側面図である。
【図5】図2図示例の前部方向から見た側面図である。
【図6】図2図示例の平面図である。
【図7】一実施例であるホールソーの切刃の斜視図であ
る。
【図8】図1図示例のコアー押し装置を装填した状態を
示す正面図である。
【図9】図8図示例の後部方向から見た側面図である。
【図10】穴あけ方法を示す図解図である。
【図11】従来例とこの発明との対比を示す図解図であ
る。
【符号の説明】
10 ホールソー 12 円筒体 14 口縁部 16 切刃 18 開口部 18a 先端開口部 18b 後端開口部 20 凸部 22 貫通孔 24 ボルト 30 基体 32 枠体 34 ホールソー回転支持体 36 フランジ 38 回転用ベアリング 40 ベアリング受け 42 駆動モータ 44 ギア 46 歯部 48 送りテーブル 50 レール体 52 ローラ 54 ガイド用支持ローラ 54c 支持腕 56 テーブル送り用油圧シリンダ 58 シリンダ軸固定部 60 シリンダ固定部 62,64 リミットスイッチ 66 ローラ支持腕 68 ローラ支持腕 70,72 ローラ 76 倒立用ガード 80 コアー押し装置 82 コアー押し装置支持体 84 補強体 86 コアー押し用フレーム 88 コアー押し用油圧シリンダ 90 コアー押し用座体 92 コアー押しフレーム 92 固定溝 98 バランスウエイト 100 固定孔 102 固定部 104 固定部 106 アンカー孔 108 外側用液ノズル 110 内側用液ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼 頭 政 徳 奈良県大和郡山市今国府町117−1 三和 ダイヤモンド工業株式会社奈良工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被穴あけ体に大口径の穴を開ける方法で
    あって、 剛体からなる大口径円筒体の口縁部の先端に焼結体の切
    刃が形成され、前記円筒体の先端から後端まで、同径で
    且つ中空状で、前端および後端も開口しているホールソ
    ーを準備するステップと、 前記ステップで準備されたホールソーの切刃部分を被穴
    あけ体に当接させ、前記ホールソーを回転させながら被
    穴あけ体の深部に向けてホールソーを移動させるステッ
    プと、 前記ホールソーで切断された被穴あけ体の切断部分たる
    ホールソー内のコアー部分を、ホールソーの後端開口部
    より引き出すステップとを含む、大口径穴あけ方法。
  2. 【請求項2】 ホールソーで切断された被穴あけ体の切
    断部分たるホールソー内のコアー部分を、ホールソーの
    進行方向に向けて押圧および/または保持するテスップ
    を含む、請求項1記載の大口径穴あけ方法。
  3. 【請求項3】 大口径の穴あけ装置であって、 剛体からなる大口径円筒体の口縁部の先端に焼結体の切
    刃が形成され、前記円筒体の先端から後端まで同径で且
    つ中空状で、前端および後端のいずれも開口されてなる
    ホールソーと、 前記ホールソーを回転させる駆動源の駆動力を伝達し、
    前記ホールソーを回転させる回転手段と、 前記ホールソーを被穴あけ体に向けて進退させるホール
    ソー送り手段とを含む、大口径穴あけ装置。
JP27588294A 1994-10-13 1994-10-13 大口径穴あけ方法および大口径穴あけ装置 Pending JPH08112814A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291626A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Kawasaki Heavy Ind Ltd パッケージ排土式シールド機
JP2014218036A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 株式会社水道技術開発機構 穿孔補助装置及びコンクリート製構造体の穿孔方法
JP2017039326A (ja) * 2016-11-02 2017-02-23 株式会社水道技術開発機構 穿孔設備

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