JP2007287665A - プラズマジェット点火プラグおよびその点火システム - Google Patents

プラズマジェット点火プラグおよびその点火システム Download PDF

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Abstract

【課題】キャビティの大きさを規定することで、供給されるエネルギーが比較的低くても、確実に、フレーム状のプラズマを形成することができるプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムを提供する。
【解決手段】プラズマジェット点火プラグ100は、軸孔12の先端小径部61と、軸孔12内に保持される中心電極20の先端面26とで包囲されたキャビティ60内で形成されるプラズマを開口部14から外方へ噴出する。このとき、d≦D≦3dである場合において、0.5≦d≦1.5、L1≦1.5、2d≦L2≦3.5、およびL2+{(D−d)/2}≦3.5(mm)を同時に満たす。ただし、接地電極30の開口部31の内径をD、キャビティ60の内径をd、接地電極30の厚みをL1、軸線O方向における中心電極20の先端面26と絶縁碍子10の先端面16との間の長さをL2とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマを形成して混合気への点火を行う内燃機関用のプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムに関するものである。
従来、例えば自動車用の内燃機関であるエンジンの点火プラグには、火花放電により混合気への着火を行うスパークプラグが使用されている。近年、内燃機関の高出力化や低燃費化が求められており、燃焼の広がりが速く、着火限界空燃比のより高い希薄混合気に対しても確実に着火できる着火性の高い点火プラグとして、プラズマジェット点火プラグが知られている。
このようなプラズマジェット点火プラグは、中心電極と接地電極(外部電極)との間の火花放電間隙(ギャップ)の周囲をセラミックス等の絶縁材(絶縁体)で包囲して、キャビティと称する小さな容積の放電空間を形成した構造を有している。そして、中心電極と接地電極との間に高電圧を印加して火花放電を行い、このときに生じた絶縁破壊によって比較的低電圧で電流を流すことができるようになるため、さらにエネルギーを供給することで放電状態を遷移させ、これによりキャビティ内で形成されるプラズマを開口部(オリフィス)から噴出させて、混合気への着火を行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、プラズマの幾何学的な形状のひとつとして、例えば火柱状に、開口部から吹き出す形態のものがある(以下、このようなプラズマの形態を「フレーム状」という。)。このフレーム状のプラズマは噴出方向に伸びるため、混合気との接触面積が大きく着火性が高いという特徴を持つ。
特開平2−72577号公報
しかしながら、特許文献1のようにキャビティの容量が比較的大きなプラズマジェット点火プラグにおいてフレーム状のプラズマを噴出させるには、比較的高いエネルギーを供給する必要があった。そして高エネルギーの供給を行った場合、中心電極や接地電極の消耗が激しくなり、プラズマジェット点火プラグの耐久性が低下する虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、キャビティの大きさを規定することで、供給されるエネルギーが比較的低くても、確実に、フレーム状のプラズマを形成することができるプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端面を前記軸孔内に収容すると共に当該中心電極を保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の先端側で、前記軸孔の内周面と前記中心電極の先端面とを壁面とする凹部状に形成されたキャビティと、前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、前記主体金具と電気的に接続された板状の電極で、前記絶縁碍子の先端面に設けられ、前記キャビティと外気とを連通する開口部を有する接地電極とを備え、前記接地電極の前記開口部の内径をD、前記接地電極の厚みをL1、前記キャビティの内径をd、前記軸線方向における前記中心電極の先端面と前記絶縁碍子の先端面との間の長さをL2としたとき、d≦D≦3dである場合において、0.5≦d≦1.5(mm)、L1≦1.5(mm)、2d≦L2≦3.5(mm)、および、L2+{(D−d)/2}≦3.5(mm)を同時に満たすことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、0.8≦L1(mm)を満たすことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記キャビティの内径dは、前記中心電極の外径よりも小さいことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のプラズマジェット点火プラグの点火システムは、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグを、出力が50mJ以上200mJ以下の電源に接続して使用することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のプラズマジェット点火プラグの点火システムは、請求項4に記載の発明の構成に加え、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグを、出力が160mJの電源に接続して使用することを特徴とする。
請求項1に係る発明のプラズマジェット点火プラグでは、D、d、L1、およびL2の各値に規定を設けることで、供給されるエネルギーが比較的低くても、確実に、フレーム状のプラズマを形成することができるので、混合気への着火性を高めることができる。以下、D、d、L1、およびL2の各値に設けた規定について説明する。
まず、D<dである場合、キャビティ内で形成されたプラズマは、外方に向けて噴出されるよりもキャビティ内で広がってしまい、噴出の際に有効なフレーム状とはならない虞がある。このため、D≧dであることが好ましい。
そしてD≦3dである場合、Dはdと同一もしくはdに近い大きさであるため、開口部の内周はキャビティの内周に連続した形態となり、キャビティから噴出されるプラズマの導路を構成するので、プラズマの形状に影響を及ぼす場合がある。従って、D≦3dの場合、以下に示すD、d、L1、およびL2の各値についての規定を同時に満たすことが望ましい。
すなわち、0.5≦d≦1.5(mm)を満たすことが好ましい。dが0.5mm未満であると、プラズマジェット点火プラグを長期間に亘って使用した場合に、カーボン等の堆積により開口部に目詰まりが発生する虞がある。また、dが1.5mmより大きいと、形成されたプラズマがキャビティ内で広がってしまい、噴出されたプラズマが有効なフレーム状とはならない虞がある。この場合、プラズマをフレーム状に噴出させるにはより大きなエネルギーを供給する必要があるため、消費電力の増加や電極の消耗を早めてしまう虞がある。
さらに、L1≦1.5(mm)を満たすことが好ましい。L1が1.5mmより大きくなると、接地電極の体積が大きくなるため、プラズマにより着火した火炎核に対する消炎作用が大きくなってしまう虞がある。
さらに、L2≦3.5(mm)を満たすことが好ましい。D=dのときに火花放電間隙の大きさとなるL2が3.5mmより大きいと、火花放電間隙において火花放電が生じなくなる虞がある。なお、d<D≦3dである場合には絶縁碍子の先端面の一部も火花放電間隙を構成することとなるが、この場合においても火花放電間隙の大きさが3.5mm以下となるようにするとよい。具体的には、L2+{(D−d)/2}≦3.5(mm)とすればよい。
さらに、L2≧2dを満たすことが好ましい。キャビティ内で形成されるプラズマが有効なフレーム状となって噴出されるには、キャビティの形状が、キャビティ内で軸線方向以外の方向へのプラズマの広がりを制限された形状であることが望ましく、L2≧2dであることが好ましい。
そして、請求項2に係る発明のように、さらにL1≧0.8(mm)と規定すれば、接地電極の耐久性を維持することができ好ましい。
また、請求項3に係る発明のように、軸孔の内径dが中心電極の外径よりも小さければ、火花放電により中心電極が消耗しても、中心電極の先端面から凹部状に消耗する形態となるため、その凹部の側面もまた中心電極として機能させることができる。このため、キャビティの内周面に中心電極が連続した状態を維持することができ、中心電極が消耗しても火花放電間隙の大きさを維持することができる。
そして、請求項4に係る発明の点火システムのように、プラズマジェット点火プラグによる混合気への点火を行うにあたり、50mJ以上200mJ以下の出力の電源を使用することが望ましい。火花放電に伴いキャビティ内で形成されて噴出されるプラズマは、供給されるエネルギー量が大きいほど大きく成長する。そこで、プラズマを成長させ、十分に、有効なフレーム状のプラズマを噴出させるには、プラズマ形成のためのエネルギーとして50mJ以上の電源を用いるとよい。そしてプラズマの形状がフレーム形状となれば、混合気との接触面積が大きくなるので、着火性を向上することができる。また、十分な着火性を得られる電源を用いる場合であっても、接地電極の消耗を抑制するためには、プラズマ形成のため供給するエネルギーを200mJ以下とすることが望ましい。従って、50mJ以上200mJ以下の電源を用いてプラズマジェット点火プラグによる混合気への点火を行えば、有効なフレーム状のプラズマを噴出できて着火性を向上することができると共に、プラズマジェット点火プラグの耐久性の低下を抑制することができる。なお、この出力はプラズマジェット点火プラグから噴出されるプラズマが1噴射(1ショット)する間に消費するエネルギーを示すものである。
特に、請求項5に係る発明のように、請求項1乃至3に係る発明のプラズマジェット点火プラグによる混合気への点火を行うにあたり、出力が160mJの電源を使用することが望ましい。
以下、本発明を具体化したプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、一例としてのプラズマジェット点火プラグ100の構造について説明する。図1は、プラズマジェット点火プラグ100の部分断面図である。図2は、プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。なお、図1において、プラズマジェット点火プラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をプラズマジェット点火プラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、プラズマジェット点火プラグ100は、概略、絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端部59に溶接された接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とから構成されている。
絶縁碍子10は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸線O方向に軸孔12を有する筒状の絶縁部材である。軸線O方向の略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、これより後端側には後端側胴部18が形成されている。また、鍔部19より先端側には後端側胴部18より外径が小さな先端側胴部17と、その先端側胴部17よりも先端側で先端側胴部17よりもさらに外径の小さな脚長部13とが形成されている。この脚長部13と先端側胴部17との間は段状に形成されている。
図2に示すように、軸孔12のうち脚長部13の内周の部分は、先端側胴部17、鍔部19および後端側胴部18の内周の部分よりも縮径された電極収容部15として形成されている。この電極収容部15の内部には中心電極20が保持される。また、軸孔12は電極収容部15の先端側において内周が更に縮径されており、先端小径部61として形成されている。そして、先端小径部61の内周は絶縁碍子10の先端面16に連続し、軸孔12の開口部14を形成している。
中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のNi系合金等で形成された円柱状の電極棒で、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。そして先端部21には、貴金属やWを主成分とする合金からなる円盤状の電極チップ25が、中心電極20と一体となるように溶接されている。なお、本実施の形態では、中心電極20と一体になった電極チップ25も含め「中心電極」と称する。
中心電極20の後端側は鍔状に拡径され、この鍔状の部分が軸孔12内において電極収容部15の起点となる段状の部位に当接されており、電極収容部15内で中心電極20が位置決めされている。また、中心電極20の先端部21の先端面26(より具体的には中心電極20の先端部21にて中心電極20と一体に接合された電極チップ25の先端面26)の周縁が、径の異なる電極収容部15と先端小径部61との間の段部に当接された状態となっている。この構成により、軸孔12の先端小径部61の内周面と、中心電極20の先端面26とで包囲された容積の小さな放電空間が形成されている。プラズマジェット点火プラグ100では、接地電極30と中心電極20との間にて形成される火花放電間隙にて火花放電が行われるが、その火花放電の経路はこの放電空間内を通過することとなる。この放電空間はキャビティ60と称され、火花放電の際にこのキャビティ60でプラズマを形成し、開口部14から噴出できるように設けられている。
また図1に示すように、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられた金属とガラスの混合物からなる導電性のシール体4を経由して、後端側の端子金具40に電気的に接続されている。このシール体4により、中心電極20および端子金具40は、軸孔12内で固定されると共に導通される。そして端子金具40にはプラグキャップ(図示外)を介して高圧ケーブル(図示外)が接続され、後述する電力供給装置200(図3参照)から高電圧が印加されるようになっている。
主体金具50は、図示外の内燃機関のエンジンヘッドにプラズマジェット点火プラグ100を固定するための円筒状の金具であり、絶縁碍子10を取り囲むようにして保持している。主体金具50は鉄系の材料より形成され、図示外のプラズマジェット点火プラグレンチが嵌合する工具係合部51と、図示外の内燃機関上部に設けられたエンジンヘッドに螺合するねじ部52とを備えている。
また、工具係合部51より後端側には加締め部53が設けられている。工具係合部51から加締め部53にかけての主体金具50と、絶縁碍子10の後端側胴部18との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7の間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。そして、加締め部53を加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介して絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、脚長部13と先端側胴部17との間の段状の部位が、主体金具50の内周面に段状に形成された係止部56に環状のパッキン80を介して支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。主体金具50と絶縁碍子10との間の気密はパッキン80によって保持され、燃焼ガスの流出は防止される。また、工具係合部51とねじ部52との間には鍔部54が形成されており、ねじ部52の後端側近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット5が嵌挿されている。
主体金具50の先端部59には接地電極30が設けられている。接地電極30は耐火花消耗性に優れた金属から構成されており、一例としてインコネル(商標名)600または601等のNi系合金が用いられる。図2に示すように、接地電極30は中央に開口部31を有する円盤状に形成されており、その厚み方向を軸線O方向に揃え、絶縁碍子10の先端面16に当接した状態で、主体金具50の先端部59の内周面に形成された係合部58に係合されている。そして先端面32を主体金具50の先端面57に揃えた状態で、外周縁が一周にわたって係合部58とレーザ溶接され、接地電極30は主体金具50と一体に接合されている。この接地電極30の開口部31を介し、キャビティ60の内部と外気とが連通されている。
このような構造を有する本実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100は、図3に一例を示すように、50mJ以上200mJ以下の任意の出力(例えば160mJ)の電源としての電力供給装置200(図3参照)に接続されて使用されることにより点火システム250を構成する。そして、後述する評価試験の結果に基づいてキャビティ60や接地電極30の各部の大きさが規定されており、上記出力の電源から供給されるエネルギー量で十分に、キャビティ60内で形成されるプラズマがフレーム状に噴出される。以下、点火システム250の構成について説明する。図3は、点火システム250の電気的な回路構成を概略的に示す図である。
図3に示す点火システム250は、電力供給装置200からプラズマジェット点火プラグ100に電力を供給し、そのプラズマジェット点火プラグ100からプラズマを噴出させて混合気への点火を行うためのシステムである。電力供給装置200には、火花放電回路部210、プラズマ放電回路部230、制御回路部220,240、および逆流防止用の2つのダイオード201,202が設けられている。
火花放電回路部210は、自動車のECU(電子制御回路)に接続された制御回路部220によって制御され、火花放電間隙に高電圧を印加することで絶縁破壊させて火花放電を生じさせる、いわゆるトリガー放電を行うための電源回路部である。この火花放電回路部210は、例えばCDI型の電源回路から構成され、ダイオード201を介し、電力供給先となるプラズマジェット点火プラグ100の中心電極20に電気的に接続されている。火花放電回路部210における電位の向きやダイオード201の向きは、トリガー放電の際に、接地電極30側から中心電極20側に電流が流れる向きに設定されている。
また、プラズマ放電回路部230は、上記同様、自動車のECU(電子制御回路)に接続された制御回路部240によって制御され、火花放電回路部210によって行われるトリガー放電により絶縁破壊が生じた火花放電間隙に高エネルギーを供給してプラズマを形成させるための電源回路部である。このプラズマ放電回路部230も同様に、逆流防止用のダイオード202を介し、プラズマジェット点火プラグ100の中心電極20に接続されている。
プラズマ放電回路部230には、エネルギーとしての電荷を蓄えておくコンデンサ231と、このコンデンサ231を充電するための高電圧発生回路233が設けられている。このコンデンサ231は、一端が接地され、他端が高電圧発生回路233と、上記ダイオード202を介して中心電極20に接続されることにより、充放電可能に設けられている。また、このコンデンサ231はプラズマ形成時のエネルギー、すなわち火花放電間隙へのトリガー放電によるエネルギー供給量とコンデンサ231からのエネルギー供給量の和が1回のプラズマ噴出を行うために供給される量として160mJとなるようにその静電容量を決定している。そして、コンデンサ231から火花放電間隙にプラズマ発生用のエネルギーが供給される際に、上記同様、接地電極30側から中心電極20側に電流が流れるように、高電圧発生回路233の電位の向きやダイオード201の向きが設定されている。なお、プラズマジェット点火プラグ100の接地電極30は、主体金具(図1参照)を介し、接地されている。
このように構成された本実施の形態の点火システム250では、ECUからの点火指示(点火時期を示す制御信号の受信)に基づき、電力供給装置200からプラズマジェット点火プラグ100へ電力の供給を行い、フレーム状のプラズマを噴出させることで、混合気への点火を行うことができる。以下に、混合気への点火を行う際の点火システム250の動作について説明する。
内燃機関の稼働に伴い本実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100による混合気への点火が行われる際には、図3に示す、ECUから電力供給装置200の制御回路部220に点火時期を示す情報が送信される。その点火時期より前の時期には、プラズマ放電回路部230において、ダイオード202により逆流が防止されているためコンデンサ231と高電圧発生回路233とで閉回路が形成され、コンデンサ231が充電される。
そして、点火時期の情報に基づいて制御回路部220により火花放電回路部210が制御されると、接地電極30および中心電極20からなる火花放電間隙に高電圧が印加される。これにより、接地電極30と中心電極20との間の絶縁が破壊され、トリガー放電が生ずる。
トリガー放電によって火花放電間隙の絶縁が破壊されると、比較的低電圧で火花放電間隙に電流を流すことができるようになる。するとコンデンサ231に蓄えられたエネルギーが放出され、火花放電間隙に供給される。これにより、周囲を壁面に囲まれた小空間からなるキャビティ60内で高エネルギーのプラズマが形成される。このプラズマは、後述する各条件をキャビティ60や接地電極30の各部が満たすことによって火柱のような形状、いわゆるフレーム状となり、絶縁碍子10の先端部11の開口部14から外方、すなわち燃焼室内に向けて噴出される。そして燃焼室内の混合気に着火し、形成された火炎核が成長して燃焼が行われる。
一方、コンデンサ231に蓄えられたエネルギーが放出された後は、火花放電間隙へのエネルギーの供給が終了するため火花放電間隙が絶縁され、再度、コンデンサ231と高電圧発生回路233とで閉回路が形成されて、コンデンサ231が充電される。そして制御回路部220が次の点火時期の情報を受信すると、火花放電間隙に再びトリガー放電を生じさせ、フレーム状のプラズマが噴出される。
ところで、本実施の形態において、電源の一例としての電力供給装置200は、160mJの出力を行うもの(すなわち火花放電間隙へのトリガー放電によるエネルギー供給量とコンデンサ231からのエネルギー供給量の和が160mJとなるように調整したもの)を例に挙げた。後述する実施例3および実施例4の結果に基づくと、この電源は、50mJ以上200mJ以下の出力を行うものであればよい。キャビティ60で形成されて噴出されるプラズマは、供給されるエネルギー量が大きいほど大きく成長し、有効なフレーム状となる。そしてプラズマの形状がフレーム形状となれば、混合気との接触面積が大きくなるので、着火性を向上することができる。実施例3の結果によると、プラズマジェット点火プラグ100として十分な着火性を得るためには、プラズマ形成のためのエネルギーとして50mJ以上の電源を用いるとよい。また、実施例4の結果によると、十分な着火性を得た上で、接地電極30の消耗を抑え、プラズマジェット点火プラグ100の耐久性を高めるためには、プラズマ形成のためのエネルギーとして200mJ以下の電源を用いるとよい。そして、このような電力の供給を行うことができる電源として、電力供給装置200は、本実施の形態のようにトリガー放電にコンデンサからのエネルギーを重畳する方式のものでもよく、あるいは電力供給装置200をCDI式のものとしてもよいし、フルトランジスター式、ポイント(接点)式など、その他のいかなる点火方式のものとしてもよい。
このように、電力供給装置200から160mJのエネルギーを供給されることによりキャビティ60内でプラズマが形成され、そのプラズマを噴出することで混合気への点火を行うプラズマジェット点火プラグ100では、キャビティ60内で形成されるプラズマが、確実に、フレーム状となって開口部14から噴出されるように、後述する評価試験の結果に基づいて、各部の大きさを以下のように規定している。なお、図2に示すように、接地電極30の開口部31の内径をD、軸孔12の先端小径部61の内径、すなわちキャビティ60の内径をd、中心電極20の外径をE、接地電極30の厚みをL1、キャビティ60の深さ、すなわち軸線O方向における中心電極20の先端面26と絶縁碍子10の先端面16との間の長さをL2とする(単位はmm)。
すなわち、d≦D≦3dである場合、0.5≦d≦1.5(mm)、L1≦1.5(mm)、2d≦L2≦3.5(mm)、およびL2+{(D−d)/2}≦3.5(mm)を同時に満たすこと、さらにL1≧0.8(mm)であることとしている。そして、d<Eであることが望ましいとしている。
まず、D≧dであることが好ましい。D<dである場合、キャビティ60内で形成されたプラズマが開口部14から外方に向けて噴出されるよりもキャビティ60内で広がってしまうため、噴出されたプラズマが有効なフレーム状とはならない虞がある。
次に、D≦3dである場合、接地電極30の開口部31の内径Dがキャビティ60の内径dと同一もしくは近い大きさであるため、開口部31の内周がキャビティ60の内周より連続した形態となる。このため開口部31の内周は、開口部14より噴出されるプラズマの導路を構成し、プラズマの形状に影響を及ぼす場合がある。従って、D≦3dの場合、以下の各条件をもってキャビティ60や接地電極30の各部の大きさを規定することが好ましい。
すなわち、キャビティ60の内径dの大きさは、0.5≦d≦1.5(mm)を満たすことが好ましい。dが0.5mm未満であると、プラズマジェット点火プラグ100を長期間に亘って使用した場合に、カーボン等の堆積により開口部14に目詰まりが発生する虞がある。また、dが1.5mmより大きいと、形成されたプラズマがキャビティ60内で広がってしまい、噴出されたプラズマが有効なフレーム状とはならない虞がある。この場合、プラズマをフレーム状に噴出させるにはより大きなエネルギーを供給する必要があるため、消費電力の増加や電極の消耗を早めてしまう虞がある。
さらに、接地電極30の厚みL1は、0.8≦L1≦1.5(mm)を満たすことが好ましい。L1が0.8mm未満であると、耐久性の低下を招く虞がある。また、L1が1.5mmより大きくなると、接地電極30の体積が大きくなるため、プラズマにより着火した火炎核に対する消炎作用が大きくなってしまう虞がある。
さらに、キャビティ60の深さ(長さ)L2は、L2≦3.5(mm)を満たすことが好ましい。本実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100では、接地電極30の開口部31の内径Dがキャビティ60の内径dと同じ大きさ(D=d)であるので、中心電極20側から見た接地電極30はキャビティ60内に突き出さず内周面に連続する形状となる。このため、中心電極20と接地電極30との間で行われる火花放電は、キャビティ60の内周面に沿って火花が走る、いわゆる沿面放電の形態で行われる。火花放電間隙に一定の電圧を印加した場合、沿面放電では気中放電よりも大きい間隙で放電を生じさせることがでる。なお、本実施の形態の点火装置200では、火花放電間隙、すなわちL2が3.5mm以下であれば、火花放電間隙にて沿面放電を生じさせることができる。
もっとも、d<D≦3dである場合、絶縁碍子10の先端面16の一部が露出され、火花放電間隙の一部を構成することとなる。この一例としてD=3dであるプラズマジェット点火プラグ300を図4に示す。この場合、L2に、先端面16の露出された部分の距離(具体的には(D−d)/2で示される長さ)を加えた長さが3.5mm以下となればよい。
また、キャビティ60の深さ(長さ)L2は、L2≧2dであることが望ましい。キャビティ60内で形成されるプラズマが有効なフレーム状となって開口部14から噴出されるには、キャビティ60の形状が、キャビティ60内で軸線O方向以外の方向へのプラズマの広がりを制限された形状であることが望ましく、後述する評価試験の結果からL2≧2dであることが好ましい。
ところで、中心電極20と接地電極30との間で火花放電が行われるため、プラズマジェット点火プラグ100を長期間使用すれば、火花放電により電極が消耗する。キャビティ60の内径dが中心電極20の外径E以上(d≧E)であった場合、中心電極20の先端部21が消耗し、キャビティ60の深さ(長さ)L2がより深くなると、軸孔12の電極収容部15における内周面が露出していくこととなる。つまり、中心電極20の消耗とともに火花放電間隙の大きさが大きくなり、火花放電が生じなくなる虞がある。しかし、d<Eであれば、火花放電により中心電極20が消耗しても、中心電極20の先端面26から凹部状に消耗する形態となるため、その凹部の側面もまた中心電極20として機能する。つまり、キャビティ60の内周面に中心電極20が連続した状態が維持されるため、火花放電間隙の大きさを維持することができる。
このように電力供給装置200から供給された電力により形成したプラズマを噴出し、混合気への点火を行うプラズマジェット点火プラグ100について、上記のようにキャビティ60や接地電極30の各部の大きさを規定したことによって、キャビティ60から噴出されるプラズマが確実にフレーム状となることを確認するため評価試験を行った。
[実施例1]
まず、キャビティ60の内径dより接地電極30の開口部31の内径Dが小さい場合に噴出されるプラズマの形状について確認した。この評価試験を行うにあたり、内径dが1.5mmで深さ(長さ)L2が1.7mmになるようにキャビティ60を形成し、厚みL1が0.8mmで開口部31の内径Dが0.8mmの接地電極30を接合したサンプル(すなわちL1+L2が2.5mmでd>Dであるサンプル)と、その比較例として、キャビティ60の内径dを0.8mm(すなわちd=D)としたサンプルを作製した。更に、内径dが1.5mmで深さ(長さ)L2が3.5mmになるようにキャビティ60を形成し、厚みL1が1.5mmで開口部31の内径Dが0.8mmの接地電極30を接合したサンプル(すなわちL1+L2が5.0mmでd>Dであるサンプル)と、その比較例として、キャビティ60の内径dを0.8mm(すなわちd=D)としたサンプルを作製した。
そして、プラズマ形成時に火花放電間隙に供給されるエネルギー量が200mJとなる静電容量をもったコンデンサ231を有する点火装置200を用い、各サンプルそれぞれの火花放電を行った。このとき、噴出されたプラズマの大きさを測定し、2mm以上となったサンプルは、プラズマの形状がフレーム状になったとして「○」と評価し、2mm未満のものはフレーム状にならなかったとして「×」と評価した。
その結果、接地電極30の開口部31の内径Dがキャビティ60の内径dよりも小さいサンプルでは(d>D)、いずれも、噴出されたプラズマがフレーム状とはならなかった。一方、接地電極30の開口部31の内径Dがキャビティ60の内径dと同じサンプルでは(d=D)、いずれも噴出されたプラズマの大きさが2mm以上となり、フレーム状となったことが確認された。表1に評価試験の結果を示す。
Figure 2007287665
この評価試験の結果より、d>Dであると、キャビティ60内で形成されたプラズマが、キャビティ60内で、広がりに制限を受けにくく、プラズマの噴出方向とは異なる方向に広がってしまい、開口部14から噴出されても有効なフレーム状とはならないことが確認できた。
[実施例2]
次に、プラズマ形成のため供給されるエネルギー量が160mJであっても、噴出されるプラズマがフレーム状となれば着火性が向上することを確認するため評価試験を行った。この評価試験では、d=0.8,L1+L2=2.5(mm)としたサンプル(サンプル1番)、d=1.2,L1+L2=2.0(mm)としたサンプル(サンプル2番)、およびd=2.0,L1+L2=1.0(mm)としたサンプル(サンプル3番)を作製し、それぞれについて着火限界空燃比を測定した。なお、いずれのサンプルも、d=Dとなるように接地電極30を形成した。着火限界空燃比の測定は、各サンプルを6気筒2000ccのエンジンに組み付け、このエンジンを2000rpmで駆動させ、1分あたりの失火の発生頻度が0となる燃料と空気の混合比を確認することによって行った。
その結果、サンプル1番,2番ではプラズマがフレーム状となり、着火限界空燃比は24.5となった。また、サンプル3番ではプラズマがフレーム状とはならず、着火限界空燃比は23.0となった。表2に評価試験の結果を示す。
Figure 2007287665
この評価試験の結果より、供給されるエネルギー量が160mJであっても、プラズマの形状がフレーム状となれば十分に着火性を向上させることができることが確認できた。
[実施例3]
次に、プラズマジェット点火プラグ100に供給するエネルギー量として混合気への着火性を十分に得られるエネルギー量を確認するための評価試験を行った。この評価試験を行うにあたり、開口部の内径Dを1.0mm、厚みL1を1.0mmとした接地電極と、内径(開口端の内径)dを0.5mm、深さL2を2.0mmとするキャビティが形成された絶縁碍子とを用いて作製したプラズマジェット点火プラグのサンプルを用意した。なお、以下の評価試験は、本実施の形態の電力供給装置200として図示しないCDI式の電源を用いて行ったものだが、点火方式については評価試験の結果に影響を与えるものではなく、例えばフルトランジスター式、ポイント(接点)式など、その他のいかなる点火方式の電源を用いても同様の結果を得ることが可能なものである。
このサンプルをチャンバーに取り付け、着火性の確認を行った。具体的には、サンプルを取り付けた後、チャンバー内を空気とCガスとの混合比(空燃比)を22とした混合気で充填し、気圧を0.05MPaとする(ガス充填工程)。サンプルに高電圧を印加し、点火を試みる(電圧印加工程)。高電圧の印加により混合気が着火したかどうかの確認を行う(着火確認工程)。なお、着火したかどうかの検出は、チャンバー内の圧力変化を圧力センサでチャンバー内気圧を測定することにより行った。この一連の工程を供給可能なエネルギー毎に100回試行し、着火確率として算出する。この試験の結果を図5のグラフに示す。なお、サンプルへ供給するエネルギーは電源コイルを種々変更することにより変化させている。
図5のグラフに示すように、サンプルのプラズマジェット点火プラグへ供給するエネルギー量が30mJでは着火せず、40mJでは約65%の着火確率となり、50mJ以上では着火確率が100%であった。このことから、プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量を50mJ以上とすれば、混合気への十分な着火性を得られることがわかった。つまり、噴出されるプラズマが十分に有効なフレーム形状を形成したといえる。
[実施例4]
もっとも、プラズマジェット点火プラグ100に供給するエネルギー量が大きくなるほど接地電極30への負荷も大きくなるため、上記のサンプルを複数用意し、プラズマジェット点火プラグ100に供給可能なエネルギー量としての上限を確認するための評価試験を行った。
この評価試験では、窒素を0.4MPaの圧力で充填した加圧チャンバー内にサンプルを入れた。用意した各サンプル毎に異なるエネルギー量で、60Hzの放電周波数にて200時間の連続放電を行い、試験前と比較した試験後の接地電極の消耗量(mm)を測定した。なお、接地電極にはその材料にIr−5Pt合金を用いた。この試験の結果を図6のグラフに示す。
図6のグラフに示すように、サンプルに供給するエネルギー量が100mJでは、接地電極の消耗量は約0.06mmとなり、150mJでは約0.08mmとなった。そして200mJでは0.10mmに若干満たない程度の消耗量であったが、250mJでは約0.19mmとなり、200mJを超えると大幅に接地電極の消耗量が大きくなることが確認できた。従って、プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量を200mJ以下とすれば、接地電極の大幅な消耗量を抑え、耐久性の低下を抑制できることがわかった。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、火花放電回路部210は、いわゆる公知の容量放電式(CDI)のものを用いたが、例えばフルトランジスター式、ポイント(接点)式など、その他のいかなる点火方式のものを用いてもよい。また、火花放電回路部210の制御はECUが直接行ってもよい。
また、本発明では接地電極30側から中心電極20側に電流が流れる形態であるが、極性を入れ替え、中心電極20側から接地電極30側へ電流が流れるような電源や回路構成としてもよい。具体的には、高電圧発生回路233から発生される高電圧を正極性のものとし、ダイオード201,202の向きを逆方向とするとよい。なお、中心電極20に接合された電極チップ25は、その構成上、接地電極30に比較して小さいため、中心電極20側の電極の消耗を考慮すると、中心電極20側から接地電極30側へ電流が流れるような構成とすることが好ましい。
プラズマジェット点火プラグ100の部分断面図である。 プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。 点火装置200の電気的な回路構成を概略的に示す図である。 接地電極30の開口部31の内径Dがキャビティ60の内径dの3倍の大きさである場合の一例として示す、プラズマジェット点火プラグ300の先端部分を拡大した断面図である。 プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量と着火確率との関係を示すグラフである。 プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量と接地電極の消耗量との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 絶縁碍子
12 軸孔
20 中心電極
25 電極チップ
26 先端面
30 接地電極
31 開口部
50 主体金具
60 キャビティ
61 先端小径部
100 プラズマジェット点火プラグ
200 電力供給装置
233 高電圧発生回路
250 点火システム

Claims (5)

  1. 中心電極と、
    軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端面を前記軸孔内に収容すると共に当該中心電極を保持する絶縁碍子と、
    前記絶縁碍子の先端側で、前記軸孔の内周面と前記中心電極の先端面とを壁面とする凹部状に形成されたキャビティと、
    前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    前記主体金具と電気的に接続された板状の電極で、前記絶縁碍子の先端面に設けられ、前記キャビティと外気とを連通する開口部を有する接地電極と
    を備え、
    前記接地電極の前記開口部の内径をD、前記接地電極の厚みをL1、前記キャビティの内径をd、前記軸線方向における前記中心電極の先端面と前記絶縁碍子の先端面との間の長さをL2としたとき、
    d≦D≦3dである場合において、
    0.5≦d≦1.5(mm)、
    L1≦1.5(mm)、
    2d≦L2≦3.5(mm)、および、
    L2+{(D−d)/2}≦3.5(mm)
    を同時に満たすことを特徴とするプラズマジェット点火プラグ。
  2. 0.8≦L1(mm)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  3. 前記キャビティの内径dは、前記中心電極の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグを、出力が50mJ以上200mJ以下の電源に接続して使用することを特徴とするプラズマジェット点火プラグの点火システム。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグを、出力が160mJの電源に接続して使用することを特徴とする請求項4に記載のプラズマジェット点火プラグの点火システム。
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