JP2007285652A - 天井設置型空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸入口の外側に複数の吹出口が形成された天井設置型空気調和装置において、吹出口から吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御できるようにする。
【解決手段】利用ユニット4は、内部に空気流路58が形成されたケーシング5と、ケーシング5内に設けられる室内ファン42と、ケーシング5内に設けられる利用側熱交換器41と、ケーシング5の下面に設けられる化粧パネル9とを備えている。化粧パネル9は、空気流路58に連通する吸入口61と、吸入口61の外側に配置されて空気流路58に連通する複数の吹出口62a、62bとが形成されており、各吹出口62a、62bに回動可能な状態で水平フラップ65a、65bが配置されている。水平フラップ65a、65bは、吹出口62a、62bを通じて吹き出される空気の吹き出し方向が鉛直下向きよりも吸入口61側を向く内方吹き出し状態にすることが可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、天井設置型空気調和装置、特に、吸入口の外側に複数の吹出口が形成された天井設置型空気調和装置に関する。
従来の天井設置型空気調和装置は、内部に空気流路が形成されたケーシングと、ケーシング内に設けられた送風ファンや熱交換器と、ケーシングの下面に設けられた化粧パネルとを備えている。化粧パネルには、空気流路に連通する吸入口と、吸入口の外側に配置されて空気流路に連通する複数の吹出口とが形成されている。そして、各吹出口には、吹出口の長手方向の軸周りに回動可能な水平フラップが配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−214696号公報
上述の天井設置型空気調和装置では、吹出口に配置された水平フラップを、吹出口を通じて吹き出される空気の吹き出し方向が鉛直下向きよりも反吸入口側を向く角度範囲内で可変される外方吹き出し状態にして、空気の吹き出し方向を制御するようにしている。
しかし、近年では室内の快適性を高めることが強く望まれており、これに伴い、天井設置型空気調和装置においては、吹出口から吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御することが望まれている。
本発明の課題は、吸入口の外側に複数の吹出口が形成された天井設置型空気調和装置において、吹出口から吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御できるようにすることにある。
第1の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、内部に空気流路が形成されたケーシングと、ケーシング内に設けられる送風ファンと、ケーシング内に設けられる熱交換器と、ケーシングの下面に設けられる化粧パネルとを備えている。送風ファンは、空気流路内に空気を吸入させた後に、空気流路内から空気を吹き出す。熱交換器は、空気流路内を流れる空気の熱交換を行う。化粧パネルは、空気流路に連通する吸入口と、吸入口の外側に配置されて空気流路に連通する複数の吹出口とが形成されており、各吹出口に回動可能な状態で風向調節羽根が配置されている。風向調節羽根は、吹出口を通じて吹き出される空気の吹き出し方向が鉛直下向きよりも吸入口側を向く内方吹き出し状態にすることが可能である。
この天井設置型空気調和装置では、風向調節羽根を内方吹き出し状態にすることが可能であるため、吹出口から吹き出された空気がすぐに吸入口から吸入される状態(すなわち、ショートサーキット状態)における運転が可能になり、従来のように、風向調節羽根を外方吹き出し状態においてしか運転できない場合に比べて、吹出口から吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御することができ、これにより、室内の快適性を高めることができる。
第2の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、第1の発明にかかる天井設置型空気調和装置において、風向調節羽根を90度以上回転させることによって内方吹き出し状態にする。
第3の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、第1又は第2の発明にかかる天井設置型空気調和装置において、空気流路内を流れる空気を加熱する加熱器として熱交換器を機能させる加熱運転を開始する際に、風向調節羽根の少なくとも1つを内方吹き出し状態にした運転である速暖運転を行う。
この天井設置型空気調和装置では、暖房運転のような加熱運転を開始する際に、風向調節羽根の少なくとも1つを内方吹き出し状態にした運転である速暖運転を行うことができる。ここで、速暖運転とは、例えば、熱交換器を空気流路内を流れる空気を加熱する加熱器として機能させた状態において、風向調節羽根の少なくとも1つを内方吹き出し状態にすることで、吹出口の少なくとも1つについてショートサーキット状態における運転を行い、これにより、熱交換器において加熱された後に吹出口から吹き出された空気がすぐに吸入口から吸入されるようにして、吹出口から吹き出される空気の温度を速く暖める運転である。そして、この天井設置型空気調和装置では、このような速暖運転を行うことによって、加熱運転を開始する際に、吹出口から吹き出される空気の温度を速く暖めることができるとともに、速暖運転中において、吹出口から吹き出される冷たい空気が室内に拡がるのを抑えることができる。
第4の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、第1〜第3の発明のいずれかにかかる天井設置型空気調和装置において、空気流路内を流れる空気を冷却する冷却器として熱交換器を機能させる冷却運転を終了する際に、風向調節羽根の少なくとも1つを内方吹き出し状態にした運転である熱交乾燥運転を行う。
この天井設置型空気調和装置では、冷房運転や除湿運転のような冷却運転を終了する際に、風向調節羽根の少なくとも1つを内方吹き出し状態にした運転である熱交乾燥運転を行うことができる。ここで、熱交乾燥運転とは、例えば、送風ファンによる送風のみを行う状態や、熱交換器を空気流路内を流れる空気を加熱する加熱器として機能させた状態において、風向調節羽根の少なくとも1つを内方吹き出し状態にすることで、吹出口の少なくとも1つについてショートサーキット状態における運転を行い、これにより、吹出口から吹き出された空気がすぐに吸入口から吸入されるようにして、冷却運転において熱交換器の表面に付着した結露水を除去する運転である。そして、この天井設置型空気調和装置では、このような熱交乾燥運転を行うことによって、熱交換器におけるカビや臭いの発生等を抑えて清潔に保つことができるとともに、熱交乾燥運転中において、吹出口から吹き出されるやや暖かい空気が室内に拡がるのを抑えることができる。
第5の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、第1〜第4の発明のいずれかにかかる天井設置型空気調和装置において、複数の風向調節羽根の一部を吹出口を概ね塞ぐ閉止状態にすることが可能である。
この天井設置型空気調和装置では、複数の風向調節羽根の一部を閉止状態にすることが可能であるため、複数の吹出口の一部を閉止した状態における運転が可能である。
第6の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、第1〜第5の発明のいずれかにかかる天井設置型空気調和装置において、空気流路の流路面積を変更するための流路面積変更機構をさらに備えている。
この天井設置型空気調和装置では、流路面積変更機構をさらに備えているため、各吹出口から吹き出される空気の流量分配が可能である。
第7の発明にかかる天井設置型空気調和装置は、第6の発明にかかる天井設置型空気調和装置において、流路面積変更機構は、空気流路に回動可能な状態で設けられた邪魔板を有している。
この天井設置型空気調和装置では、流路面積変更機構が空気流路に回動可能な状態で設けられた邪魔板を有しているため、邪魔板の回転角度を調節することによって、各吹出口から吹き出される空気の流量分配が可能である。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1又は第2の発明では、ショートサーキット状態における運転が可能になり、従来のように、風向調節羽根を外方吹き出し状態においてしか運転できない場合に比べて、吹出口から吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御することができ、これにより、室内の快適性を高めることができる。
第3の発明では、吹出口から吹き出される空気の温度を速く暖めることができるとともに、速暖運転中において、吹出口から吹き出される冷たい空気が室内に拡がるのを抑えることができる。
第4の発明では、熱交換器におけるカビや臭いの発生等を抑えて清潔に保つことができるとともに、熱交乾燥運転中において、吹出口から吹き出されるやや暖かい空気が室内に拡がるのを抑えることができる。
第5の発明では、複数の吹出口の一部を閉止した状態における運転が可能である。
第6又は第7の発明では、各吹出口から吹き出される空気の流量分配が可能である。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる天井設置型空気調和装置の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の構成
<空気調和装置の全体構成>
図1は、本発明にかかる天井設置型空気調和装置の一実施形態としての利用ユニット4が採用された空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、主として、室内の冷暖房に使用される装置である。空気調和装置1は、主として、熱源ユニット2と、利用ユニット4と、熱源ユニット2と利用ユニット4とを接続する冷媒連絡管6、7とを備えている。すなわち、本実施形態の空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、熱源ユニット2と、利用ユニット4とが冷媒連絡管6、7を介して接続されることによって構成されている。
<熱源ユニットの構成>
熱源ユニット2は、例えば、屋上等の建物外に設置されている。熱源ユニット2は、冷媒連絡管6、7を介して利用ユニット4に接続されており、利用ユニット4との間で冷媒回路10を構成している。
次に、熱源ユニット2の概略構成について説明する。熱源ユニット2は、主として、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10aを備えている。この熱源側冷媒回路10aは、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、熱源側熱交換器23と、膨張機構としての膨張弁24と、閉鎖弁25、26とを備えている。
圧縮機21は、本実施形態において、圧縮機モータ21aによって駆動される容積式圧縮機である。
四路切換弁22は、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時や除湿運転時には、熱源側熱交換器23を圧縮機21から吐出された冷媒の冷却器として、かつ、利用側熱交換器41(後述)を膨張弁24において減圧された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器23の一端(ガス側端)とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と冷媒連絡管7とを接続し(図1の四路切換弁22の実線を参照)、暖房運転時には、利用側熱交換器41(後述)を圧縮機21において吐出された冷媒の冷却器として、かつ、熱源側熱交換器23を膨張弁24で減圧された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と冷媒連絡管7とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器23の一端(ガス側端)とを接続することが可能である(図1の四路切換弁22の破線を参照)。
熱源側熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の冷却器として機能し、暖房運転時には冷媒の加熱器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器23は、その一端が四路切換弁22に接続され、その他端が冷媒連絡管6に接続されている。尚、後述のように、本実施形態においては、室外ファン27によってユニット内に吸入される室外空気が熱源側熱交換器23の熱源として使用されているが、空気に限定されず、水を熱源として使用してもよい。
膨張弁24は、冷房運転時や除湿運転時には熱源側熱交換器23において冷却されて利用側熱交換器41(後述)に送られる冷媒を減圧し、暖房運転時には利用側熱交換器41(後述)において冷却されて熱源側熱交換器23に送られる冷媒を減圧する電動膨張弁である。
熱源ユニット2は、本実施形態において、ユニット内に室外空気を吸入して、熱源側熱交換器23に供給した後に、室外に排出するための室外ファン27を備えており、室外空気と熱源側熱交換器23を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。この室外ファン27は、ファンモータ27aによって駆動される。
閉鎖弁25、26は、外部の機器・配管(具体的には、冷媒連絡管6、7)との接続口に設けられた弁である。閉鎖弁25は、熱源側熱交換器23に接続されている。閉鎖弁26は、四路切換弁22に接続されている。
また、熱源ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、熱源ユニット2には、圧縮機21の吸入圧力Psを検出する吸入圧力センサ28と、圧縮機21の吐出圧力Pdを検出する吐出圧力センサ29とが設けられている。熱源ユニット2の室外空気の吸入口側には、ユニット内に流入する室外空気の温度(すなわち、室外温度Ta)を検出する室外温度センサ30が設けられている。室外温度センサ30は、サーミスタからなる。また、熱源ユニット2は、熱源ユニット2を構成する各部の動作を制御する熱源側制御部31を有している。そして、熱源側制御部31は、熱源ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、利用ユニット4の利用側制御部46(後述)との間で伝送線8aを介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<利用ユニットの構成>
利用ユニット4は、本発明の一実施形態にかかる天井設置型空気調和装置であり、建物内の天井に設置されている。利用ユニット4は、冷媒連絡管6、7を介して熱源ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、利用ユニット4の概略構成について説明する。利用ユニット4は、主として、冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10bを備えている。この利用側冷媒回路10bは、主として、利用側熱交換器41を備えている。
利用側熱交換器41は、冷房運転時や除湿運転時には冷媒の加熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の冷却器として機能する熱交換器である。利用側熱交換器41は、その一端が冷媒連絡管6に接続され、その他端が冷媒連絡管7に接続されている。
利用ユニット4は、本実施形態において、ユニット内に室内空気を吸入して、熱交換した後に、室内に供給するための室内ファン42を備えており、室内空気と利用側熱交換器41を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。このため、利用側熱交換器41は、冷房運転時や除湿運転時には空気の冷却器として機能し、暖房運転時には空気の加熱器として機能する熱交換器であるともいえる。
また、利用ユニット4の室内空気の吸入口61側には、ユニット内に流入する室内空気の温度(すなわち、室内温度Tr)検出する室内温度センサ45が設けられている。本実施形態において、室内温度センサ45は、サーミスタからなる。
また、利用ユニット4は、利用ユニット4を構成する各部の動作を制御する利用側制御部46を備えている。そして、利用側制御部46は、利用ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、利用ユニット4を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、熱源ユニット2の熱源側制御部31との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
次に、図2〜図7を用いて、上述の利用側冷媒回路10bや室内ファン42等を備えた利用ユニット4の構造について説明する。ここで、図2は、本発明にかかる天井設置型空気調和装置の一実施形態としての利用ユニット4の外観斜視図(天井は省略)である。図3は、利用ユニット4の概略断面図であって、図4のA−A断面に相当する図である。図4は、天板51(後述)を取り除いた状態の利用ユニット4を上方から見た概略平面図である。図5は、化粧パネル9を上方から見た概略平面図(フィルタ64は省略)である。図6は、利用ユニット4の概略断面図であって、図4のB−B断面に相当する図である。図7は、(a)閉止状態の水平フラップ65b(後述)、(b)外方吹き出し状態の水平フラップ65b(後述)、(c)内方吹き出し状態の水平フラップ65b(後述)を示す図であって、図5のC−C断面に相当する図である。
本実施形態の空気調和装置1は、天井埋込型の形態で設置される天井設置型空気調和装置であり、主として、内部に各種構成機器を収納するケーシング5を備えている。ケーシング50は、主として、平面視が略長方形状でありかつ下面が開口した箱状のケーシング本体50aと、ケーシング本体50aの下面の開口を覆うようにケーシング本体50aの下部に装着されたドレンパン50bとを有している。
ケーシング本体50aは、ケーシング50の上面及び側面を構成しており、その平面視において、長辺と短辺とが交互に連続するように形成された略長方形状の天板51と、天板51の周縁部から下方に延びる側板52、53、54、55とを有している。側板52、54は、それぞれ、天板51の長辺に対応しており、互いに対向する一対の対辺を構成している。側板53、55は、それぞれ、天板51の短辺に対応しており、互いに対向する一対の対辺を構成している。
ドレンパン50bは、ケーシング50の下面を構成し、その平面視において、天板51と同様、長辺と短辺とが交互に連続するように形成された略長方形状の板状部材であり、主として、ドレンパン本体56を有している。
ドレンパン本体56には、ケーシング50の平面視において、複数(ここでは、2つ)の吸入開口56a、56bが形成されている。吸入開口56a、56bは、ケーシング50の平面視において、ドレンパン50bをケーシング長辺方向に2つに分割する面に対して略対称な位置に、かつ、ケーシング50の平面視において、ドレンパン50bをケーシング短辺方向の略中央の位置に配置されている。吸入開口56a、56bは、本実施形態において、略円形の孔である。ここで、ケーシング長辺方向とは、ケーシング50の側板52、54に沿う方向をいう。また、ケーシング短辺方向とは、ケーシング50の側板53、55に沿う方向をいい、ケーシング50の平面視において、ケーシング長辺方向に直交している。尚、吸入開口56a、56bのうち側板53側の吸入開口を吸入開口56aとし、側板55側の吸入開口を吸入開口56bとする。
また、ドレンパン本体56には、ケーシング50の平面視において、複数(ここでは、2つ)の吹出開口56c、56dが形成されている。吹出開口56c、56dは、ケーシング50の平面視において、ドレンパン本体56のケーシング短辺方向の両端側(すなわち、側板52、54側)の位置に配置されている。吹出開口56c、56dは、本実施形態において、ケーシング50の平面視において、ドレンパン本体56の2つの長辺に沿って延びる細長い切り欠き部分である。尚、吹出開口56c、56dのうち側板52側の吹出開口を吹出開口56cとし、側板54側の吹出開口を吹出開口56dとする。このように、ドレンパン本体56に吹出開口56c、56dが形成されることで、ケーシング50の下面には、ケーシング長辺方向に沿って、吹出開口56cと側板52の内面とによって囲まれた略長方形状の孔と、吹出開口56dと側板54の内面とによって囲まれた略長方形状の孔とが形成されている。
ケーシング50内には、送風ファンとしての室内ファン42が配置されている、送風ファン42は、本実施形態において、各吸入開口56a、56bに対向するように、かつ、回転軸線O−Oが上下方向に延びるように配置された2つの室内ファン42a、42bである。室内ファン42a、42bは、ターボファンからなる。室内ファン42aは、天板51の吸入開口56aに対向する位置に設けられたファンモータ43aと、ファンモータ43aに連結されて回転駆動される羽根車44aとを有しており、また、室内ファン42bは、室内ファン42aと同様に、天板51の吸入開口56bに対向する位置に設けられたファンモータ43b(図示せず)と、ファンモータ43bに連結されて回転駆動される羽根車44b(図示せず)とを有している。羽根車44a、44bは、その下側から空気を吸入して外周側に向かって吹き出すことができる。
また、ドレンパン50bの吸入開口56aには、羽根車44aの吸入開口56a側の先端付近から下方に向かって末広がりの形状を有するベルマウス57aが配置されており、吸入開口56bには、羽根車44bの吸入開口56b側の先端付近から下方に向かって末広がりの形状を有するベルマウス57bが配置されている。
また、ケーシング50内には、ケーシング50の平面視において、ケーシング50の2つの長辺に沿うように利用側熱交換器41が配置されている。利用側熱交換器41は、本実施形態において、吹出開口56cと室内ファン42a、42bとのケーシング短辺方向間をケーシング50の側板52に沿って延びる利用側熱交換器41aと、吹出開口56dと室内ファン42a、42bとのケーシング短辺方向間をケーシング50の側板54に沿って延びる利用側熱交換器41bとである。利用側熱交換器41a、41bは、本実施形態において、側板53の近傍位置から側板55の近傍位置まで真っ直ぐに延びている。利用側熱交換器41a、41bは、ケーシング50の天板51の内面からドレンパン50bの上面に向かって略鉛直下方に向かって延びている。利用側熱交換器41a、41bは、例えば、クロスフィン等を用いたフィンアンドチューブ型熱交換器やコルゲートフィン等を用いた積層型熱交換器等からなる。利用側熱交換器41a、41bには、ケーシング50の外側に設置される冷媒連絡管6、7との間で冷媒のやりとりするための冷媒管(図示せず)が接続されており、ケーシング50の側板52〜55を貫通するように配置されている。また、ドレンパン本体56には、利用側熱交換器41において空気中の水分が凝縮されることによって発生した結露水を受けるドレン受け部56e、56fが形成されている。ドレン受け部56e、56fは、利用側熱交換器41a、41bの下端が挿入可能な略U字形状の断面を有しており、利用側熱交換器41a、41bの下側に配置されている。
また、ケーシング50の下面には、化粧パネル9が設けられている。化粧パネル9は、平面視において、ケーシング50(すなわち、天板51やドレンパン50b)よりも大きな略長方形状の部材であり、ケーシング50の2つの吸入開口56a、56bの両方に連通する吸入口61と、ケーシング50の各吹出開口56c、56dに連通する吹出口62a、62bとが形成されている。吹出口62a、62bは、吹出開口56c、56dに上下方向に対向するように、かつ、化粧パネル9の長辺に沿うように配置された細長い略長方形状の孔である。吸入口61は、吹出口62aと吹出口62bとによって両側から挟まれる位置に配置された開口である。すなわち、吹出口62a、62bは、化粧パネル9の平面視において、吸入口61の外側に配置されている。また、吸入口61の略中央には、吸入口61の開口サイズよりも小さなカバーパネル63が配置されており、カバーパネル63の化粧パネル短辺方向両側に実質的な吸入口が形成されている。さらに、吸入口61のカバーパネル63の上側には、フィルタ64が配置されている。
このように、ケーシング50内には、吸入開口56a、56bから吹出開口56c、56dに至る空気流路58が形成されており、この空気流路58内に室内ファン42(具体的には、室内ファン42a、42b)及び利用側熱交換器41(具体的には、利用側熱交換器41a、41b)が配置されている。この空気流路58は、吸入開口56a、56bから室内ファン42に至るまでの流路部分である吸入空気流路59と、室内ファン42から各吹出開口56c、56dに至るまでの流路部分である吹出空気流路60a、60bとから構成されている。このような利用ユニット4において、室内ファン42の運転を行うと、まず、室内空気は、化粧パネル9の吸入口61及びフィルタ64を通じて、吸入開口56a、56bから空気流路58の吸入空気流路59に吸入される。次に、吸入空気流路59に吸入された空気は、室内ファン42a、42bによって吹出空気流路60a、60bに吹き出される。次に、吹出空気流路60a、60bに吹き出された空気は、利用側熱交換器41a、41bを通過して熱交換が行われる。最後に、利用側熱交換器41a、41bを通過した空気は、吹出空気流路60a、60bから化粧パネル9の吹出口62a、62bを通じて室内に吹き出される。
また、吹出口62a、62bには、化粧パネル長辺方向(すなわち、吹出口62a、62bの長手方向)の軸周りに回動可能な状態で風向調節羽根としての水平フラップ65a、65bがそれぞれ配置されている。水平フラップ65a、65bは、それぞれが対応する吹出口62a、62bの長手方向に細長く延びる略長方形状の羽根部材であり、その長手方向の両端に連結ピン66がそれぞれ設けられている。そして、水平フラップ65a、65bは、それぞれ、連結ピン66が化粧パネル9に回動可能に支持されることにより、吹出口62a、62bの長手方向の軸周りに回動可能になっている。そして、水平フラップ65aの側板55側端の連結ピン66と水平フラップ65bの側板55側端の連結ピン66とは、化粧パネル短辺方向に延びるリンク機構としての連結軸67によって連結されており、互いが同期して回転するようになっている。また、水平フラップ65bの側板53の連結ピン66は、フラップモータ68の駆動軸に連結されている。これにより、フラップモータ68を駆動させると、連結軸67及び水平フラップ65a、65bの両端に設けられた連結ピン66を介して2つの水平フラップ65a、65bが同期して回転するようになっている。そして、この水平フラップ65a、65bの回転により、吹出口62a、62bから室内に吹き出される空気の吹き出し方向を制御できるようになっている。
本実施形態の水平フラップ65a、65bは、後述の各種運転動作に応じて、3つの状態(閉止状態、外方吹き出し状態、及び内方吹き出し状態)にすることが可能になっている。次に、水平フラップ65a、65bの各状態について説明するが、ここでは、水平フラップ65bを例にして説明し、水平フラップ65aの説明は省略する。
まず、閉止状態においては、図7(a)に示されるように、水平フラップ65bは、吹出口62bを概ね塞いだ状態、すなわち、吹出口62bと水平フラップ65bとの隙間が最も小さくなった状態になっており、本実施形態において、水平フラップ65bの水平面に対する傾斜角度α(図7(a)において、図示せず)は、0度になっている。また、この閉止状態において、水平フラップ65bの外側縁は、吹出口62bの外側縁に形成された凹部70に当接した状態になっている。しかも、水平フラップ65bは、この閉止状態において、化粧パネル9の下面に対して一体化するような平坦な下面を有している。
次に、外方吹き出し状態においては、図7(b)に示されるように、水平フラップ65bは、吹出口62bを通じて吹き出される空気の吹き出し方向が鉛直下向きよりも反吸入口61側を向く角度範囲内(水平面に対する傾斜角度αが0度から90度の範囲内)で可変される状態になっている。この外方吹き出し状態は、フラップモータ68によって水平フラップ65bをR方向に90度以下の角度範囲内で回転させることによって設定される。
次に、内方吹き出し状態においては、図7(c)に示されるように、水平フラップ65bは、吹出口62bを通じて吹き出される空気の吹き出し方向が鉛直下向きよりも吸入口61側を向く角度範囲内(水平面に対する傾斜角度αが90度以上の範囲内)で可変される状態になっている。この内方吹き出し状態は、吹出口62a、62bから吹き出された空気がすぐに吸入口61に吸入される状態(すなわち、ショートサーキット状態)における運転を行う際に設定される状態であるため、このようなショートサーキット状態を確実に実現するために、水平フラップ65bの水平面に対する傾斜角度αは120度以上の範囲内で可変される。この内方吹き出し状態も、外方吹き出し状態と同様に、フラップモータ68によって水平フラップ65bをR方向に回転させることによって設定される。このような水平フラップ65a、65bの制御についても、上述の利用側制御部46によって行われる。
そして、利用側制御部46と熱源側制御部31と制御部31、46間を接続する伝送線8aとによって、空気調和装置1全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。制御部8は、図8に示されるように、各種センサ28〜30、45の検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの検出信号等に基づいて各種機器及び弁21a、22、24、27a、43a、43b、68を制御することができるように接続されている。ここで、図8は、空気調和装置1の制御ブロック図である。
(2)空気調和装置の動作
次に、本実施形態の空気調和装置1の動作について説明する。
本実施形態の空気調和装置1の運転としては、熱源側熱交換器23を圧縮機21から吐出された冷媒の冷却器としてかつ利用側熱交換器41を膨張弁24において減圧された冷媒の加熱器(すなわち、空気流路58内を流れる空気を冷却する冷却器)として機能させる冷却運転としての冷房運転や除湿運転と、利用側熱交換器41を圧縮機21において吐出された冷媒の冷却器(すなわち、空気流路58内を流れる空気を冷却する加熱器)としてかつ熱源側熱交換器23を膨張弁24で減圧された冷媒の加熱器として機能させる加熱運転としての暖房運転とを行うことができる。そして、空気調和装置1では、冷房運転や除湿運転を終了する際に、冷房運転や除湿運転において熱交換器の表面に付着した結露水を除去する熱交乾燥運転を行うことができるようになっており、また、暖房運転を開始する際に、吹出口から吹き出される空気の温度を速く暖める速暖運転を行うことができるようになっている。
以下、空気調和装置1の各運転の動作について説明する。尚、以下の各運転における各種機器等の運転制御は、空気調和装置1の制御部8(より具体的には、利用側制御部46と熱源側制御部31と制御部31、46間を接続する伝送線8a)によって行われる。
(A)冷房運転・除湿運転、及び熱交乾燥運転
冷房運転時や除湿運転時は、四路切換弁22が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23の一端に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が利用側熱交換器41(具体的には、利用側熱交換器41a、41b)の一端に接続された状態となっている。また、閉鎖弁25、閉鎖弁26は開にされ、膨張弁24は開度調節されるようになっている。
この冷媒回路10の状態で、圧縮機21、室外ファン27及び室内ファン42(具体的には、室内ファン42a、42b)を運転すると、低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧の冷媒となって吐出される。この高圧の冷媒は、四路切換弁22を経由して熱源側熱交換器23に送られて、室外ファン27によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。そして、この熱源側熱交換器23において冷却された高圧の冷媒は、膨張弁24によって減圧されて低圧の冷媒となった後に、閉鎖弁25及び冷媒連絡管6を経由して、利用ユニット4に送られる。
そして、膨張弁24によって減圧されて利用ユニット4に送られた低圧の冷媒は、利用側熱交換器41に送られ、室内から室内ファン42によって化粧パネル9の吸入口61を通じて空気流路58内に吸入された空気と熱交換を行って加熱されるとともに、空気流路58内を流れる空気を冷却する。そして、利用側熱交換器41において冷却された空気は、空気流路58の各吹出空気流路60a、60bから化粧パネル9の各吹出口62a、62bを通じて室内に吹き出される。ここで、各吹出口62a、62bに配置された水平フラップ65a、65bは、フラップモータ68によって外方吹き出し状態(図7(b)参照)になるように設定されているため、各吹出口62a、62bを通じて室内に吹き出される空気は、鉛直下向きよりも反吸入口61側を向く方向に吹き出されることになる(図3参照)。また、利用側熱交換器41では、冷媒と熱交換を行うことによって冷却される空気中に含まれる水分が結露して結露水となって表面に付着する。そして、この結露水のうち利用側熱交換器41の表面を流下したものは、利用側熱交換器41の下方に配置されたドレンパン50bのドレン受け部56e、56fによって受けられることになる。
そして、この利用側熱交換器41において加熱された低圧の冷媒は、冷媒連絡管7を経由して熱源ユニット2に送られ、閉鎖弁26及び四路切換弁22を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。
次に、冷房運転や除湿運転を終了する際の動作について説明する。冷房運転や除湿運転においては、冷媒と空気とが熱交換を行うことによって利用側熱交換器41の表面に付着した結露水の一部がドレン受け部56e、56fに流下することなく残るため、これにより、カビや臭い等が発生するおそれがある。このため、冷房運転や除湿運転を終了する際には、利用側熱交換器41の表面に付着した結露水を除去することが望ましい。そこで、本実施形態では、冷房運転や除湿運転を終了する際に、フラップモータ68によって水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態(図7(c)参照)になるように設定された状態における運転である熱交乾燥運転を行うようにしている。
この熱交乾燥運転について、図9を用いて説明する。ここで、図9は、熱交乾燥運転のフローチャートである。
まず、ステップS1において、冷房運転又は除湿運転を終了する旨の指令がされたかどうかを判断する。そして、冷房運転又は除湿運転を終了する旨の指令があった場合には、ステップS2の処理に移行する。
次に、ステップS2において、外方吹き出し状態に設定されている水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態になるようにフラップモータ68を作動させるとともに、圧縮機21を停止した状態にする。これにより、冷媒回路10においては、冷媒の循環がなくなって利用側熱交換器41において空気と冷媒との熱交換が行われない送風運転状態になり、利用ユニット4においては、空気流路58から吹出口62a、62bを通じて吹き出された空気がすぐに吸入口61を通じて吸入される状態(すなわち、ショートサーキット状態)になる(図10参照)。ここで、図10は、本実施形態の熱交乾燥運転又は速暖運転(後述)における利用ユニット4の概略断面図であって、図3に相当する図である。
このような運転制御により、空気流路58を流れる空気が利用側熱交換器41において冷却されなくなるため、冷房運転や除湿運転において利用側熱交換器41の表面に付着した結露水が再蒸発して利用側熱交換器41の表面から除去される熱交乾燥運転が開始されることになる。また、この熱交乾燥運転は、送風運転状態を伴う運転であるため、空気流路58を流れる空気は、冷却されずにやや暖かい状態で吹出口62a、62bを通じて吹き出されることになるが、吹出口62a、62bについてショートサーキット状態における運転が行われているため、この吹出口62a、62bから吹き出されたやや暖かい空気が室内に拡がるのを抑えることができるようになっている。
そして、ステップS3において、熱交乾燥運転の終了条件に到達したかどうかを判断する。ここで、熱交乾燥運転の終了条件としては、例えば、タイマにより所定時間が経過した時点とすることができる。そして、この場合には、ステップS2の熱交乾燥運転を所定時間行った後、ステップS4の熱交乾燥運転の終了処理を行うことになる。
(B)速暖運転、及び暖房運転
まず、暖房運転を開始する際の動作について説明する。暖房運転を開始した直後は、室外(すなわち、冷媒回路10を構成する機器や配管)の温度が低く、圧縮機21の吐出側の冷媒の圧力(すなわち、吐出圧力Pd)を十分に高めることができないため、これにより、利用側熱交換器41において空気流路58を流れる空気は、吐出圧力Pdがある程度高くなるまでは、冷媒と熱交換しても十分に加熱されず、冷たい状態のままで吹出口62a、62bを通じて吹き出されるおそれがある。このため、暖房運転を開始する際には、できるだけ速く吐出圧力Pdを高めることが望ましい。そこで、本実施形態では、暖房運転を開始する際に、フラップモータ68によって水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態(図7(c)参照)になるように設定された状態における運転である速暖運転を行うようにしている。
この速暖運転及び引き続き行われる暖房運転について、図11を用いて説明する。ここで、図11は、速暖運転のフローチャートである。
まず、ステップS11において、暖房運転を開始する旨の指令がされたかどうかを判断する。そして、暖房運転を開始する旨の指令があった場合には、ステップS12の処理に移行する。
次に、ステップS12において、冷媒回路10においては、四路切換弁22を図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が利用側熱交換器41(具体的には、利用側熱交換器41a、41b)の一端に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23の一端に接続された状態にする。閉鎖弁25、閉鎖弁26を開にして、膨張弁24は開度調節された状態にする。そして、利用ユニット4においては、外方吹き出し状態に設定されている水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態になるようにフラップモータ68を作動させる。
この冷媒回路10の状態で、圧縮機21、室外ファン27及び室内ファン42(具体的には、室内ファン42a、42b)を運転すると、低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧の冷媒となって吐出され、四路切換弁22、閉鎖弁26及び冷媒連絡管7を経由して、利用ユニット4に送られる。
そして、利用ユニット4に送られた高圧の冷媒は、利用側熱交換器41において、室内から室内ファン42によって化粧パネル9の吸入口61を通じて空気流路58内に吸入された空気と熱交換を行って冷却されるとともに、空気流路58内を流れる空気を加熱する。しかし、上述のように、暖房運転を開始した直後は、吐出圧力Pdが十分に高まっていないため、空気流路58を流れる空気はほとんど加熱されることなく、空気流路58の各吹出空気流路60a、60bから化粧パネル9の各吹出口62a、62bを通じて室内に吹き出される。
そして、この利用側熱交換器41において冷却された高圧の冷媒は、冷媒連絡管6を経由して熱源ユニット2に送られて閉鎖弁25を経由した後に、膨張弁24によって減圧されて低圧の冷媒となる。この低圧の冷媒は、熱源側熱交換器23に流入し、室外ファン27によって供給される室外空気と熱交換を行って加熱されて低圧の冷媒となり、四路切換弁22を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。
ここで、利用ユニットにおいては、各吹出口62a、62bに配置された水平フラップ65a、65bは、フラップモータ68によって内方吹き出し状態になるように設定されているため、各吹出口62a、62bを通じて室内に吹き出される空気は、鉛直下向きよりも吸入口61側を向く方向に吹き出されることになる。これにより、利用ユニット4においては、上述のように、空気流路58から吹出口62a、62bを通じて吹き出された空気がすぐに吸入口61を通じて吸入される状態(すなわち、ショートサーキット状態)になり(図10参照)、空気流路58から吹出口62a、62bを通じて吹き出される空気が効率よく繰り返して加熱されることになるため、暖房運転を開始する際に、吐出圧力Pdを高めるとともに、吹出口62a、62bから吹き出される空気の温度を速く暖める速暖運転が開始されることになる。また、この速暖運転は吐出圧力Pdが低い状態を伴う運転であるため、空気流路58を流れる空気は、加熱されずに冷たい状態で吹出口62a、62bを通じて吹き出されることになるが、吹出口62a、62bについてショートサーキット状態における運転が行われているため、この吹出口62a、62bから吹き出された冷たい空気が室内に拡がるのを抑えることができるようになっている。
次に、ステップS13において、速暖運転の終了条件に到達したかどうかを判断する。ここで、速暖運転の終了条件としては、例えば、タイマにより所定時間が経過した時点とすることができる。そして、この場合には、ステップS12の速暖運転を所定時間行った後に、次のステップS14の暖房運転に移行することになる。また、速暖運転の終了条件として、時間の代わりに、吐出圧力Pdが所定圧力まで達した時点とすることもできる。そして、この場合には、ステップS12の速暖運転を吐出圧力Pdが所定圧力に達するまで行った後に、次のステップS14の暖房運転に移行することになる。尚、吐出圧力Pdが所定圧力まで達したかどうかを判断するための状態量は、吐出圧力Pdだけに限らず、例えば、圧縮機21の吐出側における冷媒の温度や、利用側熱交換器41における冷媒の温度等を使用してもよい。
そして、ステップS14において、内方吹き出し状態に設定されている水平フラップ65a、65bを外方吹き出し状態(図7(b)参照)になるようにフラップモータ68を作動させた状態にする。これにより、利用ユニット4においては、各吹出口62a、62bを通じて室内に吹き出される空気は、鉛直下向きよりも反吸入口61側を向く方向に吹き出されることになり(図3参照)、暖房運転に移行される。
(3)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1、特に、利用ユニット4には、以下のような特徴がある。
(A)
本実施形態の天井設置型空気調和装置としての利用ユニット4では、風向調節羽根としての水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態(図7(c)参照)にすることが可能であるため、ショートサーキット状態における運転が可能になり、従来のように、水平フラップを外方吹き出し状態(図7(b)参照)においてしか運転できない場合に比べて、吹出口62a、62bから吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御することができ、これにより、室内の快適性を高めることができる。
例えば、暖房運転のような加熱運転を開始する際に、水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態にした運転である速暖運転を行うことができるため、加熱運転を開始する際に、吹出口62a、62bから吹き出される空気の温度を速く暖めることができるとともに、速暖運転中において、吹出口62a、62bから吹き出される冷たい空気が室内に拡がるのを抑えることができる。
また、冷房運転や除湿運転のような冷却運転を終了する際に、水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態にした運転である熱交乾燥運転を行うことができるため、熱交換器におけるカビや臭いの発生等を抑えて清潔に保つことができるとともに、熱交乾燥運転中において、吹出口62a、62bから吹き出されるやや暖かい空気が室内に拡がるのを抑えることができる。
(B)
本実施形態の利用ユニット4では、水平フラップ65a、65bを90度以上回転させることによって内方吹き出し状態にしている。そして、水平フラップ65a、65bは、閉止状態(図7(a)参照)において、化粧パネル9の下面に対して一体化するような平坦な下面を有している。このため、水平フラップ65a、65bを90度以上回転させることによって内方吹き出し状態にした場合においても、吹出口62a、62bから吹き出される空気は、スムーズに吸入口61側に向かって吹き出されることになり、上述の速暖運転や熱交乾燥運転においてショートサーキット状態が得られやすくなっている。
(5)変形例1
上述の実施形態の熱交乾燥運転では、ステップS2において、外方吹き出し状態に設定されている水平フラップ65a、65bを内方吹き出し状態になるようにフラップモータ68を作動させるとともに、圧縮機21を停止して冷媒回路10内の冷媒の循環がない状態にすることで、利用側熱交換器41において空気と冷媒との熱交換が行われない送風運転状態にしているが、圧縮機21を停止することなく四路切換弁22を図1の破線で示される状態にして冷媒回路10内の冷媒の循環方向を暖房運転と同じ状態にすることで、利用側熱交換器41において空気流路58内を流れる空気を加熱するようにして、利用側熱交換器41の乾燥を促進するようにしてもよい。
尚、本変形例における熱交乾燥運転は、暖房運転状態を伴う運転であるため、空気流路58を流れる空気は、上述の実施形態における熱交乾燥運転よりもさらに暖かい状態で吹出口62a、62bを通じて吹き出されることになるが、この場合においても、吹出口62a、62bについてショートサーキット状態における運転が行われているため、この吹出口62a、62bから吹き出された暖かい空気が室内に拡がるのを抑えることができるようになっている。
(6)変形例2
上述の実施形態や変形例1の利用ユニット4では、水平フラップ65aと水平フラップ65bとが連結軸67によって連結されており、1個のフラップモータ68によって互いが同期して回転駆動されるようになっているが、図12に示されるように、各水平フラップ65a、65bごとにフラップモータ68a、68bを設けるようにしてもよい。ここで、図12は、本変形例の化粧パネル9を上方から見た概略平面図(フィルタ64は省略)である。
本変形例の利用ユニット4を備えた空気調和装置1では、上述の実施形態や変形例1の機能に加えて、フラップモータ68aとフラップモータ68bとを別々に制御することができるため、例えば、図13に示されるように、吹出口62aについては、水平フラップ65aを外方吹き出し状態とするとともに、水平フラップ65bを閉止状態とする片側閉止状態において、冷房運転や除湿運転又は暖房運転を行うことができる。ここで、図13は、本変形例の片側閉止状態における利用ユニット4の概略断面図であって、図3に相当する図である。
この場合において、閉止状態となっている水平フラップ65bの外側縁は、吹出口62bの外側縁に形成された凹部70に当接した状態になっているため、吹出口62bを通じて流出する空気量を非常に小さくすることができる。
また、本変形例の利用ユニット4を備えた空気調和装置1では、上述の片側閉止状態を利用して、以下のような速暖運転を行うことができる。具体的には、上述の実施形態や変形例1の速暖運転では、ステップS12において、水平フラップ65a及び水平フラップ65bの両方を内方吹き出し状態になるようにフラップモータ68を作動させているが、例えば、図14に示されるように、複数の風向調節羽根の一部としての水平フラップ65aのみが内方吹き出し状態になるようにフラップモータ68aを作動させて、水平フラップ65bについては閉止状態にする。ここで、図14は、本変形例の片側閉止状態を伴う速暖運転における利用ユニット4の概略断面図であって、図10に相当する図である。
これにより、吹出口62bから空気が吹き出されなくなり、冷たい空気が吹き出される吹出口が吹出口62aのみになるため、速暖運転中に、冷たい空気が室内に拡がるのをさらに抑えることができるようになっている。
(7)変形例3
上述の実施形態や変形例1、2の利用ユニット4では、水平フラップ65a、65bを両方とも開けた状態(すなわち、外方吹き出し状態や内方吹き出し状態のような閉止状態でない状態)においては、吹出口62a及び吹出口62bから吹き出される空気の流量分配を積極的に行うことができないが、例えば、図15〜図17に示されるように、空気流路58(具体的には、吹出空気流路60a、60b)の流路面積を変更するための流路面積変更機構71を設けることで、吹出口62a及び吹出口62bから吹き出される空気の流量分配を積極的に行うことができるようにしてもよい。より具体的には、流路面積変更機構71は、ドレンパン50bの各吹出開口56c、56dのケーシング長辺方向の両端に配置されており、ドレンパン50bの上面をケーシング長辺方向にスライド可能に配置された邪魔板72と、邪魔板72をスライド駆動する駆動ローラ74と、駆動ローラ74を回転駆動する邪魔板モータ73とを有している。このような流路面積変更機構71では、邪魔板モータ73によって駆動ローラ74をS方向に回転させることによって、邪魔板72を各吹出開口56c、56dの一部を塞ぐようにT方向にスライドさせ、これにより、各吹出空気流路60a、60bの流路面積を変更して、吹出口62a及び吹出口62bから吹き出される空気の流量分配を積極的に行うことができる。ここで、図15は、本変形例の天板51を取り除いた状態の利用ユニット4を上方から見た概略平面図である。図16は、本変形例の利用ユニット4の概略断面図であって、図15のB−B断面に相当する図である。図17は、本変形例の流路面積変更機構71の構造を示す斜視図(例として、吹出開口56dの側板53側に配置されたものについて図示)である。
本変形例の利用ユニット4を備えた空気調和装置1では、上述の実施形態や変形例1、2の機能に加えて、流路面積変更機構71によって各吹出空気流路60a、60bの流路面積を変更することができるため、例えば、図3及び図18に示されるように、吹出口62a及び吹出口62bの両方を外方吹き出し状態にするとともに、吹出開口56d側の邪魔板72をT方向にスライドさせた状態とする流量分配状態において、冷房運転や除湿運転又は暖房運転を行うことができる。ここで、図18は、本変形例の流量分配状態における天板51を取り除いた状態の利用ユニット4を上方から見た概略平面図である。
この場合においては、吹出口62aを通じて吹き出される空気の流量に比べて、吹出口62bを通じて吹き出される空気の流量を小さくすることができるため、室内の気流分布をより良いものにすることができ、これにより、室内の快適性を高めることができる。また、本変形例における邪魔板72は、複数の孔72aが形成されたパンチングメタルによって構成されているため、吹出空気流路60bのうち邪魔板72によって塞がれた部分についても空気の流れがある程度確保されるため、吹出口62bの化粧パネル長辺方向の端部からもある程度空気が吹き出されるようになっている。
また、本変形例の利用ユニット4を備えた空気調和装置1では、上述の流量分配状態を利用して、以下のような速暖運転を行うことができる。具体的には、上述の実施形態や変形例1の速暖運転では、ステップS12において、水平フラップ65a及び水平フラップ65bの両方を内方吹き出し状態になるようにしたり、上述の変形例2の速暖運転では、ステップS12において、水平フラップ65aを内方吹き出し状態にするとともに、水平フラップ65bを閉止状態になるようにしているが、例えば、図18及び図19に示されるように、水平フラップ65aが内方吹き出し状態に、そして、水平フラップ65bが外方吹き出し状態にするとともに、吹出開口56d側の邪魔板72をT方向にスライドさせた状態とする流量分配状態にする。ここで、図19は、本変形例の流量分配状態を伴う速暖運転における利用ユニット4の概略断面図であって、図10に相当する図である。
これにより、吹出口62aから吹き出される空気のみによって速暖運転を行い、そして、吹出口62bから吹き出される空気の流量を小さくすることで、速暖運転中に、冷たい空気が室内に拡がるのを抑えながら、暖房運転も行うことができるようになっている。
(8)変形例4
上述の変形例3の利用ユニット4では、流路面積変更機構として、図15〜図18に示されるように、邪魔板72を各吹出開口56c、56dの一部を塞ぐようにT方向にスライドさせることで、空気流路58(具体的には、吹出空気流路60a、60b)の流路面積を変更する流路面積変更機構71が設けられているが、流路面積変更機構の形態はこれに限定されず、空気流路58(具体的には、吹出空気流路60a、60b)に回動可能な状態で設けられた邪魔板を有する流路面積変更機構を設けるようにしてもよい。
例えば、図20及び図21に示される流路面積変更機構76は、各吹出開口56c、56dの両端に配置されており、ケーシング短辺方向を向く軸周りに回動可能に配置された邪魔板77と、邪魔板77を回転駆動する邪魔板モータ78とを有している。このような流路面積変更機構76では、邪魔板モータ78によって邪魔板77をU方向に回転させることによって、邪魔板77を各吹出開口56c、56dの一部を塞ぎ、これにより、各吹出空気流路60a、60bの流路面積を変更して、吹出口62a及び吹出口62bから吹き出される空気の流量分配を積極的に行うことができる。ここで、図20は、本変形例の天板51を取り除いた状態の利用ユニット4を上方から見た概略平面図である。図21は、本変形例の利用ユニット4の概略断面図であって、図20のB−B断面に相当する図である。
また、図22及び図23に示される流路面積変更機構81は、各吹出開口56c、56dのケーシング長辺方向の軸周りに回動可能な状態で配置された邪魔板82と、邪魔板82を回転駆動する邪魔板モータ83とを有している。このような流路面積変更機構81では、邪魔板モータ83によって邪魔板82をV方向に回転させることによって、邪魔板82を各吹出開口56c、56dの一部を塞ぎ、これにより、各吹出空気流路60a、60bの流路面積を変更して、吹出口62a及び吹出口62bから吹き出される空気の流量分配を積極的に行うことができる。ここで、図22は、本変形例の利用ユニット4の概略断面図であって、図23のA−A断面に相当する図である。図23は、本変形例の天板51を取り除いた状態の利用ユニット4を上方から見た概略平面図である。
(9)その他
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
上述の実施形態及びその変形例では、1台の熱源ユニット2に1台の利用ユニット4が接続された空気調和装置1に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されず、例えば、1台の熱源ユニットに複数台の利用ユニットが接続された空気調和装置に本発明を適用したり、また、複数台の熱源ユニットに1台又は複数台の利用ユニットが接続された空気調和装置に本発明を適用する等のように、種々の型式の空気調和装置に本発明を適用してもよい。
(B)
上述の実施形態及びその変形例では、吸入口61の外側に2つの吹出口62a、62bが形成された化粧パネル9を有する利用ユニット4に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されず、例えば、化粧パネルの吸入口の外側に4つの吹出口が形成される等のように、3つ以上の吹出口が形成された化粧パネルを有する利用ユニットに本発明を適用してもよい。
本発明を利用すれば、吸入口の外側に複数の吹出口が形成された天井設置型空気調和装置において、吹出口から吹き出される空気の吹き出し方向を多彩に制御できるようになる。
本発明にかかる天井設置型空気調和装置の一実施形態としての利用ユニットが採用された空気調和装置の概略構成図である。 本発明にかかる天井設置型空気調和装置の一実施形態としての利用ユニットの外観斜視図(天井は省略)である。 利用ユニットの概略断面図であって、図4のA−A断面に相当する図である。 天板を取り除いた状態の利用ユニットを上方から見た概略平面図である。 化粧パネルを上方から見た概略平面図(フィルタは省略)である。 利用ユニットの概略断面図であって、図4のB−B断面に相当する図である。 (a)閉止状態のフラップ、(b)外方吹き出し状態のフラップ、(c)内方吹き出し状態のフラップを示す図であって、図5のC−C断面に相当する図である。 空気調和装置の制御ブロック図である。 熱交乾燥運転のフローチャートである。 熱交乾燥運転又は速暖運転における利用ユニットの概略断面図であって、図3に相当する図である。 速暖運転のフローチャートである。 変形例2の化粧パネルを上方から見た概略平面図(フィルタは省略)である。 変形例2の片側閉止状態における利用ユニットの概略断面図であって、図3に相当する図である。 変形例2の片側閉止状態を伴う速暖運転における利用ユニットの概略断面図であって、図10に相当する図である。 変形例3の天板を取り除いた状態の利用ユニットを上方から見た概略平面図である。 変形例3の利用ユニットの概略断面図であって、図15のB−B断面に相当する図である。 変形例3の流路面積変更機構の構造を示す斜視図である。 変形例3の流量分配状態における天板を取り除いた状態の利用ユニットを上方から見た概略平面図である。 変形例3の流量分配状態を伴う速暖運転における利用ユニットの概略断面図であって、図10に相当する図である。 変形例4の天板を取り除いた状態の利用ユニットを上方から見た概略平面図である。 変形例4の利用ユニットの概略断面図であって、図20のB−B断面に相当する図である。 変形例4の利用ユニットの概略断面図であって、図23のA−A断面に相当する図である。 変形例4の天板を取り除いた状態の利用ユニットを上方から見た概略平面図である。
符号の説明
4 利用ユニット(天井設置型空気調和装置)
9 化粧パネル
41 利用側熱交換器(熱交換器)
42 室内ファン(送風ファン)
50 ケーシング
58 空気流路
61 吸入口
62a、62b 吹出口
65a、65b 水平フラップ(風向調節羽根)が配置された
71、76、81 流路面積変更機構
72、77、82 邪魔板

Claims (7)

  1. 内部に空気流路(58)が形成されたケーシング(50)と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記空気流路内に空気を吸入させた後に、前記空気流路内から空気を吹き出すための送風ファン(42)と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記空気流路内を流れる空気の熱交換を行うための熱交換器(41)と、
    前記ケーシングの下面に設けられ、前記空気流路に連通する吸入口(61)と、前記吸入口の外側に配置されて前記空気流路に連通する複数の吹出口(62a、62b)とが形成されており、前記各吹出口に回動可能な状態で風向調節羽根(65a、65b)が配置された化粧パネル(9)とを備え、
    前記風向調節羽根は、前記吹出口を通じて吹き出される空気の吹き出し方向が鉛直下向きよりも前記吸入口側を向く内方吹き出し状態にすることが可能である、
    天井設置型空気調和装置(4)。
  2. 前記風向調節羽根(65a、65b)を90度以上回転させることによって前記内方吹き出し状態にする、請求項1に記載の天井設置型空気調和装置(4)。
  3. 前記空気流路(58)内を流れる空気を加熱する加熱器として前記熱交換器(41)を機能させる加熱運転を開始する際に、前記風向調節羽根(65a、65b)の少なくとも1つを前記内方吹き出し状態にした運転である速暖運転を行う、請求項1又は2に記載の天井設置型空気調和装置(4)。
  4. 前記空気流路(58)内を流れる空気を冷却する冷却器として前記熱交換器(41)を機能させる冷却運転を終了する際に、前記風向調節羽根(65a、65b)の少なくとも1つを前記内方吹き出し状態にした運転である熱交乾燥運転を行う、請求項1〜3のいずれかに記載の天井設置型空気調和装置(4)。
  5. 前記複数の風向調節羽根(65a、65b)の一部は、前記吹出口(62a、62b)を概ね塞ぐ閉止状態にすることが可能である、請求項1〜4のいずれかに記載の天井設置型空気調和装置(4)。
  6. 前記空気流路(58)の流路面積を変更するための流路面積変更機構(71、76、81)をさらに備えている、請求項1〜5のいずれかに記載の天井設置型空気調和装置(4)。
  7. 前記流路面積変更機構(76、81)は、前記空気流路(58)に回動可能な状態で設けられた邪魔板(77、82)を有している、請求項6に記載の天井設置型空気調和装置(4)。
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