JP2019035517A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内機の内部に活性種を十分に行き渡らせつつ清浄化を効率的に行うことが可能な空気調和装置の室内機を提供する。
【解決手段】天井Uに設置される空気調和装置の室内ユニット3であって、ケーシング30内において吸込口36から吹出口37(37b、37d)に向かう空気流れを生じさせる室内ファン52と、ケーシング30内に配置された室内熱交換器51および放電ユニット60と、吹出口を通過する空気の進行方向を変更可能な風向変更部材と、ケーシング30内部を清浄化させる清浄化運転を実行させる制御部と、を備え、制御部は、清浄化運転を行う際に、放電ユニット60において活性種を生じさせつつ、室内ファン52を駆動させ、吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも吸込口36側に導かれるように風向変更部材の姿勢を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気調和装置の室内機に関する。
従来より、空気調和装置の室内機として、天井に埋め込んで用いられるタイプや、天井に取り付けて用いられるタイプや、天井から吊り下げて用いられるタイプ等のように、空調対象空間である室内の天井に設置して用いられるものがある。
例えば、特許文献1(特開2006−029665号公報)に記載の天井に設置して用いられる空気調和装置の室内機では、活性種を生成させることが可能なプラズマ発生器を備えさせることが提案されている。当該文献によれば、プラズマ発生器から生成される活性種によって、臭気成分や有害ガス、菌、ウィルスなどを分解、無害化することができるとされている。
ところが、単に、室内機において活性種を生成させるだけでは、活性種が特定の場所に滞ってしまい、室内機の内部において活性種を十分に行き渡らせることは困難である。
これに対して、活性種を生成させる際に、室内機に設けられるファンを駆動させて、室内機の内部に空気流れを生じさせることが考えられる。これにより、活性種の特定の場所における滞留を抑制することが可能になるが、室内機の吹出口を介して多くの活性種が室内に向けて流出してしまうため、室内機の内部の清浄化を効率的に行うことが困難である。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、室内機の内部に活性種を十分に行き渡らせつつ清浄化を効率的に行うことが可能な空気調和装置の室内機を提供することにある。
第1観点に係る空気調和装置の室内機は、天井に設置される空気調和装置の室内機であって、ケーシングと、ファンと、熱交換器と、活性種生成部と、風向変更部材と、制御部と、を備えている。ケーシングは、吸込口および吹出口を有している。ファンは、ケーシング内において吸込口から吹出口に向かう空気流れを生じさせる。熱交換器は、ケーシング内に配置されている。活性種生成部は、ケーシング内に配置されている。風向変更部材は、吹出口を通過する空気の進行方向を変更可能である。制御部は、ケーシング内部を清浄化させる清浄化運転を実行させる。制御部は、清浄化運転を行う際に、活性種生成部において活性種を生じさせつつ、ファンを駆動させ、吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも吸込口側に導かれるように風向変更部材の姿勢を制御する。
なお、ファンの駆動は、清浄化運転の間、継続して行われてもよいし、間欠的に行われてもよい。また、活性種生成部による活性種の生成も、清浄化運転の間、継続して行われてもよいし、間欠的に行われてもよい。
この空気調和装置の室内機では、清浄化運転中に、ケーシング内において空気流れを生じさせることができるため、室内機の内部に活性種を十分に行き渡らせることが可能になる。また、この空気調和装置の室内機では、ケーシングの吹出口を介して室内機から室内側に活性種が流出したとしても、再度吸込口からケーシング内に取り込むことで、活性種を循環させて利用することができる。このため、室内機の内部の清浄化を効率的に行うことが可能になる。
第2観点に係る空気調和装置の室内機は、第1観点に係る空気調和装置の室内機であって、風向変更部材は、複数設けられている。制御部は、清浄化運転を行う際に、複数の風向変更部材の全てについて、吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも吸込口側に導かれる姿勢となるように制御する。
この空気調和装置の室内機では、風向変更部材が位置している箇所の全てにおいて、活性種を循環させることが可能になる。このため、室内機の内部の清浄化をより効率的に行うことができる。
第3観点に係る空気調和装置の室内機は、第1観点または第2観点に係る空気調和装置の室内機であって、活性種生成部の少なくとも一部は、空気流れにおける吸込口と熱交換器との間に位置している。
この空気調和装置の室内機では、活性種生成部で生成された活性種は、ケーシングの外部に流出する前に、ファンによって形成された空気流れによって熱交換器に導かれる。このため、熱交換器に対して活性種を十分に供給することが可能になる。
第4観点に係る空気調和装置の室内機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空気調和装置の室内機であって、吸込口と吹出口とは、いずれも、水平方向よりも下方を向いている。
なお、特に限定されないが、吸込口は、鉛直下方を向いていることが好ましい。また、吹出口は、斜め下方を向いていることが好ましく、水平面に対する傾斜角度が45°以上となるように斜め下方に向いていることが好ましい。また、特に限定されないが、ケーシングが下面パネル(化粧パネル)を有している場合において、吸込口と吹出口がいずれも、当該下面パネルに形成されていてもよい。
空気調和装置の室内機において、仮に、吸込口が吹出口よりも高い位置に設けられている場合には、吹出口から吹き出された空気を上方に送り届けなければならず(特に、冷房や除湿後では冷たく重い空気を重力に逆らって上方に送ることになってしまい)、活性種を循環させることが困難になりがちである。
これに対して、この空気調和装置の室内機では、吸込口と吹出口とがいずれも水平方向よりも下方を向くように設けられているため、吹出口から吹き出された空気を吸込口に戻しやすく、活性種をより循環させやすい。
第5観点に係る空気調和装置の室内機は、第1観点から第4観点のいずれかに係る空気調和装置の室内機であって、風向変更部材は、第1面と第2面を有している。風向変更部材の第1面は、吹出口を通過する空気が当たることで吸込口側とは反対側に空気を導く。第2面は、第1面とは反対側の面である。制御部は、清浄化運転を行う際に、風向変更部材における第1面よりも第2面の方に吹出口から吹き出される空気が多く当たるように風向変更部材の姿勢を制御する。
なお、特に限定されないが、例えば、運転停止時に吹出口を塞ぐ姿勢となるように制御部が風向変更部材を制御する場合には、制御部は、清浄化運転を行う際に、風向変更部材の姿勢を、長手方向視において当該運転停止時の状態よりも90°以上回転させるようにしてもよい。
この空気調和装置の室内機では、吹出口から吹き出される空気が多く当たる面を変えるように風向変更部材の姿勢を変えるだけで、活性種を循環させやすくすることが可能になる。
第6観点に係る空気調和装置の室内機は、第1観点から第5観点のいずれかに係る空気調和装置の室内機であって、制御部は、熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させた後であって、清浄化運転を行う前の段階で、活性種生成部において活性種を生じさせることなくファンを駆動させてケーシング内を乾燥させる乾燥運転を行う。
この空気調和装置の室内機では、活性種を生成させる清浄化運転を行う前に乾燥運転を行うことで、ケーシング内の湿度を下げることができる。これにより、活性種生成部における活性種の生成を、湿度が下げられた環境下で行うことができ、活性種生成部が湿度により受ける不具合を抑制することができる。ここで、湿度により活性種生成部が受ける不具合としては、特に限定されないが、例えば、活性種生成部が金属電極を有している場合には、当該金属電極の腐食を抑制させることが可能になる。
第7観点に係る空気調和装置の室内機は、第6観点に係る空気調和装置の室内機であって、ケーシング内における湿度を把握する湿度把握部をさらに備えている。制御部は、吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも吸込口側に導かれるように風向変更部材の姿勢を制御しつつ、ファンを駆動させた状態で、湿度把握部により湿度を把握する。
この空気調和装置の室内機では、吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも吸込口側に導かれるように風向変更部材の姿勢が制御された状態でファンによる空気流れが形成される。このため、活性種生成部により生成された活性種を循環させようとする状態における活性種生成部周囲の湿度をより正確に把握することが可能なる。これにより、活性種生成部が湿度により受ける不具合を十分に抑制することができる。
第1観点に係る空気調和装置の室内機では、室内機の内部に活性種を十分に行き渡らせつつ清浄化を効率的に行うことが可能になる。
第2観点に係る空気調和装置の室内機では、室内機の内部の清浄化をより効率的に行うことができる。
第3観点に係る空気調和装置の室内機では、熱交換器に対して活性種を十分に供給することが可能になる。
第4観点に係る空気調和装置の室内機では、活性種をより循環させやすい。
第5観点に係る空気調和装置の室内機では、風向変更部材の姿勢を変えるだけで、活性種を循環させやすくすることが可能になる。
第6観点に係る空気調和装置の室内機では、活性種生成部が湿度により受ける不具合を抑制することができる。
第7観点に係る空気調和装置の室内機では、活性種生成部が湿度により受ける不具合を十分に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る室内機が採用された空気調和装置の概略構成図である。 空気調和装置の機能ブロック構成図である。 室内ユニットの概略外観斜視図である。 室内ユニットの上面視における天板を取り除いた状態の平面図である。 図4のA−A断面における風向変更部材が閉止姿勢の状態の断面図である。 図4のA−A断面における風向変更部材が水平吹出姿勢の状態の断面図である。 図4のA−A断面における風向変更部材が反転姿勢の状態の断面図である。 内部清浄化運転の制御フローチャートである。
以下、本発明に係る空気調和装置の室内機が採用された空気調和装置の実施形態およびその変形例について、図面に基づいて説明する。なお、本発明に係る空気調和装置の室内機の具体的な構成は、下記の実施形態およびその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る室内機を備えた空気調和装置1の概略構成図である。図2は、空気調和装置1のブロック構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房および暖房を行うことが可能な装置である。
空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3と、室外ユニット2と室内ユニット3とを接続する冷媒経路である液冷媒連絡管4およびガス冷媒連絡管5と、室外ユニット2および室内ユニット3の構成機器を制御する制御部9と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路6は、室外ユニット2と、室内ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。特に限定されないが、本実施形態では、当該冷媒回路6に作動冷媒としてR32が充填されている。
(2)室外ユニットの構成
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の壁面近傍等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、アキュムレータ7、圧縮機8と、四路切換弁10と、室外熱交換器11と、膨張機構としての室外膨張弁12と、液側閉鎖弁13と、ガス側閉鎖弁14と、室外ファン15と、を有している。
アキュムレータ7は、ガス冷媒を圧縮機に供給するための容器であり、圧縮機8の吸入側に設けられている。
圧縮機8は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒を吐出する。
室外熱交換器11は、冷房運転時には圧縮機8から吐出された冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室内熱交換器51から送られてくる冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器11は、その液側が室外膨張弁12に接続されており、ガス側が四路切換弁10に接続されている。
室外膨張弁12は、冷房運転時には室外熱交換器11において放熱された冷媒を室内熱交換器51に送る前に減圧し、暖房運転時には室内熱交換器51において放熱された冷媒を室外熱交換器11に送る前に減圧することが可能な電動膨張弁である。
室外ユニット2の液側閉鎖弁13には、液冷媒連絡管4の一端が接続されている。室外ユニット2のガス側閉鎖弁14には、ガス冷媒連絡管5の一端が接続されている。
室外ユニット2の各機器および弁間は、冷媒管16〜22によって接続されている。
四路切換弁10は、圧縮機8の吐出側が室外熱交換器11側に接続されるとともに圧縮機8の吸入側がガス側閉鎖弁14側に接続される状態(図1における四路切換弁10の実線を参照)と、圧縮機8の吐出側がガス側閉鎖弁14側に接続されるとともに圧縮機8の吸入側が室外熱交換器11側に接続される状態(図1における四路切換弁10の破線を参照)と、を切り換えることにより、後述する冷房運転の接続状態と暖房運転の接続状態とを切り換える。
室外ファン15は、室外ユニット2の内部に配置され、室外空気を吸入して、室外熱交換器11に室外空気を供給した後に、ユニット外に排出する空気流れを形成する。このように、室外ファン15によって供給される室外空気は、室外熱交換器11の冷媒との熱交換における冷却源又は加熱源として用いられる。
室外ユニット2には、各種センサ41〜45が設けられている。具体的には、外気温度センサ41は、室外熱交換器11を通過する前の屋外の空気の温度を検出する。室外熱交温度センサ42は、室外熱交換器11に取り付けられており、室外熱交換器11の冷媒流れにおける中間部分を流れる冷媒の温度を検出する。吐出圧力センサ43は、圧縮機8の吐出側と四路切換弁10との間に取り付けられており、圧縮機8から吐出された冷媒の圧力(冷凍サイクルにおける高圧)を検出する。吐出温度センサ44は、圧縮機8の吐出側と四路切換弁10との間に取り付けられており、圧縮機8から吐出された冷媒の温度を検出する。吸入温度センサ45は、四路切換弁10とアキュムレータ7との間に取り付けられており、圧縮機8に吸入される冷媒の温度(冷凍サイクルにおける低圧冷媒の温度)を検出する。
(3)室内ユニットの構成
図3に、室内ユニット3の外観斜視図を示す。図4に、室内ユニット3の天板を取り除いた状態を示す概略平面図を示す。図5に、図4中にA−Aで示す切断面における室内ユニット3の概略側面断面図を示す。
室内ユニット3は、本実施形態では、天井の開口に埋め込まれることで設置されるタイプの室内機であり、冷媒回路6の一部を構成している。
室内ユニット3は、主として、ケーシング30と、室内熱交換器51と、室内ファン52と、ベルマウス33と、ドレンパン40と、風向変更部材39と、放電ユニット60と、を有している。
ケーシング30は、ケーシング本体31と、化粧パネル35と、を主として有している。
ケーシング本体31は、空調室の天井Uに形成された開口に挿入されるようにして配置されており、その平面視において、長辺と短辺とが交互に形成された略8角形状の箱状体であり、下面が開口している。このケーシング本体31は、天板と、天板の周縁部から下方に延びる複数の側板と、を有している。
化粧パネル35は、天井Uの開口に嵌め込まれるようにして配置されており、ケーシング本体31の天板および側板よりも平面視における外側に広がっており、ケーシング本体31の下方に室内側から取り付けられる。化粧パネル35は、内枠35aと、平面視における内枠35aの外側に設けられた外枠35bと、を有して構成されている。平面視における内枠35aの内側には、下方に向けて開口した平面視略四角形状の吸込口36が形成されている。平面視における外枠35bの内側であって内枠35aの外側には、下方から斜め下方に向けて開口した吹出口37と角部吹出口38が形成されている。この吸込口36の上方には、吸込口36から吸入された空気中の塵埃を除去するためのフィルタ34が設けられている。吹出口37は、第1吹出口37aと、第2吹出口37bと、第3吹出口37cと、第4吹出口37dと、を有しており、これらは内枠35aと外枠35bとの間であって、平面視において略四角形状の吸込口36の各辺と平行に伸びるように設けられている。角部吹出口38は、第1角部吹出口38aと、第2角部吹出口38bと、第3角部吹出口38cと、第4角部吹出口38dと、を有しており、これらは内枠35aと外枠35bとの間の平面視における4角に設けられている。
室内熱交換器51は、平面視における室内ファン52の周囲を囲むように曲げられた状態で、ケーシング本体31の内部に配置された熱交換器である。より具体的には、室内熱交換器51は、所定間隔を空けて配置された多数の伝熱フィンと、これらの伝熱フィンを板厚方向に貫通した複数の伝熱管と、を有している。室内熱交換器51の液側には、液冷媒連絡管4の一端が接続されており、室内熱交換器51のガス側には、ガス冷媒連絡管5の一端が接続されている。
室内ファン52は、ケーシング本体31の内部に配置された遠心送風機である。室内ファン52は、室内の空気を化粧パネル35の吸込口36を通じてケーシング30内に吸入し、室内熱交換器51を通過させた後、化粧パネル35の吹出口37を通じてケーシング30外へ吹き出す空気流れを形成させる。室内ファン52は、ケーシング本体31の天板の中央に設けられたファンモータ52aと、ファンモータ52aに連結されて回転駆動される羽根車とを有している。羽根車は、ターボ翼を有する羽根車であり、回転軸線Oを軸心として回転することで、下方から羽根車の内部に空気を吸入し、平面視における羽根車の外周側に向かって吹き出すことができる。なお、室内ファン52は、制御部9によって回転数が制御されることで風量を複数段階に制御することが可能である。
ドレンパン40は、室内熱交換器51の下側に配置され、室内熱交換器51において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けとる。このドレンパン40は、ケーシング本体31の下部に装着されている。ドレンパン40には、平面視において、室内熱交換器51の内側において上下方向に伸びた円筒形状の空間が形成されており、当該空間の内側下方にベルマウス33が配置されている。ベルマウス33は、吸込口36から吸入される空気を室内ファン52に案内するための部材であり、水平に広がった平面部と、中心近傍において上下に伸びる円筒形状部分と、を有している。また、ドレンパン40には、平面視において、室内熱交換器51の外側において上下方向に伸びた複数の吹出流路47a〜d、角部吹出流路48a〜cが形成されている。吹出流路47a〜dは、下端において第1吹出口37aと連通する第1吹出流路47aと、下端において第2吹出口37bと連通する第2吹出流路47bと、下端において第3吹出口37cと連通する第3吹出流路47cと、下端において第4吹出口37dと連通する第4吹出流路47dと、を有している。角部吹出流路48a〜cは、下端において第1角部吹出口38aと連通する第1角部吹出流路48aと、下端において第2角部吹出口38bと連通する第2角部吹出流路48bと、下端において第3角部吹出口38cと連通する第3角部吹出流路48cと、を有している。
風向変更部材39は、吹出口37を通過する空気流れの方向を変更可能な部材である。風向変更部材39は、第1吹出口37aに配置される第1風向変更部材39aと、第2吹出口37bに配置される第2風向変更部材39bと、第3吹出口37cに配置される第3風向変更部材39cと、第4吹出口37dに配置される第4風向変更部材39dと、を有して構成されている。各風向変更部材39a〜dは、フラップ本体と、アームZと、を有している。フラップ本体は、回転軸に垂直な断面形状が凹状に形成された凹面Xと、凹面Xの裏側であって、回転軸に垂直な断面形状が凸状に形成された凸面Yと、を有する板状部材である。凹面Xは、空気調和装置1の停止時に停止時に吹出口37の上流側を向く面であって、長手方向に伸びたローレットが複数形成されている。凸面Yは、停止時に室内空間側である下方を向く面であって、なめらかな化粧面を有している。アームZは、フラップ本体の凹面X側に固定されており、フラップ本体側とは反対側の端部が駆動軸を介して室内ユニット3内部から伸びる構造部品に対して回動可能に軸支されている。各駆動軸は、平面視において各吹出口37a〜dの長手方向に沿うように伸びている。風向変更部材39は、各駆動軸の端部に連結された図示しないステッピングモータを有している。フラップ本体とアームZとは、当該モータからの駆動力を受けることで、駆動軸を介して回動することで、風向変更を行う。なお、風向変更部材39の姿勢は、駆動軸の回動程度に応じて予め定められた複数種類の所定角度となるように制御される。
このような風向変更部材39の姿勢としては、閉止姿勢、水平吹出姿勢、反転姿勢が予め定められている。
閉止姿勢は、図5に示すように、吹出口37を塞ぐ姿勢であって、フラップ本体のうち凸状に形成された凸面Yが下方を向き、フラップ本体のうち凹状に形成された凹面Xが吹出口37の上流側を向く姿勢である。
水平吹出姿勢は、図6に示すように、吹出口37から吹き出される空気流れが下方に存在するユーザに対して直接供給されてしまうことによるドラフト感を低減させるための姿勢であって、フラップ本体のうち凹状に形成された凹面Xと外枠35bとの間を通過する吹き出し空気流れを水平方向に導く姿勢である。この水平吹出姿勢では、吹出口37の上流側を通過してきた空気がフラップ本体のうちの凹面Xに当たることで、吸込口36側とは反対側である外側に空気を導くことができる。
反転姿勢は、図7に示すように、吹出口37を通過した空気流れを下方から吸込口36側に導く姿勢であって、フラップ本体のうち凸状に形成された凸面Yが吹出口37の上流側を向き、フラップ本体のうち凹状に形成された凹面Xが下方から斜め外側下方を向く姿勢である。この反転姿勢では、吹出口37の上流側を通過してきた空気は、フラップ本体のうちの主として凸面Yに当たることになる(凹面Xよりも凸面Yに当たる量が多い)。また、反転姿勢では、フラップ本体のうち凸面Yと内枠35aとの間を通過する吹き出し空気流れを、鉛直下方から吸込口36側に導く姿勢である。
なお、冷房運転、除湿運転、暖房運転では、吹出口37の上流側を通過した空気は、フラップ本体のうち主として凹面Xに当たる。
なお、本実施形態では、第1風向変更部材39a、第2風向変更部材39b、第3風向変更部材39c、第4風向変更部材39dの各姿勢は、それぞれ独立に制御される。
なお、風向変更部材39は、リモコン9c等を介してユーザからの風向指示を受け付けた場合に制御部9によって駆動軸が駆動されることで姿勢が制御される。また、制御部9は、後述するように、内部清浄化運転の際には、風向変更部材39を、活性種を循環させるための特定の姿勢に制御する。
放電ユニット60は、筐体内部に放電部を有して構成された活性種生成装置である。放電部は、針状電極と対向電極とを備え、高電圧を印加することによりプラズマ放電の一種であるストリーマ放電を発生させる。酸化分解力の高い活性種は、当該放電発生の際に生成される。これらの活性種には、高速電子、イオン、水酸化ラジカル及び励起酸素分子などが含まれ、アンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物等の小さな有機分子からなる空気中の有害成分や臭気成分を分解する。放電ユニット60は、本実施形態では、平面視において室内ファン52の軸心と室内熱交換器51との間の一部に配置されており、上下方向におけるフィルタ34とベルマウス33との間に配置されている。放電部には、吸込口36を介して取り込まれる空気の一部であって、筐体における開口を介して室内ファン52側に向かう空気が通過可能に設けられている。
室内ユニット3には、各種センサ55〜58が設けられている。具体的には、室内空気温度センサ55は、室内熱交換器51を通過する前の室内の空気の温度を検出する。室内熱交液側温度センサ56は、室内熱交換器51の液側を流れる冷媒の温度を検出する。室内熱交温度センサ57は、室内熱交換器51に取り付けられており、室内熱交換器51の冷媒流れにおける中間部分を流れる冷媒の温度を検出する。湿度センサ58は、ケーシング30内部に配置されており、室内熱交換器51の一次側の空間の絶対湿度を検出する。
(4)制御部の構成
制御部9は、室外ユニット2に設けられた制御基板を有する電装品部である室外制御部9aと、室内ユニット3に設けられた制御基板を有する電装品部である室内制御部9bと、ユーザからの各種設定操作を受け付けるリモコン9cと、を含み、これらが通信可能に接続されることによって構成されている。
室外制御部9aは、各センサ41〜45と接続されており、これらのセンサにおける検出値を把握する。室内制御部9bは、各センサ55〜58と接続されており、これらのセンサにおける検出値を把握する。
室外制御部9aと室内制御部9bとリモコン9cとを有して構成される制御部9は、各センサ55〜58、41〜45の検出値やリモコン9cからの指示に応じて、空気調和装置1(ここでは、室外ユニット2や室内ユニット3)の構成機器8、10、12、15、52、39、60の制御、すなわち、空気調和装置1全体の運転制御を行う。これらの室外制御部9aと室内制御部9bとリモコン9cは、それぞれ1つ又は複数のCPU、ROM、RAM等を有して構成されている。なお、制御部9としては、ROMに格納された制御プログラムを各センサ55〜58、41〜45から得られる情報やリモコン9cからの指示に応じて実行することで、各種制御を行う。
(5)空気調和装置の動作
次に、図1を用いて、空気調和装置1の動作について説明する。空気調和装置1では、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12、室内熱交換器51の順に冷媒を流す冷房運転や除湿運転と、圧縮機8、室内熱交換器51、室外膨張弁12、室外熱交換器11の順に冷媒を流す暖房運転と、冷房運転や除湿運転の後に行われる清浄化運転と、が行われる。なお、冷房運転、除湿運転、暖房運転および清浄化運転は、制御部9によって行われる。
(5−1)冷房運転および除湿運転
冷房運転および除湿運転時には、室外熱交換器11が冷媒の放熱器となるように、四路切換弁10の接続状態が切り換えられる(図1の実線参照)。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10を通じて、室外熱交換器11に送られる。室外熱交換器11に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。この高圧の液冷媒は、室外膨張弁12を通過する際に冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって、液側閉鎖弁13および液冷媒連絡管4を通じて、室内ユニット3に送られる。
低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器51において、冷房運転時は室内ファン52によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内熱交換器51を通過する空気は冷却され、室内の冷房が行われる。なお、除湿運転時は、室内ファン52の駆動が冷房運転時よりも抑制されているものの、室内熱交換器51を通過する冷媒は室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、空気中の水分が室内熱交換器51の表面において凝縮することで回収され、室内の除湿が行われる。室内熱交換器51において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管5を通じて、室外ユニット2に送られる。
室外ユニット2に送られた低圧のガス冷媒は、ガス側閉鎖弁14、四路切換弁10およびアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。冷房運転および除湿運転では、以上のようにして、冷媒が冷媒回路6を循環する。
(5−2)暖房運転
暖房運転時には、室外熱交換器11が冷媒の蒸発器となるように、四路切換弁10の接続状態が切り換えられる(図1の破線参照)。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10、ガス側閉鎖弁14およびガス冷媒連絡管5を通じて、室内ユニット3に送られる。
高圧のガス冷媒は、室内熱交換器51において、室内ファン52によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内熱交換器51を通過する空気は加熱され、室内の暖房が行われる。室内熱交換器51で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管4を通じて、室外ユニット2に送られる。
室外ユニット2に送られた高圧の液冷媒は、液側閉鎖弁13を通じて、室外膨張弁12において冷凍サイクルの低圧まで減圧され、低圧の気液二相状態の冷媒になる。室外膨張弁12で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。この低圧のガス冷媒は、四路切換弁10およびアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。暖房運転では、以上のようにして、冷媒が冷媒回路6を循環する。
(5−3)清浄化運転
空気調和装置1は、ユーザが操作するリモコン9cによって、清浄化運転が有効設定されている場合において、冷房運転の終了後および除湿運転の終了後に、室内ユニット3の内部を清浄化させる清浄化運転を行う。
清浄化運転は、圧縮機8の駆動が停止した状態で、放電ユニット60を駆動させ、室内ユニット3の内部の室内熱交換器51やドレンパン40等の周辺に活性種を供給させて、有害成分や臭気成分を分解することで、これらを清浄化させる運転である。
(6)清浄化運転の制御フロー
図8に、清浄化運転の制御フローチャートを示す。
ここでは、ユーザによってリモコン9cが操作されることで、清浄化運転が有効設定されている場合において、実行されていた冷房運転または除湿運転が終了する場合を例に挙げて説明する。
ステップS10では、制御部9は、設定された風向を実現できるように風向変更部材39の姿勢を制御しつつ、冷房運転または除湿運転を行う。具体的には、風向変更部材39による風向の変更や冷房運転または除湿運転は、ユーザによるリモコン9cの操作に応じて、制御部9が実行する。
ステップS11では、制御部9は、冷房運転または除湿運転の終了指示を受け付けたか否かを判断する。具体的には、ユーザによってリモコン9cが操作されることにより、冷房運転や除湿運転の停止信号を受け付けたか否かを判断する。ここで、冷房運転または除湿運転の終了指示を受け付けていた場合には冷房運転または除湿運転を終了し(圧縮機8を停止させ)ステップS11に移行する。当該終了指示を受け付けていない場合には、冷房運転または除湿運転を継続する。
ステップS12では、制御部9は、第1〜第4風向変更部材39a〜dの全てについて、図6に示すように、所定の水平吹出姿勢となるように制御しつつ、室内ファン52を所定風量となるように駆動させることで、室内ユニット3のケーシング30の内部を乾燥させる内部乾燥運転を行う。なお、内部乾燥運転を行う際の室内ファン52の風量は、特に限定されないが、室内ファン52の風量として予め定められている複数種類の風量のうち、後述するステップS16での清浄化運転の際の風量よりも大きな風量に制御することが、乾燥を促進させることができる点で好ましい。また、内部乾燥運転中には、放電ユニット60における放電は行われず、活性種も生成されない。
ステップS13では、制御部9は、ステップS12の内部乾燥運転の開始から所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間が経過していた場合にはステップS14に移行し、所定時間が経過していない場合には経過まで内部乾燥運転を継続させる。
ステップS14では、制御部9は、風向変更部材の姿勢を反転姿勢に制御した状態で、室内ユニット3のケーシング30の内部の空気温度および空気湿度を把握する。具体的には、制御部9は、第1〜第4風向変更部材39a〜dの全てについて、図7に示すように、所定の反転姿勢となるように制御しつつ、室内ファン52を所定風量となるように駆動させながら、室内空気温度センサ55により空気温度を検出し、湿度センサ58により空気の絶対湿度を検出する。
ステップS15では、制御部9は、室内ユニット3のケーシング30の内部が所定乾燥条件を満たしたか否かを判断する。ここで、本実施形態では、制御部9は、ステップS13で把握した空気温度と絶対湿度とから把握される相対湿度が、予め定めた所定相対湿度以下となった場合に乾燥条件が満たされると判断する。当該所定乾燥条件を満たした場合には、ステップS16に移行し、満たしていない場合にはステップS12に戻って内部乾燥運転を継続させる。
ステップS16では、制御部9は、第1〜第4風向変更部材39a〜dの全てについて、図7に示すように、所定の反転姿勢となるように制御しつつ、室内ファン52を所定風量となるように駆動させながら、室内ユニット3の放電ユニット60における放電を行うことで活性種を生成させ、室内ユニット3の内部を清浄化させる清浄化運転を行う。なお、清浄化運転を行う際の室内ファン52の風量は、特に限定されないが、室内ファン52の風量として予め定められている複数種類の風量のうち、最も小さな風量(停止状態を除く)に制御することが、室内ユニット3の外部に流出した活性種を再度室内ユニット3内に取り込んで循環させる点で好ましい。
ステップS17では、制御部9は、清浄化終了条件を満たしているか否かを判断する。ここで、清浄化終了条件としては、特に限定されないが、清浄化運転が開始されてから所定時間が経過したこととすることができる。この場合において、ステップS17の所定時間とステップS13の所定時間は、同じ時間長さであってもよいし、異なる時間長さであってもよく、ステップS17の所定時間のほうがステップS13の所定時間よりも長いことが好ましい。
ステップS18では、制御部9は、風向変更部材の姿勢を水平吹出姿勢に制御し、室内ファン52を停止し、放電ユニット60による放電を停止することで、清浄化運転を終了する。
(7)特徴
(7−1)
本実施形態の空気調和装置1の室内ユニット3では、清浄化運転を行う際に、風向変更部材39の姿勢を反転姿勢に制御した状態で、放電ユニット60において放電を行うことで活性種を生じさせつつ、室内ファン52を駆動させている。このため、吹出口37から吹き出される空気は、反転姿勢に制御された風向変更部材39によって、鉛直下方または鉛直下方よりも吸込口36側に導くことができる。このため、吹出口37から吹き出された空気を吸込口36において直ぐに吸い込む、いわゆるショートサーキットを実現させることができている。
これにより、放電ユニット60から生じた活性種は、室内ファン52の駆動によって生じた空気流れにしたがって室内ファン52および室内熱交換器51を通過することで、室内ファン52や室内熱交換器51やドレンパン40等の表面や周囲に存在する有害成分や臭気成分を分解することが可能となるだけでなく、上記清浄化運転において風向変更部材39の姿勢が反転姿勢に制御されることで、吹出口37を介して室内ユニット3の外部に流出した活性種を、図7の点線矢印において示すように、吸込口36に直ちに吸い込ませ、活性種を循環させることが可能になる。このため、室内ユニット3の吹出口37を介して室内ユニット3の外部に活性種が流出してしまうことで、活性種が循環せずに活性種の再利用が不可能となることを回避することが可能になっている。
また、清浄化運転を行う際には、第1〜第4風向変更部材39a〜dの全てについて、反転姿勢に制御される。したがって、第1〜第4吹出口37a〜dのいずれにおいても、通過した活性種が循環されるため、効率的な清浄化を行うことが可能になっている。
以上のように、清浄化運転において活性種を循環させることで、活性種を十分に有効利用し、室内ユニット3の内部において有害成分や臭気成分を十分に分解して清浄化させることが可能になっている。
(7−2)
本実施形態の空気調和装置1の室内ユニット3では、ケーシング30内部において、放電ユニット60が室内熱交換器51の空気流れ上流側(吸込口36側)に配置されている。このため、放電ユニット60から生じた活性種が拡散してしまう前に、濃度の高い活性種を室内熱交換器51に供給することが可能になっている。このため、冷房運転や除湿運転において空気中の水分が凝縮して表面が濡れてしまっていた室内熱交換器51を十分に清浄化させることが可能になっている。
(7−3)
本実施形態の空気調和装置1の室内ユニット3では、吸込口36と吹出口37とが、いずれも室内ユニット3の下面を構成する化粧パネル35に配置されており、両者が近接して配置されている(本実施形態では、図7に示す断面図において、吸込口36の外側と吹出口37の内側との距離は、吸込口36の幅の半分以下となっている。)。このため、風向変更部材39の姿勢が反転姿勢に制御されることで、風向変更部材39の凸面Yによって下方から鉛直下方に向くように吹出口37から吹き出された空気が、室内ユニット3から下方に遠く離れた位置に向けて流れていくことを抑制しつつ、吸込口36に吸入させやすくすることができている。これにより、放電ユニット60から生じた活性種を循環させやすくすることができている。
また、仮に、吸込口が吹出口よりも高い位置に設けられている場合に、空気を循環させようとすると、吹出口から吹き出された空気を重力に逆らって上方に送り届ける必要が生じる。特に、冷房運転や除湿運転で冷却された空気は比重が大きく、重力に逆らって上方に送り届けることが難しい。これに対して、本実施形態の室内ユニット3では、吸込口36と吹出口37とが化粧パネル35に配置されており、高さ方向の位置が同程度であるため、吸込口が吹出口よりも高い位置に設けられている場合と比べて空気を循環させやすく、活性種も循環させやすい。
(7−4)
本実施形態の空気調和装置1の室内ユニット3では、風向変更部材39の姿勢において、吹出口37から吹き出される空気流れを吸込口36側とは反対側に導く水平吹出姿勢と、吹出口37から吹き出される空気流れを鉛直下方から吸込口36側の方向に導く反転姿勢と、の切り換えを、回動可能に設けられたアームZを軸心に対して回動させるだけで実現することが可能である。また、風向変更部材39は、アームZに設けられた回転軸を中心に水平吹出姿勢から反転姿勢まで回動させる際に、吹出口37の縁部に緩衝することが無い。
したがって、簡素な構成によって、吹出口37から吹き出される空気流れの方向を大きく変更させることが可能になっている。
(7−5)
本実施形態の空気調和装置1の室内ユニット3では、放電ユニット60に通電して活性種を生成させる前に、室内ユニット3の内部を内部乾燥運転によって乾燥させている。このため、放電ユニット60の電極が湿度により腐食する等の不具合を低減させることができている。
(7−6)
本実施形態の空気調和装置1の室内ユニット3では、内部乾燥運転によって室内ユニット3の内部が十分に乾燥しているか否かを判断する際に、風向変更部材39の姿勢を反転姿勢として、吹出口37の上流側から流れてきた空気が主として凸面Yに当たるようにしてショートサーキットを実現させている。このため、室内空間からの空気が吸込口36を介して室内ユニット3内に取り込まれる程度を低減させることができている。
したがって、室内ユニット3の内部の湿度を正確に把握することで、内部乾燥運転を終了させて清浄化運転に移行させるタイミングを正確に把握することが可能になっている。
(8)変形例
上記実施形態では、本発明の実施形態の一例を説明したが、上記実施形態はなんら本願発明を限定する趣旨ではなく、上記実施形態には限られない。本願発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更した態様についても当然に含まれる。
(8−1)変形例A
上記実施形態では、ケーシング30の内部において、放電ユニット60が室内熱交換器51の空気流れ上流側に配置される場合について例に挙げて説明した。
しかし、放電ユニット60の配置は、これに限られるものではなく、ケーシング30の内部において、放電ユニット60が室内熱交換器51の空気流れ下流側に配置されてもよい。
この場合であっても、風向変更部材39の姿勢を反転姿勢として清浄化運転を行うことで活性種を循環させることができるため、清浄効果を得ることができる。
(8−2)変形例B
上記実施形態では、所定乾燥条件を満たした場合に内部乾燥運転を終了して清浄化運転を開始する制御例を例に挙げて説明した。
しかし、内部乾燥運転を終了させるための条件は、これに限られるものではなく、例えば、内部乾燥運転の開始から所定時間が経過した場合に、内部乾燥運転を終了して清浄化運転を開始させるようにしてもよい。
また、上記実施形態における所定乾燥条件と、内部乾燥運転の開始からの経過時間と、のいずれかの条件を満たした場合に、内部乾燥運転を終了して清浄化運転を開始させるようにしてもよい。
このように、内部乾燥運転の開始からの経過時間を考慮することにより、所定乾燥条件を満たさない状態が長く続いてしまい、内部清浄化運転が長時間にわたって開始されないことを避けることができる。
(8−3)変形例C
上記実施形態では、天井に埋め込まれて用いられる室内ユニット3を例に挙げて説明した。
しかし、室内ユニットとしては、当該形態に限定されるものではなく、例えば、天井に対してケーシングの天面が取り付けられることでケーシングが露出しているタイプの室内ユニットや、天井から吊り下げ棒状部材を介して吊り下げて用いられるタイプの室内ユニットであってもよい。
また、上記実施形態の室内ユニット3では、吸込口36が複数の吹出口37によって周囲から覆われている構造を例に挙げて説明したが、平面視において吸込口の長手方向と吹出口の長手方向とが略並行となるように並んで設けられた室内ユニットであってもよい。
1 空気調和装置
2 室外ユニット
3 室内ユニット(室内機)
9 制御部
30 ケーシング
33 ベルマウス
36 吸込口
37 吹出口
37a〜d 第1〜第4吹出口
39 風向変更部材
39a〜d 第1〜第4風向変更部材
40 ドレンパン
51 室内熱交換器(熱交換器)
52 室内ファン(ファン)
58 湿度センサ(湿度把握部)
60 放電ユニット(活性種生成部)
U 天井
X 凹面(第1面)
Y 凸面(第2面)
Z アーム
特許文献1:特開2006−029665号公報

Claims (7)

  1. 天井(U)に設置される空気調和装置(1)の室内機(3)であって、
    吸込口(36)および吹出口(37、37a〜d)を有するケーシング(30)と、
    前記ケーシング内において前記吸込口から前記吹出口に向かう空気流れを生じさせるファン(52)と、
    前記ケーシング内に配置された熱交換器(51)および活性種生成部(60)と、
    前記吹出口を通過する空気の進行方向を変更可能な風向変更部材(39、39a〜d)と、
    前記ケーシング内部を清浄化させる清浄化運転を実行させる制御部(9)と、
    を備え、
    前記制御部は、前記清浄化運転を行う際に、前記活性種生成部において活性種を生じさせつつ、前記ファンを駆動させ、前記吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも前記吸込口側に導かれるように前記風向変更部材の姿勢を制御する、
    空気調和装置の室内機。
  2. 前記風向変更部材は、複数設けられており、
    前記制御部は、前記清浄化運転を行う際に、複数の前記風向変更部材の全てについて、前記吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも前記吸込口側に導かれる姿勢となるように制御する、
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  3. 前記活性種生成部の少なくとも一部は、前記空気流れにおける前記吸込口と前記熱交換器との間に位置している、
    請求項1または2に記載の空気調和装置の室内機。
  4. 前記吸込口と前記吹出口とは、いずれも、水平方向よりも下方を向いている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  5. 前記風向変更部材は、前記吹出口を通過する空気が当たることで前記吸込口側とは反対側に前記空気を導く第1面(X)と、前記第1面とは反対側の面である第2面(Y)と、を有しており、
    前記制御部は、前記清浄化運転を行う際に、前記風向変更部材における前記第1面(X)よりも前記第2面(Y)の方に前記吹出口から吹き出される空気が多く当たるように前記風向変更部材の姿勢を制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  6. 前記制御部は、前記熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させた後であって、前記清浄化運転を行う前の段階で、前記活性種生成部において活性種を生じさせることなく前記ファンを駆動させて前記ケーシング内を乾燥させる乾燥運転を行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  7. 前記ケーシング内における湿度を把握する湿度把握部(58)をさらに備え、
    前記制御部は、前記吹出口から吹き出される空気が鉛直下方または鉛直下方よりも前記吸込口側に導かれるように前記風向変更部材の姿勢を制御しつつ前記ファンを駆動させた状態で、前記湿度把握部により湿度を把握する、
    請求項6に記載の空気調和装置の室内機。
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