JP2018100784A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特にアルミニウム製の熱交換器を使用した場合に生じうる臭気の発生を抑制可能な空気調和機を提供する。【解決手段】空気吸込口6a,6bと、空気吸込口6a,6bから空気を吸い込むための送風ファン14と、送風ファン14によって空気吸込口6a,6bから吸い込まれた空気との間で熱交換が行われ、冷媒が通流するアルミニウム製の伝熱管16bと、伝熱管16bに接合されたアルミニウム製のフィン16aと、を備えて構成された熱交換器16と、熱交換器16において熱交換された後の空気が室内に吹き出される空気吹出口13と、伝熱管16b及びフィン16aのうちの少なくとも一方に付着した結露水とアルミニウムとが反応して生成する臭気成分を除去する吸着剤30と、を有する室内機2を具備する空気調和機とする。【選択図】図2

Description

本発明は、特にアルミニウム製の熱交換器を使用した際に生じる不快なにおいの発生を抑制した空気調和機に関する。
空気調和機に備えられる室内機では、室内の空気を吸い込み、吹い込まれた室内空気を、加熱、冷却又は除湿された空気(調和空気)とし、これを室内に吹出すことにより、室内が空気調和される。この吹出される空気の中には、室内機の内部を発生源とするにおいが含まれる。そのにおいのほとんどが使用者にとって不快なものであることから、空気調和機では、それらの不快なにおい(以下、臭気という)を抑制するために様々な制御や対策がとられている。
臭気としては、例えばカビ臭が挙げられる。カビ臭は、空気調和機の長期の使用により室内機内部に堆積した埃等に起因して発生する。具体的には、堆積した埃に含まれるカビや菌が、夏場の冷房運転や除湿運転によって熱交換器に発生する結露水等の水分を栄養源として、送風ファンや露受皿等に多く繁殖する。そして、このようにして繁殖したカビや菌から、カビ臭が発生する。
このようなカビ臭の発生を抑制する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、抗カビ成分を放出する放出機構と、前記放出機構によって放出された抗カビ成分を回収する回収機構とを備えたことを特徴とする空気調和機が記載されている。
特開2001−311527号公報
ところで、本発明者らが検討したところ、空気調和機において発生する臭気は、前記のような堆積した埃に起因するカビ臭以外にも存在することがわかった。具体的には、室内機を構成する部品の材質に起因する臭気が存在することが見出された。特に、熱交換器を構成する伝熱管やフィンをアルミニウムによって構成した場合、即ち、アルミニウム製の熱交換器を使用する場合に、その臭気が強くなる傾向にあることが見出された。
これは、本発明者らが検討したところによれば、熱交換器で発生する結露水が、伝熱管やフィンを構成するアルミニウム素地の表面において、アルミニウムと反応することに基づくと考えられる。即ち、このようにして反応した結果、推測ではあるが、アルミニウムの水酸化物(水酸化アルミニウム)が生成すると考えられる。そして、この水酸化アルミニウムが微粒子となって室内に放出され、室内にいる人の鼻付近の有機物に付着すると、水酸化アルミニウムの微粒子と有機物とが反応して、揮発性物質が生成する。そして、この揮発性物質は、乾いた埃臭やセメント臭と表現される臭気(不快なにおい)として人に認識される。
室内機内部において、このような乾いた埃臭やセメント臭の原因となる成分(以下、単に「アルミニウム系臭気成分」という)の発生を抑制するためには、例えば、伝熱管やフィンの表面に対して、防食被膜を形成することが考えられる。しかし、特に伝熱管は複雑な折れ曲がり構造を有していることから、伝熱管の全表面への防食被膜の形成は難しい。
また、空気中の水分には二酸化炭素が含まれていることから、伝熱管やフィンに付着する結露水は酸性である。従って、伝熱管やフィンにこのような防食被膜を形成したとしても、酸性の結露水によって防食被膜が剥がれ易くなる(防食皮膜が侵食され易くなる)。特に、空気調和機では、冷房や除湿の運転中に発生した結露水は、ドレン水として室外に排出されるが、一方で、運転停止直後には、伝熱管やフィンの表面に残存してしまう結露水も存在する。このような結露水が存在している場合、この結露水の蒸発には時間がかかる。従って、結露水が蒸発しきるまでは防食皮膜が侵食し続けるため、このような結露水の残存が繰り返し続けば、防食被膜が剥がれ易くなる可能性がある。そのため、依然としてアルミニウム素地が露出し易く、アルミニウム系臭気成分の発生の十分な抑制には至っていない。
本発明はこれらの課題に鑑みて為されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、特にアルミニウム製の熱交換器を使用した場合に生じ易い臭気の発生を抑制可能な空気調和機を提供することである。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、以下の知見を見出して本発明を完成させた。即ち、本発明の要旨は、空気吸込口と、当該空気吸込口から空気を吸い込むための送風ファンと、当該送風ファンによって前記空気吸込口から吸い込まれた空気との間で熱交換が行われ、冷媒が通流するアルミニウム製の伝熱管と、当該伝熱管に接合されたアルミニウム製のフィンと、を備えて構成された熱交換器と、当該熱交換器において熱交換された後の空気が室内に吹き出される空気吹出口と、前記伝熱管及び前記フィンのうちの少なくとも一方に付着した結露水とアルミニウムとが反応して生成する臭気成分を除去する臭気成分除去部材と、を有する室内機を具備することを特徴とする、空気調和機に関する。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
本発明によれば、特にアルミニウム製の熱交換器を使用した場合に生じ易い臭気の発生を抑制可能な空気調和機を提供することができる。
第一実施形態の空気調和機の全体図である。 第一実施形態の空気調和機に備えられる室内機の内部構造を示す図であり、空気調和中の状態を示す図である。 第一実施形態の空気調和機に備えられる室内機の内部構造を示す図であり、空気調和前の状態を示す図である。 第二実施形態の空気調和機に備えられる室内機の内部構造を示す図である。 第三実施形態の空気調和機に備えられる室内機の内部構造を示す図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。なお、各図において、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略するものとする。
図1は、第一実施形態の空気調和機1の全体図である。空気調和機1は、室内空気を熱交換器16(図2参照、図1では図示しない)に接触させて、加熱、冷却又は除湿した調和空気をし、この空気調和された空気を室内に吹出すことにより室内環境を快適なものとするものである。空気調和機1は、室内機2と室外機3とを冷媒配管5で繋いで構成され、室内機2を設置した室内が空気調和される。なお、この冷媒配管5は、後記する伝熱管16b(図2参照)に接続されている。
室内機2の筐体9には、熱交換器16(図2参照、図1では図示しない)等の内部構造体が収容される。この内部構造体の具体的な構成については、図2を参照しながら後記する。そして、内部構造体は、化粧枠8が取付けられることにより、室内機2に内包される。また、室内機2の上方には、熱交換器16に接触させるための空気が取り込まれる空気吸込口6aが形成されている。
化粧枠8の前面には、前面パネル7が取付けられている。この前面パネル7の下方には、運転状況を表示する表示部11と、別体のリモコン12からの赤外線の操作信号を受ける受光部10とが配置されている。また、前面パネル7の下方であって受光部10及び表示部11の側方には、開口することで形成される、室内機2で空気調和された空気が吹き出す空気吹出口13が備えられている。
また、空気調和機100の運転制御は、室内機2に内蔵された電気品箱50(図5参照)、及び、室外機3に内蔵された電気品箱(図示しない)のそれぞれに収容された回路基板(図示しない)に実装されたCPU(Central Processing Unit、図示しない)がその他の半導体装置(いずれも図示しない)と協働することで、行われる。即ち、空気調和機100の運転制御は、このCPUを備える演算制御部(図示しない)により行われる。演算制御部は、いずれも図示しないが、前記のCPUのほか、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/F(インターフェイス)等を備えて構成される。そして、演算制御部は、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
図2は、第一実施形態の空気調和機1に備えられる室内機2の内部構造を示す図であり、空気調和中の状態を示す図である。空気調和中、前面パネル7が正面側に傾くように回動することで上方が開口して空気吸込口6bが形成され、かつ、上下風向版18が開くことで空気吹出口13が形成される。また、前記のように、室内機2の上方には、空気吸込口6aが形成されている。室内機2の筐体9には、送風ファン14、フィルタ15a,15b、熱交換器16、露受皿17、上下風向板18、左右風向板19により構成される内部構造体が取付けられている。
送風ファン14(貫流ファン)は、室内機2の内部中央に配置され、空気吸込口6a,6bからの空気の吸込みと、空気吹出口13からの空気の吹出しとを行うものである。送風ファン14は周囲に羽根を備えた円筒状に構成され、回転駆動することで、空気の吸込みと吹出しとが行われる。また、熱交換器16は、送風ファン14の吸込み側(空気の流れの上流側)に配置され、略逆V字状に形成されている。
熱交換器16は、伝熱管16bが複数の板状のフィン16aを貫通して(接合して)一体に構成されている。伝熱管16は冷媒配管5(図1参照)に接続され、室外機1からの冷媒が通流している。フィン16aは、アルミニウムにより構成されている。また、このフィン16aの表面には、冷房や除湿運転時に発生する結露水を速やかに露受皿17に導くため、親水性と潤滑性と防食性とを奏させる被膜(表面処理剤を用いたプレコート)が形成されている。一方で、伝熱管16bも、アルミニウムで構成されている。ただし、伝熱管16bの表面にはこのような被膜は形成されておらず、亜鉛溶射による亜鉛防食層が形成されている。従って、伝熱管16bでは、金属が露出していることになる。
送風ファン14と空気吹出口13との間には、例えばゼオライトや活性炭、シリカ等の、アルミニウム系臭気成分を吸着させるアルミニウム系臭気成分吸着剤30(以下、単に「吸着剤30」という)が備えられている。この吸着剤30としては、不織布に粒状や粉状の吸着剤を担持させたものが使用される。吸着剤30は、送風ファン14からみて空気の流れ下流側、即ち熱交換器16からみても空気の流れ下流側であって、かつ、圧力損失のできるだけ小さな位置であるケーシング21の内側面に取り付けられている。即ち、吸着剤30は、熱交換器16と空気吹出口13との間に形成される通風路に設置されている。これにより、熱交換器16で発生したアルミニウム系臭気成分(本発明者らの推測ではあるが、例えば水酸化アルミニウム)が吸着剤30に吸着され、アルミニウム系臭気成分の室内への放出が防止される。
図2において、送風ファン14を実線矢印Aの方向に回転駆動させることで、空気は白抜き矢印のように流れる。具体的には、上方に形成された空気吸込口6aと、前面パネル7が傾斜することで開口した空気吸込口6bとから、フィルタ15a,15bを介して、室内機2の内部に室内の空気が取り込まれる。このとき、空気中の塵埃はフィルタ15a,15bにより捕集される。そして、室内機2の内部に取り込まれた空気は、熱交換器16において冷媒と熱交換して冷却され、吸着剤30においてアルミニウム系臭気成分が吸着された後、空気吹出口13から室内に吹き出される。
空気調和機100の冷房又は除湿運転中、熱交換器16には結露水が付着する。熱交換器16のうち、フィン16bの表面には前記のように被膜が形成されているため速やかに露受皿17に導かれるが、伝熱管16aには被膜が形成されていないため、結露水はそのまま付着し易い。この結露水は、前記のように酸性であるから、この結露水により、伝熱管16aの表面に形成された亜鉛防食層は腐食され易い。そして、腐食により、伝熱管16aのアルミニウム素地が露出すると、結露水とアルミニウム素地とが反応して、アルミニウム系臭気成分が生成する。
また、フィン16bの表面においては、被膜が形成されているものの、酸性の結露水によって浸食されやすいほか、例えば使用者によるフィン16bの清掃等によって、この被膜が剥がれてしまうことがある。従って、アルミニウム製のフィン16bにおいても、被膜が形成されているものの、前記の伝熱管16aと同様に、アルミニウム系臭気成分が生成する可能性がある。
そこで、図2に示すように、熱交換器16の下流であって、かつ、室内吹出口13の上流側に吸着剤30が備えられている。これにより、伝熱管16aやフィン16b(これらのうちの少なくとも一方)に付着した結露水と、これらを構成するアルミニウムとが反応して生成したアルミニウム系臭気成分の室内への放出が抑制される。これにより、熱交換器16を構成するアルミニウムに起因する、所謂乾いた埃臭やセメント臭の発生が抑制される。
図3は、第一実施形態の空気調和機1に備えられる室内機2の内部構造を示す図であり、空気調和前の状態を示す図である。即ち、前記の図2に示す状態とは異なり、前面パネル7及び上下風向板18はいずれも閉じられている。そして、この状態で送風ファン14が実線矢印Bの方向に回転駆動されることで、空気調和前に、室内機2の内部を空気が循環している。
前記のように、アルミニウム系臭気成分は、結露水とアルミニウムの素地とが反応することで生成する。ここで、空気調和中(即ち送風ファン14の回転駆動中)には、室内機2の内部を空気が流れていることから、アルミニウム素地が露出したフィン16aや伝熱管16bに結露水が付着したとしても、結露水に対する通風抵抗によって、結露水は容易に流れ落ち易い。そのため、アルミニウム系臭気成分の発生量はそれほど多くない。
しかし、冷房又は除湿運転終了後には、送風ファン14の回転駆動が停止する。これにより、室内機2の内部における空気の流れも停止する。そのため、フィン16aや伝熱管16bに付着する結露水には通風抵抗が発生しないことから、結露水はそのまま残存することになる。そうすると、これらの結露水が蒸発するまで、フィン16aの被膜が侵食されたり、伝熱管16bの亜鉛防食層が腐食され易くなる。そして、これにより、フィン16aや伝熱管16bを構成するアルミニウムの素地が露出し、その結果、結露水が伝熱管16bのアルミニウム素地と反応して、アルミニウム系臭気成分が発生し易くなる。
特に、運転停止中には、前面パネル7及び上下風向板18はいずれも閉じられて、かつ、上方に空気吸込口6aが開口しているもののフィルタ15aが配置されていることから、室内機2の内部の気密性はある程度高くなっている。そのため、結露水も蒸発しにくく、結露水によってアルミニウム素地の腐食がさらに進行し易くなり、アルミニウム系臭気成分が特に発生易くなる。そして、この状態で室内機2からの送風が開始されれば、室内機2の内部に充満したアルミニウム系臭気成分が一気に室内に吹き出され、使用者は強く不快に感じる可能性がある。
そこで、第一実施形態の空気調和機100では、リモコン12(図1参照)が操作される等して空気調和運転が開始される際、図2に示す送風が行われる前(図示しない冷凍サイクルの駆動開始直後から、伝熱管16bに熱交換される冷媒が通流し始めるまで)に、室内機2の内部のアルミニウム系臭気成分の除去を行うための予備運転が行われる。即ち、冷凍サイクルの立ち上がりまでにはある程度の時間を要するため、この時間中に、予備運転が行われる。
この予備運転では、前面パネル7及び上下風向板18はいずれも閉じられている。そして、この状態で、送風ファン14が実線矢印Bの方向に回転駆動され、室内機2の内部で空気が循環(攪拌)する。これにより、室内への送風前に、室内機2の内部に充満したアルミニウム系臭気成分が吸着剤30に吸着される。そのため、室内に送風が開始されたときに、アルミニウム系臭気成分が室内に放出されることが抑制される。また、前面パネル7及び上下風向板18のいずれもが閉じられた状態で送風ファン14が回転駆動されるため、送風ファン14の回転駆動に伴う音の発生が抑制され、消音性が高められる。
なお、予備運転に関する室内機2の運転制御は、前記の演算制御装置によって行われる。後記する室内機2A,2B(図4及び図5参照)運転制御についても同様である。
図4は、第二実施形態の空気調和機に備えられる室内機2Aの内部構造を示す図である。この室内機2Aは、前記の図1に示した空気調和機100の室内機2に代えて使用可能なものである。図4に示す室内機2Aでは、前記の図3と同様に、前面パネル7及び上下風向板18はいずれも閉じられている。そして、空気調和前のこの状態で送風ファン14が実線矢印Bの方向に回転駆動され、室内機2Aの内部を空気が循環され(攪拌され)、アルミニウム系臭気成分が吸着剤30に吸着除去される。
ただし、前記の図3の室内機2とは異なり、吸着剤30の設置位置が異なっている。具体的には、図4に示す室内機2Aでは、吸着剤30は、送風ファン14が回転駆動しているときの空気の流れで熱交換器16の上流側であって、かつ、できるだけ通風抵抗の小さな空気吸込口6a,6bの間に固定されている。なお、図4は、前面パネル7が閉じられた状態を示しているので、図4では、前面パネル7が開かれたときに形成される空気吸込口6bは図示されていない。また、吸着剤30は、二つの支持部材30a,30aにより、室内機2の内壁に支持固定されている。
前記のように、結露水によるアルミニウム系臭気成分の生成は、特に運転停止中に生じ易い。そこで、室内機2Aからの送風前に筐体9の内部で空気を循環させてアルミニウム系臭気成分が除去されれば、冷房や除湿運転中にアルミニウム系臭気成分が除去されなくても、アルミニウム系臭気成分の室内への放出は十分に抑制可能と考えられる。そこで、図4に示す室内機2Aでは、空気吸込口6aと、前面パネル7が開いて形成される空気吸込口6b(図2参照)との間(即ち、吸込みの妨げにならない部分)に、吸着剤30が支持固定されている。これにより、室内機2Aの内部を空気が循環しているときに吸着剤30にアルミニウム系臭気成分を吸着させつつ、かつ、室内への送風時には送風ファン14から空気吹出口13(図2参照)までの間の通風路を広く確保することができ、通風抵抗の少ない送風を行うことができる。
図5は、第三実施形態の空気調和機に備えられる室内機2Bの内部構造を示す図である。この図5は、前記の図2〜図4とは異なり、前面パネル7を取り外し、前面パネル7の側から視たときの内部構造を示している。筐体9の内部には、左右方向に延在するように熱交換器16が収容されている。なお、図5では、熱交換器16の図示を簡略化して示している。熱交換器16の右側には、室内機2Bの運転制御を行うための回路基板(図示しない)を収容した電気品箱50が配置されている。一方で、熱交換器16の左側には、室内機2Bの内部の空気を強制的に室外に排気するための排気ファン31が配置されている。この排気ファン31には、室外と連通する排気管32aが接続されており、室内機2Bの内部の空気は、この排気管32aを介して外部に放出される。
この排気ファン31は、前記の図3や図4を参照しながらした運転と同様に、室内の空気調和を行う前に、前面パネル7及び上下風向板18をいずれも閉じた状態で駆動される。即ち、室内の空気調和を行う直前の室内機2Bの内部の空気には、前回の運転停止時以降に生じたアルミニウム系臭気成分が充満している。そこで、室内の空気調和を行うのに先だって、即ち、室内への空気の吹き出しの前に排気ファン31が駆動される。これにより、アルミニウム系臭気成分を含む室内機2Bの内部の空気が強制的に室外に排気される。
このような室内機2Bにより、吸着剤30を備えない室内機2Bにおいても、空気調和時に室内にアルミニウム系臭気成分が放出されることが抑制される。また、アルミニウム系臭気成分以外にも、例えばカビ臭や埃等も、この排気管32aを通じて強制的に外部に排気される。そのため、特に綺麗な空気を、空調開始直後から室内に放出させることができる。また、例えば空調運転終了後、所定時間、送風ファン14を駆動させ続けることで、室内機2の内部の乾燥(即ち結露水の蒸発)が促される。これにより、アルミニウム系臭気成分の生成やカビ臭の発生が十分に抑制される。
以上、四つの実施形態を挙げて、本発明を説明したが、本発明は前記の実施形態に何ら限定されず、本発明の要旨から逸脱しない範囲で任意に変更して実施することができる。例えば、前記の各実施形態は、適宜組み合わせて実施することができる。
また、例えば、吸着剤30の形状としては、前記のような不織布に粒状や粉状の吸着剤を担持させたもののほか、例えばプリーツ状に折ったものや、顆粒状の吸着剤を箱状の入れ物に敷き詰めたものであってもよい。
さらに、例えば、前記の室内機2,2Aでは、予備運転時に送風ファン14を回転駆動させることで、室内機2,2Aの内部を空気が循環するようにしたが、空気は循環させる必要はなく、室内機2の内部を攪拌して、内部の空気が吸着剤30に接触する程度であればよい。
また、アルミニウム系臭気成分を除去するために、アルミニウム系臭気成分を吸着除去可能な吸着剤30を使用したが、このほかにも、例えば、アルミニウム系臭気成分を分解除去可能な材料を使用してもよい。
さらに、前記の実施形態では、アルミニウム製のフィン16aには被膜が形成されており、形成されることが好ましいが、形成されていなくてもよい。同様に、伝熱管16bの表面にも亜鉛防食層が形成されており、形成されることが好ましいが、形成されていなくてもよい。ただし、伝熱管16bの表面に亜鉛防食層が形成されていない場合には、伝熱管16bの表面にはアルミニウム(金属)が露出していることになる。また、伝熱管16bの表面にも、フィン16aの表面に形成されている被膜と同様の被膜を形成してもよい。
また、前記の実施形態では、リモコン12(図1参照)等が操作されてから冷凍サイクルが立ち上がるまでの時間で予備運転が行われたが、この予備運転では、送風ファン14は送風時よりも高速で回転駆動されるようにしてもよい。外気の状態等によっては、冷凍サイクルが立ち上がる時間に違いがあることがあるが、高速で送風ファン14が回転駆動されることでより十分に室内機2,2Aの内部が攪拌され、冷凍サイクルの立ち上がり時間が短時間であったとしても、室内機2,2Aの内部のアルミニウム系臭気成分を除去することができる。
さらに、室内機2,2A,2Bの内部で生成するアルミニウム系臭気成分について、本発明者らの検討や分析によれば、水酸化アルミニウムであると推測される。ただし、乾いた埃臭やセメント臭を室内の人が感じる原因として、水酸化アルミニウム以外の成分を否定するものではなく、水酸化アルミニウム以外の成分が関与していてもよい。従って、結露水とアルミニウムとが反応して生成した成分であって、当該成分によって人が乾いた埃臭やセメント臭を感じるものであれば、広く「アルミニウム系臭気成分」というものとする。
1 空気調和機
2 室内機
2A 室内機
2B 室内機
3 室外機
5 冷媒配管
6a 空気吸込口
6b 空気吸込口
13 空気吹出口
14 送風ファン
16 熱交換器
16a 伝熱管
16b フィン
30 吸着剤(臭気成分除去部材)
31 排気ファン(排気装置)
32a 排気管(排気装置)
50 電気品箱

Claims (7)

  1. 空気吸込口と、
    当該空気吸込口から空気を吸い込むための送風ファンと、
    当該送風ファンによって前記空気吸込口から吸い込まれた空気との間で熱交換が行われ、冷媒が通流するアルミニウム製の伝熱管と、当該伝熱管に接合されたアルミニウム製のフィンと、を備えて構成された熱交換器と、
    当該熱交換器において熱交換された後の空気が室内に吹き出される空気吹出口と、
    前記伝熱管及び前記フィンのうちの少なくとも一方に付着した結露水とアルミニウムとが反応して生成する臭気成分を除去する臭気成分除去部材と、を有する室内機を具備することを特徴とする、空気調和機。
  2. 前記室内機による室内の空気調和前に、前記送風ファンを駆動させて前記室内機の内部の空気を攪拌することで、前記室内機内部の空気を前記臭気成分除去部材に接触させて前記臭気成分を除去する演算制御部を具備することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 空気吸込口と、
    当該空気吸込口から空気を吸い込むための送風ファンと、
    当該送風ファンによって前記空気吸込口から吸い込まれた空気との間で熱交換が行われ、冷媒が通流するアルミニウム製の伝熱管と、当該伝熱管に接合されたアルミニウム製のフィンと、を備えて構成された熱交換器と、
    当該熱交換器において熱交換された後の空気が室内に吹き出される空気吹出口と、
    前記伝熱管及び前記フィンのうちの少なくとも一方に付着した結露水とアルミニウムとが反応して生成する臭気成分を除去する臭気成分除去部材と、を有する室内機を具備するとともに、
    当該室内機による室内の空気調和前に、前記送風ファンを駆動させて前記室内機の内部の空気を攪拌することで、前記室内機内部の空気を前記臭気成分除去部材に接触させて前記臭気成分を除去する演算制御部を具備することを特徴とする、空気調和機。
  4. 前記伝熱管の表面には金属が露出していることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記臭気成分除去部材は、前記熱交換器と前記空気吹出口との間に形成される通風路に設置されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気調和機。
  6. 空気吸込口と、
    当該空気吸込口から空気を吸い込むための送風ファンと、
    当該送風ファンによって前記空気吸込口から吸い込まれた空気との間で熱交換が行われ、冷媒が通流するアルミニウム製の伝熱管と、当該伝熱管に接合されたアルミニウム製のフィンと、を備えて構成された熱交換器と、
    当該熱交換器において熱交換された後の空気が室内に吹き出される空気吹出口と、
    前記伝熱管及び前記フィンのうちの少なくとも一方に付着した結露水とアルミニウムとが反応して生成する臭気成分を室外に排気する排気装置と、を有する室内機と、を具備することを特徴とする、空気調和機。
  7. 前記室内機による室内の空気調和前に、前記排気装置を駆動させて前記室内機の内部の空気を室外に排気することで、前記室内機内部の前記臭気成分を除去する演算制御部を具備することを特徴とする、請求項6に記載の空気調和機。
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