JP2004211913A - 除湿機 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気清浄運転か除湿運転かのいずれに重点をおくかを選択できる、空気清浄機能を兼ね備えた除湿機を提供する。
【解決手段】空気清浄運転に重点をおく場合、シャッター11を把手11aの操作により閉じ、フィルター10が覆わない部分の熱交換器をシャッター11で覆う状態にする。室内の湿度が高い時は、シャッター11を把手11aの操作によりシャッター11を開いて、熱交換器はフィルター10で前面が覆われる部分と、一部だけフィルター10で覆われない部分にする。この状態で運転を開始すると、吸い込まれた空気は蒸発器7を通過する際に冷却され、空気中の水分が蒸発器7の表面に結露することにより除湿され、凝縮器8を通過する際に暖められて相対湿度を低下すると共に、フィルター10により室内空気も浄化しつつ排気口15から室内に戻される。
【選択図】 図4
【解決手段】空気清浄運転に重点をおく場合、シャッター11を把手11aの操作により閉じ、フィルター10が覆わない部分の熱交換器をシャッター11で覆う状態にする。室内の湿度が高い時は、シャッター11を把手11aの操作によりシャッター11を開いて、熱交換器はフィルター10で前面が覆われる部分と、一部だけフィルター10で覆われない部分にする。この状態で運転を開始すると、吸い込まれた空気は蒸発器7を通過する際に冷却され、空気中の水分が蒸発器7の表面に結露することにより除湿され、凝縮器8を通過する際に暖められて相対湿度を低下すると共に、フィルター10により室内空気も浄化しつつ排気口15から室内に戻される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿った空気を除湿し、更に汚れた空気を清浄する空気清浄機能付きの除湿機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、心地よい空気環境のなかで過ごすことが意識されるようになり、湿気の多い状態からの開放と衣類の乾燥、押入の除湿等のために除湿機が利用されている。また、生活の好条件として空気調和を行いながら、生活環境の悪化等による空気の汚染から身を守るため、空気を浄化しようとする要求が強まっている。
【0003】
従来、除湿機においては、熱交換器の前面に空気清浄のためのフィルターを熱交換器の吸込口側に設け、下側の一部に開口が設けられている。そして、空気調和を行いながら空気を浄化しようとするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−205643号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述するような構成のものでは、フィルターが高性能なHEPAフィルターやULPAフィルターであれば、空気を吸込んだ際、フィルターが空気抵抗になり、常時、フィルターが設けられていない下側の開口部を風が通過するため、吸込み音が大きくなったり、また、フィルターを通過する風が少なくなるため、浄化される空気が少なくなるといった問題があった。
【0006】
そこで本発明は、空気清浄機能の付いた除湿機において、空気清浄に重点をおいて運転するか、除湿に重点をおいて運転するかを選択でき、使い勝手が良く、空気清浄を行う際は精度の高い空気清浄が行える除湿機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明の請求項1に係る除湿機は、吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分にシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設ける構成とした。
【0008】
この発明の請求項2に係る除湿機は、吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分に上下にスライド可能なシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設ける構成とした。
【0009】
この発明の請求項3に係る除湿機は、吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分に回転運動により開閉可能なブラインドタイプのシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設ける構成とした。
【0010】
これにより、熱交換器の前面の一部を開放して覆うフィルターを設け、その開放した部分を開閉自在なシャッターによって熱交換器を覆い、空気清浄と除湿のどちらを中心に運転したいかを、簡単なシャッターの開閉操作によって行うことができ、使い勝手が向上する。また、空気清浄と除湿のどちらに重点をおいて運転するかによってファンモータの回転数を制御する必要がないので、制御回路を簡素化することができる。
【0011】
この発明の請求項4に係る除湿機は、上記請求項1乃至請求項3記載の除湿機において、前記フィルターはHEPA又はULPAフィルターで構成した。
【0012】
これにより、空気を吸込んだ際、フィルターの空気抵抗の大きい高性能なHEPAフィルターやULPAフィルターを用いても、通過する風量に関係なく除湿能力を充分発揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の除湿機の一実施の形態を図1乃至図6に基づいて以下に詳述する。図1は除湿機の本体正面図、図2は本体側面断面図(フィルター閉成時)、図3は本体正面の部分断面図(フィルター閉成時)、図4は本体側面断面図(フィルター開放時)、図5は本体正面の部分断面図(フィルター開放時)、図6はシャッターの閉成、開放時の拡大図である。
【0014】
図1において、1は正面側から見た矩形状の本体ケースであり、その前面には本体ケース1前面を覆い、片側を軸として開閉する開閉パネル2と、中央部に除湿された排水の量が見えるように、切欠窓4を形成した排水タンク取出パネル3からなる。本体ケース1の左右の両側面には、本体ケース1と開閉パネル2との間に、図示していないが、空気の吸気口が配置されている。
【0015】
図2の本体側面断面図において、本体ケース1内の上部には、送風部と熱交換器が配設されている。空気流路に配設された送風部はシロッコファン5とモータ6とから構成され、本体ケース1の両側面の吸気口(図示なし)から空気を吸い込み、熱交換器とファンケーシングの空気の吹出し経路を介して、本体ケース1の上面に形成された排気口15から排気する。更に、熱交換器は、蒸発器7とその下流側に配置された凝縮器8とから構成されている。
【0016】
蒸発器7の前面には格子状グリル9が配置され、該格子状グリル9には熱交換器の一部を覆わないようにフィルター10を配置し、該フィルター10が熱交換器を覆わない部分にシャッター11を設け、該シャッター11は開閉パネル2を開いて、使用者が把手11aの操作により熱交換器を覆う状態(図2の状態)と、覆わない状態(図4の状態)とに選択可能に設けられている。
【0017】
フィルター10としては、定格流量で粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子補集率をもつHEPAフィルターや、定格流量で粒径0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子補集率をもつULPAフィルター等の高性能なフィルターを用いることができる。
【0018】
本体ケース1内の下部には、圧縮機12と本体ケース1に着脱自在に装着される排水タンク13を収納している。圧縮機12は前記凝縮器8、キャピラリーチューブ(図示せず)及び蒸発器7と配管(図示せず)により連結され、凝縮器8及び蒸発器7に冷媒を循環させ、凝縮器8で熱の放出動作、蒸発器7で熱の吸収動作を行う。
【0019】
図2、図3のように、開閉パネル2を開け、シャッター11を把手11aの操作により閉じた場合、図6(A)の拡大図に示すように、フィルター10が熱交換器を覆わない部分をシャッター11で覆う状態にする。そして操作パネルのスイッチを操作すると、モータ6の駆動により吸気口から本体ケース1内に吸い込まれた室内の空気は、フィルター10の部分からのみ吸い込まれ、蒸発器7を通過する際に冷却され、空気中の水分が蒸発器7の表面に結露することにより除湿され、凝縮器8を通過する際に暖められて相対湿度を低下すると共に、フィルター10により室内空気を浄化して排気口15から室内に戻される。そして、前記蒸発器7表面に付着した結露水は排水口14を介して排水タンク13に滴下する。
【0020】
このように、使用者がシャッター11を閉じた場合、熱交換器はフィルター10とシャッター11によって前面を覆われることになり、室内の空気をフィルター10の部分からのみ吸い込む態様となり、吸込まれる全ての空気はフィルター10、熱交換器を通して除湿されることになる。このとき、除湿能力は少々落るが全ての空気が清浄されることにより、部屋の空気を浄化することができる。
【0021】
室内の湿度がそれほど高くない時は、シャッター11を閉じた状態での運転でも充分な空調機能と空気浄化機能を発揮するが、湿度が高い時、フィルター10が高性能なHEPAフィルターやULPAフィルターであれば、空気を吸込んだ際、フィルター10の空気抵抗により通過する風量が少なくなり除湿能力を充分発揮することができない。
【0022】
そこで、室内の湿度が高い時は、図2、図3のように、シャッター11を把手11aの操作により、図6(B)の拡大図に示すが、使用者がシャッター11を開いた場合、熱交換器はフィルター10で前面が覆われる部分と、一部だけフィルター10で覆われない部分ができる。
【0023】
この状態で操作パネルのスイッチを操作して運転を開始すると、モータ6の駆動により吸気口から本体ケース1内に吸い込まれた室内の空気は、一部の空気はフィルター10を通って空気が浄化されるが、殆どの空気は、シャッター11が開いていて空気抵抗がないフィルターの存在しない部分を通過する。吸い込まれた空気は蒸発器7を通過する際に冷却され、空気中の水分が蒸発器7の表面に結露することにより除湿され、凝縮器8を通過する際に暖められて相対湿度を低下すると共に、フィルター10により室内空気も浄化しつつ排気口15から室内に戻され、より強力に除湿されることになる。
【0024】
従って、室内の除湿はもとより、洗濯物を排気口15の付近に掛けて置くと、除湿した空気が洗濯物に当たって素早く乾燥する。そして、前記蒸発器7表面に付着した結露水は排水口14を介して排水タンク13に滴下して溜まるので、必要に応じて排水タンク13取り出して排水する。
【0025】
上述の本発明の実施態様では、シャッター11は上下にスライド可能なタイプのシャッターで説明したが、それに限定されることなく、回転運動により開閉可能なブラインドタイプのシャッターを用いても良い。また、シャッター11の操作を、開閉パネル2を開いて使用者が把手11aの操作することのほかに、開閉パネル2の前面に把手11aを貫通させて操作できるような構成をとることもできる。
【0026】
以上のように、本発明の除湿機は、熱交換器の前面の一部を開放して覆うフィルターを設け、その開放した部分をシャッターによって熱交換器を覆い、熱交換器の吸込側の面はフィルターとシャッターとによって前面を覆うように構成し、シャッターは熱交換器を覆う位置と全く覆わない位置とに開閉自在であり、使用者の操作によってこれが選択される。
【0027】
本実施の形態においては使用者の操作によってシャッターが開閉するようにしたが、除湿機に湿度センサを設け、所定の湿度まで下がるまではシャッターを開けて除湿中心の運転を行ない、所定の湿度まで下った後はシャッターを閉じて空気清浄を中心とした運転を行なっても良い。これにより、使用者の手間が省け連続運転を行なっても無駄がなくなる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の除湿機は、熱交換器の前面の一部を開放して覆うフィルターを設け、その開放した部分を開閉自在なシャッターによって熱交換器を覆い、空気清浄と除湿のどちらを中心に運転したいかを、簡単なシャッターの開閉操作によって行うことができ、使い勝手が向上する。また、空気清浄と除湿のどちらに重点をおいて運転するかによってファンモータの回転数を制御する必要がないので、制御回路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除湿機の本体正面図。
【図2】本発明の除湿機の本体側面断面図(フィルター閉成時)。
【図3】本発明の除湿機の本体正面の部分断面図(フィルター閉成時)。
【図4】本発明の除湿機の本体側面断面図(フィルター開放時)。
【図5】本発明の除湿機の本体正面の部分断面図(フィルター開成時)。
【図6】シャッターの閉成、開放時の拡大図
【符号の説明】
1 本体ケース
2 開閉パネル
3 取出パネル
4 切欠窓
5 ファン
6 モータ
7 蒸発器
8 凝縮器
9 格子状グリル
10 フィルター
11 シャッター
11a 把手
12 圧縮機
13 排水タンク
14 排水口
15 排気口
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿った空気を除湿し、更に汚れた空気を清浄する空気清浄機能付きの除湿機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、心地よい空気環境のなかで過ごすことが意識されるようになり、湿気の多い状態からの開放と衣類の乾燥、押入の除湿等のために除湿機が利用されている。また、生活の好条件として空気調和を行いながら、生活環境の悪化等による空気の汚染から身を守るため、空気を浄化しようとする要求が強まっている。
【0003】
従来、除湿機においては、熱交換器の前面に空気清浄のためのフィルターを熱交換器の吸込口側に設け、下側の一部に開口が設けられている。そして、空気調和を行いながら空気を浄化しようとするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−205643号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述するような構成のものでは、フィルターが高性能なHEPAフィルターやULPAフィルターであれば、空気を吸込んだ際、フィルターが空気抵抗になり、常時、フィルターが設けられていない下側の開口部を風が通過するため、吸込み音が大きくなったり、また、フィルターを通過する風が少なくなるため、浄化される空気が少なくなるといった問題があった。
【0006】
そこで本発明は、空気清浄機能の付いた除湿機において、空気清浄に重点をおいて運転するか、除湿に重点をおいて運転するかを選択でき、使い勝手が良く、空気清浄を行う際は精度の高い空気清浄が行える除湿機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明の請求項1に係る除湿機は、吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分にシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設ける構成とした。
【0008】
この発明の請求項2に係る除湿機は、吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分に上下にスライド可能なシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設ける構成とした。
【0009】
この発明の請求項3に係る除湿機は、吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分に回転運動により開閉可能なブラインドタイプのシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設ける構成とした。
【0010】
これにより、熱交換器の前面の一部を開放して覆うフィルターを設け、その開放した部分を開閉自在なシャッターによって熱交換器を覆い、空気清浄と除湿のどちらを中心に運転したいかを、簡単なシャッターの開閉操作によって行うことができ、使い勝手が向上する。また、空気清浄と除湿のどちらに重点をおいて運転するかによってファンモータの回転数を制御する必要がないので、制御回路を簡素化することができる。
【0011】
この発明の請求項4に係る除湿機は、上記請求項1乃至請求項3記載の除湿機において、前記フィルターはHEPA又はULPAフィルターで構成した。
【0012】
これにより、空気を吸込んだ際、フィルターの空気抵抗の大きい高性能なHEPAフィルターやULPAフィルターを用いても、通過する風量に関係なく除湿能力を充分発揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の除湿機の一実施の形態を図1乃至図6に基づいて以下に詳述する。図1は除湿機の本体正面図、図2は本体側面断面図(フィルター閉成時)、図3は本体正面の部分断面図(フィルター閉成時)、図4は本体側面断面図(フィルター開放時)、図5は本体正面の部分断面図(フィルター開放時)、図6はシャッターの閉成、開放時の拡大図である。
【0014】
図1において、1は正面側から見た矩形状の本体ケースであり、その前面には本体ケース1前面を覆い、片側を軸として開閉する開閉パネル2と、中央部に除湿された排水の量が見えるように、切欠窓4を形成した排水タンク取出パネル3からなる。本体ケース1の左右の両側面には、本体ケース1と開閉パネル2との間に、図示していないが、空気の吸気口が配置されている。
【0015】
図2の本体側面断面図において、本体ケース1内の上部には、送風部と熱交換器が配設されている。空気流路に配設された送風部はシロッコファン5とモータ6とから構成され、本体ケース1の両側面の吸気口(図示なし)から空気を吸い込み、熱交換器とファンケーシングの空気の吹出し経路を介して、本体ケース1の上面に形成された排気口15から排気する。更に、熱交換器は、蒸発器7とその下流側に配置された凝縮器8とから構成されている。
【0016】
蒸発器7の前面には格子状グリル9が配置され、該格子状グリル9には熱交換器の一部を覆わないようにフィルター10を配置し、該フィルター10が熱交換器を覆わない部分にシャッター11を設け、該シャッター11は開閉パネル2を開いて、使用者が把手11aの操作により熱交換器を覆う状態(図2の状態)と、覆わない状態(図4の状態)とに選択可能に設けられている。
【0017】
フィルター10としては、定格流量で粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子補集率をもつHEPAフィルターや、定格流量で粒径0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子補集率をもつULPAフィルター等の高性能なフィルターを用いることができる。
【0018】
本体ケース1内の下部には、圧縮機12と本体ケース1に着脱自在に装着される排水タンク13を収納している。圧縮機12は前記凝縮器8、キャピラリーチューブ(図示せず)及び蒸発器7と配管(図示せず)により連結され、凝縮器8及び蒸発器7に冷媒を循環させ、凝縮器8で熱の放出動作、蒸発器7で熱の吸収動作を行う。
【0019】
図2、図3のように、開閉パネル2を開け、シャッター11を把手11aの操作により閉じた場合、図6(A)の拡大図に示すように、フィルター10が熱交換器を覆わない部分をシャッター11で覆う状態にする。そして操作パネルのスイッチを操作すると、モータ6の駆動により吸気口から本体ケース1内に吸い込まれた室内の空気は、フィルター10の部分からのみ吸い込まれ、蒸発器7を通過する際に冷却され、空気中の水分が蒸発器7の表面に結露することにより除湿され、凝縮器8を通過する際に暖められて相対湿度を低下すると共に、フィルター10により室内空気を浄化して排気口15から室内に戻される。そして、前記蒸発器7表面に付着した結露水は排水口14を介して排水タンク13に滴下する。
【0020】
このように、使用者がシャッター11を閉じた場合、熱交換器はフィルター10とシャッター11によって前面を覆われることになり、室内の空気をフィルター10の部分からのみ吸い込む態様となり、吸込まれる全ての空気はフィルター10、熱交換器を通して除湿されることになる。このとき、除湿能力は少々落るが全ての空気が清浄されることにより、部屋の空気を浄化することができる。
【0021】
室内の湿度がそれほど高くない時は、シャッター11を閉じた状態での運転でも充分な空調機能と空気浄化機能を発揮するが、湿度が高い時、フィルター10が高性能なHEPAフィルターやULPAフィルターであれば、空気を吸込んだ際、フィルター10の空気抵抗により通過する風量が少なくなり除湿能力を充分発揮することができない。
【0022】
そこで、室内の湿度が高い時は、図2、図3のように、シャッター11を把手11aの操作により、図6(B)の拡大図に示すが、使用者がシャッター11を開いた場合、熱交換器はフィルター10で前面が覆われる部分と、一部だけフィルター10で覆われない部分ができる。
【0023】
この状態で操作パネルのスイッチを操作して運転を開始すると、モータ6の駆動により吸気口から本体ケース1内に吸い込まれた室内の空気は、一部の空気はフィルター10を通って空気が浄化されるが、殆どの空気は、シャッター11が開いていて空気抵抗がないフィルターの存在しない部分を通過する。吸い込まれた空気は蒸発器7を通過する際に冷却され、空気中の水分が蒸発器7の表面に結露することにより除湿され、凝縮器8を通過する際に暖められて相対湿度を低下すると共に、フィルター10により室内空気も浄化しつつ排気口15から室内に戻され、より強力に除湿されることになる。
【0024】
従って、室内の除湿はもとより、洗濯物を排気口15の付近に掛けて置くと、除湿した空気が洗濯物に当たって素早く乾燥する。そして、前記蒸発器7表面に付着した結露水は排水口14を介して排水タンク13に滴下して溜まるので、必要に応じて排水タンク13取り出して排水する。
【0025】
上述の本発明の実施態様では、シャッター11は上下にスライド可能なタイプのシャッターで説明したが、それに限定されることなく、回転運動により開閉可能なブラインドタイプのシャッターを用いても良い。また、シャッター11の操作を、開閉パネル2を開いて使用者が把手11aの操作することのほかに、開閉パネル2の前面に把手11aを貫通させて操作できるような構成をとることもできる。
【0026】
以上のように、本発明の除湿機は、熱交換器の前面の一部を開放して覆うフィルターを設け、その開放した部分をシャッターによって熱交換器を覆い、熱交換器の吸込側の面はフィルターとシャッターとによって前面を覆うように構成し、シャッターは熱交換器を覆う位置と全く覆わない位置とに開閉自在であり、使用者の操作によってこれが選択される。
【0027】
本実施の形態においては使用者の操作によってシャッターが開閉するようにしたが、除湿機に湿度センサを設け、所定の湿度まで下がるまではシャッターを開けて除湿中心の運転を行ない、所定の湿度まで下った後はシャッターを閉じて空気清浄を中心とした運転を行なっても良い。これにより、使用者の手間が省け連続運転を行なっても無駄がなくなる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の除湿機は、熱交換器の前面の一部を開放して覆うフィルターを設け、その開放した部分を開閉自在なシャッターによって熱交換器を覆い、空気清浄と除湿のどちらを中心に運転したいかを、簡単なシャッターの開閉操作によって行うことができ、使い勝手が向上する。また、空気清浄と除湿のどちらに重点をおいて運転するかによってファンモータの回転数を制御する必要がないので、制御回路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除湿機の本体正面図。
【図2】本発明の除湿機の本体側面断面図(フィルター閉成時)。
【図3】本発明の除湿機の本体正面の部分断面図(フィルター閉成時)。
【図4】本発明の除湿機の本体側面断面図(フィルター開放時)。
【図5】本発明の除湿機の本体正面の部分断面図(フィルター開成時)。
【図6】シャッターの閉成、開放時の拡大図
【符号の説明】
1 本体ケース
2 開閉パネル
3 取出パネル
4 切欠窓
5 ファン
6 モータ
7 蒸発器
8 凝縮器
9 格子状グリル
10 フィルター
11 シャッター
11a 把手
12 圧縮機
13 排水タンク
14 排水口
15 排気口
Claims (4)
- 吸気口から吸気される空気を熱交換器を通して除湿する除湿機において、吸気口と熱交換器の通風路間で、熱交換器の一部を覆わないようにフィルターを配置し、該フィルターが熱交換器を覆わない部分にシャッターを設け、該シャッターは熱交換器を覆う状態と覆わない状態とに選択可能に設けられていることを特徴とする除湿機。
- 前記シャッターは上下にスライド可能なであることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
- 前記シャッターは回転運動により開閉可能なブラインドタイプのシャッターであることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
- 前記フィルターはHEPA又はULPAフィルターであることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の除湿機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002378606A JP2004211913A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 除湿機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002378606A JP2004211913A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 除湿機 |
Publications (1)
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JP2004211913A true JP2004211913A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32815388
Family Applications (1)
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