JP2007284341A - マスクブランクス用ガラス基板の製造方法、マスクブランクスの製造方法、転写マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法、並びにマスクブランクス用ガラス基板、マスクブランクス、転写マスク - Google Patents

マスクブランクス用ガラス基板の製造方法、マスクブランクスの製造方法、転写マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法、並びにマスクブランクス用ガラス基板、マスクブランクス、転写マスク Download PDF

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Abstract

【課題】基板表面に微小な凸状の表面欠陥のないマスクブランクス用ガラス基板及びその製造方法、並びに該基板を用いたマスクブランクス、及びその製造方法、並びに、転写マスク及びその製造方法、及び半導体装置の製造方法を得ること可能にする。
【解決手段】ガラス基板に必要な加工処理を施し、表面を粗研磨した後に仕上研磨を行う方法において、その仕上研磨工程の中に、有機ケイ素化合物を加水分解することで生成したコロイダルシリカ砥粒を含む研磨液(スラリー)を用いて研磨する超精密研磨工程を設ける。
【選択図】なし

Description

本発明は、基板表面に微小な凸状の表面欠陥のないマスクブランクス用ガラス基板、及びその製造方法、並びに該基板を用いたマスクブランクス、及びその製造方法、並びに、転写マスク及びその製造方法、及び半導体装置の製造方法に関する。
近年における超LSIデバイスの高密度化、高精度化により、マスクブランクス用ガラス基板などの電子デバイス用ガラス基板の平坦度や表面欠陥に対する要求は年々厳しくなる状況にある。ここで、従来のマスクブランクス用ガラス基板の表面粗さを低減するための精密研磨方法としては、例えば、特開平1−40267号公報に記載されているものがある。この精密研磨方法は、酸化セリウムを主材とする研磨材を用いて研磨した後、コロイダルシリカを用いて仕上げ研磨するものである。この場合、上記公報によれば、一般的に市販されているコロイダルシリカは、安定性の点からpHが9〜10.5の範囲にあるが、希釈して使う場合にはpH値が低下するので、NaOH、KOH等の無機アルカリや、アミン等の有機アルカリを新たに添加し、pHを〜11と高めて使用する方がアルカリのガラスをエッチングする効果も相乗的に発揮されるので好ましいとされている。
本願発明者は、上記コロイダルシリカを用いてpHを高めた状態で仕上げ研磨を行ったガラス基板の表面が、近年要求されている平坦度や表面欠陥に対する高いレベルの条件を満たすものであるか否かを克明に調べた。その結果、上記方法で仕上げ研磨を行ったガラス基板表面には、高さが数nm程度、大きさは数十nm〜2000nmの凸状の突起が形成されることがあることが判明した。これは、従来の目視検査では確認できない小さい高さの凸状の突起で、上記近年要請されるようになった高いレベルの表面欠陥フリーの要請を確認するために開発された欠陥検査装置によってはじめて確認することができたものである。
この凸状の突起上に薄膜を形成し、マスクブランクス、転写マスクを作製した場合、凸状の突起の大きさが拡大化されるため、次世代の基板として要求される0.3μm欠陥フリー(0.3μm以上の欠陥がないこと)、更には0.1μmフリー(0.1μm以上の欠陥がないこと)、0.05μm欠陥フリー(0.05μm以上の欠陥がないこと)であったとしてもマスクブランクス、マスクの欠陥検査を行った場合、問題となることがある。
また、この数nm程度の凸状の突起が形成されたガラス基板を使って位相シフトマスクブランクス、位相シフトマスクを作製した場合、露光光の波長が短波長になるにしたがって、凸状の突起による位相角変化が大きくなり位相欠陥となる。この位相欠陥は、使用する露光波長が短くなるに従って、凸状の突起による影響が大きくなり、特に、ArFエキシマレーザー、F2エキシマレーザー、EUV光源を露光光源とする次世代のリソグラフィーにおいてその問題は顕著になる。例えば、凸状突起の高さが5nmの場合、露光波長がArF(193nm)の場合、位相角変化は4.6度、F2(157nm)の場合、位相角変化は5.7度となり、また、この数nm程度の凸状の突起が形成されたガラス基板を使ってEUV反射型マスクブランクス、EUV反射型マスクを作成した場合、凸状突起の高さが5nmの場合、露光波長が13.5nmで20度を超え、これらの位相角変化に
よって、CD誤差不良となり、無視できない問題となる。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、コロイダルシリカを用いた研磨砥粒による精密研磨を行っても、基板表面に微小な凸状の表面欠陥が発生しないか又は発生率の低いマスクブランクス用ガラス基板、及び微小な凸状の表面欠陥に起因する位相欠陥のないマスクブランクスの製造方法を提供することを第一の目的とする。
また、本発明は、基板表面に微小な凸状の表面欠陥が起因するパターン欠陥のない転写マスク、及び半導体装置の製造方法を提供することを第二の目的とする。
さらに、基板表面に微小な凸状の表面欠陥のないマスクブランクス用ガラス基板、及び該表面欠陥による位相欠陥のないマスクブランクス及び転写マスクを提供することを第三の目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、第1の手段は、
マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、
前記研磨砥粒は、有機ケイ素化合物を加水分解することで生成したコロイダルシリカ砥粒を含むことを特徴とするマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第2の手段は、
マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、
前記研磨液は、コロイダルシリカ砥粒を含むものであるとともに、中性であることを特徴とするマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第3の手段は、
前記コロイダルシリカ砥粒は、アルカリ金属の含有量が、0.1ppm以下であることを特徴とする第1又は第2の手段にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第4の手段は、
マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する工程を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、
前記研磨液は、コロイダルシリカ砥粒を含むものであり、
前記研磨工程は、研磨体を前記ガラス基板表面に所定の圧力で押圧してこれらを相対移動させて所望の表面粗さに仕上げる表面粗さ制御工程を有し、この表面粗さ制御工程の後に、前記所定の圧力よりも小さい圧力にし、前記研磨体と前記ガラス基板を相対移動させて微小な凸状の突起の発生を抑制する突起抑制工程と、を有することを特徴とするマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第5の手段は、
前記突起抑制工程における基板に対する研磨体からの圧力を100g/cm以下とすることを特徴とする第4の手段にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第6の手段は、
マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程と、洗浄液で洗浄する洗浄工程とを有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、
前記研磨工程は、コロイダルシリカ砥粒を含む研磨液を用いた精密研磨であり、
前記洗浄液は、前記マスクブランクス用ガラス基板に対してエッチング作用を有するとともに、前記研磨液に含まれる金属粒子等の不純物であって、前記マスクブランクス用ガラス基板に付着した不純物に対してより強いエッチング作用を有する洗浄液であることを特徴とするマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第7の手段は、
前記洗浄は、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄することを特徴とする第6の手段にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第8の手段は、
前記ガラス基板は、ArFエキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス用ガラス基板、F2エキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス用ガラス基板、又は、EUV反射型マスクブランクス用ガラス基板の何れかであることを特徴とする第1〜第7のいずれかの手段にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法である。
第9の手段は、
第1〜第8のいずれかの手段にかかる電子デバイス用ガラス基板の製造方法で製造した電子デバイス用ガラス基板の主表面上に、露光光に対し光学的変化をもたらす薄膜を形成することを特徴とするマスクブランクスの製造方法である。
第10の手段は、
第9の手段にかかるマスクブランクスの製造方法で製造したマスクブランクスにおける前記薄膜をパターニングして、前記ガラス基板上に薄膜パターンを形成することを特徴とする転写マスクの製造方法である。
第11の手段は、
第10の手段にかかる転写マスクの製造方法で製造した転写マスクを用いて、半導体基板上にリソグラフィー技術により微細パターンを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
第12の手段は、
ガラス基板の主表面内に主成分がSiとOとを含み、高さが約2〜7nmの微小な凸状の表面欠陥が存在しないマスクブランクス用ガラス基板である。
第13の手段は、
第12の手段にかかるガラス基板の主表面上に、露光光に対し光学的変化をもたらす薄膜を形成したことを特徴とするマスクブランクスである。
第14の手段は、
第13の手段にかかるマスクブランクスにおける前記薄膜をパターニングして、前記ガラス基板上に薄膜パターンを形成することを特徴とする転写マスクである。
上述の手段によれば、コロイダルシリカを用いた研磨砥粒による精密研磨を行っても、基板表面に微小な凸状の表面欠陥が発生しないマスクブランクス用ガラス基板及びその製造方法を提供することができる。また、基板表面に微小な凸状の表面欠陥のないマスクブランクス用ガラス基板を使用してマスクブランクスを作製することにより、位相欠陥のないマスクブランクス及びその製造方法を提供することができる。位相欠陥のないマスクブランクスを使用して転写マスクを作製することによりパターン欠陥のない転写マスクを、さらに、パターン欠陥のない転写マスクを使用してリソグラフィー技術により半導体基板上に微細パターンを形成するので、パターン欠陥のない半導体装置を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法、マスクブランクスの製造方法、転写マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法を説明した後、本発明の実施の形態にかかるマスクブランクス用ガラス基板、マスクブランクス、及び転写マスクを詳細に説明する。なお、以下の説明において、微小な凸状の表面欠陥(以下、単に突起欠陥ともいう)とは、主成分がSiとOとを含む凸状の突起をいい、その高さは数nm程度で、大きさは数十nm〜2000nm程度のものをいう。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法は、例えば、必要な加
工処理等が施されたマスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液(スラリー)を用いて研磨する研磨工程を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、前記研磨砥粒は、有機ケイ素化合物を加水分解することで生成したコロイダルシリカ砥粒を含むことを特徴とするものである。ここで、有機ケイ素化合物を加水分解することで生成したコロイダルシリカ砥粒とは、具体的には、例えば、金属不純物が除去された高純度アルコキシシランを原料にゾルゲル法で合成することによって、高純度なコロイダルシリカ砥粒としたもの等である。
上述の方法で合成、生成された高純度なコロイダルシリカ砥粒は、純度が99.99999%と極めて高く、しかも、Na、Kのアルカリ金属や、Fe、Al、Mg、Ti等の重金属といった不純物も極めて少ない。よって、後述するようなアルカリ金属によるゲル状物質や、重金属の不純物がガラス基板に付着し、付着した箇所がマスクとなって研磨速度の差やエッチングにより形成される微小な凸状の表面欠陥の発生を抑えることができる。この場合、上記コロイダルシリカ砥粒を用いた研磨液を中性(具体的には研磨液のpHを、例えば、6〜8程度にする)に調整して用いることがより好ましい。上述の方法によって生成したコロイダルシリカは、中性域でも安定して使用することができるため、中性溶液(例えば、純水や水)に混ぜることで中性の研磨液となる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法は、マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、前記研磨液は、コロイダルシリカ砥粒を含むものであるとともに、中性であることを特徴とする。この実施の形態2にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法は、以下の解明事実に基づいてなされたものである。すなわち、本発明者はまず、従来のコロイダルシリカスラリーによる研磨では、何故凸状の突起が形成されるかを考えた。種々の考えられる要因の中から、従来のコロイダルシリカスラリーが高いアルカリ質を有する(pHが高い)点に着目し、以下の仮説を考えた。
即ち、コロイダルシリカがアルカリ溶液と反応してゲル状物質を生成し、そのゲル状物質が基板に付着し、OH基を触媒とした縮結合が発生して、基板に強固に付着する凸状の突起になるのではないか、という仮説である。そこで、この仮説を検証すべく、コロイダルシリカ砥粒を用いた研磨液としてそのpHが6〜8のものを使用して実験した。その結果、凸状の突起の発生を非常によく抑えられることがわかった(発生率が低減した)。なお、この場合、用いる研摩液のpHは、好ましくは7〜7.6が、使いやすさや安定性の観点から望ましいこともわかった。
さらに、本発明者の研究によれば、SiOは、アルカリ雰囲気では単一分散で安定的であるが、高pH領域(高いアルカリ性領域)では、研磨粒子の表層部で研磨剤表面の水酸基を介して脱水縮合反応が生じ、この反応の繰り返しにより、最終的には数百nm以上の凝集体が形成されると推察される。突起欠陥は、このような反応により生じた研磨剤粒子もしくはその一部が残渣物として基板上に付着(ゲル状残渣物として)し、又は、この残渣物によって基板が被覆されることで研磨レート差が生じ、この研磨レート差によって結果的に形成されるものと推察される。なお、上述の有機ケイ素化合物を加水分解することで生成したコロイダルシリカは中性域において安定であるために、容易にコロイダルシリカ砥粒を含む中性(pHが6〜8)の研磨液を得ることができる。
また、この場合、コロイダルシリカ砥粒に含まれるアルカリ金属(Na、K等)の含有量を0.1ppm以下にすることが望ましい。より、好ましくは0.08ppm以下、さらに好ましくは0.05ppm以下が望ましい。これは、以下の理由によるものと考えられる。すなわち、通常、SiO粒子は、粒子間同士である一定の電気的反発力が働き、
互いに独立して存在するが、溶媒中の電解質濃度(金属イオン不純物)が高くなると、電気的反発力は低下し、また、アルカリ性の雰囲気ではpHが高いほどSiOの溶解度が高くなることから、上記の脱水縮合反応は生じやすくなるものと推察される。これらのことから、pH的に中性域で、電解質(金属イオン)の少ない純度の高い研磨剤であれば、このような凝集反応の抑制が可能と推察され、現実にこの種の研磨剤を使用した研磨加工においては、該当欠陥が全く認められない。
蒸留精製が可能な有機珪素化合物を加水分解することで、中性域でしかもNaやK等のアルカリ金属の少ない高純度なコロイダルシリカを得ることが可能となる。コロイダルシリカが中性であったとしても、コロイダルシリカ砥粒に含まれるアルカリ金属(Na、K)の不純物がある程度以上であると、上述のゲル状物質が発生する可能性があるので、できるだけコロイダルシリカ砥粒に含まれるアルカリ金属(Na、K)は少ない方が好ましい。具体的には、上記の通りである。使用するコロイダルシリカの平均粒径は、得ようとする基板の表面粗さに応じて適宜選定する。また、コロイダルシリカに含まれる不純物(例えば、Fe、Al、Ca、Mg、Ti、Cu、Ni、Cr等)は、少ない方が好ましい。
(実施の形態3)
実施の形態3にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法は、マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、前記研磨液は、コロイダルシリカ砥粒を含むものであり、前記研磨工程は、研磨体を前記ガラス基板表面に所定の圧力で押圧してこれらを相対移動させて研磨して所望の表面粗さに仕上げる表面粗さ制御工程を有し、この表面粗さ制御工程の後に、前記所定の圧力よりも小さい圧力にし、前記研磨体と、前記ガラス基板を相対移動させて微小な凸状の突起の発生を抑制する突起抑制工程と、を有することを特徴とする。
上述の表面粗さ制御工程は、使用する露光波長において要求されるマスクブランクス用ガラス基板の表面粗さにする工程である。具体的には、ArFエキシマレーザー露光用マスクブランクス用ガラス基板、F2エキシマレーザー露光用マスクブランクス用ガラス基板の場合、二乗平均平方根表面粗さ(RMS)で0.2nm以下、EUV反射型マスクブランクス用ガラス基板の場合、二乗平均平方根粗さ(RMS)で0.15nm以下に仕上げる。
微小な凸状の突起の発生を抑制するメカニズムは以下のように推察される。まず、突起欠陥(微小な凸状の表面欠陥)が形成されるメカニズムとしては、研磨中におけるコロイダルシリカが凝集体(付着物)を形成し、被研磨物の表面に残留した場合、その残留物によってその部分のみの研磨が阻止され、結果として残渣(微小な凸状の表面欠陥)が発生することになるものと考えられる。
このような現象による残渣の発生時間としては、実験によれば、約2〜5秒程度であり、凝集体が1ヵ所に上記時間残留した場合に発生するものと推察される。それゆえ、研磨シーケンス(基板に対する研磨体からの圧力)を低荷重化することで、1秒当たりの研磨量(研磨速度)を低下させ、突起段差量を低下させれば、突起欠陥の発生を抑制できるものと推察される。
上述のような残留物による微小な凸状の表面欠陥の発生は、所望の表面粗さに仕上げる表面粗さ制御工程では発生することはなく、表面粗さ制御工程の後、即ち、研磨工程終了直前に発生する。従って、表面粗さ制御工程の後、ガラス基板に付着した付着物が付着した箇所とそれ以外の箇所との研磨速度の差により形成される微小な凸状の突起の高さが、
使用するマスクブランクス用ガラス基板で許容される位相欠陥以下となるように、研磨体の基板に対する圧力を制御し、研磨速度を最小限に抑えた突起抑制工程により、微小な凸状の突起の発生を抑えることができる。
突起抑制工程における研磨速度は、0.12μm/min以下とすることが好ましい。好ましくは、0.04μm/min以下、さらに好ましくは、0.01μm/min以下が望ましい。なお、ここで、研磨体は、マスクブランクス用ガラス基板の主表面を研磨する場合は、例えば、研磨パッドを貼りつけた研磨定盤を指し、また端面を研磨する場合は、例えば、基板の端面形状とほぼ同じ形状をした治具に研磨パッドを貼りつけたものや、研磨ブラシを指す。
この場合、前記突起抑制工程における研磨体の基板に対する圧力を100g/cm以下とすることが好ましい。突起抑制工程、即ち、最終研磨終了直前(研磨体停止直前)の基板に対する研磨体からの圧力を100g/cm以下とすることにより、微小な凸状の表面欠陥の発生率を低減することができる。好ましくは、50g/cm以下、さらに好ましくは25g/cm以下、さらに好ましくは0g/cmとすることが望ましい。
使用するコロイダルシリカ砥粒は、中性でもアルカリ性でも構わない。従来技術で用いられたアルカリ性のコロイダルシリカ砥粒であっても、研磨終了直前における研磨シーケンス(荷重)を低荷重化することで、突起欠陥を抑制することが可能である。尚、突起抑制工程、つまり最終研磨終了直前の基板に対する圧力を低荷重化することで、研磨体が研磨パッドである場合において、ガラス基板の縁部における研磨パッドの沈み込み(中心部に比べて圧力がかかること)による縁ダレがなく、平坦度が良好になるというメリットも有る。
上記基板に対する研磨体からの圧力にての研磨時間は、90秒以上、好ましくは120秒以上、さらに好ましくは180秒以上が好ましい。生産性を考慮して360秒以下が好ましい。最終研磨終了直前の上記圧力の最終時間を一定時間より長くするというような考え方については、最終の研磨速度が低下するため、これまで高い研磨速度で加工していた場合の突起の残留高さ除去分(付着物・残留物除去分)の加工時間が必要となり、低荷重と共にある一定時間以上の加工時間が必要となる。
上述の全てのことを考慮し、基板に対する研磨体からの圧力が100g/cm以下の場合、研磨時間は180秒以上360秒以下が良く、基板に対する研磨体からの圧力が50g/cm以下の場合、研磨時間は120秒以上360秒以下が良く、基板に対する研磨体からの圧力が25g/cm以下の場合、研磨時間は90秒以上360秒以下が良い。
(実施の形態4)
実施の形態4にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法は、マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程と、洗浄液で洗浄する洗浄工程とを有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、前記研磨工程は、コロイダルシリカ砥粒を含む研磨液を用いた精密研磨であり、前記洗浄液は、前記マスクブランクス用ガラス基板に対してエッチング作用を有するとともに、前記研磨液に含まれる金属粒子等の不純物であって、前記マスクブランクス用ガラス基板に付着した不純物に対してより強いエッチング作用を有する洗浄液であることを特徴とする。
突起欠陥が形成されるメカニズムとしては、コロイダルシリカに含まれる上述の不純物が基板に固着し、不純物がマスクとして、不純物が溶解されるまでエッチング作用を有する洗浄液により基板がエッチングされるので突起欠陥(微小な凸状の表面欠陥)が形成さ
れると考えられる。さらに、コロイダルシリカ砥粒がアルカリ性の場合においては、上述のゲル状残渣物が基板に固着し、洗浄液によるゲル状残渣物と基板のエッチング速度の差により、基板がエッチングされ突起欠陥が形成されると考えられる。従って、上述の不純物に対して、洗浄液によって溶解除去され、かつ、ガラス基板に対してあまりエッチングされない条件(即ち、ガラス基板よりも不純物に対してより強いエッチング作用を有する洗浄液)にすることにより、突起欠陥の高さを抑えることができる。洗浄液、及び洗浄液の濃度は、ガラス基板の材料、洗浄により除去する不純物等により選定する。尚、使用するコロイダルシリカ砥粒は、中性でもアルカリ性でも構わない。
ここで、前記洗浄は、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄することが好ましい。通常、コロイダルシリカ砥粒を用いた研磨液によりガラス基板を精密研磨した後の洗浄としては、アルカリ洗浄や硫酸、塩酸等の洗浄が行われる。しかし、コロイダルシリカ砥粒には極微量のFe、Al、Ca、Mg、Ti、Cu、Ni、Cr等の不純物が含まれていることがあり、この不純物が精密研磨終了後にガラス基板表面に付着したことにより発生する微小な凸状の表面欠陥を従来の洗浄方法をそのまま適用したのでは効果的に防止することができない。本発明者の研究によれば、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄することにより、これらの不純物を効果的に溶解除去でき、これらの不純物が原因の微小な凸状の表面欠陥の発生を効果的に低減することができることがわかった。洗浄による表面粗さの悪化をなるべく防ぐために、フッ酸やケイフッ酸の濃度は、低い方が好ましい。
すなわち、上述の不純物を溶解除去し、かつ、ガラス基板はあまりエッチングされない条件にすることにより、突起欠陥の高さを抑えることができる。よって、ガラス基板に対して比較的エッチング作用が弱いケイフッ酸、ケイフッ酸+フッ酸、又は、低濃度のフッ酸を用いることによって、突起欠陥の高さを低減することができるのである。フッ酸、ケイフッ酸の濃度としては、両者とも、0.001〜0.5%が好ましい。
さらに、上記実施の形態1〜4の発明に、さらに以下のa,b,cのいずれか1の構成を付加することによって、基板表面に微小な凸状の表面欠陥が発生しないマスクブランクス用ガラス基板を得ることが可能である。
(構成a)前記研磨工程は、基板に対する研磨体からの圧力を複数段階に分けて行い、前記研磨工程終了直前(研磨体の停止直前)の基板に対する圧力を100g/cm以下とする。
(構成b)前記研磨工程の後に行う洗浄は、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄する。
(構成c)前記研磨工程は、基板に対する研磨体からの圧力を複数段階に分けて行い、研磨工程終了直前(研磨体の停止直前)の基板に対する圧力を100g/cm以下とし、前記研磨工程の後に行う洗浄は、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄する。
上述の構成を採用することにより、微小な凸状の表面欠陥の発生が抑えられるとともに、研磨体が研磨パッドである場合において、ガラス基板の縁部における研磨パッドの沈み込み(中心部に比べて圧力がかかること)による縁ダレがなく、平坦度が良好になるという効果が得られる。
また、上記実施の形態3にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法に、さらに以下のdの構成を付加することによって、基板表面に微小な凸状の表面欠陥が発生しないマスクブランクス用ガラス基板を得ることを可能になる。
(構成d)前記研磨工程の後に行う洗浄は、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄する。
尚、以上の実施の形態においては、ガラス基板の材料は特に限定されない。ガラス基板の材料としては、例えば、合成石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどが挙げられる。また、マスクブランクスとしては、フォトマスクブランクス、位相シフトマスクブランクス(ArFエキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス、F2エキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス)、X線やEUV用反射型マスクブランクスなどが挙げられ、用途としてはLSI(半導体集積回路)用マスクブランクス、LCD(液晶表示板)用マスクブランクスなどが挙げられる。
上述の通り、本実施の形態にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法は、微小な凸状の表面欠陥により発生する位相差変化(位相欠陥)を抑えることができるため、特に、露光波長の短いリソグラフィーに使用されるArFエキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス用ガラス基板、F2エキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス用ガラス基板、EUV反射型マスクブランクス用ガラス基板に特に効果がある。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1ないし4にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法によって製造したマスクブランクス用ガラス基板の主表面上に、露光光に対し光学的変化をもたらす薄膜を形成することを特徴とするマスクブランクスの製造方法である。基板表面に微小な凸状の表面欠陥がないマスクブランクス用ガラス基板を使用してマスクブランクスを製造するので、マスクブランクス表面に位相欠陥等の表面欠陥のないマスクブランクスが得られる。
ここで、露光光に対し光学的変化をもたらす薄膜とは、位相シフト膜(多層の場合を含む)又は遮光膜(多層の場合を含む)、あるいは位相シフト膜と遮光膜とを積層した膜や、位相シフト機能と遮光機能を有するハーフトーン膜(多層の場合を含む)、反射膜、吸収体膜などを指す。従って、本発明でいうマスクブランクは広義の意味で用い、遮光膜のみが形成されたフォトマスクブランクのほか、位相シフト膜やハーフトーン膜などが形成された位相シフトマスクブランク、更には反射膜と吸収体膜などが形成された反射型マスクブランクスが含まれる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、実施の形態5にかかるマスクブランクスの製造方法で製造したマスクブランクスにおける前記薄膜をパターニングして、前記ガラス基板上に薄膜パターンを形成することを特徴とする転写マスクの製造方法である。実施の形態5にかかるマスクブランクスの製造方法によって得られたマスクブランクス表面に位相欠陥等の表面欠陥のないマスクブランクスを使用して転写マスクを製造するので、パターン欠陥のない転写マスクが得られる。
(実施の形態7)
実施の形態7は、実施の形態6にかかる転写マスクの製造方法で製造した転写マスクを用いて、半導体基板上にリソグラフィー技術により微細パターンを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法である。実施の形態6にかかる転写マスクの製造方法によって得られた転写マスク表面にパターン欠陥のない転写マスクを使用してリソグラフィー技術により半導体装置を製造するので、パターン欠陥のない半導体装置が得られる。
(実施の形態8)
実施の形態8は、ガラス基板の主表面内に主成分がSiとOとを含み、高さが約2〜7nmの微小な凸状の表面欠陥が存在しないマスクブランクス用ガラス基板である。位相欠陥の要因となる微小な凸状の表面欠陥が、ガラス基板の主表面内に存在しないので、ガラ
ス基板上に薄膜を形成してマスクブランクスにしたときに、位相欠陥等の表面欠陥のないマスクブランクスを提供することができる。このようなマスクブランクス用ガラス基板は、実施の形態1ないし4にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法によって製造することができる。
(実施の形態9)
実施の形態9は、実施の形態8にかかるマスクブランクス用ガラス基板の主表面上に、露光光に対し光学的変化をもたらす薄膜を形成することを特徴とするマスクブランクスである。基板表面に微小な凸状の表面欠陥がないマスクブランクス用ガラス基板を使用してマスクブランクスを製造するので、マスクブランクス表面に位相欠陥等の表面欠陥のないマスクブランクスが得られる。
(実施の形態10)
実施の形態10は、実施の形態9にかかるマスクブランクスにおける前記薄膜をパターニングして、前記ガラス基板上に薄膜パターンが形成されている転写マスクである。マスクブランクスの位相欠陥等の表面欠陥によるパターン欠陥がない転写マスクが得られる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。以下の例では、マスクブランクス用ガラス基板として、位相シフトマスクブランクス用ガラス基板(以下、単にガラス基板と称する)を例に説明する。尚、本実施例における研磨の工程は、両面研磨装置を用いて行なう。図1は両面研磨装置の概略構成例を示す図である。図1に示した例は、遊星歯車方式の両面研磨装置である。この遊星歯車方式の両面研磨装置1は、太陽歯車2と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車3と、太陽歯車2及び内歯歯車3に噛み合い、太陽歯車2や内歯歯車3の回転に応じて公転及び自転するキャリア4と、このキャリア4に保持された被研磨加工物5(ガラス基板)を研磨パッド6が貼着された挟持可能な上定盤7及び下定盤8と、上定盤7と下定盤8との間に研磨液を供給する研磨液供給部9とを備えている。
研磨加工時には、キャリア4に保持された被研磨加工物5を上定盤7及び下定盤8とに挟持とともに、上下定盤の研磨パッド6と被研磨加工物5との間に研磨液を供給しながら太陽歯車2や内歯歯車3の回転に応じて、キャリア4が公転及び自転しながら、被研磨加工物5の上下両面を同時に研磨加工する。両面研磨装置1には、太陽歯車3、内歯歯車4、上定盤7、下定盤8、これらの回転数と回転時間、及び荷重シーケンス(研磨時間と荷重)を設定し、制御する動作制御部10(図示せず)が接続されており、予め設定した太陽歯車3、内歯歯車4、上定盤7、下定盤8の回転数と回転時間、及び加工荷重にしたがって、被研磨加工物5を研磨加工するようになっている。
この実施例は、上記実施の形態2にかかるスクブランクス用ガラス基板の製造方法(研磨液を中性にしたもの)の具体例である。この実施例は、以下の工程からなる。
1)粗研磨工程
合成石英ガラス基板(152.4mm×152.4mm)の端面を面取加工、及び両面ラッピング装置によって研削加工を終えたガラス基板を、両面研磨装置に10枚セットし、以下の研磨条件で粗研磨工程を行った。10枚セットを10回行い合計100枚のガラス基板の粗研磨工程を行った。尚、加工荷重、研磨時間は適宜調整して行った。
研磨液:酸化セリウム(平均粒径2〜3μm)+水
研磨パッド:硬質ポリシャ(ウレタンパッド)
粗研磨工程後、ガラス基板に付着した研磨砥粒を除去するため、ガラス基板を洗浄槽に浸漬(超音波印加)し、洗浄を行った。
2)精密研磨工程
両面研磨装置に10枚セットし、以下の研磨条件で精密研磨工程を行った。10枚セットを10回行い合計100枚のガラス基板の精密研磨工程を行った。尚、加工荷重、研磨時間は適宜調整して行った。
研磨液:酸化セリウム(平均粒径1μm)+水
研磨パッド:軟質ポリシャ(スウェードタイプ)
精密研磨工程後、ガラス基板に付着した研磨砥粒を除去するため、ガラス基板を洗浄槽に浸漬(超音波印加)し、洗浄を行った。
3)超精密研磨工程
両面研磨装置に10枚セットし、以下の研磨条件で超精密研磨工程を行った。
10枚セットを10回行い合計100枚のガラス基板の超精密研磨工程を行った。尚、加工荷重、研磨時間は位相シフトマスクブランクスに使用するガラス基板として必要な表面粗さ(所望の表面粗さ:二乗平均平方根粗さRMSで0.2nm以下)となるように適宜調整して行った。但し、超精密研磨工程終了直前(即ち所望の表面粗さが得られる研磨時間が経過した後であって研磨定盤の回転停止直前)のガラス基板に対する加工圧力を144g/cm、この加工圧力のもとでの研磨時間を90秒とした。
研磨液:中性(pH7〜7.6)コロイダルシリカ(平均粒径30〜200nm)+水
研磨パッド:超軟質ポリシャ(スウェードタイプ)
超精密研磨工程後、ガラス基板に付着した研磨砥粒を除去するため、ガラス基板を、アルカリ水溶液を含む洗浄液が入った洗浄槽に浸漬(超音波印加)し、洗浄を行った。
この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2nm〜7nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、このような表面欠陥は全く確認できず、微小な凸状の表面欠陥の発生率は0%(100枚中0枚)であった。このように、コロイダルシリカ砥粒を中性にすることにより、ゲル状物質の生成をおさえることができ、微小な凸状の表面欠陥の発生率を0%にすることが可能になる。なお、研磨後のpHが6〜8の中性域でも上述と同様の効果が得られた。
(実施例2−1、2−2、2−3)
この実施例は、上記実施の形態3にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法(突起抑制工程における加工荷重基板に対する研磨体からの圧力と研磨時間)の具体例である。すなわち、上述の実施例1において、超精密研磨工程で使用するコロイダルシリカを用いた研磨液として、pHが10.2のもの(アルカリ性のコロイダルシリカ)を使用し、超精密研磨工程終了直前(研磨定盤の回転停止直前)のガラス基板に対する加工圧力を20g/cm、この加工圧力のもとでの研磨時間を90秒(実施例2−1)、加工圧力を20g/cm、研磨時間を120秒(実施例2−2)、加工圧力を20g/cm、研磨時間を180秒(実施例2−3)、加工圧力を43g/cm、この加工圧力のもとでの研磨時間を90秒(実施例2−4)、加工圧力を43g/cm2、研磨時間を120秒(実施例2−5)、加工圧力を43g/cm、研磨時間を180秒(実施例2−6)、加工圧力を87g/cm、研磨時間を90秒(実施例2−7)、加工圧力を87g BR>^cm、研磨時間を120秒(実施例2−8)、加工圧力を87g/cm、研磨時間を180秒(実施例2−9)とした以外は実施例1と同様にマスクブランクス用ガラス基板を作製した例である。
この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2nm〜7nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、表面欠陥が全く確認できなかった0欠陥発生率は、実施例2−1で5%、実施例2−2で3%、実施例2−3で1%、実施例2−4で7%、実施例2−5で3%、実施例2−
6で2%、実施例2−7で10%、実施例2−8で6%、実施例2−9で3%であった。このように、超精密研磨工程終了直前の研磨シーケンス(圧力)を100g/cm以下とすることにより、研磨量を低下させることで、コロイダルシリカ凝集体による突起段差量を低下させることができたことにより、微小な凸状の表面欠陥の発生率を0%若しくは、後述の比較例と比べて抑えることができた。尚、コロイダルシリカ砥粒を用いた精密研磨終了直前の圧力を100g/cm以下で且つこの圧力の研磨時間を120秒以上とすることにより、微小な凸状の表面欠陥の発生率を0%とすることができる。
(実施例3−1、3−2)
この実施例は、上記実施の形態4に係るマスクブランクス用ガラス基板の製造方法の具体例である。上述の実施例1において、超精密研磨工程で使用するコロイダルシリカを用いた研磨液のpHを10.2にしたもの(アルカリ性のコロイダルシリカ)を使用し、超精密研磨工程後、ガラス基板に付着した研磨砥粒を除去するため、ガラス基板を、ケイフッ酸(0.2%)を含む洗浄液(実施例3−1)、ケイフッ酸(0.2%)+低濃度がフッ酸(0.05%)を含む洗浄液(実施例3−2)入った洗浄槽に浸漬(超音波印加)し、洗浄を行った以外は、実施例1と同様にマスクブランクス用ガラス基板を作製した例である。
この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2nm〜7nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、表面欠陥が全く確認できなかった0欠陥発生率は実施例3−1で16%、実施例3−2で10%であった。このように、コロイダルシリカ砥粒を用いた研磨液による精密研磨後の洗浄として、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄を使用することにより、ガラス基板に固着した不純物を溶解除去し、ガラス基板に対するエッチングを比較的弱くし、これにより、後述の比較例に比べて、微小な凸状の表面欠陥を押さえることができる。
この実施例は、上記実施の形態2〜4に上述の構成(a)〜(c)のいずれか1以上を加えた構成を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法の具体例である。上述の実施例1において、超精密研磨工程終了直前(研磨定盤の回転停止直前)のガラス基板に対する加工圧力を20g/cm、この加工圧力のもとでの研磨時間を90秒とし、さらに、超精密研磨工程後、ガラス基板に付着した研磨砥粒を除去するため、ガラス基板を、ケイフッ酸を含む洗浄液が入った洗浄槽に浸漬(超音波印加)し、洗浄を行った以外は、実施例1と同様にマスクブランクス用ガラス基板を作製した例である。
この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2nm〜7nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、表面欠陥の発生率は0%(100枚中0枚)であった。実施例1〜3の得られたガラス基板と比較して、ガラス基板の端部形状も縁だれが小さく良好で、平坦度も0.5μm以下の基板の発生率も実施例1〜3に比べて20%向上し、良好であった。
この実施例は、上記実施の形態3に上述の構成(d)を加えた構成を有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法の具体例である。上述の実施例2−1において、超精密研磨工程後、ガラス基板に付着した研磨砥粒を除去するため、ガラス基板を、ケイフッ酸を含む洗浄液が入った洗浄槽に浸漬(超音波印加)し、洗浄を行った以外は、実施例2−1と同様にマスクブランクス用ガラス基板を作製した例である。この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2nm〜7nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、表面欠陥の発生率は3%
(100枚中3枚)であった。実施例2−1の表面欠陥の発生率5%と比較して2%低減することができた。
この実施例は、上記実施の形態1にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法の具体例である。上述の実施例1において、超精密研磨工程で使用する研磨液を以下のようにした以外は実施例1と同様にしてマスクブランクス用ガラス基板を作製した。
研磨液:高純度コロイダルシリカ(平均粒径30〜100nm)+水
高純度コロイダルシリカ:有機ケイ素を加水分解することで生成したコロイダルシリカであって、金属不純物が除去された高純度アルコキシシランを原料にゾルゲル法により合成したもの。純度が99.99999%。コロイダルシリカ砥粒に含まれるアルカリ金属(Na,K)の含有量が0.1ppm以下。
この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2〜7nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、このような表面欠陥は全く確認できず、微小な凸状の表面欠陥の発生率は0%(100枚中0枚)であった。
(比較例1、2)
この比較例は、上述の実施例1において、超精密研磨工程で使用するコロイダルシリカを用いた研磨液として、そのpHが10.2(比較例1)、pHが9(比較例2)であるものを使用した以外は実施例1と同様にマスクブランクス用ガラス基板を作製した例である。この得られたガラス基板の主表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて高さ数nm程度(約2nm〜5nm)の微小な凸状の表面欠陥を調べたところ、比較例1は、1枚当たり平均100個程度の表面欠陥が確認され、微小な凸状の表面欠陥の発生率は100%(100枚中100枚)(比較例1)、比較例2は1枚当たり数個〜数十個程度で、微小な凸状の表面欠陥の発生率は22%(100枚中22枚)であった。
(比較例3)
上述の実施例1において、超精密研磨工程で使用するコロイダルシリカを、塩酸や硫酸などを添加し、pHが3〜4の酸性域の研磨液を使用してマスクブランクス用ガラス基板の作成を試みたが、研磨剤の安定性が悪く、ガラス基板の主表面に凹凸が形成され、表面粗さが大きくなり、位相シフトマスクブランク用ガラス基板としては使用できるものではなかった。
尚、上述の実施例2、3及び比較例1、2で確認された微小な凸状の表面欠陥をEPMA(Electron Probe(X−ray) Micro Analyzer)で成分分析を行ったところ、主成分がSi、Oを含むものであることが確認された。
また、上述の実施例1〜6にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法によって製造した微小な凸状の表面欠陥のないマスクブランクス用ガラス基板、並びに、上述の比較例1の製造方法によって製造した微小な凸状の表面欠陥のあるガラス基板の一主表面上に、モリブデンシリサイド窒化膜からなるハーフトーン膜をスパッタリング法により形成した位相シフトマスクブランクスを作製した。
こうして作製した位相シフトマスクブランクスの欠陥検査を行ったところ、実施例1〜6にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法によって製造したマスクブランクス用ガラス基板を用いた位相シフトマスクブランクスには凸状の表面欠陥が認められなかった。これに対し、微小な凸状の表面欠陥が確認されたマスクブランクス用ガラス基板(比
較例1)を使って作製した位相シフトマスクブランクスにおいては、ハーフトーン膜表面に凸状の表面欠陥が確認された。
上述の微小な凸状の表面欠陥が認められなかった位相シフトマスクブランクス、及び微小な凸状の表面欠陥が確認された位相シフトマスクブランクス上にレジスト膜を形成し、さらに、レジスト膜をパターニングしてレジストパターンとしたの知、このレジストパターンをマスクにしてハーフトーン膜をドライエッチングによりエッチング除去、レジストパターンを除去してガラス基板上にハーフトーン膜パターンが形成された位相シフトマスクを作製した。
こうして作製した位相シフトマスクについて、表面欠陥を確認したところ、実施例1〜5の微小な凸状の表面欠陥のないガラス基板を使って作製した位相シフトマスクには、位相欠陥は確認されなかったが、比較例1のガラス基板を使って作製した位相シフトマスクに、ガラス基板表面とハーフトーン膜パターンの境界に凸状の表面欠陥が確認され位相欠陥となった。
また、これら位相欠陥が確認された位相シフトマスクを使って露光機により半導体基板上にリソグラフィー技術により微細パターンを形成したところ、位相シフトマスクの位相欠陥要因のパターン欠陥が確認されたが、位相欠陥が確認されなかった位相シフトマスクを使って半導体基板上に微細パターンを形成した場合は、パターン欠陥はなかった。
上述の実施例1〜6、比較例1にかかるマスクブランクス用ガラス基板の製造方法によって製造したガラス基板上に、Mo膜とSi膜の積層膜を40周期にわたり形成して多層反射膜を形成し、さらに、多層反射膜上にTaBN膜からなる吸収体膜を形成してEUV反射型マスクブランクスを作製し、さらに、TaBN膜上にレジスト膜を形成し、パターニングしてレジストパターンとした後、このレジストパターンをマスクにしてTaBN膜をドライエッチングによりエッチング除去、レジストパターンを除去してEUV反射型マスクを作製した。
上述と同様にしてEUV反射型マスクブランクスの表面欠陥、EUV反射型マスクの位相欠陥、EUV反射型マスクを使ってリソグラフィー技術により作製した半導体基板上に形成された微細パターンのパターン欠陥について調べたところ、実施例1〜5のガラス基板を使った場合、上述の欠陥はなかったが、比較例1のガラス基板を使った場合、EUV反射型マスクブランクス、EUV反射型マスク、半導体装置に上述の欠陥が確認された。
尚、上述の実施例では、遊星歯車方式の両面研磨装置を使って研磨加工を行った例を示したが、これに限らず、他の方式の両面研磨装置や片面ずつ研磨を行う片面研磨装置を使い、コロイダルシリカ砥粒を用いた研磨液により精密研磨しても上述と同様の効果が得られる。また、上述の実施例では、コロイダルシリカ砥粒を含む研磨液による研磨工程(超精密研磨工程)の前に、酸化セリウム砥粒を含む研磨液による粗研磨工程、精密研磨工程を行なった例をあげたが、これに限定されるものではない。コロイダルシリカ砥粒を含む研磨液による研磨工程を行なう前のガラス基板が十分に平坦で平滑であれば、酸化セリウム砥粒による粗研磨工程及び/又は精密研磨工程を行なわなくてもよい。また、粗研磨工程、精密研磨工程を行なう場合であっても、酸化セリウム以外に、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム等の研磨砥粒を使用してもかまわない。
本発明は、近年における超LSIデバイスの高密度化、高精度化にも対応できるように基板表面に微小な凸状の表面欠陥のないマスクブランクス用ガラス基板及びその製造方法、並びに該基板を用いたマスクブランクス、及びその製造方法、並びに、転写マスク及び
その製造方法、及び半導体装置の製造方法を得る際等に利用できる。
両面研磨装置の概略構成例を示す図である。
符号の説明
1 両面研磨装置
2 太陽歯車
3 内歯歯車
4 キャリア
5 被研磨加工物(ガラス基板)
6 研磨パッド
7 上定盤
8 下定盤
9 研磨液供給部

Claims (11)

  1. マスクブランクス用ガラス基板表面を、研磨砥粒を含む研磨液を用いて研磨する研磨工程と、洗浄液で洗浄する洗浄工程とを有するマスクブランクス用ガラス基板の製造方法において、
    前記洗浄液は、前記マスクブランクス用ガラス基板に対してエッチング作用を有するとともに、前記研磨液に含まれる金属粒子等の不純物であって、前記マスクブランクス用ガラス基板に付着した不純物に対してより強いエッチング作用を有する洗浄液であることを特徴とするマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記洗浄は、フッ酸及び/又はケイフッ酸を含む洗浄液で洗浄することを特徴とする請求項1記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  3. 前記研磨砥粒は、有機ケイ素化合物を加水分解することで生成したコロイダルシリカ砥粒を含むものであるとともに、前記研磨液は中性であることを特徴とする請求項1又は2記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  4. 前記研磨液は、コロイダルシリカ砥粒を含むものであるとともに、中性であり、前記コロイダルシリカ砥粒は、アルカリ金属の含有量が0.1ppm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  5. 前記研磨液は、7.0から7.6の範囲のpH値を有することを特徴とする請求項3又は4記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  6. 前記ガラス基板は、ArFエキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス用ガラス基板、F2エキシマレーザー露光用位相シフトマスクブランクス用ガラス基板、又は、EUV反射型マスクブランクス用ガラス基板の何れかであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  7. 前記研磨工程の後、前記ガラス基板表面をレーザー干渉コンフォーカル光学系による欠陥検査装置を用いて前記ガラス基板の表面欠陥の有無を検査する検査工程を有し、
    前記検査工程は、前記ガラス基板表面に主成分がSiとOとを含み、位相欠陥となり得る突起の高さを有する微小な凸状の表面欠陥の有無を検査することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  8. 前記検査工程は、突起の高さが約2〜7nmの微小な凸状の表面欠陥が存在しないマスクブランクス用ガラス基板を選定することを特徴とする請求項7記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載のマスクブランクス用ガラス基板の製造方法で製造したマスクブランクス用ガラス基板の主表面上に、露光光に対し光学的変化をもたらす薄膜を形成することを特徴とするマスクブランクスの製造方法。
  10. 請求項9に記載のマスクブランクスの製造方法で製造したマスクブランクスにおける前記薄膜をパターニングして、前記ガラス基板上に薄膜パターンを形成することを特徴とする転写マスクの製造方法。
  11. 請求項10に記載の転写マスクの製造方法で製造した転写マスクを用いて、半導体基板上にリソグラフィー技術により微細パターンを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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