JP2001047358A - 研磨用組成物 - Google Patents

研磨用組成物

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JP2001047358A JP2000139672A JP2000139672A JP2001047358A JP 2001047358 A JP2001047358 A JP 2001047358A JP 2000139672 A JP2000139672 A JP 2000139672A JP 2000139672 A JP2000139672 A JP 2000139672A JP 2001047358 A JP2001047358 A JP 2001047358A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の研磨面を保ちながらしかも高速研磨
性により研磨工程の生産性の向上及び低コスト化が可能
な安価なノイブルグ珪土又はカオリン族鉱物を表面改質
材とする研磨用組成物を提供すること。 【解決手段】 研磨対象物をアルミニウムディスク、シ
リカを表面に有する基板のシリカ、並びに半導体多層配
線基板のアルミニウム又は銅配線とする、水、砥粒、表
面改質材、及び研磨促進剤を含む研磨用組成物におい
て、表面改質材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有す
る、ノイブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物であること
を特徴とする研磨用組成物を調製すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面改質材とし
て、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、ノイブルグ
珪土(Neuburger Kieselerde)又はカオリン族粘土鉱物
(kaolins)を含む研磨用組成物に関する。
【0002】更に詳しくは、水、砥粒、表面改質材、及
び研磨促進剤から構成される研磨用組成物である。
【0003】本発明の研磨用組成物は、アルミニウムデ
ィスク、シリカを表面に有する基板のシリカ、並びに半
導体多層配線基板のアルミニウム又は銅配線の研磨に有
用である。特に本発明の研磨用組成物で研磨すると、高
精度で表面欠陥のない研磨表面を効率的に得ることがで
きて、最終仕上げ研磨方法として有用である。
【0004】ここでのアルミニウムディスクの研磨と
は、アルミニウムあるいはその合金からなる磁気記録媒
体ディスクの基材そのものの表面、又は基材の上に設け
られたNi−P、Ni−Bなどのメッキ層の表面、特に
Ni90〜92%とP8〜10%の組成の硬質Ni−P
メッキ層、及び酸化アルミニウム層を研磨することをい
う。
【0005】シリカを表面に有する基板のシリカの研磨
とは、シリカを50重量%以上含有する、基板上の表面
層の研磨を示す。例として、水晶、フォトマスク用石英
ガラス、半導体デバイスのSiO2酸化膜、結晶化ガラ
ス製ハードディスク、アルミノ珪酸塩強化ガラス又はソ
ーダライム強化ガラス製ガラスハードディスクの表面、
光学ガラスの表面などを研磨することをいう。
【0006】また、本発明の研磨用組成物は、高精度で
表面欠陥のない研磨表面を効率的に得ることができるた
め、半導体多層配線基板の窒化膜、炭化膜などの精密研
磨及び、サファイヤ、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リ
チウムなどの単結晶、MR磁気ヘッドなどの最終研磨に
も有用である。
【0007】
【従来の技術】米国特許第5,294,248号明細書
(対応特許:特開平6−136325号公報)にロウと
フッ素化物質との有機溶媒の分散物を基剤にして、砥粒
をシリチンN(商品名:ノイブルグ珪土)とする金属表
面用艶出し剤が開示されている。 また、1996年9
月発行の正華産業(株)技術資料に商品名シリチン、シ
リコロイド及びアクティジル(ドイツ・ホフマンミネラ
ル社製品:ノイブルグ珪土)が有機溶剤系、水中油型エ
マルジョン、油水中型エマルジョンの処方で真鍮、ブロ
ンズなどの艶出し剤や自動車磨き用ワックスのフィラー
として使われていることが記載されている。
【0008】米国特許第4,755,223号明細書に
は、青銅のシンバル楽器の研磨剤として、カオリン族粘
土鉱物、塩酸、塩化ナトリウム、アニオン性界面活性剤
及び水からなる研磨剤が開示されている。
【0009】しかし、アルミニウムディスク、シリカを
表面に有する基板、並びに半導体多層配線基板のアルミ
ニウム及び銅配線の研磨用組成物において、ノイブルグ
珪土又はカオリン族粘土鉱物が表面改質材として研磨面
の表面欠陥(マイクロピット)の発生防止に効果がある
ことは報告されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、アルミニウムデ
ィスク、ガラスディスク、フォトマスク用石英ガラス、
半導体の集積回路の性能は、ますます高密度化、高速化
していく傾向にあり、スクラッチ、マイクロピット、突
起等の表面欠陥がないことや表面粗さが小さく平坦性が
良好な研磨面が求められている。本発明は、これらの要
望に応えるものであって、高品質の研磨面を保ちながら
しかも研磨速度を速くすることにより研磨工程の生産性
の向上及び低コスト化が可能な研磨用組成物とその研磨
用組成物を用いる研磨方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、0.1〜5
μmの平均粒子径を有する、ノイブルグ珪土又はカオリ
ン族粘土鉱物が、アルミニウムディスク、シリカを含有
する表面、半導体多層配線基板のアルミニウム及び銅の
配線の研磨用組成物において、表面改質材として用いる
と研磨面の平滑化に優れた効果があることを見出し、本
発明に至ったものである。
【0012】表面改質材であるノイブルグ珪土とは、ド
イツのババリヤ地方で産出する六角板状粒子のカオリナ
イトと球状石英粒子からなる天然鉱物であり、透過型電
子顕微鏡で0.1〜20μmの六角板状粒子のカオリナ
イトと0.1〜10μmの球状石英粒子が観察され、平
均粒子径は1〜10μm、化学組成はSiO2 分82
〜91重量%、Al23分5〜11重量%である。また
カオリナイトとは、平均粒子径は10〜100μmの板
状粒子の粘土鉱物であり、化学組成はSiO2分65〜
75重量%、Al23分20〜25重量%である。これ
らの原料粉末をボールミル、アトライター、サンドグラ
インダー、パールミルなどの粉砕装置で平均粒子径が
0.1〜5.0μmまで湿式又は乾式粉砕して表面改質
材として使用するものである。
【0013】平均粒子径(平均凝集粒子径)は、メジア
ン粒子径(50%体積粒子径)である。その測定には、
市販の遠心沈降式粒度分布測定装置、例えば堀場製作所
(株)のCAPA−700等が挙げられる。
【0014】表面改質材の平均粒子径が5μmより大き
くなると、研磨面の表面粗さが悪くなり、しかもスクラ
ッチが多発するため好ましくない。
【0015】表面改質材であるノイブルグ珪土又はカオ
リン族粘土鉱物の添加量は、固形分として0.1〜30
重量%、より好ましくは0.5〜20重量%である。
【0016】研磨用組成物の砥粒であるアルミナ、シリ
カ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化チ
タンなども平均粒子径が0.005〜5μmが好まし
く、5μmより大きくなると研磨面の表面粗さが悪くな
り、しかもスクラッチが多発するため好ましくない。ア
ルミナ、シリカ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸
化錫、酸化チタンなどの含有量は、0.01〜30重量
%、より好ましくは0.02〜20重量%である。
【0017】研磨用組成物における好ましいpHは、1
から11であり、また研磨促進剤を添加した場合は、p
H1〜6の中性から酸性が好ましい。
【0018】アルミニウムディスクの研磨には研磨促進
剤として、硝酸アルミニウム、塩基性硝酸アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩基性スル
ファミン酸アルミニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(II
I) 、塩化鉄(III) 、及び硫酸カリウム鉄(III)
〔KFe(SO42〕からなる群から選ばれる1種類以
上の金属塩が挙げられる。
【0019】シリカを表面に有する基板のシリカの研磨
には研磨促進剤として、硝酸セリウム、硫酸セリウム、
硝酸アルミニウム、塩基性スルファミン酸アルミニウ
ム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(III) 、塩化鉄(III)
、及び硫酸カリウム鉄(III)〔KFe(SO42〕か
らなる群から選ばれる1種類以上の金属塩が挙げられ
る。
【0020】半導体多層配線基板のアルミニウム又は銅
配線の研磨には、研磨促進剤として、硝酸アルミニウ
ム、塩基性スルファミン酸アルミニウム、硝酸鉄(II
I) 、硫酸鉄(III) 、塩化鉄(III) 、及び硫酸カリ
ウム鉄(III) 〔KFe(SO42〕からなる群から選
ばれる1種類以上の金属塩、又は更に酸化剤として過酸
化水素を加えた前記の金属塩が挙げられる。
【0021】研磨用組成物における好ましい研磨促進剤
としての金属塩の添加量は、酸化物としてM23換算濃
度で0.01〜10重量%、より好ましくは0.02〜
5重量%である。ここで、MはAl元素又はFe元素を
示す。
【0022】研磨用組成物には、珪酸ジルコニウム、ム
ライト、酸化鉄等の酸化物、水酸化アルミニウムなどの
水酸化物及びダイヤモンド、窒化珪素、炭化珪素、炭化
硼素などの非酸化物も加えることができる。
【0023】また、研磨剤用組成物として一般的に加え
られているエタノール、プロパノール、エチレングルコ
ール、プロピレングリコールなどの水溶性アルコール、
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ホルマリンセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロー
ス類も加えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】研磨用組成物の砥粒として、アル
ミナ及びシリカ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化チタ
ンは、平均粒子径が0.005〜5.0μまでボールミ
ル、アトライター、サンドグラインダー、パールミルな
どを用いて、湿式又は乾式粉砕して使用することができ
る。また、アルミナ、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化
錫、酸化チタンなどが、平均粒子径が0.5μm以下で
あるコロイド微粒子の形態であれば、そのまま使用する
こともできる。
【0025】研磨用組成物の研磨促進剤として、塩基性
硝酸アルミニウムはAl(OH)x(NO33-x(但し
Xは0.5〜2.7の実数を示す)、塩基性スルファミ
ン酸アルミニウムはAl(OH)x(NH2SO3
3-x(但しXは0.4〜2.0の実数を示す)の化学組
成で表示される塩基性塩である。
【0026】ここで、平均粒子径(平均凝集粒子径)
は、メジアン粒子径(50%体積粒子径)である。その
測定には、市販の遠心沈降式粒度分布測定装置、例えば
堀場製作所(株)のCAPA−700等が挙げられる。
【0027】
【実施例】実験例1 純水88kgに市販のノイブルグ珪土(化学分析:Si
2 分82重量%、Al23分11重量%、平均粒子径
2.0μm)25kgを加えたスラリーを、1mmφジ
ルコニアビーズ62kgを充填したパールミル(アシザ
ワ(株)製)にスラリーを15回通液させて粉砕し、平
均粒子径0.53μmのノイブルグ珪土を固形分として
21.0重量%を有する水性ノイブルグ珪土スラリー
(A)を得た。
【0028】このスラリーを透過型電子顕微鏡観察した
ところ0.1〜1.0μmの六角板状粒子のカオリナイ
トと0.05〜0.3μmの球状石英粒子であった。
【0029】水性ノイブルグ珪土スラリー(A)を純水
で希釈して14.0重量%のノイブルグ珪土固形分を有
する研磨用組成物(α)を調製した。この研磨用組成物
は、pH6.6であった。
【0030】実験例2 8m3の反応槽に純水3100Lを仕込み、スルファミ
ン酸(日産化学工業(株)製)2000kgを投入し溶
解させた。そして攪拌及び窒素ガスを導入し、60〜6
5℃で金属アルミニウムを400kg反応させた。この
反応液を濾過し塩基性スルファミン酸アルミニウム水溶
液を得た。この塩基性スルファミン酸アルミニウム水溶
液は、Al23換算濃度10.4重量%、スルファミン
酸イオン濃度31.6重量%を含み、Al(OH)1.4
(NH2SO31.6の組成で表示される塩基性スルファ
ミン酸アルミニウム水溶液(a)であった。
【0031】次に純水320kgに市販のバイヤー法仮
焼アルミナ粉(α型アルミナ、平均粒子径1.0μm)
160kgを加えたスラリーを、0.5mmφジルコニ
アビーズ80kgを充填したシステムゼータLMZ−2
5(アシザワ(株)製)にスラリーを循環させながら8
時間粉砕し、平均粒子径0.40μmのα型アルミナを
固形分として30.3重量%を有する水性α型アルミナ
スラリー(B)を得た。
【0032】そして水性α型アルミナスラリー(B)を
純水で希釈する際に、研磨促進剤として塩基性スルファ
ミン酸アルミニウム水溶液(a)を加えて3.5重量%
のアルミナ固形分と、Al23換算濃度0.25重量
%、スルファミン酸イオン濃度0.76重量%の塩基性
スルファミン酸アルミニウム濃度を有する研磨用組成物
(β)を調製した。この研磨用組成物は、pH4.3で
あった。
【0033】実験例3 そして、水性ノイブルグ珪土スラリー(A)と水性アル
ミナスラリー(B)を純水で希釈する際に、研磨促進剤
として塩基性スルファミン酸アルミニウム水溶液(a)
を加えて2.8重量%のノイブルグ珪土固形分、0.7
重量%のアルミナ固形分と、Al23換算濃度0.25
重量%、スルファミン酸イオン濃度0.76重量%の塩
基性スルファミン酸アルミニウム濃度を有する研磨用組
成物(γ)を調製した。この研磨用組成物は、pH4.
3であった。
【0034】実験例4 純水215gに市販のカオリナイト(化学分析:SiO
2 分70重量%、Al 23分22重量%、Fe23
0.8重量%、その他の成分3重量%、平均粒子径46
μm)60gを加えたスラリーを、1mmφジルコニア
ビーズ1kgを充填したサンドグラインダーに仕込み、
ディスクの回転数1500rpmで5時間粉砕し、平均
粒子径0.54μmのカオリナイトを固形分として2
1.2重量%を有する水性カオリナイトスラリー(C)
を得た。
【0035】このスラリーを透過型電子顕微鏡観察した
ところ0.1〜1.0μmの板状粒子であった。
【0036】そして、水性カオリナイトスラリー(C)
と水性アルミナスラリー(B)を純水で希釈する際に、
研磨促進剤として塩基性スルファミン酸アルミニウム水
溶液(a)を加えて2.8重量%のカオリナイト固形
分、0.7重量%のアルミナ固形分と、Al23換算濃
度0.25重量%、スルファミン酸イオン濃度0.76
重量%の塩基性スルファミン酸アルミニウム濃度を有す
る研磨用組成物(δ)を調製した。この研磨用組成物
は、pH4.3であった。
【0037】実験例5 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)と水性アルミナスラ
リー(B)を純水で希釈する際に、研磨促進剤として硝
酸アルミニウム水溶液(b)を加えて2.8重量%のノ
イブルグ珪土固形分、0.70重量%のアルミナ固形分
と、Al23換算濃度0.25重量%、硝酸イオン濃度
0.93重量%の硝酸アルミニウム濃度を有する研磨用
組成物(ε)を調製した。この研磨用組成物は、pH
3.4であった。
【0038】実験例6 純水320kgに市販のバイヤー法仮焼アルミナ粉(α
型アルミナ、平均粒子径1.0μm)160kgを加え
たスラリーを、0.5mmφジルコニアビーズ80kg
を充填したシステムゼータLMZ−25(アシザワ
(株)製)にスラリーを循環させながら2時間30分粉
砕し、平均粒子径0.69μmのα型アルミナを固形分
として30.3重量%を有する水性α型アルミナスラリ
ー(D)を得た。
【0039】そして水性α型アルミナスラリー(D)を
純水で希釈する際に、研磨促進剤として塩基性スルファ
ミン酸アルミニウム水溶液(a)を加えて3.5重量%
のアルミナ固形分と、Al23換算濃度0.25重量
%、スルファミン酸イオン濃度0.76重量%の塩基性
スルファミン酸アルミニウム濃度を有する研磨用組成物
(ζ)を調製した。この研磨用組成物は、pH4.3で
あった。
【0040】実験例7 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)水性α型アルミナス
ラリー(D)を純水で希釈する際に、研磨促進剤として
塩基性スルファミン酸アルミニウム水溶液(a)を加え
て2.1重量%のノイブルグ珪土固形分と1.4重量%
のアルミナ固形分と、Al23換算濃度0.25重量
%、スルファミン酸イオン濃度0.76重量%の塩基性
スルファミン酸アルミニウム濃度を有する研磨用組成物
(η)を調製した。この研磨用組成物は、pH4.3で
あった。
【0041】実験例8 オキシ塩化ジルコニウム1000kgに純水2100k
gを混合した液に、攪拌しながら25%アンモニア水を
264kgを添加した。
【0042】この反応物を4m3 グラスライニング製オ
ートクレーブ容器に仕込み、130℃で7時間水熱処理
した。得られた水性懸濁液に25%アンモニア水を1
1.7kg添加したpH5.2のコロイド状水性ジルコ
ニアゾルを限外濾過膜(分画分子量5万)を取り付けた
攪拌機付き自動連続加圧濾過装置にて、脱塩、濃縮して
pH4.6、ZrO2濃度38.0重量%、Cl濃度
0.88重量%、NH30.1重量%以下の酸性水性ジ
ルコニアゾル910kgを得た。
【0043】この酸性水性アルミナゾルを110℃でス
プレードライヤーで乾燥して得られた乾燥物をアルミナ
こう鉢に仕込み電気炉で700℃で5時間焼成した。こ
こで得られたジルコニア粉体は、X線回折装置で測定し
たところ単斜相のバッテライトで、窒素吸着法による比
表面積は28m2/gであった。
【0044】100Lのボールミルに5.0mmφジル
コニアビーズ200kgを充填し、更に純水40kgと
このジルコニア粉体20kgを仕込み48時間粉砕した
後、ボールミルから粉砕スラリーを抜き出し、平均粒子
径0.35μmのジルコニアを固形分として33.1重
量%を有する水性ジルコニアスラリー(E)を得た。
【0045】そして、水性ノイブルグ珪土スラリー
(B)と水性ジルコニアスラリー(E)を純水で希釈す
る際に、研磨促進剤として塩基性スルファミン酸アルミ
ニウム水溶液(a)を加えて2.5重量%のノイブルグ
珪土固形分、1.1重量%のジルコニア固形分、Al2
3換算濃度0.25重量%、スルファミン酸イオン濃
度0.76重量%の塩基性スルファミン酸アルミニウム
濃度を有する研磨用組成物(θ)を調製した。この研磨
用組成物は、pH4.0であった。
【0046】実験例9 市販のシリカゾル(スノーテックス−XL(商品名)、
日産化学工業(株)製、SiO2 濃度40.5重量
%、粒子径40〜50nm)を硝酸でpH7に調製した
ゾルを純水で希釈し、14.0重量%のシリカ固形分を
有する研磨用組成物(ι)を調製した。この研磨用組成
物は、pH7.0であった。
【0047】実験例10 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)とシリカゾル(スノ
ーテックス−XL(商品名)、日産化学工業(株)製、
SiO2 濃度40.5重量%、粒子径40〜50nm)
を硝酸でpH7に調製したゾルを純水で希釈し、1.4
重量%のノイブルグ珪土固形分、12.6重量%のシリ
カ固形分を有する研磨用組成物(κ)を調製した。この
研磨用組成物は、pH6.8であった。
【0048】実施例11 市販の酸性水性アルミナゾル(エクセマイト(商品
名)、日産化学工業(株)製、Al23 濃度12.0
重量%、pH4.3、一辺が10〜20nmの矩形板状
一次粒子よりなる50〜300nmの細長い形状の二次
粒子を有するベーマイト構造を有する粒子)を110℃
で乾燥して得られた乾燥物をガス焼成炉で900℃で1
0時間焼成した。ここで得られたアルミナ粉体は、X線
回折装置で測定したところδ型結晶構造を有し、窒素吸
着法による比表面積は100m2 /gであった。この
δ型アルミナ粉体10kgを純水40kgに分散させた
スラリーを1mmφのジルコニアビーズ62kgを充填
したパールミル(アシザワ(株)製)でスラリーを循環
させながら3時間粉砕し、平均粒子径0.38μm、1
0〜40nmの一次粒子径を有するアルミナ固形分とし
て19.7重量%含有する水性δ型アルミナスラリー
(F)を得た。
【0049】この水性δ型アルミナスラリー(F)を純
水で希釈する際に、研磨促進剤として塩基性スルファミ
ン酸アルミニウム水溶液(a)を加えて3.5重量%の
アルミナ固形分と、Al23換算濃度0.25重量%、
スルファミン酸イオン濃度0.76重量%の塩基性スル
ファミン酸アルミニウム濃度を有する研磨用組成物
(λ)を調製した。この研磨用組成物は、pH4.0で
あった。
【0050】実験例12 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)と水性δ型アルミナ
スラリー(F)を純水で希釈する際に、研磨促進剤とし
て塩基性スルファミン酸アルミニウム水溶液(a)を加
えて3.1重量%のノイブルグ珪土固形分、0.4重量
%のδ型アルミナ固形分と、Al23換算濃度0.25
重量%、スルファミン酸イオン濃度0.76重量%の塩
基性スルファミン酸アルミニウム濃度を有する研磨用組
成物(μ)を調製した。この研磨用組成物は、pH4.
2であった。
【0051】実験例13 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)を純水で希釈して
4.5重量%のノイブルグ珪土固形分を有する研磨用組
成物(ν)を調製した。この研磨用組成物は、pH6.
6であった。
【0052】実験例14 100リットルのステンレス製反応槽に9重量%のアン
モニア水溶液37kgを仕込み、液温を30℃に保ちス
テンレス製のノズルより2Nm3 /時間の窒素ガスを
吹き込みながらCeO2 換算濃度として10.4重量
%の硝酸セリウム水溶液54kgを添加し水酸化セリウ
ム(III) の懸濁液を得た。続いてこの懸濁液を1時間
かけて80℃まで昇温させた後、窒素ガスから4Nm3
/時間の空気に切り替え酸化反応を開始し、3時間で
酸化反応が終了した。反応液を冷却後、濾別、洗浄し5
0〜80nmの一次粒子径よりなる0.25μmの二次
粒子径、窒素ガス吸着法による比表面積が30m2
gを有する立方晶の結晶性酸化第二セリウムを20重量
%含む水性酸化セリウムスラリー(H)を得た。
【0053】水性ノイブルグ珪土スラリー(A)と水性
酸化セリウムスラリー(H)を純水で希釈して4.2重
量%のノイブルグ珪土固形分と0.5重量%の酸化セリ
ウム固形分を有する研磨用組成物(ξ)を調製した。こ
の研磨用組成物は、pH5.6であった。
【0054】実験例15 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)を純水で希釈する際
に、研磨促進剤として硝酸鉄(III) 水溶液を加えて
6.7重量%のノイブルグ珪土固形分、とFe23換算
濃度0.62重量%、硝酸イオン濃度1.44重量%の
硝酸鉄(III)濃度を有する研磨用組成物(ο)を調製
した。この研磨用組成物は、pH1.6であった。
【0055】実験例16 水性ノイブルグ珪土スラリー(A)を純水で希釈する際
に、研磨促進剤として塩基性スルファミン酸アルミニウ
ム水溶液(a)と35%過酸化水素水を加えて5.6重
量%のノイブルグ珪土固形分、とAl23換算濃度0.
50重量%、スルファミン酸イオン濃度1.53重量%
の塩基性スルファミン酸アルミニウム濃度及び過酸化水
素1.0重量%を有する研磨用組成物(π)を調製し
た。
【0056】〔研磨試験〕研磨試験は、下記のように行
った。
【0057】アルミニウムディスクは、アルミニウム基
板にNi−Pを10μmの厚さに無電解メッキ(Ni9
0〜92%とP8〜10%の組成の硬質Ni−Pメッキ
層)をした3.5インチの基板を使用した。尚、この基
板は1次研磨してあり、平均表面粗さは9.3Aであ
る。
【0058】ガラスディスクは、SiO2 分77.9重
量%、Al23分17.3重量%、ZrO2 分2.2重
量%、ZnO分1.6重量%の成分からなる3.5イン
チの強化ガラス基板を使用した。尚、この基板は1次研
磨してあり、平均表面粗さは7.3Aである。
【0059】銅及びアルミニウム表面の研磨試験は、各
々3.5インチの基板を使用した。
【0060】ラップマスターLM−15研磨機(ラップ
マスターSFT(株)製)の定盤に人工皮革タイプのポ
リウレタン製研磨布(POLITEX DG(商品
名)、380mmφ、ロデール・ニッタ(株)製)を貼
り付け、これに基板の研磨面に対向させ11kPaの荷
重をかけて研磨した。
【0061】定盤回転数は、毎分45回転であり、シリ
カゾル研磨剤の供給量は10ml/分である。研磨後、
被加工物を取り出し純水で洗浄した後、乾燥し重量減少
から研磨速度を求めた。研磨面の平均表面粗さ(Ra)
及び平均うねり(Wa)は、New View 100
(Zygo社製)で測定した。ピット等の表面欠陥は、
微分干渉顕微鏡により観察した。
【0062】第1表に実験例の研磨用組成物の組成を示
す。そして研磨速度、平均表面粗さ(Ra)及び平均表
面粗さに対する研磨速度の比率、マイクロピットの発生
数の研磨結果を、アルミニウムディスクについて第2
表、ガラスディスクについて第3表、アルミニウム及び
銅について第4表に示す。
【0063】
【表1】
【0064】第1表の記号の説明 A:実験例1で得られた水性ノイブルグ珪土スラリー B:実験例2で得られた水性α型アルミナスラリー C:実験例4で得られた水性カオリナイトスラリー D:実験例6で得られた水性α型アルミナスラリー E:実験例8で得られた水性酸化ジルコニウムスラリー F:市販のシリカゾル(粒子径40〜50nm) G:実験例11で得られた水性δ型アルミナスラリー H:実験例14で得られた水性酸化セリウムスラリー a:実験例2で得られた塩基性スルファミン酸アルミニ
ウム b:硝酸アルミニウム c:硝酸鉄(III) d:過酸化水素
【0065】
【表2】
【0066】表面欠陥であるマイクロピットの発生は、
研磨用組成物(β)で多数検出されたが、それ以外は認
められなかった。
【0067】高硬度のα型アルミナを砥粒として含有す
るアルミニウムディスクの研磨用組成物の場合、α型ア
ルミナの粒度が小さくなると研磨用組成物(β)のよう
にマイクロピットが発生しやすくなる。しかし、研磨用
組成物(β)にノイブルグ珪土やカオリン族粘土鉱物を
加えた研磨用組成物(γ)や(δ)は、平均表面粗さに
対する研磨速度の比率が同等以上で、しかもマイクロピ
ットの発生が抑えられており、ノイブルグ珪土やカオリ
ン族粘土鉱物が表面改質材として作用していることがわ
かる。
【0068】α型アルミナの粒度が大きい研磨用組成物
(ζ)と(η)を比較しても、表面粗さが向上し、しか
も平均表面粗さに対する研磨速度の比率が大きくなり、
研磨特性が良くなっていることがわかる。
【0069】硝酸アルミニウムを研磨促進剤にした研磨
用組成物(ε)は、塩基性スルファミン酸アルミニウム
が研磨促進剤の研磨用組成物(γ)より研磨速度が速く
なっている。しかし研磨用組成物(ε)は研磨布の目詰
まりが激しいことから、研磨布の洗浄のし易さや研磨特
性の安定性を考慮すると研磨布の目詰まりが少ない塩基
性スルファミン酸アルミニウムの方が研磨促進剤として
はより好ましいといえる。
【0070】シリカゾルやδ型アルミナに表面改質材の
ノイブルグ珪土を加えた研磨用組成物(κ)や(μ)
は、無添加の研磨用組成物(ι)や(λ)と比較して平
均表面粗さに対する研磨速度の比率が向上していること
がわかる。
【0071】
【表3】
【0072】第3表のガラスディスクの研磨結果は、研
磨用組成物(ι)のシリカゾルと比較してノイブルグ珪
土を含有した研磨用組成物(ν)、(ξ)、(ο)の方
が研磨速度が速くなり、平均表面粗さに対する研磨速度
の比率が高く研磨特性が向上していることがわかる。
【0073】
【表4】
【0074】第4表では、研磨用組成物(π)は、アル
ミニウム及び銅に対して研磨性があり、銅の方がより高
速研磨性であることがわかる。
【0075】よって、本発明より、以下の実施態様1〜
6が好ましいことが明らかとなった。
【0076】[実施態様1] 水、砥粒、表面改質材、
及び研磨促進剤を含む研磨用組成物において、表面改質
材として、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、ノイ
ブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物を、研磨用組成物中
固形分として0.1〜30重量%に含むことを特徴とす
る研磨用組成物。
【0077】[実施態様2] 砥粒として、0.005
〜5μmの平均粒子径を有する、シリカ、アルミナ、酸
化セリウム、酸化錫、及び酸化チタンからなる群から選
ばれる1種類以上の金属酸化物を、研磨用組成物中固形
分として0.01〜30重量%に含む実施態様1に記載
の研磨用組成物。
【0078】[実施態様3] 研磨促進剤として、硝酸
アルミニウム、塩基性硝酸アルミニウム、硫酸アルミニ
ウム、塩化アルミニウム、塩基性スルファミン酸アルミ
ニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(III) 、塩化鉄(II
I) 、硫酸カリウム鉄(III) 〔KFe(SO42〕、
硝酸セリウム、及び硫酸セリウムからなる群から選ばれ
る1種類以上の金属塩を、研磨組成物中M23換算濃度
(但し、MはAl元素又はFe元素を示す。)として
0.01〜10重量%に含む実施態様1又は2記載の研
磨用組成物。
【0079】[実施態様4] 水、砥粒、表面改質材、
及び研磨促進剤を含む、アルミニウムディスクの研磨用
組成物において、砥粒が、0.005〜5μmの平均粒
子径を有する、シリカ、アルミナ、酸化セリウム、酸化
ジルコニウム、酸化錫、及び酸化チタンからなる群から
選ばれる1種類以上の金属酸化物であること、表面改質
材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、ノイブル
グ珪土又はカオリン族粘土鉱物であること、並びに、研
磨促進剤が、硝酸アルミニウム、塩基性硝酸アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩基性スル
ファミン酸アルミニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(II
I) 、塩化鉄(III) 、及び硫酸カリウム鉄(III)
〔KFe(SO42〕からなる群から選ばれる1種類以
上の金属塩であることを特徴とする研磨用組成物。
【0080】[実施態様5] 水、砥粒、表面改質材、
及び研磨促進剤を含む、シリカを表面に有する基板のシ
リカの研磨用組成物において、砥粒が、0.005〜5
μmの平均粒子径を有する、シリカ、アルミナ、酸化セ
リウム、酸化ジルコニウム、酸化錫、及び酸化チタンか
らなる群から選ばれる1種類以上の金属酸化物であるこ
と、表面改質材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有す
る、ノイブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物であるこ
と、並びに、研磨促進剤が、硝酸セリウム、硫酸セリウ
ム、硝酸アルミニウム、塩基性スルファミン酸アルミニ
ウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(III) 、塩化鉄(II
I) 、及び硫酸カリウム鉄(III) 〔KFe(S
42〕からなる群から選ばれる1種類以上の金属塩で
あることを特徴とする研磨用組成物。
【0081】[実施態様6] 水、砥粒、表面改質材、
及び研磨促進剤を含む、半導体多層配線基板のアルミニ
ウム、銅配線の研磨用組成物において、砥粒が、0.0
05〜5μmの平均粒子径を有する、シリカ、アルミ
ナ、酸化ジルコニウム、酸化錫、及び酸化チタンからな
る群から選ばれる1種類以上の金属酸化物であること、
表面改質材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、
ノイブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物であること、並
びに、研磨促進剤が、硝酸アルミニウム、塩基性スルフ
ァミン酸アルミニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(II
I) 、塩化鉄(III) 、硫酸カリウム鉄(III) 〔KF
e(SO42〕からなる群から選ばれる1種類上の金属
塩、又は硝酸アルミニウム、塩基性スルファミン酸アル
ミニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(III) 、塩化鉄
(III) 、硫酸カリウム鉄(III) 〔KFe(S
42〕からなる群から選ばれる1種類上の金属塩と過
酸化水素であることを特徴とする研磨用組成物。
【0082】また、実施態様として、ノイブルグ珪土を
砥粒とした[実施態様7]を開示した。
【0083】[実施態様7]水、砥粒、及び研磨促進剤
を含む研磨用組成物において、砥粒として、0.1〜5
μmの平均粒子径を有する、ノイブルグ珪土を、研磨用
組成物中固形分として0.1〜30重量%を含むことを
特徴とする研磨用組成物。
【0084】
【発明の効果】本発明は、表面改質材として平均粒子径
が0.1〜5μmのノイブルグ珪土又はカオリン族粘土
鉱物を含有する、アルミニウムディスク、シリカを表面
に有する基板のシリカ、並びに半導体多層配線基板のア
ルミニウム又は銅配線を研磨対象とする研磨用組成物で
ある。本発明の研磨用組成物で高品質の研磨面が得られ
るのは、カオリナイトが板状粒子であり、しかも軟らか
い粒子(モース硬度2.3)であることによるものと考
えられる。
【0085】本発明の研磨用組成物は、高精度で表面欠
陥のない研磨面が得られると共に、表面粗さに対する研
磨速度の比率が高いことで研磨特性が良いため、研磨工
程の生産性の向上及び低コスト化が可能である。しかも
安価な天然鉱物のカオリナイト又はカオリン族粘土鉱物
を含有する鉱物を使用するため、安価な研磨用組成物が
提供できる。
【0086】更に本発明の研磨用組成物は、半導体多層
配線基板の窒化膜、炭化膜などの精密研磨及び、サファ
イヤ、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの単
結晶、MR磁気ヘッドなどの最終研磨にも使用すること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 谷本 健二 富山県婦負郡婦中町笹倉635 日産化学工 業株式会社富山工場内 Fターム(参考) 3C058 AA07 CA01 CB03 CB05 CB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、砥粒、表面改質材、及び研磨促進剤
    を含む、アルミニウムディスクの研磨用組成物におい
    て、 砥粒が、0.005〜5μmの平均粒子径を有する、シ
    リカ、アルミナ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸
    化錫、及び酸化チタンからなる群から選ばれる1種類以
    上の金属酸化物であること、 表面改質材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、
    ノイブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物であること、 並びに、研磨促進剤が、硝酸アルミニウム、塩基性硝酸
    アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、
    塩基性スルファミン酸アルミニウム、硝酸鉄(III) 、
    硫酸鉄(III) 、塩化鉄(III) 、及び硫酸カリウム鉄
    (III) 〔KFe(SO42〕からなる群から選ばれる
    1種類以上の金属塩であることを特徴とする研磨用組成
    物。
  2. 【請求項2】 水、砥粒、表面改質材、及び研磨促進剤
    を含む、シリカを表面に有する基板のシリカの研磨用組
    成物において、 砥粒が、0.005〜5μmの平均粒子径を有する、シ
    リカ、アルミナ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸
    化錫、及び酸化チタンからなる群から選ばれる1種類以
    上の金属酸化物であること、 表面改質材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、
    ノイブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物であること、 並びに、研磨促進剤が、硝酸セリウム、硫酸セリウム、
    硝酸アルミニウム、塩基性スルファミン酸アルミニウ
    ム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(III) 、塩化鉄(III)
    、及び硫酸カリウム鉄(III) 〔KFe(SO42
    からなる群から選ばれる1種類以上の金属塩であること
    を特徴とする研磨用組成物。
  3. 【請求項3】 水、砥粒、表面改質材、及び研磨促進剤
    を含む、半導体多層配線基板のアルミニウム又は銅配線
    の研磨用組成物において、 砥粒が、0.005〜5μmの平均粒子径を有する、シ
    リカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化錫、及び酸化
    チタンからなる群から選ばれる1種類以上の金属酸化物
    であること、 表面改質材が、0.1〜5μmの平均粒子径を有する、
    ノイブルグ珪土又はカオリン族粘土鉱物であること、 並びに、研磨促進剤が、硝酸アルミニウム、塩基性スル
    ファミン酸アルミニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(II
    I) 、塩化鉄(III) 、及び硫酸カリウム鉄(III)
    〔KFe(SO42〕からなる群から選ばれる1種類以
    上の金属塩、又は硝酸アルミニウム、塩基性スルファミ
    ン酸アルミニウム、硝酸鉄(III) 、硫酸鉄(III) 、
    塩化鉄(III) 、及び硫酸カリウム鉄(III) 〔KFe
    (SO42〕からなる群から選ばれる1種類以上の金属
    塩と過酸化水素であることを特徴とする研磨用組成物。
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