JP4753710B2 - ハードディスク基板用研磨液組成物 - Google Patents

ハードディスク基板用研磨液組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4753710B2
JP4753710B2 JP2005370535A JP2005370535A JP4753710B2 JP 4753710 B2 JP4753710 B2 JP 4753710B2 JP 2005370535 A JP2005370535 A JP 2005370535A JP 2005370535 A JP2005370535 A JP 2005370535A JP 4753710 B2 JP4753710 B2 JP 4753710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
acid
particles
aluminum oxide
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005370535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007168034A (ja
Inventor
滋夫 藤井
憲一 末永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2005370535A priority Critical patent/JP4753710B2/ja
Priority to CN 200610163754 priority patent/CN1986717B/zh
Priority to TW095147490A priority patent/TWI506621B/zh
Priority to GB0625233A priority patent/GB2433515B/en
Priority to MYPI20064713A priority patent/MY154309A/en
Priority to US11/642,676 priority patent/US7780751B2/en
Publication of JP2007168034A publication Critical patent/JP2007168034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4753710B2 publication Critical patent/JP4753710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

本発明は、ハードディスク基板用研磨液組成物及び該研磨液組成物を用いたハードディスク基板の製造方法に関する。
近年のメモリーハードディスクドライブには、高容量・小径化が求められ、記録密度を上げるために磁気ヘッドの浮上量を低下させて、単位記録面積を小さくすることが求められている。それに伴い、磁気ディスク用基板の製造工程においても研磨後に要求される表面品質は年々厳しくなってきており、ヘッドの低浮上化に対応して、表面粗さ、微小うねりの低減が求められてきている。かかる要求を満たすために、研磨後の基板のスクラッチを低減し得る研磨剤スラリーが知られている(特許文献1及び特許文献2)。
そして、最近では、より平滑で、傷が少ないといった表面品質向上と生産性向上の両立の観点から、2段階以上の研磨工程を有する多段研磨方式が採用されるようになってきた。多段研磨方式の最終研磨工程、即ち、仕上げ研磨工程では、表面粗さの低減、傷の低減という要求を満たすために、コロイダルシリカ粒子を使用した仕上げ用研磨液組成物で研磨され得る。一方、仕上げ研磨工程より前の研磨においては、生産性の観点から、高い研磨速度を実現し得る比較的粒子径の大きな砥粒、例えば酸化アルミニウム粒子が使用される傾向にある。
特開2000−15560号公報 特開2000−458号公報
しかしながら、酸化アルミニウム粒子を砥粒として使用した場合、基板へ砥粒が突き刺さりやすく、この突き刺さりが基板品質向上の妨げとなることが明らかとなった。具体的には、この砥粒の突き刺さりは、仕上げ研磨工程でも除去されずに残留した場合、テキスチャースクラッチとしてメディアでの欠陥を引き起こし得ること、さらに、この突き刺さりが強い場合、仕上げ研磨工程で除去されたとしても磁気特性の低下、即ち、シグナルノイズ比(SNR)の低下を引き起こし得ることが明らかとなった。また、テキスチャー処理を施さない垂直記録用の基板においても、前記砥粒の突き刺さりは、記録エラー、磁気特性の低下、SNRの低下等の原因となることがわかった。
従って、本発明の目的は、酸化アルミニウム粒子を砥粒として含有する研磨液組成物であって、ハードディスク基板の製造において、酸化アルミニウム粒子の基板への突き刺さりを低減し得る研磨液組成物を提供することである。
即ち、本発明の要旨は、
[1] 酸化アルミニウム粒子と水とを含有してなるハードディスク基板用研磨液組成物であって、酸化アルミニウム粒子の二次粒子の体積中位粒子径が0.1〜0.7μmであり、酸化アルミニウム粒子中における粒子径が1μm以上の粒子の含有量が0.2重量%以下である、ハードディスク基板用研磨液組成物、及び
[2] 前記[1]記載の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程を有するハードディスク基板の製造方法
に関する。
本発明の研磨液組成物を、例えばハードディスク基板の仕上げ研磨工程前の研磨に使用すると、経済的な研磨速度を有しながら、酸化アルミニウムの突き刺さりが少ない優れた表面品質の基板を製造することができるという効果が奏される。
本発明において、砥粒の「突き刺さり」とは、基板に付着した砥粒とは異なり、基板に押し込まれて残留している状態を指す。この「突き刺さり」は、後述の実施例のように、コロイド粒子を砥粒として含有する研磨液組成物で、基板表面をわずかに研磨して基板に付着した砥粒を除去した後、その基板表面を暗視野顕微鏡観察、又は原子間力顕微鏡若しくは走査式電子顕微鏡(SEM)観察によって調べることができる。
この突き刺さりがあると、ハードディスク基板のメディア化工程で実施されるテキスチャリングにおいて表面に深いスクラッチが入るなどの欠陥が発生したり、完成したハードディスクにおいて磁気特性の低下、即ち、シグナルノイズ比(SNR)の低下を引き起こしたりすると考えられる。従って、この砥粒の突き刺さりを低減することは、優れたハードディスク基板を得るために重要である。
本発明は、酸化アルミニウム粒子の粒子径を特定のサイズに制御すること、及び砥粒中に存在する特定の大きさの粗大粒子を特定量以下に低減することにより、この突き刺さりの低減が可能になるという知見に基づいてなされたものである。
即ち、本発明のハードディスク基板用研磨液組成物は、酸化アルミニウム粒子と水とを含有してなるハードディスク基板用研磨液組成物であって、酸化アルミニウム粒子の二次粒子の体積中位粒子径(D50)が0.1〜0.7μmであり、酸化アルミニウム粒子中における粒子径が1μm以上の粒子の含有量が0.2重量%以下であることを一つの特徴とする。かかる特徴を有する研磨液組成物を用いて研磨することにより、基板への酸化アルミニウム粒子の突き刺さりを顕著に低減することができる。これにより、経済的な研磨速度で、優れた表面品質を有するハードディスク基板を提供することができる。
<酸化アルミニウム粒子>
本発明の研磨液組成物は、研磨材として酸化アルミニウム(以下、アルミナと称することがある)粒子を含有する。本発明に用いられる酸化アルミニウム粒子としては、突き刺さり低減の観点、うねり低減、表面粗さ低減、研磨速度向上及び表面欠陥防止の観点から、アルミナとしての純度が95%以上のアルミナが好ましく、より好ましくは97%以上、さらに好ましくは99%以上のアルミナである。また、研磨速度向上の観点からは、α−アルミナが好ましく、表面性状及びうねり低減の観点からは、中間アルミナ及びアモルファスアルミナが好ましい。中間アルミナとは、α−アルミナ粒子以外の結晶性アルミナ粒子の総称であり、具体的にはγ−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ、η−アルミナ、κ−アルミナ、及びこれらの混合物等が挙げられる。その中間アルミナの中でも、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、γ−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ及びこれらの混合物が好ましく、より好ましくはγ−アルミナ及びθ−アルミナである。研磨速度向上及びうねり低減の観点からは、α−アルミナと、中間アルミナ及び/又はアモルファスアルミナとを混合して使用することが好ましく、α−アルミナとθ−アルミナとを混合して使用することがより好ましい。また、酸化アルミニウム粒子中のα−アルミナ粒子の含有量は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、20重量%以上が好ましく、30重量%以上がより好ましく、40重量%以上がさらに好ましく、50重量%以上がさらにより好ましい。本発明において、酸化アルミナ粒子中のα−アルミナ粒子の含有量は、WA−1000(昭和電工(株)製)の104面ピーク面積を100%として、X線回折におけるα−アルミナピーク面積を算出することにより求める。
酸化アルミニウム粒子の二次粒子の体積中位粒子径は、突き刺さり低減の観点、並びにうねり低減及び表面粗さ低減の観点から、0.7μm以下であり、0.5μm以下が好ましく、0.4μm以下がより好ましく、0.35μm以下がさらに好ましく、0.3μm以下がさらにより好ましく、0.25μm以下がさらにより好ましい。また、該粒子径は、研磨速度向上の観点から、0.1μm以上であり、0.15μm以上が好ましく、0.2μm以上がより好ましい。即ち、該粒子径は、0.1〜0.7μmであり、好ましくは0.1〜0.5μm、より好ましくは0.1〜0.4μm、さらに好ましくは0.15〜0.35μm、さらにより好ましくは0.15〜0.3μm、さらにより好ましくは0.2〜0.25μmである。中でも、α−アルミナ粒子の二次粒子の体積中位粒子径は、突き刺さり低減の観点、うねり低減及び表面粗さ低減の観点、並びに研磨速度向上の観点から、0.1〜0.7μmが好ましく、0.1〜0.5μmがより好ましく、0.1〜0.4μmがさらに好ましく、0.1〜0.35μmがさらにより好ましく、0.15〜0.3μmがさらにより好ましく、0.15〜0.25μmがさらにより好ましい。
酸化アルミニウム粒子の一次粒子の平均粒子径は、突き刺さり低減及びうねり低減の観点から、0.005〜0.5μmが好ましく、0.01〜0.4μmがより好ましく、0.03〜0.3μmがさらに好ましく、0.05〜0.2μmがさらにより好ましい。中でも、α−アルミナ粒子の一次粒子の平均粒子径としては、研磨速度向上、うねり低減、及び突き刺さり低減の観点から、0.05〜0.5μmが好ましく、0.05〜0.4μmがより好ましく、0.05〜0.3μmがさらに好ましく、0.07〜0.2μmがさらにより好ましい。
研磨材の一次粒子の平均粒子径(体積基準)及び0.1μm以下の二次粒子の体積中位粒子径は、操作型電子顕微鏡で観察(好適には3000〜30000倍)又は透過型電子顕微鏡で観察(好適には10000〜300000倍)して画像解析を行い、粒子径を測定することにより求めることができる。具体的には、拡大写真等を用い、個々の一次粒子又は二次粒子の最大長を少なくとも200個の粒子について測定し、該長さを直径とする球の体積を算出し、小粒径側から積算粒径分布(体積基準)が50%となる粒径(D50)をそれぞれ、一次粒子の平均粒子径又は二次粒子の体積中位粒子径とする。また、0.1μmを超える二次粒子の体積中位粒子径は、レーザー光回折法を用いて該粒子径を測定する。
BET法にて測定されたα−アルミナの比表面積は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、0.1〜50m/gが好ましく、より好ましくは1〜40m/g、さらに好ましくは2〜20m/gである。さらに、BET法で測定された中間アルミナ又はアモルファスアルミナの比表面積は、好ましくは30〜300m/g、より好ましくは50〜200m/gである。
研磨液組成物中における酸化アルミニウム粒子の含有量は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上、さらに好ましくは0.5重量%以上、さらにより好ましくは1重量%以上である。また、該含有量は、表面品質向上及び経済性の観点から、好ましくは30重量%以下、より好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは15重量%以下、さらにより好ましくは10重量%以下である。即ち、研磨液組成物中における酸化アルミニウム粒子の含有量は好ましくは0.05〜30重量%、より好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜15重量%、さらにより好ましくは1〜10重量%である。
酸化アルミニウム粒子中における粒子径が1μm以上の粗大粒子の含有量は、突き刺さり低減の観点から、0.2重量%以下であり、好ましくは0.15重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下、さらに好ましくは0.05重量%以下である。また、粒子径が3μm以上の粗大粒子の前記含有量は、同様の観点から、0.05重量%以下が好ましく、より好ましくは0.04重量%以下、さらに好ましくは0.03重量%以下、さらにより好ましくは0.02重量%以下、さらにより好ましくは0.01重量%以下である。なお、前記「粒子径が1μm以上の粗大粒子」又は「粒子径が3μm以上の粗大粒子」は、一次粒子のみならず、一次粒子が凝集した二次粒子をも含むものとする。
研磨液組成物中の前記粗大粒子の含有量の測定には、個数カウント方式(Sizing Particle Optical Sensing法)が使用できる。例えば、米国パーティクルサイジングシステムズ(Particle Sizing Systems)社製「アキュサイザー(Accusizer)780」及びコールター(Coulter)社製「コールターカウンター」等によって研磨粒子径を測定することにより、該含有量を求めることができる。
酸化アルミニウム粒子中における粒子径が1μm以上の粗大粒子の含有量を制御する方法としては、特に限定はなく、研磨液組成物の製造の際あるいは製造後に、一般的な分散あるいは粒子除去方法を用いることができる。例えば、特定の平均粒子径とすべく、湿式の循環式ビーズミルにより均一に解砕した酸化アルミニウム粒子スラリーを、更に、静置沈殿法や遠心分離装置等による沈降法、又は濾過材による精密濾過等により粗大粒子を除去する方法に供することによって製造することができる。粗大粒子の除去方法については、それぞれ単独の方法で処理しても2種以上の方法を組み合わせて処理しても良く、組み合わせの処理順序についても何ら制限はない。また、その処理条件や処理回数についても、適宜選択して使用することができる。
<水>
本発明の研磨液組成物中の水は、媒体として使用されるものであり、イオン交換水、純水、超純水等を使用することができる。研磨液組成物中における水の含有量は、被研磨物を効率良く研磨する観点から、好ましくは55〜99重量%、より好ましくは60〜97重量%、さらに好ましくは70〜95重量%である。
<酸> 本発明の研磨液組成物は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、さらに酸を含有することが好ましい。
本発明に用いられ得る酸は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、そのpK1が好ましくは7以下、より好ましくは5以下、さらに好ましくは3以下、さらにより好ましくは2以下の酸である。ここで、pK1とは、酸解離定数(25℃)の逆数の対数値をpKaと表したとき、その内の第1酸解離定数の逆数の対数値である。各化合物のpK1は例えば化学便覧改訂4版(基礎編)II、pp316〜325(日本化学会編)等に記載されている。
本発明に用いられ得る酸の具体例を以下に示す。無機酸としては硝酸、塩酸、過塩素酸、アミド硫酸等の一価の鉱酸類と、硫酸、亜硫酸、リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸等の多価鉱酸類が挙げられる。また、有機酸としてはギ酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、プロパン酸、ヒドロキシプロパン酸、酪酸、安息香酸、グリシン等のモノカルボン酸類、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、フタル酸、ニトロトリ酢酸、エチレンジアミン四酢酸等の多価カルボン酸類、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸等のアルキルスルホン酸類、エチルリン酸、ブチルリン酸等のアルキルリン酸類、ホスホノヒドロキシ酢酸、ヒドロキリエチリデンジホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸等のホスホン酸類等が挙げられる。これらの内、研磨速度向上、及びうねり低減の観点から、多価酸が好ましく、より好ましくは多価鉱酸、多価有機カルボン酸及び多価有機ホスホン酸、さらに好ましくは多価鉱酸及び多価有機カルボン酸である。ここで多価酸とは分子内に2つ以上の、水素イオンを発生させ得る水素を持つ酸をあらわす。また、被研磨物の表面汚れ防止の観点からは、硝酸、硫酸、スルホン酸及びカルボン酸が好ましい。
前記酸は単独で用いても良いが、2種以上を混合して使用することが好ましい。特に、Ni−Pメッキ基板のような金属表面を研磨する場合で、研磨中に被研磨物の金属イオンが溶出して研磨液組成物のpHが上昇し、高い研磨速度が得られないとき、pH変化を小さくするためにpK1が2.5未満の酸とpK1が2.5以上の酸とを組み合わせて使用することが好ましく、pK1が1.5以下の酸とpK1が2.5以上の酸との組み合わせがより好ましい。このような2種以上の酸を含有する場合、研磨速度向上及びうねり低減、かつ入手性を考慮すると、pK1が2.5未満の酸としては、硝酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸等の鉱酸や有機ホスホン酸を用いることが好ましい。一方、pK1が2.5以上の酸としては、同様な観点から、酢酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、イタコン酸等の有機カルボン酸が好ましく、中でも、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、イタコン酸が好ましく、クエン酸がより好ましい。また、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、pK1が2.5以上の有機カルボン酸を使用する場合は、オキシカルボン酸と2価以上の多価カルボン酸とを組み合わせて使用することがより好ましい。例えば、オキシカルボン酸としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等が挙げられ、多価カルボン酸としては、コハク酸、マレイン酸、イタコン酸等が挙げられる。従って、これらをそれぞれ1種以上組み合わせて使用することが好ましく、中でも、クエン酸と多価カルボン酸を組み合わせることが好ましい。
研磨液組成物中における前記酸の含有量は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、好ましくは0.002重量%以上、より好ましくは0.005重量%以上、さらに好ましくは0.007重量%以上、さらにより好ましくは0.01重量%以上である。また、該含有量は、表面品質及び経済性の観点から、好ましくは20重量%以下、より好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは5重量%以下である。即ち、研磨液組成物中における酸の含有量は、好ましくは0.002〜20重量%、より好ましくは0.005〜15重量%、さらに好ましくは0.007〜10重量%、さらにより好ましくは0.01〜5重量%である。また、研磨速度向上の観点から、pK1が2.5未満の酸とpK1が2.5以上の酸との重量比〔(pK1が2.5未満の酸)/(pK1が2.5以上の酸)〕は、9/1〜1/9が好ましく、7/1〜1/7がより好ましく、5/1〜1/5がさらに好ましい。
<酸化剤>
本発明の研磨液組成物は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、酸化剤を含有することが好ましい。研磨の機構については不明であるが、酸化剤が被研磨物に作用することにより、アルミナの研磨効力が十分に発揮される状態に変化していると推測される。本発明で使用され得る酸化剤としては、過酸化物、金属のペルオキソ酸又はその塩、酸素酸又はその塩、硝酸塩、硫酸塩、酸の金属塩等が挙げられる。酸化剤は、その構造から無機酸化剤と有機酸化剤に大別される。それら酸化剤の具体例を以下に示す。無機酸化剤としては、過酸化水素、更には過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過酸化マグネシウムのようなアルカリ金属、又はアルカリ土類金属の過酸化物類、ペルオキソ炭酸ナトリウム、ペルオキソ炭酸カリウム等のペルオキソ炭酸塩類、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ一硫酸等のペルオキソ硫酸又はその塩類、ペルオキソ硝酸、ペルオキソ硝酸ナトリウム、ペルオキソ硝酸カリウム等のペルオキソ硝酸又はその塩類、ペルオキソリン酸ナトリウム、ペルオキソリン酸カリウム、ペルオキソリン酸アンモニウム等のペルオキソリン酸又はその塩類、ペルオキソホウ酸ナトリウム、ペルオキソホウ酸カリウム等のペルオキソホウ酸塩類、ペルオキソクロム酸カリウム、ペルオキソクロム酸ナトリウム等のペルオキソクロム酸塩類、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム等の過マンガン酸塩類、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、過沃素酸ナトリウム、過沃素酸カリウム、沃素酸、沃素酸ナトリウム等のハロゲン酸又はその誘導体類、塩化鉄(III)、硫酸鉄(III)等の無機酸金属塩が用いることができる。有機酸化剤としては、過酢酸、過ギ酸、過安息香酸等の過カルボン酸類、t−ブチルパーオキサイド、クメンパーオキサイド等のパーオキサイド類、クエン酸鉄(III)を用いることができる。これらの内、研磨速度向上性や入手性、水溶性等の取り扱い性を比較した場合、無機酸化剤の方が好ましい。さらに、環境問題の点を考慮すると重金属を含まない無機過酸化物が好ましい。また、被研磨基板の表面汚れ防止の観点からは、より好ましくは過酸化水素、ペルオキソ硫酸塩類、ハロゲン酸又はその誘導体であり、さらに好ましくは過酸化水素である。また、これらの過酸化物は単独で用いてもよいが、2種以上を混合して用いても良い。
研磨液組成物中における酸化剤の含有量は、研磨速度向上及びうねり低減の観点から、好ましくは0.002重量%以上、より好ましくは0.005重量%以上、さらに好ましくは0.007重量%以上、さらにより好ましくは0.01重量%以上である。また、該含有量は、表面品質及び経済性の観点から、好ましくは20重量%以下、より好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは5重量%以下である。即ち、研磨液組成物中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.002〜20重量%、より好ましくは0.005〜15重量%、さらに好ましくは0.007〜10重量%、さらにより好ましくは0.01〜5重量%である。
また、本発明の研磨液組成物には、さらに研磨速度向上やうねり低減、その他の目的に応じて他の成分を配合することができる。他の成分としては、例えば、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、コロイダル酸化チタン等の金属酸化物砥粒、無機塩、増粘剤、防錆剤、塩基性物質等が挙げられる。無機塩の例としては、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硫酸カリウム、硫酸ニッケル、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルファミン酸アンモニウム等が挙げられる。無機塩は、研磨速度の向上、ロールオフの改良、研磨液組成物のケーキング防止等の目的で使用され得る。前記他の成分は単独で用いても良いし、2種類以上混合して用いても良い。研磨液組成物中における前記の他の成分の含有量は、経済性の観点から、好ましくは0.05〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.05〜5重量%である。
さらに、他の成分として必要に応じて殺菌剤や抗菌剤等を配合することができる。研磨液組成物中におけるこれらの殺菌剤及び抗菌剤等の含有量は、機能を発揮する観点、並びに研磨性能への影響及び経済性の観点から、好ましくは0.0001〜0.1重量%、より好ましくは0.001〜0.05重量%、さらに好ましくは0.002〜0.02重量%である。
なお、本発明の研磨液組成物中における前記の各成分濃度は、研磨する際の好ましい濃度であるが、該組成物の製造時の濃度であって良い。通常、研磨液組成物は濃縮液として製造され、これを使用前あるいは使用時に希釈して用いる場合が多い。
また、研磨液組成物は目的成分を任意の方法で添加、混合して製造することができる。
研磨液組成物のpHは、被研磨物の種類や要求品質等に応じて適宜決定することが好ましい。例えば、研磨液組成物のpHは、研磨速度向上及びうねり低減の観点と、加工機械の腐食防止性及び作業者の安全性の観点とから7未満が好ましく、0.1〜6がより好ましく、さらに好ましくは0.5〜5であり、さらにより好ましくは1〜5、さらにより好ましくは1〜4、さらにより好ましくは1〜3である。該pHは、必要により、硝酸、硫酸等の無機酸、オキシカルボン酸、多価カルボン酸やアミノポリカルボン酸、アミノ酸等の有機酸、及びその金属塩やアンモニウム塩、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミン等の塩基性物質を適宜、所望量で配合することで調整することができる。
本発明の研磨液組成物を用いることにより、基板への砥粒の突き刺さりが顕著に低減されるため、高記録密度化に適したハードディスク基板を提供することができる。
<基板の製造方法>
本発明のハードディスク基板の製造方法は前記研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程(以下、「研磨する工程」と称することがある。)を有する。
本発明が対象とする被研磨基板であるハードディスク基板とは、磁気記録用媒体の基板として使用されるものである。磁気ディスク基板の具体例としては、アルミニウム合金にNi−P合金をメッキした基板が代表的であるが、アルミニウム合金の代わりにガラスやグラッシュカーボンを使用し、これにNi−Pメッキを施した基板、あるいはNi−Pメッキの代わりに、各種金属化合物をメッキや蒸着により被覆した基板を挙げることができる。
前記の「研磨する工程」においては、多孔質の有機高分子系の研磨布等を貼り付けた研磨盤で被研磨基板を挟み込み、本発明の研磨液組成物を研磨面に供給し、圧力を加えながら研磨盤や被研磨基板を動かすことにより、被研磨基板を研磨することができる。したがって、本発明は、前記研磨液組成物を用いて、被研磨基板を研磨する方法に関する。研磨を行なう際の研磨荷重としては、酸化アルミニウム粒子の基板への突き刺さり低減の観点、及び生産性(研磨速度)の観点から、1〜20kPaが好ましく、2〜15kPaがより好ましく、3〜10kPaがさらに好ましく、4〜8kPaがさらにより好ましい。その他の研磨条件(研磨機の種類、研磨温度、研磨速度、研磨液組成物の供給量等)については特に限定はない。
また、本発明の基板の製造方法は、2段階以上の研磨工程を有する多段研磨方式であることが好ましく、最終工程である仕上げ研磨工程よりも前の工程で、前記の「研磨する工程」を行うことが好ましい。仕上げ研磨工程で使用する研磨液組成物において、ハードディスク基板の表面品質の観点、例えば、うねりの低減、表面粗さの低減、スクラッチ等の表面欠陥の低減の観点から、研磨粒子の一次粒子の平均粒子径が0.1μm以下であることが好ましく、0.08μm以下であることがより好ましく、0.05μm以下であることがさらに好ましく、0.03μm以下であることがさらにより好ましい。また、研磨速度向上の観点から、該平均粒子径が0.005μm以上であることが好ましく、0.01μm以上であることがより好ましい。
仕上げ研磨工程で使用される研磨液組成物中の研磨粒子としては、フュームドシリカ砥粒、コロイダルシリカ砥粒等が挙げられ、表面粗さの低減、及びスクラッチ等表面欠陥の低減の観点から、コロイダルシリカ砥粒が好ましい。コロイダルシリカ砥粒の一次粒子の平均粒子径としては、0.005〜0.08μmが好ましく、0.005〜0.05μmがより好ましく、0.01〜0.03μmがさらに好ましい。
仕上げ研磨工程において、一次粒子の平均粒子径が0.005〜0.1μmの研磨粒子を使用する場合、表面粗さの低減、酸化アルミニウムの突き刺さりの低減の観点、及び生産性(研磨時間)の観点から、研磨量は、0.05〜0.5μmが好ましく、0.1〜0.4μmがより好ましく、0.2〜0.4μmがさらに好ましい。仕上げ研磨を行なう際の他の条件(研磨機の種類、研磨温度、研磨速度、研磨液の供給量等)については特に限定はなく、研磨荷重としては、前記の「研磨する工程」において例示される研磨荷重と同様であればよい。なお、研磨量は、後述の実施例のようにして求めることができる。
本発明の研磨液組成物は、ポリッシング工程において特に効果があるが、これ以外の研磨工程、例えば、ラッピング工程等にも同様に適用することができる。
本発明の基板の製造方法を用いて得られたハードディスク基板は、アルミニウム粒子の突き刺さりが顕著に低減されていることから、高記録密度化に適したものである。
1.研磨液組成物の調製
以下の通りにして、実施例1〜7及び比較例1〜4の研磨液組成物を調製した。
(1)表1に示す純度99.9%の酸化アルミニウム粒子を10重量%含有する酸化アルミニウムスラリー 50kgに硝酸を添加し、pH3に調整した。
(2)(1)で得られた酸化アルミニウムスラリーを直径40cm、高さ50cmの円柱容器に移した。
(3)容器内の酸化アルミニウムスラリーを均一になるよう攪拌した。
(4)撹拌後の酸化アルミニウムスラリーを3〜10時間静置した。
(5)静置後の酸化アルミニウムスラリーの下層部約5cmを残し、上層部をもう1つの同形状の容器に移した。
(6)上記操作(3)〜(5)をさらに2〜4回繰り返し、種々の粗大粒子を除去した酸化アルミニウムスラリーを得た。
(7)(6)で得られた酸化アルミニウムスラリーに表2記載の組成となるように種々の添加剤を加え、残分をイオン交換水として配合、攪拌した。
(8)(7)で得られたスラリーをバックフィルター(ヘイワードジャパン株式会社製、型番:PE1−P03H−403)で濾過し、研磨液組成物を得た。
2.研磨方法
厚さ1.27mm、直径3.5インチのNi−Pメッキされたアルミニウム合金からなる基板(「Zygo NewView5032」を用いた測定における短波長うねり3.8nm、長波長うねり1.6nm)の表面を両面加工機により、以下の両面加工機の設定条件でポリッシングし、磁気記録媒体用基板として用いられるNi−Pメッキされたアルミニウム合金基板の研磨物を得た。
両面加工機の設定条件を下記に示す。
<両面加工機の設定条件>
両面加工機:スピードファーム(株)製、9B型両面加工機
研磨荷重:9.8kPa
研磨パッド:フジボウ(株)製 1P用研磨パッド 平均気孔径45μm
定盤回転数:50r/min
研磨液組成物供給流量:100ml/min
研磨時間:4min
投入した基板の枚数:10枚
3.評価方法
(1)研磨速度
研磨前後の各基板の重さを計り(Sartorius社製「BP−210S」)を用いて測定し、各基板の重量変化を求め、10枚の平均値を減少量とし、それを研磨時間で割った値を重量減少速度とした。重量の減少速度を下記の式に導入し、研磨速度(μm/min)に変換した。比較例1の研磨速度を基準値100として各実験例の研磨速度の相対値(相対速度)を求めた。結果を表3に示す。
重量減少速度(g/min)={研磨前の重量(g)−研磨後の重量(g)}/研磨時間(min)
研磨速度(μm/min)=重量減少速度(g/min)/基板片面面積(mm2)
/Ni-Pメッキ密度(g/cm3)×106
(2)うねり
研磨後の10枚の基板から任意に2枚を選択し、選択した各基板の両面を180°おきに2点(計8点)について、下記の条件で測定した。その8点の測定値の平均値を基板の短波長うねり又は長波長うねりとして算出した。比較例1の基板のうねりを基準値100として各実験例の基板のうねりの相対値を求めた。結果を表3に示す。
機器 :Zygo NewView5032
レンズ :2.5倍 Michelson
ズーム比 :0.5
リムーブ :Cylinder
フィルター:FFT Fixed Band Pass
短波長うねり:50〜500μm
長波長うねり:0.5〜5mm
エリア :4.33mm×5.77mm
(3)粗大粒子含有量の測定
以下の測定条件で粗大粒子の含有量を測定した。結果を表3に示す。

・測定機器:PSS社製 「アキュサイザー780APS」
・Injection Loop Volume:1mL
・Flow Rate:60mL/min
・Data Collection Time:60sec
・Number Channels:128
(4)二次粒子の体積中位粒子径の測定
以下の測定条件で二次粒子の体積中位粒子径(D50)、D10及びD90を測定した。結果を表1及び3に示す。
・測定機器:堀場製作所製 レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA920
・循環強度:4
・超音波強度:4
(5)α−アルミナ粒子の含有量
前記1.で調製した研磨液組成物20gを105℃、5時間乾燥させ、粉末とした後、X線回折装置(型番:RINT2500VPC、理学電機製)を使用し、管電圧40kW、管電流120mAで、104面のピーク面積を測定し、同様に測定した昭和電工製WA-1000のピーク面積を相対比較することによって求めた。結果を表3に示す。
α−アルミナ含量(重量%)=(試験試料ピーク面積)÷(WA-1000のピーク面積)×100
(6)砥粒の突き刺さりの評価
上記2.の研磨により得られた研磨基板を、以下の研磨液組成物を用いて研磨量が0.05μm±0.005μmとなるように研磨した後の基板表面を観察することにより、砥粒の突き刺さりを評価した。研磨液組成物の組成、研磨条件、研磨量の測定方法、及び突き刺さりの観察方法を以下に示す。
<研磨液組成物>
コロイダルシリカスラリー(デュポン社製、一次粒子の平均粒子径0.02μm)をシリカ粒子濃度として7重量%、HEDP(1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ソルーシアジャパン製)を有効分として2重量%、過酸化水素(旭電化製)を有効分として0.6重量%、イオン交換水を残分として含有する研磨液組成物を用いた。

<研磨条件>
・研磨試験機:スピードファム(株)製、両面9B研磨機
・研磨パッド:フジボウ(株)製、ウレタン製仕上げ研磨用パッド
・上定盤回転数:32.5r/min
・研磨液組成物供給量:100mL/min
・研磨時間:0.5〜2min(研磨量が0.05μm±0.005μmとなるように調整)
・研磨荷重:7.8kPa・ 投入した基板の枚数:10枚
<研磨量>
研磨前後の各基板の重さを計り(Sartorius社製、「BP-210S」)を用いて測定し、下記式に導入することにより、研磨量を求めた。
重量減少量(g)={研磨前の重量(g)−研磨後の重量(g)}
研磨量(μm)=重量減少量(g)/基板片面面積(mm2)/2
/Ni-Pメッキ密度(g/cm3)×106
(基板片面面積は、6597mm、Ni-Pメッキ密度8.4g/cmとして算出)
<突き刺さり観察>
オリンパス光学製顕微鏡(本体BX60M、デジタルカメラDP70、対物レンズ100倍、中間レンズ2.5倍)を使用し、暗視野観察(視野100×75μm)し、輝点数を測定した。
上記観察は、研磨後の10枚の基板から任意に2枚を選択し、基板の両面について中心から30mm位置を90°ごとの各4点、計16点観察し、観察された輝点数の平均値を砥粒の突き刺さり数とした。
上記の突き刺さり観察で観察された砥粒の突き刺さり数、及び以下の評価基準に基づいて、砥粒の突き刺さりを評価した。結果を表3に示す。
<突き刺さり評価基準>
5:100個以上
4:30〜99個
3:10〜29個
2:5〜9個
1:0〜4個
Figure 0004753710
Figure 0004753710
Figure 0004753710
表3より、実施例1〜7で得られた基板は、比較例1〜4で得られた基板に比べ、基板への砥粒の突き刺さりが顕著に低減されたものであることが分かる。
本発明の研磨液組成物を用いることにより、高記録密度化に適したハードディスク基板を提供することができる。

Claims (9)

  1. 酸化アルミニウム粒子と水とを含有してなるハードディスク基板用研磨液組成物であって、酸化アルミニウム粒子がα−アルミナ粒子を40〜90重量%含有し、酸化アルミニウム粒子の二次粒子の体積中位粒子径が0.1〜0.7μmであり、酸化アルミニウム粒子中における粒子径が1μm以上の粒子の含有量が0.2重量%以下である、ハードディスク基板用研磨液組成物。
  2. α−アルミナ粒子の一次粒子の平均粒子径が0.05〜0.5μmである請求項1記載のハードディスク基板用研磨液組成物。
  3. 酸化アルミニウム粒子の二次粒子の体積中位粒子径が0.1〜0.5μmである、請求項1又は2記載のハードディスク基板用研磨液組成物。
  4. 研磨液組成物のpHが0.1〜6である請求項1〜3いずれか記載のハードディスク基板用研磨液組成物。
  5. 研磨液組成物中の酸化アルミニウム粒子の含有量が1〜10重量%である請求項1〜4いずれか記載のハードディスク基板用研磨液組成物。
  6. 酸化アルミニウム粒子と水とを含有するスラリーを、静置沈殿法、沈降法及び精密濾過法からなる群より選択される一種以上の方法を用いて処理して得られるものである、請求項1〜5いずれか記載のハードディスク基板用研磨液組成物。
  7. 請求項1〜いずれか記載の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程を有するハードディスク基板の製造方法。
  8. 前記の研磨する工程で得られた基板を一次粒子の平均粒子径が0.005〜0.1μmの研磨粒子を含有する研磨液組成物を用いて研磨する工程をさらに有する請求項記載のハードディスク基板の製造方法。
  9. α−アルミナ粒子を40〜90重量%含有する酸化アルミニウム粒子と水とを含有してなるハードディスク基板用研磨液組成物の調製方法であって、
    酸化アルミニウム粒子と水とを含有するスラリーを調製する工程、並びに
    該スラリーを、静置沈殿法、沈降法及び精密濾過法からなる群より選択される一種以上の方法を用いて処理して、該酸化アルミニウム粒子中における粒子径が1μm以上の粒子の含有量を0.2重量%以下とし、かつ該酸化アルミニウム粒子の二次粒子の体積中位粒子径を0.1〜0.7μmとする工程、
    を有する調製方法。
JP2005370535A 2005-12-22 2005-12-22 ハードディスク基板用研磨液組成物 Active JP4753710B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370535A JP4753710B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 ハードディスク基板用研磨液組成物
CN 200610163754 CN1986717B (zh) 2005-12-22 2006-12-04 硬盘基板用研磨液组合物
TW095147490A TWI506621B (zh) 2005-12-22 2006-12-18 硬碟基板用研磨液組合物
GB0625233A GB2433515B (en) 2005-12-22 2006-12-18 Polishing composition for hard disk substrate
MYPI20064713A MY154309A (en) 2005-12-22 2006-12-19 Polishing composition for hard disk substrate
US11/642,676 US7780751B2 (en) 2005-12-22 2006-12-21 Polishing composition for hard disk substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370535A JP4753710B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 ハードディスク基板用研磨液組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007168034A JP2007168034A (ja) 2007-07-05
JP4753710B2 true JP4753710B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38183659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005370535A Active JP4753710B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 ハードディスク基板用研磨液組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4753710B2 (ja)
CN (1) CN1986717B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822348B2 (ja) * 2006-12-11 2011-11-24 花王株式会社 磁気ディスク基板の製造方法
JP4981750B2 (ja) * 2007-10-29 2012-07-25 花王株式会社 ハードディスク基板用研磨液組成物
JP5063339B2 (ja) * 2007-12-28 2012-10-31 花王株式会社 ハードディスク基板用研磨液組成物、並びにこれを用いた研磨方法及びハードディスク基板の製造方法
JP5236283B2 (ja) * 2007-12-28 2013-07-17 花王株式会社 ハードディスク基板用研磨液組成物
CN101831244A (zh) * 2010-05-10 2010-09-15 上海高纳粉体技术有限公司 高精度氧化铝抛光液及其制备方法
JP2012000700A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Yamaguchi Seiken Kogyo Kk 研磨剤組成物および磁気ディスク基板の研磨方法
JP5979872B2 (ja) * 2011-01-31 2016-08-31 花王株式会社 磁気ディスク基板の製造方法
JP5979871B2 (ja) * 2011-03-09 2016-08-31 花王株式会社 磁気ディスク基板の製造方法
US20160355930A1 (en) * 2013-12-13 2016-12-08 Fujimi Incorporated Article having metal oxide coating
JP6734018B2 (ja) * 2014-09-17 2020-08-05 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨材、研磨用組成物、及び研磨方法
JP6396740B2 (ja) * 2014-09-29 2018-09-26 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物及び研磨方法
JP6694674B2 (ja) * 2014-11-07 2020-05-20 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨方法およびポリシング用組成物
CN106281221B (zh) * 2016-04-26 2017-11-03 福吉米株式会社 研磨材料、研磨用组合物及研磨方法
JP6096969B1 (ja) * 2016-04-26 2017-03-15 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨材、研磨用組成物、及び研磨方法
CN106244023A (zh) * 2016-08-23 2016-12-21 广安恒昌源电子科技有限公司 一种稀土抛光液及其制备方法
KR102371795B1 (ko) * 2016-09-23 2022-03-08 생-고뱅 세라믹스 앤드 플라스틱스, 인코포레이티드 화학적 기계적 평탄화 슬러리 및 이를 형성하는 방법

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5527423A (en) * 1994-10-06 1996-06-18 Cabot Corporation Chemical mechanical polishing slurry for metal layers
JPH09316430A (ja) * 1996-03-29 1997-12-09 Showa Denko Kk 磁気ディスク基板研磨用組成物
JP2000015560A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Okamoto Machine Tool Works Ltd 研磨剤スラリーおよびその製造方法
KR100748995B1 (ko) * 1998-10-21 2007-08-13 더블유.알. 그레이스 앤드 캄파니-콘. 마모성 무기 산화물 입자의 슬러리 및 이러한 입자의마모성을 조절하기 위한 방법
TWI268286B (en) * 2000-04-28 2006-12-11 Kao Corp Roll-off reducing agent
JP2001326199A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置の製造方法
AU2003261966A1 (en) * 2002-09-06 2004-03-29 Asahi Glass Company, Limited Polishing agent composition for insulating film for semiconductor integrated circuit and method for manufacturing semiconductor integrated circuit
JP4339034B2 (ja) * 2003-07-01 2009-10-07 花王株式会社 研磨液組成物
US20080219130A1 (en) * 2003-08-14 2008-09-11 Mempile Inc. C/O Phs Corporate Services, Inc. Methods and Apparatus for Formatting and Tracking Information for Three-Dimensional Storage Medium

Also Published As

Publication number Publication date
CN1986717B (zh) 2011-04-06
CN1986717A (zh) 2007-06-27
JP2007168034A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4753710B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
TWI506621B (zh) 硬碟基板用研磨液組合物
JP4273475B2 (ja) 研磨用組成物
JP4981750B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
JP4707311B2 (ja) 磁気ディスク用基板
JP2009120850A (ja) 研磨液組成物
JP5063339B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物、並びにこれを用いた研磨方法及びハードディスク基板の製造方法
JP4836441B2 (ja) 研磨液組成物
JP3997152B2 (ja) 研磨液組成物
JP4651532B2 (ja) 磁気ディスク基板の製造方法
JP5031446B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
JP2009163810A (ja) ハードディスク基板の製造方法
JP4462599B2 (ja) 研磨液組成物
JP4822348B2 (ja) 磁気ディスク基板の製造方法
JP2008307676A (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
JP5236283B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
JPH1121545A (ja) 研磨用組成物
JP5570685B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
JP4373776B2 (ja) 研磨液組成物
JP2003211351A (ja) 微小突起の低減方法
JP5536433B2 (ja) ハードディスク基板用研磨液組成物
JP5283249B2 (ja) 研磨液組成物の製造方法
JP4206313B2 (ja) 磁気ディスク用研磨液組成物
JP3997154B2 (ja) 研磨液組成物
JP3997153B2 (ja) 研磨液組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4753710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250