JP2007279186A - 増幅回路、及び駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明による増幅回路1は、2つの入力ノード21、22と、画素が設けられるデータ線Xに接続される出力ノード23とを有する演算増幅器10と、2つの入力ノードの一方22に、一端が共通接続される第1の素子11及び第2の素子12とを有する帰還回路と、第1のスイッチ部13〜16とを備える。第1のスイッチ部13〜16は、第1の素子11の他端と出力ノード23とを接続する第1の駆動モードと、第2の素子12と出力ノード23とを接続する第2の駆動モードとを切り換える。
【選択図】図3
Description
Vout=(1+Rb/Ra)Vin−(Rb/Ra)Vref …(1)
ここで、Vref=0Vの場合、(2)式で表される。
Vout=(1+Rb/Ra)Vin …(2)
図2は、本発明によるドライバIC100の構成を示すブロック図である。図2を参照して、本発明によるドライバIC100は、表示データを処理するロジック部と数百個以上の増幅部1を含むアナログ部とを備える駆動回路を集積化したICである。ドライバIC100は、ドライバIC100に入力される表示データがデジタル信号の場合、少なくとも増幅部1、D/A変換部2、データラッチ部3、及び階調電圧生成部4を具備する。ドライバIC100は、データラッチ部3−1〜3−n、D/A変換部2−1〜2−n、及び増幅部1−1〜1−nを備え、それぞれ駆動するデータ線X1〜Xnに対応して接続される。表示パネルは、図2に図示しない走査線Y1〜Ymとデータ線X1〜Xnとの交差領域に設けられる画素(n×m個)を備えている。増幅部1−1〜1−nは、それぞれに接続されるドライバ出力端子8−1〜8−1を介してデータ線X1〜Xnに対し表示信号Voutを出力して、データ線X1〜Xn及び画素を駆動する。
(構成)
図3から5を参照して本発明による増幅部1の第1の実施の形態が説明される。第1の実施の形態におけるドライバIC100は、上述の増幅部1として増幅部1Aを備える構成である。図3は、第1の実施の形態における増幅部1Aの構成を示す回路図である。図3を参照して、増幅部1Aは、差動アンプ10、抵抗11、抵抗12、スイッチ13〜17(以降でキャンセルスイッチと参照される)を具備する。差動アンプ10は入出力ノードとして階調電位Vinが供給される非反転入力ノード21、反転入力ノード22、液晶パネル上のデータ線に接続される出力ノード23を備える。反転入力ノード22には、抵抗11の一端と抵抗12の一端がそれぞれ接続される。抵抗11の他端であるノード26はスイッチ13の一端に接続され、スイッチ13の他端は出力ノード23に接続される。抵抗12の他端であるノード25は、スイッチ14の一端に接続され、スイッチ14の他端は参照電圧線24に接続される。スイッチ15は、ノード26と参照電圧線24との間に設けられる。スイッチ16は、ノード25と出力ノード23との間に設けられる。スイッチ17は、増幅部1Aの出力ノード23とドライバ出力端子8(又はデータ線X)との間に設けられる。スイッチ17は、出力ノード23からドライバ出力端子8を介してデータ線Xに表示信号Voutが出力される際、ターンオンとなる、又、表示データのラッチ時や、スイッチ13〜16の切換時にはターンオフとなる。この時、増幅部1Aとデータ線Xとの接続端は一時的にハイインピーダンス状態になり、出力ノード23からデータ線Xへの不適当な電圧(グリッチ)の発生を抑止できる。
Vout=(1+Rb/Ra)Vin−(Rb/Ra)Vref …(3)
又、スイッチ15、16がターンオンし、スイッチ13、14がターンオフしている時(第2駆動モード)の増幅部1Aの入出力特性は、(4)式で表される。
Vout=(1+Ra/Rb)Vin−(Ra/Rb)Vref …(4)
Vout=(1+Rb/Ra)Vin …(5)
Vout=(1+Ra/Rb)Vin …(6)
又、ゲインα=1+Rb/Ra、ゲインβ=1+Ra/Rbとすると、(5)及び(6)式は、(7)及び(8)式で表される。
Vout=αVin …(7)
Vout=βVin …(8)
図4及び図5を参照して、液晶表示装置を駆動するときの増幅部1Aの動作が説明される。本実施の形態では、ライン反転駆動を実行するデータ線駆動回路を一例としてドライバIC100が説明される。本実施の形態では、各画素におけるコモン電極の極性がライン毎及びフレーム毎に反転される。このため、増幅部1Aから出力される表示信号Voutの電圧範囲が正極の表示信号も負極の表示信号もVout=0〜5Vである場合、非反転入力ノード21に供給される階調電位Vinの範囲は0〜2.5Vとなる。図4は、ライン反転駆動される表示パネルにおける各画素のコモン電極の極性を表す模式図である。ここで、図4に示される表示パネルは簡易的に4行の走査線Y1〜Y4と6列のデータ線X1〜X6との交差領域に接続される画素(画素数4行×6列)とする。
(構成)
図6を参照して本発明による増幅部1の第2の実施の形態が説明される。第2の実施の形態におけるドライバIC100は、上述の増幅部1として増幅部1Bを備える構成である。図6は、第2の実施の形態における増幅部1Bの構成を示す回路図である。図6を参照して、増幅部1Bは、第1の実施の形態における増幅部1Aにおける抵抗11に替えて容量31を、抵抗12に替えて容量32を備える。又、容量31及び容量32の一端に接続される差動アンプ10の反転入力ノード22と、参照電圧線24との間にスイッチ33が設けられる。以下では、第1の実施の形態と同じ参照符号の構成についてはその動作は同様なので説明は省略される。
Vout=(1+Ca/Cb)Vin−(Ca/Cb)Vref …(9)
又、 スイッチ15、16がターンオンし、スイッチ13、14がターンオフしている状態(第2駆動モード)での、増幅部1Bの入出力特性は、(10)式で表される。
Vout=(1+Cb/Ca)Vin−(Cb/Ca)Vref …(10)
これは、実施の形態1と比較して、Ra=1/Ca、Rb=1/Cbに置き換えた特性である。
Vout=(1+Ca/Cb)Vin …(11)
Vout=(1+Cb/Ca)Vin …(12)
液晶表示装置を駆動する際の第2の実施の形態における増幅部1Bの動作は、第1の実施の形態と同様であるが、スイッチ33の動作が追加され、スイッチ14、15の動作が一部変更される。ここで、増幅部1Bにおいて、(9)及び(10)式の入出力特性を得るためには、初期的に容量31と容量32の電荷量を等しくする必要がある。このため、スイッチ33による制御によって、容量31と容量32のそれぞれの端子を同一電圧にすることで電荷量を0にしてから動作させる必要がある。詳細には、スイッチ33は、電源オン時や、垂直期間毎(Vsyncの入力時)に、スイッチ14、15及び33を同時にターンオンさせ、容量31、32の電荷量を0にする。その後、スイッチ33をターンオフして第1の実施の形態と同様な動作に移行する。
(構成)
図7から図9を参照して本発明による増幅部1の第3の実施の形態が説明される。第1の実施の形態では、液晶のコモン電極を反転するライン反転駆動を前提に説明されたが、第3の実施の形態では、ドット反転駆動を実現するドライバIC100について説明される。ドット反転駆動では、液晶コモン電圧が固定され、隣り合うデータ線X同士の極性が異なり、ライン毎及びフレーム毎に極性が反転される駆動方法である。第3の実施の形態におけるドライバIC100は、隣接するデータ線X−1、X−2を駆動する増幅部1−1、1−2として、互いに極性の異なる表示信号Voutを出力する増幅部1C−1、1C−2を備える構成である。以下、図7から図9を参照して、互いに隣接する増幅部1C−1及び1C−2の構成及び動作を一例に説明される。尚、増幅部1C−n−1及び1C−nも増幅部1C−1及び1C−nと同様な構成及び動作であることは言うまでもない。又、第1及び第2の実施の形態と同じ参照符号が付された構成は同様な構成、動作であるので説明は省略される。
次に、極性切換回路(スイッチ35〜38)の動作について説明される。スイッチ35がターンオンすると参照電圧線24aに0Vが供給され、増幅部1C−1に接続されるドライバ出力端子8−1からは正極の表示信号Voutが出力される。又、これと同時に、スイッチ37はターンオンして参照電圧線24bに5Vが供給され、増幅部1C−2に接続されるドライバ出力端子8−2からは負極の表示信号Voutが出力される。同様に、スイッチ36がターンオンすると参照電圧線24aに5Vが供給され、増幅部1C−1に接続されるドライバ出力端子8−1からは負極の表示信号Voutが出力される。又、これと同時に、スイッチ38はターンオンして参照電圧線24bに0Vが供給され、増幅部1C−2に接続されるドライバ出力端子8−2からは正極の表示信号Voutが出力される。尚、表示信号Voutが出力される際、スイッチ17がターンオンしているものとする。
(構成)
図10及び図11を参照して本発明による増幅部1の第4の実施の形態が説明される。第4の実施の形態では、第3の実施の形態と同様にドット反転駆動を実現するドライバIC100について説明される。第4の実施の形態におけるドライバIC100は、隣接するデータ線X−1、X−2を駆動する増幅部1−1、1−2として、互いに極性の異なる表示信号Voutを出力する増幅部1D−1、1D−2を備える構成である。以下に、図10及び図11を参照して、互いに隣接する増幅部1D−1及び1D−2の構成及び動作を一例に説明される。尚、増幅部1D−n−1及び1D−nも増幅部1D−1及び1D−nと同様な構成及び動作であることは言うまでもない。又、第1〜第3の実施の形態と同じ参照符号が付された構成は同様な構成、動作であるので説明は省略される。
図11を参照して第4の実施の形態における増幅部1D−1及び1D−2の動作が説明される。図11は、図8に示されるような表示パネルに対しドット反転駆動を行う増幅部1D−1、1D−2の動作を示すタイミングチャートである。図11には、上段から垂直期間(フレーム)を決める垂直同期信号Vsync、水平期間を決める水平同期信号Vsync、スイッチ13及び14のオン・オフの状態、スイッチ15及び16のオン・オフの状態、スイッチ41のオン・オフの状態、スイッチ42オン・オフの状態、スイッチ40のオン・オフの状態、データ線X1に出力される表示信号Voutの極性、データ線X2に出力される表示信号Voutの極性、走査線Y1〜Y4に出力される走査信号が示される。ここで、水平同期信号Hsyncによって、駆動される走査線Y1〜Y4が変更される。又、4水平期間毎に垂直同期信号VsyncがHとなり、フレームの極性は反転される。
(構成)
図12を参照して本発明による増幅部1の第5の実施の形態が説明される。第5の実施の形態では、第3の実施の形態と同様にドット反転駆動を実現するドライバIC100について説明される。第5の実施の形態における増幅部1Eは、非反転入力ノード21に帰還回路が接続され、ゲインが−1の増幅部である。第5の実施の形態におけるドライバIC100は、隣接するデータ線X−1、X−2を駆動する増幅部1−1、1−2として、互いに極性の異なる表示信号Voutを出力する増幅部1E−1、1E−2を備える構成である。第5の実施の形態における増幅部1E−1及び1E−2は、第3の実施の形態における増幅部1C−1及び1C−2の構成において差動アンプ10に接続される帰還回路が、非反転入力ノード21と出力ノード23との間に設けられる構成である。詳細には、差動アンプ10の非反転入力ノード21と出力ノード23との間に、帰還回路(容量31、32)、極性切換回路(スイッチ13からスイッチ16)、及びスイッチ33が設けられる構成である。以下、図12を参照して、互いに隣接する増幅部1E−1及び1E−2の構成及び動作を一例に説明される。尚、増幅部1E−n−1及び1E−nも増幅部1E−1及び1E−nと同様な構成及び動作であることは言うまでもない。又、第1〜第3の実施の形態と同じ参照符号が付された構成は同様な構成、動作であるので説明は省略される。
Vout=−(Ca/Cb)Vin+(1+Ca/Cb)Vref …(13)
又、 スイッチ15、16がターンオンし、スイッチ13、14がターンオフしている状態(第2駆動モード)での、増幅部1Bの入出力特性は、(14)式で表される。
Vout=−(Cb/Ca)Vin+(1+Cb/Ca)Vref …(14)
第5の実施の形態における増幅部1Eの動作は、第3の実施の形態における増幅部1Cの動作と同様であるので説明は省略される。すなわち、増幅部1Eは、同一画素に対し、フレーム毎に表示信号Voutの極性を反転し、同一極性の表示信号Voutを出力する毎に、帰還回路内の容量の位置(ゲイン)を切り換えて、当該画素を駆動する。このため、増幅部1E毎の製造バラツキによる出力信号Voutのばらつきを平均化して、表示ムラを抑制することができる。
2、2−1〜2−n:D/A変換部
3、3−1〜3−n:データラッチ部
4:階調電圧発生部
8、8−1〜8−n:ドライバ出力端子
10、80:差動アンプ
11、12、81、82:抵抗
13〜17、33、35〜38、40〜42:スイッチ
21:非反転入力ノード
22、22a、22b:反転入力ノード
23:出力ノード
24、24a、24b、24c、24d:参照電圧線
25、26:ノード
31、32:容量
54:入力端子
X、X1〜Xn:データ線
Y、Y1〜Ym:走査線
Vout:表示信号
Vin:階調電位
Vref:参照電位
Claims (11)
- 2つの入力ノードと、画素が設けられるデータ線に接続される出力ノードとを有する演算増幅器と、
前記2つの入力ノードの一方に、一端が共通接続される第1の素子及び第2の素子とを有する帰還回路と、
第1のスイッチ部とを備え、
前記第1のスイッチ部は、前記第1の素子の他端と前記出力ノードとを接続する第1の駆動モードと、前記第2の素子の他端と前記出力ノードとを接続する第2の駆動モードとを切り換える
増幅回路。 - 請求項1に記載の増幅回路において、
前記第1のスイッチ部は、前記第1の駆動モードと前記第2の駆動モードを周期的に切り換える
増幅回路。 - 請求項1又は2に記載の増幅回路において、
第1の電位を有する第1の配線を更に具備し、
前記演算増幅器は、第1の入力ノードと、第2の電位が供給される第2の入力ノードとを有し、
前記第1の素子の一端と前記第2の素子の一端は前記第1の入力ノードに共通接続され、
前記第1の素子の他端と前記第2の素子の他端は前記第1のスイッチ部に接続され、
前記第1の駆動モードは、前記第1の素子の他端と前記出力ノードとが接続され、かつ前記第2の素子の他端と第1の配線とが接続され、
前記第2の駆動モードは、前記第2の素子の他端と前記出力ノードが接続され、かつ前記第1の素子の他端と第1の配線とが接続される
前記演算増幅器は、供給される前記第1の電位と前記第2の電位に応答して前記データ線を駆動する
増幅回路。 - 請求項3に記載の増幅回路において、
前記第1の素子と前記第2の素子は同一の抵抗値を有する
増幅回路。 - 請求項3に記載の増幅回路において、
前記第1の素子と前記第2の素子は同一の容量値を有する
増幅回路。 - 請求項5に記載の増幅回路において、
前記第1の素子及び前記第2の素子の一端と前記第1の配線との間に設けられる第2のスイッチ部を更に具備し、
前記第2のスイッチ部は、前記第1の駆動モードと前記第2の駆動モードの切り換えと同時期に、前記第1の素子及び前記第2の素子の一端と前記第1の配線とを接続する
増幅回路。 - 請求項3から6いずれか1項に記載の増幅回路において、
前記第1の電位は参照電位であり、前記第2の電位は階調電位である
増幅回路。 - 請求項3から6いずれか1項に記載の増幅回路において、
前記第2の電位は参照電位であり、前記第1の電位は階調電位である
増幅回路。 - 請求項7に記載の増幅回路において、
第1の電圧源と第2の電圧源とに接続される第3のスイッチ部を更に具備し、
前記第3のスイッチ部は、前記第1の電圧源と前記第2の電圧源とを選択的に切り換えて前記第1の配線に接続する
増幅回路。 - 請求項1から9いずれか1項に記載の増幅回路を複数備え、
前記出力ノードは第4のスイッチ部を介して複数のデータ線に接続され、
前記第4のスイッチ部は、前記複数のデータ線のうち所定のデータ線を前記出力ノードに接続する
増幅回路。 - 請求項1から10いずれか1項に記載の増幅回路と、
表示データを出力するデータラッチ部と、
前記表示データに応じた階調電位を前記増幅回路に供給するD/A変換部とを具備し、
前記増幅回路は、前記階調電位に応じて表示パネルを駆動する
駆動回路。
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