JP2000031764A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JP2000031764A
JP2000031764A JP10198603A JP19860398A JP2000031764A JP 2000031764 A JP2000031764 A JP 2000031764A JP 10198603 A JP10198603 A JP 10198603A JP 19860398 A JP19860398 A JP 19860398A JP 2000031764 A JP2000031764 A JP 2000031764A
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gain
operational amplifier
switching
switching element
circuit
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Shigehisa Tashiro
賀久 田代
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペアンプのオフセット電圧が変化しないよ
うに、複数の帰還抵抗の接続をトランジスタで切り替え
てオペアンプのゲインの切り替えを行うことができる増
幅回路を得る。 【解決手段】 オペアンプ2の出力と反転入力との間
に、オペアンプ2のゲイン切替時にオンオフさせるpn
pトランジスタ11を介して帰還抵抗14を接続すると
共にpnpトランジスタ11と同一であり常時オンさせ
るpnpトランジスタ12を介して帰還抵抗15を接続
し、pnpトランジスタ11のオン時におけるベース電
流と同じ電流をpnpトランジスタ12のベースに流す
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算増幅器を用い
た増幅回路において、特にゲインの切り替えを行うゲイ
ン切替回路を備えた増幅回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電流による信号を電圧の信号に変換する
場合、演算増幅器(以下、オペアンプと呼ぶ)と帰還抵
抗を用いた増幅回路が使用され、このような増幅回路で
は、帰還抵抗の抵抗値を変えて増幅回路のゲインを変え
ていた。図6は、従来の増幅回路の例を示した概略の回
路図である。なお、図6では、複数の帰還抵抗の接続を
トランジスタを用いて変えることによってゲインの切り
替えを行っており、該トランジスタにバイポーラトラン
ジスタを使用する場合を例にして示している。
【0003】図6において、pnpトランジスタ101
がオフしているときは、抵抗102がオペアンプ104
の帰還抵抗をなし、pnpトランジスタ101がオンし
ているときは、抵抗102及び103がオペアンプ10
4の帰還抵抗をなしている。pnpトランジスタ101
の動作制御は、ゲイン制御回路105によって行われ、
pnpトランジスタ101のオンオフによってオペアン
プ104の帰還抵抗値が変わり、オペアンプ104のゲ
インを切り替えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、pnpトランジ
スタ101のベース電流は、オペアンプの出力からpn
pトランジスタ101のエミッタを介して流れる電流
と、オペアンプ104の出力から抵抗102、抵抗10
3及びpnpトランジスタ101のコレクタを介して流
れる電流とからなる。このため、スイッチとして動作す
るpnpトランジスタ101のベースに流れる電流をコ
ントロールし、オペアンプ104のゲインを切り替える
とオペアンプ104の出力電流が変化し、帰還抵抗10
2及び103に流れる電流が変化し、該変化が電圧の変
化となってオフセット電圧に影響を与えていた。このよ
うに、pnpトランジスタ101のベース電流をコント
ロールしてオペアンプ104のゲインを切り替えると、
オペアンプ104のオフセット電圧が変化するという問
題があった。
【0005】このため、増幅回路の入力をなすオペアン
プ104の反転入力には定電流源106が接続され、上
記オフセット電圧の変化を低減していた。しかし、この
ように定電流源106を使用しても、ゲイン切り替え時
におけるオフセット電圧の変化をなくすことはできず、
ゲイン切り替え時における更なるオフセット電圧の変化
の低減を図る必要があった。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、オペアンプのオフセット電圧
が変化しないように、複数の帰還抵抗の接続をトランジ
スタで切り替えてオペアンプのゲインの切り替えを行う
ことができる増幅回路を得ることを目的とする。
【0007】なお、本発明と目的及び構成が異なるが、
参考技術が以下の各公報で開示されている。特開昭61
−251303号公報では、演算増幅器の反転入力と接
地間に、抵抗と電源の直列回路を並列に、又は直流電源
を並列に、選択スイッチを介して接続し、オフセットを
切り替えることが開示されている。また、特開平7−4
6055号公報では、オフセット調整用電源が演算増幅
器の反転入力端子に接続されること、及びゲイン可変の
演算増幅器の非反転入力端子にオフセット調整用電源を
設けることが開示されている。
【0008】特開平8−18353号公報では、演算増
幅器の帰還抵抗と並列に、補助演算増幅器と抵抗との直
列回路を設けてこれによりオフセットを補正することが
開示されている。特開平6−164258号公報では、
演算増幅器の出力端と反転入力端との間に帰還抵抗と並
列にソースフォロワ回路と抵抗を設けてオフセットをキ
ャンセルすることが開示されている。また、特開昭54
−89458号公報では、抵抗を切り替えてゲインを可
変する演算増幅器の反転入力端子に低抵抗を設けてドリ
フトを抑えることが開示されている。
【0009】更に、特開平7−211095号公報で
は、オペアンプの出力側と反転入力側との間に負帰還回
路部が設けられ、該回路は2個のバイポーラトランジス
タで構成され一方のトランジスタのエミッタが定電流源
及び上記オペアンプの負入力側に接続されオフセット補
償することが開示されている。特開昭59−67705
号公報では、MOSFET演算増幅器の負荷トランジス
タと電源との間に、オフセット調整用抵抗としてのトラ
ンジスタを複数個並列に機械的又は電子的選択スイッチ
を介して接続することが開示されている。また、特開昭
61−224710号公報では、MOSFET演算増幅
器の負荷トランジスタと電源との間に、オフセット調整
用の複数個の拡散抵抗又はポリシリコン抵抗又はMOS
トランジスタ抵抗を機械的又は電子的選択スイッチを介
して接続することが開示されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る増幅回路
は、複数の帰還抵抗の接続を切り替えることによってゲ
インの切り替えを行う演算増幅器を用いた増幅回路にお
いて、バイポーラトランジスタからなる第1スイッチン
グ素子と、該第1スイッチング素子を介して、演算増幅
器における出力と一方の入力との間に接続される第1帰
還抵抗と、バイポーラトランジスタからなる第2スイッ
チング素子と、該第2スイッチング素子に対して常時オ
ンして導通状態になるように所定の制御電流を供給する
定電流源と、第2スイッチング素子を介して、演算増幅
器における出力と一方の入力との間に接続される第2帰
還抵抗と、外部からの制御信号に応じて演算増幅器のゲ
インを切り替える際に第1スイッチング素子のスイッチ
ング動作を制御するゲイン制御部とを備えるものであ
る。
【0011】また、この発明に係る増幅回路は、請求項
1において、上記定電流源は、第1スイッチング素子を
オンさせて導通状態にするために第1スイッチング素子
に供給される制御電流と同じ値の制御電流を第2スイッ
チング素子に供給するものである。
【0012】また、この発明に係る増幅回路は、複数の
帰還抵抗の接続を切り替えることによってゲインの切り
替えを行う演算増幅器を用いた増幅回路において、バイ
ポーラトランジスタからなる第1スイッチング素子と、
該第1スイッチング素子を介して、演算増幅器における
出力と一方の入力との間に接続される第1帰還抵抗と、
第1スイッチング素子に所定の制御電流を供給する定電
流源と、演算増幅器における出力と一方の入力との間に
接続される第2帰還抵抗と、外部からの制御信号に応じ
て演算増幅器のゲインを切り替える際に、第1スイッチ
ング素子のスイッチング動作を制御すると共に定電流源
の電流供給動作を制御するゲイン制御部とを備えるもの
である。
【0013】また、この発明に係る増幅回路は、複数の
帰還抵抗の接続を切り替えることによってゲインの切り
替えを行う演算増幅器を用いた増幅回路において、演算
増幅器における出力と一方の入力との間に接続される、
複数の帰還抵抗を直列に接続してなる直列回路と、該直
列回路における少なくとも1つの帰還抵抗のバイパス制
御を行う、バイポーラトランジスタからなる第1スイッ
チング素子と、該第1スイッチング素子に所定の制御電
流を供給する定電流源と、外部からの制御信号に応じて
演算増幅器のゲインを切り替える際に、第1スイッチン
グ素子のスイッチング動作を制御すると共に定電流源の
電流供給動作を制御するゲイン制御部とを備えるもので
ある。
【0014】また、この発明に係る増幅回路は、請求項
3又は請求項4のいずれかにおいて、上記ゲイン制御部
は、第1スイッチング素子をオンさせて導通状態にする
とき、定電流源に電流の供給を行わせ、第1スイッチン
グ素子をオフさせて非導通状態にするとき、定電流源に
電流の供給を停止させるものである。
【0015】また、この発明に係る増幅回路は、複数の
帰還抵抗の接続を切り替えることによってゲインの切り
替えを行う演算増幅器を用いた増幅回路において、演算
増幅器の出力に接続され、増幅回路の出力をなす出力部
と、バイポーラトランジスタからなる第1スイッチング
素子と、該第1スイッチング素子を介して、出力部と演
算増幅器の一方の入力との間に接続される第1帰還抵抗
と、出力部と演算増幅器の一方の入力との間に接続され
る第2帰還抵抗と、外部からの制御信号に応じて演算増
幅器のゲインを切り替える際に、第1スイッチング素子
のスイッチング動作を制御すると共に出力部に流れる電
流を制御するゲイン制御部とを備えるものである。
【0016】また、この発明に係る増幅回路は、請求項
6において、上記出力部は、バイポーラトランジスタか
らなり、演算増幅器の出力に接続されて増幅回路の出力
をなす第2スイッチング素子と、ゲイン制御部によって
動作制御される第1定電流源と、第2スイッチング素子
を流れる電流と該第1定電流源から流れる電流の総和を
制限する第2定電流源とからなり、ゲイン制御部は、外
部からの制御信号に応じて演算増幅器のゲインを切り替
える際に行う第1スイッチング素子のスイッチング動作
制御に応じて第1定電流源の動作制御を行うものであ
る。
【0017】また、この発明に係る増幅回路は、請求項
7において、上記ゲイン制御部は、第1スイッチング素
子をオンさせて導通状態にするとき、第1定電流源から
所定の電流を出力させて第2スイッチング素子に流れる
電流を減少させ、第1スイッチング素子をオフさせて非
導通状態にするとき、第1定電流源から所定電流の出力
を停止させて第2スイッチング素子に流れる電流を増加
させるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1における増幅回路の例を示した概略の回路
図である。図1において、増幅回路1は、演算増幅器
(以下、オペアンプと呼ぶ)2と、増幅回路1の入力I
Nをなす該オペアンプ2の反転入力に定電流を供給する
定電流源3と、オペアンプ2の非反転入力に所定の直流
電圧を供給する直流電圧源4と、オペアンプ2の帰還回
路をなすと共にゲインの切替を行うゲイン切替回路5
と、該ゲイン切替回路5の動作制御を行うゲイン制御回
路6を備えている。
【0019】ゲイン切替回路5は、オペアンプ2の出力
と反転入力との間に接続されており、2つのpnpトラ
ンジスタ11,12、定電流源13及び帰還抵抗をなす
抵抗14,15で構成されている。pnpトランジスタ
11及び12の各エミッタは、増幅回路1の出力OUT
をなすオペアンプ2の出力にそれぞれ接続されている。
オペアンプ2のゲイン切替を行うためのスイッチをなす
pnpトランジスタ11において、コレクタは抵抗14
を介してオペアンプ2の反転入力に接続され、ベースは
ゲイン制御回路6に接続されている。また、pnpトラ
ンジスタ12において、コレクタは抵抗15を介してオ
ペアンプ2の反転入力に接続され、ベースは定電流源1
3を介して接地されている。
【0020】ゲイン制御回路6は、外部入力端子Vinに
所定の信号が入力されていると、pnpトランジスタ1
1のベース電流が一定になるようにして、pnpトラン
ジスタ11をオンさせる。このようにして、ゲイン制御
回路6は、帰還抵抗15に帰還抵抗14を並列に接続さ
せるようにしてゲイン切替回路5に対してゲインの切替
を行わせる。
【0021】ゲイン制御回路6は、pnpトランジスタ
11の動作制御を行う制御回路21と、定電流回路22
で構成されている。制御回路21は、npnトランジス
タ31〜33及び抵抗34〜37で形成され、定電流回
路22は、npnトランジスタ41〜43、定電流源4
4及び抵抗45〜47で形成されている。
【0022】制御回路21において、npnトランジス
タ31のコレクタは、ゲイン切替回路5のpnpトラン
ジスタ11のベースに接続され、npnトランジスタ3
1のエミッタは抵抗34を介して接地されている。np
nトランジスタ31のベースには定電流回路22から一
定の電流が供給されており、npnトランジスタ31は
pnpトランジスタ11の動作制御を行い、npnトラ
ンジスタ32はnpnトランジスタ31の動作制御を行
う。
【0023】npnトランジスタ32の動作は、外部入
力端子Vinから抵抗37を介してnpnトランジスタ3
3のベースに入力される外部からの信号によって制御さ
れる。npnトランジスタ33及び抵抗35〜37は、
外部からの信号電圧に対して、npnトランジスタ32
をオンさせるためのしきい値の設定を行う回路であり、
該しきい値の設定は抵抗35及び36で行う。
【0024】外部入力端子Vinに該設定されたしきい値
を超える電圧が入力されていると、npnトランジスタ
32はオンしてnpnトランジスタ31がオフすること
により、ゲイン切替回路5のpnpトランジスタ11は
オフする。一方、外部入力端子Vinに上記設定されたし
きい値未満の電圧が入力されていると、npnトランジ
スタ32はオフしてnpnトランジスタ31がオンする
ことにより、ゲイン切替回路5のpnpトランジスタ1
1はオンする。定電流回路22は、npnトランジスタ
31のベースに一定の電流を供給するためのものであ
り、このようにすることによって、npnトランジスタ
31がオンした際、ゲイン切替回路5のpnpトランジ
スタ11のベース電流を一定にすることができる。
【0025】このような構成において、pnpトランジ
スタ12は、pnpトランジスタ11と同一のものであ
り、ベースにはpnpトランジスタ11がオンするとき
に流れるベース電流と同じ電流が流れるように、定電流
源13の定電流値が設定されている。このことから、p
npトランジスタ12は常時オン状態にあり、pnpト
ランジスタ11がオフしているときは抵抗15が、pn
pトランジスタ11がオンしているときは抵抗14及び
15が帰還抵抗をなす。
【0026】このように、pnpトランジスタ12を常
時オンさせていることから、pnpトランジスタ11の
オンオフに関係なく、オペアンプ2は常時オフセット電
圧を有することになるため、pnpトランジスタ11の
オンオフ動作によって発生するオフセット電圧差を小さ
くする。また、pnpトランジスタ11のオン時に発生
するオフセット電圧は、オペアンプ2の内部回路を調整
することにより小さくすることができる。
【0027】上記のように、本実施の形態1における増
幅回路は、オペアンプ2の出力と反転入力との間に、オ
ペアンプ2のゲイン切替時にオンオフさせるpnpトラ
ンジスタ11を介して帰還抵抗14を接続すると共にp
npトランジスタ11と同一であり常時オンさせるpn
pトランジスタ12を介して帰還抵抗15を接続し、p
npトランジスタ11のオン時におけるベース電流と同
じ電流をpnpトランジスタ12のベースに流すように
した。
【0028】このことから、オペアンプ2のゲイン切替
時にpnpトランジスタ11をオンオフさせることによ
って発生するオフセット電圧差を小さくすることができ
ると共に、pnpトランジスタ12のオン時に発生する
オフセット電圧を、オペアンプ2の内部回路を調整する
ことにより小さくすることができるため、複数の帰還抵
抗の接続をトランジスタで切り替えてオペアンプのゲイ
ンの切り替えを行った場合の、オペアンプのオフセット
電圧及びオフセット電圧差を小さくすることができる。
【0029】実施の形態2.実施の形態1では、オペア
ンプ2の出力と反転入力との間に常時オンさせるpnp
トランジスタ12を介して帰還抵抗15を常に接続し、
オペアンプ2に常時オフセット電圧を有するようにして
オペアンプ2のゲイン切替時にpnpトランジスタ11
をオンオフさせることによってオペアンプ2に発生する
オフセット電圧差小さくするようにしたが、pnpトラ
ンジスタ11をオンさせた際にベース電流を供給する定
電流源を設けるようにしてもよく、このようにしたもの
を本発明の実施の形態2とする。
【0030】図2は、本発明の実施の形態2における増
幅回路の例を示した概略の回路図である。なお、図2で
は、図1と同じものは同じ符号で示しており、ここでは
その説明を省略すると共に、図1との相違点のみ説明す
る。図2における図1との相違点は、図1のゲイン切替
回路5の回路構成を変えると共に、図1のゲイン制御回
路6の回路構成を変えたことから、図1のゲイン切替回
路5をゲイン切替回路51に、図1のゲイン制御回路6
をゲイン制御回路52とし、これらに伴って図1の増幅
回路1を増幅回路50としたことにある。
【0031】図2において、増幅回路50は、オペアン
プ2と、定電流源3と、直流電圧源4と、オペアンプ2
の帰還回路をなすと共にゲインの切替を行うゲイン切替
回路51と、該ゲイン切替回路51の動作制御を行うゲ
イン制御回路52を備えている。
【0032】ゲイン切替回路51は、オペアンプ2の出
力と反転入力との間に接続されており、オペアンプ2の
ゲイン切替を行うためのスイッチをなすpnpトランジ
スタ11、カレントミラー回路を形成して電流源をなす
pnpトランジスタ55,56及び帰還抵抗をなす抵抗
14,15で構成されている。オペアンプ2の出力と反
転入力との間には抵抗15が接続され、pnpトランジ
スタ11において、エミッタがオペアンプ2の出力に接
続され、コレクタが抵抗14を介してオペアンプ2の反
転入力に接続され、ベースがゲイン制御回路52に接続
されている。
【0033】pnpトランジスタ55及び56におい
て、各エミッタは外部から直流電源の供給が行われる直
流電源端子Vcにそれぞれ接続され、各ベースは互いに
接続され、該接続部はpnpトランジスタ56のコレク
タに接続されている。更に、pnpトランジスタ55の
コレクタは、pnpトランジスタ11のコレクタに接続
され、pnpトランジスタ56のコレクタは、ゲイン制
御回路52に接続されている。
【0034】ゲイン制御回路52は、外部入力端子Vin
に所定の信号が入力されていると、pnpトランジスタ
11をオンさせると共に、pnpトランジスタ55及び
56をオンさせる。この際、ゲイン制御回路52は、p
npトランジスタ56から一定の電流Iaが流れ込むよ
うにし、pnpトランジスタ55及び56はカレントミ
ラー回路を形成していることから、pnpトランジスタ
55のコレクタからも電流Iaがpnpトランジスタ1
1のコレクタからベースに流れ、更にゲイン制御回路5
2に流れ込む。
【0035】ゲイン制御回路52は、ゲイン切替回路5
1の動作制御を行う制御回路65と、定電流回路22で
構成されている。制御回路65は、npnトランジスタ
31〜33,61及び抵抗34〜37,62で形成され
ている。制御回路65において、npnトランジスタ3
1及び61は同一のものであり、npnトランジスタ6
1のコレクタは、ゲイン切替回路51のpnpトランジ
スタ56のコレクタに接続され、npnトランジスタ6
1のエミッタは抵抗62を介して接地されている。np
nトランジスタ61のベースには定電流回路22から一
定の電流が供給されており、npnトランジスタ61は
pnpトランジスタ55及び56の動作制御を行い、n
pnトランジスタ32はnpnトランジスタ31及び6
1の動作制御を行う。
【0036】外部入力端子Vinに設定されたしきい値を
超える電圧が入力されていると、npnトランジスタ3
2はオンしてnpnトランジスタ31及び61がオフす
ることにより、ゲイン切替回路51のpnpトランジス
タ11,55,56はすべてオフする。一方、外部入力
端子Vinに設定されたしきい値未満の電圧が入力されて
いると、npnトランジスタ32はオフしてnpnトラ
ンジスタ31及び61がオンすることにより、ゲイン切
替回路51のpnpトランジスタ11,55,56はす
べてオンする。
【0037】定電流回路22は、npnトランジスタ3
1及び61のベースに一定の電流を供給するためのもの
であり、このようにすることにより、npnトランジス
タ31がオンした際、ゲイン切替回路51のpnpトラ
ンジスタ11のベース電流を一定にすることができる。
また、npnトランジスタ31及び61は、同一のもの
であると共にベース電流が同じであることから、抵抗3
4と抵抗62の抵抗値を同一にすることでnpnトラン
ジスタ31及び61のコレクタ電流は同じになる。この
ため、ゲイン切替回路51のpnpトランジスタ11を
オンさせてオペアンプ2のゲインの切り替えを行う際、
pnpトランジスタ11のベース電流と同じ電流がpn
pトランジスタ55のコレクタからpnpトランジスタ
11のコレクタに供給される。
【0038】このように、ゲイン切替回路51のpnp
トランジスタ11をオンさせてオペアンプ2のゲインの
切り替えを行う際、pnpトランジスタ11のベース電
流と同じ電流が定電流源をなすpnpトランジスタ55
及び56のpnpトランジスタ55からpnpトランジ
スタ11のコレクタに供給される。
【0039】上記のように、本実施の形態2における増
幅回路は、ゲイン切替回路51のpnpトランジスタ1
1をオンさせてオペアンプ2のゲインの切り替えを行う
際、pnpトランジスタ11のベース電流と同じ電流を
pnpトランジスタ11のコレクタに供給するようにし
た。このことから、オペアンプ2のゲイン切替時にpn
pトランジスタ11をオンオフさせることによって発生
するオフセット電圧差を小さくすることができるため、
複数の帰還抵抗の接続をトランジスタで切り替えてオペ
アンプのゲインの切り替えを行った場合の、オペアンプ
のオフセット電圧差を小さくすることができる。
【0040】なお、本実施の形態2の増幅回路におい
て、実施の形態1のように抵抗15と常時オンしている
pnpトランジスタ12を介してオペアンプ2の出力と
反転入力との間に接続するようにすれば、ゲイン切り替
え時のオペアンプ2のオフセット電圧差をより一層小さ
くすることができる。
【0041】実施の形態3.実施の形態1及び実施の形
態2では、ゲイン切替回路の構成を変えることによって
ゲイン切替時におけるオフセット電圧差を減少させるよ
うにしたが、オペアンプ2の出力にトランジスタを設
け、該トランジスタの出力が増幅回路の出力をなすと共
に、pnpトランジスタ11の動作と連動して、増幅回
路の出力をなすトランジスタに流れる電流値を変えるよ
うにしてもよく、このようにしたものを本発明の実施の
形態3とする。
【0042】図3は、本発明の実施の形態3における増
幅回路の例を示した概略の回路図である。なお、図3で
は、図1又は図2と同じものは同じ符号で示しており、
ここではその説明を省略すると共に、図2との相違点の
み説明する。図3における図2との相違点は、図2のオ
ペアンプ2の出力にpnpトランジスタ75〜77及び
定電流源78からなる出力回路71を追加し、図2のゲ
イン切替回路51のpnpトランジスタ55及び56を
なくしたことにある。これらのことから、図2のゲイン
切替回路51をゲイン切替回路72にし、これに伴って
図2の増幅回路50を増幅回路70としたことにある。
【0043】図3において、増幅回路70は、オペアン
プ2と、増幅回路70の入力INをなす該オペアンプ2
の非反転入力に定電流を供給する定電流源3と、オペア
ンプ2の反転入力に所定の直流電圧を供給する直流電圧
源4と、オペアンプ2の出力に接続され増幅回路70の
出力をなす出力回路71と、オペアンプ2の帰還回路を
なすと共にゲインの切替を行うゲイン切替回路72と、
出力回路71及びゲイン切替回路72の動作制御を行う
ゲイン制御回路52とを備えている。
【0044】出力回路71は、pnpトランジスタ75
〜77と定電流源78とで構成されており、pnpトラ
ンジスタ75において、ベースがオペアンプ2の出力に
接続され、エミッタが直流電源端子Vcに接続され、コ
レクタは定電流源78を介して接地されている。また、
pnpトランジスタ75のコレクタと定電流源78との
接続部は、増幅回路70の出力OUTをなし、ゲイン切
替回路72に接続されている。
【0045】pnpトランジスタ76及び77は、カレ
ントミラー回路を形成しており、各エミッタはそれぞれ
直流電源端子Vcに接続され、各ベースは互いに接続さ
れ、該接続部はpnpトランジスタ77のコレクタに接
続されている。更に、pnpトランジスタ76のコレク
タは、pnpトランジスタ75のコレクタと定電流源7
8との接続部に接続され、pnpトランジスタ77のコ
レクタは、ゲイン制御回路52に接続されている。
【0046】ゲイン切替回路72は、出力OUTとオペ
アンプ2の非反転入力との間に接続されており、オペア
ンプ2のゲイン切替を行うためのスイッチをなすpnp
トランジスタ11及び帰還抵抗をなす抵抗14,15で
構成されている。出力OUTとオペアンプ2の非反転入
力との間には抵抗15が接続され、pnpトランジスタ
11において、エミッタが出力OUTに接続され、コレ
クタが抵抗14を介してオペアンプ2の非反転入力に接
続され、ベースがゲイン制御回路52に接続されてい
る。
【0047】ゲイン制御回路52は、外部入力端子Vin
に所定の信号が入力されていると、pnpトランジスタ
11をオンさせると共に、出力回路71のpnpトラン
ジスタ76及び77をオンさせる。この際、ゲイン制御
回路52は、pnpトランジスタ77から一定の電流I
bが流れ込むようにし、pnpトランジスタ76及び7
7はカレントミラー回路を形成していることから、pn
pトランジスタ76のコレクタからも電流Ibが定電流
源78に流れ込む。このため、pnpトランジスタ75
から定電流源78に流れ込む電流が電流Ibだけ減少す
る。
【0048】一方、ゲイン制御回路52は、外部入力端
子Vinに所定の信号が入力されていないときは、出力回
路71のpnpトランジスタ76,77及びゲイン切替
回路72のpnpトランジスタ11をすべてオフさせ
る。このことから、定電流源78にはpnpトランジス
タ75のコレクタからのみ電流が流れ込むため、ゲイン
制御回路52の外部入力端子Vinに所定の信号が入力さ
れているときよりも、pnpトランジスタ75のコレク
タ電流が増加する。
【0049】増幅回路70において、出力回路71にお
けるpnpトランジスタ77のコレクタは、ゲイン制御
回路52のnpnトランジスタ61のコレクタに接続さ
れ、ゲイン切替回路72のpnpトランジスタ11のベ
ースは、ゲイン制御回路52のnpnトランジスタ31
のコレクタに接続されている。なお、本実施の形態で
は、npnトランジスタ61は、必ずしもnpnトラン
ジスタ31と同一でなくてもよく、抵抗34及び62に
おいても必ずしも抵抗値が同じでなくてもよい。
【0050】ゲイン制御回路52の外部入力端子Vin
に、あらかじめ設定されたしきい値を超える電圧が入力
されていると、npnトランジスタ32はオンしてnp
nトランジスタ31及び61がオフすることにより、出
力回路71のpnpトランジスタ76及び77がオフす
ると共にゲイン切替回路72のpnpトランジスタ11
がオフする。このため、増幅回路70の出力OUTとオ
ペアンプ2の非反転入力との間には、抵抗15のみが接
続されることになると共に、出力回路71の定電流源7
8には、pnpトランジスタ75からのみ電流が流れ込
む。
【0051】一方、ゲイン制御回路52の外部入力端子
Vinに、あらかじめ設定されたしきい値未満の電圧が入
力されていると、npnトランジスタ32はオフしてn
pnトランジスタ31及び61がオンすることにより、
出力回路71のpnpトランジスタ76及び77がオン
すると共にゲイン切替回路72のpnpトランジスタ1
1がオンする。このため、増幅回路70の出力OUTと
オペアンプ2の非反転入力との間には、抵抗15に抵抗
14が並列に接続された並列回路が接続され、増幅回路
70のゲインが切り替わる。同時に、出力回路71の定
電流源78には、pnpトランジスタ75と76とから
電流が流れ込み、pnpトランジスタ75のコレクタ電
流が減少する。
【0052】このように、ゲイン切替回路72のpnp
トランジスタ11のオンオフを行うことによってオペア
ンプ2における帰還抵抗値を変えてゲインの切り替えを
行う。この際、pnpトランジスタ11をオンさせる
と、増幅回路70の出力部をなすpnpトランジスタ7
5に流す電流を小さくし、pnpトランジスタ11をオ
フさせると、増幅回路70の出力部をなすpnpトラン
ジスタ75に流す電流を大きくする。このことから、p
npトランジスタ11のオン時に、pnpトランジスタ
75の寄生容量が大きくなり、pnpトランジスタ11
のオフ時に、pnpトランジスタ75の寄生容量が小さ
くなる。
【0053】このため、pnpトランジスタ11のオン
オフによるオペアンプ2のゲインの切り替わり時のオフ
セット電圧差を小さくできるだけではなく、ゲインが切
り替わったときの増幅回路70の周波数特性差を縮小さ
せることができる。これは、ゲインが小さくなり周波数
特性がよくなるとき、増幅回路70の出力をなすpnp
トランジスタ75の寄生容量が増加するためである。
【0054】更に、pnpトランジスタ11のオンオフ
によるオペアンプ2のゲインの切り替わり時におけるp
npトランジスタ75の寄生容量の上記のような変化
は、増幅回路70の発振等を抑えるための位相補償容量
の調整を小さくしたり、なくしたりすることができる。
なお、本実施の形態3では、オペアンプ2の出力にpn
pトランジスタを接続した場合を例にして説明したが、
オペアンプ2の出力にnpnトランジスタを接続して出
力回路を形成してもよい。
【0055】上記のように、本実施の形態3における増
幅回路は、オペアンプ2の出力に増幅回路の出力をなす
pnpトランジスタ75を設け、該pnpトランジスタ
75から流れる電流値を、ゲイン切替回路72のpnp
トランジスタ11をオンオフによるゲインの切り替えに
応じて変えるようにした。このことから、オペアンプ2
のゲイン切替時にpnpトランジスタ11をオンオフさ
せることによって発生するオフセット電圧差を小さくす
ることができるため、複数の帰還抵抗の接続をトランジ
スタで切り替えてオペアンプのゲインの切り替えを行っ
た場合の、オペアンプのオフセット電圧差を小さくする
ことができる。
【0056】実施の形態4.実施の形態1から実施の形
態3では、ゲイン切替回路において、帰還抵抗15に帰
還抵抗14を並列に接続してゲインの切り替えを行って
いたが、直列に接続された2つの帰還抵抗の一方の帰還
抵抗をトランジスタで短絡させてオペアンプ2のゲイン
を切り替えるようにしてもよく、このようにしたものを
本発明の実施の形態4とする。
【0057】図4は、本発明の実施の形態4における増
幅回路の例を示した概略の回路図である。なお、図4で
は、図1又は図2と同じものは同じ符号で示しており、
ここではその説明を省略すると共に、図2との相違点の
み説明する。図4における図2との相違点は、図2のゲ
イン切替回路51の回路構成を変えたことから、図2の
ゲイン切替回路51をゲイン切替回路81とし、これに
伴って図2の増幅回路50を増幅回路80としたことに
ある。
【0058】図4において、増幅回路80は、オペアン
プ2と、定電流源3と、直流電圧源4と、オペアンプ2
の帰還回路をなすと共にゲインの切替を行うゲイン切替
回路81と、該ゲイン切替回路81の動作制御を行うゲ
イン制御回路52を備えている。
【0059】ゲイン切替回路81は、オペアンプ2の出
力と反転入力との間に接続されており、オペアンプ2の
ゲイン切替を行うためのスイッチをなすpnpトランジ
スタ11、カレントミラー回路を形成して電流源をなす
pnpトランジスタ55,56及び帰還抵抗をなす抵抗
84,85で構成されている。オペアンプ2の出力と反
転入力との間には抵抗84と抵抗85との直列回路が接
続され、pnpトランジスタ11において、エミッタが
抵抗84と抵抗85との接続部に接続され、コレクタが
抵抗85とオペアンプ2の反転入力との接続部に接続さ
れ、ベースがゲイン制御回路52に接続されている。
【0060】pnpトランジスタ55及び56におい
て、各エミッタはそれぞれ直流電源端子Vcに接続さ
れ、各ベースは互いに接続され、該接続部はpnpトラ
ンジスタ56のコレクタに接続されている。更に、pn
pトランジスタ55のコレクタは、pnpトランジスタ
11のエミッタに接続され、pnpトランジスタ56の
コレクタは、ゲイン制御回路52に接続されている。
【0061】ゲイン制御回路52は、外部入力端子Vin
に所定の信号が入力されていると、pnpトランジスタ
11をオンさせると共に、pnpトランジスタ55及び
56をオンさせる。この際、ゲイン制御回路52は、p
npトランジスタ56から一定の電流Icが流れ込むよ
うにし、pnpトランジスタ55及び56はカレントミ
ラー回路を形成していることから、pnpトランジスタ
55のコレクタからも電流Icがpnpトランジスタ1
1のエミッタからベースに流れ、更にゲイン制御回路5
2に流れ込む。このことから、オペアンプ2の出力と反
転入力との間に抵抗84がpnpトランジスタ11を介
して帰還抵抗として接続される。
【0062】一方、ゲイン制御回路52は、外部入力端
子Vinに所定の信号が入力されていないときは、ゲイン
切替回路81の各pnpトランジスタ11,55,56
をすべてオフさせる。このことから、オペアンプ2の出
力と反転入力との間に抵抗84及び85の直列回路が帰
還抵抗として接続される。
【0063】増幅回路80において、ゲイン切替回路8
1のpnpトランジスタ11のベースは、ゲイン制御回
路52のnpnトランジスタ31のコレクタに接続さ
れ、ゲイン切替回路81のpnpトランジスタ56のコ
レクタは、ゲイン制御回路52のnpnトランジスタ6
1のコレクタに接続されている。
【0064】ゲイン制御回路52の外部入力端子Vin
に、あらかじめ設定されたしきい値を超える電圧が入力
されていると、npnトランジスタ32はオンしてnp
nトランジスタ31及び61がオフすることにより、ゲ
イン切替回路81のpnpトランジスタ11,55,5
6はオフする。このため、オペアンプ2の出力と反転入
力との間には、抵抗84と85との直列回路が帰還回路
として接続される。
【0065】一方、ゲイン制御回路52の外部入力端子
Vinに、あらかじめ設定されたしきい値未満の電圧が入
力されていると、npnトランジスタ32はオフしてn
pnトランジスタ31及び61がオンすることにより、
ゲイン切替回路81のpnpトランジスタ11,55,
56はオンする。このため、抵抗85は、pnpトラン
ジスタ11でバイパスされ、オペアンプ2の出力と反転
入力との間には、抵抗84のみが帰還抵抗として接続さ
れることになる。
【0066】定電流回路22は、npnトランジスタ3
1及び61のベースに一定の電流を供給するためのもの
であり、このようにすることにより、npnトランジス
タ31がオンした際、ゲイン切替回路81のpnpトラ
ンジスタ11のベース電流を一定にすることができる。
また、npnトランジスタ31及び61は、同一のもの
であると共にベース電流が同じであることから、抵抗3
4と抵抗62の抵抗値を同一にすることでnpnトラン
ジスタ31及び61のコレクタ電流は同じになる。この
ため、ゲイン切替回路81のpnpトランジスタ11を
オンさせてオペアンプ2のゲインの切り替えを行う際、
pnpトランジスタ11のベース電流と同じ電流がpn
pトランジスタ55のコレクタからpnpトランジスタ
11のエミッタに供給される。
【0067】このように、ゲイン切替回路81のpnp
トランジスタ11をオンさせてオペアンプ2のゲインの
切り替えを行う際、pnpトランジスタ11のベース電
流と同じ電流が定電流源をなすpnpトランジスタ55
及び56のpnpトランジスタ55からpnpトランジ
スタ11のエミッタに供給される。
【0068】図4では、ゲイン切替回路81におけるp
npトランジスタ55及び56で形成されたカレントミ
ラー回路は、ゲイン制御回路52で制御される場合を例
にして説明したが、該カレントミラー回路を常時動作さ
せるようにしてもよい。図5は、本発明の実施の形態4
における増幅回路の他の例を示した概略の回路図であ
る。なお、図5では、図1又は図4と同じものは同じ符
号で示しており、ここではその説明を省略すると共に、
図4との相違点のみ説明する。
【0069】図5における図4との相違点は、図4のゲ
イン切替回路81の回路構成を変えると共に図4のゲイ
ン制御回路51を図1のゲイン制御回路6に置き換えた
ことから、図4のゲイン切替回路81をゲイン切替回路
91とし、これらに伴って図4の増幅回路80を増幅回
路90としたことにある。図5において、増幅回路90
は、オペアンプ2と、定電流源3と、直流電圧源4と、
オペアンプ2の帰還回路をなすと共にゲインの切替を行
うゲイン切替回路91と、該ゲイン切替回路91の動作
制御を行うゲイン制御回路6を備えている。
【0070】ゲイン切替回路91は、オペアンプ2の出
力と反転入力との間に接続されており、pnpトランジ
スタ11,55,56,95、抵抗84,85及び定電
流源96で構成されている。オペアンプ2の出力と反転
入力との間には抵抗84と抵抗85との直列回路が接続
され、pnpトランジスタ95において、エミッタがp
npトランジスタ55のコレクタに接続され、コレクタ
がpnpトランジスタ11のエミッタに接続され、ベー
スがpnpトランジスタ11のベースに接続されると共
に、該接続部はゲイン制御回路6におけるnpnトラン
ジスタ31のコレクタに接続されている。また、pnp
トランジスタ56のコレクタは定電流源96を介して接
地されている。
【0071】ゲイン制御回路6は、外部入力端子Vinに
所定の信号が入力されていると、pnpトランジスタ1
1及び95をオンさせる。pnpトランジスタ95は、
オンするとpnpトランジスタ55から定電流源96で
設定された定電流をpnpトランジスタ11のエミッタ
に流す。このことにより、図4で示した増幅回路80の
ように、pnpトランジスタ11のベース電流と同じ電
流をpnpトランジスタ11のエミッタに流すことがで
きる。
【0072】上記のように、本実施の形態4における増
幅回路は、ゲイン切替回路のpnpトランジスタ11を
オンさせて直列に接続された2つの帰還抵抗の一方の帰
還抵抗を短絡してオペアンプ2のゲインを切り替えを行
う際、pnpトランジスタ11のベース電流と同じ電流
をpnpトランジスタ11のエミッタに供給するように
した。このことから、オペアンプ2のゲイン切替時にp
npトランジスタ11をオンオフさせることによって発
生するオフセット電圧差を小さくすることができるた
め、複数の帰還抵抗の接続をトランジスタで切り替えて
オペアンプのゲインの切り替えを行った場合の、オペア
ンプのオフセット電圧差を小さくすることができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1に係る増幅回路は、演算増幅器
の出力と一方の入力との間に、演算増幅器のゲイン切替
時にオンオフさせる第1スイッチング素子を介して第1
帰還抵抗を接続すると共に常時オンさせる第2スイッチ
ング素子を介して第2帰還抵抗を接続した。このことか
ら、演算増幅器のゲイン切替時に第1スイッチング素子
をオンオフさせることによって発生するオフセット電圧
差を小さくすることができる共に、第2スイッチング素
子のオン時に発生するオフセット電圧を、演算増幅器の
内部回路を調整することにより小さくすることができる
ため、複数の帰還抵抗の接続をトランジスタで切り替え
てオペアンプのゲインの切り替えを行った場合の、オペ
アンプのオフセット電圧及びオフセット電圧差を小さく
することができる。
【0074】請求項2に係る増幅回路は、請求項1にお
いて、具体的には、上記定電流源は、第1スイッチング
素子をオンさせて導通状態にするために第1スイッチン
グ素子に供給される制御電流と同じ値の制御電流を第2
スイッチング素子に供給するようにした。このことか
ら、複数の帰還抵抗の接続をトランジスタで切り替えて
オペアンプのゲインの切り替えを行った場合の、オペア
ンプのオフセット電圧及びオフセット電圧差を更に小さ
くすることができる。
【0075】請求項3に係る増幅回路は、第1スイッチ
ング素子をオンさせて演算増幅器のゲインの切り替えを
行う際、定電流源から所定の制御電流を第1スイッチン
グ素子に供給するようにした。このことから、演算増幅
器のゲイン切替時に第1スイッチング素子をオンオフさ
せることによって発生するオフセット電圧差を小さくす
ることができるため、複数の帰還抵抗の接続をトランジ
スタで切り替えてオペアンプのゲインの切り替えを行っ
た場合の、オペアンプのオフセット電圧差を小さくする
ことができる。
【0076】請求項4に係る増幅回路は、第1スイッチ
ング素子をオンさせて直列に接続された複数の帰還抵抗
の少なくとも1つの帰還抵抗を短絡して演算増幅器のゲ
インを切り替えを行う際、定電流源から所定の制御電流
を第1スイッチング素子に供給するようにした。このこ
とから、演算増幅器のゲイン切替時に第1スイッチング
素子をオンオフさせることによって発生するオフセット
電圧差を小さくすることができるため、複数の帰還抵抗
の接続をトランジスタで切り替えてオペアンプのゲイン
の切り替えを行った場合の、オペアンプのオフセット電
圧差を小さくすることができる。
【0077】請求項5に係る増幅回路は、請求項3又は
請求項4のいずれかにおいて、具体的には、ゲイン制御
部は、第1スイッチング素子をオンさせて導通状態にす
るとき、上記定電流源に電流の供給を行わせ、第1スイ
ッチング素子をオフさせて非導通状態にするとき、上記
定電流源に電流の供給を停止させるようにした。このこ
とから、演算増幅器のゲイン切替時に第1スイッチング
素子をオンオフさせることによって発生するオフセット
電圧差を小さくすることができるため、複数の帰還抵抗
の接続をトランジスタで切り替えてオペアンプのゲイン
の切り替えを行った場合の、オペアンプのオフセット電
圧差を小さくすることができる。
【0078】請求項6に係る増幅回路は、演算増幅器の
出力に増幅回路の出力をなす出力部を設け、該出力部を
流れる電流値を、第1スイッチング素子のオンオフによ
るゲインの切り替えに応じて変えるようにした。このこ
とから、演算増幅器のゲイン切替時に第1スイッチング
素子をオンオフさせることによって発生するオフセット
電圧差を小さくすることができるため、複数の帰還抵抗
の接続をトランジスタで切り替えてオペアンプのゲイン
の切り替えを行った場合の、オペアンプのオフセット電
圧差を小さくすることができる。
【0079】請求項7に係る増幅回路は、請求項6にお
いて、具体的には、演算増幅器の出力に増幅回路の出力
をなす第2スイッチング素子を設け、該第2スイッチン
グ素子を流れる電流値を、第1スイッチング素子のオン
オフによるゲインの切り替えに応じて変えるようにし
た。このことから、演算増幅器のゲイン切替時に第1ス
イッチング素子をオンオフさせることによって発生する
オフセット電圧差を小さくすることができるため、複数
の帰還抵抗の接続をトランジスタで切り替えてオペアン
プのゲインの切り替えを行った場合の、オペアンプのオ
フセット電圧差を小さくすることができる。
【0080】請求項8に係る増幅回路は、請求項7にお
いて、具体的には、第1スイッチング素子をオンさせる
と、増幅回路の出力をなす第2スイッチング素子に流す
電流を小さくし、第1スイッチング素子をオフさせる
と、増幅回路の出力をなす第2スイッチング素子に流す
電流を大きくするようにした。このことから、第1スイ
ッチング素子のオン時に、第2スイッチング素子の寄生
容量が大きくなり、第1スイッチング素子のオフ時に、
第2スイッチング素子の寄生容量が小さくなる。このた
め、第1スイッチング素子のオンオフによる演算増幅器
のゲインの切り替わり時のオフセット電圧差を小さくで
きるだけではなく、ゲインが切り替わったときの増幅回
路における周波数特性差を縮小させることができ、更
に、増幅回路の発振等を抑えるための位相補償容量の調
整を小さくしたり、なくしたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における増幅回路の例
を示した概略の回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態2における増幅回路の例
を示した概略の回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態3における増幅回路の例
を示した概略の回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態4における増幅回路の例
を示した概略の回路図である。
【図5】 本発明の実施の形態4における増幅回路の他
の例を示した概略の回路図である。
【図6】 従来の増幅回路の例を示した概略の回路図で
ある。
【符号の説明】
1,50,70,80,90 増幅回路、 2 オペア
ンプ、 5,51,72,81,91 ゲイン切替回
路、 6,52 ゲイン制御回路、 71 出力回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の帰還抵抗の接続を切り替えること
    によってゲインの切り替えを行う演算増幅器を用いた増
    幅回路において、 バイポーラトランジスタからなる第1スイッチング素子
    と、 該第1スイッチング素子を介して、上記演算増幅器にお
    ける出力と一方の入力との間に接続される第1帰還抵抗
    と、 バイポーラトランジスタからなる第2スイッチング素子
    と、 該第2スイッチング素子に対して常時オンして導通状態
    になるように所定の制御電流を供給する定電流源と、 上記第2スイッチング素子を介して、上記演算増幅器に
    おける出力と一方の入力との間に接続される第2帰還抵
    抗と、 外部からの制御信号に応じて上記演算増幅器のゲインを
    切り替える際に上記第1スイッチング素子のスイッチン
    グ動作を制御するゲイン制御部と、を備えたことを特徴
    とする増幅回路。
  2. 【請求項2】 上記定電流源は、第1スイッチング素子
    をオンさせて導通状態にするために第1スイッチング素
    子に供給される制御電流と同じ値の制御電流を第2スイ
    ッチング素子に供給することを特徴とする請求項1に記
    載の増幅回路。
  3. 【請求項3】 複数の帰還抵抗の接続を切り替えること
    によってゲインの切り替えを行う演算増幅器を用いた増
    幅回路において、 バイポーラトランジスタからなる第1スイッチング素子
    と、 該第1スイッチング素子を介して、上記演算増幅器にお
    ける出力と一方の入力との間に接続される第1帰還抵抗
    と、 上記第1スイッチング素子に所定の制御電流を供給する
    定電流源と、 上記演算増幅器における出力と一方の入力との間に接続
    される第2帰還抵抗と、 外部からの制御信号に応じて上記演算増幅器のゲインを
    切り替える際に、上記第1スイッチング素子のスイッチ
    ング動作を制御すると共に上記定電流源の電流供給動作
    を制御するゲイン制御部と、を備えたことを特徴とする
    増幅回路。
  4. 【請求項4】 複数の帰還抵抗の接続を切り替えること
    によってゲインの切り替えを行う演算増幅器を用いた増
    幅回路において、 上記演算増幅器における出力と一方の入力との間に接続
    される、複数の帰還抵抗を直列に接続してなる直列回路
    と、 該直列回路における少なくとも1つの帰還抵抗のバイパ
    ス制御を行う、バイポーラトランジスタからなる第1ス
    イッチング素子と、 該第1スイッチング素子に所定の制御電流を供給する定
    電流源と、 外部からの制御信号に応じて上記演算増幅器のゲインを
    切り替える際に、上記第1スイッチング素子のスイッチ
    ング動作を制御すると共に上記定電流源の電流供給動作
    を制御するゲイン制御部と、を備えたことを特徴とする
    増幅回路。
  5. 【請求項5】 上記ゲイン制御部は、第1スイッチング
    素子をオンさせて導通状態にするとき、上記定電流源に
    電流の供給を行わせ、第1スイッチング素子をオフさせ
    て非導通状態にするとき、上記定電流源に電流の供給を
    停止させることを特徴とする請求項3又は請求項4のい
    ずれかに記載の増幅回路。
  6. 【請求項6】 複数の帰還抵抗の接続を切り替えること
    によってゲインの切り替えを行う演算増幅器を用いた増
    幅回路において、 上記演算増幅器の出力に接続され、増幅回路の出力をな
    す出力部と、 バイポーラトランジスタからなる第1スイッチング素子
    と、 該第1スイッチング素子を介して、上記出力部と演算増
    幅器の一方の入力との間に接続される第1帰還抵抗と、 上記出力部と演算増幅器の一方の入力との間に接続され
    る第2帰還抵抗と、 外部からの制御信号に応じて上記演算増幅器のゲインを
    切り替える際に、上記第1スイッチング素子のスイッチ
    ング動作を制御すると共に上記出力部に流れる電流を制
    御するゲイン制御部と、を備えたことを特徴とする増幅
    回路。
  7. 【請求項7】 上記出力部は、 バイポーラトランジスタからなり、上記演算増幅器の出
    力に接続されて増幅回路の出力をなす第2スイッチング
    素子と、 上記ゲイン制御部によって動作制御される第1定電流源
    と、 上記第2スイッチング素子を流れる電流と該第1定電流
    源から流れる電流の総和を制限する第2定電流源と、か
    らなり、 上記ゲイン制御部は、外部からの制御信号に応じて上記
    演算増幅器のゲインを切り替える際に行う上記第1スイ
    ッチング素子のスイッチング動作制御に応じて上記第1
    定電流源の動作制御を行うことを特徴とする請求項6に
    記載の増幅回路。
  8. 【請求項8】 上記ゲイン制御部は、上記第1スイッチ
    ング素子をオンさせて導通状態にするとき、上記第1定
    電流源から所定の電流を出力させて第2スイッチング素
    子に流れる電流を減少させ、上記第1スイッチング素子
    をオフさせて非導通状態にするとき、上記第1定電流源
    から所定電流の出力を停止させて第2スイッチング素子
    に流れる電流を増加させることを特徴とする請求項7に
    記載の増幅回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007279186A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Nec Electronics Corp 増幅回路、及び駆動回路
CN100458633C (zh) * 2005-08-24 2009-02-04 通嘉科技股份有限公司 电容放大电路

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