JP2007276594A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動時やエンジン停止時の車体振動を抑制する。
【解決手段】エンジンのクランク軸にはモータジェネレータが連結され、クランク軸に対してモータトルクを伝達することが可能となる。モータジェネレータによってエンジンを始動する際には、クランク角に基づいてクランク軸の回転抵抗を判定し、クランク軸の回転抵抗が増大する圧縮行程においてはモータトルクを引き下げるように補正する。このように、増加する回転抵抗に応じてモータトルクを減少させるようにしたので、エンジン反力が大きく変動することを抑制することができ、エンジン振動および車体振動を抑制することが可能となる。同様に、エンジン停止時には、クランク軸に対してアシスト方向にモータトルクを伝達するとともに、増大する回転抵抗に応じてモータトルクを減少させることにより、車体振動を抑制しながらエンジンを停止させることが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン始動時やエンジン停止時に用いられる車両用制御装置に関する。
停車時にエンジンを自動的に停止させることにより、燃料消費量を抑制するようにしたアイドリングストップ車両が開発されている。このアイドリングストップ車両は、所定のエンジン停止条件が成立したときにはエンジンを自動的に停止する一方、所定のエンジン始動条件が成立したときにはエンジンを自動的に始動するようにしている。また、動力源としてエンジンと電動モータとを搭載することにより、燃料消費量を抑制するようにしたハイブリッド車両も開発されている。このハイブリッド車両は停車時にエンジンを停止させるだけでなく、エンジン動力が不要な走行領域においてもエンジンを停止させることが可能である。
このように、アイドリングストップ車両やハイブリッド車両にあっては、走行状況に応じて頻繁にエンジンを停止させることになるが、エンジン停止時やエンジン始動時に発生するエンジン振動が車両品質を低下させる要因となっていた。そこで、エンジンに連結されるジェネレータからブレーキトルクを発生させるとともに、このブレーキトルクを増減させてクランク軸の回転変動を抑制することにより、エンジン振動の軽減を図るようにしたエンジン停止装置が提案されている (たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−207885号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるエンジン停止装置にあっては、クランク軸の回転変動を抑制するように電動モータを制御するため、エンジンのポンプロスによってクランク軸の回転速度が低下する圧縮行程においては、クランク軸を増速させようとモータトルクが引き上げられることになる。このように、クランク軸の回転抵抗が増大するときにモータトルクを引き上げることは、エンジン反力を増大させてエンジンを大きく揺り動かすことになるため、車体振動を招く要因となっていた。
本発明の目的は、エンジン始動時やエンジン停止時に発生する振動を抑制することにある。
本発明の車両用制御装置は、エンジンとこれに連結される電動モータとを備え、エンジン始動時とエンジン停止時との少なくともいずれかのときに前記電動モータを駆動制御する車両用制御装置であって、前記エンジンのクランク角を検出するクランク角検出手段と、前記電動モータに駆動信号を出力し、前記電動モータから前記エンジンに対してアシスト方向にモータトルクを伝達するモータ駆動手段と、前記電動モータから出力されるモータトルクをクランク角に基づいて補正するトルク補正手段とを有することを特徴とする。
本発明の車両用制御装置は、前記トルク補正手段は、クランク角に基づいて前記エンジンの回転抵抗を判定し、回転抵抗が増大するときにはモータトルクを減少させることを特徴とする。
本発明の車両用制御装置は、前記トルク補正手段は、クランク角速度が所定範囲から外れるときにはモータトルクの補正を禁止することを特徴とする。
本発明の車両用制御装置は、前記トルク補正手段は、クランク角速度に基づいてモータトルクの補正量を変化させることを特徴とする。
本発明の車両用制御装置は、前記トルク補正手段は、前記エンジンに設けられる複数のシリンダバンクのうち、前記エンジンの回転抵抗を増大させている前記シリンダバンクをクランク角に基づいて判定し、前記シリンダバンクごとにモータトルクの補正量を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、電動モータからエンジンに対してアシスト方向にモータトルクを伝達するとともに、このモータトルクをクランク角に応じて補正するようにしたので、エンジン始動時やエンジン停止時におけるエンジン反力を抑制することができ、エンジン振動や車体振動を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はハイブリッド車両に搭載されるパワーユニット10を示すスケルトン図であり、このパワーユニット10が備えるエンジン11は、本発明の一実施の形態である車両用制御装置によって制御される。
図1に示すように、パワーユニット10には、駆動源としてのエンジン11とモータジェネレータ(電動モータ)12とが設けられており、モータジェネレータ12の後方側にはトランスミッション13が設けられている。エンジン11やモータジェネレータ12から出力される動力は、ミッションケース14内に組み込まれる変速機構15を介して変速された後に、複数のデファレンシャル機構16,17を経て各駆動輪に分配される。なお、図示するパワーユニット10はパラレル方式のパワーユニットであり、走行用の主要な駆動源としてエンジン11が駆動される一方、発進時や加速時には補助的な駆動源としてモータジェネレータ12が駆動される。また、減速時や定常走行時にはモータジェネレータ12を発電駆動させることにより、減速エネルギや余剰動力を電気エネルギに変換して回収することが可能となる。さらに、モータジェネレータ12はスタータモータとして機能するようになっており、モータジェネレータ12によってエンジン11のクランク軸18を始動回転(以下、クランキングという)させることが可能となっている。
エンジン11の後方側に設けられるモータジェネレータ12は、モータケース20に固定されるステータ21と、エンジン11のクランク軸18に連結されるロータ22とを備えており、ロータ22はドライブプレート23を介してトルクコンバータ24に連結されている。トルクコンバータ24は、コンバータケース25に固定されるポンプインペラ26と、このポンプインペラ26に対向するタービンランナ27とを備えており、トルクコンバータ24内の作動油を介してポンプインペラ26からタービンランナ27に動力が伝達される。さらに、トルクコンバータ24にはロックアップクラッチ28が組み込まれており、定常走行時にはロックアップクラッチ28を締結して動力伝達効率を向上させることが可能となっている。
また、トルクコンバータ24には、遊星歯車列、クラッチ、ブレーキ等を備える変速機構15が変速入力軸30を介して接続されている。この変速機構15内のクラッチやブレーキを選択的に締結することにより、変速機構15内の動力伝達経路を切り換えて変速することが可能となる。さらに、変速出力軸31と後輪出力軸32との間には、前後輪に駆動トルクを分配する複合遊星歯車式のセンタデファレンシャル機構16が装着されており、このセンタデファレンシャル機構16を介して前輪出力軸33と後輪出力軸32とに動力が分配されている。
このようなハイブリッド車両には、モータジェネレータ12に電力を供給する高電圧バッテリ(たとえばリチウムイオンバッテリ)40が搭載されている。この高電圧バッテリ40にはバッテリ制御ユニット41が接続されており、バッテリ制御ユニット41によって高電圧バッテリ40の充放電量が制御されるとともに充電状態SOC(state of charge)が算出されている。また、ハイブリッド車両には、エンジントルクやエンジン回転数を制御するエンジン制御ユニット42が設けられており、このエンジン制御ユニット42から、スロットルバルブ、インジェクタ、イグナイタ等に対して制御信号が出力されている。さらに、ハイブリッド車両にはモータ駆動手段としてのハイブリッド制御ユニット43が設けられており、このハイブリッド制御ユニット43からモータジェネレータ12に対する駆動信号が出力されている。これらの制御ユニット41〜43は、制御信号等を演算するCPUを備えるとともに、制御プログラム、演算式、マップデータ等を格納するROMや、一時的にデータを格納するRAMを備えている。なお、制御ユニット41〜43は、通信ネットワークを介して相互に接続されており、各種情報を共有することが可能となっている。
また、ハイブリッド制御ユニット43には、運転手によって始動時や停止時に操作されるイグニッションスイッチ44、アクセルペダルの踏み込み状況を検出するアクセルペダルセンサ45、ブレーキペダルの踏み込み状況を検出するブレーキペダルセンサ46が接続されている。さらに、ハイブリッド制御ユニット43には、エンジン制御ユニット42を介してクランク角検出手段としてのクランク角センサ47が接続されており、このクランク角センサ47からハイブリッド制御ユニット43にクランク軸18の回転角度(クランク角)が入力されるようになっている。なお、モータジェネレータ12の回転角度を検出するレゾルバ等をクランク角検出手段として用いるようにしても良い。
また、モータジェネレータ12の駆動状態を制御するため、高電圧バッテリ40とモータジェネレータ12との間にはインバータ48が設けられている。ハイブリッド制御ユニット43からインバータ48に対して駆動信号を出力することにより、インバータ48を介して交流電流の電流値や周波数を制御することができ、交流同期型モータであるモータジェネレータ12のモータトルクやモータ回転数を制御することが可能となっている。
続いて、エンジン始動時に実行されるモータトルク制御について説明する。図2はエンジン始動時に出力されるモータトルクとクランク軸18の回転抵抗との関係を示す説明図であり、図3はエンジン始動時におけるモータトルク制御の実行手順を示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートが実行されるエンジン始動時とは、停車時などに実行されるアイドリングストップ制御から復帰する際のエンジン始動時である。
まず、図2に示すように、シリンダ内の空気を圧縮しながらピストンを押し上げる圧縮行程にあってはクランク軸18の回転抵抗が増大する一方、圧縮空気によってピストンが押し下げられる膨張行程、吸気バルブを開放しながらピストンを下降させる吸気行程、排気バルブを開放しながらピストンを上昇させる排気行程にあっては、クランク軸18の回転抵抗が減少するようになっている。このように、各シリンダの圧縮行程の前後ではクランク軸18の回転抵抗が大きく変動するため、一定のモータトルクによってエンジン11をクランキングすると、回転抵抗の変動に伴ってエンジン反力が変動することになり、エンジン振動および車体振動が増大してしまうおそれがある。そこで、本発明の車両用制御装置は、圧縮行程のようにクランク軸18の回転抵抗が増大するときに、モータジェネレータ12から出力されるモータトルクを減少させることにより、エンジン反力を抑制してエンジン振動および車体振動を抑制するようにしている。以下、図3のフローチャートに沿ってモータトルク制御の実行手順を詳細に説明する。
図3に示すように、まずステップS1では、アイドリングストップ制御中であるか否かが判定され、アイドリングストップ制御中であると判定された場合には、ステップS2に進み、エンジン始動条件が成立しているか否かが判定される。ステップS2において、ブレーキペダルの踏み込み解除やアクセルペダルの踏み込みが検出されたときにはエンジン始動条件が成立したと判定され、続くステップS3に進み、クランク角および次に圧縮行程となるシリンダが読み込まれる。そして、ステップS4では、クランク角からクランク軸18の回転速度(クランク角速度)が算出され、続くステップS5では、エンジン11をクランキングする際の基礎モータトルクとなる始動時モータトルクTmsが算出される。ここで、図4はエンジン回転数と始動時モータトルクTmsとの関係を示すトルクマップであり、このトルクマップを参照することによって始動時モータトルクTmsが算出されるようになっている。また、図4のトルクマップに基づいて始動時モータトルクTmsを算出するだけでなく、クランク軸18が所定の角加速度でクランキングされるように、以下の式(1)に基づいて始動時モータトルクTmsを算出するようにしても良い。なお、以下の式(1)に示すIは所定の設定値であり、dω/dtはクランク軸18の目標角加速度である。
Tms=I×dω/dt・・・・・(1)
続いて、ステップS6〜S8において車両状態を判定することにより、回転抵抗の増加に応じて始動時モータトルクTmsを削減するトルク補正処理を実行するか否かが判定される。ステップS6では、所定値A,Bによって区画される所定範囲内にクランク角速度が収まっているか否かが判定され、クランク角速度が所定範囲から外れていると判定された場合には、トルク補正処理を実行することなくステップS9に進み、モータジェネレータ12を始動制御する際の目標モータトルクTmtとして、始動時モータトルクTmsがそのまま設定されることになる。このように、クランク角速度が所定範囲から外れている場合には、エンジン振動と車体振動とが大きく共振しないため、この領域内においては始動時モータトルクTmsのトルク補正処理を行うことなく、目標モータトルクTmtを設定するようにしている。
また、ステップS7では、運転者によってアクセルペダルが踏み込まれているか否かが判定される。ステップS7において、アクセルペダルが踏み込まれていると判定された場合には、トルク補正処理を実行することなくステップS9に進み、目標モータトルクTmtとして始動時モータトルクTmsがそのまま設定されることになる。このように、アクセルペダルが踏み込まれた場合には、運転手が素早く発進しようとしていることから、始動時モータトルクTmsを削減するトルク補正処理を実行することなく、モータトルクを高く設定してエンジン11を素早く始動するようにしている。
さらに、ステップS8では、走行路が登坂路であるか否かが判定される。ステップS8において、走行路が登坂路である判定された場合には、トルク補正処理を実行することなくステップS9に進み、目標モータトルクTmtとして始動時モータトルクTmsがそのまま設定されることになる。このように、走行路が登坂路である場合には、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたときの後退移動を回避する必要があるため、始動時モータトルクTmsを削減するトルク補正処理を実行することなく、モータトルクを高く設定してエンジン11を素早く始動するようにしている。
そして、ステップS6において、クランク角速度が所定範囲内に収まっていると判定され、ステップS7において、アクセルペダルが踏み込まれていないと判定され、続くステップS8において、走行路が登坂路以外であると判定された場合には、ステップS10に進み、トルク補正手段として機能するハイブリッド制御ユニット43により、始動時モータトルクTmsのトルク補正処理が開始されるようになっている。
まずステップS10では、クランク角に基づき図5の補正値マップを参照することによってモータトルク補正値Tmhが算出され、続くステップS11では、始動時モータトルクTmsからモータトルク補正値Tmhを減算することによって目標モータトルクTmtが算出される。続いて、ステップS12では、クランキング時の始動回転数を確保するためのトルク下限値Tmlが設定されるとともに、算出された目標モータトルクTmtがトルク下限値Tmlを下回る場合には、目標モータトルクTmtがトルク下限値Tmlまで引き上げられる。そして、ステップS13において、目標モータトルクTmtに基づき設定された駆動電流がモータジェネレータ12に供給され、モータジェネレータ12によってエンジン11がクランキングされることになる。
ここで、図5の補正値マップに示すように、モータトルク補正値Tmhは、ピストンが上死点(TDC)に近づくにつれて増加する一方、ピストンが下死点(BDC)に近づくにつれて減少するように設定されている。つまり、いずれかのシリンダ内で空気が圧縮されてクランク軸18の回転抵抗が増大するときには、モータトルク補正値Tmhは増加するように設定されるため、このモータトルク補正値Tmhによって補正される目標モータトルクTmtは減少することになる。このように、クランク角からクランク軸18の回転抵抗を判定するとともに、増加する回転抵抗に応じてモータトルクを減少させるようにしたので、エンジン反力の大きな変動を回避することができ、エンジン振動および車体振動を抑制することが可能となる。
なお、前述したモータトルク制御は、アイドリングストップ制御から復帰する際に実行されるモータトルク制御であるが、イグニッションスイッチ44の操作によってエンジン11を始動する際に、図3のフローチャートに沿ってモータジェネレータ12のモータトルク制御を実行しても良い。また、図5の補正マップにあっては、作図の都合上、位相を180°ずらした2つのピストンがそれぞれ圧縮行程に移行したときのモータトルク補正値Tmhを示しているが、図示するエンジン11は2気筒エンジンに限られることはなく、単気筒エンジンであっても良く、3気筒以上の多気筒エンジンであっても良い。
また、前述したモータトルク制御にあっては、クランク角のみに基づいてモータトルク補正値Tmhを算出するようにしているが、これに限られることはなく、他の方法によってモータトルク補正値Tmhを算出するようにしても良い。ここで、図6および図7は本発明の他の実施の形態である車両用制御装置によって参照される補正値マップである。
まず、図6に示すように、クランク角およびクランク角速度に基づいてモータトルク補正値Tmhを算出するようにしても良い。エンジン振動と車体振動との共振量はクランク角速度に応じて変動するため、クランク角速度が共振点に近づく程にモータトルク補正値Tmhを大きく設定し、クランク角速度が共振点から離れる程にモータトルク補正値Tmhを小さく設定しても良い。このように、クランク角とクランク角速度とに基づいてモータトルク補正値Tmhを設定することにより、エンジン始動時のモータトルクをより適切に制御することができるため、エンジン振動および車体振動を抑制して車両品質を向上させることが可能となる。なお、図示する場合には、共振点に最も近づいたときのモータトルク補正値Tmhを符号αで示し、共振点から離れたときのモータトルク補正値Tmhを符号βで示し、共振点に最も離れたときのモータトルク補正値Tmhを符号γで示している。
また、図7に示すように、圧縮行程となるシリンダに応じてモータトルク補正値Tmhを変化させるようにしても良い。つまり、エンジン11が複数のシリンダバンクを備える水平対向エンジンやV型エンジン等である場合には、一方のシリンダバンクが圧縮行程に入ったときのエンジン振動と、他方のシリンダバンクが圧縮行程に入ったときのエンジン振動とが、エンジンマウントの位置などに応じて変化することになる。このため、一方のシリンダバンク(シリンダ#1,#2)が圧縮行程に入るときのモータトルク補正値Tmhと、他方のシリンダバンク(シリンダ#3,#4)が圧縮行程に入るときのモータトルク補正値Tmhとを変化させることにより、エンジン始動時のモータトルクをより適切に制御することができるため、エンジン振動および車体振動を抑制して車両品質を向上させることが可能となる。
さらに、前述したモータトルク制御にあっては、エンジン始動時に実行されるモータトルク制御となっているが、このようなモータトルク制御をエンジン停止時に適用することも可能である。ここで、図8(A)および(B)はエンジン停止時のモータトルクとクランク軸18の回転抵抗との関係を示す説明図であり、図9はエンジン停止時におけるエンジン回転数およびモータトルクの変動状況を示す説明図である。
図8(A)および(B)に示すように、車両状態に応じてアイドリングストップ制御が実行されたり、運転手の操作によってイグニッションスイッチ44から停止信号が出力されたりした場合には、モータジェネレータ12からエンジン回転を促すアシスト方向にモータトルクが出力される。なお、エンジン停止時に出力されるモータトルクはクランク軸18の回転抵抗よりも小さく設定されており、エンジン回転数は徐々に低下することになる。そして、エンジン回転数が低下する過程においては、図5〜図7の補正値マップに基づいて、クランク角やクランク角速度等からモータトルク補正値Tmhを設定し、所定の停止時モータトルクからモータトルク補正値Tmhを減算することにより、目標モータトルクTmtを算出するようにしている。つまり、図9に示すように、モータジェネレータ12から出力されるモータトルクをクランク角に応じて変動させることにより、エンジン反力の変動を抑制することができるため、エンジン振動および車体振動を軽減することが可能となっている。なお、設定される停止時モータトルクとモータトルク補正値Tmhとの大きさによっては、図8(A)に示すように圧縮時のモータトルクがアシスト方向に出力されるだけでなく、図8(B)に示すように圧縮時のモータトルクがブレーキ方向に出力されるようになっている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、クランク軸18に直結したモータジェネレータ12によってエンジン11をクランキングしているが、これに限られることはなく、減速ギヤ等を介してクランク軸18に連結されるスタータモータによってエンジン11をクランキングさせるようにしても良い。つまり、本発明の車両用制御装置が適用される車両としては、ハイブリッド車両に限られることはなく、駆動源としてエンジン11のみを備えた車両であっても良い。
また、図5〜図7に示す補正値マップにあっては、上死点(TDC)においてモータトルク補正値Tmhが最大となるように設定されているが、これに限られることはなく、バルブタイミング等によってクランク軸18の回転抵抗の最大値が上死点からずれる場合には、これに応じてモータトルク補正値Tmhの最大値を上死点からずらして設定しても良い。
また、吸気行程、排気行程、膨張行程の各行程においても、回転抵抗に微少な変動を生じることになるが、この回転抵抗の変動に合わせてモータトルクを補正しても良いことはいうまでもない。
なお、本発明の車両用制御装置が適用されるエンジン形式としては、水平対向エンジンやV型エンジンに限られることはなく、1つのシリンダバンクを備える直列エンジンであっても良いことはいうまでもない。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置によって制御されるエンジンを備えたパワーユニットを示すスケルトン図である。 エンジン始動時のモータトルクとクランク軸の回転抵抗との関係を示す説明図である。 エンジン始動時におけるモータトルク制御の実行手順を示すフローチャートである。 エンジン回転数と始動時モータトルクとの関係を示すトルクマップである。 クランク角とモータトルク補正値との関係を示す補正値マップである。 本発明の他の実施の形態である車両用制御装置によって参照される補正値マップである。 本発明の他の実施の形態である車両用制御装置によって参照される補正値マップである。 (A)および(B)はエンジン停止時のモータトルクとクランク軸の回転抵抗との関係を示す説明図である。 エンジン停止時におけるエンジン回転数およびモータトルクの変動状況を示す説明図である。
符号の説明
11 エンジン
12 モータジェネレータ(電動モータ)
43 ハイブリッド制御ユニット(モータ駆動手段,トルク補正手段)
47 クランク角センサ(クランク角検出手段)

Claims (5)

  1. エンジンとこれに連結される電動モータとを備え、エンジン始動時とエンジン停止時との少なくともいずれかのときに前記電動モータを駆動制御する車両用制御装置であって、
    前記エンジンのクランク角を検出するクランク角検出手段と、
    前記電動モータに駆動信号を出力し、前記電動モータから前記エンジンに対してアシスト方向にモータトルクを伝達するモータ駆動手段と、
    前記電動モータから出力されるモータトルクをクランク角に基づいて補正するトルク補正手段とを有することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記トルク補正手段は、クランク角に基づいて前記エンジンの回転抵抗を判定し、回転抵抗が増大するときにはモータトルクを減少させることを特徴とする車両用制御装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用制御装置において、
    前記トルク補正手段は、クランク角速度が所定範囲から外れるときにはモータトルクの補正を禁止することを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記トルク補正手段は、クランク角速度に基づいてモータトルクの補正量を変化させることを特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記トルク補正手段は、前記エンジンに設けられる複数のシリンダバンクのうち、前記エンジンの回転抵抗を増大させている前記シリンダバンクをクランク角に基づいて判定し、前記シリンダバンクごとにモータトルクの補正量を変化させることを特徴とする車両用制御装置。
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