JP2010274876A - ハイブリッド車両の振動制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の振動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制振機能の向上を図ることが可能なハイブリッド車両の振動制御装置を提供する。
【解決手段】振動制御装置10は、エンジン20と駆動輪27が接続される車両駆動軸26との間に設けられたモータジェネレータ22と、エンジン20とモータジェネレータ22との間の締結及び開放を行う第1クラッチ21と、モータジェネレータ22と車両駆動軸26との間の締結及び開放を行う第2クラッチ23とを備えている。また、振動制御装置10は、エンジン20の停止過程において第1クラッチ21を開放状態とすると共に、第2クラッチ23を部分的に締結状態とし、且つ、エンジン20の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から回転速度変動を算出し、所定回転速度に回転速度変動を加算して、モータジェネレータ22を運転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両の振動制御装置に関する。
従来、内燃機関とモータを組み合わせて車両を駆動するハイブリッド自動車においては、燃費向上のために、車両停止時に内燃機関を一時的に停止し、発進とともにモータにより内燃機関を始動するアイドルストップが行われる。また走行中においても、比較的低負荷走行時等に内燃機関を停止し、モータのみにより走行するEV走行が行われる。この内燃機関始動時及び停止時には、内燃機関から吸入空気の圧縮・膨張に伴うトルク変動が発生するため、それが駆動系やエンジンマウント系の共振を励起して、大きな振動が発生する。
そこで、内燃機関停止時に内燃機関の回転数に基づいて内燃機関のトルク変動を算出し、それと逆位相のトルク変動をモータから発生させることにより、内燃機関のトルク変動を打ち消し、エンジン振動を低減するハイブリッド車両の振動制御装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−305807号公報
従来の振動制御装置では、内燃機関のトルク変動を打ち消すトルクをモータから発生させる制振制御を行うため、エンジン振動は低減する。しかし、エンジン振動を打ち消すためにモータから発生したトルクは車両駆動軸へ伝達されるため、それが車体に伝達されて却って車体振動を悪化させてしまう場合がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、制振機能の向上を図ることが可能なハイブリッド車両の振動制御装置を提供することにある。
本発明のハイブリッド車両の振動制御装置は、内燃機関と駆動輪が接続される車両駆動軸との間に設けられた電動機と、前記内燃機関と前記電動機との間に設けられ、両者間の締結及び開放を行う第1クラッチと、前記電動機と前記車両駆動軸との間に設けられ、両者間の締結及び開放を行う第2クラッチと、を備えたハイブリッド車両の振動制御装置であって、前記内燃機関の停止過程において前記第1クラッチを開放状態とする第1クラッチ制御手段と、前記内燃機関の停止過程において前記第2クラッチを部分的に締結状態とする第2クラッチ制御手段と、前記内燃機関の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から回転速度変動を算出し、所定回転速度に前記回転速度変動を加算して、前記電動機を運転させる電動機制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば内燃機関の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から回転速度変動を算出し、所定回転速度に回転速度変動を加算して、電動機を運転させるため、内燃機関停止過程における振動を抑制することができる。さらに、内燃機関
の停止過程において第2クラッチを部分的に締結状態とするため、内燃機関停止過程における振動を抑制するために電動機において発生させた振動成分が車両駆動軸に伝達され難くなり、車体にも伝達され難くなる。従って、制振機能の向上を図ることができる。
本実施形態に係る振動制御装置を搭載したハイブリッド車両を模式的に示す構成図である。 本実施形態に係る振動制御装置の基本動作を示すタイミングチャートである。 定速走行においてエンジンを停止する場合における詳細を示すグラフであって、(a)は各種回転速度を示し、(b)はモータトルクを示し、(c)は振動を示すエンジンロール角を示している。 減速時においてエンジンを停止する場合における詳細を示すグラフであって、(a)は各種回転速度を示し、(b)はモータトルクを示し、(c)は振動を示すエンジンロール角を示している。 変速比に応じたモータジェネレータの最大トルク等を示すグラフである。 第2実施形態において定速走行においてエンジンを停止する場合における詳細を示すグラフであって、(a)は各種回転速度を示し、(b)はモータトルクを示し、(c)は振動を示すエンジンロール角を示している。 変速比に応じたモータジェネレータの最大トルク等を示す第2のグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る振動制御装置を搭載したハイブリッド車両を模式的に示す構成図である。図1に示すように、ハイブリッド車両1は、ディーゼルエンジンとモータジェネレータとの2種類の動力源で車輪を駆動することにより、低燃費化を実現したものである。
ハイブリッド車両1は、エンジン(内燃機関)20、第1クラッチ21、モータジェネレータ(電動機)22、第2クラッチ23、変速機(変速機構)24、デファレンシャルギア25、車両駆動軸26、車輪27、及びエンジンマウント28を備えている。
エンジン20は、6気筒4サイクルエンジンからなっている。第1クラッチ21は、エンジン20の出力軸に連結されている。第1クラッチ21の出力軸はモータジェネレータ22のロータ入力軸に接続されている。このため、第1クラッチ21は、エンジン20とモータジェネレータ22との締結及び開放を行うものとして機能する。
モータジェネレータ22は、エンジン20と車両駆動軸26との間に設けられ、エンジン20の動力補助、発電、減速時の回生、及びエンジン始動を行うものである。また、モータジェネレータ22のロータの出力軸は第2クラッチ23の入力軸に連結されている。第2クラッチ23の出力軸は変速機24の入力軸に接続されている。このため、第2クラッチ23は、モータジェネレータ22と車両駆動軸26との締結及び開放を行うものとして機能する。
変速機24は、5つの変速比を選択可能な5速自動変速機であって、変速機24の出力軸はデファレンシャルギア25を介して車両駆動軸26に連結される。車両駆動軸26には車輪27が接続されている。また、エンジン20、モータジェネレータ22、及び変速機24が結合されたパワープラントは、エンジンマウント28を介して車体に弾性支持されている。
さらに、ハイブリッド車両1は、制振制御装置10と、バッテリ29と、インジェクタ30とを備えている。また、制振制御装置10は、第1クラッチ制御装置(第1クラッチ制御手段)11と、第2クラッチ制御装置(第2クラッチ制御手段)12と、インバータ13と、ECU(Engine Control Unit)14と、各種センサ15とを備えている。
第1クラッチ制御装置11は、第1クラッチ21の結合及び分離を制御するものである。特に第1クラッチ制御装置11は、エンジン20の停止過程において第1クラッチ21を開放状態とする。これにより、停止により駆動力及び制御力を発生させ得ないエンジン20と車両駆動軸26側との接続関係を遮断する。
また、第2クラッチ制御装置12は、第2クラッチ23の結合及び分離を制御するものである。特に本実施形態において第2クラッチ制御装置12は、エンジン20の停止過程において第2クラッチ23を部分的な締結状態とする。これにより、エンジン20の停止過程における振動を抑制することとしている。詳細については後述する。
インバータ13は、モータジェネレータ22の三相コイルに対して要求トルクを得るための駆動電流を出力するものである。また、インバータ13は、回生時に得られる電力をバッテリ29に供給して充電を行わせるものでもある。
ECU14は、車両制御の中枢をなす制御装置であって、エンジン20、クラッチ制御装置11,12、及びインバータ13を総合的に制御する。また、各種センサ15は、エンジン20のクランク角θを検出するクランク角センサ(クランク角検出手段)15a、エンジン20の回転数を検出する回転数センサ(回転数検出手段)15b、運転者によるアクセルペダル操作量を検出するためのアクセルセンサ15c、及び、ブレーキペダル操作量を検出するためのブレーキセンサ15dからなっている。これらセンサ15は、各種の検出信号を随時ECU14に送信するようになっている。なお、アクセルセンサ15cとブレーキセンサ15dはそれぞれのペダル操作の有無を検出するためのアクセルスイッチ及びブレーキスイッチを内蔵している。
ECU14は上記各センサ15の検出信号を基に、エンジン20に対して燃料噴射を行うインジェクタ30へ燃料噴射量制御信号を出力する。また、ECU14は、インバータ13に対して、モータジェネレータ22の出力トルクを制御するための界磁電流制御信号を出力する。
また、本実施形態においてECU14は、エンジン20の停止過程における振動を抑制するために、電動機制御機能を有している。4サイクルエンジンでは停止時のようなモータリング時(非燃焼時)においても、その回転とともに空気を圧縮・膨張させることにより、気筒内の圧力が上下する。そして、そのクランク角におけるクランク・コンロッドの幾何的形状により、気筒内圧力がトルクに変換されてトルク変動が起き、それが振動系に対する加振力となる。
エンジン振動はトルク変動の反力がエンジン本体に入力されることにより発生するため、本実施形態のようにエンジン20とモータジェネレータ22とを第1クラッチ21で切り離して停止したり、第1クラッチ21を部分締結して始動したりする場合でも、モータジェネレータ22からそのトルク変動と逆相のトルク変動を発生することにより、そのトルク変動反力もエンジン本体に入力され、エンジントルク変動反力を打ち消すことができ、エンジン振動を低減することが可能となる。
このため、ECU14の電動機制御機能は、エンジン20の停止過程において、エンジン20の停止過程におけるエンジン20のトルク変動に負の所定係数(−1以下の数(絶
対値は1以上の数))を乗じる。これにより、モータジェネレータ22によって発生させるべきトルク変動を算出する。そして、電動機制御機能は、このトルク変動が得られるように、モータジェネレータ22の回転速度の変動分(回転速度変動)を求める。次いで、この回転速度変動を所定回転速度に加算してモータジェネレータ22を運転させる。以上により、電動機制御機能は、エンジン20の停止過程における振動を抑制する。
しかし、上記の回転速度変動は、第2クラッチ23を介して車両駆動軸26に伝達され、これが振動の原因となってしまう。そこで、本実施形態において第2クラッチ制御装置12は、エンジン20の停止過程において第2クラッチ23を部分的な締結状態とし、振動が車両駆動軸26に伝達され難いようにする。
以上により、電動機制御機能は、エンジン停止過程における振動を抑制しつつ、その振動を抑制するためにモータジェネレータ22にて発生させるトルク変動についても車両駆動軸26に伝わり難くして、全体として制振機能を向上させている。
次に、本実施形態に係る振動制御装置10の動作を説明する。図2は、本実施形態に係る振動制御装置10の基本動作を示すタイミングチャートである。エンジン20には、エンジン回転軸回りにエンジン20本体が回転振動するロール共振が存在する。特に、エンジン20は、トルク変動の(気筒数/2)次で表される回転基本次数成分(6気筒の場合は回転3次)がロール共振周波数と略一致すると、大きな振動を発生してしまう。そして、振動は、エンジンマウント28を介して車体に伝達され、大きな車体振動を引き起こす。通常、このロール共振周波数を、エンジン20の常用運転領域から外すため、アイドル回転数の回転基本次数以下の周波数となるようにエンジンマウント28のばね定数が設定されている。しかし、エンジン始動時やエンジン停止時においては、回転基本次数成分がこれらの共振周波数を通過するため、共振が励起される。
図2に示すように、まず、時刻t1においてブレーキペダルが開放されると、ブレーキスイッチがオフとなり、ブレーキセンサ15dはその旨の信号をECU14に出力する。ECU14は、これに伴い、第1クラッチ制御装置11を制御して第1クラッチ21を締結させると共に(図2(f)参照)、モータジェネレータ22にトルク指令値を与え(図2(e)参照)、モータジェネレータ22を回転駆動させる(図2(c)参照)。これにより、エンジン20は始動していないものの、第1クラッチ21を介して接続されるため、エンジン20についても回転駆動することとなる(図2(c)参照)。そして、エンジン20及びモータジェネレータ22の回転数が上昇する(図2(b)(c)参照)。次いで、回転数が特定値(本実施形態では1000rpm)に達すると、インジェクタ30から燃料噴射が開始され、エンジンはアイドル運転を行う(図2(d)参照)。なお、この段階において第2クラッチ23は締結しておらず(図2(g)参照)、車速は0kmである(図2(a)参照)。
次に、時刻t2においてアクセルペダルが踏み込まれたとすると、アクセルセンサ15cは、その旨の信号を出力すると共にアクセル操作量の信号についてもECU14に出力する。これにより、ECU14は、エンジン20及びモータジェネレータ22に対するトルク指令値を演算し、そのトルク指令値に応じたエンジントルク信号及びモータトルク信号を出力する発生する(図2(d)(e)参照)。また、第2クラッチ制御装置12は、第2クラッチ23の部分締結を経て完全締結とし(図2(g)参照)、車両1を駆動させる(図2(a)参照)。そして、車速は次第に上昇していく(図2(a)参照)。なお、時刻t2〜t3の期間では、エンジン20とモータジェネレータ22との双方により車両1が加速される。
次いで、時刻t3においてアクセルペダルの操作量が一定とされたとする。すなわち、
運転者が車両1を定速走行させようとしているとする。この場合、加速を要しないため、ECU14は、アクセルセンサ15cからの信号に基づいて、エンジントルク及びモータジェネレータトルクを低下させる(図2(d)(e)参照)。そして、ECU14は、エンジン20及びモータジェネレータ22の回転数を一定に保つ(図2(b)(c)参照)。
そして、定速走行が一定時間経過した時刻t4に達したとする。この場合、ECU14は定速走行に入ったと判断し、エンジン20への燃料噴射を停止する。これにより、エンジントルクはゼロになると共に(図2(d)参照)、エンジン回転数は低下し始め、最終的にゼロとなる(図2(b)参照)。
また、時刻t4直後のエンジン20の停止過程において、第1クラッチ制御装置11は第1クラッチ11を開放する(図2(f)参照)。このとき、ECU14は、エンジントルク変動をキャンセルするトルクを、モータジェネレータ22から発生させる。すなわち制振制御を実施する(図2(e)参照)。実施の過程において第2クラッチ制御装置12は第2クラッチ23を部分締結とし(図2(g)参照)、振動が車両駆動軸26に伝達されにくいようにする。
そして、時刻t5において再度アクセルが踏み込まれると、加速のためにECU14はモータジェネレータ22のトルクを増大させる(図2(e)参照)。また、第1クラッチ制御装置11は第1クラッチ21を部分締結にし(図2(f)参照)、第1クラッチ21の部分締結による滑りトルクによってエンジン回転数を上昇させる(図2(b)参照)。そして、エンジン20が目標の回転数に達すると、第1クラッチ制御装置11は第1クラッチ21を完全締結し(図2(f)参照)、ECU14は、インジェクタ30から燃料噴射を開始させると共に、エンジントルクを上昇させる(図2(d)参照)。
次いで、時刻t6でアクセルスイッチがオフになり、ブレーキが踏まれたとする。これにより、ECU14は、燃料噴射を停止すると共に、モータジェネレータ22から回生トルクを発生する(図2(e)参照)。そして、車両1を減速すると共に(図2(b)参照)、その減速エネルギーを電気エネルギーとしてバッテリ29に充電する。
次に、ブレーキが踏まれてから特定の時間が経過した時刻t7となったとする。この場合、第1クラッチ制御装置11は第1クラッチ21を開放し(図2(f)参照)、エンジン20を停止動作させる(図2(b)(d)参照)。この際においても、ECU14は、エンジントルク変動をキャンセルするトルクを、モータジェネレータ22から発生させる制振制御を実施する(図2(e)参照)。この際、同様に第2クラッチ制御装置12は第2クラッチ23を部分締結とし(図2(g)参照)、振動が車両駆動軸26に伝達されにくいようにする。そして、時刻t8で車両1が停止する。
次に、図2の時刻t4,t7において実施される制振制御について詳細に説明する。4サイクルエンジンでは停止時のようなモータリング時(非燃焼時)においても、その回転とともに空気を圧縮・膨張させることにより、気筒内の圧力が上下する。そして、そのクランク角におけるクランク・コンロッドの幾何的形状により、気筒内圧力がトルクに変換されてトルク変動が起き、それが振動系に対する加振力となる。
エンジン振動はトルク変動の反力がエンジン本体に入力されることにより発生するため、本実施形態のようにエンジン回転軸とモータジェネレータ22とを第1クラッチ21で切り離して停止したり、第1クラッチ21を部分締結して始動したりする場合でも、モータジェネレータ22からそのトルク変動と逆相のトルク変動を発生することにより、そのトルク変動反力もエンジン本体に入力され、エンジントルク変動反力を打ち消すことがで
き、エンジン振動を低減することが可能となる。
しかし、車両駆動軸26に関しては、第2クラッチ22が締結状態であると、モータジェネレータ22から発生するトルク変動がそのまま車両駆動軸26に出力されてしまう。そのため、図2に示したように、制振制御を行う際は第2クラッチ23の締結力を制御することにより部分締結状態とし、滑りトルクだけを車両駆動軸26に伝達させることにより、トルク変動が車両駆動軸26に伝達されることを防止している。
図3は、定速走行においてエンジン20を停止する場合における詳細を示すグラフであって、(a)は各種回転速度を示し、(b)はモータトルクを示し、(c)は振動を示すエンジンロール角を示している。
図3(a)に示すように、第1クラッチ21と第2クラッチ23とが締結状態であり、エンジン20、モータジェネレータ22及び変速機24の入力側の回転速度が1500rpmで安定しているとする。すなわち、車両1は、回転速度1500rpmに応じた定速走行している。
その後、定速走行が一定時間経過した時刻t41に達したとする。時刻t41においてECU14は、第2クラッチ23を部分締結状態として滑らせながら、モータジェネレータ22の回転速度を1688rpmに設定する(図3(a)参照)。そして、振動制御装置10は、部分締結の締結力を制御しながら、変速機24の入力側の回転速度を時刻t41以前と同様に1500rpmに保つ。
ここで、モータジェネレータ22の回転速度を1688rpmに設定する理由は以下の通りである。まず、上記したように、エンジン20のトルク変動を打ち消すためには、このトルク変動に相当するトルクをモータジェネレータ22において発生させることとなる。このため、モータジェネレータ22の回転速度は揺らぎを示すこととなる。この揺らぎによって、モータジェネレータ22の回転速度が1500rpmを下回ってしまうと、変速機24の入力側に与えるトルクは逆方向となってしまい、却って振動を増加させる原因となりかねない。すなわち、図3に示す例は定速走行時の例であるため、正方向のトルクを発生させなければならず、モータジェネレータ22の回転速度は揺らぎの最大値を考慮しても1500rpmを下回らないようにしなければならない。
ここで、エンジン20の平均回転速度は、
Figure 2010274876
であるから、
Figure 2010274876
なる演算式によって求めることができる。
そして、これに対応する回転速度の揺らぎの最大値、すなわち回転速度変動の最大値は、
Figure 2010274876
なる演算式によって求めることができる。
そして、本実施形態において、I=0.25kgmであり、I=0.18kgmであり、T=T=150Nmであり、n=3とすると、エンジン20の停止完了までの回転速度変動の最大値は、式(3)から188rpm(第1所定値の一例)となる。
以上により、ECU14は、第2クラッチ23を部分締結状態として滑らせながら、モータジェネレータ22の回転速度を1688rpm(所定回転数の一例)に設定する。このように、ECU14は、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)に対する第2クラッチ23の入力側の回転方向が、車両駆動軸26における要求トルク方向と同一となるように制御している。
そして、上記からも明らかなように、車両駆動軸26における要求トルクがその回転方向に対して正である場合(図2(e)の時刻t4参照)、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)の回転速度に対して、第1所定値を加算して所定回転数を算出する。なお、ECU14は、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)の回転速度に対して、第1所定値を加算しているが、これに限らず、第1所定値以上の値を加算するようにしてもよい。
その後、時刻t42において第1クラッチ制御装置11は第1クラッチ21を開放して、エンジン20を停止動作させる(図3(a)参照)。また、ECU14は、センサ15a,15bからの検出信号を入力し、マップに基づいてエンジン20のトルク変動を算出する。そして、ECU14は、エンジン20のトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から、モータジェネレータ22の回転速度変動を算出する。その後、ECU14は、所定回転数である1688rpmに回転速度変動を加算し、モータジェネレータ22を運転させる。これにより、図3(b)に示すように、モータトルクは振動を示す。
また、モータトルクの振動によって、エンジン20のロール角である振動は、小さくなっている(図3(c)参照)。そして、時刻t43においてエンジン20の回転速度が0rpm(規定の回転速度)に達すると、0rpmに達してからの経過時間に応じて、回転速度変動をゼロに漸近させる(図3(b)参照)。具体的にECU14は、0rpmに達してから0.2秒後に回転数変動がゼロとなるように漸近させる。
その後、時刻t44においてECU14は、モータジェネレータ22の回転速度を、もとの回転速度である1500rpmに設定し、時刻t45において第2クラッチ23が完全締結状態となり、定速走行が継続される。
図4は、減速時においてエンジン20を停止する場合における詳細を示すグラフであって、(a)は各種回転速度を示し、(b)はモータトルクを示し、(c)は振動を示すエンジンロール角を示している。
図4(a)に示すように、第1クラッチ21と第2クラッチ23とが締結状態であり、エンジン20、モータジェネレータ22及び変速機24の入力側の回転速度が2000rpmで安定しているとする。すなわち、車両1は、回転速度2000rpmに応じた走行している。
その後、時刻t71においてECU14は、第2クラッチ23を部分締結状態として滑らせながら、モータジェネレータ22の回転速度を1624rpmに設定する(図4(a)参照)。
ここで、モータジェネレータ22の回転速度を1624rpmに設定する理由は以下の通りである。まず、上記したように、エンジン20のトルク変動を打ち消すためには、このトルク変動に相当するトルクをモータジェネレータ22において発生させることとなる。このため、モータジェネレータ22の回転速度は揺らぎを示すこととなる。この揺らぎによって、モータジェネレータ22の回転速度が2000rpmを上回ってしまうと、変速機24の入力側に与えるトルクは逆方向となってしまい、却って振動を増加させる原因となりかねない。すなわち、図4に示す例は減速時の例であるため、負方向のトルクを発生させなければならず、モータジェネレータ22の回転速度は揺らぎの最大値を考慮しても2000rpmを上回らないようにしなければならない。
ここで、エンジン20の平均回転速度は、式(2)から求めることができる。そして、これに対応する回転速度の揺らぎの最大値、すなわち回転速度変動の最大値は、式(3)から求めることができる。
本実施形態において、I=0.25kgmであり、I=0.18kgmであり、T=T=150Nmであり、n=3とすると、エンジン20の停止完了までの回転速度変動の最大値は、式(3)から188rpmとなる。このため、2000rpmから188rpmを減算して、モータジェネレータ22の回転速度の1812rpmとすればよいようにも思える。
ところが、図4(a)に示すように、モータジェネレータ22の回転速度の最大値は、エンジン20の回転速度が0rpmとなった時刻t73以降において発生している。図3の例では、モータジェネレータ22の回転速度が1500rpmを下回らなければよいため、考慮する必要がない。すなわち、図3の例では時刻t43以降において発生する回転速度の最大値を考慮する必要がないが、要求トルクが負である場合には、これを考慮する必要がある。そして、このモータジェネレータ22の回転速度の最大値が訪れる時間は、
要求トルクが正である場合の最大2倍になり得る。このため、周波数が1/2となったことと等価といえ、回転速度変動の最大値は、式(3)の2倍となる。
このように、要求トルクが負である場合には、停止完了までに生じる回転速度変動の最大値の2倍を減算する必要がある。
よって、ECU14は、式(3)において演算された値を2倍し、376rpmという値(第2所定値の一例)を算出する。そして、ECU14は、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)の回転速度から、376rpmを減算して、モータジェネレータ22の回転速度を1624rpm(所定回転数の一例)に設定する。
このようにして、ECU14は、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)に対する第2クラッチ23の入力側の回転方向が、車両駆動軸26における要求トルク方向と同一となるように制御している。
また、上記からも明らかなように、車両駆動軸26における要求トルクがその回転方向に対して負である場合(図2(e)の時刻t7参照)、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)の回転速度に対して、第2所定値を減算して所定回転数を算出する。なお、ECU14は、変速機24の入力側(すなわち第2クラッチ23の出力側)の回転速度に対して、第2所定値を減算しているが、これに限らず、第2所定値以上の値を減算するようにしてもよい。
その後、時刻t72において第1クラッチ制御装置11は第1クラッチ21を開放して、エンジン20を停止動作させる(図4(a)参照)。また、ECU14は、センサ15a,15bからの検出信号を入力し、マップに基づいてエンジン20のトルク変動を算出する。そして、ECU14は、エンジン20のトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から、モータジェネレータ22の回転速度変動を算出する。その後、ECU14は、所定回転数である1624rpmに回転速度変動を加算し、モータジェネレータ22を運転させる。これにより、図4(b)に示すように、モータトルクは振動を示す。
また、モータトルクの振動によって、エンジン20のロール角である振動は、小さくなっている(図4(c)参照)。そして、時刻t73においてエンジン20の回転速度が0rpm(規定の回転速度)に達すると、0rpmに達してからの経過時間に応じて、回転速度変動をゼロに漸近させる(図4(b)参照)。具体的にECU14は、0rpmに達してから0.2秒後に回転数変動がゼロとなるように漸近させる。
その後、時刻t74においてECU14は、モータジェネレータ22の回転速度を、もとの回転速度である2000rpmに設定し、時刻t75において第2クラッチ23が完全締結状態となり、要求回生トルクをモータジェネレータ22で吸収することにより、減速回生を行う。
このようにして、第1実施形態に係る振動制御装置10によれば、エンジン20の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から回転速度変動を算出し、所定回転速度に回転速度変動を加算して、モータジェネレータ22を運転させるため、エンジン20の停止過程における振動を抑制することができる。さらに、エンジン20の停止過程において第2クラッチ23を部分的に締結状態とするため、エンジン20の停止過程における振動を抑制するためにモータジェネレータ22において発生させた振動成分が車両駆動軸26に伝達され難くなり、車体にも伝達され難くなる。従って、制振機能の向上を図ることができる。
また、第2クラッチ23の出力側に対する第2クラッチ23の入力側の回転方向が、車両駆動軸26における要求トルクの方向と同一となるように、所定回転数を設定する。このため、要求トルクが正であるにも拘わらず、モータジェネレータ22側からの回転速度が小さくトルク方向が負になってしまい振動が発生することが防止される。
また、車両駆動軸26における要求トルクがその回転方向に対して正である場合、第2クラッチ23の出力側の回転速度に対して第1所定値以上を加算して、所定回転速度を求めると共に、第1所定値を、エンジン20の停止完了までに生じる回転速度変動の最大値とする。このため、第2クラッチ23の入力側の回転速度は第2クラッチ23の出力側の回転速度未満となることがなく、第2クラッチ23の入力側と出力側とにおいてトルク方向が逆とならず、常時正のトルクを発生させることができる。
また、第2クラッチ23の出力側の回転速度に対して第1所定値を加算して、所定回転速度を求めるため、第2クラッチ23の入力側と出力側との回転速度差を小さくしつつも、常時正のトルクを発生させることができる。特に、回転速度差が小さくなるため、効率悪化を抑えることができる。
また、車両駆動軸26における要求トルクがその回転方向に対して負である場合、第2クラッチ23の出力側の回転速度に対して第2所定値以上を減算して、所定回転速度を求めると共に、第2所定値を、エンジン20の停止完了までに生じる回転速度変動の最大値とする。このため、第2クラッチ23の入力側の回転速度は第2クラッチ23の出力側の回転速度を超えず、第2クラッチ23の入力側と出力側とにおいてトルク方向が逆とならず、常時負のトルクを発生させることができる。
また、第2クラッチ23の出力側の回転速度に対して第2所定値を減算して、所定回転速度を求めるため、第2クラッチ23の入力側と出力側との回転速度差を小さくしつつも、常時負のトルクを発生させることができる。特に、回転速度差が小さくなるため、効率悪化を抑えることができる。
また、エンジン20の回転速度が規定の回転速度未満となった場合、例えばエンジン20の極低回転時において回転速度変動の算出誤差により却って振動が悪化してしまう事態を防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る制振制御装置10は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点のみを説明する。
第2実施形態においてECU14は、エンジン20の振動を低減するにあたり、変速機24の変速比を変更するようにしている。変速比を変更する理由を説明する。図5は、変速比に応じたモータジェネレータ22の最大トルク等を示すグラフである。
図5に示すように、モータジェネレータ22には、最大トルクというものが存在する。具体的に回転速度が約2000rpm弱までの最大トルクは300Nmである。また、最大トルクは、回転速度が約2000rpm弱を超えると、その超え量にあわせて徐々に低下する傾向にある。
一方、車両1には車両1を前進させるための要求トルクというものが存在する。具体的に変速機24が5速に設定されている場合、要求トルクは約160Nmとなる。また、4速、3速、2速及び1速の場合の要求トルクは、それぞれ約130Nm、90Nm、60Nm及び40Nmとなる。
さらに、本実施形態に係る振動制御装置10は、エンジン20の停止時における振動を低減するために、モータジェネレータ22において回転速度変動を発生させる。このため、この回転速度変動分のトルクが必要となってしまう。この回転速度変動分のトルクTは、約150Nmである。よって、変速機24が5速に設定されている場合、要求トルク+回転速度変動分のトルクTは、310Nmとなってしまい、最大トルクの300Nmを超えてしまう。このことから、変速機24が5速に設定されている場合、回転速度変動分のトルクTは140Nm分しかなく、充分に振動を抑制できなくなってしまう。
以上の理由から、第2実施形態においてECU14は、要求トルク+回転速度変動分のトルクTがモータジェネレータ22の最大トルク以上となる場合、最大トルク未満となる変速比に変更するようにしている。例えば、図5に示す例の場合、変速機24が4速に設定されているとすると、要求トルク+回転速度変動分のトルクTは、最大トルクである300Nm未満となっている。よって、変速機24が5速に設定されている場合、ECU14は、4速に変更して、充分な振動抑制効果を得ようとする。
なお、図5に示す例の場合、変速機24が3速に設定されている場合であっても、要求トルク+回転速度変動分のトルクTがモータジェネレータ22の最大トルク未満となる。よって、変速機24が5速に設定されている場合、ECU14は、3速に変更しても4速に変更してもよいが、望ましくは4速に変更する。4速である方がモータジェネレータ22の回転速度が小さく、効率悪化を抑えることができるからである。
なお、図5に示す右矢印は、図3を参照して説明した第1所定値である。すなわち、回転速度変動によって第2クラッチ23の出力側の回転数を下回らないように加算される回転速度を示している。
図6は、第2実施形態において定速走行においてエンジン20を停止する場合における詳細を示すグラフであって、(a)は各種回転速度を示し、(b)はモータトルクを示し、(c)は振動を示すエンジンロール角を示している。
図6(a)に示すように、第1クラッチ21と第2クラッチ23とが締結状態であり、エンジン20、モータジェネレータ22及び変速機24の入力側の回転速度が1200rpmで安定しているとする。すなわち、車両1は、変速機24が5速に設定され、回転速度1200rpmに応じた定速走行している。
その後、定速走行が一定時間経過した時刻t41’に達したとする。ECU14は、変速機24を5速から4速に変更する。これは、上記したように、5速では回転速度変動分のトルクを得ることができないからである。
時刻t42’以降については、図3に示した例と同様である。
なお、図5及び図6では、変速比を変更することにより、回転速度変動分のトルクが得られる場合を説明した。しかし、変速比を変更しても回転速度変動分のトルクが得られない場合がある。
図7は、変速比に応じたモータジェネレータ22の最大トルク等を示す第2のグラフである。図7に示すように、車両1の要求トルクが大きくなった場合、すべての変速比において回転速度変動分のトルクTを加算すると、必要となるトルクは最大トルクを超えてしまう。
このような場合、ECU14は、最大トルクを超える超え率が最も小さい変速比に変更する。具体的にECU14は、
Figure 2010274876
なる演算式においてβが最大となる変速比に変更する。
より具体的には図7の領域aに示すように、モータジェネレータ22の最大トルクが一定となる領域において、βは、
Figure 2010274876
なる演算式によって表わすことができる。
一方、図7の領域bに示すように、モータジェネレータ22の最大出力が一定となる領域において、βは、
Figure 2010274876
なる演算式によって表わすことができる。
従って、図7に示す例の場合、ECU14は5速及び4速については式(5)からβを
算出し、3速から1速については式(6)及び式(7)からβを算出する。そして、ECU14は最もβの値が大きい変速比を選択することとなる。
このようにして、第2実施形態に係る振動制御装置10によれば、第1実施形態と同様に、制振機能の向上を図ることができる。
さらに、第2実施形態によれば、エンジン20の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動と、車両駆動軸26における要求トルクとを加算し、加算した値がモータジェネレータ22の最大トルク以上となる場合、加算した値がモータジェネレータ22の最大トルク未満となる変速比に変更する。このため、エンジン20の振動を打ち消すためのトルク変動が不十分となることを防止することができる。さらに、モータジェネレータ22の回転速度が最小となる変速比に変更するため、効率悪化を抑えることもできる。
また、加算した値がモータジェネレータ22の最大トルク以上となる場合で、加算した値がモータジェネレータ22の最大トルク未満となる変速比が存在しないとき、最大トルクを超える超え率が最も小さい変速比に変更する。このため、限られたトルクの中で最大限に振動を抑えることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
1…ハイブリッド車両
10…制振制御装置
11…第1クラッチ制御装置(第1クラッチ制御手段)
12…第2クラッチ制御装置(第2クラッチ制御手段)
13…インバータ
14…ECU(電動機制御手段)
15…センサ
15a…クランク角センサ
15b…回転数センサ
15c…アクセルセンサ
15d…ブレーキセンサ
20…エンジン(内燃機関)
21…第1クラッチ
22…モータジェネレータ(電動機)
23…第2クラッチ
24…変速機
25…デファレンシャルギア
26…車両駆動軸
27…車輪
28…エンジンマウント
29…バッテリ
30…インジェクタ

Claims (9)

  1. 内燃機関と駆動輪が接続される車両駆動軸との間に設けられた電動機と、
    前記内燃機関と前記電動機との間に設けられ、両者間の締結及び開放を行う第1クラッチと、
    前記電動機と前記車両駆動軸との間に設けられ、両者間の締結及び開放を行う第2クラッチと、を備えたハイブリッド車両の振動制御装置であって、
    前記内燃機関の停止過程において前記第1クラッチを開放状態とする第1クラッチ制御手段と、
    前記内燃機関の停止過程において前記第2クラッチを部分的に締結状態とする第2クラッチ制御手段と、
    前記内燃機関の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動から回転速度変動を算出し、所定回転速度に前記回転速度変動を加算して、前記電動機を運転させる電動機制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の振動制御装置。
  2. 前記電動機制御手段は、前記第2クラッチの出力側に対する前記第2クラッチの入力側の回転方向が、前記車両駆動軸における要求トルクの方向と同一となるように、前記所定回転数を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  3. 前記電動機制御手段は、前記車両駆動軸における要求トルクがその回転方向に対して正である場合、前記第2クラッチの出力側の回転速度に対して第1所定値以上を加算して、前記所定回転速度を求めると共に、前記第1所定値を、内燃機関の停止完了までに生じる前記回転速度変動の最大値とする
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  4. 前記電動機制御手段は、前記第2クラッチの出力側の回転速度に対して第1所定値を加算して、前記所定回転速度を求める
    ことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  5. 前記電動機制御手段は、前記車両駆動軸における要求トルクがその回転方向に対して負である場合、前記第2クラッチの出力側の回転速度に対して第2所定値以上を減算して、前記所定回転速度を求めると共に、前記第2所定値を、内燃機関の停止完了までに生じる前記回転速度変動の最大値の2倍とする
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  6. 前記電動機制御手段は、前記第2クラッチの出力側の回転速度に対して第2所定値を減算して、前記所定回転速度を求める
    ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  7. 前記第2クラッチと前記車両駆動軸との間に設けられ、複数の変速比を選択可能な変速機構をさらに備え、
    前記電動機制御手段は、前記内燃機関の停止過程におけるトルク変動に負の所定係数を乗じたトルク変動と、前記車両駆動軸における要求トルクとを加算し、加算した値が前記電動機の最大トルク以上となる場合、前記加算した値が前記電動機の最大トルク未満となり、且つ、電動機の回転速度が最小となる変速比に変更する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項6のいずれかに記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  8. 前記電動機制御手段は、加算した値が前記電動機の最大トルク以上となる場合で、前記加算した値が前記電動機の最大トルク未満となる変速比が存在しないとき、最大トルクを超える超え率が最も小さい変速比に変更する
    ことを特徴とする請求項7に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
  9. 前記電動機制御手段は、前記内燃機関の回転速度が規定の回転速度未満となった場合、規定の回転速度未満となってからの経過時間に従って、前記回転速度変動をゼロに漸近させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の振動制御装置。
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