JP2005090307A - 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法並びに自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関をクランキングする際に駆動軸に作用するトルク脈動を抑制する。
【解決手段】 クランク角θに基づいて予め設定した仮補正トルク設定マップを用いてリングギヤ軸に作用するトルク脈動を抑制するためのトルクとしての仮補正トルクTαtmpを求め、これにエンジンの回転数Neに基づく補正係数Kを乗じたと補正トルクTαを計算し(ステップS160)、この補正トルクTαを用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して(ステップS170〜S200)、モータMG2を駆動制御する。これによりエンジンをクランキングする際に駆動軸に作用するトルク脈動を抑制することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動力出力装置およびその制御方法並びに自動車に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エンジンと、このエンジンのクランクシャフトをキャリアに接続すると共に車軸に連結された駆動軸にリングギヤを接続したプラネタリギアと、このプラネタリギアのサンギアに動力を入出力する発電機と、駆動軸に動力を入出力する電動機とを備え、エンジンを始動するとき発電機を駆動しエンジンのクランキングを行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジン始動時に発電機によるエンジンのクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルクの変動を演算し、その演算結果に基づいて電動機の出力トルクを補正することにより、最終的な出力軸としての駆動軸のトルク変動を補正している。
特開平9−109694号公報(第6頁)
しかしながら、上述の動力出力装置では、発電機によるエンジンのクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルク変動を補正するものの、エンジン始動時にはこのようなトルク変動に加えてクランキングによるピストンの往復運動に起因するトルク脈動が駆動軸に作用することがある。こうしたトルク脈動は、このような動力出力装置を搭載した自動車などの運転者に違和感を与えるものであるので、できるだけ抑制することが望ましい。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに自動車は、内燃機関を始動するときに内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に作用するトルク脈動を抑制することを目的とする。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに自動車は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記駆動軸へのトルクの出力を伴って前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
該検出された回転位置に基づいて前記内燃機関のクランキングするために前記駆動軸に作用させるキャンセルトルクと該内燃機関のクランキングに伴って該駆動軸に作用する脈動トルクの抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定する作用トルク設定手段と、
前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記クランキング手段を駆動制御すると共に前記設定された作用トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する始動時駆動制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて内燃機関のクランキングするために駆動軸に作用させるキャンセルトルクと内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に作用する脈動トルクを抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定し、内燃機関の始動指示がなされたときには、内燃機関がクランキングされるようクランキング手段を駆動制御すると共に設定した作用トルクが駆動軸に出力されるよう電動機を駆動制御する。したがって、内燃機関の始動時に、クランキング手段による内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルクと内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に作用するトルク脈動とを抑制することができる。ここで、前記電動機は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸との間に接続されてなるものとすることもできる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記作用トルク設定手段は、前記キャンセルトルクを設定すると共に前記補正トルクを設定し、該設定したキャンセルトルクと該設定した補正トルクとの和を作用トルクとして設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、キャンセルトルクと補正トルクとを個別に設定して用いることができる。
また、本発明の動力出力装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記作用トルク設定手段は、前記回転数検出手段により検出された回転数が大きくなるほど小さくなる傾向で前記補正トルクを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の回転数に応じてトルク脈動を抑制することができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、操作者の操作に基づいて前記駆動軸に要求される要求トルクを設定する要求トルク設定手段を備え、前記始動時駆動制御手段は、前記設定された要求トルクと前記設定された作用トルクとの和のトルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、クランキング手段による内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルクと上述したトルク脈動とを抑制しながら操作者が駆動軸へ要求する要求トルクを駆動軸へ出力することができる。
あるいは、本発明の動力出力装置において、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力との入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段であるものとすることもできるし、 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを備え、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明の自動車は、上述したいずれかの態様の本発明の動力出力装置、すなわち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記駆動軸へのトルクの出力を伴って前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、該検出された回転位置に基づいて前記内燃機関のクランキングするために前記駆動軸に作用させるキャンセルトルクと該内燃機関のクランキングに伴って該駆動軸に作用する脈動トルクの抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定する作用トルク設定手段と、前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記クランキング手段を駆動制御すると共に前記設定された作用トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する始動時駆動制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されてなることを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述したいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載しているので、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、クランキング手段による内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルクに加え内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に作用するトルク脈動を抑制することができる効果や、クランキング手段による内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルクや上述したトルク脈動を抑制しながら操作者が駆動軸へ要求する要求トルクを駆動軸へ出力することができる効果などを奏することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、駆動軸へのトルクの出力を伴って該内燃機関をクランキングするクランキング手段と、該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出し、
(b)該検出された回転位置に基づいて前記内燃機関のクランキングするために前記駆動軸に作用させるキャンセルトルクと該内燃機関のクランキングに伴って該駆動軸に作用する脈動トルクの抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定し、
(c)前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記クランキング手段を駆動制御すると共に前記設定された作用トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する
ことを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法によれば、検出された回転位置に基づいて内燃機関のクランキングするために駆動軸に作用させるキャンセルトルクと内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に作用する脈動トルクの抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定し、内燃機関の始動指示がなされたときには、内燃機関がクランキングされるようクランキング手段を駆動制御すると共に設定された作用トルクが駆動軸に出力されるよう電動機を駆動制御するから、内燃機関の始動時に、クランキング手段による内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に出力されるトルクに加え内燃機関のクランキングに伴って駆動軸に作用するトルク脈動を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。このエンジンECU24には、クランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ23aからのクランク角θや吸気系に取り付けられた吸気温センサ23bからの吸気温Ta,負圧検出センサ23cからの吸気圧Va,スロットルポジションセンサ23eからのスロットルバルブ23dの開度(スロットル開度)SP,エンジン22の冷却系に取り付けられた冷却水温度センサ23fからの冷却水温Twなどが入力されている。また、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に運転停止しているエンジン22を始動する際の動作について説明する。図2は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の始動指示がなされたときに実行される。
始動時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Neやクランク角θ,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neとクランク角θは、クランクポジションセンサ23aにより検出されたクランク角θとこのクランク角θに基づいて計算された回転数NeとをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とリングギヤ軸32aに出力すべき駆動用のパワーとして駆動要求パワーPr*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。駆動要求パワーPr*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとして計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、入力したエンジン22の回転数Neとクランク角θとに基づいてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS120)。実施例では、トルク指令Tm1*は、図4のエンジン22を始動する際のモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neとの関係の一例に示すように、エンジン22の回転数Neとクランク角θとに基づいて設定される。図示するように、エンジン22の始動指示がなされた時間t1の直後からレート処理を用いて比較的大きなトルクをトルク指令Tm1*に設定し、エンジン22の回転数Neを迅速に増加させる。エンジン22の回転数Neが共振周波数を通過した時間t2以降のエンジン22のいずれかの気筒が膨張行程にさしかかるタイミングでトルク指令Tm1*にエンジン22を安定して回転数Nref以上にモータリングできるトルクを設定し、電力消費や駆動軸としてのリングギヤ軸32aにおける反力を小さくする。なお、膨張行程にさしかかるタイミングはクランク角θによって判断することができる。そして、エンジン22の回転数Neが制御開始回転数Nrefに至った時間t3からレート処理を用いてトルク指令Tm1*を値0とする。そして、エンジン22の完爆が判定された時間t5から発電用のトルクをトルク指令Tm1*に設定する。いま、エンジン22の始動指示がなされた直後を考えれば、トルク指令Tm1*には比較的大きなトルクが設定されることになる。
モータMG1のトルク指令Tm1*が設定されると、エンジン22の回転数Neが制御開始回転数Nrefより小さいか否かを判定する(ステップS130)。エンジン22の始動指示がなされた直後を考えれば、エンジン22の回転数Neは値0であるから、ステップS160に進み、クランク角θに基づく仮補正トルクTαtmpとエンジン22の回転数Neに基づく補正係数Kとの積として計算される補正トルクTαを設定する(ステップS160)。仮補正トルクTαtmpと補正係数Kとついて以下に説明する。
いま、実施例のエンジン22が4サイクルの多気筒のエンジンである場合のいずれかの気筒について考える。エンジン22をクランキングすると、対象の気筒は、吸気・圧縮・膨張・排気の4つの行程を繰り返す。このとき、燃料噴射や点火は行なわれないが、シリンダ内の圧力は圧縮行程で高くなり膨張行程で低くなる。こうしたシリンダ内の圧力変化は、ピストンを介してエンジン22のクランクシャフト26にトルクとして作用する。吸気行程や排気行程でもシリンダ内に若干の圧力変化が生じるが、圧縮行程や膨張行程に比してその大きさは小さいため無視することができる。クランクシャフト26に作用するトルクは、動力分配統合機構30を介して駆動軸としてのリングギア軸32aに作用するから、シリンダ内の圧力変化に基づくトルク脈動としてリングギヤ軸32aにも現われることになる。図5にシリンダ内の圧力変化に基づいてリングギア軸32aに作用するトルクとクランク角θとの関係の一例と抑制トルクとクランク角θとの関係の一例を示す。図中、破線がリングギア軸32aに作用するトルクとクランク角θとの関係を示し、実線が抑制トルクとクランク角θとの関係を示す。シリンダ内の圧力変化に基づいてリングギヤ32aに作用するトルクは、図示するように、対象の気筒が圧縮行程である下死点(−180°CA)から上死点(0°CA)までの範囲ではエンジン22の回転を抑制する方向に作用し、膨張行程の上死点(0°CA)から下死点(+180°CA)までの範囲ではエンジン22の回転を促進する方向に作用する。したがって、このトルクを打ち消す抑制トルクをリングギヤ軸32aに作用させることにより、クランキング時のリングギヤ軸32aのトルク脈動を低減することができる。したがって、抑制トルクは、シリンダ内の圧力変化に基づいてリングギヤ32aに作用するトルクの符号をプラスマイナスを変更すればよく、即ち、圧縮行程の下死点から上死点までの範囲ではエンジン22の回転を促進する方向に作用するトルクとして設定し、膨張行程の上死点から下死点までの範囲ではエンジン22の回転を抑制する方向のトルクとして設定すればよいのである。なお、シリンダ内の圧力変化に基づいてリングギヤ軸32aに作用するトルクは、エンジン22の大きさや特性、例えば吸排気のバルブタイミングなどにより異なるが、実験などにより予め求めることができる。多気筒のエンジンでは、こうした一気筒における抑制トルクを気筒分だけ重ね合わせることによりリングギヤ軸32aに作用させるべき抑制トルクを考えることができる。実施例の仮補正トルクTαtmpは、こうした考えの下に実験などによりクランキング時にリングギヤ軸32aに生じるトルク脈動を求め、これを打ち消すためにモータMG2から作用させるトルクとして設定した。実施例では、クランク角θと仮補正トルクTαtmpとの関係を仮補正トルク設定マップとして予めROM74に記憶しておき、クランク角θが与えられるとマップから対応する仮補正トルクTαtmpを導出して設定するものとした。補正係数Kは、エンジン22の回転数Neとリングギヤ軸32aに生じるトルク脈動の影響との関係を考慮するものである。エンジン22の回転数Neが大きくなるにしたがってリングギヤ軸32aに生じるトルク脈動の影響は小さくなるから、実施例では、エンジン22の回転数Neが大きくなるほど小さくなるよう補正係数Kを設定するものとした。図6に補正係数設定マップの一例を示す。実施例では、この補正係数設定マップをROM74に記憶しておき、エンジン22の回転数Neが与えられると、マップから対応する補正係数Kを導出して設定するものとした。
こうして補正トルクTαが設定されると、ステップS170に進み、バッテリ50の出力制限Woutと設定したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを次式(1)により計算すると共に(ステップS170)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを次式(2)により計算し(ステップS180)、計算したトルク制限Tmaxと仮モータトルクTm2tmpとを比較して小さい方のトルクをモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する(ステップS190)。上述の式(2)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。図7はエンジン22を始動する前における動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図であり、図8はエンジン22をクランキングしている最中における動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に減速ギヤ35のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(2)は、図8の共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、図8中のR軸上の2つの太線矢印は、モータMG1からトルク指令Tm1*のトルクを出力してエンジン22をクランキングする際に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするトルクと、エンジン22をクランキングする際にリングギヤ軸32aに作用するトルク脈動を抑制するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示している。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、モータMG1によりエンジン22をクランキングする際に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするトルクとリングギヤ軸32aに作用するトルク脈動を抑制するトルクとを受け持つと共に運転者が要求する要求トルクTr*に応じたトルクを出力することができる。
Tmax=(Wout−Tm1*・Nm1)/Nm2 …(1)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ+Tα)/Gr …(2)
こうしてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS200)。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。そして、エンジン22が完爆したか否かを判定する(ステップS210)。今、燃料噴射制御などがなされていないときを考えているので、エンジン22は、完爆しておらずステップS100に戻る。
ステップS130で回転数Neが制御開始回転数Nrefより大きくなると、モータMG1のトルク指令Tm1*が値0であるか否かを判定する(ステップS140)。前述したように、モータMG1のトルク指令Tm1*には、回転数Neが制御開始回転数Nref以上になると値0が設定されるが、レート処理を行なうことから、回転数Neが制御開始回転数Nref以上となっても直ちに値0とはならない。このステップS140では、実際にトルク指令Tm1*が値0となっているか否かを判定することになる。トルク指令Tm1*が値0になっていないときには、ステップS160以降の処理を実行する。ステップS140でモータMG1のトルク指令Tm1*が値0であると判定されると(ステップS140)、燃料噴射制御、点火制御の開始指示がなされ(ステップS150)。ステップS160以降の処理を実行する。ステップS210でエンジン22が完爆しているときには、エンジン22の始動完了と判断して始動時駆動制御ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の始動指示がなされたときには、エンジン22のクランキングに伴なって駆動軸としてのリングギヤ軸32aに生じるトルク脈動を低減するための補正トルクTαを用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータMG2を駆動するから、リングギヤ軸32aに生じるトルク脈動を低減することができる。もとより、エンジン22を始動している最中でも運転者のアクセルペダルの操作に応じたトルクをリングギア軸32aに出力することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図6の補正係数設定マップに例示するように、エンジン22の回転数Neが大きくなるにしたがって直線的に小さくなるよう補正係数Kを設定したが、補正係数Kはエンジン22の回転数Neが大きくなるほど小さくなる傾向に設定すればよいから、エンジン22の回転数Neに対して階段状に減少するよう設定するものとしたり、ある回転数まで一定値としその後直線的に或いは段階的に小さくするよう設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、仮補正トルクTαtmpと補正係数Kとの積として補正トルクTαを設定するものとしたが、エンジン22の回転数Neの変化に対してリングギア軸32aに作用するトルク脈動の変化が充分小さい場合には補正係数Kを用いず仮補正トルクTαtmpを補正トルクTαとして設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG1のトルク指令Tm1*に、図4に例示するように、クランキング開始時には比較的大きなトルクを設定し、共振周波数を超える回転数に至ったときに比較的小さなトルクを設定し、燃料噴射制御や点火制御を開始する際には値0となるトルクを設定するものとしたが、エンジン22をクランキング可能なトルクであれば如何なるトルクを設定するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を4サイクルの多気筒(例えば4気筒)のエンジンであるものとしたが、クランキングの際にトルク脈動を生じるエンジンであれば如何なる気筒数は幾つでも構わないし、他の形式のエンジン(例えば、2サイクルエンジン)に適用するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。この場合、路面を介してトルク脈動の影響を抑制するものとなる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22を始動する際のモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neとの関係の一例を示す説明図である。 リングギア軸32aに作用するトルクとクランク角θとの関係の一例と抑制トルクとクランク角θとの関係の一例を示す説明図である。 補正係数設定マップの一例を示す説明図である。 エンジン22を始動する前における動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 エンジン22をクランキングしている最中における動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23a クランクポジションセンサ、23b 吸気温センサ、23c 負圧検出センサ、23d スロットルバルブ、23e スロットルポジションセンサ、23f 冷却水温度センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,64a,64b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    前記駆動軸へのトルクの出力を伴って前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    該検出された回転位置に基づいて前記内燃機関のクランキングするために前記駆動軸に作用させるキャンセルトルクと該内燃機関のクランキングに伴って該駆動軸に作用する脈動トルクを抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定する作用トルク設定手段と、
    前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記クランキング手段を駆動制御すると共に前記設定された作用トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する始動時駆動制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記作用トルク設定手段は、前記キャンセルトルクを設定すると共に前記補正トルクを設定し、該設定したキャンセルトルクと該設定した補正トルクとの和を作用トルクとして設定する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 請求項2記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記作用トルク設定手段は、前記回転数検出手段により検出された回転数が大きくなるほど小さくなる傾向で前記補正トルクを設定する手段である
    動力出力装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置であって、
    操作者の操作に基づいて前記駆動軸に要求される要求トルクを設定する要求トルク設定手段を備え、
    前記始動時駆動制御手段は、前記設定された要求トルクと前記設定された作用トルクとの和のトルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する手段である
    動力出力装置。
  5. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力との入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する手段である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段である請求項5記載の動力出力装置。
  7. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを備え、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機である請求項5記載の動力出力装置。
  8. 前記電動機は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸との間に接続されてなる請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されてなる自動車。
  10. 内燃機関と、駆動軸へのトルクの出力を伴って該内燃機関をクランキングするクランキング手段と、該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    (a)前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出し、
    (b)該検出された回転位置に基づいて前記内燃機関のクランキングするために前記駆動軸に作用させるキャンセルトルクと該内燃機関のクランキングに伴って該駆動軸に作用する脈動トルクの抑制する補正トルクとを考慮した作用トルクを設定し、
    (c)前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記内燃機関がクランキングされるよう前記クランキング手段を駆動制御すると共に前記設定された作用トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する
    動力出力装置の制御方法。
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