JP2007276393A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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【課題】安定したインク供給性能のインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】 インクタンク10に貯留されるインクを記録媒体Pに向けて吐出する記録ヘッド8と、インクタンク10から記録ヘッド8にインクを供給するインク供給管11,14,17と、ダンパ15に備えられインクの異物を除去するフィルタ22と、フィルタ22の近傍でインクを加温する加温機構23と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、高粘度のインクを用いるインクジェット記録装置に関する。
一般に、様々な記録媒体に対して印刷を行うことのできる手段として、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、例えばピエゾ素子やヒータ等を用いて、記録ヘッドのノズルからインクを微小な液滴として紙等の記録媒体に向けて吐出し、記録媒体にインクを浸透若しくは定着させながら記録ヘッドを記録媒体上で移動させることにより記録媒体上に画像記録を行うものであり、製版工程を必要としないため需要に応じた印刷が可能であるという長所がある。特に、近年は、紫外線等の光によって硬化する光硬化型インクを用いたインクジェット記録装置が知られており、これによれば、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することでインクを硬化させ記録媒体上に定着させることができるため、透明又は半透明の樹脂フィルム等、インク吸収性のない記録媒体に対しても簡易に印刷を行うことが可能である。
このようなインクジェット記録装置においては、インクに混入したゴミやインク自身の析出物又はインク中の気泡などによってインク流路が塞がれることを防止する必要がある。また、インク中の異物が記録ヘッドのノズル側へ入り込むと、目詰まりを生じ吐出不良を引き起こすことがある。そこで、インク流路には、インク中の異物や気泡を除去するためのフィルタが設けられている。そして、効率的な気泡除去の為に、吐出回復動作時に前記フィルタに密着する弁を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインクジェット記録装置によれば、吐出回復動作によりインク流速が増した時に弁がフィルタに密着して一部を覆うことにより、フィルタの前後に所定値以上の圧力差を生じさせて効率良く気泡を除去することができるようになっている。
特開平6−64183号公報
しかしながら、インク流路にフィルタを設ける場合、インクの粘度が増加するほどフィルタ近傍での配管抵抗が高くなってしまい、インク送液性能が低下して高精細な画像記録ができないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、安定してインクを供給することのできるインクジェット記録装置の提供を目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、インクジェット記録装置において、
インクタンクに貯留されるインクを記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドと、
前記インクタンクから前記記録ヘッドに前記インクを供給するインク供給管と、
前記インク供給管に備えられ前記インクの異物を除去するフィルタと、
前記フィルタの近傍で前記インクを加温する加温機構と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、インクタンクから記録ヘッドにインクを供給するインク供給管にフィルタが備えられ、フィルタ近傍のインクは加温機構により加温されているので、インクは粘度を低下されてフィルタを通過する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
周囲の環境温度が15℃以下の場合に前記加温機構を作動させる制御部を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、周囲の環境温度が15℃以下の場合、加温機構が作動してフィルタを加温することにより、フィルタ近傍でインクは粘度を低下される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク供給管の途中で前記インクを一時的に貯留するダンパを備え、前記フィルタは前記ダンパの内部に備えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、インク供給管の途中にインクを一時的に貯留するダンパを備えることにより、インク供給の圧力変動が吸収される。また、ダンパの内部にフィルタを備えるので、ダンパとフィルタとを別々に分けて設ける必要がない。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクは30℃における粘度が10〜500mPa・sであり、前記加温機構は前記インクを30〜150℃に加温し、前記記録ヘッドは1ドットが2〜20plとなるように吐出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、30℃における粘度が10〜500mPa・sの高粘度インクを使用し、30〜150℃に加温して粘度が良好な状態とし、1ドットが2〜20plの小液滴となるように吐出して高精細な画像記録が行われる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクは、カチオン重合系紫外線硬化型インクであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、カチオン重合系紫外線硬化型インクが吐出され、着弾したインク液滴は紫外線を照射されて硬化することにより、画像記録が行われる、
請求項1に記載の発明によれば、フィルタ近傍でインクの粘度を低下させ、インクがフィルタを通過する抵抗を小さくすることができ、配管抵抗を低くすることができる。従って、安定してインクを供給することができ、高精細な画像記録が可能である。
請求項2に記載の発明によれば、周囲の環境温度が15℃以下と低い場合でも、フィルタ近傍のインク粘度を低下させて配管抵抗を低くすることができる。従って、環境温度が低いことによる配管抵抗の増加を防止して安定なインク供給を行う事が可能である。
請求項3に記載の発明によれば、ダンパとフィルタとを別々に分けて設ける必要がないので、装置自体の大型化を回避することが可能である。また、インク供給管にフィルタを備える場合、フィルタの面積はインク供給管の断面積に制限されるが、ダンパの内部にフィルタを備える場合、フィルタの面積を大きく確保することができ、異物除去を効率良く行う事が可能である。
請求項4に記載の発明によれば、高粘度インクを良好な粘度で小液滴となるように吐出するので、インク吸収性のない記録媒体に着弾してからの流動などを防止して高精細な画像記録を行う事が可能である。
請求項5に記載の発明のよれば、カチオン重合系紫外線硬化型インクを、安定したインク供給性能で吐出させて画像記録を行うので、インク吸収性のない記録媒体に対しても高精細な画像記録が可能である。
以下に、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
まず、図1に示すように、本実施形態において、インクジェット記録装置1はシリアル方式による画像記録を行うものであり、平板状に形成され記録媒体Pを非記録面側から支持するプラテン2が設けられている。プラテン2の上流側には、記録媒体Pをプラテン2と略同じ高さに案内する第1搬送ローラ3が備えられている。プラテン2の下流側には、記録媒体Pを搬送方向Xに搬送する第2搬送ローラ4が備えられている。第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ4は搬送機構5(図4参照)に接続されており、画像記録の際には所定速度で回転されるようになっている。
プラテン2の上方には、搬送方向Xに直交する主走査方向に延在する棒状のガイドレール6が設けられている。ガイドレール6には、図示しない駆動機構により主走査方向に往復移動するキャリッジ7が支持されている。
キャリッジ7には、画像記録に使用される各色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))に対応した複数の記録ヘッド8…が搭載されている。記録ヘッド8の記録媒体Pに対向する面には、各色のインクを吐出する複数のノズル(図示せず)が配設されている。記録ヘッド8のインク吐出方式に特に制限はないが、例えば、記録ヘッド8のノズルには、電圧を印加することによって変形する圧電素子としてのピエゾ素子(図示せず)が付設されており、ピエゾ素子の変形によりノズル内のインク流路が圧縮されてインク液滴が吐出されるようになっている。インクジェット記録装置1で使用されるインクは例示したものに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等のライトインクを使用することも可能である。この場合には、各色に対応した記録ヘッド8がキャリッジ7に搭載される。
また、キャリッジ7の記録ヘッド8…の両側方には、搬送方向Xにおける長さ寸法が記録ヘッド8より長くなるように形成された一対の紫外線照射装置9,9が、配設されている。紫外線照射装置9には、記録媒体Pに向けて紫外線を照射する図示しない紫外線光源が備えられている。紫外線光源としては、例えば、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザー、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED(Light Emitting Diode)等を適用することが可能である。
プラテン2の側方には、各色のインクを貯留するインクタンク10…が備えられている。インクタンク10には、内周が各色のインク流路となる第1インク供給管11が接続されている。第1インク供給管11の他端には、各色のインクを一時的に貯留するサブタンク12が接続されている。また、第1インク供給管11には、インクタンク10からサブタンク12に対するインクの流入を制限する供給弁13が開閉自在に備えられている。
サブタンク12には、可撓性を有する材料で形成され内周が各色のインク流路となる第2インク供給管14が接続されている。第2インク供給管14の他端には、キャリッジ7に搭載されて各色のインクを一時的に貯留するダンパ15が接続されている。また、第2インク供給管14には、インクを各ダンパ15に送液する圧力を付与する送液ポンプ16が備えられている。
ダンパ15には、内周が各色のインク流路となる第3インク供給管17が接続されている。第3インク供給管17の他端には、対応する記録ヘッド8が接続されており、ノズル部分にインクを直接又は間接に供給するようになっている。本実施形態においては、第1インク供給管11、サブタンク12、第2インク供給管14、ダンパ15及び第3インク供給管17を介して、インクタンク10から記録ヘッド8にインクを供給するようになっている。
図2に示すように、ダンパ15は内部が空洞となる略直方体形状に形成されており、内部をインクが送液されるようになっている。ダンパ15の正面には開口18が形成されている。図3に示すように、開口18には可撓性を有し弾性変形するダンパ膜19が備えられている。ダンパ膜19は従来より用いられている公知のものであり、インクに対する耐性を備えている。ダンパ膜19には、ダンパ膜19の変動を検知してインク残量や異常吐出を検出するセンサ(図示省略)等を備えることとしても良い。
ダンパ15の上面の後部には、第2インク供給管14を連結するインク流入口20が設けられている。ダンパ15の下面の前部には、第3インク供給管17を連結するインク流出口21が設けられている。また、ダンパ15の内部であって前後方向における略中心位置には、インク内の異物を除去するフィルタ22が備えられている。フィルタ22はダンパ15の空洞の正面視形状と一致するように形成されており、かつ、ダンパ膜19と略平行になるように備えられている。
ダンパ15の背面には、フィルタ22の近傍のインクを加温する加温機構23が、フィルタ22と略平行に備えられている。加温機構23には後述する制御部24が接続されており、制御部24からのオン/オフ信号に基づいて加温機構23自身が加熱してインクを間接的に加温するようになっている。加温機構23の正面視形状は少なくともフィルタ22の正面視形状より大きくなるように形成されており、フィルタ22の近傍のインクを効率良く加温するようになっている。加温機構23によるインクの加温方法に特に制限は無く、本実施形態においては間接的に加温することとしたが、加温機構23に耐インク性を備えさせ、ダンパ15の内部に加温機構23を配してインクを直接加温するものとしても良い。
第3インク供給管17には、送液されるインクの温度及び周囲の環境温度を測定する温度測定機構25が備えられている。温度測定機構25には後述する制御部24が接続されており、測定結果を出力するようになっている。温度測定機構25としては、送液されるインク温度を測定するものと、周囲の環境温度を測定するものとを別々の機構として分けて備えることとしても良い。環境温度を測定するものの取り付け位置に特に制限はないが、インク温度を測定するものの取り付け位置は吐出される際の粘度を正確に調整するために記録ヘッド8のノズルに近い方が好ましい。
ここで、本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線が照射されることにより硬化する性質を具備する紫外線硬化型インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを含むものである。紫外線硬化型インクとしては、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクと、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとが挙げられる。カチオン重合性化合物としては、例えばオキセタン化合物、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物等が挙げられる。また、紫外線硬化型インクとしては、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクも挙げられる。
本発明には種々のインクを制限無く適用可能であるが、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクの方が機能性、汎用性に優れるため好ましい。
また、本実施形態に用いられるインクは、30℃における粘度が10〜500mPa・sの高粘度のインクである。インクの粘度は加温されることにより低下するため、インクを吐出させる前にインクの温度を30℃〜150℃に加温して良好な粘度としておくことが好ましい。
また、本実施形態に用いられる記録媒体Pとしては、特に制限は無く、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布等の他、樹脂、金属、ガラス等のインク吸収性のないものも適用可能である。また、本実施形態に用いられる記録媒体Pの形態はロール状のものであるが、環状の搬送ベルトの外周面に載置されて搬送されるカットシート状、板状の形態のものにも適用可能である。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の制御構成について説明する。
図4に示すように、インクジェット記録装置1には、搬送機構5、キャリッジ7、記録ヘッド8、紫外線照射装置9、供給弁13、送液ポンプ16、加温機構23及び温度測定機構25等に電気的に接続されるとともにこれらを制御する制御部24が設けられている。制御部24は、例えば、CPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUによりこの処理プログラムを実行するものである。
制御部24は、画像記録の際には、搬送機構5により第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ4を所定速度で回転させて記録媒体Pを間欠搬送させるように制御している。また、制御部24は、記録媒体Pの間欠搬送に合わせて、キャリッジ7をガイドレール6に沿って往復移動させるように制御している。
制御部24は、キャリッジ7の移動及び記録する画像情報に基づいて、記録ヘッド8からインクを吐出させるとともに紫外線照射装置9に紫外線光源を点灯させるように制御している。記録ヘッド8からのインク吐出は、高精細な画像記録を行うために1ドットが2〜20plの微小な液滴とされている。また、制御部24は記録ヘッド8からのインク吐出量に応じて供給弁13を開放し又は送液ポンプ16を作動させるように制御している。
制御部24は、インク送液の際には、加温機構23によりフィルタ22近傍のインクを加温させるとともに、温度測定機構25によりインク温度及び環境温度を測定させるように制御している。温度測定機構25の測定結果は制御部24に出力され、制御部24は環境温度が15℃以下又はインク温度が30℃以下と判断すると加温機構23を作動させるようになっている。また、制御部24はインク温度が150℃以上と判断すると加温機構23の作動を停止させるようになっている。
次に、本実施形態における作用について説明する。
まず、温度測定機構25がインク温度及び環境温度を測定し、制御部24は環境温度が15℃以下又はインク温度が30℃以下と判断すると加温機構23を作動させる。
続いて、搬送機構5が第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ4を回転させ、記録媒体Pを間欠搬送させる。記録媒体Pの画像記録開始位置がキャリッジ7の下方に搬送されると、キャリッジ7はガイドレール6に沿って往復移動する。
キャリッジ7が往復移動すると、記録ヘッド8は記録する画像情報に基づいてピエゾ素子に電圧を印加する。ピエゾ素子は電圧の印加により変形し、ノズル内のインク流路を圧縮する。ノズル内のインク流路が圧縮されると、ノズルからインク液滴が吐出されるとともに、第3インク供給管17を介してダンパ15からインクが引き込まれる。
インクが第3インク供給管17を通過する際、温度測定機構25はインク温度を測定する。測定結果は制御部24に出力され、制御部24はインク温度が150℃を超えていると判断すると加温機構23によるインクの加温を停止させる。
記録ヘッド8がインク吐出を行うと、制御部24は送液ポンプ16を作動させ、サブタンク12から第2インク供給管14及びインク流入口20を介してダンパ15にインクを供給させる。ダンパ15に供給されたインクは、加温機構23により加温されつつフィルタ22を通過する。この際、インクは加温により粘度を低下されてフィルタ22を容易に通過し、一方、インクに含まれる異物や気泡はフィルタ22を通過しない。フィルタ22を通過して異物等を除去されたインクは、インク流出口21を介して第3インク供給管17により記録ヘッド8のノズル部分に供給される。また、インクの送液に伴ってダンパ15の内部では圧力の変動が生じるが、ダンパ膜19が弾性変形することにより圧力変動は吸収される。
記録ヘッド8がインク吐出を続けることによりサブタンク12に貯留されるインクの量が少なくなると、制御部24は供給弁13を開放させ、インクタンク10から第1インク供給管11を介してサブタンク12にインクを供給させる。
記録ヘッド8から吐出されて記録媒体Pに着弾したインク液滴は、キャリッジ7の往復移動により紫外線照射装置9に対向する。紫外線照射装置9は紫外線光源を点灯させてインク液滴に紫外線を照射し、インク液滴は硬化されて記録媒体Pに定着する。
このようにキャリッジ7の往復移動に伴って画像記録を行わせると、搬送機構5は記録媒体Pを再び間欠搬送し、画像記録が完了するまでこのような操作が継続される。
以上より、本実施形態に係るインクジェット記録装置1によれば、フィルタ22の近傍でインクの粘度を低下させ、インクがフィルタ22を通過する抵抗を小さくすることができ、配管抵抗を低くすることができる。従って、インクジェット記録装置1のインク供給性能を安定化することができ、高精細な画像記録が可能である。
また、ダンパ15の内部にフィルタ22を備えることにより、これらを別々に分けて設ける必要がなく、装置自体の大型化を回避することが可能である。また、インク供給管にフィルタ22を備える必要が無いので、インク供給系の径寸法を大きくすることなく異物除去機能を実現させることが可能である。
また、フィルタ22の面積をダンパ15の断面面積を略同等にまで大きくすることができ、異物除去を効率良く行う事が可能である。フィルタ22の面積を大きくすることにより、フィルタ22の交換を頻繁に行う必要がなくなるとともに、フィルタ22に除去した異物などが堆積して配管抵抗を高くすることを回避することが可能である。
また、フィルタ22より大きな加温機構23を用いることにより、フィルタ22近傍のインクを効率良くかつ確実に加温させることが可能である。また、加温機構23をダンパ15の背面に備え、ダンパ15の後側からインクを加温するので、インクの粘度を低下させてからフィルタ22を抵抗が小さくなるように通過させることが可能である。
なお、本実施形態においてはインク温度を30〜150℃となるように加温機構23を作動させることとしたが、目標温度を設定し加温機構23のオン/オフにより温度調整を行うこととしても良い。
本発明に係るインクジェット記録装置の要部構成図である。 本実施形態におけるダンパの正面図である。 本実施形態におけるダンパの縦断面図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
5 搬送機構
8 記録ヘッド
9 紫外線照射装置
10 インクタンク
11 第1インク供給管
12 サブタンク
14 第2インク供給管
15 ダンパ
17 第3インク供給管
22 フィルタ
23 加温機構
24 制御部
25 温度測定機構
P 記録媒体
X 搬送方向

Claims (5)

  1. インクタンクに貯留されるインクを記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドと、
    前記インクタンクから前記記録ヘッドに前記インクを供給するインク供給管と、
    前記インク供給管に備えられ前記インクの異物を除去するフィルタと、
    前記フィルタの近傍で前記インクを加温する加温機構と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 周囲の環境温度が15℃以下の場合に前記加温機構を作動させる制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク供給管の途中で前記インクを一時的に貯留するダンパを備え、前記フィルタは前記ダンパの内部に備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクは30℃における粘度が10〜500mPa・sであり、前記加温機構は前記インクを30〜150℃に加温し、前記記録ヘッドは1ドットが2〜20plとなるように吐出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インクは、カチオン重合系紫外線硬化型インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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