JP6436168B2 - 脱気装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

脱気装置及びインクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6436168B2
JP6436168B2 JP2016527695A JP2016527695A JP6436168B2 JP 6436168 B2 JP6436168 B2 JP 6436168B2 JP 2016527695 A JP2016527695 A JP 2016527695A JP 2016527695 A JP2016527695 A JP 2016527695A JP 6436168 B2 JP6436168 B2 JP 6436168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
deaeration
liquid
unit
module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016527695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015190200A1 (ja
Inventor
剛 浦上
剛 浦上
山口 誠二
誠二 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Publication of JPWO2015190200A1 publication Critical patent/JPWO2015190200A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6436168B2 publication Critical patent/JP6436168B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D19/00Degasification of liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/02Hollow fibre modules
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/18Ink recirculation systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/19Ink jet characterised by ink handling for removing air bubbles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、脱気装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、液体中に溶解される気体を除去すべく、中空糸膜等の気体透過膜を内部に有する脱気モジュールを備えた脱気装置が知られている。
当該脱気装置にあっては、気体透過膜を介して片側に液体を流下させ、その反対側の気圧を真空ポンプ等によって減圧することにより、気体透過膜に接する液体中の溶存気体のみが気体透過膜を透過して除去されるように構成されている。
このような脱気装置においては、脱気モジュールよりも液体供給方向上流側に加温装置を設け、脱気モジュールに流入する液体を所定温度以上に加熱することで、当該液体の脱気効率や送液量を高める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記のような脱気装置が、圧電素子による電気機械変換作用を利用してインクを吐出するインクジェット記録装置に搭載される場合においては、インクを吐出に適した粘度に調整するため、脱気装置に遠赤外線ヒーターを設けてインクを加熱する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−51505号公報 特開2006−297902号公報
しかしながら、上記従来の技術にあっては、ヒーター等の加熱部が脱気モジュールから離れて設けられていたり、脱気モジュール内部の端部に設けられていたりするため、加熱部による加熱を開始してから脱気モジュール内の液体全体の温度が目的の温度に到達するまで長時間を要する。
液体が目的の温度に達する前に脱気処理を開始すると、脱気効率や送液量が低下してしまう。また、インクジェット記録装置に搭載された脱気装置においては、インクが目的の温度に達する前に脱気処理を開始すると、十分な脱気が行われずインク中の溶存気体が気泡となって残留したり、インクの粘度が高いままであったりすることで、ノズルからのインクの不吐出が発生して画像品質を劣化させる。
そこで、本発明の課題は、脱気モジュール内の液体を短時間で目的の温度まで加熱することができる脱気装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
液体中の溶存気体を除去する脱気モジュールを備える脱気装置であって、
前記脱気モジュールの中心部に、前記脱気モジュール内の液体を加熱する加熱部を有し、
前記脱気モジュールが、液体中の溶存気体を透過可能な気体透過膜を内部に有する外部還流型の脱気モジュールであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の脱気装置であって、
前記脱気モジュールの外面に、前記脱気モジュール内の液体を加熱する第2加熱部を更に有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の脱気装置であって、
前記脱気モジュールが、筒状のチャンバーと、当該チャンバー内の中心部に設けられて一端部側から流入した液体を周面上に設けられた複数の孔部から漏出させる中心管と、前記チャンバー内の前記中心管の周囲に複数設けられて前記中心管から漏出した液体を脱気する中空糸膜と、を有し、
前記加熱部が棒状に形成され、前記中心管内部に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、インクジェット記録装置であって、
請求項1からのいずれか一項に記載の脱気装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、脱気モジュール内の液体を短時間で目的の温度まで加熱することができる脱気装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することができる。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略図である。 インクの流路について説明する図である。 外部還流型の脱気モジュールの概略断面図である。 外部還流型の脱気モジュールの中心管内部の構成を示す概略断面図である。 外部還流型の脱気モジュールの中心管内部の構成を示す概略断面図である。 内部還流型の脱気モジュールの概略斜視図である。 内部還流型の脱気モジュールの概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る脱気装置及びインクジェット記録装置について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明のインクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40と、インク供給部50とを備えている。インクジェット記録装置1では、制御部40の制御に基づいて、給紙部10から画像形成部20に搬送された記録媒体Pに対して、インク供給部50から供給されたインクにより画像形成部20で画像を形成した後、当該記録媒体Pを排紙部30に排出する。
給紙部10は、画像形成が行われる記録媒体Pを保持し、画像形成前に画像形成部20に供給する。給紙部10は、給紙トレー11と、搬送部12とを有する。
給紙トレー11は、1又は複数の記録媒体Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレー11は、載置された記録媒体Pの量に応じて上下動するように設けられており、最上の記録媒体Pが搬送部12により搬送される位置で保持される。
搬送部12は、輪状のベルト123を複数(例えば、2本)のローラー121、122により回転駆動してベルト123上の記録媒体Pを搬送する搬送機構、及び、給紙トレー11に載置された記録媒体Pのうち最上のものをベルト123に受け渡す供給部を有する。搬送部12は、供給部によりベルト123に受け渡された記録媒体Pをベルト123の回転動作に伴って搬送する。
画像形成部20は、記録媒体P上にインクを吐出させて画像を形成する。画像形成部20は、画像形成ドラム21と、受け渡しユニット22と、用紙加熱部23と、ヘッドユニット24と、照射部25と、デリバリー部26とを有している。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持し、回転に伴って当該記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム21の搬送面は、用紙加熱部23、ヘッドユニット24及び照射部25に対向し、搬送される記録媒体Pに対して画像形成に係る処理を行う。
受け渡しユニット22は、給紙部10の搬送部12と画像形成ドラム21との間の位置に設けられ、搬送部12により搬送された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す。受け渡しユニット22は、搬送部12により搬送された記録媒体Pの一端を担持するスイングアーム部221や、スイングアーム部221に担持された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す円筒状の受け渡しドラム222等を有し、搬送部12上の記録媒体Pをスイングアーム部221により取り上げて受け渡しドラム222に受け渡すことで記録媒体Pを画像形成ドラム21の外周面に沿う向きに誘導して画像形成ドラム21に受け渡す。
用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pを加熱する。用紙加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、通電に応じて発熱する。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の上流側に設けられる。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるようにその発熱を制御部40により制御される。
ヘッドユニット24は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pに対してインクを吐出し、画像を形成する。ヘッドユニット24は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色について個別に設けられている。図1では、画像形成ドラム21の回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に対して上流からY、M、C、Kの各色に対応したヘッドユニット24が順番に設けられている。
本実施の形態のヘッドユニット24は、記録媒体Pの搬送方向に垂直な方向(幅方向)について記録媒体Pの全体をカバーする長さ(幅)で設けられている。すなわち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。ヘッドユニット24は、複数の記録ヘッド24a(図2参照)を配列してラインヘッドを構成することができる。
照射部25は、本実施の形態のインクジェット記録装置1で用いられるインクが記録媒体P上に吐出された後に当該インクを硬化させるためのエネルギー線を照射する。照射部25は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管を発光させて紫外線等のエネルギー線を照射する。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の下流側に設けられる。照射部25は、画像形成ドラム21に担持されてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して当該エネルギー線の作用により記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させる。
紫外線を発する蛍光管としては、低圧水銀ランプの他、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられる。これらの中で、紫外線をより高照度で照射可能であって消費電力の少ない光源(例えば、発光ダイオード等)がより望ましい。また、エネルギー線は紫外線に限らず、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線であれば良く、光源もエネルギー線の波長などに応じて置換される。
デリバリー部26は、照射部25によりエネルギー線が照射された記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送する。デリバリー部26は、輪状のベルト263を複数(例えば、2本)のローラー261、262により回転駆動してベルト263上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、記録媒体Pを画像形成ドラム21から当該搬送機構に受け渡す円筒状の受け渡しドラム264等を有する。デリバリー部26は、受け渡しドラム264によりベルト263に受け渡された記録媒体Pをベルト263により搬送して排紙部30に送り出す。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pを格納する。排紙部30は、板状の排紙トレー31等を有し、この排紙トレー31上に画像形成後の記録媒体Pを載置する。
インク供給部50は、インクを貯留して、当該インクを画像形成部20のヘッドユニット24に供給し、各色のインクをヘッドユニット24のノズルから吐出可能とする。
本実施の形態のインクジェット記録装置1で用いられるインクは、特に限られないが、例えば、紫外線(UV)硬化型のインクである。このUV硬化型インクは、UVが照射されない状態では、温度に応じてゲル状態と液体(ゾル)状態との間で相変化する。例えば、このインクは、所定の温度、例えば、40〜100℃程度の相変化温度を有し、この相変化温度以上に加熱上昇されることで一様に液化(ゾル化)する。一方、このインクは、通常の室温程度(0〜30℃)を含む当該所定の温度以下ではゲル化する。
次に、図2を参照して、インクジェット記録装置1におけるインクの流路について説明する。
本実施の形態のインクジェット記録装置1では、インク供給部50のインクタンク51から供給ポンプ53によって汲み出されたインクは、インク流路24bを介して各記録ヘッド24aに供給される。また、各記録ヘッド24aで吐出されなかったインクを、必要に応じてインク流路24bに戻すことが可能な構成となっている。
インク流路24b上には、第1サブタンク241、脱気モジュール242、送液ポンプ243、逆止弁244、第2サブタンク245等が設けられている。
これら記録ヘッド24a及びインク流路24bは、ヒーターや当該ヒーターからの熱を伝える伝熱部材等により構成されるインク加熱部270によって加熱、保温されて、インクの温度が適切な温度に保たれるようになっている。このインク加熱部270のヒーターとしては、例えば、電熱線が用いられ、通電されることによりジュール熱を生じる。伝熱部材としては、熱伝導率の高い部材、例えば、各種金属(合金)で形成された熱伝導板が用いられ、インク流路24bの配管を覆ったり、第1サブタンク241や第2サブタンク245の側壁に接触されたりして設けられる。
脱気モジュール242は、液体中の溶存気体を透過可能な気体透過膜として中空糸膜2426を内部に有する外部還流型の脱気モジュールである。
また、脱気モジュール242には、脱気モジュール242内の気圧を減圧するための真空ポンプ249と、真空ポンプ249と脱気モジュール242とを繋ぐ真空経路250と、真空経路250内における気圧を計測する圧力センサー251と、真空経路250内を気密状態と大気開放状態とに切り替え可能な大気開放弁252とが接続されている。これら脱気モジュール242、真空ポンプ249、真空経路250、圧力センサー251、大気開放弁252等により、脱気装置280が構成されている。
第1サブタンク241は、供給ポンプ53によりインクタンク51から汲み出されたインクを貯留する1又は複数のインクタンク51より容積の小さいインク室である。第1サブタンク241には、第1フロートセンサー241aが設けられ、当該第1フロートセンサー241aによる液面位置の検出データに基づいて制御部40が供給ポンプ53を動作させることにより所定量のインクが貯留されるようになっている。
図3を参照して脱気モジュール242について説明する。図3に示す例においては、外部還流型の脱気モジュール242を示している。
脱気モジュール242は、例えば、円筒状に形成されており、流入したインク中の溶存気体を除去(脱気)し、脱気されたインクを排出する。脱気モジュール242は、図3に示すように、外殻(チャンバー)2421の内部において、中心管2424の周囲に多数の中空糸膜(気体透過膜)2426が覆う構成になっている。中心管2424の一端は、インク流入口2422に繋がり、他方は、プラグ2424aで封止されている。中心管2424の外壁には、無数の細穴(孔部)2424b(ミシン孔)が設けられており、インク流入口2422から流入したインクは、これら細穴2424bから周囲に流出して、インク流出口2423から流出する。
なお、図3に示す例では、インク流出口2423が横向きに設けられ、インクが脱気モジュール242の側方へ流出するように構成されているが、これに限られるものではなく、インク流出口2423はいずれの向きに設けられていても良く、インクがいずれの方向へ流出するように構成されていても良い。また、図3のようにインク流出口2423を中空糸膜2426の上端部に対応する位置に設けるとチャンバー内に空気溜りができなくなるため好ましい。
中空糸膜2426は、一端が閉塞した多数の中空状の微細糸構造であり、その膜面は、気体透過性を有する。中空糸膜2426の微細糸構造の他端は、真空経路250が接続された気体流出口2425に繋がっており、真空ポンプ249で吸引されることにより中空糸膜2426内が減圧される。この状態で、中空糸膜2426の膜面にインクが接触することで、インク中の溶存気体のみが選択的に膜面を透過してインクが脱気される。中空糸膜2426を通過した溶存気体は、真空経路250を流下する。
また、本実施形態においては、図4A及び図4Bに示すように、中心管2424の内側に加熱部2427を有する。図4Aは、中心管2424内部の構成を示す概略断面図、図4Bは、図4AにおけるIVB−IVB線に沿った面の矢視断面図である。加熱部2427は、例えば、SUS製の棒状部材の内部に電熱線及び熱電対を有して構成されている。このように、加熱部2427が脱気モジュール242内の中心部に配置されていることにより、脱気モジュール242内のインクを均一且つ効率的に加熱することができ、インクを目的の温度まで短時間で加熱することができる。また、脱気モジュール242内のインク全体を均一に加熱できるため、脱気モジュール242内の隅において局所的にインクが加熱されていない領域が生じないようにすることができる。このように、インクを均一且つ効率的に加熱することができるため、インクの脱気効率及び送液量を向上させることができるとともに、インクの粘度を十分に低下させ、インクの不吐出の発生を抑制することができる。
加熱部2427の温度制御は、制御部40により行われる。制御部40は、例えば、加熱部2427に内蔵された熱電対により加熱部2427の温度を検知しつつ、液体の種類に応じて適宜設定される値を目標温度としてオンオフ制御を行う。
なお、加熱部2427の形状及び構成としては、脱気モジュール242内のインクを加熱でき且つその加熱温度を制御できればいずれの形状及び構成であっても良く、上記したように加熱部2427そのものが発熱する構成であっても良いし、例えば、発熱体自体が脱気モジュール242の外部に設けられ、当該発熱体の熱が加熱部2427に伝熱することで脱気モジュール242内を加熱する構成であっても良い。
更に、脱気モジュール242の外面には、脱気モジュール242内の液体を加熱する第2加熱部2428が設けられている。
すなわち、第2加熱部2428は、平面状に形成され、脱気モジュール242の外殻2421の外周面を覆うように設けられている。このような第2加熱部2428としては、例えば、ラバーヒーター等が用いられる。当該第2加熱部2428には例えばサーミスタ(図示略)等の温度センサーが設けられ、制御部40により上記加熱部2427と同様にしてオンオフ制御が行われる。このような第2加熱部2428が設けられていることにより、脱気モジュール内のインクを更に短時間で目的の温度まで加熱することができる。
図2に示す真空ポンプ249は、伸縮可能なダイヤフラムを備えたポンプチャンバーと、当該ポンプチャンバーの容積が拡縮するようにダイヤフラムを動作させる駆動源とを備えるダイヤフラムポンプである。そして、ポンプチャンバーには、外部からの流体の流入のみを許容する逆止弁を備えた吸入口と、内部からの流体の排出のみを許容する逆止弁を備えた排出口とを備えている。
圧力センサー251は、真空経路250内の気圧を検出し、その結果を制御部40に出力する。制御部40は、圧力センサー251からの検出結果に基づいて、真空ポンプ249を駆動制御する。
大気開放弁252は、制御部40からの動作指令に従って真空経路250を気密状態と大気開放状態とに切り替え可能な電磁弁である。
送液ポンプ243は、脱気モジュール242のインク流出口2423から流出したインクを第2サブタンク245に送る。送液ポンプ243と第2サブタンク245との間には、逆止弁244が設けられており、一度第2サブタンク245に送られたインクが逆流するのを防止している。
第2サブタンク245は、脱気モジュール242で脱気されたインクが一時的に貯留される小型のインク室であり、特に限定されないが、第1サブタンク241と略同一程度の容量である。第2サブタンク245のインクは、各記録ヘッド24aのインレット240aに接続されて、ノズルから吐出されるインク量に応じたインクが当該各記録ヘッド24aに供給される。第2サブタンク245には、第2フロートセンサー245aが設けられ、当該第2フロートセンサー245aによる液面位置の検出データに基づいて制御部40が送液ポンプ243を動作させることにより所定量のインクが貯留されるようになっている。
記録ヘッド24aのノズルから吐出されなかったインクは、アウトレット240bから回収路241b及びバルブ241cを介して第1サブタンク241に戻すことが可能となっている。例えば、記録ヘッド24aのメンテナンス時などにインク流路24bからインクを抜く必要がある場合、バルブ241cを開放することで、記録ヘッド24aのインクを廃棄することなく回収することができる。
制御部40は、インクジェット記録装置1の各部の動作を制御し、全体の動作を統括する。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部40では、ROMに記憶されているシステムプログラム等の各種処理プログラムが読み出されてRAMに展開され、RAMに展開されたプログラムがCPUによって実行されることにより、例えば、画像形成処理や上記した温度制御等の種々の制御処理が実行される。
以上、上記した実施形態によれば、液体中の溶存気体を除去する脱気モジュール242を備える脱気装置280において、脱気モジュール242の中心部に、脱気モジュール242内の液体を加熱する加熱部2427を有することで、脱気モジュール242内の液体を均一且つ効率的に加熱することができ、脱気モジュール内の液体を短時間で目的の温度まで加熱することができる。
また、脱気モジュール242の外面に、脱気モジュール242内の液体を加熱する第2加熱部2428を更に有することで、脱気モジュール242内の液体を更に短時間で目的の温度まで加熱することができる。
また、脱気モジュール242が、液体中の溶存気体を透過可能な中空糸膜2426を内部に有する外部還流型の脱気モジュールであるため、簡易な装置構成で加熱部2427による液体の加熱を行うことができるとともに、大量の液体を脱気処理することができる。
また、脱気モジュール242が、筒状の外殻2421と、当該外殻2421内の中心部に設けられて一端部側から流入した液体を周面上に設けられた複数の細穴2424bから漏出させる中心管2424と、外殻2421内の中心管2424の周囲に複数設けられて中心管2424から漏出した液体を脱気する中空糸膜2426と、を有し、加熱部2427が棒状に形成され、中心管2424内部に設けられていることで、脱気モジュール242内の液体を加熱部2427に直接接触させることができるため、脱気モジュール242内の液体をより効率的に加熱することができる。
なお、上記した実施の形態における記述は、本発明に係るインクジェット記録装置の一例であり、これに限定されるものではない。インクジェット記録装置を構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
[変形例]
具体的には、上記した外部還流型の脱気モジュール242の代わりに、図5及び図6に示すような内部還流型の脱気モジュール80が用いられても良い。
脱気モジュール80は、略円筒形状のチャンバー81と、チャンバー81の中心部に同軸方向に設けられた棒状の加熱部82と、加熱部82の周りに螺旋状に設けられた中空糸部材83と、を備えて構成されている。
チャンバー81の上端面には真空経路250に繋がる気体流出口81aが設けられ、真空ポンプ249で吸引されることによりチャンバー81の内側が減圧される。このように、チャンバー81内は使用時には真空雰囲気となり伝熱効率が低下するため、加熱部82としては、例えば、赤外線ヒーター等の輻射熱による加熱源が用いられることが好ましい。加熱部82には温度センサーが設けられ、当該温度センサーによる検知結果に基づいて制御部40により加熱部82の表面温度が制御される。中空糸部材83は、複数の中空糸膜が束になった構造であり、一端にインク流入口83aが設けられ、他端にインク流出口83bが設けられている。インク流入口83a及びインク流出口83bは、チャンバー81の上端面に設けられている。中空糸部材83を構成する中空糸膜のサイズ及び本数は、脱気装置280又はインクジェット記録装置1等の構成や脱気対象となる液体(インク)に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、内径0.5mm、径方向の厚さ0.3mm程度の中空糸膜が数百本束ねられて構成されている。
中空糸部材83を構成する複数の中空糸膜の膜面は気体透過性を有するため、当該中空糸部材83の各中空糸膜内部をインクが通過し、チャンバー81内が減圧されていることで、インク中の溶存気体のみが選択的に膜面を透過して脱気される。膜面を透過して取り出された溶存気体はチャンバー81内部を経て真空経路250を流下する。
以上のようにして、内部還流型の脱気モジュール80が構成されている。
また、上記した実施形態では、脱気装置280が、インクジェット記録装置1に搭載されているものとしたが、インクジェット記録装置以外の他の装置に搭載されるものとしても良いし、脱気装置単独で用いられるものとしても良い。
また、上記した実施形態では、脱気装置280が、脱気モジュール242、真空ポンプ249、真空経路250、圧力センサー251、大気開放弁252等により構成されているものとしたが、本発明の脱気装置の構成はこれに限られるものではなく、圧力センサーや大気開放弁等を備えていなくても良いし、更に他の部材を備える構成としても良い。
また、上記した実施形態では、脱気モジュール242は、液体中の溶存気体を透過可能な気体透過膜として中空糸膜2426を内部に有する構成としたが、脱気モジュール242の構成はこれに限られるものではなく、例えば、超音波により溶存気体を脱気するモジュールやHeパージにより溶存気体をガス置換するモジュール等であっても良い。
また、上記した実施形態では、脱気モジュール242が真空経路250を介して真空ポンプ249に接続されているものとしたが、液体成分を貯留するためのインクトラップを真空経路250における真空ポンプ249の前段に設けるようにしても良い。脱気モジュール242の中空糸膜2426はインクに含まれる溶存気体だけでなく、実際にはごく微量の液体成分も透過する場合があり、当該液体成分が真空経路250内に浸潤する場合がある。インクトラップを設けることで、真空ポンプ249に液体成分が流入することを抑制し、真空ポンプ249を保護することができるようになる。
以上のように、本発明は、脱気モジュール内の液体を短時間で目的の温度まで加熱することができる脱気装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することに適している。
1 インクジェット記録装置
24 ヘッドユニット
24a 記録ヘッド
24b インク流路
40 制御部
50 インク供給部
51 インクタンク
53 供給ポンプ
80 脱気モジュール
81 チャンバー
81a 気体流出口
82 加熱部
83 中空糸部材
83a インク流出口
83b インク流出口
241 第1サブタンク
241a 第1フロートセンサー
242 脱気モジュール
243 送液ポンプ
244 逆止弁
245 第2サブタンク
245a 第2フロートセンサー
249 真空ポンプ
270 インク加熱部
2421 外殻(チャンバー)
2424 中心管
2424b 細穴(孔部)
2426 中空糸膜(気体透過膜)
2427 加熱部
2428 第2加熱部
P 記録媒体

Claims (4)

  1. 液体中の溶存気体を除去する脱気モジュールを備える脱気装置であって、
    前記脱気モジュールの中心部に、前記脱気モジュール内の液体を加熱する加熱部を有し、
    前記脱気モジュールが、液体中の溶存気体を透過可能な気体透過膜を内部に有する外部還流型の脱気モジュールであることを特徴とする脱気装置。
  2. 前記脱気モジュールの外面に、前記脱気モジュール内の液体を加熱する第2加熱部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の脱気装置。
  3. 前記脱気モジュールが、筒状のチャンバーと、当該チャンバー内の中心部に設けられて一端部側から流入した液体を周面上に設けられた複数の孔部から漏出させる中心管と、前記チャンバー内の前記中心管の周囲に複数設けられて前記中心管から漏出した液体を脱気する中空糸膜と、を有し、
    前記加熱部が棒状に形成され、前記中心管内部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱気装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の脱気装置を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2016527695A 2014-06-12 2015-05-11 脱気装置及びインクジェット記録装置 Active JP6436168B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014121139 2014-06-12
JP2014121139 2014-06-12
PCT/JP2015/063451 WO2015190200A1 (ja) 2014-06-12 2015-05-11 脱気装置及びインクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015190200A1 JPWO2015190200A1 (ja) 2017-04-20
JP6436168B2 true JP6436168B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=54833305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016527695A Active JP6436168B2 (ja) 2014-06-12 2015-05-11 脱気装置及びインクジェット記録装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6436168B2 (ja)
WO (1) WO2015190200A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6962093B2 (ja) * 2017-09-21 2021-11-05 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP7354644B2 (ja) * 2019-07-23 2023-10-03 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0709212A1 (en) * 1994-10-31 1996-05-01 Hewlett-Packard Company Pen-based degassing scheme for ink jet pens
JPH1148493A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2001299137A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Matsushita Electric Works Ltd 養殖装置
JP2003341083A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Canon Inc インクジェット記録装置用の脱気装置及び脱気方法
US7360882B2 (en) * 2005-04-22 2008-04-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus, method of removing air of ink-jet recording apparatus and removing air device
JP2007130907A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Sii Printek Inc インクジェット記録装置およびインクの脱気方法
WO2007063720A1 (ja) * 2005-11-30 2007-06-07 Konica Minolta Holdings, Inc. インクジェットインクの脱気方法およびインクジェットインクの製造方法およびインクジェットプリンタ
JP5615575B2 (ja) * 2009-09-11 2014-10-29 株式会社セイコーアイ・インフォテック インクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2015190200A1 (ja) 2017-04-20
WO2015190200A1 (ja) 2015-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6361727B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6477696B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6187335B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2006297902A (ja) 脱気方法及び脱気装置並びにインクジェット記録装置
JP6274207B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドのメンテナンス方法
JP2009233972A (ja) 液体吐出装置
JP2019130511A (ja) 脱気装置及びインクジェット記録装置
WO2015046197A1 (ja) 圧力緩衝装置、液体流通装置、画像記録装置、及び液体流通装置の状態検出方法
WO2015125521A1 (ja) インクジェット記録装置
JP6620753B2 (ja) インク加熱装置及びインクジェット記録装置
JP6569683B2 (ja) 圧力調整装置及びインクジェット記録装置
JP6436168B2 (ja) 脱気装置及びインクジェット記録装置
JP2007130907A (ja) インクジェット記録装置およびインクの脱気方法
JP2018144419A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
JP7434915B2 (ja) インクジェット記録装置及びインク加熱制御方法
JP6708128B2 (ja) インク供給装置、インクジェット記録装置及びインク供給方法
JP6036543B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6962093B2 (ja) インクジェット記録装置
JPWO2016098536A1 (ja) 脱気装置及びインクジェット記録装置
JP2007276393A (ja) インクジェット記録装置
JP6822838B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクの温度制御方法
JP2019155671A (ja) インクジェット記録装置及びメンテナンス方法
JP6900711B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
JP6405869B2 (ja) インクタンク加熱装置及びインクジェット記録装置
JP2014233952A (ja) インク供給装置及びインク供給方法、インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6436168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150