JP6569683B2 - 圧力調整装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力調整装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、メインタンクから供給されるインクを貯留する第1サブタンクと、当該第1サブタンクから供給されるインクを貯留しインクジェットヘッドにインクを供給する第2サブタンクと、を備えるインクジェット記録装置が知られている。
このようなインクジェット記録装置にあっては、インクの送液や各種メンテナンス等を行うべく、第1サブタンク内及び第2サブタンク内が加圧又は減圧されるように構成されている場合がある。そのような構成にあっては、第1サブタンク及び第2サブタンクにそれぞれ、例えばポンプ等のような圧力調整手段が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−313884号公報
しかしながら、第1サブタンク及び第2サブタンクのそれぞれに圧力調整手段が設けられていると、装置構成が大型化するとともにコストが増大する。
そこで、本発明の課題は、複数のタンク内の圧力をそれぞれ調整可能であって、装置の大型化及びコストの増大が抑制された圧力調整装置及びインクジェット記録装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
インクジェットヘッドに供給されるインクを貯留するタンク内の圧力を調整する圧力調整装置であって、
インクを貯留する第1タンクと、
前記第1タンク内を大気に対して開放又は閉鎖する第1大気開放弁と、
前記第1タンクから供給されるインクを貯留し、前記インクジェットヘッドにインクを供給する第2タンクと、
前記第2タンク内を大気に対して開放又は閉鎖する第2大気開放弁と、
前記第1タンク内の気体貯留部分と前記第2タンク内の気体貯留部分とを連通する送気管と、
前記送気管に設けられ、前記第1タンク内の気体を前記第2タンクに送気する送気ポンプと、
前記第2タンク内のインク貯留部分と前記インクジェットヘッドのインク流入口とを連通する供給路と、
前記第1タンク内のインク貯留部分と前記第2タンク内のインク貯留部分とを連通する送液菅と、
前記送液菅に設けられ、前記第1タンク内のインクを前記第2タンクに送液する送液ポンプと、
前記インクジェットヘッドのインク流出口と前記第1タンク内のインク貯留部分とを連通する回収路と、
前記回収路を開閉する開閉弁と、
前記第1タンク内が大気圧又は負圧、前記第2タンク内が大気圧又は正圧となるように、前記第1大気開放弁、前記第2大気開放弁及び前記送気ポンプをそれぞれ駆動制御する制御部と、を備え
前記制御部は、
前記送液ポンプ及び前記開閉弁を更に駆動制御し、
前記第1大気開放弁を閉鎖して前記第1タンクを密閉し、前記第1タンクが密閉された後に前記送気ポンプにより前記第1タンク内の気体を前記第2タンクに送気して前記第1タンク内を減圧し、前記第1タンク内が減圧された後に前記第2大気開放弁を閉鎖して前記第2タンクを密閉し、前記第2タンクが密閉された後に前記送液ポンプにより前記第2タンクにインクを送液して前記第2タンク内を加圧し、前記第2タンク内が加圧された後に前記開閉弁により前記回収路を開くことで、前記第1タンク、前記送液菅、前記第2タンク、前記供給路、前記インクジェットヘッド及び前記回収路によりインクを循環させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の圧力調整装置であって、
前記制御部は、前記第2大気開放弁を閉鎖して前記第2タンクを密閉し、前記送気ポンプにより前記第2タンクに気体を送気又は前記送液ポンプにより前記第2タンクにインクを送液し、前記第2タンク内を加圧することで、前記インクジェットヘッドからインクを排出させることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の圧力調整装置であって、
前記制御部は、前記送気により前記インクジェットヘッドからインクを排出させた後に前記送液ポンプにより前記第2タンクにインクを送液することで前記第2タンクのインク液面を上昇させ、又は前記送液により前記インクジェットヘッドからインクを排出させた後に前記送気ポンプにより前記第2タンクに気体を送気することで前記第2タンクのインク液面を下降させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の圧力調整装置であって、
前記第2タンク内の圧力を調整して前記インクジェットヘッドのノズルへ与える背圧を制御する背圧制御手段を更に備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、インクジェット記録装置であって、
請求項1からのいずれか一項に記載の圧力調整装置と、
前記第2タンクから供給されるインクを吐出するインクジェットヘッドと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のタンク内の圧力をそれぞれ調整可能であって、装置の大型化及びコストの増大が抑制された圧力調整装置及びインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の主要構成を示す図である。 インクジェット記録装置に設けられる圧力調整装置について説明する図である。 インクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。 加圧パージ処理を示すフローチャートである。 循環メンテナンス処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る圧力調整装置及びインクジェット記録装置について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置1の主要構成を示す図である。
なお、本実施形態の圧力調整装置300は、インクジェット記録装置1の構成の一部として設けられている。
インクジェット記録装置1は、給紙部10、画像形成部20、排紙部30及び制御部40(図3参照)を備える。インクジェット記録装置1は、制御部40の制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像形成部20に搬送し、画像形成部20で記録媒体Pに画像を形成し、画像が形成された記録媒体Pを排紙部30に排紙する。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像形成部20へ記録媒体Pを搬送する搬送部12とを有する。
給紙トレー11は、一又は複数の記録媒体Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレー11は、給紙トレー11に載置された記録媒体Pの量に応じて上下動するよう設けられており、当該上下動方向について、最上の記録媒体Pが搬送部12により搬送される位置で保持される。
搬送部12は、内側が複数(例えば、2本)のローラー121、122により担持された輪状のベルト123を駆動してベルト123上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、給紙トレー11上に載置された最上の記録媒体Pをベルト123上に受け渡す供給部を有する。搬送部12は、当該供給部によりベルト123上に受け渡された記録媒体Pをベルト123に沿わせるように搬送する。
画像形成部20は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持する画像形成ドラム21、給紙部10の搬送部12により搬送された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す受け渡しユニット22、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pを加熱する用紙加熱部23、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pにインクを吐出して画像を形成するヘッドユニット24、記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させるためのエネルギー線を照射する照射部25、照射部25の照射を受けた記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送するデリバリー部26等を有する。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持し、回転に伴って当該記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム21の搬送面は、用紙加熱部23、ヘッドユニット24及び照射部25と対向し、搬送される記録媒体Pに対して画像形成に係る処理を行う。
受け渡しユニット22は、給紙部10の搬送部12と画像形成ドラム21との間に介在する位置に設けられる。受け渡しユニット22は、搬送部12により搬送された記録媒体Pの一端を担持する爪部221や、爪部221に担持された記録媒体Pを誘導する円筒状の受け渡しドラム222等を有し、搬送部12上の記録媒体Pを爪部221により取り上げて受け渡しドラム222の外周面に沿わせることで記録媒体Pを画像形成ドラム21の外周面に沿う向きに誘導して画像形成ドラム21に受け渡す。
用紙加熱部23は、例えば、電熱線等を有し、通電に応じて発熱する。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の上流側に位置するよう設けられる。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるようにその発熱を制御部40により制御される。
また、用紙加熱部23の近傍には図示しない温度センサーが設けられている。制御部40は、当該温度センサーにより検知された用紙加熱部23付近の温度に基づいて、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるよう用紙加熱部23の動作を制御する。
ヘッドユニット24は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pに対してインクを吐出し、画像を形成する。ヘッドユニット24は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色についてそれぞれ設けられている。図1では、画像形成ドラム21の回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に対して上流からY、M、C、Kの各色に対応したヘッドユニット24が順番に設けられている。
本実施形態のヘッドユニット24は、記録媒体Pの搬送方向に垂直な方向(幅方向)について記録媒体Pの全体をカバーする長さ(幅)で設けられている。すなわち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。ヘッドユニット24は、複数のインクジェットヘッド24aが配列されて構成されている。
照射部25は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管の発光により紫外線等のエネルギー線を照射する。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の下流側に位置するよう設けられる。照射部25は、画像形成ドラム21に担持されてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して当該エネルギー線の作用により記録媒体P上のインクを硬化させる。
なお、紫外線を発する蛍光管は低圧水銀ランプに限らず、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられるが、紫外線をより高照度で照射可能であって省電力な光源(例えば、発光ダイオード等)であることが望ましい。また、エネルギー線は紫外線に限らず、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線であれば良く、光源もエネルギー線に応じて置換される。
デリバリー部26は、内側が複数(例えば、2本)のローラー261、262により担持された輪状のベルト263を駆動してベルト263上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、記録媒体Pを画像形成ドラム21から当該搬送機構に受け渡す円筒状の受け渡しローラー264等を有する。デリバリー部26は、受け渡しローラー264によりベルト263上に受け渡された記録媒体Pをベルト263に沿わせるように搬送して排紙部30に送り出す。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31等を有し、画像形成後の記録媒体Pがユーザーにより取り出されるまで格納する。
ここで、本実施形態の圧力調整装置300及びインクジェット記録装置1に用いられるインクとしては、特には限られるものではないが、例えば、紫外線(UV)硬化型のインクが用いられる。このUV硬化型インクは、UVが照射されない状態では、温度に応じてゲル状態と液体(ゾル)状態との間で相変化するゲル状インクである。このインクは、所定の温度、例えば40〜100℃程度の相変化温度を有し、この相変化温度以上に加熱上昇されることで一様に液化(ゾル化)する。一方、このインクは、通常の室温程度(0〜30℃)を含む当該所定の温度以下ではゲル化する。
なお、本発明の圧力調整装置300及びインクジェット記録装置1に用いられるインクとしては、上記のようなゲル状インクに限られるものではなく、水性インクやその他の物性を有するインクであっても良い。
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置1に設けられる圧力調整装置300を説明する図である。なお、図2では、複数のインクジェットヘッド24aを省略し、一つのインクジェットヘッド24aのみを示している。
圧力調整装置300は、インクを貯留する第1サブタンク(第1タンク)301、第1サブタンク301内を大気に対して開放又は閉鎖する第1開閉弁(第1大気開放弁)302、第1サブタンク301から供給されるインクを貯留しインクジェットヘッド24aにインクを供給する第2サブタンク(第2タンク)303、第2サブタンク303内を大気に対して開放又は閉鎖する第2、第3開閉弁(第2大気開放弁)304、305、第1サブタンク301の気体貯留部分と第2サブタンク303の気体貯留部分とを連通する送気管306、送気管306に設けられ第1サブタンク301内の気体を第2サブタンク303に送気する送気ポンプ307、第1サブタンク301内のインク貯留部分と第2サブタンク303内のインク貯留部分とを連通する送液管308、送液管308に設けられ第1サブタンク301内のインクを第2サブタンク303に送液する送液ポンプ309、第2サブタンク303内のインク貯留部分とインクジェットヘッド24aのインレット(インク流入口)240aとを連通する供給路310、インクジェットヘッド24aのアウトレット(インク流出口)240bと第1サブタンク301内のインク貯留部分とを連通する回収路311、回収路311を開閉する第4開閉弁312、第2サブタンク303内の圧力を調整してインクジェットヘッド24aのノズルへ与える背圧を制御する背圧制御部(背圧制御手段)313、これら各部を駆動制御する制御部40(図3参照)等を備えて構成されている。
また、圧力調整装置300は、インクを貯留するメインタンク314、メインタンク314と第1サブタンク301を繋ぐ供給管315、供給管315に設けられメインタンク314に貯留されるインクを第1サブタンク301に送液する供給ポンプ316、送液管308において送液ポンプ309よりも第2サブタンク303側に設けられる逆止弁317等を更に備えている。
また、圧力調整装置300の構成のうち、送気管306、送気ポンプ307、背圧制御部313、メインタンク314及び供給ポンプ316を除く各部には図示しないインク加熱部が設けられている。
インク加熱部は、ヒーターやヒーターからの熱を伝える伝熱部材等により構成され、インクを加熱、保温して、インクの温度を適切な温度に保持する。このインク加熱部を構成するヒーターとしては、例えば、電熱線が用いられ、通電されることによりジュール熱を生じる。伝熱部材としては、熱伝導率の高い部材、例えば、各種金属(合金)で形成された熱伝導板が用いられ、インク経路や気体経路を構成する配管を覆ったり、第1サブタンク301や第2サブタンク303の側壁に接触させたりして設けられる。
第1サブタンク301は、供給ポンプ316によりメインタンク314から供給されるインクを貯留する一又は複数のインク室である。第1サブタンク301の容量は、通常、メインタンク314より小さい。第1サブタンク301には、フロートセンサー301aが設けられ、当該フロートセンサー301aによる液面位置の検出データに基づいて制御部40が供給ポンプ316を動作させることにより所定量のインクが貯留されるようになっている。
また、第1サブタンク301内は、インクが貯留されるインク貯留部分と、インク液面よりも上方であって空気等の気体が貯留される気体貯留部分とで構成されている。したがって、第1サブタンク301が密閉された状態で、第1サブタンク301内からインク又は気体が排出されると、第1サブタンク301内が減圧される。また、第1サブタンク301には、圧力計(図示略)が設けられ、当該圧力計は第1サブタンク301内の圧力値を制御部40に出力する。
第1開閉弁302は、送気管306において送気ポンプ307よりも第1サブタンク301側に、第1大気連通管318を介して設けられている。第1開閉弁302は、制御部40により駆動制御され、第1大気連通管318を選択的に開閉することで、第1サブタンク301内を大気に対して開放又は閉鎖する。
第2サブタンク303は、インクが一時的に貯留される小型のインク室であり、特に限定されるものではないが、第1サブタンク301より小さいか略同一程度の容量である。第2サブタンク303は、供給路310を介して各インクジェットヘッド24aのインレット240aに接続されて、ノズルから吐出されるインク量に応じたインクがこの第2サブタンク303から各インクジェットヘッド24aに供給される。第2サブタンク303には、フロートセンサー303aが設けられ、当該フロートセンサー303aによる液面位置の検出データに基づいて制御部40が送液ポンプ309を動作させることにより所定量のインクが貯留されるようになっている。
また、第2サブタンク303内は、上記第1サブタンク301と同様、インクが貯留されるインク貯留部分と、インク液面よりも上方であって空気等の気体が貯留される気体貯留部分とで構成されている。したがって、第2サブタンク303が密閉された状態で、第2サブタンク301内にインク又は気体が供給されると、第2サブタンク303内が加圧される。また、第2サブタンク303には、圧力計(図示略)が設けられ、当該圧力計は第2サブタンク303内の圧力値を制御部40に出力する。
第2開閉弁304は、送気管306において送気ポンプ307よりも第2サブタンク303側に、第2大気連通管319を介して設けられている。第2開閉弁304は、制御部40により駆動制御され、第2大気連通管319を選択的に開閉する。
第3開閉弁305は、送気管306において第2大気連通管319よりも第2サブタンク303側に設けられている。第3開閉弁305は、制御部40により駆動制御され、第2サブタンク303近傍で送気管306を開閉する。
第2開閉弁304及び第3開閉弁305は、第2開閉弁304により第2大気連通管319を選択的に開閉し、更に第3開閉弁305により第2サブタンク303近傍で送気管306を選択的に開閉することで、第2サブタンク303内を大気に対して開放又は閉鎖する。
なお、通常印画時には、第2開閉弁304は開放状態又は閉鎖状態、第3開閉弁305は閉鎖状態となっている。
送気管306は、第1サブタンク301内の気体貯留部分と第2サブタンク303内の気体貯留部分とを連通して設けられ、これにより、第1サブタンク301内の気体が第2サブタンク303内に送気されることが可能となっている。
送気ポンプ307は、送気管306に設けられている。送気ポンプ307は、制御部40により駆動制御され、第1サブタンク301内の気体を第2サブタンク303内に送気する。これにより、メンテナンス時等に第1サブタンク301内を減圧することができるとともに、第2サブタンク303内を加圧することができる。また、第1サブタンク301内のみを減圧したい場合は、第2開閉弁304を開けておけば可能で、第2サブタンクのみを加圧したい場合は、第1開閉弁302を開けておけば可能である。このように、送気管306に第1開閉弁302及び第2開閉弁304が設けられていることで、第1サブタンク301内及び第2サブタンク303内のいずれか一方のみの圧力調整を行うことが可能となっている。なお、送気ポンプ307は、通常印画時には駆動していない。
第1開閉弁302、第2開閉弁304、第3開閉弁305、送気管306及び送気ポンプ307が上記のように構成されていることで、第2開閉弁304が閉鎖状態であっても、第1開閉弁302及び第3開閉弁305が開放状態であれば、第2サブタンク303内を大気に対して開放することができる。更にこの状態で、送気ポンプ307が駆動することで第2サブタンク303内を加圧することができる。
同様に、第1開閉弁302が閉鎖状態であっても、第2開閉弁304が開放状態であれば、第1サブタンク301内を大気に対して開放することができる。更にこの状態で、送気ポンプ307が駆動することで第1サブタンク301内を減圧することができる。
また、第3開閉弁305が開放状態の場合、第1開閉弁302又は第2開閉弁304を開放することで、第1サブタンク301及び第2サブタンク303の両方を大気に対して開放することができ、第1開閉弁302及び第2開閉弁304の両方を閉鎖することで、第1サブタンク301及び第2サブタンク303の両方を大気に対して閉鎖することができる。
送液管308は、第1サブタンク301内のインク貯留部分と第2サブタンク303内のインク貯留部分とを連通して設けられ、これにより、第1サブタンク301内のインクが第2サブタンク303内に送液されることが可能となっている。
送液ポンプ309は、送液管308に設けられている。送液ポンプ309は、制御部40により駆動制御され、第1サブタンク301内のインクを第2サブタンク303に送液する。これにより、第1サブタンク301内のインクを第2サブタンク303に供給できるとともに、第1サブタンク301内の減圧及び第2サブタンク303内の加圧を行うことができる。
供給路310は、第2サブタンク303内のインク貯留部分とインクジェットヘッド24aのインレット240aとを連通して設けられ、第2サブタンク303内のインクをインクジェットヘッド24aに供給可能としている。
回収路311は、インクジェットヘッド24aのアウトレット240bと第1サブタンク301内のインク貯留部分とを連通して設けられ、インクジェットヘッド24aで吐出されなかったインクを第1サブタンク301に回収可能としている。
第4開閉弁312は、回収路311に設けられている。第4開閉弁312は、制御部40により駆動制御され、回収路311を開閉する。インクジェットヘッド24aのメンテナンス時等にインクジェットヘッド24aからインクを抜く必要がある場合、第4開閉弁312を開くことで、インクジェットヘッド24aのインクを無駄にせず回収することが可能となる。
背圧制御部313は、第2サブタンク303に接続されて、制御部40の制御下で第2サブタンク303内の圧力を調整する。これにより、背圧制御部313は第2サブタンク303及び供給路310を介してインクジェットヘッド24aのノズルの圧力を負圧状態とする。これにより、画像形成や各種のメンテナンスを行わない際にノズルからインクが漏れ出すことを防止する。
このような背圧制御部313としては、空気を貯留するエアタンク3131、第2サブタンク303の気体貯留部分とエアタンク3131とを繋ぐ第1通気路3132、第1通気路3132に設けられ当該第1通気路3132を開閉する開閉弁3133、エアタンク3131内を排気する真空ポンプ3134、エアタンク3131と真空ポンプ3134とを繋ぐ第2通気路3135、第2通気路3135においてエアタンク3131と真空ポンプ3134との間に第3通気路3136を介して設けられる大気開放弁3137等を備えて構成されている。
上記背圧制御部313が設けられていることにより、第2サブタンク303をインクジェットヘッド24aよりも下方に配置してその水頭差によりインクジェットヘッド24aのノズルの背圧を制御する必要がないので、第2サブタンク303をインクジェットヘッド24aに対して任意の位置に配置させることができる。これにより、圧力調整装置300及びインクジェット記録装置1の更なる小型化に寄与することができる。
メインタンク314は、圧力調整装置300の各部に流通されるインクを貯留し、当該インクは、供給ポンプ316により供給管315を介して第1サブタンク301に供給される。
供給管315は、メインタンク314と第1サブタンク301を繋ぐように設けられ、これにより、メインタンク314内のインクが第1サブタンク301内に送液されることが可能となっている。
供給ポンプ316は、供給管315に設けられている。供給ポンプ316は、制御部40により駆動制御され、メインタンク314内のインクを第1サブタンク301に送液する。
逆止弁317は、送液管308において送液ポンプ309よりも第2サブタンク303側に設けられる。逆止弁317は、送液管308を通って一度第2サブタンク303へ送液されたインクが、第1サブタンク301側へ逆流することを防止している。
上記した各構成のうち、送気管306、送液管308、供給路310、回収路311、供給管315、第1大気連通管318、第2大気連通管319、第1通気路3132、第2通気路3135及び第3通気路3136は、特に限定されるものではないが、例えば中空の円環状のチューブ構造を有する部材で構成されている。送液管308、供給路310、回収路311及び供給管315は、インクの種類にもよるが、耐インク性の部材で構成されていることが好ましい。
なお、圧力調整装置300は、脱気モジュール(図示略)を更に備えるものとしても良い。当該脱気モジュールは、特に限定されるものではないが、例えば送液管308における第1サブタンク301と送液ポンプ309との間に設けられる。この場合には、送液管308において、脱気モジュールのインク流出部分と送液ポンプ309の間、及び第1サブタンク301と脱気モジュールのインク流入部分の間を繋ぐインク循環経路が設けられても良い。更に、当該インク循環経路には、脱気モジュールから流出したインクを再び脱気モジュールのインク流入部分に循環させる循環ポンプが設けられても良い。
脱気モジュールとしては、いずれの構成のものであっても良いが、例えば、複数の中空糸膜の内側が脱気され、当該複数の中空糸膜の外側にインクが流通される外部還流型の中空糸膜脱気モジュールを用いることができる。
図3は、インクジェット記録装置1の内部構成を示すブロック図である。
制御部40は、図3に示すように、上記インクジェット記録装置1を構成する各部と接続されており、インクジェット記録装置1を構成する各部を制御する。制御部40は、CPU41、RAM42及びROM43等を有する。CPU41は、ROM43等の記憶装置から処理内容に応じた各種のプログラムやデータ等を読み出して実行し、実行された処理内容に応じてインクジェット記録装置1の各部の動作を制御する。RAM42は、CPU41により処理される各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶する。ROM43は、CPU41等により読み出される各種のプログラムやデータ等を記憶する。
具体的には、制御部40は、インクジェット記録装置1のメンテナンスとして、インクジェットヘッド24aのノズルから強制的にインクを排出させる加圧パージ処理を行う。
すなわち、制御部40は、第2開閉弁304を閉鎖して第2サブタンク303を密閉し、送気ポンプ307により第2サブタンク303に気体を送気、又は、送液ポンプ309により第2サブタンク303にインクを送液し、第2サブタンク303内を加圧することで、インクジェットヘッド24aからインクを排出させる加圧パージ処理を行う。
制御部40は、加圧パージ処理を行うことで、インクジェットヘッド24aのノズル面近傍に付着した異物を除去することができる。具体的には、制御部40は、インクジェットヘッド24aにインク吐出を2時間行わせる毎に、加圧パージ処理を行う。
また、制御部40は、インクジェット記録装置1のメンテナンスとして、第1サブタンク301、第2サブタンク303及びインクジェットヘッド24aにインクを循環させる循環メンテナンス処理を行う。
すなわち、制御部40は、第1開閉弁302を閉鎖して第1サブタンク301を密閉し、送気ポンプ307により第1サブタンク301内の気体を第2サブタンク303に送気して第1サブタンク301内を減圧し、第2開閉弁304を閉鎖して第2サブタンク303を密閉し、送液ポンプ309により第2サブタンク303にインクを送液して第2サブタンク303内を加圧し、第4開閉弁312により回収路311を開くことで、第1サブタンク301、送液管308、第2サブタンク303、供給路310、インクジェットヘッド24a及び回収路311によりインクを循環させる循環メンテナンス処理を行う。
制御部40は、循環メンテナンス処理を行うことで、インクの流路内に混入した異物や気泡等を除去することができる。
ここで、上記した通り本実施形態のインクジェット記録装置1ではゲル状インクが用いられているため、インクジェット記録装置1が停止してインクの温度が低下すると、インクがゲル状態となる。ゲル化したインクは熱収縮して体積が低下するため、停止後のインクジェット記録装置1においては、ノズルからインクジェットヘッド24a内に僅かに空気が流入している場合がある。そのような場合には、上記した加圧パージ処理ではインクジェットヘッド24a内に流入した空気を除去することが困難であるため、循環メンテナンス処理を行うことで、インクジェットヘッド24a内に流入した空気を効率的に除去することができる。このように、制御部40は、インクジェット記録装置1の起動時に循環メンテナンス処理を行う。
なお、インクジェット記録装置1が長時間に亘って駆動される場合には、ユーザーにより操作入力部(図示略)を介して指定された時に、循環メンテナンス処理を行うものとしても良い。
上記のように構成された圧力調整装置300及びインクジェット記録装置1において、制御部40により行われる加圧パージ処理の一例について、図4を参照して以下説明する。図4は、加圧パージ処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4に示す加圧パージ処理を行っている間、第1開閉弁302は開放状態、背圧制御部313の開閉弁3133は閉鎖状態、供給ポンプ316は停止状態となっている。
まず、制御部40は、第3開閉弁305を閉鎖する(ステップS101)。これにより、第2サブタンク303は、インクジェットヘッド24aに連通する供給路310を除いて大気に対して密閉された状態となる。
次に、制御部40は、送液ポンプ309を駆動する(ステップS102)。送液ポンプ309が駆動すると、第1サブタンク301内に貯留されるインクが送液管308を介して第2サブタンク303に送液され、第2サブタンク303内が加圧される。第2サブタンク303内が加圧されると、第2サブタンク303内に貯留されるインクが供給路310を介してインクジェットヘッド24aに流出する。このとき、インクジェットヘッド24aに連通する回収路311の第4開閉弁312は閉鎖されているので、インクジェットヘッド24a内にインクが供給されることで、インクジェットヘッド24a内が加圧される。これにより、インクジェットヘッド24aのノズルからインクが強制的に排出される加圧パージが行われる。
このように、送液ポンプ309によりインクを供給して加圧するので、第2サブタンク303及びインクジェットヘッド24a内により高い圧力をかけることができ、高圧で加圧パージを行うことができる。
次に、制御部40は、送液ポンプ309の駆動を開始した時からの経過時間に基づいて、加圧パージが完了したか否かを判定する(ステップS103)。制御部40は、送液ポンプ309の駆動を開始した時に計時を開始し、その実測時間が、予め設定された時間に到達した時に加圧パージが完了したと判定する。予め設定された時間としては、インクジェットヘッド24aのノズルに付着した異物が除去される程度に、インクが十分に排出される時間であり、例えば5秒程度である。加圧パージが完了していないと判定されると(ステップS103;NO)、制御部40は、再度ステップS103の処理を行う。
一方、加圧パージが完了したと判定されると(ステップS103;YES)、制御部40は、第4開閉弁312を開放する(ステップS104)。このとき、第1開閉弁302は開放されており、第1サブタンク301内は大気に対して開放されている。したがって、加圧状態となっている第2サブタンク303及びインクジェットヘッド24aが圧抜きされる。
次に、制御部40は、第4開閉弁312を開放した時からの経過時間に基づいて、第2サブタンク303及びインクジェットヘッド24aの圧抜きが完了したか否かを判定する(ステップS105)。制御部40は、第4開閉弁312を開放した時に計時を開始し、その実測時間が、予め設定された時間に到達した時に圧抜きが完了したと判定する。予め設定された時間としては、第2サブタンク303及びインクジェットヘッド24a内が大気圧状態に復帰するまでの時間であり、例えば3秒程度である。圧抜きが完了していないと判定されると(ステップS105;NO)、制御部40は、再度ステップS105の処理を行う。
一方、圧抜きが完了したと判定されると(ステップS105;YES)、制御部40は、送液ポンプ309を停止し、第4開閉弁312を閉鎖する(ステップS106)。
なお、制御部40は、上記ステップS103とステップS104との間に、送液ポンプ309を停止するものとしても良い。
次に、制御部40は、第2開閉弁304を閉鎖し、第3開閉弁305を開放する(ステップS107)。
次に、制御部40は、送気ポンプ307を駆動する(ステップS108)。送気ポンプ307が駆動することで、送気管306を介して第2サブタンク303に空気が流入し、第2サブタンク303内のインク液面が押し下げられる。これにより、上記ステップS102〜S106の間に第2サブタンク303にインクが流入して上昇したインク液面を下降させることができる。
次に、制御部40は、第2サブタンク303に設けられるフロートセンサー303aによる検出結果に基づいて、第2サブタンク303のインク液面が所定位置に到達したか否かを判定する(ステップS109)。インク液面が所定位置に到達していないと判定されると(ステップS109;NO)、制御部40は、再度ステップS109の処理を行う。
一方、第2サブタンク303のインク液面が所定位置に到達したと判定されると、制御部40は、送気ポンプ307を停止する(ステップS110)。
このようにして加圧パージ処理を行う。
なお、上記加圧パージ処理では、ステップS102で送液ポンプ309を駆動するものとしたが、送気ポンプ307を駆動して第2サブタンク303及びインクジェットヘッド24aを加圧するものとしても良い。送気ポンプ307により加圧する場合には、インクジェットヘッド24aのノズルからのインクの排出量を低減しつつ加圧パージ処理を行うことができる。
また、この場合には、ステップS101で第3開閉弁305を開放するとともに、第2開閉弁304を閉鎖する。また、ステップS106で送気ポンプ307を停止するとともに第4開閉弁312を閉鎖し、ステップS107で第2開閉弁304及び第3開閉弁305を開放する。また、ステップS108で送液ポンプ309を駆動し、ステップS110で送液ポンプ309を停止する。これにより、上記ステップS102〜S106の間に第2サブタンク303に空気が流入して下降したインク液面を上昇させることができる。
上記のように構成された圧力調整装置300及びインクジェット記録装置1において、制御部40により行われる循環メンテナンス処理の一例について、図5を参照して以下説明する。図5は、循環メンテナンス処理の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示す循環メンテナンス処理を行っている間、背圧制御部313の開閉弁3133は閉鎖状態、供給ポンプ316は停止状態となっている。
まず、制御部40は、第1開閉弁302を閉鎖する(ステップS201)。このとき、回収路311の第4開閉弁312は閉鎖されている。これにより、第1サブタンク301は、送気管306を除いて大気に対して密閉された状態となる。
次に、制御部40は、送気ポンプ307を駆動する(ステップS202)。送気ポンプ307が駆動することで、第1サブタンク301内の空気が送気管306及び第2大気連通管319を介して外部に排出され、第1サブタンク301内が減圧される。
次に、制御部40は、送気ポンプ307の駆動を開始した時からの経過時間に基づいて、第1サブタンク301内が所定の負圧に達しているか否かを判定する(ステップS203)。制御部40は、送気ポンプ307の駆動を開始した時に計時を開始し、その実測時間が、予め設定された時間に到達した時に第1サブタンク301内が所定の負圧に達したと判定する。予め設定された時間としては、大気圧状態の第1サブタンク301内が所定の負圧に達する程度に送気ポンプ307により脱気を行う時間であり、例えば20秒程度である。
なお、制御部40は、第1サブタンク301に設けられた圧力計により検出された圧力値に基づいて、第1サブタンク301内が所定の負圧に達しているか否かを判定するものとしても良い。
第1サブタンク301内が所定の負圧に達していないと判定されると(ステップS203;NO)、制御部40は、再度ステップS203の処理を行う。
一方、第1サブタンク301内が所定の負圧に達したと判定されると(ステップS203;YES)、制御部40は、送気ポンプ307を停止するとともに第2開閉弁304を閉鎖する(ステップS204)。
次に、制御部40は、第3開閉弁305を閉鎖する(ステップS205)。これにより、第2サブタンク303は、インクジェットヘッド24aに連通する供給路310を除いて大気に対して密閉された状態となる。
次に、制御部40は、送液ポンプ309を駆動する(ステップS206)。送液ポンプ309が駆動すると、第1サブタンク301内に貯留されるインクが送液管308を介してから第2サブタンク303に送液され、第2サブタンク303内が加圧される。
次に、制御部40は、送液ポンプ309の駆動を開始した時からの経過時間に基づいて、第2サブタンク303内が所定の加圧状態に達しているか否かを判定する(ステップS207)。制御部40は、送液ポンプ309の駆動を開始した時に計時を開始し、その実測時間が、予め設定された時間に到達した時に第2サブタンク303内が所定の加圧状態に達したと判定する。予め設定された時間としては、大気圧状態の第2サブタンク303内が所定の加圧状態に達する程度に送液ポンプ309によりインクの供給を行う時間であり、例えば1秒程度である。
なお、制御部40は、第2サブタンク303に設けられた圧力計により検出された圧力値に基づいて、第2サブタンク303内が所定の加圧状態に達しているか否かを判定するものとしても良い。
第2サブタンク303内が所定の加圧状態に達していないと判定されると(ステップS207;NO)、制御部40は、再度ステップS207の処理を行う。
第2サブタンク303内が所定の加圧状態に達したと判定されると(ステップS207;YES)、制御部40は、第4開閉弁312を開放する(ステップS208)。第4開閉弁312が開放されると、加圧状態の第2サブタンク303から流出するインクが、供給路310、インクジェットヘッド24a、回収路311を通って、負圧状態の第1サブタンク301に流入する。更に、上記ステップS206で送液ポンプ309が駆動されているので、第1サブタンク301、送液管308、第2サブタンク303、供給路310、インクジェットヘッド24a及び回収路311によりインクを循環させる循環メンテナンスが行われる。
次に、制御部40は、第4開閉弁312を開放した時からの経過時間に基づいて、循環メンテナンスが完了したか否かを判定する(ステップS209)。制御部40は、第4開閉弁312を開放した時に計時を開始し、その実測時間が、予め設定された時間に到達した時に循環メンテナンスが完了したと判定する。予め設定された時間としては、インクの流路内の異物や気泡が除去される程度に、インクが十分に循環される時間であり、例えば10秒程度である。循環メンテナンスが完了していないと判定されると(ステップS209;NO)、制御部40は、再度ステップS209の処理を行う。
一方、循環メンテナンスが完了したと判定されると(ステップS209;YES)、制御部40は、第1開閉弁302を開放する(ステップS210)。第1開閉弁302が開放されると、負圧状態の第1サブタンク301が大気圧状態に復帰する。
最後に、制御部40は、送液ポンプ309を停止する(ステップS211)。
このようにして循環メンテナンス処理を行う。
なお、上記循環メンテナンス処理では、ステップS210で第1開閉弁302を開放した後ステップS211で送液ポンプ309を停止するものとしたが、先に送液ポンプ309を停止した後に第1開閉弁302を開放するものとしても良い。
以上、上記した実施形態によれば、インクジェットヘッド24aに供給されるインクを貯留する第1サブタンク301及び第2サブタンク303内の圧力を調整する圧力調整装置300であって、インクを貯留する第1サブタンク301と、第1サブタンク301内を大気に対して開放又は閉鎖する第1開閉弁302と、第1サブタンク301から供給されるインクを貯留しインクジェットヘッド24aにインクを供給する第2サブタンク303と、第2サブタンク303内を大気に対して開放又は閉鎖する第2開閉弁304及び第3開閉弁305と、第1サブタンク301内の気体貯留部分と第2サブタンク303内の気体貯留部分とを連通する送気管306と、送気管306に設けられ第1サブタンク301内の気体を第2サブタンク303に送気する送気ポンプ307と、第1サブタンク301内が大気圧又は負圧、第2サブタンク303内が大気圧又は正圧となるように、第1開閉弁302、第2開閉弁304、第3開閉弁305及び送気ポンプ307をそれぞれ駆動制御する制御部40と、を備えるので、第1サブタンク301内の減圧と第2サブタンク303内の加圧の両方を一つの送気ポンプ307のみで行うことができ、タンク毎に圧力調整用のポンプを設ける必要がない。したがって、一つの送気ポンプ307のみで第1サブタンク301内及び第2サブタンク303内の両方の圧力をそれぞれ調整可能であり、装置の大型化及びコストの増大を抑制することができる。
また、第2サブタンク303内のインク貯留部分とインクジェットヘッド24aのインレット240aとを連通する供給路310と、第1サブタンク301内のインク貯留部分と第2サブタンク303内のインク貯留部分とを連通する送液管308と、送液管308に設けられ第1サブタンク301内のインクを第2サブタンク303に送液する送液ポンプ309と、を更に備え、制御部40は、送液ポンプ309を更に駆動制御するので、一つの送気ポンプ307のみで加圧パージ処理を行うことができる。
また、インクジェットヘッド24aのアウトレット240bと第1サブタンク301内のインク貯留部分とを連通する回収路311と、回収路311を開閉する第4開閉弁312と、を更に備え、制御部40は、第4開閉弁312を更に駆動制御するので、一つの送気ポンプ307のみで循環メンテナンス処理を行うことができる。
また、第2サブタンク303内の圧力を調整してインクジェットヘッド24aのノズルへ与える背圧を制御する背圧制御部313を更に備えるので、第2サブタンク303をインクジェットヘッド24aよりも上方に配置することなく、ノズルの背圧を制御することができる。これにより、第2サブタンク303をインクジェットヘッド24aに対して任意の位置に配置することができるため、装置の大型化を更に抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、圧力調整装置300が、インクジェット記録装置1の構成の一部であるものとしたが、インクジェット記録装置1とは別個に構成されていても良い。
また、上記した実施形態では、第1開閉弁302及び第1大気連通管318が送気管306に設けられているものとしたが、第1開閉弁302及び第1大気連通管318の代わりに、第1サブタンク301内を大気に対して開放する開閉弁が第1サブタンク301に直接的に設けられているものとしても良い。
また、上記した実施形態では、第2開閉弁304、第3開閉弁305及び第2大気連通管319が送気管306に設けられているものとしたが、第2開閉弁304及び第2大気連通管319の代わりに、第2サブタンク303内を大気に対して開放する開閉弁が第2サブタンク303に直接的に設けられているものとしても良い。
また、上記した実施形態では、第3開閉弁305が送気管306に設けられているものとしたが、第3開閉弁305は設けられていなくても良い。この場合には、送気ポンプ307が、第1サブタンク301側から第2サブタンク側へ向かう方向に気体を導く逆止弁を有していても良い。
また、上記した実施形態では、インクジェット記録装置1のメンテナンスとして加圧パージ処理及び循環メンテナンス処理を行うものとしたが、これに限られるものではなく、他のメンテナンスを行うものとしても良い。
また、上記した実施形態では、2時間のインク吐出を行う毎に加圧パージ処理を行うものとしたが、これに限られるものではなく、より短時間又はより長時間のインク吐出を行う毎に加圧パージ処理を行うものとしても良い。また、ユーザーにより操作入力部を介して指定された時に加圧パージ処理を行うものとしても良い。
また、上記した実施形態では、インクジェット記録装置1の起動時に循環メンテナンス処理を行うものとしたが、所定時間経過する毎に循環メンテナンス処理を行うものとしても良い。
本発明は、圧力調整装置及びインクジェット記録装置に利用することができる。
1 インクジェット記録装置
24a インクジェットヘッド
40 制御部
240a インレット(インク流入口)
240b アウトレット(インク流出口)
300 圧力調整装置
301 第1サブタンク(第1タンク)
302 第1開閉弁(第1大気開放弁)
303 第2サブタンク(第2タンク)
304 第2開閉弁(第2大気開放弁)
305 第3開閉弁(第2大気開放弁)
306 送気管
307 送気ポンプ
308 送液管
309 送液ポンプ
310 供給路
311 回収路
312 第4開閉弁
313 背圧制御部(背圧制御手段)
P 記録媒体

Claims (5)

  1. インクジェットヘッドに供給されるインクを貯留するタンク内の圧力を調整する圧力調整装置であって、
    インクを貯留する第1タンクと、
    前記第1タンク内を大気に対して開放又は閉鎖する第1大気開放弁と、
    前記第1タンクから供給されるインクを貯留し、前記インクジェットヘッドにインクを供給する第2タンクと、
    前記第2タンク内を大気に対して開放又は閉鎖する第2大気開放弁と、
    前記第1タンク内の気体貯留部分と前記第2タンク内の気体貯留部分とを連通する送気管と、
    前記送気管に設けられ、前記第1タンク内の気体を前記第2タンクに送気する送気ポンプと、
    前記第2タンク内のインク貯留部分と前記インクジェットヘッドのインク流入口とを連通する供給路と、
    前記第1タンク内のインク貯留部分と前記第2タンク内のインク貯留部分とを連通する送液菅と、
    前記送液菅に設けられ、前記第1タンク内のインクを前記第2タンクに送液する送液ポンプと、
    前記インクジェットヘッドのインク流出口と前記第1タンク内のインク貯留部分とを連通する回収路と、
    前記回収路を開閉する開閉弁と、
    前記第1タンク内が大気圧又は負圧、前記第2タンク内が大気圧又は正圧となるように、前記第1大気開放弁、前記第2大気開放弁及び前記送気ポンプをそれぞれ駆動制御する制御部と、を備え
    前記制御部は、
    前記送液ポンプ及び前記開閉弁を更に駆動制御し、
    前記第1大気開放弁を閉鎖して前記第1タンクを密閉し、前記第1タンクが密閉された後に前記送気ポンプにより前記第1タンク内の気体を前記第2タンクに送気して前記第1タンク内を減圧し、前記第1タンク内が減圧された後に前記第2大気開放弁を閉鎖して前記第2タンクを密閉し、前記第2タンクが密閉された後に前記送液ポンプにより前記第2タンクにインクを送液して前記第2タンク内を加圧し、前記第2タンク内が加圧された後に前記開閉弁により前記回収路を開くことで、前記第1タンク、前記送液菅、前記第2タンク、前記供給路、前記インクジェットヘッド及び前記回収路によりインクを循環させることを特徴とする圧力調整装置。
  2. 前記制御部は、前記第2大気開放弁を閉鎖して前記第2タンクを密閉し、前記送気ポンプにより前記第2タンクに気体を送気又は前記送液ポンプにより前記第2タンクにインクを送液し、前記第2タンク内を加圧することで、前記インクジェットヘッドからインクを排出させることを特徴とする請求項に記載の圧力調整装置。
  3. 前記制御部は、前記送気により前記インクジェットヘッドからインクを排出させた後に前記送液ポンプにより前記第2タンクにインクを送液することで前記第2タンクのインク液面を上昇させ、又は前記送液により前記インクジェットヘッドからインクを排出させた後に前記送気ポンプにより前記第2タンクに気体を送気することで前記第2タンクのインク液面を下降させることを特徴とする請求項2に記載の圧力調整装置。
  4. 前記第2タンク内の圧力を調整して前記インクジェットヘッドのノズルへ与える背圧を制御する背圧制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の圧力調整装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の圧力調整装置と、
    前記第2タンクから供給されるインクを吐出するインクジェットヘッドと、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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