JP7434915B2 - インクジェット記録装置及びインク加熱制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、インクジェット記録装置及びインク加熱制御方法に関する。
インクを加圧してノズルから吐出させるインクジェット記録装置では、インク中に空気が混入していると、インクに対する圧力が適正に印加されずに吐出動作に異常を生じる。そこで、インク中から空気を吸引する脱気装置を有するインクジェット記録装置が知られている。
一方、インクの温度は、インクの粘性や定着の速さなどに影響がある。吐出時のインクの温度が適正に保たれるように維持するインクジェット記録装置がある。特許文献1には、脱気する直前でインクを加熱して、インクの温度調整と脱気とを両立する技術が開示されている。
特開2006-75683号公報
しかしながら、インクの吐出を開始する際には、脱気装置内のインクも加熱されている必要がある。このために脱気装置内のインクを加熱部位に結局循環させる必要が生じ、画像記録動作の開始までに時間がかかるという課題がある。
この発明の目的は、容易かつより迅速にインクの加熱及び脱気が可能なインクジェット記録装置及びインク加熱制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
インクを吐出する吐出動作部と、
前記吐出動作部に連通し、インクが流れるインク流路と、
前記インク流路の途中に位置し、インクを脱気する脱気部と、
前記脱気部内のインクを加熱する第1加熱部と、
制御部と、
を備え、
前記脱気部は、脱気膜を有し、前記脱気膜を挟んで前記インクと真空領域とが接することで前記インク内の空気が前記脱気膜を透過し、
前記制御部は、前記吐出動作部によるインクの吐出動作を開始する前の準備動作時に、前記真空領域の真空度を前記吐出動作部へのインク供給時の基準真空度よりも低下させて前記第1加熱部による加熱動作を行わせる
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記インク流路のインクを送液する送液動作部を備え、
前記インク流路は、前記脱気部にインクを送る第1流路と、前記脱気部から前記吐出動作部へインクを送る第2流路と、前記第2流路の途中から前記脱気部よりも上流側にインクを戻す第3流路と、を有し、
前記送液動作部は、前記第2流路から前記第3流路を経て前記脱気部よりも上流側にインクを戻す循環動作を行う
ことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、
前記第1流路のインクを加熱する第2加熱部を備えることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記第1流路のインク温度が所定の第1基準温度以上となった場合に前記送液動作部により前記循環動作を行わせ、前記第1流路のインク温度が前記第1基準温度以下の第2基準温度よりも小さくなった場合に、前記循環動作を停止させることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項2~4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記送液動作部の動作を間欠的に行わせることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項4記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記循環動作を停止している間に前記第1流路のインク温度が前記第1基準温度以上となってから所定の基準時間が経過した場合に前記送液動作部の動作を再開させることを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項4又は6記載のインクジェット記録装置において、
前記第1基準温度は、前記吐出動作部によるインクの吐出を許可する所定の基準温度範囲の下限値以下であることを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項4、6、7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記脱気部のインクが前記第1基準温度以上となった場合に、前記真空領域を前記基準真空度に変更することを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記循環動作中に前記脱気部内のインクの温度が前記基準温度範囲内に上昇してから所定時間が経過した場合に前記循環動作を停止し、前記インクの吐出動作を可能とすることを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項2~6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1流路に供給するインクを貯留するインク貯留部を備え、
前記第3流路は、一端が前記インク貯留部に接続しており、前記循環動作に応じて前記第2流路から前記インク貯留部へインクが戻る
ことを特徴とする。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載のインクジェット記録装置において、
前記インク貯留部のインクを加熱する第3加熱部を備えることを特徴とする。
また、請求項12記載の発明は、請求項1~11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記準備動作は、当該インクジェット記録装置への電力供給が開始された場合に開始されることを特徴とする。
また、請求項13記載の発明は、請求項1~12のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクは、常温ではゲル状態であり、加熱によりゾル状態となる相変化を生じることを特徴とする。
また、請求項14記載の発明は、
インクを吐出する吐出動作部と、前記吐出動作部に連通し、インクが流れるインク流路と、前記インク流路の途中に位置し、インクを脱気する脱気部と、前記脱気部内のインクを加熱する第1加熱部と、を備え、前記脱気部は、脱気膜を有し、前記脱気膜を挟んで前記インクと真空領域とが接することで前記インク内の空気が前記脱気膜を透過するインクジェット記録装置のインク加熱制御方法であって、
前記吐出動作部によるインクの吐出動作を開始する前の準備動作時に、前記真空領域の真空度を前記吐出動作部へのインク供給時の基準真空度よりも低下させて前記第1加熱部による加熱動作を行わせる準備加熱ステップ
を含むことを特徴とする。
本発明に従うと、容易かつより迅速にインクの加熱及び脱気が可能となるという効果がある。
本実施形態のインクジェット記録装置の構成を示す模式図である。 インクジェット記録装置におけるインクの流路を説明する図である。 インク流路の構成を拡大した図である。 脱気モジュールの断面図である。 インクジェット記録装置の内部構成を示すブロック図である。 インクの温度変化について説明する図である。 インク加熱制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のインクジェット記録装置におけるインク流路の構成を拡大して示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置1の構成を示す模式図である。この図1では、インクジェット記録装置1を正面から見た場合について示す。
このインクジェット記録装置1は、ラインヘッドを有し、当該ラインヘッドに対して記録媒体Mを移動させながら4色のインクを適切なタイミングで吐出することでカラー画像を記録するプリンターである。
インクジェット記録装置1は、媒体供給部10と、記録動作部20と、媒体排出部30と、制御部40と、インク供給部50などを備えている。このインクジェット記録装置1では、制御部40による制御に基づいて、媒体供給部10に格納された記録媒体Mが所定の搬送経路(媒体供給部10から媒体排出部30までの移動経路)に沿って記録動作部20に搬送されて移動し、画像が記録された後に媒体排出部30に排出される。
媒体供給部10は、内部に格納された記録媒体Mを一枚ずつ記録動作部20へ送る。
記録媒体Mとしては、種々の厚さの印刷用紙のほか、セル、フィルムや布帛など、種々のもの、ここでは、記録ドラム21の外周面上に湾曲して担持され得るものが挙げられる。
媒体供給部10は、記録媒体Mを格納する供給トレー11と、供給トレー11から記録動作部20へ記録媒体Mを搬送するフィーダーボード12とを有する。供給トレー11は、一又は複数の記録媒体Mを載置可能に設けられた板状の部材である。供給トレー11は、供給トレー11に載置された記録媒体Mの量に応じて上下動するよう設けられており、当該上下動方向について、最上の記録媒体Mがフィーダーボード12により搬送される位置で保持される。
フィーダーボード12は、内側が複数(例えば、2本)のローラー121、122により担持された輪状のベルト123を駆動してベルト123上の記録媒体Mを搬送する搬送機構や、供給トレー11上に載置された最上の記録媒体Mをベルト123上に受け渡す供給部を有する。フィーダーボード12は、供給部によりベルト123上に受け渡された記録媒体Mをベルト123に沿わせるように搬送する。
記録動作部20は、記録ドラム21と、受け渡しユニット22と、媒体加熱部23と、ヘッドユニット24(吐出動作部)と、照射部25と、デリバリー部26などを備える。
記録ドラム21は、円筒状の外形を有し、当該円筒状部分の外周面上に最大3枚の記録媒体Mを担持して、円筒の中心軸に対する回転動作に応じて記録媒体Mを搬送する搬送動作を行う。
受け渡しユニット22は、媒体供給部10から受け渡された記録媒体Mを記録ドラム21に受け渡す。受け渡しユニット22は、フィーダーボード12により搬送された記録媒体Mの一端を担持するスイングアーム部221と、スイングアーム部221に担持された記録媒体Mを記録ドラム21に受け渡す円筒状の受け渡しドラム222などを有し、フィーダーボード12上の記録媒体Mをスイングアーム部221により取り上げて受け渡しドラム222に受け渡すことで記録媒体Mを記録ドラム21の外周面に沿う向きに誘導して記録ドラム21に受け渡す。
媒体加熱部23は、記録ドラム21の外周面の近傍に位置し、この外周面及び記録媒体Mを加熱する。ここでは、媒体加熱部23は、記録ドラム21の回転方向について、受け渡しユニット22による記録ドラム21への記録媒体Mの引き渡し位置からヘッドユニット24による記録媒体Mへの画像記録位置との間に設けられている。記録ドラム21の外周面が媒体加熱部23により加熱されて、担持する記録媒体Mが適度な温度とされる。これにより、インクが記録媒体M上に着弾した際の記録媒体Mへの硬化速度などが適切に保たれ、安定して高画質の画像が記録される。この媒体加熱部23には、例えば、赤外線ヒーターが用いられる。なお、媒体加熱部23は、記録ドラム21の外周面を記録ドラム21の内側から加熱するものであってもよい。
ヘッドユニット24は、記録ドラム21の回転に応じて移動する記録媒体Mの一の記録対象面に対し、当該ヘッドユニット24において記録媒体Mの当該記録対象面と対向する面に設けられた複数のノズルの各開口から適切なタイミングでインクの液滴を吐出し、記録媒体Mの記録対象面上に着弾させていくことで画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、ヘッドユニット24は、記録媒体Mの搬送方向に所定の間隔で複数、ここでは、4色の各インクにそれぞれ応じて4つ配置されている。4つのヘッドユニット24は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)のインクをそれぞれ出力する。これらのインクは、ここでは、温度に応じてゾル状態とゲル状態との間で相変化し、また、紫外線を照射することで硬化するものが用いられる。この種類のインクは、多くの場合では、常温でゲル状態であり、加熱されてゾル状態になる相変化を生じる。したがって、インクは、インク加熱部270(図2参照)によりヘッドユニット24の内部及び/又は外部で適切な温度に加熱維持されてゾル状態とされる。ゲル状態からゾル状態に変化する相変化(溶融)温度と、ゾル状態からゲル状態に変化する相変化(固化)温度とは、異なっていて、特に固化温度が溶融温度より低くてよい。
ヘッドユニット24の各々は、ここでは、それぞれ記録ドラム21上で搬送される記録媒体Mの搬送方向に垂直な幅方向に当該記録媒体Mの画像記録可能最大幅にわたって配列された複数のノズル開口を備え、記録媒体Mを搬送方向に移動させながら当該ノズル開口から記録媒体Mに対してインクを吐出することでシングルパスにより画像を記録可能なラインヘッドを備える。
照射部25は、所定波長のエネルギー線(電磁波)、ここでは、近紫外領域(波長が400nm程度)の紫外線を照射して、ヘッドユニット24から吐出されて記録媒体M上に着弾したインク(すなわち、当該インクにより記録された画像)を硬化、定着させる定着部である。照射部25は、例えば、紫外線を発する発光ダイオードを有し、当該LEDに電圧を印加して電流を流すことで発光させて紫外線を照射する。照射部25は、記録ドラム21の回転により搬送される記録媒体Mに対してヘッドユニット24から吐出されたインクの着弾位置よりも下流側、かつ記録媒体Mがデリバリー部26に引き渡される位置よりも上流側がインクの定着位置、すなわち、当該記録媒体M上に紫外線を照射可能となるように位置している。
なお、照射部25において紫外線を発する構成は、LEDに限られない。照射部25は、例えば、水銀ランプを有していてもよい。また、インクが紫外線以外のエネルギー線を受けて硬化する性質を有する場合には、上述の紫外線を発する構成の代わりに、当該インクを硬化させる波長のエネルギー線を発する各種光源が設けられる。
デリバリー部26は、画像の記録が終了し、着弾したインクが硬化した後の記録媒体Mを媒体排出部30に搬送する。デリバリー部26は、円筒状の受け渡しローラー261と、複数(例えば、2本)のローラー262、263と、内側面でローラー262、263に支持された輪状のベルト264などを有する。受け渡しローラー261は、記録ドラム21から記録媒体Mを受け取ってベルト264上に誘導する。デリバリー部26は、受け渡しローラー261からベルト264上へと受け渡された記録媒体Mをローラー262、263の回転に伴い周回移動するベルト264と共に移動させることで搬送して媒体排出部30に送り出す。
媒体排出部30は、デリバリー部26により記録動作部20から送り出された記録媒体Mをユーザーにより取り出されるまで格納する。媒体排出部30は、板状の排出トレー31などを有し、この排出トレー31上に画像の記録後の記録媒体Mを載置する。
制御部40は、媒体供給部10、記録動作部20及び媒体排出部30の動作を制御し、画像記録命令(ジョブ)による記録対象画像のデータ及び画像記録動作に係る設定に応じて記録媒体M上に画像を記録させる。
インク供給部50は、画像記録を行うためのインクを貯留してヘッドユニット24に供給する。インク供給部50は、例えば、供給ポンプ53(図2参照)などを有し、上記ゲル状態のインクを破砕してヘッドユニット24に供給する。インク供給部50には、着脱可能なインクパックを取り付けてインクを補充することが可能であってもよい。
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるインクの流路を説明する図である。
インク供給部50は、インクタンク51と、供給ポンプ53と、供給流路54などを有する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、インクタンク51から供給流路54を介してヘッドユニット24に送られたインクは、記録ヘッド24aに連通するインク流路24bにより各記録ヘッド24aへ供給される。また、各記録ヘッド24aで吐出されなかったインクをインク流路24bに戻すことが可能な構成となっている。
インク流路24b中には、サブタンク241(インク貯留部)と、脱気モジュール242(脱気部)と、送液ポンプ243と、逆止弁244となどが位置している。これらの間をつなぐ配管は、特には限られないが中空の円環状のチューブ構造である。サブタンク241と脱気モジュール242とをつなぐ配管は、第1流路24b1である。脱気モジュール242から送液ポンプ243及び逆止弁244を介して記録ヘッド24aにつながる配管は、第2流路24b2である。
また、インク流路24bには、脱気モジュール242の両端にそれぞれ一端ずつが接続された循環流路24c(第3流路)が含まれる。循環流路24cの途中には、脱気モジュール242に対して並列に循環ポンプ246(送液動作部)が位置している。循環ポンプ246にインクの送液を行わせることで、脱気モジュール242から流出したインクを脱気モジュール242の上流側、ここでは、脱気モジュール242の流入口手前に戻す(循環動作)ことが可能となっている。
記録ヘッド24a及びインク流路24bは、ヒーター及び必要に応じてヒーターからの熱を伝える熱伝導性部材などを有するインク加熱部270によって加熱、保温されて、インクの温度が適切な温度に保たれるようになっている。このインク加熱部270のヒーターとしては、例えば、電熱線が用いられ、通電されることによりジュール熱を生じる。熱伝導性部材としては、例えば、各種金属(合金)の熱伝導板が用いられ、インク流路24bの配管を外側から覆ったり、サブタンク241の側壁に接触させたりして設けられる。
また、脱気モジュール242には、逆止弁247と、トラップ248と、真空ポンプ249などが直列に接続されて、これらを含めて脱気装置が構成されている。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるインク流路の構成を拡大した図である。なお、この図では、適宜設けられる逆止弁の記載を省略している。
サブタンク241は、供給ポンプ53によりインクタンク51から汲み出されたインクを貯留する一又は複数のインク室である。サブタンク241の容量は、通常、インクタンク51より小さい。サブタンク241には、フロートセンサー241aが設けられ、当該フロートセンサー241aによる液面位置の検出データに基づいて制御部40が供給ポンプ53を動作させることにより所定量のインクが貯留されるようになっている。サブタンク241の加熱部273(第3加熱部)は、ゲル状態で供給されたインクをサブタンク241の内部で溶融する。このため、加熱部273に供給される熱量は、他の加熱部271、272に供給される熱量よりも大きくてもよい。
脱気モジュール242は、流入したインクから空気を取り除く脱気処理を行い、当該脱気されたインクを排出する。本実施形態の脱気モジュール242は、通常、1回の脱気でインクの吐出に悪影響を及ぼさないレベルまでインク中の空気濃度を低下させることができる。しかしながら、複数回脱気を行うことで、更に空気濃度を低下させることができてもよい。脱気モジュール242の加熱部271(第1加熱部)は、脱気モジュール242の外側を取り巻いて位置し、脱気モジュール242内のインクを加熱する。
また、第1流路24b1を加熱する加熱部272(第2加熱部)は、第1流路24b1を取り巻いて位置し、第1流路24b1内のインクを加熱する。記録ヘッド24aのインクは、加熱部274により加熱がなされる。加熱部271~274が上記のインク加熱部270に含まれる。
図4は、円筒状の脱気モジュール242の中心軸を通る面で切断した断面図である。
脱気モジュール242は、外殻2421の内部において、中心管2424の周囲を多数の中空糸膜2426(脱気膜)が覆う形状になっている。中心管2424の一端は、インク流入口2422に繋がり、他方は、プラグ2424aで封止されている。中心管2424は、外壁に無数の細穴2424b(ミシン穴)を有する。インク流入口2422から中心管2424に流入したインクは、これら細穴2424bから周囲に流出して、中空糸膜2426の間を抜けてインク流出口2423から流出する。すなわち、この脱気モジュール242は、外部灌流の形態となっている。
中空糸膜2426は、一端が閉塞した多数の中空状の微細糸構造をなし、その膜面は、気体透過性を有する。中空糸膜2426の微細糸構造の他端は、気体流出口2425に繋がっており、真空ポンプ249で空気が吸引されることにより中空糸膜2426の微細糸構造内部が減圧される。この状態で、中空糸膜2426の外側膜面にインクが接触することで当該インクが中空糸膜2426を挟んで真空領域に接し、インク中の空気のみが選択的に膜面を透過して真空側に流れ、インクが脱気される。
記録ヘッド24aは、インレット240aとアウトレット240bとを有する。送液ポンプ243は、脱気モジュール242のインク流出口2423から流出したインクを記録ヘッド24aのインレット240aへ送る。送液ポンプ243と記録ヘッド24aとの間に逆止弁244が位置し、一度記録ヘッド24aへ送られたインクが逆流するのを防止している。
記録ヘッド24aのノズルから吐出されなかったインクは、アウトレット240bから回収路241b及びバルブ241cを介してサブタンク241に戻すことが可能となっている。記録ヘッド24aのメンテナンス時などに記録ヘッド24aからインクを抜く必要がある場合、バルブ241cを開放することで、記録ヘッド24aのインクを無駄にせず回収することが可能となる。
脱気モジュール242と真空ポンプ249の間には、逆止弁247を介してトラップ248が設けられている。中空糸膜2426は、通常、ゾル状(液状)のインクを透過させないが、真空ポンプ249による負圧の程度によっては、インクの一部の成分が微量に透過する場合がある。この透過したインクが真空ポンプ249に到達すると、真空ポンプ249が劣化するので、トラップ248は、その前に当該インクを回収する。トラップ248により回収されたインクは、トラップ248に接続された図示略のバルブを開放して抜き取ることができる。真空ポンプ249の動作強度や動作時間が調整されることで、脱気モジュール242の真空領域の真空度が調整され得る。
上述したように、このインクジェット記録装置1では、脱気モジュール242がインクタンク51から記録ヘッド24aへの通常のインク流路24bの途中に位置し、少なくとも一回インクが脱気モジュール242を通過する構成となっている。すなわち、インクタンク51から供給されたインクに対する脱気処理と脱気されたインクの記録ヘッド24aへの供給とは、切り替えられることなく一連の動作として行われる。そして、この脱気モジュール242に並列に循環ポンプ246及び循環流路24cが位置して、必要に応じて複数回脱気モジュール242にインクを流入させることができる。なお、画像記録動作が中断されている場合や、インク消費量(吐出量)が少なく、余裕がある場合などには、循環流路24cを介してインクを循環させ、複数回脱気を行って脱気度を上昇させてもよい。
次に、インクジェット記録装置1の機能構成について説明する。
図5は、インクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部40と、搬送駆動部41と、ヘッド駆動部42と、通信部43と、操作表示部44と、媒体加熱部23と、照射部25と、インクヒーター駆動部27と、フロートセンサー241aと、供給ポンプ53と、循環ポンプ246と、送液ポンプ243と、真空ポンプ249とが、バス49に接続されて互いに信号を送受信可能に構成されている。
制御部40は、CPU401(Central Processing Unit)と、ROM402(Read Only Memory)と、RAM403(Random Access Memory)などを備える。CPU401は、各種演算処理を行う。CPU401は、各部から計測信号や状態信号を受け取って、各部に適切な動作を行わせる制御信号を送信する。ROM402は、設定データやプログラムなどを格納する。RAM403は、CPU401に作業用のメモリー空間を提供し一時データを記憶する。一時データには、記録対象の画像データ並びにその設定データ及び処理データが含まれていてよい。
搬送駆動部41は、制御部40からの制御信号に基づいて媒体供給部10、記録動作部20の記録ドラム21、受け渡しユニット22やデリバリー部26、及び媒体排出部30を動作させて適宜なタイミング及び速さで記録媒体Mの搬送を行わせる。
ヘッド駆動部42は、制御部40からの制御信号に基づいてヘッドユニット24を動作させて、適切なタイミングで複数のノズルからインクを吐出させることで記録媒体M上に画像を形成させる。
制御部40は、搬送駆動部41、ヘッド駆動部42、媒体加熱部23及び照射部25に制御信号を出力してそれぞれ適宜なタイミングで動作させて、記録媒体Mを適切な条件でヘッドユニット24の複数のノズルと対向させ、また、記録媒体M上に吐出されたインクを硬化させる。
通信部43は、インクジェット記録装置1と外部機器との間の通信を制御する。外部機器から送信される印刷ジョブや各種制御信号は、通信部43を介して受信されて制御部40に送られる。制御部40は、取得された印刷ジョブに応じて画像記録動作のための各種処理を行う。なお、画像データの解析やラスター化などの処理は、制御部40とは別個に画像処理用のCPUやメモリーを設けてこれらにより処理を行われることとしてもよい。
操作表示部44は、例えば、液晶画面とタッチセンサーとを有するタッチパネルなどである。制御部40は、表示制御信号を出力して液晶画面にステータスやメニューなどを表示させる。タッチセンサーは、外部からの入力操作を受け付けて入力信号を制御部40に出力する。制御部40は、当該入力信号に基づいて各種処理を行う。
インクヒーター駆動部27は、インク加熱部270のヒーターの通電状態を切り替えてインク加熱部270を適切な温度に保ち、各記録ヘッド24a、インク流路24b及び循環流路24cを加熱することで、インクをゾル状態(液状)に相変化させて維持する。このインクヒーター駆動部27は、例えば、インク加熱部270の各部に設けられた温度センサーの計測する温度に基づいて、制御部40により通電状態が切り替えられる。
次に、インクジェット記録装置1の起動時におけるウォームアップ動作について説明する。
インクジェット記録装置1に電力が供給されずにオフ状態である間は、インクの加熱も脱気も行われない。電力の供給が開始された起動時には、ウォームアップ動作(準備動作)を行ってから記録ヘッド24aへのインク供給を開始する。ウォームアップ動作では、常温程度に低下したインク温度を上昇させる加熱動作と、また、インクの吐出動作に問題を生じない程度に脱気を行う脱気動作とが行われる。
インクの加熱による温度上昇は、インクヒーター駆動部27により駆動されるインク加熱部270によりなされる。インクヒーター駆動部27は、インクが、例えば、インクの吐出に適した基準温度範囲内となるように、各加熱部を間欠的に動作させる。例えば、インクヒーター駆動部27は、インクの温度が基準温度範囲の上限に到達した場合にインク加熱部270の動作を停止させ、基準温度範囲の下限まで下がった場合にインク加熱部270の動作を再開させる。加熱部271~274の動作は、各部のインク温度によって各々独立に制御されてよい。
なお、加熱部271~274などで明示されていない、第2流路24b2、循環流路24c、回収路241bなどについても、加熱がなされてよいが、第2流路24b2については、記録ヘッド24aまでの温度の低下が小さい場合には、正確な温度制御は不要であってよい。また、循環流路24c及び回収路241bについては、最低限インクが流動可能な程度に加温されればよく、例えば、加熱部271~274の熱が伝わって加熱される程度などであってもよい。
このとき、細い配管である第1流路24b1のインクと比較して、大きさのある脱気モジュール242の加熱には時間を要する。特に脱気モジュール242では、中空糸膜2426内の真空領域が顕著な断熱性を有し、中空糸膜2426の間に滞留しているインク、中心付近のインクに対して、外側の加熱部271から非常に熱が伝わりにくい。そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、起動時のインク加熱時に、当初、記録ヘッド24aへインクを供給する通常時の真空度(基準真空度)よりも真空度を低下させた状態で(気圧を上げた状態で)加熱部271の加熱動作を行わせることにより、加熱の効率を向上させる。この真空度を低下させた状態には、脱気動作を全く行わずに常圧である場合が含まれていてもよい。
また、この場合でも細い第1流路24b1のインクが脱気モジュール242内のインクよりも先に上昇しやすい。さらに、脱気モジュール242内でも場所に応じた温度の差異(温度むら)が生じる。そこで、第1流路24b1内のインクが設定温度(第1基準温度)に到達した場合には、循環動作により、当該設定温度程度に加熱されたインクを脱気モジュール242内に送り込み、設定温度に達していない不均一な温度のインクを脱気モジュール242から流出させ、流出したインクを上流側に戻して第1流路24b1で加熱させる。設定温度は、例えば、基準温度範囲の下限値又は下限値より若干低い温度とされる。脱気モジュール242(及び/又は記録ヘッド24a)のインクの温度が基準温度範囲内にある場合に、インクの吐出が可能とされる。
なお、第1流路24b1のインク温度に比して脱気モジュール242のインク温度が低い場合には、循環動作によって第1流路24b1のインクの温度が一時的に低下しやすい。循環動作により第1流路24b1のインク温度が設定温度以下の下限温度(第2基準温度)よりも小さくなった場合には、循環動作を一時停止させてもよい。すなわち、間欠的に循環ポンプ246によるインクの循環動作を行わせることで、インクを効率よく加熱することができる。循環動作の再開は、第1流路24b1の温度が設定温度以上に戻ったタイミング、又はこのタイミングから更に基準時間が経過したタイミングであってもよい。
脱気モジュール242内では、中空糸膜2426とインクの流れる経路とが入り組んでおり、内部のインクの温度が一様になりづらい。すなわち、インク温度計測位置でのインクの温度が基準温度範囲内となっても、脱気モジュール242内のインク全体が基準温度範囲内であるとは限らない。
インクの温度上昇速度に比して、脱気モジュール242における脱気の速度は十分に速いので、通常の真空度(基準真空度)での脱気は、脱気モジュール242内のインクが設定温度に到達してから開始しても、ウォームアップ動作の所要時間には大きな影響はない。
図6は、インクの温度変化について説明する図である。
従来、脱気モジュール242の脱気を通常通り行いながらインクの加熱を行った場合の脱気モジュール242内のインク温度Trと比較して、第1流路24b1のインクの温度T1ははるかに速く上昇する。脱気モジュール242の真空度を基準真空度よりも低下させた状態で脱気モジュール242内のインクの加熱を開始すると、インク温度Teは、従来よりも大きなインク加熱速度で上昇する。上昇の割合は、真空度の低下の度合に応じて定まるので、真空度を高める必要はない。さらに、タイミングP1で第1流路24b1のインクが設定温度Tthに到達した後に循環ポンプ246を動作させてインクの循環を開始させると、脱気モジュール242内のインク温度Teの上昇速度は、更に大きくなる。タイミングP2で脱気モジュール242内のインク温度Teが設定温度Tthに達したところで通常の脱気を開始しても、温度上昇時間に比較して十分に短い時間が経過したタイミングP3で脱気モジュール242内のインクの脱気が完了し、また、循環の開始に伴って記録ヘッド24aへのインクの供給を開始することができる。
インクの加熱は、例えば、基準温度範囲の上限値である上限温度TUまでなされ、上限温度TUに到達した時点で加熱が中断されてよい。その後設定温度Tthよりもインク温度が低下した場合には、再度加熱が開始される。
一方、タイミングP1で開始されたインクの循環動作により、循環流路24cで温度が低下したインクが多量に第1流路24b1に合流した場合、一時的に第1流路24b1のインク温度が低下する場合がある。第1流路24b1のインク温度が設定温度Tth以下の下限温度TLよりも下がった場合には、インクの温度が再び設定温度Tth以上となるまで循環ポンプ246の動作を一時的に停止させてもよい。
図7は、本実施形態のインクジェット記録装置1で実行されるインク加熱制御処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
本実施形態のインク加熱制御方法を含むこのインク加熱制御処理は、インクジェット記録装置1に対する電力供給が開始され、制御部40の動作が開始した後まもなく起動されて、継続的に実行される。ここでは、設定温度Tthと下限温度TLを等しいものとして説明する。
インク加熱制御処理が開始されると、制御部40(CPU401)は、インクヒーター駆動部27に制御信号を出力して、各インク加熱部270の加熱を開始させる(ステップS101)。制御部40は、脱気モジュール242を通常よりも低真空で動作を開始させる(ステップS102)。ステップS101、S102の処理が本実施形態のインク加熱制御方法における準備加熱ステップを構成する。
制御部40は、第1流路24b1のインク温度が設定温度以上であるか否かを判別する(ステップS103)。設定温度以上ではない場合には(ステップS103で“NO”)、制御部40は、ステップS103の判別処理を繰り返す。
第1流路24b1のインク温度が設定温度以上であると判別された場合には(ステップS103で“YES”)、制御部40は、循環ポンプ246の動作を開始させる(ステップS104)。制御部40は、第1流路24b1のインク温度に応じて第1流路24b1の加熱部272に係るインクヒーター駆動部27の動作の制御を開始する(ステップS105)。
制御部40は、脱気モジュール242内のインク温度が設定温度以上であるか否かを判別する(ステップS106)。脱気モジュール242内のインク温度が設定温度以上ではない(未満である)と判別された場合には(ステップS106で“NO”)、制御部40は、循環ポンプ246が動作中かつ第1流路24b1のインク温度が設定温度未満であるか否かを判別する(ステップS121)。循環ポンプ246が動作中でありかつ設定温度未満であると判別された場合には(ステップS121で“YES”)、制御部40は、循環ポンプ246の動作を停止させる(ステップS122)。それから、制御部40の処理は、ステップS106に戻る。
循環ポンプ246が動作中ではないか、又は第1流路24b1のインク温度が設定温度未満ではないと判別された場合には(ステップS121で“NO”)、制御部40は、循環ポンプ246が停止中であり、かつ第1流路24b1のインク温度が設定温度以上であるか否かを判別する(ステップS125)。循環ポンプ246が停止中であり、かつ第1流路24b1のインク温度が設定温度以上であると判別された場合には(ステップS125で“YES”)、制御部40は、循環ポンプ246の動作を再開させる(ステップS126)。制御部40は、単に循環ポンプ246が停止中であるだけでなく、停止に切り替わってから所定の基準時間が経過したか否かを判別してもよい。それから、制御部40の処理は、ステップS106に戻る。循環ポンプ246が停止中ではないか、又は第1流路24b1のインク温度が設定温度以上ではない場合には(ステップS125で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS106に戻る。
ステップS106の判別処理で、脱気モジュール242内のインク温度が設定温度以上であると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、制御部40は、真空ポンプ249を通常動作に切り替えて、脱気モジュール242を動作させ、通常の真空度まで低下させる(ステップS107)。制御部40は、インクヒーター駆動部27に制御信号を出力し、脱気モジュール242の加熱部271の加熱制御を開始させる(ステップS108)。
制御部40は、脱気モジュール242のインク温度が基準温度範囲内であり、かつ脱気状態がOKであるか否かを判別する(ステップS109)。上記のように、本実施形態の脱気モジュール242は、通常の真空度での脱気を1回行うことで十分な脱気が可能であるので、制御部40は、例えば、循環ポンプ246の動作時間が脱気モジュール242内のインクが全て循環する時間以上経過したか否かなどの計数、判別を行う。また、脱気モジュール242内でインク温度を計測している部分は最下流部ではないので、インク循環によって脱気モジュール242内全体のインクが基準温度範囲内となる時間も併せて考慮される。これらの時間は、第1流路24b1及び脱気モジュール242内の常温程度のインク温度が設定温度に上昇する時間と比較すると十分短い。基準温度範囲内ではないか、又は脱気がOK(十分)ではないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、制御部40は、ステップS109の処理を繰り返す。
脱気モジュール242内のインク温度が基準温度範囲内であり、かつ脱気がOKであると判別された場合には(ステップS109で“YES”)、制御部40は、その所定時間後に循環ポンプ246の動作を停止させる(ステップS110)。制御部40は、ヘッド駆動部42により画像記録動作が可能である旨出力する(ステップS111)。制御部40は、既に画像記録命令(ジョブ)が取得されている場合には、直ちに通常の画像記録動作の制御処理を開始して、画像記録動作の制御を行ってもよい。また、制御部40は記録動作の開始に合わせて又は先立って、送液ポンプ243の動作を開始させる。そして、制御部40は、インク加熱制御処理を終了する。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態のインクジェット記録装置1におけるインク流路の構成を拡大して示した図である。
この第2実施形態のインクジェット記録装置1では、循環流路24c1のうち一端が第1流路24b1に代えてサブタンク241に接続されている。その他の構成は上記第1実施形態と同一であり、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
このインクジェット記録装置1では、第2流路24b2から循環流路24c1を経てサブタンク241にインクが戻されるので、戻ったインクが即座に脱気モジュール242に再流入しない。上述のように、ウォームアップ動作の開始当初に脱気モジュール242から流出するインクの温度は低いので、第1流路24b1で即座に十分に加熱されず、循環動作を中断する必要が生じる。サブタンク241は、一般的に、供給されるゲル状のインクを溶融させる必要性から加熱部273の供給する熱量が大きいので、速やかに温度が上昇しやすい。また、第1流路24b1よりも容量が大きいことから、循環流路24c1を経て戻った低温のインクの影響による温度の低下も小さい。よって、このインク流路の構成により、循環動作時における第1流路24b1でのインクの温度低下を抑制することができる。
本実施形態のインクジェット記録装置1におけるウォームアップ動作は、図7に示した処理内容と同一であり、詳しい説明を省略する。この場合、上述のように、ステップS121で“YES”に分岐してステップS122の処理で循環ポンプ246の動作が停止される場合が少なくなる。これにより、より速やかな脱気モジュール242内のインク加熱が可能となる。一方、この場合、循環流路24c1のインク温度が低下しても問題が生じないので、循環流路24c1を積極的に加熱してインク温度を設定温度Tth付近に維持する必要はない。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクを吐出するヘッドユニット24と、ヘッドユニット24に連通し、インクが流れるインク流路24bと、インク流路24bの途中に位置し、インクを脱気する脱気モジュール242と、脱気モジュール242内のインクを加熱する加熱部271と、制御部40などを備える。脱気モジュール242は、中空糸膜2426などの脱気膜を有し、脱気膜を挟んでインクと真空領域とが接することでインク内の空気が脱気膜を透過する。制御部40は、ヘッドユニット24によるインクの吐出動作を開始する前のウォームアップ動作時に、真空領域の真空度をヘッドユニット24へのインク供給時の基準真空度よりも低下させて加熱部271による加熱動作を行わせる。
これにより、脱気モジュール242内の真空領域における断熱性を低下させて、より効率よく迅速に脱気モジュール242内のインクの加熱を行うことが可能になる。したがって、インクジェット記録装置1では、脱気済みのインクにより画像記録動作が可能になるまでの待機時間を従来よりも短縮することができる。
また、インクジェット記録装置1は、インク流路のインクを送液する循環ポンプ246を備える。インク流路は、脱気モジュール242にインクを送る第1流路24b1と、脱気モジュール242からヘッドユニット24へインクを送る第2流路24b2と、第2流路24b2の途中から脱気モジュール242よりも上流側にインクを戻す循環流路24cと、を有する。循環ポンプ246は、第2流路24b2から循環流路24cを経て脱気モジュール242よりも上流側にインクを戻す循環動作を行う。これにより、インクの加熱完了時に脱気済みのインクを速やかにヘッドユニット24へ供給することができる。また、ウォームアップ動作中に脱気モジュール242内のインクが移動するので、脱気モジュール242内で発生しやすい温度むらを低減し、全体を適正な温度に加熱させることができる。
また、インクジェット記録装置1は、第1流路24b1のインクを加熱する加熱部272を備える。これにより脱気モジュール242に流入するインクを事前に加熱することができるので、脱気モジュール242による加熱動作の負担を低減させることができる。特に、第1流路24b1のインクは、脱気モジュール242のインクよりも十分に速く加熱されるので、循環ポンプ246を動作させて脱気モジュール242内のインクをより高温のものに入れ替えていくことで、より早くインクを吐出可能なインク温度として、ウォームアップ動作をより短時間で終了することができる。
また、制御部40は、第1流路24b1のインク温度が所定の設定温度Tth以上となった場合に循環ポンプ246により循環動作を行わせ、第1流路24b1のインク温度が設定温度Tth以下の下限温度TLよりも小さくなった場合に、循環動作を停止させる。
このように、脱気モジュール242内のインク温度に比して第1流路24b1のインク温度があまり高くない状況では、循環させる意味があまりないので、循環動作を停止させて第1流路24b1のインク温度を上昇させてもよい。
また、制御部40は、循環ポンプ246の動作を間欠的に行わせる。
これにより、第1流路24b1などによる加熱動作と温度むらの生じやすい脱気モジュール242内のインクの移動、排出とをバランスよく行うことができるので、効率よく均一にインクの加熱を行うことができる。
また、制御部40は、循環動作を停止している間に第1流路24b1のインク温度が設定温度Tth以上となってから所定の基準時間が経過した場合に循環ポンプ246の動作を再開させる。第1流路24b1の温度が設定温度Tthぎりぎりの状態で循環動作を再開させると、またすぐにインク温度が低下するので、基準時間を設定してもう少し温度を上昇させてから循環動作を再開することで、循環ポンプ246のオンオフ動作の切替頻度を低減させることができる。
また、設定温度Tthは、ヘッドユニット24によるインクの吐出を許可する所定の基準温度範囲の下限値以下である。すなわち、ヘッドユニット24による記録動作が開始される前に、必要以上に加熱を行う必要はなく、基準温度範囲に到達した際に速やかに記録動作に移行することができる。
また、制御部40は、脱気モジュール242のインクが設定温度Tth以上となった場合に、真空領域を基準真空度に変更する。すなわち、インクが適正な吐出可能温度に達するかその少し前で通常の脱気動作を開始すれば、脱気モジュール242内のインクの加熱の阻害を最小限として適切な温度のインクを脱気して速やかに吐出させることができる。
また、制御部40は、循環動作中に脱気モジュール242内のインクの温度が基準温度範囲内に上昇してから所定時間が経過した場合に循環動作を停止し、インクの吐出動作を可能とする。脱気モジュール242内は、多数の中空糸膜2426により温度が一定になりにくいので、計測位置での温度が基準温度範囲内に到達した後も多少循環動作を継続させることで、所望の温度範囲程度にインクを均一化することができる。また、適正な温度に上昇してから脱気をもう少し続けることで、適正な温度かつ脱気済みのインクをヘッドユニット24に速やかに供給可能とすることができる。
また、第2実施形態のインクジェット記録装置1は、第1流路24b1に供給するインクを貯留するサブタンク241を備える。循環流路24c1は、一端がサブタンク241に接続しており、循環動作に応じて第2流路24b2からサブタンク241へインクが戻る構成となっている。循環流路24c1から第1流路24b1に直接インクを戻さないことで、脱気モジュール242から流出した第1流路24b1よりも低温のインクが第1流路24b1に流入して当該第1流路24b1のインクの温度を低下させる影響を抑制することができるので、ウォームアップ動作時に安定してインクの循環動作をさせやすく、容易な処理で迅速にインクを加熱することができる。
また、インクジェット記録装置1は、サブタンク241のインクを加熱する加熱部273を備える。インク流路24bに供給するインクを適切に加熱することで、循環動作により脱気モジュール242内のインクをより効率的に昇温させることができる。また、上述のように循環流路24c1のインクが第1流路24b1よりも通常インク容量が大きくインクなどの熱容量も大きいサブタンク241に戻されて加熱されることで、温度の低いインクが多少混入しても全体のインク温度に大きな影響を与えないので、安定してインクの循環を行って迅速に脱気モジュール242内のインクを加熱することができる。
また、ウォームアップ動作は、インクジェット記録装置1への電力供給が開始された場合に開始される。すなわち、上記の処理は、インクジェット記録装置1に電力供給が遮断されており、インクの加熱が全くなされていない状況から開始される場合に行われ得る。このような状況で上記のように速やかに各所のインクが加熱され、さらに、必要に応じて加熱されたインクを循環させることで、速やかに画像記録動作に移行することができる。
また、インクは、常温ではゲル状態であり、加熱によりゾル状態となる相変化を生じるものであってよい。このように吐出に加温が必要であり、特に温度に応じて粘性が大きく変化するインクを利用する場合に上記のように効率よく迅速なインクの初期加熱動作をウォームアップ動作として行うことで、迅速に高画質の画像記録動作を開始することが可能となる。
また、本実施形態のインク加熱制御方法は、ヘッドユニット24によるインクの吐出動作を開始する前のウォームアップ動作時に、脱気モジュール242の真空領域の真空度をヘッドユニット24へのインク供給時の基準真空度よりも低下させて加熱部271による加熱動作を行わせる準備加熱ステップを含む。
このようなインク加熱制御方法により、脱気してからヘッドユニット24に供給するインクの初期加熱をより迅速に行い、速やかに画像記録動作に移行させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、インクを循環可能として説明したが、必ずしも循環が可能である必要はない。最低限真空度を通常よりも低下させて加熱を行うことで、脱気モジュール242におけるインクの加熱が従来よりも迅速に可能となる。この場合には、必ずしも第1流路24b1などにおけるインク温度がインクの吐出動作について適正な温度範囲に調整されていなくてもよい。
また、循環流路24cの有無にかかわらず、脱気モジュール242より下流側、特に循環流路24cとの分岐より下流側において、インクの脱気後、長い時間が経過すると空気が再混入する構成などでは、当該部分のインクを回収路241bなどを介して排出させてから画像記録動作を開始させてもよい。
また、上記実施の形態では、第1流路24b1のインク温度が下限温度TL(設定温度Tth)よりも低下した場合に循環動作を停止させるものとしたが、必ずしも停止させなくてもよい。また、循環速度を低下させながら循環動作を継続させてもよい。
また、上記実施の形態では、第1流路24b1のインク温度に基づいて循環動作の可否を判断したが、サブタンク241のインクの温度が先に上昇する構成では、サブタンク241のインク温度がある程度上昇している場合には、循環動作が可能とされてもよい。
また、ウォームアップ動作中では、サブタンク241及び第1流路24b1のインク温度が通常の基準温度範囲よりも高めに制御されて脱気モジュール242に供給されてもよい。
また、上記実施の形態では、サブタンク241でゲル状のインクを溶融させてゾル化させるものとして説明したが、サブタンク241のさらに上流にゲル状のインクをゾル化させるタンクを有していてもよい。また、サブタンク241は、大気開放されずに密閉されていてもよい。また、特に循環動作時における第1流路24b1での温度低下が小さくなる程度に十分に短い場合には、サブタンク241の加熱に応じて一部の熱が第1流路24b1に伝わって、当初ゲル化状態のインクがゾル化し切る程度であってもよい。
また、第2流路24b2からヘッドユニット24までの間の構成については、実施の形態で示したものに限定されない。中間に更に別途インクタンクが設けられていてもよい。この場合のインクタンクは、密閉されたものであってよく、また、インクの圧力制御などに用いられるものであってもよい。
また、上記実施の形態では、インクジェット記録装置1への電力供給の開始時におけるウォームアップ動作として説明したが、ウォームアップ動作は、制御部40のみ又は更にRAM403のみに電力が供給されてインクの加熱や脱気が行われていない待機モードから通常の動作モードへの移行時などに行われるものであってもよい。
また、上記実施の形態では、脱気モジュール242は、中空糸膜の内側が真空領域であり、当該中空糸膜の外側をインクが流れる外部灌流構造であるものとして説明したが、真空領域とインクが流れる領域が反対であり、両端がインク流路の上下流側にそれぞれ開放される中空糸膜を有する内部灌流構造であってもよい。
また、上記実施の形態では、温度によってゾルゲル間で相変化するインクを用いるものとして説明したが、これに限られない。水溶性インクなどであってもよい。この場合でも、多くのインクは温度に依存して粘性が変化するので、適切に加熱して粘性を調整(主に低下)させることができる。また、インクが記録媒体に着弾した後の水分の蒸発状況などを考慮して適切なインク温度に加熱される場合などに、上記実施形態で示したインク加熱制御方法などがインクジェット記録装置で用いられてよい。また、インクは、色材により媒体上に平面の画像を記録するためのものに限られない。保護層や光沢調整などのための透明層を設けるための透明インク(クリアインク)や、固化定着により立体的な構造が得られるものであってもよい。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、処理動作の内容及び手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載した発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
10 媒体供給部
11 供給トレー
12 フィーダーボード
20 記録動作部
21 記録ドラム
22 受け渡しユニット
23 媒体加熱部
24 ヘッドユニット
24a 記録ヘッド
240a インレット
240b アウトレット
24b インク流路
24c、24c1 循環流路
241 サブタンク
241b 回収路
242 脱気モジュール
2421 外殻
2422 インク流入口
2423 インク流出口
2424 中心管
2424a プラグ
2424b 細穴
2425 気体流出口
2426 中空糸膜
243 送液ポンプ
244 逆止弁
246 循環ポンプ
247 逆止弁
248 トラップ
249 真空ポンプ
25 照射部
26 デリバリー部
27 インクヒーター駆動部
270 インク加熱部
271~274 加熱部
30 媒体排出部
31 排出トレー
40 制御部
401 CPU
402 ROM
403 RAM
41 搬送駆動部
42 ヘッド駆動部
43 通信部
44 操作表示部
49 バス
50 インク供給部
51 インクタンク
53 供給ポンプ
54 供給流路
M 記録媒体
Tth 設定温度

Claims (14)

  1. インクを吐出する吐出動作部と、
    前記吐出動作部に連通し、インクが流れるインク流路と、
    前記インク流路の途中に位置し、インクを脱気する脱気部と、
    前記脱気部内のインクを加熱する第1加熱部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記脱気部は、脱気膜を有し、前記脱気膜を挟んで前記インクと真空領域とが接することで前記インク内の空気が前記脱気膜を透過し、
    前記制御部は、前記吐出動作部によるインクの吐出動作を開始する前の準備動作時に、前記真空領域の真空度を前記吐出動作部へのインク供給時の基準真空度よりも低下させて前記第1加熱部による加熱動作を行わせる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク流路のインクを送液する送液動作部を備え、
    前記インク流路は、前記脱気部にインクを送る第1流路と、前記脱気部から前記吐出動作部へインクを送る第2流路と、前記第2流路の途中から前記脱気部よりも上流側にインクを戻す第3流路と、を有し、
    前記送液動作部は、前記第2流路から前記第3流路を経て前記脱気部よりも上流側にインクを戻す循環動作を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1流路のインクを加熱する第2加熱部を備えることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御部は、前記第1流路のインク温度が所定の第1基準温度以上となった場合に前記送液動作部により前記循環動作を行わせ、前記第1流路のインク温度が前記第1基準温度以下の第2基準温度よりも小さくなった場合に、前記循環動作を停止させることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御部は、前記送液動作部の動作を間欠的に行わせることを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御部は、前記循環動作を停止している間に前記第1流路のインク温度が前記第1基準温度以上となってから所定の基準時間が経過した場合に前記送液動作部の動作を再開させることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1基準温度は、前記吐出動作部によるインクの吐出を許可する所定の基準温度範囲の下限値以下であることを特徴とする請求項4又は6記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記制御部は、前記脱気部のインクが前記第1基準温度以上となった場合に、前記真空領域を前記基準真空度に変更することを特徴とする請求項4、6、7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御部は、前記循環動作中に前記脱気部内のインクの温度が前記基準温度範囲内に上昇してから所定時間が経過した場合に前記循環動作を停止し、前記インクの吐出動作を可能とすることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第1流路に供給するインクを貯留するインク貯留部を備え、
    前記第3流路は、一端が前記インク貯留部に接続しており、前記循環動作に応じて前記第2流路から前記インク貯留部へインクが戻る
    ことを特徴とする請求項2~6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記インク貯留部のインクを加熱する第3加熱部を備えることを特徴とする請求項10記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記準備動作は、当該インクジェット記録装置への電力供給が開始された場合に開始されることを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記インクは、常温ではゲル状態であり、加熱によりゾル状態となる相変化を生じることを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  14. インクを吐出する吐出動作部と、前記吐出動作部に連通し、インクが流れるインク流路と、前記インク流路の途中に位置し、インクを脱気する脱気部と、前記脱気部内のインクを加熱する第1加熱部と、を備え、前記脱気部は、脱気膜を有し、前記脱気膜を挟んで前記インクと真空領域とが接することで前記インク内の空気が前記脱気膜を透過するインクジェット記録装置のインク加熱制御方法であって、
    前記吐出動作部によるインクの吐出動作を開始する前の準備動作時に、前記真空領域の真空度を前記吐出動作部へのインク供給時の基準真空度よりも低下させて前記第1加熱部による加熱動作を行わせる準備加熱ステップ
    を含むことを特徴とするインク加熱制御方法。
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