JP6620753B2 - インク加熱装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク加熱装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、インクをノズルから吐出するインクジェットヘッドを備え、インクジェットヘッドから記録媒体に向けてインクを吐出して着弾させることで、記録媒体上に画像等を形成するインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置に使用されるインクには、加熱により粘度が変化するものがある。当該インクをインクタンクからインクジェットヘッドまで円滑に送液し、且つインクジェットヘッドから安定的に吐出させるためには、吐出前のインクを予め加熱して、インクを適切な温度範囲に保つ必要がある。
そこで、例えば、インクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクの外面に加熱部を設け、当該加熱部によりインクタンクを加熱してインクタンク内のインクを適切な温度とする技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−285907号公報
しかしながら、上記のような従来の技術においては、インクタンクの長手方向一端部のみに加熱部が設けられているため、インクタンクの長手方向全体にインクが貯留されるような場合、当該インクタンク内でインクの温度ムラが生じる。このような場合、インクジェットヘッドに低温のインクが供給されることで、インクの吐出不良等の不具合が発生する。
そこで、本発明の課題は、インクタンクの長手方向におけるインクタンク内のインクの温度ムラを低減できるインク加熱装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
インクジェット記録装置に設けられ、インクを加熱するインク加熱装置であって、
インクを貯留する複数のサブタンクが長手方向に配列して一体成型されたインクタンクと、
前記インクタンクの外面に設けられ、前記インクタンクを加熱する加熱部と、を備え、
前記加熱部は、前記インクタンクの長手方向中央部よりも高い温度で前記インクタンクの長手方向両端部を加熱する、面状に形成された面状加熱部材であり、
前記面状加熱部材の前記インクタンクと反対側に積層されて設けられる弾性部材と、
前記弾性部材の前記面状加熱部材と反対側に積層されて設けられる板状部材と、
前記板状部材を前記インクタンク側に押圧して固定する押圧固定部材と、を更に備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインク加熱装置であって、
前記加熱部は、前記インクタンクの長手方向中央部及び両端部の3か所にそれぞれ設けられ、
前記加熱部の加熱温度を個別に制御する制御部を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインク加熱装置であって、
前記インクタンクは、長手方向中央部に配置される第1サブタンクと、長手方向両端部に配置されて前記インクジェット記録装置のインクジェットヘッドにインクを供給する第2サブタンクと、を有し、
前記加熱部は、前記第1サブタンクよりも高い温度で前記第2サブタンクを加熱することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインク加熱装置であって、
前記第1サブタンクは、供給されたインクを蛇行して流通させる流路と、前記流路を通過したインクを貯留し前記第2サブタンクに供給する貯留部と、を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、インクジェット記録装置であって、
請求項1からのいずれか一項に記載のインク加熱装置と、
前記インク加熱装置により加熱されたインクを記録媒体に吐出するインクジェットヘッドと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、インクタンクの長手方向におけるインクタンク内のインクの温度ムラを低減できるインク加熱装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の主要構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成の一例を示す図であって、ヘッドユニットを側方から見た場合のヘッドユニットの内部構成の概略図である。 ヘッドユニットの構成の一例を示す図であって、ヘッドユニットを記録媒体側から見た場合のヘッドユニットの内部構成の概略図である。 インク加熱装置の概略斜視図である。 インク加熱装置の概略斜視図である。 インクタンクの概略平面図である。 インクタンクに対するインクタンク加熱装置の取り付け部分を示す概略図であって、図3のVI−VI線に沿った面の矢視断面図である。 インクタンクに対するサーミスタの取り付け部分を示す概略斜視図である。 インク吐出機構の主要構成及びインク吐出機構の各部間の接続を示す概要図である。
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置及びインクタンク加熱装置について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置1の主要構成を示す図である。
本発明のインクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40とを備えている。インクジェット記録装置1では、制御部40の制御に基づいて、給紙部10から画像形成部20に搬送された記録媒体Pに対して、画像形成部20で画像を形成した後、当該記録媒体Pを排紙部30に排出する。
給紙部10は、画像形成が行われる記録媒体Pを保持し、画像形成前に画像形成部20に供給する。給紙部10は、給紙トレー11と、搬送部12とを有する。
給紙トレー11は、1又は複数の記録媒体Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレー11は、載置された記録媒体Pの量に応じて上下動するように設けられており、最上の記録媒体Pが搬送部12により搬送される位置で保持される。
搬送部12は、輪状のベルト123を複数(例えば、2本)のローラー121、122により回転駆動してベルト123上の記録媒体Pを搬送する搬送機構、及び、給紙トレー11に載置された記録媒体Pのうち最上のものをベルト123に受け渡す供給部を有する。搬送部12は、供給部によりベルト123に受け渡された記録媒体Pをベルト123の回転動作に伴って搬送する。
画像形成部20は、記録媒体P上にインクを吐出させて画像を形成する。画像形成部20は、画像形成ドラム21と、受け渡しユニット22と、用紙加熱部23と、ヘッドユニット24と、照射部25と、デリバリー部26とを有している。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持し、回転に伴って当該記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム21の搬送面は、用紙加熱部23、ヘッドユニット24及び照射部25に対向し、搬送される記録媒体Pに対して画像形成に係る処理を行う。
受け渡しユニット22は、給紙部10の搬送部12と画像形成ドラム21との間の位置に設けられ、搬送部12により搬送された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す。受け渡しユニット22は、搬送部12により搬送された記録媒体Pの一端を担持するスイングアーム部221や、スイングアーム部221に担持された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す円筒状の受け渡しドラム222等を有し、搬送部12上の記録媒体Pをスイングアーム部221により取り上げて受け渡しドラム222に受け渡すことで記録媒体Pを画像形成ドラム21の外周面に沿う向きに誘導して画像形成ドラム21に受け渡す。
用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pを加熱する。用紙加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、通電に応じて発熱する。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の上流側に設けられる。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるようにその発熱を制御部40により制御される。
ヘッドユニット24は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pに対してインクを吐出し、画像を形成する。ヘッドユニット24は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色について個別に設けられている。図1では、画像形成ドラム21の回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に対して上流からY、M、C、Kの各色に対応したヘッドユニット24が順番に設けられている。
本実施の形態のヘッドユニット24は、記録媒体Pの搬送方向に垂直な方向(幅方向)について記録媒体Pの全体をカバーする長さ(幅)で設けられている。すなわち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。ヘッドユニット24は、複数のインクジェットヘッド241(図2参照)を配列してラインヘッドを構成することができる。
図2A及び図2Bは、ヘッドユニット24の内部構成を示す図である。図2Aは、ヘッドユニット24を側方から見た場合の内部構成の概略図である。図2Bは、ヘッドユニット24を記録媒体側から見た場合の内部構成の概略図である。なお、ヘッドユニット24を側方から見た場合とは、ヘッドユニット24の上下方向、及び図1の紙面に対して垂直方向(X方向)に沿った面からヘッドユニット24を見た場合を示す。
また、図2A及び図2Bに示すように、ヘッドユニット24は、複数のインクジェットヘッド241を有する。図示例では、一つのヘッドユニット24に16個のインクジェットヘッド241が設けられている。16個のインクジェットヘッド241は、それぞれ2個のインクジェットヘッド241が一組となって、8個のインクジェットモジュール242を構成している。
インクジェットヘッド241は、それぞれが複数のノズル2411を有する。インクジェットヘッド241は、複数のノズル2411からインクを吐出し、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pに画像を形成する。すなわち、インクジェットヘッド241は、複数のノズル2411がヘッドユニット24の下面側に露出するよう設けられる。図2Bに示すインクジェットヘッド241は、X方向に沿うノズルの列が二列設けられた配置の複数のノズル2411を有する。
8個のインクジェットモジュール242は、例えば、図2Bに示すように、X方向に沿った2つの列を形成している。当該2つの列は、X方向に直交する方向についてインクジェットモジュール242同士が互いに千鳥状となるように配置されている。
また、ヘッドユニット24には、インクジェットヘッド241に供給されるインクを加熱するインク加熱装置80が設けられている。インク加熱装置80の詳細については後述する。
照射部25は、本実施の形態のインクジェット記録装置1で用いられるインクが記録媒体P上に吐出された後に当該インクを硬化させるためのエネルギー線を照射する。照射部25は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管を発光させて紫外線等のエネルギー線を照射する。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の下流側に設けられる。照射部25は、画像形成ドラム21に担持されてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して当該エネルギー線の作用により記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させる。
紫外線を発する蛍光管としては、低圧水銀ランプの他、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられる。これらの中で、紫外線をより高照度で照射可能であって消費電力の少ない光源(例えば、発光ダイオード等)がより望ましい。また、エネルギー線は紫外線に限らず、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線であれば良く、光源もエネルギー線の波長などに応じて置換される。
デリバリー部26は、照射部25によりエネルギー線が照射された記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送する。デリバリー部26は、輪状のベルト263を複数(例えば、2本)のローラー261、262により回転駆動してベルト263上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、記録媒体Pを画像形成ドラム21から当該搬送機構に受け渡す円筒状の受け渡しドラム264等を有する。デリバリー部26は、受け渡しドラム264によりベルト263に受け渡された記録媒体Pをベルト263により搬送して排紙部30に送り出す。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pを格納する。排紙部30は、板状の排紙トレー31等を有し、この排紙トレー31上に画像形成後の記録媒体Pを載置する。
制御部40は、インクジェット記録装置1の各部の動作を制御し、全体の動作を統括する。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部40では、ROMに記憶されているシステムプログラム等の各種処理プログラムが読み出されてRAMに展開され、RAMに展開されたプログラムがCPUによって実行されることにより、例えば、画像形成処理や上記した送液異常検出処理等の種々の制御処理が実行される。
本実施の形態のインクジェット記録装置1で用いられるインクは、特に限られないが、例えば、紫外線(UV)硬化型のインクである。このUV硬化型インクは、UVが照射されない状態では、温度に応じてゲル状態と液体(ゾル)状態との間で相変化する。例えば、このインクは、所定の温度、例えば、40〜100℃程度の相変化温度を有し、この相変化温度以上に加熱上昇されることで一様に液化(ゾル化)する。一方、このインクは、通常の室温程度(0〜30℃)を含む当該所定の温度以下ではゲル化する。
ここで、図3〜8を参照して、ヘッドユニット24に設けられるインク加熱装置80について説明する。インク加熱装置80は、インクを貯留する複数のサブタンクが長手方向に配列されて一体成型されたインクタンク50と、当該インクタンク50の外面に設けられてインクタンク50を加熱するインクタンク加熱装置60と、を備えて構成されている。
図3及び図4は、インク加熱装置80の概略斜視図である。図5は、インクタンク50の概略平面図である。図6は、インクタンク50に対するインクタンク加熱装置60の取り付け部分の取り付け後の状態を示す概略図であって、図3のVI−VI線に沿った面の矢視断面図である。図7は、図3の一部を拡大した図であって、サーミスタ65の取り付け部分を示した概略斜視図である。図8は、インクタンク50を含むインク吐出機構300の主要構成及びインク吐出機構300の各部間の接続を示す概要図である。なお、図8では、複数のインクジェットヘッド241及び複数の第2サブタンク52のうち、一部を省略して示している。
ここで、インク加熱装置80が設けられるヘッドユニット24のインク吐出方向に沿う方向をZ方向とし、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。
インクタンク50は、インク供給部70(図8参照)から供給されるインクを貯留し、貯留したインクをインクジェットヘッド241に供給する。また、インクタンク50は、インクジェットヘッド241から吐出されなかったインクを回収し貯留する。
インクタンク50は、X方向に長尺に形成され、第1サブタンク51と4つの第2サブタンク52とが一体的に成型されて構成されている。第1サブタンク51及び4つの第2サブタンク52は、インクタンク50の長手方向に配列して設けられている。
第1サブタンク51は、図3〜図5に示すように、インクタンク50の長手方向中央部に凹設され、インク供給部70から供給されるインクを貯留するとともに、インクジェットヘッド241から回収されるインクを貯留する。第1サブタンク51は、供給されたインクを図5の実線矢印に示すように蛇行して流通させる流路511を有し、当該流路511の一端部には、インク供給部70又はインクジェットヘッド241から供給又は回収されるインクが図5の破線矢印に示すように流入する流入部512が形成されている。また、流路511の他端部には、流路511を通過したインクを貯留し、第2サブタンクに供給する貯留部513が形成されている。これにより、流入部512から供給されたインクは、図5の矢印方向に蛇行しながら流路511を通過し、貯留部513に貯留される。貯留部513に到達したインクは、複数のポンプP1(図8参照)によって複数の第2サブタンク52に送り出される。
第2サブタンク52は、図3〜図5に示すように、長手方向両端部に2つずつ凹設され、第1サブタンクからそれぞれ供給されるインクを貯留する。各第2サブタンク52に貯留されたインクは、ヘッドユニット24に設けられる8個のインクジェットモジュール242のうちの2個にそれぞれ供給される。これにより、ヘッドユニット24に設けられた8個のインクジェットモジュール242に対して2つ単位でメンテナンスを行うことができる。
なお、第2サブタンク52の数は、4つに限られるものではなく、ヘッドユニット24に設けられるインクジェットモジュール242の数に応じて適宜変更されるものであっても良い。
インクタンク加熱装置60は、図3及び図4に示すように、上記のように構成されるインクタンク50の一側面全体を覆うように取り付けられている。インクタンク加熱装置60は、図6に示すように、インクタンク50の外面に設けられる面状加熱部材(加熱部)61、面状加熱部材61のインクタンク50と反対側に積層されて設けられる弾性部材62、弾性部材62の面状加熱部材61と反対側に積層されて設けられる金属板(板状部材)63、金属板63を前記インクタンク側に押圧して固定する固定ネジ(押圧固定部材)64、インクタンク50に接触して設けられるサーミスタ65、面状加熱部材61の加熱温度を個別に制御する上記制御部40等を備えて構成されている。面状加熱部材61、弾性部材62、金属板63、固定ネジ64及びサーミスタ65は、図3及び図4に示すように、インクタンク50の長手方向中央部及び両端部の3箇所に分けて設けられている。3箇所に分けて設けられた面状加熱部材61等は、インクタンク50の長手方向中央部に設けられた第1サブタンク51、インクタンク50の長手方向両端部に設けられた第2サブタンク52にそれぞれ対応する位置に配置されている。
面状加熱部材61は、図6に示すように、インクタンク50の外面に直接接触して設けられ、インクタンク50の外面を加熱することで、インクタンク50内のインクを加熱する。面状加熱部材61とインクタンク50との間にはグリース等の潤滑剤が塗布されていても良いが、インクジェット記録装置1の製造時やインクタンク加熱装置60の修理交換時に工数が増大するため潤滑剤は塗布されなくても良い。また、面状加熱部材61は、サーミスタ65により検知される温度に基づいて制御部40により温度制御が行われる。
このような面状加熱部材61としては、例えば、帯状発熱体を薄板状の絶縁断熱材上に波形に配置したヒーター、具体的には、ラバーヒーター等が用いられる。ラバーヒーターを用いる場合、インクタンク50に対する密着性が向上するとともに製造コストを低減することができる。
弾性部材62は、図6に示すように、面状加熱部材61と金属板63との間に設けられている。弾性部材62は、当該金属板63を介して固定ネジ64により押圧されて厚さ方向(Y方向)に弾性変形した状態で配置されており、その復元力によって面状加熱部材61を面方向(XZ平面)に略均一な力で押圧し、面状加熱部材61をインクタンク50に押し付けている。弾性部材62としては、固定ネジ64等の押圧によって弾性変形し、且つその復元力によって面状加熱部材61を押圧できる材料であればいずれであっても良く、例えば、ゴム、スポンジ、その他の海綿状材料又は多孔質材料等であっても良い。
金属板63は、図6に示すように、弾性部材62に接触して設けられ、インクタンク加熱装置60の外面を構成している。
固定ネジ64は、図3、図4及び図6に示すように、インクタンク50の長手方向の3箇所に設けられた金属板63のそれぞれに対して貫通して設けられ、これらをそれぞれインクタンク50に対して固定する。図3及び図4に示す例では、インクタンク50の長手方向中央部に設けられた金属板63に対しては3箇所に設けられ、インクタンク50の長手方向両端部に設けられた金属板63に対してはそれぞれ2箇所に設けられている。なお、各金属板63のそれぞれに設けられる固定ネジ64の数及び取付位置は、図示例に限られるものではなく、金属板63をインクタンク50側に押圧して固定することができれば、いずれの数及び取付位置であっても良い。
固定ネジ64は、図6に示すように、軸方向において頭部641と軸部642との間に、頭部641よりも径が小さく且つ軸部642よりも径が大きいスペーサー部643を備えて構成されている。固定ネジ64は、面状加熱部材61、弾性部材62及び金属板63を介して、軸部642がインクタンク50の外壁面に形成された雌ネジ部53に螺合されることでインクタンク50に固定される。固定ネジ64は、軸部642がインクタンク50の外壁面に所定長さ螺合されると、スペーサー部643の先端面644がインクタンク50の外壁面に当接し、軸部642がそれ以上雌ネジ部53に挿入されないように構成されている。
また、図6に示すように、面状加熱部材61、弾性部材62及び金属板63の固定ネジ64が貫通する箇所には、予め固定ネジ64に対応する孔部611、621、631がそれぞれ形成されている。面状加熱部材61の孔部611及び弾性部材62の孔部621の径は、スペーサー部643の径よりも十分に大きく形成され、金属板63の孔部631の径は、スペーサー部643の径と略同程度に形成されている。これにより、固定ネジ64取り付け時に、固定ネジ64を面状加熱部材61及び弾性部材62に容易に挿通させることができる。また、固定ネジ64取り付け後に、固定ネジ64の頭部641が金属板63に当接して金属板63をインクタンク50側に確実に押圧することができ、更に、金属板63の面方向(XZ平面方向)の位置ずれを抑制することができる。
また、固定ネジ64のスペーサー部643は、図6に示すように、その軸方向の長さLが、面状加熱部材61の厚さ、弾性変形前の弾性部材62の厚さ、及び金属板63の厚さの合計よりも短くなるように形成されている。したがって、固定ネジ64の軸部642が各孔部611、621、631を介して雌ネジ部53に螺合すると、頭部641がインクタンク50との間で面状加熱部材61、弾性部材62及び金属板63を挟み込み、頭部641に当接する金属板63が弾性部材62側に押圧される。これにより、弾性部材62が弾性変形し、その復元力により面状加熱部材61をインクタンク50側に押圧する。
なお、スペーサー部643の軸方向長さLを調整することで、弾性部材62の厚さ方向の弾性変形量を調整することができ、弾性部材62の復元力による面状加熱部材61に対する押圧力を適切に設定することができる。
サーミスタ65は、図7に示すように、インクタンク50に接触して取り付けられている。具体的には、面状加熱部材61、弾性部材62及び金属板63の縁部に切り欠きが形成されてインクタンク50が露出しており、その露出部54に対してサーミスタ65がネジ651により取り付けられている。なお、サーミスタ65は、ネジ651で固定されるものでなくとも良く、例えば、薄膜形状に形成されて、インクタンク50と面状加熱部材61との間に挟み込まれるように固定されていても良い。また、サーミスタ65は1つの露出部54に2つ並んで設けられ、それらのうち一方は予備として設けられている。
また、インクタンク加熱装置60は、更にサーモスタット66を備えている。サーモスタット66は、面状加熱部材61が過剰に高温になってしまった場合に作動して、面状加熱部材61への通電を停止させる。サーモスタット66が設けられていることにより、過剰な温度上昇による面状加熱部材61の破損をより効果的に抑制できる。
上記したように、面状加熱部材61、弾性部材62、金属板63、固定ネジ64及びサーミスタ65は、インクタンク50の一側面の長手方向中央部及び両端部の3箇所にそれぞれ設けられており、各面状加熱部材61の加熱温度が制御部40により個別に制御される。具体的には、制御部40は、インクタンク50の長手方向中央部に設けられる面状加熱部材61よりも、当該長手方向両端部に設けられる面状加熱部材61の加熱温度が高くなるように制御する。
ここで、インクタンク50は長尺に構成されているため、長手方向中央部よりも長手方向両端部の方が放熱量が大きく、中央部に比べて両端部側の方が内側に収容されるインクの温度が低下しやすい。インクタンク50の長手方向両端部側には、インクジェットヘッド241へインクを供給する第2サブタンク52が配置されているため、インクタンク50の長手方向両端部の温度が低下すると、インクジェットヘッド241に低温のインクが供給されて吐出不良等の不具合が起きるおそれがある。これに対し、本実施形態においては、上記したように制御部40が、インクタンク50の長手方向中央部に設けられる面状加熱部材61よりも、長手方向両端部に設けられる面状加熱部材61の温度が高くなるように制御するため、第2サブタンク52内のインクを温度ムラなく十分に加熱し、インクジェットヘッド241に低温のインクが供給されることを抑制することができる。これにより、吐出不良等の不具合の発生が抑制されている。
具体的には、制御部40は、インクタンク50の長手方向両端部に設けられる面状加熱部材61の加熱温度が、長手方向中央部に設けられる面状加熱部材61の加熱温度よりも5℃程度高くなるように制御している。制御部40は、インクジェット記録装置1の電源が投入されると、各面状加熱部材61に対する上記制御を開始し、複数のインクジェットヘッド241によるインク吐出量等に応じて当該加熱温度を変更することなく、これを継続して行う。
次に、図8を参照して、インクジェット記録装置1におけるインク吐出機構300について説明する。
インク吐出機構300は、インクを供給するインク供給部70、インク供給部70から供給されるインクを貯留するインクタンク50、インクタンク50から供給されるインクを吐出するインクジェットヘッド241、インクジェットヘッド241のノズル2411を負圧にする圧力制御部305、インク供給部70とインクタンク50を接続する経路304、インクタンク50において第1サブタンク51と第2サブタンク52とを接続する経路303、第2サブタンク52とインクジェットヘッド241とを接続する供給路301、インクジェットヘッド241と第1サブタンク51とを接続する回収路302、第2サブタンク52と圧力制御部305とを接続する通気路306等を備えて構成されている。
なお、図8において、インクの通路となる各経路を破線等により示しているが、これら各経路の具体的な構成はインクを導通する閉じた経路である。
インク供給部70は、インク吐出機構300の各部に流通されるインクを貯留し、当該インクはインクタンク50の第1サブタンク51に供給される。
第1サブタンク51は、インク供給部70から供給されるインクを貯留し、貯留されたインクは第2サブタンク52に供給される。第1サブタンク51に供給されるインクは流入部512から流入し、流路511を経て貯留部513に貯留され、当該貯留部513から第2サブタンク52に供給される。
第1サブタンク51には、インク供給部70から加熱されていない常温のインクが供給されるが、供給されたインクは流路511を経て第2サブタンク52に供給されるため、第2サブタンク52に到達するまである程度の時間を要する。この間に、第1サブタンク51の外側に設けられたインクタンク加熱装置60により、第1サブタンク51に供給された常温のインクが十分に加熱される。これにより、インク吐出量が多い場合であっても、第1サブタンク51から第2サブタンク52へ低温のインクが供給されることが抑制されている。
第2サブタンク52は、第1サブタンク51から供給されるインクを貯留し、貯留されたインクはインクジェットヘッド241に供給される。上記したように、第2サブタンク52の外側にはインクタンク加熱装置60が設けられ、制御部40が、インクタンク50の長手方向中央部の面状加熱部材61よりも当該長手方向両端部の面状加熱部材61の方が高温になるように制御している。これにより、第2サブタンク51に貯留されるインクが十分に加熱され、低温のインクがインクジェットヘッド241に供給されることによる吐出不良の発生を抑制されている。
圧力制御部305は、第2サブタンク52に接続されて、制御部40の制御下で第2サブタンク52内の圧力を調整する。これにより、圧力制御部305は第2サブタンク52及び供給路301を介してインクジェットヘッド241のノズル2411の圧力を負圧状態とする。これにより、画像形成や各種のメンテナンスを行わない際にノズルからインクが漏れ出すことを防止する。
供給路301、回収路302及び経路303、304はそれぞれ、内部をインクが通過するチューブ状の部材であり、例えば、樹脂等を素材としたり、伝熱性の良い部材で構成されたりする。
経路304は、第1サブタンク51とインク供給部70とを接続し、当該経路304にはポンプP2が設けられている。ポンプP2は、制御部40の制御下で動作し、インク供給部70から第1サブタンク51にインクを供給する。ポンプP2としては、例えば、ダイヤフラムポンプ等の容積型のポンプやチューブポンプ等が用いられる。
経路303は、第2サブタンク52と第1サブタンク51とを接続し、当該経路303にはポンプP1が設けられている。ポンプP1は、制御部40の制御下で動作し、第1サブタンク51から第2サブタンク52にインクを供給する。ポンプP1としては、例えば、ダイヤフラムポンプ等の容積型のポンプやチューブポンプ等が用いられる。
供給路301は、インクジェットヘッド241のインレット2412と第2サブタンク52とを接続している。
回収路302は、インクジェットヘッド241のアウトレット2413と第1サブタンク51とを接続している。
通気路306は、第2サブタンク52と圧力制御部305とを接続している。通気路306は、内部を空気が通過するチューブ状の部材であり、例えば、樹脂等を素材とする。通気路306は、圧力制御部305に接続された1本の共通通気路3061から複数の第2サブタンク52の各々に接続される複数の分岐通気路3062に分岐する構造となっている。
また、回収路302、経路303、分岐通気路3062にはそれぞれ電磁弁307、308、309が設けられている。電磁弁307〜309は、制御部40の制御下で、それぞれが設けられたインクの流路や通気路を開閉する。すなわち、回収路302に設けられた電磁弁307は、回収路302の開閉を切り替える。経路303において第1サブタンク51とポンプP1との間に設けられた電磁弁308は、第1サブタンク51とポンプP1との接続の開閉を切り替える。分岐通気路3062に設けられた電磁弁309は、第2サブタンク52と圧力制御部305との接続の開閉を切り替える。
なお、第2サブタンク52は、上記の各種の接続箇所を除いて密閉されたタンク状の容器である。すなわち、第2サブタンク52内の圧力は、圧力制御部305により加えられる負圧の度合いや、第1サブタンク51からのインクの供給の有無等により変化する。例えば、電磁弁309が閉じた状態となり圧力制御部305により加えられる負圧が失われた状態で、第1サブタンク51からのインクの供給を受けると、第2サブタンク52内のインクの量の増加に伴い、第2サブタンク52内の圧力は増加する。
一方、第1サブタンク51は、外部に開放された容器であり、インクの量の増減に関わらずほぼ大気圧に保たれる。
以上、上記した実施形態によれば、インクタンク加熱装置60が、インクタンク50の外面に設けられる面状加熱部材61と、当該面状加熱部材61のインクタンク50と反対側に積層されて設けられる弾性部材62と、当該弾性部材62の面状加熱部材61と反対側に積層されて設けられる金属板63と、当該金属板63をインクタンク50側に押圧して固定する固定ネジ64と、を備えるので、固定ネジ64により金属板63がインクタンク50側に押圧されて弾性部材62が弾性変形し、当該弾性部材62の復元力により面状加熱部材61を均一な力で押圧することができる。これにより、面状加熱部材61をインクタンク50に密着させることができ、面状加熱部材61によるインクタンク50の正確な温度制御が可能となるとともに、インクタンク50を効率的に加熱することができる。
また、面状加熱部材61がインクタンク50に密着することで、両者の間に隙間が形成され、空気層が形成されることを抑制できる。これにより、面状加熱部材61が過剰に温度上昇することを抑制し、面状加熱部材61の破損を抑制することができる。
また、面状加熱部材61、弾性部材62、金属板63及び固定ネジ64が、インクタンク50の長手方向中央部及び長手方向両端部の3か所にそれぞれ設けられているので、各面状加熱部材61の加熱温度を調整することで、必要に応じてインクタンク50の長手方向において温度勾配を設けることができる。
また、面状加熱部材61の加熱温度を個別に制御する制御部40を備えるので、インクタンク50内のインクを最適な温度に保持することができる。
また、面状加熱部材61がラバーヒーターであるので、製造コストを低減し、インクタンク50に対する密着性を更に高めることができる。
また、インク加熱装置80が、第1サブタンク51及び第2サブタンク52が長手方向に配列して一体成型されたインクタンク50と、インクタンク50を加熱する面状加熱部材61と、を備え、面状加熱部材61は、インクタンク50の長手方向中央部よりも高い温度でインクタンク50の長手方向両端部を加熱するので、放熱量の大きいインクタンク50の長手方向両端部をより高い温度で加熱することができる。これにより、インクタンク50の長手方向におけるインクの温度ムラを低減することができる。
また、インクタンク50は、長手方向中央部に配置される第1サブタンク51と、長手方向両端部に配置されてインクジェットヘッド241にインクを供給する第2サブタンク52と、を有し、面状加熱部材61は、第1サブタンク51よりも高い温度で第2サブタンク52を加熱するので、インクジェットヘッド241に供給される直前のインクを高い温度に保持することができる。このため、低温のインクがインクジェットヘッド241に供給されることによるインクの吐出不良の発生を抑制することができる。
また、第1サブタンク51は、供給されたインクを蛇行して流通させる流路511と、流路511を通過したインクを貯留し第2サブタンク52に供給する貯留部513と、を有するので、第1サブタンク51に供給されたインクを面状加熱部材61により十分に加熱することができる。これにより、インク吐出量が多い場合であっても、第2サブタンク52へ低温のインクが供給されることが抑制され、より確実にインクの吐出不良の発生を抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、インクタンク50の外面の長手方向中央部及び両端部の3箇所に面状加熱部材61が設けられているものとしたが、これに限られるものではない。すなわち、例えば、インクタンク50の長手方向全体を覆うように一つの面状加熱部材61が設けられているものとしても良いし、長手方向全体を覆うように二つの面状加熱部材61が設けられているものとしても良い。
また、例えば、インクタンク50の外面において長手方向の4箇所以上に面状加熱部材61が設けられているものとしても良い。この場合には、上記したように、制御部40が、インクタンク50の長手方向中央部側に配置された面状加熱部材61よりも、長手方向両端部側に配置された面状加熱部材61の方が高温となるように設定することが好ましい。
また、上記した実施形態では、3つの面状加熱部材61の加熱温度が制御部40により個別に制御されるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、3つの面状加熱部材61が一体として構成され、面状加熱部材61を構成する帯状発熱体の配線密度がインクタンク50の長手方向中央部側において疎となり、インクタンク50の長手方向両端部側において密となるように構成されているものとしても良い。これにより、インクタンク50の長手方向中央部よりも両端部側の加熱温度を高くすることができる。
また、上記した実施形態では、インクタンク加熱装置60が、インクタンク50の長手方向に面状加熱部材61、弾性部材62及び金属板63をそれぞれ3つずつ備えて構成されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、1つの弾性部材62及び金属板63で3つの面状加熱部材61を全て覆うように構成されていても良いし、2つ以上の弾性部材62及び金属板63で3つの面状加熱部材61を全て覆うように構成されていても良い。
また、上記した実施形態では、板状部材として金属板63を用いるものとしたが、固定ネジ64による押圧力を弾性部材62に伝えることができる程度の剛性を有していれば金属製でなくとも良く、例えば、樹脂製であっても良い。
また、上記した実施形態では、押圧固定部材として固定ネジ64を用いるものとしたが、金属板63をインクタンク50側に押圧した状態で金属板63を固定することができれば、いずれの手段であっても良い。例えば、いわゆるスナップ錠であっても良い。
また、上記した実施形態では、インクタンク加熱装置60がサーミスタ65を備えるものとしたが、インクタンク50又は面状加熱部材61に対して取り付けられ温度を検知できるものであればいずれの検知手段であっても良い。例えば、熱電対を用いるものであっても良く、その場合には、インクタンク50の外壁面と面状加熱部材61との間に挟み込まれるようにして設けられる。また、インクタンク加熱装置60は、サーミスタ65等の検知手段を備えていなくても良い。
また、上記した実施形態では、面状加熱部材61がインクの外面に設けられているものとしたが、これに限られるものではなく、インクタンク50の内部に設けられていても良いし、インクタンク50に対して非接触で設けられていても良い。面状加熱部材61がインクタンク50に対して非接触で設けられている場合には、当該加熱部は面状に形成されていなくとも良いし、赤外線を放射する構成の熱源であっても良い。
本発明は、インク加熱装置及びインクジェット記録装置に利用することができる。
1 インクジェット記録装置
40 制御部
50 インクタンク
51 第1サブタンク
52 第2サブタンク
60 インクタンク加熱装置
61 面状加熱部材(加熱部)
62 弾性部材
63 金属板(板状部材)
64 固定ネジ(押圧固定部材)
80 インク加熱装置
241 インクジェットヘッド
511 流路
513 貯留部

Claims (5)

  1. インクジェット記録装置に設けられ、インクを加熱するインク加熱装置であって、
    インクを貯留する複数のサブタンクが長手方向に配列して一体成型されたインクタンクと、
    前記インクタンクの外面に設けられ、前記インクタンクを加熱する加熱部と、を備え、
    前記加熱部は、前記インクタンクの長手方向中央部よりも高い温度で前記インクタンクの長手方向両端部を加熱する、面状に形成された面状加熱部材であり、
    前記面状加熱部材の前記インクタンクと反対側に積層されて設けられる弾性部材と、
    前記弾性部材の前記面状加熱部材と反対側に積層されて設けられる板状部材と、
    前記板状部材を前記インクタンク側に押圧して固定する押圧固定部材と、を更に備えることを特徴とするインク加熱装置。
  2. 前記加熱部は、前記インクタンクの長手方向中央部及び両端部の3か所にそれぞれ設けられ、
    前記加熱部の加熱温度を個別に制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のインク加熱装置。
  3. 前記インクタンクは、長手方向中央部に配置される第1サブタンクと、長手方向両端部に配置されて前記インクジェット記録装置のインクジェットヘッドにインクを供給する第2サブタンクと、を有し、
    前記加熱部は、前記第1サブタンクよりも高い温度で前記第2サブタンクを加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のインク加熱装置。
  4. 前記第1サブタンクは、供給されたインクを蛇行して流通させる流路と、前記流路を通過したインクを貯留し前記第2サブタンクに供給する貯留部と、を有することを特徴とする請求項3に記載のインク加熱装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載のインク加熱装置と、
    前記インク加熱装置により加熱されたインクを記録媒体に吐出するインクジェットヘッドと、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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