JP2016093944A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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【課題】装置の複雑化及びコストの増大を伴うことなく、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクやその他の異物の除去性能を向上させたインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】加熱されたインクを記録媒体Pに吐出して画像形成を行うインクジェット記録装置1であって、ノズル2411からインクを吐出するインクジェットヘッド241と、インクジェットヘッド241を加熱するヒーター2401と、インクジェットヘッド241のノズル面241aに当接して当該ノズル面241aを払拭するクリーニング部27と、ヒーター2401及びクリーニング部27を制御する制御部40と、を備え、制御部40は、ヒーター2401によりインクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるようにインクジェットヘッド241を加熱した状態で、クリーニング部27によりノズル面241aを払拭することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、インクジェットヘッドのノズル面に付着するインクやその他の異物を除去する目的で、当該ノズル面に布やブレード等の払拭部材を当接させてクリーニングするインクジェット記録装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
上記インクジェット記録装置において、加熱により粘度が変化するインクが用いられる場合、インクジェットヘッドに設けられるヒーターによりインクジェットヘッドを加熱し、インクを昇温して吐出に適した粘度に調整した上で、インクを吐出して画像形成を行う。ここで、当該構成のインクジェット記録装置において、ノズル面に払拭部材を当接させてクリーニングしたときのノズル面の温度推移の一例を図9に示す。図9は、横軸に時間、縦軸にインクジェットヘッド表面の温度をとったグラフである。また、図9に示す例では、ヒーターによりインクジェットヘッドを80℃まで昇温してインクの粘度を好適な範囲に調整した上でインク吐出を行っているものである。
図9に示すように、80℃程度に保持されたインクジェットヘッド表面の温度は、ノズル面に払拭部材が当接されてクリーニングが行われたときに60℃程度まで低下し、約1秒のクリーニングが終了した後、再び80℃程度に復帰している。このように、クリーニング時にインクジェットヘッド表面の温度が極端に低下すると、ノズル面に付着したインクの粘度が上昇し、布やブレード等の払拭によるクリーニングでは完全に除去することができない場合がある。クリーニングを行ってもノズル面に付着したインクが除去されないと、インク吐出を行う度にノズル面にインク及びその他の異物が蓄積されて、ノズルの吐出孔を塞ぎインクの吐出不良を発生させるおそれがある。
上記問題に対しては、払拭部材を予め加熱しておき、払拭部材がノズル面に当接しても当該ノズル面に付着するインクの温度を低下させないようにすることで、クリーニング性能を担保する方法が考えられる。
特開2012−6156号公報
しかしながら、上記した払拭部材を予め加熱しておく方法にあっては、払拭部材を加熱制御する構成が別途必要となってしまうため、装置が複雑化するとともにコストが増大する。
そこで、本発明の課題は、装置の複雑化及びコストの増大を伴うことなく、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクやその他の異物の除去性能を向上させたインクジェット記録装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
加熱されたインクを記録媒体に吐出して画像形成を行うインクジェット記録装置であって、
ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドを加熱するヒーターと、
前記インクジェットヘッドのノズル面に当接して当該ノズル面を払拭するクリーニング部と、
前記ヒーター及び前記クリーニング部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ヒーターによりインクジェットヘッドの温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるように前記インクジェットヘッドを加熱した状態で、前記クリーニング部により前記ノズル面を払拭することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
前記ノズルから吐出されるインクは、液化温度以上の温度で液化し、前記液化温度より低いゲル化温度以下の温度でゲル化するゲル状インクであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置であって、
前記制御部は、前記ヒーターによりインクジェットヘッドの温度がインク吐出時の設定温度よりも高くかつインク重合温度よりも低い温度となるように前記インクジェットヘッドを加熱することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置であって、
前記クリーニング部は、
前記ノズル面を払拭する払拭布と、
前記払拭布を介して前記ノズル面に当接又は離間する弾性部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、装置の複雑化及びコストの増大を伴うことなく、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクやその他の異物の除去性能を向上させたインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の主要構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成の一例を示す図であって、図2(a)は、ヘッドユニットを側方から見た場合のヘッドユニットの内部構成の概略図であり、図2(b)は、ヘッドユニットを記録媒体側から見た場合のヘッドユニットの内部構成の概略図である。 インクの温度上昇及び下降に伴うインクの粘度の変化例を示すグラフである。 インクジェットヘッド及びクリーニング部を示す概略図である。 インクジェットヘッドの側面図である。 インク吐出機構の主要構成を示す概略図である。 インクジェット記録装置のブロック図である。 ノズル面のクリーニング処理の一例を示すフローチャートである。 従来技術におけるクリーニング時のインクジェットヘッド表面の温度推移の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置1の主要構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10、画像形成部20、排紙部30及び制御部40(図7参照)等を備える。インクジェット記録装置1は、制御部40の制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像形成部20に搬送し、画像形成部20で記録媒体Pに画像を形成し、画像が形成された記録媒体Pを排紙部30に排紙する。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像形成部20へ記録媒体Pを搬送する搬送部12とを有する。
給紙トレー11は、一又は複数の記録媒体Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレー11は、給紙トレー11に載置された記録媒体Pの量に応じて上下動するよう設けられており、当該上下動方向について、最上の記録媒体Pが搬送部12により搬送される位置で保持される。
搬送部12は、内側が複数(例えば、2本)のローラー121、122により担持された輪状のベルト123を駆動してベルト123上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、給紙トレー11上に載置された最上の記録媒体Pをベルト123上に受け渡す供給部を有する。搬送部12は、当該供給部によりベルト123上に受け渡された記録媒体Pをベルト123に沿わせるように搬送する。
画像形成部20は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持する画像形成ドラム21、給紙部10の搬送部12により搬送された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す受け渡しユニット22、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pを加熱する用紙加熱部23、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pにインクを吐出して画像を形成するヘッドユニット24、記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させるためのエネルギー線を照射する照射部25、照射部25の照射を受けた記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送するデリバリー部26、ヘッドユニット24のメンテナンス時にヘッドユニット24から吐出されるインクを受けるクリーニング部27(図4参照)等を有する。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持し、回転に伴って当該記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム21の搬送面は、用紙加熱部23、ヘッドユニット24及び照射部25と対向し、搬送される記録媒体Pに対して画像形成に係る処理を行う。
受け渡しユニット22は、図1に示すように、給紙部10の搬送部12と画像形成ドラム21との間に介在する位置に設けられる。受け渡しユニット22は、搬送部12により搬送された記録媒体Pの一端を担持する爪部221や、爪部221に担持された記録媒体Pを誘導する円筒状の受け渡しドラム222等を有し、搬送部12上の記録媒体Pを爪部221により取り上げて受け渡しドラム222の外周面に沿わせることで記録媒体Pを画像形成ドラム21の外周面に沿う向きに誘導して画像形成ドラム21に受け渡す。
用紙加熱部23は、例えば、電熱線等を有し、通電に応じて発熱する。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の上流側に位置するよう設けられる。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるようにその発熱を制御部40により制御される。
また、用紙加熱部23の近傍には図示しない温度センサーが設けられている。制御部40は、当該温度センサーにより検知された用紙加熱部23付近の温度に基づいて、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるよう用紙加熱部23の動作を制御する。
図2(a)及び図2(b)は、ヘッドユニット24の内部構成を示す図である。図2(a)は、ヘッドユニット24を側方から見た場合の内部構成の概略図である。図2(b)は、ヘッドユニット24を記録媒体側から見た場合の内部構成の概略図である。なお、ヘッドユニット24を側方から見た場合とは、ヘッドユニット24の上下方向、及び図1の紙面に対して垂直方向(X方向)に沿った面からヘッドユニット24を見た場合を示す。
また、図2(a)及び図2(b)に示すように、ヘッドユニット24は、複数のインクジェットヘッド241を有する。図示例では、一つのヘッドユニット24に16個のインクジェットヘッド241が設けられている。16個のインクジェットヘッド241は、それぞれ2個のインクジェットヘッド241が一組となって、8個のインクジェットモジュール242を構成している。
インクジェットヘッド241は、それぞれが複数のノズル2411を有する。インクジェットヘッド241は、複数のノズル2411からインクを吐出し、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pに画像を形成する。すなわち、インクジェットヘッド241は、複数のノズル2411がヘッドユニット24の下面側に露出するよう設けられる。図2(b)に示すインクジェットヘッド241は、X方向に沿うノズルの列が二列設けられた配置の複数のノズル2411を有する。
8個のインクジェットモジュール242は、例えば、図2(b)に示すように、X方向に沿った2つの列を形成している。当該2つの列は、X方向に直交する方向についてインクジェットモジュール242同士が互いに千鳥状となるように配置されている。
ヘッドユニット24は、それぞれがX方向に沿って個別に移動可能に設けられている。具体的には、ヘッドユニット24は、X方向に沿って設けられた画像形成ドラム21とクリーニング部27との間で移動可能に設けられている。ヘッドユニット24は、制御部40の制御下で、画像形成の際に、下面が画像形成ドラム21と対向する位置に移動し、各種のメンテナンスの際に、下面がクリーニング部27と対向する位置に移動する。
また、ヘッドユニット24は、画像形成に用いられる各色(CMYK)について個別に設けられる。図1に示すインクジェット記録装置1には、画像形成ドラム21の回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に沿って、上流から、Y、M、C、Kの色の順に、各色に対応したヘッドユニット24が設けられている。
また、ヘッドユニット24のX方向の幅は、画像形成ドラム21により担持、搬送される記録媒体PのX方向の幅を十分カバーできるように設けられており、画像形成に際してヘッドユニット24は画像形成ドラム21に対して位置が固定される。すなわち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のインクジェット記録装置であり、ヘッドユニット24は、X方向に沿って並んで配置された複数のインクジェットヘッド241の複数のノズル2411が、画像形成の際にインクジェットヘッド241と記録媒体Pとが相対的に移動する方向に直交する方向(X方向)について、記録媒体Pの最大幅に応じた数となるよう設けられている。
ここで、本発明のインクジェット記録装置1に用いられるインクについて説明する。
インクジェット記録装置1による画像形成に用いられるインクは、当該インクの温度により相変化する性質を有する。
具体的には、インクは、温度によってゲル又は固体と、液体とに相変化する。このようなインクの組成として、例えば、重合性化合物と光重合開始剤を主とした組成物に数%のゲル化剤を添加したものが挙げられる。
図3に、インクの温度上昇及び下降に伴うインクの粘度の変化例を示す。図3に示す線L1は温度上昇時におけるインクの粘度の変化例を示し、線L2は温度下降時におけるインクの粘度の変化例を示す。
図3の線L1に示すように、インクは、温度上昇時において60℃前後を境に著しく粘度が変化する相変化を生じる。具体的には、60℃を下回る温度の際にゲル状又は固体状だったインクは、温度上昇により60℃を超えた辺りから著しく粘度が低下して液状となる。図3に示す例の場合、この60℃前後が液化温度となる。
一方、図3の線L2に示すように、インクは、温度下降時において45℃前後を境に、温度上昇時の相変化に比して更に著しく粘度が変化する相変化を生じる。具体的には、45℃を上回る程度の温度まで液状を保っていたインクは、温度下降により45℃を下回ったあたりから極めて著しく粘度が上昇し、ゲル状又は固体状となる。図3に示す例の場合、この45℃前後がゲル化温度となる。
インクは、ヘッドユニット24内の第1サブタンク243及び第2サブタンク244等に貯留される。第1サブタンク243及び第2サブタンク244からインクジェットヘッド241にインクを供給する仕組みについては後述する。
照射部25は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管の発光により紫外線等のエネルギー線を照射する。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の下流側に位置するよう設けられる。照射部25は、画像形成ドラム21に担持されてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して当該エネルギー線の作用により記録媒体P上のインクを硬化させる。
なお、紫外線を発する蛍光管は低圧水銀ランプに限らず、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられるが、紫外線をより高照度で照射可能であって省電力な光源(例えば、発光ダイオード等)であることが望ましい。また、エネルギー線は紫外線に限らず、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線であれば良く、光源もエネルギー線に応じて置換される。
デリバリー部26は、内側が複数(例えば、2本)のローラー261、262により担持された輪状のベルト263を駆動してベルト263上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、記録媒体Pを画像形成ドラム21から当該搬送機構に受け渡す円筒状の受け渡しローラー264等を有する。デリバリー部26は、受け渡しローラー264によりベルト263上に受け渡された記録媒体Pをベルト263に沿わせるように搬送して排紙部30に送り出す。
クリーニング部27は、X方向において画像形成ドラム21に隣接して設けられ、印字後やメンテナンス後にインクジェットヘッド241のノズル面241aに当接して当該ノズル面241aを払拭し、ノズル面241aに付着するインク及びその他の異物を除去する。
クリーニング部27は、ノズル面241aを払拭する交換可能な払拭布271、払拭布271を介してノズル面241aに当接又は離間する弾性部材272、メンテナンスの際にノズル2411から吐出されたインクを受け止めて貯留する廃インク部(図示略)等を有している。廃インク部が設けられていることにより、メンテナンスの際にヘッドユニット24から吐出されたインクにより画像形成部20内が汚損されることが防止される。
払拭布271は、長尺状のシート部材であって、その幅方向の長さはヘッドユニット24の下面全体をカバー可能なサイズに形成されている。払拭布271としては、ヘッドユニット24を構成するインクジェットヘッド241のノズル面241aに付着したインク及びその他の異物を除去できるものであれば良く、例えば不織布等が用いられる。また、払拭布271は巻き出しローラー273から巻き出され、ノズル面241aを払拭した後、巻き取りローラー274に巻き取られる。これにより、払拭布271は交換可能となっている。また、払拭布271は、弾性部材272がインクジェットヘッド241のノズル面241aに対して当接又は離間する際に、弾性部材272とともに移動する。
弾性部材272は、払拭布271を介してヘッドユニット24の下面に対向し、その対向面はヘッドユニット24の下面全体をカバー可能なサイズに形成されている。また、弾性部材272は、ヘッドユニット24の下面、すなわちインクジェットヘッド241のノズル面241aに対して略垂直方向に移動可能に構成されている。弾性部材272の材質としては、例えばスポンジやゴム等、インクジェットヘッド241のノズル面241aに押し付けられてもノズル等を破損させないものであればいずれであっても良い。
このような弾性部材272が、ノズル面241aに対して略垂直方向に移動することで、払拭布271をノズル面241aに対して面方向に均一な力で押し当てて払拭布271をノズル面241aに密着させることができ、ノズル面241aに付着したインクやその他の異物を除去することができる。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31等を有し、画像形成後の記録媒体Pがユーザーにより取り出されるまで格納する。
次に、図5及び図6を参照して、インク吐出機構300について説明する。ここで、インク吐出機構300とは、インクジェットヘッド241の複数のノズル2411からインクを吐出させる動作に係る機構を指し、第1サブタンク243及び第2サブタンク244からインクジェットヘッド241にインクを供給する仕組みを含む。
図5は、インクジェットヘッド241の側面図である。ここでいう側面とは、上記のヘッドユニット24の一側面に沿う面である。
インクジェットヘッド241は、図5に示すように、インクジェットヘッド241から吐出されるインクの流路として機能する上部流路部2412及び下部流路部2413、上部流路部2412及び下部流路部2413に供給されるインクが流れ込むインレット2414、上部流路部2412及び下部流路部2413から第1サブタンク243に還流されるインクが流れるアウトレット2415等を有する。
上部流路部2412及び下部流路部2413はそれぞれ、内部にインクジェットヘッド241の複数のノズルの各々に供給されるインクをノズルに案内する流路を有する。当該流路は複数のノズルで共有される共通流路であり、インレット2414を介して流れ込むインクを案内する。すなわち、インレット2414から供給されたインクは、上部流路部2412及び下部流路部2413内の流路を流れて複数のノズル2411に達する。
一方、上部流路部2412及び下部流路部2413内の共通流路はアウトレット2415にも接続されている。すなわち、上部流路部2412及び下部流路部2413に流れるインクはアウトレット2415から流れ出ることもできる。
また、上部流路部2412と下部流路部2413との間にはフィルター2417が設けられている。これにより、上部流路部2412から下部流路部2413に流れるインクが当該フィルター2417で濾過される。
また、下部流路部2413の下方のノズル面241a付近には圧力室2418が設けられている。圧力室2418は、制御部40の制御下で、記録媒体Pに形成される画像に応じて吐出されるインクに対応するノズルに対して圧力をかけてインクを吐出させる。
また、インクジェットヘッド241は、ヘッド制御部2419を有する。ヘッド制御部2419は、例えば、上部流路部2412の上部に設けられ、制御部40の制御下で圧力室2418の動作を制御する。
また、インクジェットヘッド241は、ヒーター2401を有している。ヒーター2401は、例えば、電熱線等を有し、通電に応じて発熱する。インクジェットヘッド241を加熱することにより、インクジェットヘッド241が加熱され、当該インクジェットヘッド241内のインクが加熱される。
また、インクジェットヘッド241は、温度検知部2402を有している。制御部40は、インクジェットヘッド241の6箇所に設けられた温度検知部2402により検知された各温度の平均値に基づいて、ヒーター2401の動作を制御する。
図6は、インク吐出機構300の主要構成を示す概略図である。インク吐出機構300は、インクを貯留するインクタンク301、インクタンク301から供給されるインクを貯留する第1サブタンク243、第1サブタンク243から供給されるインクを貯留する第2サブタンク244、第2サブタンク244から供給されるインクを吐出する上記インクジェットヘッド241、インクジェットヘッド241のノズル2411を負圧にする圧力制御部307、インクタンク301と第1サブタンク243を接続する経路302、第1サブタンク243と第2サブタンク244とを接続する経路303、第2サブタンク244とインクジェットヘッド241とを接続する供給路304、インクジェットヘッド241と第1サブタンク243とを接続する回収路305、第2サブタンク244と圧力制御部307とを接続する通気路306等を備えて構成されている。
なお、図6において、インク及び空気の通路となる各経路を破線等により示しているが、これらの記載による各経路の具体的な構成はインク及び空気を導通する閉じた経路である。
インク吐出機構300の構成のうち、インクジェットヘッド241、インクタンク301、通気路306、圧力制御部307を除く各部には、図示しないインク加熱部が設けられている。インク加熱部は、ヒーターやヒーターからの熱を伝える伝熱部材等により構成され、インクを加熱、保温して、インクの温度を適切な温度に保持する。このインク加熱部を構成するヒーターとしては、例えば、電熱線が用いられ、通電されることによりジュール熱を生じる。伝熱部材としては、熱伝導率の高い部材、例えば、各種金属(合金)で形成された熱伝導板が用いられ、インク経路や気体経路を構成する配管を覆ったり、第1サブタンク243や第2サブタンク244の側壁に接触させたりして設けられる。
インクタンク301は、インク吐出機構300の各部に流通されるインクを貯留し、貯留したインクを第1サブタンク243に供給する。
第1サブタンク243は、インクタンク301から供給されるインクを貯留し、貯留したインクを第2サブタンク244に供給する。また、第1サブタンク243は、外部に開放された容器であり、インクの量の増減に関わらずほぼ大気圧に保たれる。
第2サブタンク244は、第1サブタンク243から供給されるインクを貯留し、貯留したインクをインクジェットヘッド241に供給する。また、第2サブタンク244は、各種の接続箇所を除いて密閉されたタンク状の容器である。すなわち、第2サブタンク244内の圧力は、圧力制御部307により加えられる負圧の度合いや、第1サブタンク243からのインクの供給の有無等により変化する。例えば、電磁弁312が閉じた状態となり圧力制御部307により加えられる負圧が失われた状態で、第1サブタンク243からのインクの供給を受けると、第2サブタンク244内のインクの量の増加に伴い、第2サブタンク244内の圧力は増加する。
圧力制御部307は、第2サブタンク244に接続されて、制御部40の制御下で第2サブタンク244内の圧力を調整する。これにより、圧力制御部307は第2サブタンク244及び供給路304を介してインクジェットヘッド241のノズル2411の圧力を負圧状態とする。これにより、画像形成や各種のメンテナンスを行わない際にノズルからインクが漏れ出すことを防止する。
経路302、303、供給路304及び回収路305はそれぞれ、内部をインクが通過するチューブ状の部材であり、例えば、樹脂等を素材としたり、伝熱性の良い部材で構成されたりする。
経路302は、第1サブタンク243とインクタンク301とを接続し、当該経路302にはポンプP1が設けられている。ポンプP1は、制御部40の制御下で動作し、インクタンク301から第1サブタンク243にインクを供給する。ポンプP1としては、例えば、ダイヤフラムポンプなどの容積型のポンプやチューブポンプ等が用いられる。
経路303は、第2サブタンク244と第1サブタンク243とを接続し、当該経路303にはポンプP2が設けられている。ポンプP2は、制御部40の制御下で動作し、第1サブタンク243から第2サブタンク244にインクを供給する。ポンプP2としては、例えば、ダイヤフラムポンプなどの容積型のポンプやチューブポンプ等が用いられる。
供給路304は、第2サブタンク244とインクジェットヘッド241のインレット2414とを接続している。
回収路305は、インクジェットヘッド241のアウトレット2415と第1サブタンク243とを接続している。
通気路306は、第2サブタンク244と圧力制御部307とを接続している。通気路306は、内部を空気が通過するチューブ状の部材であり、例えば、樹脂等を素材とする。通気路306は、圧力制御部307に接続された1本の共通通気路3061から複数の第2サブタンク244の各々に接続される複数の分岐通気路3062に分岐する構造となっている。
また、経路303、回収路305、分岐通気路3062にはそれぞれ電磁弁310〜312が設けられている。電磁弁310〜312は、制御部40の制御下で、それぞれが設けられたインクの流路や通気路を開閉する。すなわち、電磁弁310は、第1サブタンク243とポンプP2との間で経路303を開閉する。また、電磁弁311は、インクジェットヘッド241と第1サブタンク243との間で回収路305を開閉する。また、電磁弁312は、第2サブタンク244と共通通気路3061との間で分岐通気路3062を開閉する。
図7は、インクジェット記録装置1のブロック図である。
制御部40は、図7に示すように、上記インクジェット記録装置1を構成する各部と接続されており、インクジェット記録装置1を構成する各部を制御する。制御部40は、CPU41、RAM42及びROM43等を有する。CPU41は、ROM43等の記憶装置から処理内容に応じた各種のプログラムやデータ等を読み出して実行し、実行された処理内容に応じてインクジェット記録装置1の各部の動作を制御する。RAM42は、CPU41により処理される各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶する。ROM43は、CPU41等により読み出される各種のプログラムやデータ等を記憶する。
具体的には、制御部40は、ヒーター2401によりインクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるようにインクジェットヘッド241を加熱した状態で、クリーニング部27によりノズル面241aを払拭する。
すなわち、制御部40は、ノズル2411から記録媒体Pへインクを吐出して画像形成を行う時や、ノズル2411からインクを強制排出させる等の各種メンテナンスを行う時には、インクジェットヘッド241の温度が、インク吐出時の設定温度となるように、ヒーター2401によりインクジェットヘッド241を加熱する。ここで、インク吐出時の設定温度とは、インクジェットヘッド241によりインクの吐出が行われる際に、インクジェットヘッド241内のインクが吐出に適した粘度を発現する温度となるようにヒーター2401により温度制御されるインクジェットヘッド241の目標温度である。また、インク吐出時の設定温度よりも高い温度としては、例えば、インク吐出時の設定温度よりも15〜20℃程度高い温度である。
また、画像形成又はメンテナンス等のインク吐出終了後に、制御部40は、クリーニング部27により各インクジェットヘッド241のノズル面241aを払拭して、ノズル面241aに付着するインクやその他の異物を除去する。このとき、制御部40は、温度検知部2402により検知される温度に基づいて、ヒーター2401によりインクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるようにインクジェットヘッド241を加熱する。制御部40は、このようにインクジェットヘッド241を加熱した状態で、クリーニング部27によりノズル面241aの払拭を行う。
これにより、クリーニング部27が接触することでノズル面241aの温度が低下したとしても、払拭時のノズル面241aは高温状態となっているため、当該ノズル面241aに付着するインクの大きな温度低下を抑制することができる。したがって、ノズル面241aに付着するインクの粘度が大きく上昇しないため、クリーニング部27による払拭によりノズル面241aに付着するインクを効果的に除去することができる。このように、従来インクジェットヘッド241に設けられるヒーター2401を用いて、ノズル面241aに付着したインク及びその他の異物を効果的に除去できるので、新たに加熱機構等を設ける必要がなく、装置の複雑化及びコストの増大を抑制することができる。
また、制御部40は、温度検知部2402により検知される温度に基づいて、ヒーター2401により、インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高くかつインク重合温度よりも低い温度となるようにインクジェットヘッド241を加熱した状態で、クリーニング部27によりノズル面241aの払拭を行う。このため、上記ヒーター2401によるインクの温度制御によりインクが変性してしまうことを抑制することができる。
上記のように構成されたインクジェット記録装置1において、制御部40により行われるノズル面241aのクリーニング処理の一例について、図8を参照して以下説明する。図8は、ノズル面241aのクリーニング処理の一例を示すフローチャートである。なお、図8に示すクリーニング処理は、画像形成やメンテナンス等のインク吐出後に行われるものである。
まず、制御部40は、インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるようにヒーター2401の動作を制御し、インクジェットヘッド241を加熱する(ステップS101)。また、このとき制御部40は、インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高くかつインク重合温度よりも低い温度となるようにヒーター2401の動作を制御し、インクジェットヘッド241を加熱することが好ましい。具体的には、例えば、インク吐出時の設定温度が80℃程度であり、インク重合温度が110℃程度である場合には、80〜110℃の温度範囲内、好ましくは95〜100℃の温度範囲内となるようにヒーター2401の動作を制御する。
次に、制御部40は、温度検知部2402により検知される温度に基づいて、インクジェットヘッド241の温度が、インク吐出時の設定温度よりも高い温度になったか否かを判定する(ステップS102)。インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度になっていないと判定されると(ステップS102;NO)、制御部40は、再度ステップS102の処理を行う。
インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度になったと判定されると(ステップS102;YES)、制御部40は、クリーニング部27によりノズル面241aのクリーニングを行う(ステップS103)。具体的には、制御部40は、ヘッドユニット24をクリーニング部27の近傍に移動させ、払拭布271を介して弾性部材272をノズル面241aに当接させ払拭布271をノズル面241aに密着させた後、払拭布271とともに弾性部材272をノズル面241aから離間させる。このとき、ノズル面241aは所定温度以上に加熱されているため、払拭布271が当接しても、ノズル面241aに付着したインクが冷却されて払拭布271で除去されない程度までインクの粘度が上昇することが抑制されている。これにより、ノズル面241aに付着するインクを効果的に除去することができる。
次に、制御部40は、インクジェットヘッド241の加熱を停止する(ステップS104)。なお、上記クリーニング処理後に、更に画像形成やメンテナンス等のインク吐出を行う場合には、制御部40は、インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度となるようにヒーター2401の動作を制御する。
このようにして、ノズル面241aのクリーニング処理を行う。
以上、上記した実施形態によれば、加熱されたインクを記録媒体Pに吐出して画像形成を行うインクジェット記録装置1であって、ノズル2411からインクを吐出するインクジェットヘッド241と、インクジェットヘッド241を加熱するヒーター2401と、インクジェットヘッド241のノズル面241aに当接して当該ノズル面241aを払拭するクリーニング部27と、ヒーター2401及びクリーニング部27を制御する制御部40と、を備え、制御部40は、ヒーター2401によりインクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるようにインクジェットヘッド241を加熱した状態で、クリーニング部27によりノズル面241aを払拭するので、払拭時にはノズル面241aが高温状態となっており、クリーニング部27が接触することでノズル面241aの温度が低下しても、当該ノズルに付着するインクの粘度は大きく上昇せず、ノズル面241aに付着するインクやその他の異物の除去性能を向上させることができる。画像形成時やメンテナンス時のインクの温度制御に用いられるヒーター2401を用いてノズル面241aを加熱し、インク及びその他の異物の除去性能を向上できるので、装置の複雑化及びコストの増大を抑制することができる。
また、ノズル2411から吐出されるインクが、液化温度以上の温度で液化し、液化温度より低いゲル化温度以下の温度でゲル化するゲル状インクである場合には、払拭時のノズル面241aの温度低下によりインクがゲル化し、ノズル面241aのクリーニングが更に困難になる。しかしながら、上記のようにヒーター2401の温度を制御することで、ゲル状インクであってもクリーニング部27による払拭によりノズル面241aからインク及びその他の異物を効果的に除去できる。
また、制御部40は、ヒーター2401によりインクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高くかつインク重合温度よりも低い温度となるようにインクジェットヘッド241を加熱するので、ヒーター2401によるインクの温度制御によりインクが変性してしまうことを抑制することができる。
また、クリーニング部27が、ノズル面241aを払拭する払拭布271と、払拭布271を介してノズル面241aに当接又は離間する弾性部材272と、を有するので、ノズル面241aに払拭布271を均一に密着させてノズル面241aに付着したインクやその他の異物をより確実に除去することができる。
なお、上記した実施形態では、クリーニング部27が払拭布271と弾性部材272とを有して構成されているものとしたが、インクジェットヘッド241のノズル面241aに当接するブレードを有するものとしても良い。この場合には、当該ブレードがウレタンゴム等の弾性材料により構成され、ノズル面241aに当接した状態でインクジェットヘッド241の長手方向に移動することで、ノズル面241aに付着したインクミストやその他の異物を除去する。
また、上記した実施形態では、クリーニング部27が払拭布271及び弾性部材272等を有して構成されているものとしたが、インク吐出時よりも高い温度に加熱されたインクジェットヘッド241をクリーニング後に速やかに冷却する冷却手段を更に有するものとしても良い。冷却手段としては、例えば、インクジェットヘッド241に対してエアを吹き付ける送風機構等を用いることができる。
また、上記した実施形態では、ゲル状インクを用いるものとしたが、温度により相変化しないインクを用いても良い。
上記したように構成される本発明のインクジェット記録装置1及び従来技術のインクジェット記録装置を用いて、ノズル面の払拭におけるクリーニング性能を評価した。本実施例においては、ゲル化温度が70℃、インク吐出時の設定温度が80℃のゲル状インクを用いた。
ここで、従来技術のインクジェット記録装置は、上記本発明のインクジェット記録装置1と略同様に構成されているが、インクジェットヘッドの温度がインク吐出時の設定温度となるようにインクジェットヘッドを加熱した状態で、クリーニング部によりノズル面を払拭するように構成されている点で本発明のインクジェット記録装置1と異なる。従来技術のインクジェット記録装置を用いた例をサンプル1とした。
また、本発明のインクジェット記録装置1において、ヒーター2401により、インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度、すなわち85℃、90℃、95℃、100℃となるようにインクジェットヘッド241を加熱した状態で、クリーニング部27によりノズル面241aを払拭した例をそれぞれ、サンプル2〜5とした。
上記サンプル1〜5において、所定のインク吐出を行った後にクリーニング部27によりノズル面241aを払拭した。払拭後にノズル面241aを目視により確認するとともに、当該払拭後のインク吐出により形成される画像の画質を目視により確認した。その確認結果を下記基準に従って評価し、評価結果を表1に示す。
○:ノズル面241aに付着物が見られない
△:ノズル面241aに少量の付着物が見られるが、許容できる
×:ノズル面241aに付着物が見られ、インク吐出時に形成される画像に画質異常が見られる
Figure 2016093944
表1に示す通り、インクジェットヘッド241の温度が、インク吐出時の設定温度と同一であるサンプル1では、払拭後にノズル面241aに付着物が残留しており、付着物を除去できていない。これは、ノズル面241aにクリーニング部27が接触することで、ノズル面241aに付着するインクがゲル化温度以下に冷却されてゲル化し、ノズル面241aに対する付着力が向上したためと考えられる。
これに対し、本発明に係るサンプル2〜5は、インクジェットヘッド241の温度がインク吐出時の設定温度よりも高いため、ノズル面241aに付着するインクのゲル化が抑制されて、ノズル面241aの付着物を効果的に除去できているものと考えられる。
また、インクジェットヘッド241の温度が85℃であるサンプル2では、ノズル面241aの付着物を除去できてはいるが僅かに残留しており、ノズル面241aに少量の付着物が見られている。
インクジェットヘッド241の温度が90℃以上であるサンプル3〜5では、払拭による付着物の除去量がサンプル2よりも多いものと考えられ、付着物をほぼ完全に除去できている。
このように、インクジェットヘッド241の温度が、インク吐出時の設定温度よりも高い程、ノズル面241aの付着物の除去効果が向上することが分かる。
1 インクジェット記録装置
27 クリーニング部
40 制御部
241 インクジェットヘッド
241a ノズル面
271 払拭布
272 弾性部材
2401 ヒーター
2411 ノズル
P 記録媒体

Claims (4)

  1. 加熱されたインクを記録媒体に吐出して画像形成を行うインクジェット記録装置であって、
    ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを加熱するヒーターと、
    前記インクジェットヘッドのノズル面に当接して当該ノズル面を払拭するクリーニング部と、
    前記ヒーター及び前記クリーニング部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ヒーターによりインクジェットヘッドの温度がインク吐出時の設定温度よりも高い温度となるように前記インクジェットヘッドを加熱した状態で、前記クリーニング部により前記ノズル面を払拭することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ノズルから吐出されるインクは、液化温度以上の温度で液化し、前記液化温度より低いゲル化温度以下の温度でゲル化するゲル状インクであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御部は、前記ヒーターによりインクジェットヘッドの温度がインク吐出時の設定温度よりも高くかつインク重合温度よりも低い温度となるように前記インクジェットヘッドを加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記クリーニング部は、
    前記ノズル面を払拭する払拭布と、
    前記払拭布を介して前記ノズル面に当接又は離間する弾性部材と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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