JP5975039B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置におけるインク供給方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、このような液状となるために所定温度以上に加熱される必要があるインクを用いると、ヘッド部に供給されるインクが既に加熱されているため、前述したようなヘッド部の冷却を行うことができないという問題が生じる。このため、ヘッド部を冷却するための別の方法が必要となる。
一方、吐出される直前のインクを液状とするためにはインクを加熱しなければならないが、単にインクを加熱する方法はエネルギー効率が悪く、望ましくない。
これらの事情から、熱を有するヘッド部をインクの相転移のための熱源として利用することで、ヘッド部の冷却とインクの加熱とを両立することが望ましいが、従来のインクジェット記録装置は、ヘッド部を冷却するための冷却系と、インクを加熱するための加熱系とを個別に設けなければならず、エネルギー効率が悪かった。
また、本発明において、前記インク流路部又は当該インク流路部のインク温度を検知する検知手段と、前記検知手段により検知される温度に応じて、前記インク流路部内のインクを加熱する第2加熱部を有する構成としても良い。
また、上記の課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、インク貯留部と、前記インク貯留部から供給されるインクをヘッド部に供給するインク供給機構と、前記インクの温度を制御する制御部とを備えるインクジェット記録装置であって、前記インク供給機構は、前記インク貯留部から供給されるインクが通過するよう設けられ、前記ヘッド部に生じた熱をインク流路部内のインクに移動させるよう、前記ヘッド部と直接又は間接的に接触して設けられたインク流路部と、前記インク流路部を通過した前記インクを加熱する第1加熱部と、前記第1加熱部により加熱された前記インクを前記ヘッド部に供給する供給部と、を備え、
前記インク流路部又は当該インク流路部のインク温度を検知する検知手段と、前記検知手段により検知される温度に応じて、前記インク流路部内のインクを加熱する第2加熱部を有することを特徴とする。
また、本発明において、前記インクは、第1温度未満でゲル化する相転移を生じるインクであり、前記検知手段で検知される前記インク流路部の温度又はインク温度が前記第1温度より低い第2温度未満である事を検知した場合に、前記第2加熱部により加熱する構成としても良い。
また、本発明において、前記制御部は、前記第2加熱部を、前記インク流路部の温度又はインク温度が前記第1温度未満前記第2温度以上となるように加熱制御する構成としても良い。
前記インクは、第1温度未満でゲル化する相転移を生じるインクを用い、前記インク貯留部及び前記インク流路部内のインク温度が第1温度未満となるように設定する工程を有し、前記加熱工程は、前記インク流路部を通過した前記インクを前記ヘッド部へ供給する前に前記第1温度以上に加熱し、前記供給工程は、前記第1温度以上で前記ヘッド部内に前記インクを供給することを特徴とする。
図1はインクジェット記録装置1の全体を示した斜視図である。図2は、インクジェット記録装置1のブロック図である。
なお、以下の説明では、水平方向であって記録媒体の搬送方向に沿った方向をY軸方向、水平方向であってキャリッジ4の搬送方向に沿った方向をX軸方向又は主走査方向、鉛直上下方向をZ軸方向というものとする。
駆動ローラ21及び従動ローラは、回転自在に軸支されており、駆動ローラ21は、X軸方向に延在するように配置されている。駆動モータ22は、駆動ローラ21を回転駆動するための駆動源であり、駆動ローラ21の一端側に取り付けられている。
搬送ベルト23は、無端状に形成され、駆動ローラ21と従動ローラとの間に架け渡されている。搬送ベルト23は、駆動ローラ21が回転すると駆動ローラ21と従動ローラとの間を周回してその上面に載置された記録媒体をY軸方向に沿った搬送方向Fに向かって搬送し、駆動ローラ21の回転が停止すると、両ローラ間での周回を停止し、記録媒体の搬送を停止する。
駆動モータ22は、制御部8の制御に従って、ヘッド部3がX軸方向に沿った片道一回分の走査が終了すると、駆動ローラ21を所定量だけ回転させて記録媒体を搬送方向に所定距離だけ搬送させて停止させ、ヘッド部3がX軸方向の反対方向への走査を開始して終了すると、駆動ローラ21を再度所定量だけ回転させて記録媒体を搬送方向Fに所定距離だけ搬送させて停止させることを繰り返し、記録媒体をいわゆる間欠搬送する。
なお、記録媒体としては、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能である。
第一の土台部103は、その内部にメンテナンス部7を格納保持しつつ本体部101の一端部を下方から支持している。また、第二の土台部102は、その内部にノズル保湿部6を格納保持しつつ本体部101の他端部を下方から支持している。
本体部101は、後述する主走査装置5の一対のキャリッジレール51,51をX軸方向に向けた状態で内側に格納保持しており、キャリッジ4は本体部101の内部でX軸方向に沿って搬送される。
また、第一の土台部103と第二の土台部102は、前述した搬送装置2を挟んでX軸方向の両側に配置され、本体部101は搬送装置2の上方に架設されている。これにより、搬送装置2による記録媒体の搬送方向に直交する方向でキャリッジ4を搬送しつつ当該キャリッジ4に搭載された各ヘッド部3からインクを吐出して画像形成を行うことを可能としている。
また、キャリッジレール51、51とキャリッジ4の腕部の間にはリニアモータが装備されている。即ち、各キャリッジレール51、51にはリニアモータの固定子が装備され、キャリッジ4の各腕部には可動子が装備されており、固定子側のコイルの電流制御によりキャリッジ4はX軸方向に沿った搬送動作が付与される。
即ち、このノズル保湿部6は、各ノズルに密着して、各ノズル内部を保湿液の貯蔵部に接続した状態とするためのものであり、主に、保湿液の貯蔵部とその昇降機構とにより構成されている。
このメンテナンス部7は、各ヘッド部3のノズルの下面の汚れを拭き取る清掃装置と、メンテナンス対象となるヘッド部3によるインクの吐出を行う際の受け皿となるインクトレー(図示略)とを備えている。
上記清掃装置は、主に、ノズルに摺接するX軸方向に沿った回転軸回りに回転可能な清掃ローラと、当該清掃ローラをY軸方向に沿って搬送するローラ搬送機構とにより構成されている、清掃ローラは、キャリッジ4に搭載された九色のヘッド群の内の三色分のヘッド群の拭き取りが可能となるように、X軸方向における幅が設定されており、一往復半の移動動作により全てのヘッド部3の清掃を実施する。そして、これにより、インクの固化によるノズルの目詰まりを防止する。
また、メンテナンス時のインクトレーに対するインクの吐出は、インク供給装置のインク供給圧をもって行われ、これによりヘッド部3内のインク流路の詰まりなどを解消することができる。
図3は、ヘッド部3及びヘッド部3の周囲の構成の一例を示す斜視図である。図4は、図3に示す構成の上面図である。図5は、図3に示す構成をインク供給口42a側から見た場合の図である。図6は、インク供給口42aを左側として見た場合の図3に示す構成の側面図である。
本実施形態のヘッド部3は、例えば、ヘッド固定部材4aに固定されることによりヘッド列を形成している。ヘッド固定部材4aは、ヘッド部3の下端側の形状に応じて設けられた複数の孔を有する。ヘッド部3は、ヘッド固定部材4aの孔に嵌め込まれることによりヘッド固定部材4aに対して立設するように固定される。
また、図3〜図6に示すように、複数のヘッド部3はそれぞれ、長手方向がY方向に沿うよう設けられている。図示しないが、ヘッド部3はそれぞれ、少なくとも長手方向に沿って設けられた複数のノズルを有する。ヘッド部3は、長手方向に沿って設けられた複数のノズルの列を長手方向に直交する方向に複数列有していてもよい。
インク供給機構41は、例えば、インク流路部42、インク導入チューブ43、インクタンク44、インク供給チューブ45等を有する。
インク流路部42は、図3〜図6に示すように、Y方向に沿ってヘッド列どうしの間を通るように設けられている。インク導入チューブ43は、インク流路部42の一端側(図3に示す右側)からZ方向に沿って立設するよう設けられている。インクタンク44は、インク流路部42及びインク流路部42を挟んで設けられた2つのヘッド列の上方に設けられており、インク導入チューブ43の上端と接続されている。インク供給チューブ45は、インクタンク44とヘッド部3とを接続するようにZ方向に沿って設けられている。インク供給チューブ45は、複数のヘッド部3のそれぞれに対して個別に設けられる。
また、インクタンク44は、箱状の部材であり、当該箱状の内側にインクIを備蓄可能に設けられている。インクタンク44は、その底面にインク導入チューブ43及びインク供給チューブ45内の空洞と連続するための孔が設けられており、当該孔を介してインク導入チューブ43から流れるインクIを備蓄し、インク供給チューブ45にインクIを流す。
インク流路部42の他端側へ流されたインクIは、インク導入チューブ43を介してインクタンク44に供給される。インクタンク44に供給され、備蓄されたインクIは、制御部80による各ヘッド部3の動作制御に応じてインク供給チューブ45を介して各ヘッド部3に供給される。各ヘッド部3は、制御部8による動作制御に応じてノズルから記録媒体上へインクIを吐出する。
温度センサー42cは、インク流路部42の温度を検知する。具体的には、温度センサー42cは、例えば、サーミスター等の電気抵抗値の変化を利用した抵抗温度計であり、インク流路部42の一端側であって、インク流路部42とインク流路部ヒーター42bとの間に介在するよう設けられる。
なお、本態様では温度センサー42cはインク流路部42の温度を測定する構成を示しており、当該測定温度に基づいて後述するようにインク流路部42内のインクの温度を制御している。しかしながら温度測定は必ずしもインク流路部自体の温度を測定する構成には限られず、熱電対を直接流路部内に入れる事で内部を通過するインクの温度自体を測定する構成であっても良い。
フロートセンサー44bは、インクタンク44に備蓄されるインクIよりも密度の低い浮体を有し、インクIに浮かぶことでインクタンク44に備蓄されたインクIの量を検知するセンサーである。
背圧制御ユニットは、インクタンク44を起点として、インクタンク44からインク供給チューブ45を介してヘッド部3のノズルに連続するインクの流路に負圧をかける機能を有する。当該負圧により、インク供給チューブ45を介してヘッド部3のノズル付近のインクに負圧をかけ、ノズルからインクが滴り落ちることを防止する。具体的には、例えば、インクタンク44に備蓄されたインクIの液面の高さがヘッド部3のノズルに対して約20[cm]だった場合、背圧制御ユニットは、インクタンク44に約25[cm]の負圧をかける。
本実施形態で用いられるインクであるインクIは、相転移を生じるインクである。インクIは、所定温度未満である場合に粘性の高いゲル状となり、所定温度以上である場合に粘性の低いゾル状となる。なおゲル状になる場合の所定温度と、ゾル状になる場合の所定温度とは同じ温度ではない、つまり相転移温度にヒステリシスを有するインクである。
インクIは、例えば、温度によってゲル状又は固体状と、ゾル状又は液状とに相変化し、60℃以上100℃未満に相転移点を有するインクである。つまり、例えば70℃でゾル状となり、これを冷却して60℃でゲル状となるようなインクの事を指す。なお、インクIが相転移を生じる所定温度は、インクに添加されるゲル化剤の種類、ゲル化剤の添加量、活性光線硬化型モノマーの種類を変えることで調整可能である。
また、ゾル化とは前記ゲル化により形成された相互作用が解消されて、流動性を持つ液体状態に変化した状態の事を指す。
なお、インクの相転移温度は、例えば、各種レオメータ(例えばコーンプレートを使用したストレス制御型レオメータ、PhysicaMCRシリーズ、Anton Paar社製)を用いて、ゾル状態にある高温のインクを低剪断速度で温度変化をさせながら得られる粘度曲線、動的粘弾性の温度変化を測定することで得られる粘弾性曲線から測定される。
以下の説明において、インクIは、70℃が相転移温度となるよう調整されているものとするが、あくまで一例であってこれに限られるものではない。
インクIは、インク貯留部であるインクカートリッジにおいて、相転移温度未満で備蓄されている。具体的には、インクカートリッジは、例えば、備蓄されたインクIをインクジェット記録装置1が存する空間の室温とほぼ同じ温度、例えば、20℃前後に維持するよう設けられている。
具体的には、例えば、図3〜図6に示すように、インク流路部42は、ヘッド部3が固定される部材であるヘッド固定部材4aと一体に設けられており、ヘッド固定部材4aを介してヘッド部3と接触している。より具体的には、インク流路部42は、ヘッド固定部材4aのX−Z平面の断面形状において上方に突出した凸部内に設けられたY方向に沿う孔によりインクIを通過させるヘッド固定部材4aの一部分として設けられている。
インク流路部42は、熱伝導によりヘッド部3に生じた熱の一部をヘッド部3からヘッド固定部材4aを介してインク流路部42を通過するインクIに移動させる。ここで、インク流路部42及びヘッド固定部材4aは、金属等、熱伝導率が100W/mk以上のものが好ましく、アルミ合金(100〜200W/mk)が特に好ましい。なおここではヘッド固定部材を介してインク流路部とヘッド部とを接触させているが、ヘッド部を直接インク流路部に接触させる構成であっても良い。
インクIは、インク流路部42を通過することにより、ヘッド部3等からの熱を伝達されて温度が上昇する。例えば、他端側のインク供給口42aから供給された室温とほぼ同じ温度のインクIは、インク流路部42を通過することにより、約45℃まで上昇して一端側に到達する。
ここで、インク流路部42は、第1温度未満のインクIを通過させると共にヘッド部3と接触してヘッド部3に生じた熱の一部をインクIに移動させる流路部として機能する。
ここで、インクタンクヒーター44aは、インク流路部42を通過したインクIを第1温度以上に加熱する第1加熱部として機能する。
ここで、インク供給チューブ45は、インクタンクヒーター44aにより加熱されたインクIをヘッド部3に供給する供給部として機能する。
インクジェット記録装置1の電源がONにされると、制御部8は、インクジェット記録装置の各部を動作させてスタンバイ状態で待機させる。ここで、制御部8は、インクタンク44に備蓄されたインクIが相転移温度以上、例えば、約80℃となるようインクタンクヒーター44aを動作させる。
また、ヘッド固定部材4aは、ヘッド部3から伝達される熱量の大小や周囲の気温等によって温度が変化する。係る温度変化により、ヘッド固定部材4aの体積が変化する。ヘッド固定部材4aの体積の変化は、ヘッド固定部材4aに固定されたヘッド部3の位置や複数のヘッド部3どうしの間隔に変化を生じさせることにより、ヘッド部3から吐出されるインクの着弾位置、ひいては、記録媒体上に形成される画像の画質に影響を及ぼす。これらの理由から、インクジェット記録装置1の画質を安定したものとするに際し、ヘッド固定部材4aの温度は一定に保たれることがより望ましい。
具体的には、制御部8は、所定時間ごとに温度センサー42cにより検知されたインク流路部42の温度を取得する。温度センサー42cにより検知されたインク流路部42の温度が、要加熱温度より低かった場合、制御部8は、インク流路部ヒーター42bを動作させてインク流路部42及びヘッド固定部材4aを加熱する。ここで、要加熱温度は、相転移温度より低い所定の温度である。本実施形態では、要加熱温度は、例えば、45℃であるが、あくまで一例であってこれに限られるものではない。
一方、温度センサー42cにより検知されたインク流路部42の温度が、要加熱温度以上であった場合、制御部8は、インク流路部ヒーター42bを動作させない。即ち、制御部8は、温度センサー42cにより検知された温度に応じて、検知される温度が、第2温度以上であって、かつ、第1温度未満となるようインク流路部ヒーター42bの動作を制御する。
制御部8によるインク流路部ヒーター42bの動作制御により、インク流路部42内を流れるインクIの温度は、インク流路部42の一端側に到達した時点で約45℃となる。
ここで、温度センサー42cは、インク流路部42の温度を検知する検知部として機能する。
また、インク流路部ヒーター42bは、インク流路部42が第1温度より低い第2温度未満である場合に、インク流路部42を加熱する第2加熱部として機能する。
制御部8は、インクジェット記録装置1の動作中、上記のインクIの吐出及び供給サイクルを維持する。
また、インク流路部42を通過したインクIを相転移温度以上に加熱するインクタンクヒーター44aと、インクタンクヒーター44aにより加熱されたインクIをヘッド部3に供給するインク供給チューブ45と、を備えるので、インク流路部42を通過して加熱されたインクIを相転移温度以上に加熱したうえでヘッド部3に供給することができ、インクの流動性を高めた状態でヘッド部3にインクIを供給することができる。
また、相転移温度に達しない範囲内であっても、インクは一般的により高温であるほど粘度が低下し、流路内を流れやすくなる傾向を示すことから、インク流路部ヒーター42bによりインク流路部42を加熱することでインク流路部42を通過するインクIを温めることにより、インク流路部42内のインクIの流動性をより高めることができる。インクは、ヘッド部3に供給される際に十分に粘度が低下する温度に加熱されていればよい。
また、制御部8は、温度センサー42cにより検知される温度が、要加熱温度以上であって、かつ、相転移温度未満となるようインク流路部ヒーター42bによる加熱を制御するので、要加熱温度を基準として制御部8による制御下でインク流路部42の温度を一定に保つことができ、インク供給機構41の系を熱的により安定させることができる。また、インク流路部42の温度を一定に保つことができることから、ヘッド固定部材4a等のヘッド部3の周囲とインク流路部42との間で熱を伝達する部材の温度を一定に保つことができる。これにより、ヘッド固定部材4aの体積が一定に保たれ、ヘッド固定部材4aに固定されたヘッド部3の位置や複数のヘッド部3どうしの間隔を一定に保つことができることから、インクジェット記録装置1の画質をより安定したものとすることができる。
例えば、上記の実施形態におけるインクIは、温度により相転移を生じるインクであるが、一例であってこれに限られるものではない。本発明は、温度が高いほど流動性が上がり、温度が低いほど流動性が下がる性質を有するインクを採用することができる。
例えば、インク流路部42とヘッド固定部材4aとは一体でなくとも良い。またヘッド部3とインク流路部42とがヘッド固定部材4a以外の別部材を一つ又は複数介して接触するような構成や、インク流路部42を一体に設けたヘッド固定部材4aに、ヘッド部が別部材を介して間接的に接触する構成でも良い。つまり、係る構成でもインク流路部42がヘッド部3と直接又は間接的に接触するよう設けられていればよい。勿論インク流路部42とそれを一体に設けるヘッド固定部材4aとの間の熱伝導は十分に確保される必要があるから、例えば、インク流路部42とヘッド固定部材4aとの間の熱伝導が良好に行われるようインク流路部42とヘッド固定部材4aとを直接接触させることや、ヒートパイプ等、熱伝導性の高い部材(熱伝導率100W/mk以上の部材)を介してインク流路部42とヘッド固定部材4aとを間接的に接触させること等が行われることが望ましい。
また、各種の部材の形状や配置はあくまで一例であってこれに限られるものではなく、適宜変更することができる。
また、Y方向に沿って設けられるヘッド部3の数は一でも複数でもよいし、Y方向に沿うヘッド部3の列の数は一でも複数でもよい。
3 ヘッド部
4 キャリッジ
4a ヘッド固定部材
41 インク供給機構
42 インク流路部
42b インク流路部ヒーター(第2加熱部)
42c 温度センサー(検知手段)
43 インク導入チューブ
44 インクタンク
44a インクタンクヒーター(第1加熱部)
45 インク供給チューブ(供給部)
8 制御部
I インク
Claims (10)
- インク貯留部と、前記インク貯留部から供給されるインクをヘッド部に供給するインク供給機構と、前記インクの温度を制御する制御部とを備えるインクジェット記録装置であって、
前記インク供給機構は、
前記インク貯留部から供給されるインクが通過するよう設けられ、前記ヘッド部に生じた熱をインク流路部内のインクに移動させるよう、前記ヘッド部と直接又は間接的に接触して設けられたインク流路部と、
前記インク流路部を通過した前記インクを加熱する第1加熱部と、
前記第1加熱部により加熱された前記インクを前記ヘッド部に供給する供給部と、
を備え、
前記インクは、第1温度未満でゲル化する相転移を生じるインクであり、前記インク貯留部から供給されたインクを前記第1温度未満で前記インク流路部を通過させ、前記第1加熱部により前記インク流路部を通過したインクを加熱するよう構成する
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インク流路部又は当該インク流路部のインク温度を検知する検知手段と、前記検知手段により検知される温度に応じて、前記インク流路部内のインクを加熱する第2加熱部を有する請求項1記載のインクジェット記録装置。
- インク貯留部と、前記インク貯留部から供給されるインクをヘッド部に供給するインク供給機構と、前記インクの温度を制御する制御部とを備えるインクジェット記録装置であって、
前記インク供給機構は、
前記インク貯留部から供給されるインクが通過するよう設けられ、前記ヘッド部に生じた熱をインク流路部内のインクに移動させるよう、前記ヘッド部と直接又は間接的に接触して設けられたインク流路部と、
前記インク流路部を通過した前記インクを加熱する第1加熱部と、
前記第1加熱部により加熱された前記インクを前記ヘッド部に供給する供給部と、
を備え、
前記インク流路部又は当該インク流路部のインク温度を検知する検知手段と、前記検知手段により検知される温度に応じて、前記インク流路部内のインクを加熱する第2加熱部を有する
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インクは、第1温度未満でゲル化する相転移を生じるインクであり、
前記検知手段で検知される前記インク流路部の温度又はインク温度が前記第1温度より低い第2温度未満である事を検知した場合に、前記第2加熱部により加熱する請求項2又は3記載のインクジェット記録装置。 - 前記制御部は、前記第2加熱部を、前記インク流路部の温度又はインク温度が前記第1温度未満前記第2温度以上となるように加熱制御する請求項4記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク流路部は、前記ヘッド部を記録装置本体に固定するヘッド固定部材と一体に設けられ、前記ヘッド部と、前記ヘッド固定部材を介して接触して設けられる請求項1〜5のいずれか一つに記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク流路部は、前記ヘッド部と直接接触して設けられる請求項1〜5の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク流路部と前記ヘッド固定部材とは、熱伝導率が100W/mk以上の熱伝導性材料で構成されている請求項6記載のインクジェット記録装置。
- インク貯留部から供給されるインクが、ヘッド部に生じた熱をインク流路部内のインクに移動させるようヘッド部と直接又は間接的に接触して設けられたインク流路部を通過して、ヘッド部の内部に供給され、前記ヘッド部に供給された前記インクを吐出するインクジェット記録装置におけるインク供給方法であって、
前記インク流路部を通過した前記インクを前記ヘッド部へ供給する前に加熱する加熱工程と、
前記ヘッド部内に加熱された前記インクを供給する供給工程と、
を有し、
前記インクは、第1温度未満でゲル化する相転移を生じるインクを用い、
前記インク貯留部及び前記インク流路部内のインク温度が第1温度未満となるように設定する工程を有し、
前記加熱工程は、前記インク流路部を通過した前記インクを前記ヘッド部へ供給する前に前記第1温度以上に加熱し、
前記供給工程は、前記第1温度以上で前記ヘッド部内に前記インクを供給する、
ことを特徴とするインク供給方法。 - 前記インク流路部内のインク温度が前記第1温度より低い第2温度未満である場合には、前記インク流路部内のインクを加熱する工程を有する請求項9記載のインク供給方法。
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