JP2013158968A - 印刷装置及び印刷ヘッドユニットの昇温抑制方法 - Google Patents

印刷装置及び印刷ヘッドユニットの昇温抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インク吐出動作に伴う印刷ヘッドの温度上昇を抑制する。
【解決手段】印刷装置は、インク貯蔵部と、インク受け入れ口とインク吐出機構とインク排出口とを有する印刷ヘッドユニットと、インク排出口から排出されたインクを循環させインク受入口からヘッドユニットに戻すインク循環路と、インク循環路に配置されインク循環路を通るインクを冷却する冷却機構と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置の冷却に関する。
従来から、インクジェット式プリンターとして、インク吐出機構(ピエゾ式プリンターにおけるピエゾ素子や、サーマル式プリンターにおけるヒーター等)を有する印刷ヘッドと、インクタンクとを接続するインク循環路を設けて、インクを循環させる技術が提案されている(特許文献1)。インクジェット式プリンターでは、印刷速度や印刷解像度の向上に伴ってインク吐出機構の負荷やインク吐出機構の制御回路の負荷が大きくなるため、インク吐出機構や制御回路の温度が上昇して、印刷ヘッドが高温となる。この場合、インク吐出機構や制御回路が損傷するおそれや、制御回路から正確な波形の信号が出力されないために、適切なインク量及び適切なタイミングでのインク吐出が不可能となるおそれがある。
特開2006−289955号公報
上述したインクを循環させる技術では、インク内に溶存する気体を排出したり、変質したインクと新しいインクとの入れ替え動作を行うことは可能となるが、高速印刷や高解像度印刷における印刷ヘッドの昇温を抑制できないおそれがあった。すなわち、従来においては、印刷ヘッドの昇温抑制に関して、なお一層の改善の余地があった。なお、このような問題は、インクジェット式プリンターに限らず、インク吐出動作に伴い昇温する印刷ヘッドを有する任意の印刷装置に共通する問題であった。また、印刷ヘッドを一部の機能部として有する印刷ヘッドユニットを備えた任意の印刷装置に共通する問題であった。
本発明は、インク吐出動作に伴う印刷ヘッドユニットの温度上昇を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]インク貯蔵部と、
前記インク貯蔵部から供給されるインクを受け入れるインク受入口と、供給されたインクを用いて、印刷媒体へのインク吐出を実行するインク吐出機構と、前記供給されたインクのうち、前記インク吐出に用いられなかったインクを排出するインク排出口と、を有する印刷ヘッドユニットと、
前記インク排出口から排出されたインクを、循環させ前記インク受入口から前記ヘッドユニットに戻すインク循環路と、
前記インク循環路に配置され、前記インク循環路を通るインクを冷却する冷却機構と、
を備える、印刷装置。
適用例1の印刷装置によると、印刷ヘッドユニットから排出されたインクを、冷却機構において冷却してから印刷ヘッドユニットに戻すことができる。したがって、例えば、高速印刷や高解像度印刷を実現するためにインク吐出機構がインク吐出を高速に行って高温となった場合でも、印刷ヘッドユニットに供給する冷却されたインクにより、印刷ヘッドユニットの昇温を抑制することができる。また、印刷ヘッドユニットから熱を奪って昇温されたインクを冷却機構において冷却することができるので、印刷ヘッドユニットの昇温を連続的に抑制できる。加えて、供給されるインクを冷却媒体として利用するので、インクとは別に冷却媒体を用いる構成に比べて、印刷装置の製造コストを抑えることができる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置において、さらに、
インクカートリッジを取り外し可能に装着する装着部を備え、
前記インク貯蔵部は、前記装着部に装着された前記インクカートリッジにより構成される、印刷装置。
このような構成により、インクカートリッジを印刷装置に装着することにより、印刷ヘッドユニットにインクを供給することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の印刷装置において、さらに、
前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する冷却制御部を備える、印刷装置。
このような構成により、印刷装置の動作状況や、環境変化に応じてインクの冷却度合いを制御することができる。したがって、印刷装置がより高温となるような動作状況や環境の変化が生じた場合でも、かかる変化に応じて、冷却機構におけるインクの冷却度合いをより高くする等の制御を行うことができる。
[適用例4]適用例3に記載の印刷装置において、さらに
前記印刷装置における印刷速度の設定値を取得する速度設定値取得部を備え、
前記冷却制御部は、前記取得された設定値の示す印刷速度に応じて、前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する、印刷装置。
このような構成により、印刷装置における印刷速度に応じてインクの冷却度合いを制御することができる。したがって、例えば、印刷速度が高速度であるために、インク吐出動作が高速に行われてインク吐出機構の温度が高温となった場合には、インクの冷却度合いを高くして、印刷ヘッドユニットの昇温を抑えることができる。また、例えば、印刷速度が低速度であるために、インク吐出動作が低速に行われてインク吐出機構の温度が高温とならない場合には、インクの冷却度合いを低くして冷却機構の動作を抑え、冷却機構における消費電力量を抑制したり、冷却機構の劣化を抑制することができる。
[適用例5]適用例4に記載の印刷装置において、
前記冷却制御部は、前記印刷速度が所定の速度よりも速い場合における前記冷却度合いを、前記印刷速度が前記所定速度以下の場合における冷却度合いに比べて、高くなるように制御する、印刷装置。
このような構成により、印刷速度が所定の速度よりも速く、インク吐出動作が高速に行われてインク吐出機構の温度が高温となり得る場合に、インクの冷却度合いを高くして、印刷ヘッドユニットの温度上昇を抑えることができる。
[適用例6]適用例3に記載の印刷装置において、さらに、
前記印刷装置における印刷解像度の設定値を取得する解像度設定値取得部を備え、
前記冷却制御部は、前記取得された設定値の示す印刷解像度に応じて、前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する、印刷装置。
このような構成により、印刷装置における印刷解像度に応じてインクの冷却度合いを制御することができる。したがって、例えば、印刷解像度が高解像度であるために、インク吐出動作が高速に行われてインク吐出機構の温度が高温となった場合には、インクの冷却度合いを高くして、印刷ヘッドユニットの昇温を抑えることができる。また、例えば、印刷解像度が低解像度であるために、インク吐出動作が低速に行われてインク吐出機構の温度が高温とならない場合には、インクの冷却度合いを低くして冷却機構の動作を抑え、冷却機構における消費電力量を抑制したり、冷却機構の劣化を抑制することができる。
[適用例7]適用例6に記載の印刷装置において、
前記冷却制御部は、前記印刷解像度が所定の解像度よりも高い場合における前記冷却度合いを、前記印刷解像度が前記所定の解像度以下の場合における前記冷却度合いに比べて、高くなるように制御する、印刷装置。
このような構成により、印刷解像度が所定の解像度よりも高く、インク吐出動作が高速に行われてインク吐出機構の温度が高温となり得る場合に、インクの冷却度合いを高くして、印刷ヘッドの温度上昇を抑えることができる。
[適用例8]適用例3に記載の印刷装置において、さらに、
前記印刷装置の温度を測定する温度測定部を備え、
前記冷却制御部は、前記測定された温度に応じて、前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する、印刷装置。
このような構成により、印刷装置の温度に応じてインクの冷却度合いを制御することができる。したがって、例えば、高速印刷や高解像度印刷を実現するために、インク吐出動作が高速に行われてインク吐出機構の温度が上昇し、これに伴って印刷装置が高温となり得る場合には、インクの冷却度合いを高くして、印刷ヘッドユニットの昇温を抑えることができる。また、例えば、低速度印刷や低解像度印刷を実現するために、インク吐出動作が低速に行われてインク吐出機構の温度が高温とならず、したがって印刷装置の温度が高温とならない場合には、インクの冷却度合いを低くして冷却機構の動作を抑え、冷却機構における消費電力量を抑制したり、冷却機構の劣化を抑制することができる。
[適用例9]適用例8に記載の印刷装置において、
前記冷却制御部は、前記温度が所定の温度よりも高い場合における前記冷却度合いを、前記温度が前記所定の温度以下の場合における前記冷却度合いに比べて、高くなるように制御する、印刷装置。
このような構成により、高速度印刷や高解像度印刷を実現するためにインク吐出動作が高速に行われてインク吐出機構の温度が高温となった場合に、インクの冷却度合いを高くして、印刷ヘッドユニットの昇温を抑えることができる。
[適用例10]適用例3ないし適用例9のいずれかに記載の印刷装置において、
前記冷却度合いは、前記冷却機構に供給される電力量と相関し、
前記冷却制御部は、前記電力量を増加させることにより、前記冷却度合いを高くなるように制御する、印刷装置。
このような構成により、冷却機構に供給される電力量を増加させることにより、容易に冷却度合いを高くなるように制御することができる。
[適用例11]印刷媒体へのインク吐出を実行する印刷ヘッドユニットの昇温を抑制する方法であって、
(a)前記印刷ヘッドユニットにおいて、インク貯蔵部から供給されるインクを、前記印刷ヘッドユニットが有するインク受け入れ口から受け入れる工程と、
(b)前記印刷ヘッドユニットにおいて、前記供給されたインクのうち、前記インク吐出に用いられなかったインクを、前記印刷ヘッドユニットが有するインク排出口から排出する工程と、
(c)前記インク排出口から排出されたインクを、インク循環路を用いて循環させて、前記インク受け入れ口から前記印刷ヘッドユニットに戻す工程と、
(d)前記インク循環路を通るインクを、前記インク循環路に配置された冷却機構を用いて冷却する工程と、
を備える、方法。
適用例11の方法によると、印刷ヘッドユニット(インク排出口)から排出されたインクを、冷却機構において冷却してから印刷ヘッドユニット(インク受け入れ口)に戻すことができる。したがって、例えば、高速印刷や高解像度印刷を実現するために、インク吐出を高速に行って印刷ヘッドユニットが高温となり得る場合でも、印刷ヘッドユニットに供給する冷却されたインクにより、印刷ヘッドユニットの昇温を抑制することができる。また、印刷ヘッドユニットからの熱を奪って昇温されたインクを冷却機構において冷却することができるので、印刷ヘッドユニットの昇温を連続的に抑制できる。加えて、供給されるインクを冷却媒体として利用するので、インクとは別に冷却媒体を用いる構成に比べて、印刷装置の製造コストを抑えることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、インク循環システム、冷却機構制御方法、これらのシステム又は方法を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての印刷装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。 第2実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。 第2実施例の印刷装置において実行される冷却制御処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施例の印刷装置において実行される冷却制御処理の手順を示すフローチャートである。 第4実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。 第4実施例の印刷装置において実行される冷却制御処理の手順を示すフローチャートである。 第5実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。 第6実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。 第7実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。
A.第1実施例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷装置の概略構成を示す斜視図である。印刷装置100は、いわゆるオンキャリッジタイプのインクジェット式プリンターであり、キャリッジ10と、駆動ベルト5と、キャリッジモーター2と、ガイド部材6と、紙送りローラー4と、インク流通管束60と、ポンプ40と、冷却機構50と、主制御回路70と、を備えている。
キャリッジ10は、駆動ベルト5と接続されており、駆動ベルト5の駆動に伴ってガイド部材6に沿って往復動することができる。キャリッジ10は、図示しないフレキシブルケーブルを介して主制御回路70と電気的に接続されている。キャリッジ10は、図示しないインクカートリッジ装着部を備えており、かかるインクカートリッジ装着部においてインクカートリッジを取外し可能に装着することができる。図1に示すように、本実施例では、キャリッジ10には、4つのインクカートリッジ12が装着され得る。
4つのインクカートリッジ12としては、例えば、シアン(C),マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色1つずつのインクカートリッジを採用することができる。ユーザは、予めインクが充填されたインクカートリッジ12をキャリッジ10に取り付けることができる。また、ユーザは、インクがなくなった場合には、キャリッジ10からインクカートリッジ12と取り外して、新たなインクカートリッジ12をキャリッジ10に取り付けることができる。
駆動ベルト5は、無端ベルトであり、一対のプーリーに架け渡されている。キャリッジモーター2は、駆動ベルト5が架設された一方のプーリーと接続されている。また、キャリッジモーター2は、主制御回路70と電気的に接続されている。キャリッジモーター2は、主制御回路70から出力される駆動信号に基づいてプーリーを回転させることにより、駆動ベルト5を駆動させる。ガイド部材6は、キャリッジ10が所定の方向(主走査方向)に移動するようにキャリッジ10を支持する。紙送りローラー4は、図示しない紙送りモーターから供給される動力により回転駆動し、印刷用紙Pを主走査方向と直交する方向(副走査方向)に搬送する。
インク流通管束60は、インクカートリッジ12とポンプ40との間を接続するインク流通路、及びインクカートリッジ12と冷却機構50との間を接続するインク流通路を形成する。ポンプ40は、インク流通管束60(後述する第2インク流通路61)に配置されている。主制御回路70は、印刷装置100全体を制御する。なお、インク流通管束60、ポンプ40、及び主制御回路70の詳細については、後述する。
図2は、図1に示す印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。図2に示すように、キャリッジ10は、装着されている4つのインクカートリッジ12に加えて、第1インク流通路63と、印刷ヘッドユニット30とを備えている。図2では、図示の都合上、1つのインクカートリッジ12に対応する構成について表わしているが、印刷装置100は、他の3つのインクカートリッジ12についても、それぞれ、印刷ヘッドユニット30と主制御回路70とファン52とを除き、図2と同様な構成を有している。
各インクカートリッジ12は、第1インク流通口13と、第2インク流通口14とを有している。第1インク流通口13は、第1インク流通路63と接続されている。本実施例では、第1インク流通口13は、インクカートリッジ12におけるインクの排出口として用いられる。第2インク流通口14は、後述の第3インク流通路62と接続されている。本実施例では、第2インク流通口14は、インクカートリッジ12におけるインクの供給口として用いられる。
本実施例では、第1インク流通路63は、インクカートリッジ12から印刷ヘッドユニット30へのインク供給路として用いられる。第1インク流通路63は、一端がインクカートリッジ12(第1インク流通口13)と接続され、他端が印刷ヘッドユニット30と接続されている。第1インク流通路63は、可撓性を有するチューブにより構成され、例えば、シリコンゴム製チューブにより構成することができる。
印刷ヘッドユニット30は、いわゆるシリアル方式の印刷を行うヘッド(シリアルヘッド)を有する。図2に示すように、印刷ヘッドユニット30は、ノズルプレート34と、第1インク流通口38と、第2インク流通口39と、インク貯留室32と、圧力発生室36と、インク通路33と、圧電素子31とを備えている。
ノズルプレート34は、多数のノズル35が形成された薄板状部材であり、例えば、ステンレス鋼の薄板により形成することができる。図2では、図示の都合上、1つのノズル35のみ表わし、また、この1つのノズル35に対応する圧力発生室36、インク通路33および圧電素子31を表わしている。なお、インク貯留室32,第1インク流通口38および第2インク流通口39は、複数のノズル35に対応している。
第1インク流通口38は、第1インク流通路63と接続されている。本実施例では、第1インク流通口38は、印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)におけるインク受け入れ口として用いられる。第2インク流通口39は、後述の第2インク流通路61と接続されている。本実施例では、第2インク流通口39は、印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)におけるインク排出口として用いられる。
インク貯留室32は、第1インク流通口38と、第2インク流通口39と、インク通路33とに、それぞれ接続されている。インク貯留室32は、インクカートリッジ12から供給されるインクを一時的に貯留する。圧力発生室36は、ノズル35およびインク通路33と接続されており、インク通路33から供給されるインクをノズル35に供給する。インク通路33は、インク貯留室32および圧力発生室36と接続されており、インク貯留室32から供給されるインクを圧力発生室36に供給する。インク通路33を構成する側面のうち圧電素子31と接触する側面は、可撓性を有する。なお、インク貯留室32やインク通路33や圧力発生室36は、印刷ヘッドユニット30の基材に溝を設けたり、空洞を設けることにより形成することができる。かかる構成においては、印刷ヘッドユニット30の基材として、高い熱伝導率の基材により構成することが好ましい。後述するように、圧電素子31の熱をインク貯留室32内のインクに伝え易くなるからである。
圧電素子31は、インク通路33の一側面(前述の可撓性を有する側面)に接して配置されている。圧電素子31は、容量性負荷であるピエゾ素子であり、図示しない電極間に所定時間幅の電圧が印加された際にたわんでインク通路33を変形(収縮)させる。このたわみ分に相当する量のインクが圧力発生室36からノズル35に供給され、ノズル35からインク滴として吐出される。なお、インク貯留室32に一時的に貯留されるインクのうち、ノズル35からの吐出のためにインク通路33に供給されたインクを除く他のインクは、第2インク流通口39から第2インク流通路61へと排出される。
第2インク流通路61と第3インク流通路62とは、前述のインク流通管束60を構成する。本実施例では、インク流通管束60は、印刷ヘッドユニット30から排出されたインクを、冷却機構50を介してインクカートリッジ12に戻すための流路(インク帰還路)として用いられる。第2インク流通路61は、一端が冷却機構50(後述の熱交換部51)に接続され、他端がインクカートリッジ12(第2インク流通口39)に接続されている。第3インク流通路62は、一端が印刷ヘッドユニット30(第2インク流通口39)に接続され、他端が冷却機構50(後述の熱交換部51)に接続されている。第2インク流通路61及び第3インク流通路62は、いずれも上述した第1インク流通路63と同様に、可撓性を有するチューブ(例えば、シリコンゴム製チューブ)により構成される。
ポンプ40は、第2インク流通路61に配置されており、印刷ヘッドユニット30の第2インク流通口39から排出されたインクを、冷却機構50(後述の熱交換部51)へと送り出す。
冷却機構50は、熱交換部51とファン52とを備えており、印刷ヘッドユニット30から排出されたインクを冷却する。
熱交換部51は、第2インク流通路61及び第3インク流通路62とそれぞれ接続されている。熱交換部51は、第2インク流通路61から供給されるインクと外気との間で熱交換を行い、熱交換後のインクを第3インク流通路62へと排出する。本実施例では、熱交換部51は、熱伝導率の高い基材で形成されたケースと、ケース内に形成されたサーペンタイン型の流路とを有している。かかるケースとしては、印刷装置100内のインク流路(例えば、第1インク流通路63や、第3インク流通路62や、第2インク流通路61)の基材(例えば、シリコンゴム)よりも熱伝導率が高く、例えば、熱伝導率が190(W/mk)以上かつ210(W/mK)未満である基材により形成することができる。このような基材としては、例えば、アルミニウムを採用することができるが、アルミニウムに代えて、銅やステンレス鋼などの他の金属を採用することもできる。
ファン52は、熱交換部51の近傍に配置され、図示しないモーター(以下、「ファン駆動用モーター」と呼ぶ)により回転され、熱交換部51に向けて送風する。インクの熱は、インクが熱交換部51内の流路を通過する際に、熱交換部51のケースを介して外気へと放出される。このように、本実施例では、熱交換部51のケースを、他の流路(例えば、第1インク流通路63や、第3インク流通路62や、第2インク流通路61)に比べて熱伝導率の高い基材で形成し、かつ、熱交換部51のケースに対して継続的に風を当てることにより、熱交換部51内の流路におけるインクの冷却効率を、他の流路におけるインクの冷却効率に比べて高くなるようにしている。
主制御回路70は、印刷ヘッドユニット30(圧電素子31)、キャリッジモーター2、ポンプ40、ファン52、図示しないファン駆動用モーター、および図示しない紙送りモーターと電気的に接続されている。主制御回路70は、CPU(Central Processing Unit)71と、RAM(Random Access Memory)72と、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)73とを備えている。
CPU71は、EEPROM73に格納されているプログラムをRAM72に展開して実行することにより、印刷装置100全体を制御する。例えば、CPU71は、図示しないクライアント(例えば、パーソナルコンピューター)から出力されたドット形成のためのオン・オフ信号を受信し、かかる信号に基づき、圧電素子31を駆動させてインク滴の吐出動作を行わせる。また、CPU71は、キャリッジモーター2を駆動させることにより、キャリッジ10を往復動させる。また、CPU71は、ポンプ40のオン・オフを制御することによりインク流通量を制御する。また、CPU71は、ファン52の回転数を制御することにより送風量を制御して、印刷装置100内を流通するインク温度を制御する。具体的には、CPU71は、ファン52の回転数を増加させることによりインクの冷却度合いを増加させて、インク温度の上昇を強く抑制し、ファン52の回転数を減少させることによりインクの冷却度合いを低減させて、インク温度の上昇を弱く抑制する。冷却度合いとは、インク温度を低減する際の効率を意味し、例えば、単位時間当たりにおける単位体積のインクの低下温度(℃/cm3・sec)や、1秒間に空気中に放散されるインクの単位表面積当たりの熱量(cal/cm2・sec)などを意味する。なお、ファン52の回転数は、図示しないファン駆動用モーターに供給する電力量を制御することにより制御することができる。したがって、CPU71は、ファン駆動用モーターへの供給電力量を増加させることによりファン52の回転数を増加させ、また、ファン駆動用モーターへの供給電力量を低減させることによりファン52の回転数を低減させる。
上記構成を有する印刷装置100には、インクカートリッジ12と印刷ヘッドユニット30と冷却機構50とを経由するインク循環路が形成されている。具体的には、印刷装置100には、インクカートリッジ12、第1インク流通路63、印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)、第2インク流通路61、ポンプ40、冷却機構50(熱交換部51)、第3インク流通路62を、この順序で巡って再びインクカートリッジ12に戻るインク循環路が形成されている。印刷装置100では、かかるインク循環路に沿ってインクを循環させると共に、循環させるインクを冷却機構50において冷却することにより、印刷ヘッドユニット30の昇温を抑制することができる。
本実施例では、インクカートリッジ12の上流側に冷却機構50を設けることにより、冷却機構50において冷却されたインクがインクカートリッジ12に流入するように構成されている。このような構成を採用するのは、インクカートリッジ12の昇温が抑制できるので、インクカートリッジ12の基材として耐熱性を問わず様々な種類の基材を採用することができ、インクカートリッジ12の製造コストを抑えることができるからである。また、インクカートリッジ12に戻った高温のインクより、インクカートリッジ12内のインクの物性が変化することを抑制できるからである。
前述の圧電素子31とノズル35と圧力発生室36とインク通路33とインク貯留室32とは、請求項におけるインク吐出機構に相当する。
A2.印刷ヘッドの冷却:
高速印刷又は高解像度印刷を行う際、圧電素子31は、たわみ動作を高速に行うために発熱量が増加する。インク通路33は、圧電素子31と接触して配置されているので圧電素子31と熱的に接続されている。したがって、圧電素子31の発熱量の増加に伴ってインク通路33は昇温する。また、同様の理由により、インク通路33と接続されているインク貯留室32も昇温する。また、圧電素子31の昇温に伴って印刷ヘッドユニット30のケースやノズルプレート34が昇温するために、印刷ヘッドユニット30のケースやノズルプレート34と接触するインク貯留室32も昇温する。後述するように、インク貯留室32には冷却されたインクが供給されるため、インク貯留室32に供給されたインクは、インク貯留室32内に貯留されている間に昇温する。
インク貯留室32において昇温したインクは、ポンプ40の動作によって第2インク流通口39から第2インク流通路61に排出されて、熱交換部51に供給される。熱交換部51に供給されたインクは、熱交換部51のケースを介して大気との間で熱交換を行う。このとき、熱交換部51のケースにはファン52から送られる風が当たっているので、熱交換部51の近傍における大気温度は、熱交換部51内のインク温度よりも低い。したがって、熱交換部51においてインクの熱は大気に放出され、印刷ヘッドユニット30から排出されたインクは冷却される。熱交換部51において冷却されたインクは、第3インク流通路62を介してインクカートリッジ12に戻り、インクカートリッジ12から第1インク流通路63を介して印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)に供給される。
このようにして、インク貯留室32には、冷却機構50で冷却されたインクが連続的に供給されるので、圧電素子31の駆動により生じた熱は、インクによって熱交換部51に連続的に運ばれて大気へと放出される。したがって、印刷ヘッドユニット30の昇温が継続的に抑制される。なお、本実施例において、「印刷ヘッドユニット30の昇温の抑制」とは、印刷ヘッドユニット30の温度を同じ温度で維持することや、印刷ヘッドユニット30の温度の上昇度合い(圧電素子31が同じだけ駆動した場合の単位時間当たりの上昇温度)を、インク循環路におけるインク循環及び冷却機構50によるインクの冷却を行わない場合に比べて低減させることを意味する。
以上説明したように、第1実施例の印刷装置100では、インクカートリッジ12と印刷ヘッドユニット30と冷却機構50とを結ぶインク循環路が形成されている。したがって、印刷ヘッドユニット30において昇温したインクを冷却機構50において冷却し、冷却されたインクを、インクカートリッジ12を介して印刷ヘッドユニット30に供給できる。それゆえ、印刷ヘッドユニット30(圧電素子31)で生じた熱を、インクを用いて冷却機構50に伝達して大気へと放出することができるので、印刷ヘッドユニット30の昇温を抑制することができる。
加えて、印刷ヘッドユニット30から排出されたインクを冷却機構50において冷却してからインクカートリッジ12に戻すので、インクカートリッジ12内のインク温度の上昇を抑制できる。したがって、インクカートリッジ12の基材として耐熱性を問わず様々な材料を採用でき、インクカートリッジ12の製造コストを抑制できる。また、インクカートリッジ12内のインク温度の上昇を抑制できるので、インクカートリッジ12内におけるインクの物性の変化を抑制できる。
また、インクカートリッジ12から供給されるインクを、冷却媒体として利用するので、インクとは別に冷却媒体を用いる構成に比べて、印刷装置100の製造コストを抑えることができる。
B.第2実施例:
図3は、第2実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。第2実施例の印刷装置は、CPU71が冷却制御部71a及び印刷制御部71bとして機能する点と、EEPROM73が印刷設定情報格納部73aを備えている点と、印刷速度に応じてインクの冷却度合いを変更する点と、において、第1実施例の印刷装置100と異なり、他の構成は、第1実施例の印刷装置100と同じである。
冷却制御部71aは、後述する冷却制御処理を実行する。印刷制御部71bは、図示しないクライアントから送られる印刷ジョブに基づき、圧電素子31や、キャリッジモーター2等を制御して印刷を実行する。印刷設定情報格納部73aは、クライアントから送られる印刷ジョブに含まれる情報(ドットのオン・オフデータや印刷部数等)や、印刷条件(印刷速度や印刷解像度等)の情報を格納する。第2実施例の印刷装置では、印刷速度として、低速度及び高速度の2つの速度が設定され得る。例えば、低速度として30ppm(page per minute)が、高速度として60ppmが、それぞれ設定され得る。ユーザが図示しないクライアントにおいて印刷速度の設定値を入力すると、かかる設定値が主制御回路70に送信され、印刷制御部71bは、受信した印刷速度の設定値を印刷設定情報格納部73aに格納する。なお、第2実施例において、冷却制御部71aは、請求項における冷却制御部及び速度設定値取得部に相当する。
図4は、第2実施例の印刷装置において実行される冷却制御処理の手順を示すフローチャートである。冷却制御部71aは、印刷装置の電源がオンされると、冷却制御処理を実行する。
冷却制御部71aは、印刷設定情報格納部73aから印刷速度の設定値を取得し(ステップS205)、印刷速度が高速度(例えば、60ppm)に設定されているか否かを判定する(ステップS210)。
印刷速度が高速度に設定されている場合(ステップS210:YES)、冷却制御部71aは、ファン52の回転数を増加させて、熱交換部51におけるインクの冷却度合いを増加させる(ステップS215)。なお、ファン52の回転数の増加は、例えば、所定の回転数となるまで回転数を上昇させる方法や、現在の回転数よりも所定回転数だけ上昇させる方法など、任意の方法を採用し得る。
一方、印刷速度が高速度に設定されていない場合、すなわち、印刷速度が低速度に設定されている場合(ステップS210:NO)、冷却制御部71aは、ファン52の回転数を減少させて、熱交換部51におけるインクの冷却度合いを低減させる(ステップS220)。なお、ファン52の回転数の低減は、例えば、所定の回転数となるまで回転数を低減させる方法や、現在の回転数よりも所定回転数だけ低減させる方法など、任意の方法を採用し得る。
このように、印刷速度として高速度が設定されている場合にインクの冷却度合いを増加させ、低速度が設定されている場合にインクの冷却度合いを低減させるのは、以下の理由による。印刷速度が高速度に設定されている場合には、高速度印刷を実現するために圧電素子31のたわみ動作が高速に行われ、圧電素子31の発熱量が低速度印刷の場合に比べて高くなる。したがって、第2実施例の印刷装置では、印刷速度が高速度に設定されている場合には、ファン52の回転数を増加させてインクの冷却度合いを増加させることで、印刷ヘッドユニット30の過度な昇温を抑制するようにしている。また、印刷速度が低速度に設定されている場合には、圧電素子31のたわみ動作は比較的低速に行われるため、圧電素子31の発熱量は比較的低い。したがって、第2実施例の印刷装置では、印刷速度が低速度に設定されている場合には、ファン52の回転数を低減させてファン52の回転に要する消費電力量を抑え、また、ファン52や図示しないファン駆動用モーターの劣化を抑えるようにしている。
以上説明した第2実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同じ効果を有する。加えて、第2実施例の印刷装置では、印刷速度が高速度の場合には、ファン52の回転数を増加させてインクの冷却度合いを増加させるので、高速印刷に伴い印刷ヘッドユニット30(圧電素子31)の発熱量が増加した場合であっても、印刷ヘッドユニット30の昇温を抑制することができる。また、印刷速度が低速度の場合には、ファン52の回転数を減少させるので、ファン52の回転に要する消費電力量を抑え、また、ファン52や図示しないファン駆動用モーターの劣化を抑えることができる。
C.第3実施例:
図5は、第3実施例の印刷装置において実行される冷却制御処理の手順を示すフローチャートである。第3実施例の印刷装置は、設定された印刷解像度に応じて、ファン52の回転数を制御する点において、第2実施例の印刷装置と異なり、他の構成及び冷却制御処理における他の処理は、第2実施例の印刷装置と同じである。具体的には、第3実施例の冷却制御処理は、ステップS205に代えてステップS205aを実行する点と、ステップS210に代えてステップS210aを実行する点とにおいて、図4に示す第2実施例の冷却制御処理と異なり、他の手順は、第2実施例の冷却制御処理と同じである。なお、第3実施例において、冷却制御部71aは、請求項における冷却制御部及び解像度設定値取得部に相当する。
第3実施例の印刷装置では、印刷解像度として、低解像度及び高解像度の2種類の解像度が設定され得る。例えば、低解像度として600dpi(dot per inch)が、高解像度として1200dpiが、それぞれ設定され得る。ユーザが図示しないクライアントにおいて印刷解像度の設定値を入力すると、かかる設定値が主制御回路70に送信され、印刷制御部71bは、受信した印刷解像度の設定値を印刷設定情報格納部73aに格納する。
図5に示すように、冷却制御部71aは、印刷設定情報格納部73aから印刷解像度の設定値を取得し(ステップS205a)、印刷速度が高解像度(例えば、1200dpi)に設定されているか否かを判定する(ステップS210a)。
印刷解像度が高解像度に設定されている場合(ステップS210a:YES)、前述のステップS215が実行され、ファン52の回転数が増加し、熱交換部51におけるインクの冷却度合いが増加される。一方、印刷速度が高解像度に設定されていない場合、すなわち、印刷速度が低解像度に設定されている場合(ステップS210a:NO)、前述のステップS220が実行され、ファン52の回転数が減少し、熱交換部51におけるインクの冷却度合いが低減される。
このように、印刷解像度として高解像度が設定されている場合にインクの冷却度合いを増加させるのは、以下の理由による。印刷解像度が高解像度に設定されている場合には、高解像度印刷を実現するために圧電素子31のたわみ動作が高速に行われ、圧電素子31の発熱量が低解像度印刷の場合に比べて高くなる。したがって、第3実施例の印刷装置では、印刷解像度が高解像度に設定されている場合には、ファン52の回転数を増加させてインクの冷却度合いを増加させることで、印刷ヘッドユニット30の過度な昇温を抑制するようにしている。また、印刷解像度が低解像度に設定されている場合には、圧電素子31のたわみ動作は比較的低速に行われるため、圧電素子31の発熱量は比較的低い。したがって、第3実施例の印刷装置では、印刷解像度が低解像度に設定されている場合には、ファン52の回転数を低減させ、ファン52の回転に要する消費電力量を抑え、また、ファン52や図示しないファン駆動用モーターの劣化を抑えるようにしている。
以上説明した第3実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同じ効果を有する。加えて、第3実施例の印刷装置では、印刷解像度が高解像度の場合には、ファン52の回転数を増加させてインクの冷却度合いを増加させるので、高解像度印刷に伴い印刷ヘッドユニット30(圧電素子31)の発熱量が増加した場合であっても、印刷ヘッドユニット30の昇温を抑制することができる。また、印刷解像度が低解像度の場合には、ファン52の回転数を減少させるので、ファン52の回転に要する消費電力量を抑え、また、ファン52や図示しないファン駆動用モーターの劣化を抑えることができる。
D.第4実施例:
図6は、第4実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。第4実施例の印刷装置は、CPU71が、冷却制御部71a及び印刷制御部71bに加えて、温度取得部71cとして機能する点と、温度センサ80とを備えている点と、印刷装置の温度に応じてインクの冷却度合いを変更する点と、において、第2実施例の印刷装置と異なり、他の構成は、第2実施例の印刷装置と同じである。
温度センサ80は、印刷装置内部に配置され、印刷装置内部を代表する温度を測定する。温度センサ80の配置位置としては、例えば、第1インク流通路63と、第2インク流通路61と、第3インク流通路62とのうち、いずれかの流路に接する位置や、印刷ヘッドユニット30と、インクカートリッジ12と、熱交換部51とのうち、いずれかに接する位置など、印刷装置の筐体内における任意の位置を採用することができる。温度センサ80は、主制御回路70と電気的に接続されている。温度取得部71cは、温度センサ80により測定された温度値を取得する。なお、第4実施例において、温度センサ80は、請求項における温度測定部に相当する。
図7は、第4実施例の印刷装置において実行される冷却制御処理の手順を示すフローチャートである。第4実施例の冷却制御処理は、ステップS205に代えてステップS205bを実行する点と、ステップS210に代えてステップS210bを実行する点とにおいて、図4に示す第2実施例の冷却制御処理と異なり、他の手順は、第2実施例の冷却制御処理と同じである。
冷却制御部71aは、温度取得部71cを制御して印刷装置100の内部温度を取得し(ステップS205b)、取得された温度が所定の温度よりも高いか否かを判定する(ステップS210b)。所定の温度は、任意に設定することができ、例えば、圧電素子31が正常に動作可能な温度範囲における上限温度を予め実験等により求め、かかる上限温度や、上限温度よりも若干低い温度を設定することができる。
印刷装置100の内部温度が所定の温度よりも高い場合(ステップS210b:YES)、前述のステップS215が実行されてファン52の回転数が増加し、熱交換部51におけるインクの冷却度合いが増加される。一方、印刷装置100の内部温度が所定の温度よりも高くない場合、すなわち、内部温度が所定の温度以下の場合(ステップS210b:NO)、前述のステップS220が実行されてファン52の回転数が減少し、熱交換部51におけるインクの冷却度合いが低減される。
以上説明した第4実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同じ効果を有する。加えて、第4実施例の印刷装置では、印刷装置100の内部温度が所定の温度よりも高い場合には、ファン52の回転数を増加させてインクの冷却度合いを増加させるので、高速印刷や高解像度印刷に伴い印刷ヘッドユニット30(圧電素子31)の発熱量が増加した場合であっても、印刷ヘッドユニット30の昇温を抑制することができる。また、印刷装置100の内部温度が所定の温度以下である場合には、ファン52の回転数を低減させるので、ファン52の回転に要する消費電力量を抑え、また、ファン52や図示しないファン駆動用モーターの劣化を抑えることができる。
E.第5実施例:
図8は、第5実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。第5実施例の印刷装置は、ポンプの配置位置が第2インク流通路61に代えて第1インク流通路63である点と、インク循環の方向が逆方向である点において、第1実施例の印刷装置100と異なり、他の構成は、第1実施例の印刷装置100と同じである。
第5実施例では、ポンプ41は、第1インク流通路63に配置されている。このポンプ41は、印刷ヘッドユニット30からインクカートリッジ12へとインクを送り出す。したがって、第5実施例の印刷装置には、インクカートリッジ12、第3インク流通路62、冷却機構50(熱交換部51)、第2インク流通路61、印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)、第1インク流通路63(ポンプ41)を、この順序で巡って再びインクカートリッジ12に戻るインク循環路が形成されている。このようなインク循環路では、第3インク流通路62及び第2インク流通路61は、インク供給路に相当し、第1インク流通路63は、インク帰還路に相当する。
なお、第5実施例では、第1インク流通口13は、インクカートリッジ12におけるインクの排出口として用いられる。また、第2インク流通口14はインクカートリッジ12におけるインクの排出口として、第1インク流通口38は印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)におけるインク排出口として、第2インク流通口39は印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)におけるインク受け入れ口として、それぞれ用いられる。
以上説明した第5実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同様の効果を有する。加えて、第5実施例のインク循環路によると、印刷ヘッドユニット30から排出されたインクは、インクカートリッジ12を通ってから冷却機構50に供給される。したがって、印刷ヘッドユニット30から排出されたインクは、インクカートリッジ12内のインクと混じることにより冷却されてから冷却機構50に供給される。したがって、冷却機構50における冷却量を抑制できるので、ファン52の回転数を抑制でき、ファン52における消費電力量を抑え、また、ファン52の劣化を抑えることができる。
F.第6実施例:
図9は、第6実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。第6実施例の印刷装置は、インク循環路にインクカートリッジが含まれていない点で、第1実施例の印刷装置100と異なる。
具体的には、第6実施例のインクカートリッジ12aは、第2インク流通口14を備えていない点と、第1インク流通口13が第1インク流通路63に代えてインク供給路64に接続されている点とにおいて、図2に示す第1実施例のインクカートリッジ12と異なる。
インク供給路64は、第1インク流通口に接続され、インクカートリッジ12aから排出されるインクを、後述の第1インク流通路63aへと供給する。インク供給路64は、一端が第1インク流通口に接続され、他端が第1インク流通路63a及び後述の第3インク流通路62aと接続されている。インク供給路64には、逆止弁45が配置されている。逆止弁45は、インク供給路64におけるインクの流れとして、インクカートリッジ12から後述の第1インク流通路63aに向かう流れを許容し、これとは反対の流れ(第1インク流通路63a及び後述の第3インク流通路62aからインクカートリッジ12に向かう流れ)を抑制する。
第6実施例の第1インク流通路63aは、一端が、第1インク流通口13に代えてインク供給路64及び後述の第3インク流通路62aと接続されている点において、第1実施例の第1インク流通路63と異なる。第6実施例の第3インク流通路62aは、一端が、第2インク流通口14に代えて第1インク流通路63a及び64に接続されている点において、第1実施例の第3インク流通路62と異なる。
このような構成を有する第6実施例の印刷装置では、インクカートリッジ12aから排出されたインクは、インク供給路64(逆止弁45)を通って第1インク流通路63aに供給され、第1インク流通路63a、印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)、第2インク流通路61、ポンプ40、冷却機構50(熱交換部51)、第3インク流通路62aを、この順序で巡って再び第1インク流通路63aに戻る。
以上説明した第6実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同様の効果を有する。加えて、インクカートリッジ12aはインク循環路に含まれないので、インク循環路から戻ってきたインクによるインクカートリッジ12a内のインクの物性変化を抑制できる。また、第6実施例のインクカートリッジ12aは、第2インク流通口14を要しないので、インクカートリッジ12aの製造コストを抑制できる。
G.第7実施例:
図10は、第7実施例の印刷装置におけるインクの流通経路を模式的に示す説明図である。第7実施例の印刷装置は、いわゆるオフキャリッジタイプのインクジェットプリンターであり、キャリッジ10cがインクカートリッジ12を備えていない点と、インクタンク90を備えている点とにおいて、第1実施例の印刷装置100と異なり、他の構成は、第1実施例の印刷装置100と同じである。
インクタンク90は、各色ごとに用意され、各色インクを貯留する。インクタンク90は、印刷装置において、キャリッジ10cとは異なる部位に配置されている。インクタンク90は、インク排出口91と、インク流入口92と、インク補充口93とを備えている。インク排出口91は、第1インク流通路63の一端と接続されている。インク流入口92は、第3インク流通路62の一端と接続されている。インク補充口93は、インクタンク90にインクを補充する際のインク導入口である。ユーザは、インクタンク90内のインクがなくなった場合には、インク補充口93から対応する色のインクを補充することができる。
第7実施例の印刷装置には、インクタンク90、第1インク流通路63、印刷ヘッドユニット30(インク貯留室32)、第2インク流通路61、ポンプ40、冷却機構50(熱交換部51)、第3インク流通路62を、この順序で巡って再びインクタンク90に戻るインク循環路が形成されている。
以上説明した第7実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同様の効果を有する。
H.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
H1.変形例1:
各実施例における印刷装置の構成は、あくまでも一例であり、種々変形可能である。例えば、各実施例の印刷装置は、いわゆるシリアルプリンターであったが、これに代えて、ライン方式の印刷を行ういわゆるラインプリンターを採用することもできる。また、各実施例における印刷装置は、インク吐出機構としてピエゾ素子を用いるいわゆるピエゾ式のプリンターであったが、ピエゾ式のプリンターに代えて、インク吐出機構としてヒーターを用いるいわゆるサーマル式プリンターを採用することもできる。また、各実施例において、キャリッジ10,10a,10bに搭載されるインクカートリッジ12,12aの数は4つであったが、4つに限らず、任意の数とすることもできる。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色1つずつのインクカートリッジに加えて、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)の各色1つずつのインクカートリッジを加えた合計6つのインクカートリッジを、各実施例のキャリッジ10,10a,10bに搭載することもできる。また、各実施例において、冷却機構50(熱交換部51及びファン52)は、キャリッジ10,10a,10b,10cとは異なる位置に配置されていたが、これに代えて、キャリッジ10,10a,10b,10cに搭載することもできる。また、各実施例では、インクカートリッジ12又はインクタンク90は、印刷装置の内部に配置され、印刷装置の一部を構成していたが、これに代えて、インクカートリッジ12又はインクタンク90を印刷装置の外部に配置し、印刷装置と別体の装置として構成することもできる。例えば、インクタンクを印刷装置の外部に配置し、かかるインクタンクから印刷装置(印刷装置内の印刷ヘッド)にインクを供給する構成を採用することもできる。
H2.変形例2:
第6実施例を除く他の実施例では、インクカートリッジ12及びインクタンク90は、いずれもインク循環路の一部を形成していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1実施例の印刷ヘッドユニット30において、第1インク流通口38及び第2インク流通口39に加えて図示しない第3インク流通口を設けると共に、第3インク流通路62の一端を、インクカートリッジ12の第2インク流通口14に代えて、印刷ヘッドユニット30の第3インク流通口に接続させることもできる。なお、この構成では、インクカートリッジ12の第2インク流通口14は省略することができる。この構成では、印刷ヘッドユニット30と、第2インク流通路61と、冷却機構50(熱交換部51)と、第3インク流通路62とを、この順序で巡って再び印刷ヘッドユニット30に戻るインク循環路が形成される。このような構成においても、第6実施例と同様な効果を奏することができる。
H3.変形例3:
各実施例では、冷却機構50は、熱交換部51とファン52とで構成されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ファン52に代えて、ペルチェ素子を用いる構成とすることもできる。この構成では、例えば、ペルチェ素子を、熱交換部51と接して又は近接して配置して、ペルチェ素子により熱交換部51(の表面)を冷却することにより、熱交換部51内部のインクを冷却することもできる。また、例えば、ファン52を省略し、熱交換部51にフィンを設ける構成を採用することもできる。この構成においてもフィンにより放熱が促進されるので、熱交換部51内部のインクを冷却することができる。また、例えば、単にファン52を省略するだけの構成を採用することもできる。この構成においても、熱交換部51の構成部材として、熱交換部51内の流路とは異なる他の流路(例えば、第1インク流通路63や、第3インク流通路62や、第2インク流通路61)を構成する部材(例えば、シリコンゴム)に比べてより高い熱伝導率の材料を用いることにより、他の流路(流路表面を介してインクと大気との熱交換が行われる)に比べて、冷却効率を高めることができる。
H4.変形例4:
第2実施例では、設定され得る印刷速度は、高速度及び低速度の2種類のみであったが、本発明は、これに限定されるものではない。3種類以上の印刷速度が設定され得る構成を採用することができる。この構成においては、より速い印刷速度が設定された場合に、より高い回転数(すなわち、より高い冷却度合いとなるように)が設定されるように制御することができる。このとき、予め設定され得る印刷速度と、ファン52の回転数とを対応付けたテーブルを印刷装置に格納しておき、冷却制御部71aは、かかるテーブルを参照して、ステップS205で取得した印刷速度に対応するファン52の回転数を特定し、かかる回転数となるようにファン52を制御することができる。第3実施例についても同様に、3種類以上の印刷解像度が設定され得る構成を採用することができる。また、第4実施例では、取得された印刷装置の温度が所定の温度よりも高いか否かに応じて印刷回転数を増減させていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、より高い印刷装置の温度に対して、より高い回転数(すなわち、より高い冷却度合いとなるように)が設定されたテーブルを、予め実験結果等に基づき作成しておき、冷却制御部71aは、かかるテーブルを参照して取得した温度に対応するファン52の回転数を特定し、かかる回転数となるようにファン52を制御することもできる。
H5.変形例5:
第7実施例を除く他の実施例で用いられるインクカートリッジは、予めインクが充填されているカートリッジであり、インクがなくなった場合には、ユーザが古いインクカートリッジを取り除き、新たなインクカートリッジをキャリッジ10,10a,10b,10cに装着する構成であったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、インクカートリッジにインク補充のためのインク供給口を設け、第7実施例のインクタンク90と同様に、インクがなくなった場合には、ユーザがかかるインク供給口からインクを補充する構成を採用することもできる。かかる構成においては、インク補充可能なインクカートリッジは、請求項におけるインクカートリッジ及びインクタンクのいずれにも相当する。
H6.変形例6:
第5実施例を除く各実施例では、インクカートリッジ12,12a又はインクタンク90から印刷ヘッドユニット30にインクを直接供給していたが、本発明は、これに限定されるものではない。インクカートリッジ12,12a又はインクタンク90と、印刷ヘッドユニット30との間にサブタンクを設け、サブタンクを介して印刷ヘッドユニット30に流量を調整しつつインクを供給する構成を採用することもできる。また、第5実施例では、インクカートリッジ12から熱交換部51にインクを直接供給していたが、上述の構成と同様に、インクカートリッジ12と熱交換部51との間にサブタンクを設け、サブタンクを介して熱交換部51にインクを供給する構成を採用することもできる。
H7.変形例7:
上記実施例において、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、これとは逆に、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。
H8.変形例8:
上述した実施形態、実施例および変形例における構成要素のうち、独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。
100…印刷装置
2…キャリッジモーター
4…紙送りローラー
5…駆動ベルト
6…ガイド部材
10,10a,10b,10c…キャリッジ
12,12a…インクカートリッジ
13…第1インク流通口
14…第2インク流通口
30…印刷ヘッドユニット
31…圧電素子
32…インク貯留室
33…インク通路
34…ノズルプレート
35…ノズル
36…圧力発生室
38…第1インク流通口
39…第2インク流通口
40,41…ポンプ
45…逆止弁
50…冷却機構
51…熱交換部
52…ファン
60…インク流通管束
61…第2インク流通路
62,62a…第3インク流通路
63,63a…第1インク流通路
64…インク供給路
70…主制御回路
71…CPU
71a…冷却制御部
71b…印刷制御部
71c…温度取得部
72…RAM
73…EEPROM
73a…印刷設定情報格納部
80…温度センサ
90…インクタンク
91…インク排出口
92…インク流入口
93…インク補充口
P…印刷用紙

Claims (11)

  1. インク貯蔵部と、
    前記インク貯蔵部から供給されるインクを受け入れるインク受入口と、供給されたインクを用いて、印刷媒体へのインク吐出を実行するインク吐出機構と、前記供給されたインクのうち、前記インク吐出に用いられなかったインクを排出するインク排出口と、を有する印刷ヘッドユニットと、
    前記インク排出口から排出されたインクを、循環させ前記インク受入口から前記ヘッドユニットに戻すインク循環路と、
    前記インク循環路に配置され、前記インク循環路を通るインクを冷却する冷却機構と、
    を備える、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、さらに、
    インクカートリッジを取り外し可能に装着する装着部を備え、
    前記インク貯蔵部は、前記装着部に装着された前記インクカートリッジにより構成される、印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、さらに、
    前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する冷却制御部を備える、印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、さらに
    前記印刷装置における印刷速度の設定値を取得する速度設定値取得部を備え、
    前記冷却制御部は、前記取得された設定値の示す印刷速度に応じて、前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する、印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記冷却制御部は、前記印刷速度が所定の速度よりも速い場合における前記冷却度合いを、前記印刷速度が前記所定速度以下の場合における冷却度合いに比べて、高くなるように制御する、印刷装置。
  6. 請求項3に記載の印刷装置において、さらに、
    前記印刷装置における印刷解像度の設定値を取得する解像度設定値取得部を備え、
    前記冷却制御部は、前記取得された設定値の示す印刷解像度に応じて、前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する、印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置において、
    前記冷却制御部は、前記印刷解像度が所定の解像度よりも高い場合における前記冷却度合いを、前記印刷解像度が前記所定の解像度以下の場合における前記冷却度合いに比べて、高くなるように制御する、印刷装置。
  8. 請求項3に記載の印刷装置において、さらに、
    前記印刷装置の温度を測定する温度測定部を備え、
    前記冷却制御部は、前記測定された温度に応じて、前記冷却機構におけるインクの冷却度合いを制御する、印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置において、
    前記冷却制御部は、前記温度が所定の温度よりも高い場合における前記冷却度合いを、前記温度が前記所定の温度以下の場合における前記冷却度合いに比べて、高くなるように制御する、印刷装置。
  10. 請求項3ないし請求項9のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記冷却度合いは、前記冷却機構に供給される電力量と相関し、
    前記冷却制御部は、前記電力量を増加させることにより、前記冷却度合いを高くなるように制御する、印刷装置。
  11. 印刷媒体へのインク吐出を実行する印刷ヘッドユニットの昇温を抑制する方法であって、
    (a)前記印刷ヘッドユニットにおいて、インク貯蔵部から供給されるインクを、前記印刷ヘッドユニットが有するインク受け入れ口から受け入れる工程と、
    (b)前記印刷ヘッドユニットにおいて、前記供給されたインクのうち、前記インク吐出に用いられなかったインクを、前記印刷ヘッドユニットが有するインク排出口から排出する工程と、
    (c)前記インク排出口から排出されたインクを、インク循環路を用いて循環させて、前記インク受け入れ口から前記印刷ヘッドユニットに戻す工程と、
    (d)前記インク循環路を通るインクを、前記インク循環路に配置された冷却機構を用いて冷却する工程と、
    を備える、方法。
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