JP2007055069A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007055069A JP2007055069A JP2005242437A JP2005242437A JP2007055069A JP 2007055069 A JP2007055069 A JP 2007055069A JP 2005242437 A JP2005242437 A JP 2005242437A JP 2005242437 A JP2005242437 A JP 2005242437A JP 2007055069 A JP2007055069 A JP 2007055069A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- ink supply
- supply pipe
- damper
- recording head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】 高粘度インクを用いた場合にも、記録ヘッドへのインク供給を追随させることができるとともに、吸引によりインク供給路内の空気を除去することができるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】 インクを貯留するインクタンクと、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、インクタンクから前記記録ヘッドまでのインク流路に設けられたダンパと、インクタンクからダンパまでのインク流路である第1インク供給管と、ダンパから記録ヘッドまでのインク流路であって第1インク供給管の内径よりも内径の大きい第2インク供給管と、第1インク供給管に設けられた送液ポンプと、を有するインクジェット記録装置。
【選択図】 図2
【解決手段】 インクを貯留するインクタンクと、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、インクタンクから前記記録ヘッドまでのインク流路に設けられたダンパと、インクタンクからダンパまでのインク流路である第1インク供給管と、ダンパから記録ヘッドまでのインク流路であって第1インク供給管の内径よりも内径の大きい第2インク供給管と、第1インク供給管に設けられた送液ポンプと、を有するインクジェット記録装置。
【選択図】 図2
Description
本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に高粘度のインクを用いて画像記録を行うインクジェット記録装置に好適に利用できるものである。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドの記録媒体に対向する面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより記録媒体に画像を記録するものであり、従来のグラビア印刷方式やフレキソ印刷方式による画像記録装置と異なって製版工程を必要としないため少量の需要にも簡易かつ迅速に対応することができるという特徴を有している。また、騒音が少なく多色のインクを用いることによってカラーでの画像記録も容易に行うことができるという長所がある。
近年では、様々な記録媒体に対応可能なインクジェット記録装置として、光硬化型インクを用いたインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このインクジェット記録装置においては、紫外線などの光に対して所定の感度を有する光開始剤が含有された光硬化型インクを吐出させ、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することで、インクを硬化させ記録媒体上に定着させるものである。このようなインクジェット記録装置は、インク着弾後、光を照射することによりインクが瞬時に硬化するため、記録媒体へのインクの浸透や滲みが少なく、普通紙はもとより、インク受容層を持たずインク吸収性の全くないプラスチックや金属などの記録媒体に対しても画像記録を行うことが可能である。
このようなインクジェット記録装置においては、インクタンクから記録ヘッドに至るインク供給路の途中にインクの圧力変動を吸収するためのダンパが設けられたものが知られている。特に、記録ヘッドの搭載されたキャリッジを記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復走査させながら記録を行うシリアル方式のインクジェット記録装置においては、往復走査の影響により圧力変動が大きくなるので、キャリッジ上にダンパを配置して記録ヘッドに圧力変動が伝達されないようにしている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献2には、インクタンクから記録ヘッドに至るインク供給路には、インク供給路を構成する配管の壁面や結合部から進入した空気、インクタンクの交換時に進入した空気、元々インクに含有されていた空気等が進入し、これらの空気が記録ヘッドのノズルに達してノズルからのインクの吐出不良を誘発させる虞があるために、ノズルからインクを吸引することで吐出不良を回復させるとともにこれらの空気を除去することも記載されている。
特開2001−310454号公報
特開2005−199600号公報
上記光硬化型のインクジェット記録装置等に使用される高粘度インクは、通常のインクに比べて配管抵抗が大きいため、例えばベタ画像の記録を行う場合のように記録ヘッドから短時間の間に多量のインクを吐出する際に、記録ヘッドへのインク供給が追随せず、吐出されるインク量が少なくなってしまい、所望の画像濃度が得られないという問題が生じる。
この問題に対処するため、例えばインク供給路の内径を大きくして配管抵抗を小さくすることが考えられるが、インク供給路の内径を大きくすると、逆に、吸引によってもインク供給路内に進入した空気を除去できないという問題が生じる。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、高粘度インクを用いた場合にも、記録ヘッドへのインク供給を追随させることができるとともに、吸引によりインク供給路内の空気を除去することができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
(1)インクを貯留するインクタンクと、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、前記インクタンクから前記記録ヘッドまでのインク流路に設けられたダンパと、前記インクタンクから前記ダンパまでのインク流路である第1インク供給管と、前記ダンパから前記記録ヘッドまでのインク流路であって前記第1インク供給管の内径よりも内径の大きい第2インク供給管と、前記第1インク供給管に設けられた送液ポンプと、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
(2)前記第1インク供給管の内径は1〜3mmφであり、前記第2インク供給管の内径は3〜5mmであることを特徴とする(1)に記載のインクジェット記録装置。
(3)前記第2インク供給管の長さは150mm以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のインクジェット記録装置。
(4)前記第2インク供給管は、前記記録ヘッドに向かって上方に傾斜して設けられていることを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載のインクジェット記録装置。
(5)前記記録ヘッドと前記ダンパとが搭載されたキャリッジを有し、前記キャリッジを前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復させながら記録を行うシリアル方式のインクジェット記録装置であることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載のインクジェット記録装置。
(6)前記インクタンクに貯留されるインクは、30℃における粘度が10〜500mPa・sであることを特徴とする(1)乃至(5)の何れかに記載のインクジェット記録装置。
(7)前記インクは、紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化型インクであり、前記記録媒体に着弾したインクに対して紫外線を照射する紫外線光源を有することを特徴とする(1)乃至(6)の何れかに記載のインクジェット記録装置。
上記手段によれば、ダンパまでの第1インク供給管においては、内径を小さくして且つ送液ポンプを設けることにより、空気が留まらないように且つ十分なインク供給能力が得られるようになり、ダンパから記録ヘッドまでの第2インク供給管においては、内径を大きくすることにより、記録ヘッドの吐出による負圧でも十分なインク供給が可能となるので、高粘度インクを用いた場合にも、記録ヘッドへのインク供給を追随させることができるとともに、吸引によりインク供給路内の空気を除去することができる。
本発明の最良の実施形態として、紫外線硬化型のインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明するが、一例であり、これに限定されるものではない。
(装置の構成)
図1は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の構成を示す概略図である。インクジェット記録装置1には、記録媒体Pを下方から支持するプラテン2が水平となるように配置されている。このプラテン2の上方には、水平に延在するガイドレール3に沿って、記録媒体Pの搬送方向Aに直交する走査方向Bに複数の記録ヘッド4を走査させるキャリッジ5が設けられている。キャリッジ5は、上下方向に移動することにより記録ヘッド4を昇降させるようになっている。キャリッジ5上の記録ヘッド4の両端には記録ヘッド4から記録媒体P上に吐出された紫外線硬化インクを硬化させるための紫外線光源6が設けられている。
図1は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の構成を示す概略図である。インクジェット記録装置1には、記録媒体Pを下方から支持するプラテン2が水平となるように配置されている。このプラテン2の上方には、水平に延在するガイドレール3に沿って、記録媒体Pの搬送方向Aに直交する走査方向Bに複数の記録ヘッド4を走査させるキャリッジ5が設けられている。キャリッジ5は、上下方向に移動することにより記録ヘッド4を昇降させるようになっている。キャリッジ5上の記録ヘッド4の両端には記録ヘッド4から記録媒体P上に吐出された紫外線硬化インクを硬化させるための紫外線光源6が設けられている。
紫外線硬化インクは、主成分として、少なくとも重合性化合物と、光開始剤と、色材とを含むものである。紫外線硬化インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、この両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能である。また、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクの方が機能性、汎用性に優れるため、特に、カチオン重合系インクを用いることが好ましい。カチオン重合系インクは、少なくともオキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含む混合物である。また、本実施形態で用いられる紫外線硬化インクは、30℃における粘度が10〜500mPa・sの高粘度インクである。
紫外線光源としては、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザ、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED等を適用することが可能である。
記録媒体Pとしては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂、金属、ガラス等の種々の材質からなる記録媒体Pが適用可能である。また、記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等の各種形態が適用可能である。
複数の記録ヘッド4には、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ライトブラック(LK)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクが、各色のインクタンク7から各色のサブタンク8を経由して供給される。インクタンク7及びサブタンク8は、紫外線を遮断する軟包材で形成され、装置本体に固定されている。
プラテン2の一側方には、待機時に各記録ヘッド4の吐出面を覆って、ノズルの保湿状態を維持する複数の保湿キャップ9が設けられている。一方、プラテン2の他側方には、記録ヘッド4のメンテナンスを行うメンテナンスユニット10が設けられている。
メンテナンスユニット10には、上方に向かって延出する可撓性のワイプ11が設けられていて、このワイプ11と記録ヘッド4の吐出面とが接触した状態で、メンテナンスユニット10自体を水平方向に移動させることにより、ワイプ11が記録ヘッド4の吐出面を摺擦し、吐出面に付着したインクや異物等を除去するようになっている。
また、メンテナンスユニット10には、記録ヘッド4のノズルを介してインクを吸引することによりノズルの吐出不良の回復やインク供給路内の空気を除去するためのインク吸引部12が設けられている。
(インク流路の構成)
図2は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置のインク流路の構成を示す概略図である。インクタンク7は、インクタンク収納部13に収納してセットされる。このときインクタンクのインク供給口7aとインクタンク収納部13に設けられたインク導入管13aとが接続され、インクタンク7内のインクがインク供給口7aから供給される。
図2は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置のインク流路の構成を示す概略図である。インクタンク7は、インクタンク収納部13に収納してセットされる。このときインクタンクのインク供給口7aとインクタンク収納部13に設けられたインク導入管13aとが接続され、インクタンク7内のインクがインク供給口7aから供給される。
インクタンク7からサブタンク8に至るインク供給管14aは、例えば内径が4mmφの紫外線を透過しない遮光処理が施されたフッ素樹脂チューブで形成されており、途中にサブタンク8内に流入するインク量を制御するためのインク供給弁15が設けられている。
サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bは、例えば内径が2mmφの紫外線を透過しない遮光処理が施されたフッ素樹脂チューブで形成されており、途中にサブタンク8のインクをダンパ16に送液する送液ポンプ17が設けられている。すなわち本実施形態においてインク供給管14bは、第1のインク供給管に相当する。
ダンパ16は、キャリッジ5に搭載されており、キャリッジ5の走査等が原因で吐出時のインクに生じる圧力変動を吸収しインクの吐出が不安定になることを防止する。ダンパ16は、上記特許文献2に示されるように、少なくとも一部が可撓性の膜で形成されており、インク供給管14bを通ってインクが流入すると可撓性の膜が外側に膨張し、記録ヘッド4によりインクが消費されインク供給管14cを通ってインクが流出すると可撓性の膜が内側に収縮するようになっている。また、ダンパ16には、可撓性の膜を外側に付勢するように圧縮バネ等が内部に設けられ、ダンパ内に負圧を発生させ、記録ヘッド4の図示しないノズルからインクが漏れないようにしている。
ダンパ16から記録ヘッド4に至るインク供給管14cは、例えば内径が4mmφの紫外線を透過しない遮光処理が施されたフッ素樹脂チューブで形成されており、サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bよりも内径の大きい管が用いられている。また、インク供給管14cは、記録ヘッド4に向かって上方に傾斜して設けられている。すなわち本実施形態においてインク供給管14cは、第2のインク供給管に相当する。
インク吸引部12には、キャリッジ5の昇降に応じて、記録ヘッド4の吐出面に接離される吸引キャップ121が設けられている。この吸引キャップ121は、ノズル内のインクを吸引する際にはキャリッジ5の下降に伴って吐出面に密着するまで近接されて、吐出面に備わる全てのノズルを覆い、吸引が完了するとキャリッジ5の上昇に伴って吐出面から離間されるようになっている。そして、吸引キャップ121には、吐出面に密着した際に、吸引キャップ121と吐出面との内部空間を吸引するための吸引ポンプ122が、廃インク流路123を介して接続されている。吸引ポンプ122としては、本実施形態ではチューブポンプを用いている。廃インク流路123における吸引キャップ121と吸引ポンプ122との間には、廃インク流路123内に大気を連通させる大気連通弁124が接続されている。また、廃インク流路123の最下流には、排出された廃インクを貯留する廃インクタンク125が設けられている。
本実施形態においては、サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bの内径は2mmφと、ダンパ16から記録ヘッド4に至るインク供給管14cの内径は4mmφよりも小さくなっている。
インクの初期導入時にインク流路内に存在する空気やインクタンクの交換時にインク流路に入り込んだ空気は、基本的に吸引時に吸引され除去されるが、インク供給管の内径が大きいと管壁に留まって除去できない確率が高くなる。特に、サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bは、一般的に図1に示されるようにインク供給管の長さが長いので、除去できず留まる空気のうちの大部分がインク供給管14bに存在することになる。
一方、ダンパ16から記録ヘッド4に至るインク供給管14cは、双方ともキャリッジ5上配置されており、一般的にインク供給管の長さが短いので、除去できず留まる空気は少ない。逆に、インク供給管14cの内径をインク供給管14bの内径よりも小さくしてしまうと、ベタ画像の記録を行う場合のように記録ヘッドから短時間の間に多量のインクを吐出する際に、記録ヘッドへのインク供給が追随せず、吐出されるインク量が少なくなってしまい、所望の画像濃度が得られなくなってしまう。
以上の理由から、インク供給管14bの内径をインク供給管14cの内径よりも相対的に小さくしている。ここで、「インク供給管の内径」とは、インク供給管の断面積を円に換算したときの直径に相当するものであり、インク供給管の断面は円形に限定されない。
また、サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bには送液ポンプ17が設けられている。
上述したように、サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bは、一般的に長く、また除去できず留まる空気を存在させないよう内径を相対的に小さくしている。さらに本実施形態のような高粘度インクを用いると、インクに対する配管抵抗が大きくなる。このような構成においては、記録ヘッド4からの吐出により発生する負圧だけでは送液できなくなってしまう。このため、サブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bには送液ポンプ17を設けている。
以上説明したように、インク供給管14bの内径をインク供給管14cの内径よりも相対的に小さくし且つサブタンク8からダンパ16に至るインク供給管14bには送液ポンプ17が設けることにより、高粘度インクを用いた場合にも、記録ヘッドへのインク供給を追随させることができるとともに、吸引によりインク供給路内の空気を除去することができる。
また、本実施形態のように、インク供給管14cを記録ヘッド4に向かって上方に傾斜して設けることにより、インク供給管14c内の空気を移動させ易くでき、除去できず留まる空気をさらに減らすことができる。
また、インク供給管の内径が大きく空気が留まりやすいインク供給管14cの上部に開閉可能な大気連通口を設け、留まった空気を逃がすようにしてもよい。
インク供給管14b及びインク供給管14cの好ましい内径は、使用するインクの粘度や記録ヘッドの吐出能力、送液ポンプの能力等によって多少異なってくるが、インク供給管14bの内径としては1〜3mmφ、インク供給管14cの内径としては3〜5mmφが好ましい。
ダンパ16から記録ヘッド4に至るインク供給管14cの長さは、150mm以下が好ましい。本発明の目的が達成される範囲であれば、インク供給管14cの長さの下限に制限はない。150mm以下であると配管抵抗が過剰に大きくならず、ベタ画像の記録を行う場合のように記録ヘッドから短時間の間に多量のインクを吐出する際であっても、記録ヘッドへのインク供給が十分に追随でき、安定した所望の画像濃度が得られる。
本実施形態では、サブタンクの設けられたインクジェット記録装置に適用したが、サブタンクの設けられていないインクジェット記録装置にも適用可能である。
本実施形態では、シリアル方式のインクジェット記録装置に適用したが、ライン方式のインクジェット記録装置にも適用可能である。
本実施形態では、高粘度インクを用いたが、本発明のインクジェット記録装置は、低粘度インクを用いる場合にも適用可能である。
(インク供給及び吸引の制御構成)
図3は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置のインク供給及び吸引の制御構成を示すブロック図である。ここでは、インク供給及び吸引の制御に関する部分のみを示し、他の部分については省略している。
図3は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置のインク供給及び吸引の制御構成を示すブロック図である。ここでは、インク供給及び吸引の制御に関する部分のみを示し、他の部分については省略している。
制御部20には、以下の各部が接続されている。記憶部21は、インク供給及び吸引の制御に関するプログラムやデータを記憶しており、制御部20によって制御対象を制御する際に用いられる。
サブタンクセンサ81は、サブタンク8内のインク量が所定量以下になると出力を行うセンサで、具体的には、サブタンク8の軟包材の外表面に接触して外表面の変位を検知することにより所定量の検知を行っている。ダンパセンサ161は、ダンパ16内のインク量が所定量以下になると出力を行うセンサで、具体的には、ダンパ16の可撓性の膜の外側に接触して該膜の変位を検知することにより所定量の検知を行っている。
インク供給弁15は、サブタンクセンサ81によりサブタンク8のインク量が所定量以下になると、制御部20によって所定時間開放される。これにより、インクタンク7のインクが自重によりサブタンク8に落下する。送液ポンプ17は、ダンパセンサ161によりダンパ16のインク量が所定量以下になると、制御部20によって所定時間駆動される。これにより、サブタンク8からダンパ16にインクが供給される。
また、上述した吸引ポンプ122、大気連通弁124も接続され、制御部20によって動作される。
(インク供給制御、通常時)
図4は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の通常時のインク供給制御を示すフロー図である。この制御は、図4(a)のインク供給弁15の制御と、図4(b)の送液ポンプ17の制御とからなり、それぞれの制御は独立に行われる。
この制御は、記憶部21に記憶されている制御プログラムに基づいて制御部20によってされる。
図4は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の通常時のインク供給制御を示すフロー図である。この制御は、図4(a)のインク供給弁15の制御と、図4(b)の送液ポンプ17の制御とからなり、それぞれの制御は独立に行われる。
この制御は、記憶部21に記憶されている制御プログラムに基づいて制御部20によってされる。
まず、図4(a)のインク供給弁15の制御について説明する。制御部20は、サブタンクセンサ81がオン状態であるかオフ状態であるかを判断する(ステップS1)。制御部20は、サブタンクセンサ81がオン状態であると判断すると(ステップS1;Yes)、サブタンク8内のインク量が所定量以下であると判断して、インク供給弁15を開放させる(ステップS2)。また、制御部20は、サブタンクセンサ81がオフ状態であると判断すると(ステップS1;No)、サブタンク8内のインク量が所定量より多いと判断して、インク供給弁15を閉鎖させる(ステップS3)。これにより、サブタンク8内のインクがほぼ所定量に保たれた状態でインク供給が行われることになる。
次に、図4(b)の送液ポンプ17の制御について説明する。制御部20は、ダンパセンサ161がオン状態であるかオフ状態であるかを判断する(ステップS4)。制御部20は、ダンパセンサ161がオン状態であると判断すると(ステップS4;Yes)、ダンパ16内のインク量が所定量以下であると判断して、送液ポンプ17を駆動させる(ステップS5)。また、制御部20は、ダンパセンサ161がオフ状態であると判断すると(ステップS4;No)、ダンパ16内のインク量が所定量より多いと判断して、送液ポンプ17を停止させる(ステップS6)。これにより、ダンパ16内のインクがほぼ所定量に保たれた状態でインク供給が行われることになる。
これらの図4(a)のインク供給弁15の制御と図4(b)の送液ポンプ17の制御とを独立して行わせることにより、記録ヘッド4においてインクが消費されると、サブタンク8内のインク量及びダンパ16内のインク量をそれぞれの所定量に保った状態でインクタンク7からインクを供給することが可能となる。
(インク供給制御、初期導入時)
図5は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の初期導入時のインク供給制御を示すフロー図である。この制御は、記憶部21に記憶されている制御プログラムに基づいて制御部20によってされる。前提として、図1において記録ヘッド4がインク吸引部12に対向するようにキャリッジ5が位置し、またキャリッジ5が下降して記録ヘッド4の吐出面が吸引キャップ121に密着しているものとする。また、インクタンク7がインクタンク収納部13にセットされているものとする。
図5は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の初期導入時のインク供給制御を示すフロー図である。この制御は、記憶部21に記憶されている制御プログラムに基づいて制御部20によってされる。前提として、図1において記録ヘッド4がインク吸引部12に対向するようにキャリッジ5が位置し、またキャリッジ5が下降して記録ヘッド4の吐出面が吸引キャップ121に密着しているものとする。また、インクタンク7がインクタンク収納部13にセットされているものとする。
まず、制御部20は、インク供給弁15及び大気連通弁124を閉鎖させる(ステップS11)。これにより、インク供給弁15から吸引ポンプ122までの流路が大気から遮断される。
次に、制御部20は、送液ポンプ17及び吸引ポンプ122を駆動させる(ステップS12)。これにより、インク供給弁15から吸引ポンプ122までの流路が減圧される。サブタンク8は、空気が抜け収縮状態になる。
次に、制御部20は、インク供給弁15を開放させるとともに(ステップS13)、タイマーT1をスタートさせる(ステップS14)。また、図4(a)に示したインク供給弁15の制御処理(ステップS15)及び図4(b)に示した送液ポンプ17の制御処理(ステップS16)を実行させる。これにより、インクタンク7のインクが素早くインク流路に流入し、サブタンク8にインクが充填される。その後、送液ポンプ17及び吸引ポンプ122によりインク流路に次第にインクが満たされていく。このとき、インク供給管14b及びインク供給管14cの内壁には、インクの表面張力の作用で気泡が付着することなくインク供給管内の空気を排出することができる。
次に、制御部20は、タイマーT1がタイムアップしたか否かを判断する(ステップS17)。タイマーT1がタイムアップすると(ステップS17;YES)、送液ポンプ17及び吸引ポンプ122を停止させる(ステップS18)。また、ステップS15で実行していたインク供給弁15の制御処理及びステップS16で実行していた送液ポンプ17の制御処理を終了させる(ステップS19)。さらに、大気連通弁124を開放させる(ステップS20)。
上記の初期導入時の動作により、インクタンク7から記録ヘッド4までのインク流路に気泡が留まることなくインクが満たされることになる。
(インク供給制御、吸引時)
図6は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の吸引時のインク供給制御を示すフロー図である。この制御は、メンテナンス実行時に、記憶部21に記憶されている制御プログラムに基づいて制御部20によってされる。前提として、図1において記録ヘッド4がインク吸引部12に対向するようにキャリッジ5が位置し、またキャリッジ5が下降して記録ヘッド4の吐出面が吸引キャップ121に密着しているものとする。
図6は、本実施形態に係る紫外線硬化型インクジェット記録装置の吸引時のインク供給制御を示すフロー図である。この制御は、メンテナンス実行時に、記憶部21に記憶されている制御プログラムに基づいて制御部20によってされる。前提として、図1において記録ヘッド4がインク吸引部12に対向するようにキャリッジ5が位置し、またキャリッジ5が下降して記録ヘッド4の吐出面が吸引キャップ121に密着しているものとする。
まず、制御部20は、インク供給弁15を開放させるとともに、大気連通弁124を閉鎖する(ステップS21)。これにより、インクタンク7から吸引ポンプ122までの流路が大気から遮断される。
次に、制御部20は、送液ポンプ17及び吸引ポンプ122を駆動させる(ステップS22)とともに、タイマーT2をスタートさせる(ステップS23)。また、図4(a)で示したインク供給弁15の制御処理(ステップS24)及び図4(b)で示した送液ポンプ17の制御処理(ステップS25)を実行させる。これにより、吸引ポンプ122により記録ヘッド4からのインクの吸引が開始されるとともに、送液ポンプ17により吸引されたインクを補充するためのインクがインクタンク7から供給される。このとき、インク供給管14bやインク供給管14cの内部に気泡が存在していたとしても、吸引ポンプ122からの吸引と送液ポンプ17の送液とにより、記録ヘッド4の図示しないノズルを介してインク供給管内の気泡を排出することができる。
次に、制御部20は、タイマーT2がタイムアップしたか否かを判断する(ステップS26)。タイマーT2がタイムアップすると(ステップS26;YES)、送液ポンプ17及び吸引ポンプ122を停止させる(ステップS27)。また、ステップS24で実行していたインク供給弁15の制御処理及びステップS25で実行していた送液ポンプ17の制御処理も終了させる(ステップS28)。さらに、大気連通弁124を開放させる(ステップS29)。
上記の吸引動作により、インク供給管14bやインク供給管14cの内部に存在する気泡が除去されることになる。
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
6 紫外線光源
7 インクタンク
14a、14b、14c インク供給管
16 ダンパ
17 送液ポンプ
5 キャリッジ
6 紫外線光源
7 インクタンク
14a、14b、14c インク供給管
16 ダンパ
17 送液ポンプ
Claims (7)
- インクを貯留するインクタンクと、
記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、
前記インクタンクから前記記録ヘッドまでのインク流路に設けられたダンパと、
前記インクタンクから前記ダンパまでのインク流路である第1インク供給管と、
前記ダンパから前記記録ヘッドまでのインク流路であって前記第1インク供給管の内径よりも内径の大きい第2インク供給管と、
前記第1インク供給管に設けられた送液ポンプと、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記第1インク供給管の内径は1〜3mmφであり、前記第2インク供給管の内径は3〜5mmであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第2インク供給管の長さは150mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第2インク供給管は、前記記録ヘッドに向かって上方に傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドと前記ダンパとが搭載されたキャリッジを有し、
前記キャリッジを前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復させながら記録を行うシリアル方式のインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクタンクに貯留されるインクは、30℃における粘度が10〜500mPa・sであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクは、紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化型インクであり、前記記録媒体に着弾したインクに対して紫外線を照射する紫外線光源を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005242437A JP2007055069A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005242437A JP2007055069A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007055069A true JP2007055069A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37918967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005242437A Pending JP2007055069A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007055069A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008149652A1 (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-11 | Konica Minolta Opto, Inc. | 塗布装置 |
JP2009262360A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | インクジェットプリンタ |
JP2010142722A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Seiko Epson Corp | 液滴吐出装置 |
US20140015905A1 (en) * | 2012-07-10 | 2014-01-16 | Zamtec Limited | Printer configured for efficient air bubble removal |
JP2016215407A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク供給装置及びインクジェットプリンタ |
CN114619762A (zh) * | 2020-12-10 | 2022-06-14 | 佳能株式会社 | 喷墨记录方法和喷墨记录设备 |
-
2005
- 2005-08-24 JP JP2005242437A patent/JP2007055069A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008149652A1 (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-11 | Konica Minolta Opto, Inc. | 塗布装置 |
US8882238B2 (en) | 2007-06-06 | 2014-11-11 | Konica Minolta Opto, Inc. | Coating device |
JP2009262360A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | インクジェットプリンタ |
JP2010142722A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Seiko Epson Corp | 液滴吐出装置 |
US20140015905A1 (en) * | 2012-07-10 | 2014-01-16 | Zamtec Limited | Printer configured for efficient air bubble removal |
JP2016215407A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク供給装置及びインクジェットプリンタ |
CN114619762A (zh) * | 2020-12-10 | 2022-06-14 | 佳能株式会社 | 喷墨记录方法和喷墨记录设备 |
CN114619762B (zh) * | 2020-12-10 | 2024-01-16 | 佳能株式会社 | 喷墨记录方法和喷墨记录设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4874605B2 (ja) | インク供給容器と記録装置及びインク供給方法 | |
JP5163286B2 (ja) | 液体吐出装置及び画像投射装置 | |
JP4877011B2 (ja) | 液滴噴射装置 | |
JP4882243B2 (ja) | 液体供給装置及び液体噴射装置 | |
JP2007055069A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2008105360A (ja) | インク貯留容器およびインクジェット記録装置 | |
JP2008173816A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP6584183B2 (ja) | 印刷システム、印刷装置、印刷方法、及びインク供給方法 | |
JP2010012657A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008062396A (ja) | 液体供給装置、液体供給方法、及び画像形成装置 | |
JP2010260202A (ja) | インクカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005297445A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2008265125A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2009262360A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4550545B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2006021383A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2007276393A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP5630323B2 (ja) | 画像形成装置の出荷方法 | |
JP2007015374A (ja) | インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタにおける気泡除去方法 | |
JP2010208235A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006231607A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2006168350A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4634224B2 (ja) | インクジェット記録装置およびその制御方法 | |
JP2008200914A (ja) | インクジェット記録装置およびインク供給方法 | |
JP2005081577A (ja) | インクジェットプリンタ |