JP2006168350A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP2006168350A JP2005330054A JP2005330054A JP2006168350A JP 2006168350 A JP2006168350 A JP 2006168350A JP 2005330054 A JP2005330054 A JP 2005330054A JP 2005330054 A JP2005330054 A JP 2005330054A JP 2006168350 A JP2006168350 A JP 2006168350A
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龍司 丹野
Koji Matsushima
幸治 松島
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Abstract

【課題】簡易な構成によってダンパー内部に貯留されているインクが外光によって硬化することを防止して、高精彩な画像記録及びインクの保存性維持を実現することのできるインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】紫外線硬化型インクを貯留するインクタンク11と、インクを吐出する記録ヘッド7と、記録ヘッド7にインクを供給するインク供給管9a,9bと、インク供給管9a,9bの途中でインクを一時的に貯留するダンパー12と、ダンパー12内のインク残量を検知する膜面検知センサ19と、ダンパー12内のインク残量が一定となるようにインクタンク11からダンパー12に対してインクを送液する送液ポンプ23とを備え、ダンパー12は、インクを貯留するインク室13と、インク室13の少なくとも一面を覆い紫外線を遮断可能なダンパー膜17とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタに係り、特に、高粘度のインクを用いて画像記録を行うインクジェットプリンタに関するものである。
一般に、様々な記録媒体に対して印刷を行うことのできる手段として、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、例えばピエゾ素子やヒータ等を用いて、記録ヘッドのノズルからインクを微小な液滴として紙等の記録媒体に向けて吐出し、記録媒体にインクを浸透若しくは定着させながら記録ヘッドを記録媒体上で移動させることにより記録媒体上に画像記録を行うものであり、製版工程を必要としないため需要に応じた印刷が可能であるという長所がある。特に、近年は、紫外線等の光によって硬化する光硬化型インクを用いたインクジェットプリンタが知られており、これによれば、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することでインクを硬化させ記録媒体上に定着させることができるため、透明又は半透明の樹脂フィルム等、インク吸収性のない記録媒体に対しても簡易に印刷を行うことが可能である。
このようなインクジェットプリンタには、インクを貯留するインクタンクから記録ヘッドにインクを供給するインク供給管の内部でインクが流れる際の摩擦抵抗により圧力損失が生じ、記録ヘッドにインクを安定供給することが困難となる場合があるとの問題があった。そして、このような圧力損失を生じることによる問題は、画像記録を行うために高粘度のインクを使用する場合に特に顕著となる。
このような問題を解決すべく、近年は、インク供給管の途中であって記録ヘッドの近傍に、インクを一時的に貯留し記録ヘッドにインクを供給するサブタンクを設け、これにより、圧力損失を抑制して安定したインク供給を可能とするインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、サブタンクより小型のダンパーを記録ヘッドの近傍に設け、このダンパーにサブタンク同様の背圧を管理する機能、圧力損失を抑制する機能を持たせることによって、インクの流入、流出に関わらず記録ヘッドから安定してインクを吐出させるとともに、画像記録時以外に記録ヘッドからインクが漏出するのを防止することも提案されている。
ダンパーには、伸縮可能なダンパー膜が設けられるが、ダンパー膜は、ダンパー内に貯留されるインクに直接接触するため、インクに対する耐性と伸縮可能な柔軟性とを兼ね備える必要がある。そして、例えば、紫外線硬化型のインクを用いて画像記録を行う場合には、インクに含まれるモノマーに、樹脂等を溶解、劣化させる性質のものがあるため、ダンパー膜は、こうしたインクに対して耐性を有するポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)等の材料によって形成されるフィルムが用いられるのが一般である。
他方で、PPやPEは紫外線等の光を透過させるため、ダンパー内部に外部から光が照射されてダンパーの内部に貯留されているインクが硬化するおそれがある。そこで、ダンパー膜を形成する材料として紫外線吸収剤を混入したPP又はPEを用いることも考えられる。
しかし、PP又はPEは、他の薬剤等を混入すると硬くなったり、モノマーによって溶解し易くなったりする。このため、ダンパー膜の柔軟性を維持し、かつインクによる溶解等を完全に防止するためには、ダンパー膜を形成する材料として他の材料を混入させない純粋なPP又はPEを用いる必要がある。
そこで、ダンパー膜の柔軟性及びインク耐性を維持しつつ、ダンパー内に紫外線が照射されることを防止するために、ダンパー自体を紫外線等の光を遮蔽可能な容器に収納してダンパー内のインクに光が照射されることを防止する構成が考えられる。
特許第2934016号公報
しかしながら、前記のようにダンパー自体を容器に収納する構成とすると、外部から目視でダンパーの動作状況を確認することができなくなるとの問題がある。
また、ダンパー自体を容器に収納した場合には、ダンパーを収納する容器を設置する場所を確保するために装置構成が複雑化、大型化し、装置コストも高くなるとの問題もある。
そこで、本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成によってダンパー内部に貯留されているインクが外光によって硬化することを防止して、高精彩な画像記録及びインクの保存性維持を実現することのできるインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
このような問題を解決するため、請求項1に記載されている発明は、紫外線を照射することによって硬化する紫外線硬化型インクを貯留するインクタンクと、
記録媒体上に前記インクを吐出する記録ヘッドと、
前記インクタンクから前記記録ヘッドに前記インクを供給するインク供給管と、
前記インク供給管の途中で前記インクを一時的に貯留するダンパーと、
前記ダンパー内のインク残量を検知する残量検知手段と、
前記残量検知手段によって検知される前記ダンパー内のインク残量が一定となるように前記インクタンクから前記ダンパーに対して前記インクを送液する送液ポンプとを備え、
前記ダンパーは、前記インク供給管から供給された前記インクを貯留するインク室と、
前記インク室の少なくとも一面を覆い紫外線を遮断可能なダンパー膜とを備えたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項1に記載の発明は、残量検知手段によってダンパー内のインク残量が所定量よりも少ないと検知されると、ポンプによってインクタンクからインクを供給するようになっており、インクを一時的に貯留するダンパーのインク室の一面には紫外線を透過しない材料で形成されたダンパー膜が張設されており、ダンパー内部に紫外線が照射されないようになっている。
請求項2に記載されている発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記ダンパー膜は、透明又は半透明の材料によって形成されることを特徴としている。
このような構成を有する請求項2に記載の発明は、ダンパー膜を透明又は半透明の材料によって形成することにより、ダンパー膜を通してダンパーの内部の状態を外部から確認できるようになっている。
請求項3に記載されている発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記ダンパー膜は、インクに対して耐性を有する材料によって形成されインクに接する内層と、可視光線は透過可能であるとともに紫外線を透過しない材料によって形成された外層とが積層された多層構造を有するものであることを特徴としている。
このような構成を有する請求項3に記載の発明は、ダンパー膜の内層を紫外線硬化型インクに直接接しても溶解、劣化等を生じないインクに対して耐性を有する材料によって形成し、外層を可視光線は透過するが紫外線は透過しない材料によって形成しているので、紫外線硬化型インクが外層に直接接触しないようになっている。
請求項4に記載されている発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記ダンパー膜は、インクに対して耐性を有する材料によって形成されインクに接する内層と、外光を透過しない材料によって形成された外層とが積層された多層構造を有するものであることを特徴としている。
このような構成を有する請求項4に記載の発明は、ダンパー膜の内層を光硬化型インクに直接接しても溶解、劣化等を生じないインクに対して耐性を有する材料によって形成し、外層を外光を透過しない材料によって形成しているので、外層がインクに直接接触することなく、ダンパー内部への光の侵入を防ぐようになっている。
請求項5に記載されている発明は、請求項4に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記外層は、光を遮蔽する金属材料によって形成されることを特徴としている。
このような構成を有する請求項5に記載の発明は、光を遮蔽する金属材料によって形成された外層によってダンパー内部に光が侵入しないようになっている。
請求項6に記載されている発明は、請求項4又は請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記ダンパー膜は、前記外層の外側に前記外層を保護する保護層を備えていることを特徴としている。
このような構成を有する請求項6に記載の発明は、外層が保護層によって保護されるようになっている。
請求項7に記載されている発明は、請求項6に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記保護層は、樹脂によって形成されることを特徴としている。
このような構成を有する請求項7に記載の発明は、外層が樹脂によって形成された保護層によって保護されるようになっている。
請求項8に記載されている発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記ダンパー膜は、可撓性を有する材料によって形成されており、前記ダンパー膜を所定の初期位置に保持する弾性部材を設けたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項8に記載の発明は、ダンパー内のインク室の一面に設けられたダンパー膜が撓むことによりインクの流入、流出に伴うインクの圧力変動を吸収するようになっており、また、弾性部材によってダンパー膜を所定の初期位置に保持してインク室内を負圧状態に保つようになっている。
請求項9に記載されている発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドは、30℃における粘度が10〜500mPa・sの液体であるインクを加熱手段により30〜150℃に加熱して、1ドットが2〜20plの小液滴となるように吐出させることを特徴としている。
このような構成を有する請求項9に記載の発明は、30℃における粘度が10〜500mPa・sである高粘度のインクを用いて画像記録を行うようになっている。
次に、請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インクは、高粘度のインクであって、カチオン重合系紫外線硬化インクであることを特徴としている。
したがって、請求項10に記載の発明では、粘度が高いインクであって、特に、モノマーを主成分とするカチオン重合系の紫外線硬化インクを用いて画像記録を行うようになっている。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体は、インク吸収性のないものであることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、樹脂等のインク吸収性のない記録媒体に対して画像記録を行うようになっている。
請求項1に記載された発明によれば、ダンパー膜は、紫外線を透過しない材料で形成され紫外線を遮断可能となっているため、ダンパー内部に紫外線が照射されてダンパー内に貯留されているインクが硬化することもない。このため、良好なインク保存性を保つことができ、インク供給の安定性を確保して画像記録に適した状態に保つことができるという効果を奏する。
ダンパー内部には空気が混入しこれが外部に抜けずに残留空気となることがあり、このような残留空気を放置しておくと画像記録に影響を及ぼすおそれがある。また、ダンパー内の残留空気を放置しておくことは、インクを変質させる等、インクの保存性に影響を及ぼすおそれもある。このため、ダンパー内に残留空気が生じた場合には早期に発見し、迅速に記録ヘッドのクリーニングを行う等、適切な対処を行うことが必要となる。
この点、請求項2に記載された発明によれば、ダンパー膜が透明又は半透明の材料によって形成されているので、ダンパー自体を容器に収納した場合と異なり、ダンパー膜を通してダンパー内部の状態を外部から目視により観察することができる。これにより、ダンパー内部の残留空気の発生等を早期に発見することができ、残留空気が生じている場合には、ダンパー内部の残留空気を除去する等、適宜記録ヘッドのメンテナンスを行うことが可能となる。このため、ダンパー内部の状態を良好に保つことができ、インク供給の安定性を確保して画像記録に適した状態に保つことができるという効果を奏する。
請求項3に記載された発明によれば、紫外線硬化型インクに直接接触する内層をインクに対して耐性を有する材料によって形成しているので、インクによってダンパー膜が溶解、劣化等を生じることがない。また、外層を可視光線は透過するが紫外線は透過しない材料によって形成しているので、ダンパー膜を通してダンパーの内部の状態を視認することが可能であるとともに、紫外線がダンパーの内部に照射されることがなく、ダンパー内部に貯留された紫外線硬化型インクが硬化しない。このため、インク供給の安定性を確保でき、画像記録に適した状態に保たれるという効果を奏する。
請求項4に記載された発明によれば、ダンパー膜の内層をインクに直接接しても溶解、劣化等を生じないインクに対して耐性を有する材料によって形成し、外層が直接インクに接しないようになっているので、外層を形成する材料として外光を透過しない材料をインク耐性の有無に関わらず広く選択することができる。
そして、外層は、紫外線を含む外光を透過させないため、ダンパー内部に光が照射されるのを防いで、ダンパー内部のインクが硬化、劣化するのを防止することができる。
また、外層によって光を完全に遮ることができるので、ダンパーを遮光用の容器に収納する必要がなく、外部から目視でダンパーの動作状況を確認することができる。さらに、ダンパーを収納する容器を設置する場所を確保する必要がないため、装置構成が複雑化、大型化することがない。また、ダンパーを別途容器に収納する場合と比べて装置コストも低減させることができる。
請求項5に記載された発明によれば、外層を金属材料によって形成するので、樹脂等で膜を形成した場合と比べて膜厚を厚くすることなく光を完全に遮蔽することができる。また、外層を金属材料で形成することにより外気に含まれる水分がダンパー内に入らないようにする効果もある。これにより、ダンパー内部のインクが変質するのを防止して、インク供給の安定性を確保し画像記録に適した状態に保つことができるという効果を奏する。
また、請求項6に記載された発明によれば、保護層によって外層を保護しているので、外層として金属等の比較的薄い膜を用いた場合でも、ダンパー膜の撓み等によって外層が折り曲げられてひびが入ったり、微細な穴や傷が生じたりするのを防止できる。このため、外層の耐久性を高め、長期間に渡って確実にダンパー内部への光の侵入を防ぐことができるという効果を奏する。
請求項7に記載された発明によれば、保護層は樹脂で形成されているため、柔軟性があり、ダンパー膜を内層、外層、保護層の三層構造とした場合でもインクの流入、流出に伴うインクの圧力変動を吸収するというダンパーの効果を損ねることがないという効果を奏する。
請求項8に記載された発明によれば、ダンパーのインク室の一部を可撓性を有するダンパー膜で形成することにより、インクの流入、流出に伴うインクの圧力変動をダンパーによって吸収することができる。また、ダンパー膜を弾性部材によって所定の初期位置に保持するようになっているので、ダンパー内のインクが減少してきたときにはダンパーの内側に撓もうとするダンパー膜を弾性部材が押し戻すことにより、ダンパー内に一定の負圧状態を維持することができるようになっている。このため、インクの流入、流出に関わらず記録ヘッドから安定してインクを吐出しうるとともに、画像記録時以外に記録ヘッドからインクが漏出するのを防止することができるという効果を奏する。
次に、請求項9に記載された発明によれば、30℃における粘度が10〜500mPa・sである高粘度のインクを用いるので、インク吸収性のない記録媒体Pに対しても記録媒体P上でのインクの流動等を生じることなく高画質な画像記録を行うこと可能であり、また、このような高粘度のインクを用いる場合でも、ダンパー内部の状態を良好に保つことができ、インク供給の安定性を確保して画像記録に適した状態に保つことができるという効果を奏する。
また、インクを30〜150℃に加熱して記録ヘッドから吐出するので、ノズルからのインク吐出を良好な状態に保ちながら画像記録を行うことができ、さらに、インクを1ドットが2〜20plの小液滴となるようにして吐出するため、高粘度インクであっても高品質の画像を得ることができる。そして、このような場合でも、インクの圧力損失を少なくして円滑にインクを吐出させることができるという効果を奏する。
請求項10に記載された発明によれば、高粘度のインクであって、特に、モノマーを主成分とするカチオン系の紫外線硬化インクを用いた場合でも、インクによってダンパー膜が溶解等することがなく、インクを吐出させることができるという効果を奏する。
また、請求項11に記載された発明によれば、樹脂等のインク吸収性のない記録媒体に画像記録する場合にもインクが記録媒体上において流動することを防止するため高粘度のインクを用いることが行われるが、このような場合でも、インクの圧力損失を少なくして円滑にインクを吐出させることができるという効果を奏する。
以下、図1から図3を参照しつつ、本発明に係るインクジェットプリンタの第1の実施形態について説明する。
まず、図1に示すように、本実施形態において、インクジェットプリンタ1はシリアルプリント方式によるインクジェットプリンタ1であり、このインクジェットプリンタ1には、平板状に形成され記録媒体Pを非記録面から支持するプラテン2が設けられている。プラテン2の上流側及び下流側にはそれぞれ記録媒体Pをプラテン2とほぼ同じ高さに維持しつつ搬送する搬送ローラ3,4が回転自在に設けられており、記録媒体Pは、図示しない駆動機構により搬送ローラ3,4が回転することによってプラテン2の上面に沿って所定の搬送方向Xに搬送されるようになっている。
プラテン2の上方には、記録媒体Pの搬送方向Xに直交する主走査方向に延在する棒状のガイドレール5が設けられている。このガイドレール5にはキャリッジ6が支持されており、このキャリッジ6は、図示しない駆動機構によりガイドレール5に沿って主走査方向に往復移動するようになっている。
キャリッジ6には、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1で使用される各色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)。)に対応した記録ヘッド7が搭載されている。記録ヘッド7の記録媒体Pに対向する面にはインクを吐出するノズル(図示せず)が複数設けられている。各記録ヘッド7のノズルには、例えば、電圧を印加することによって変形する圧電素子としてのピエゾ素子(図示せず)が付設されており、ピエゾ素子に駆動電圧を印加することによってピエゾ素子を変形させ、これによりインク流路を圧縮してノズルからインクを吐出させるようになっている。
また、インク流路にはヒータ(図示せず)が配設されており、インクが吐出される前にインクを加熱するようになっている。なお、高精細な画像記録を可能とするためには、インクは1ドットが2〜20plの微小な液滴として吐出されることが望ましい。また、インクジェットプリンタ1で使用されるインクは例示したものに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等の色を使用することもできる。この場合には、各色に対応した記録ヘッド7がキャリッジ6に搭載される。
本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線が照射されることにより硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを含むものである。上記光硬化型インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、この両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能である。また、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。
しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクの方が機能性、汎用性に優れるため、特に、カチオン重合系インクを用いることが好ましい。カチオン重合系インクは、少なくともオキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含む混合物である。
なお、本実施形態に用いられるインクは、30℃における粘度が10〜500mPa・sの高粘度のインクである。インクの粘度はインクを加熱することによって低下するため、高粘度のインクを円滑に吐出させるとともに微小な液滴として吐出させる場合でも記録媒体上に正確に着弾させ高精細な画像記録を可能とするためには、インクを吐出する前にヒータによってインクの温度を30℃〜150℃に加熱しておくことが望ましい。
また、キャリッジ6の内部であって、キャリッジ6の側壁と記録ヘッド7との間には、記録ヘッド7の記録媒体搬送方向Xに対する長さとほぼ等しい長さ寸法の紫外線照射装置8が記録ヘッド7の長手方向に延在して配設されている。紫外線照射装置8には、図示しない紫外線光源が設けられている。なお、紫外線光源としては、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザー、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED(Light Emitting Diode)等を適用することが可能である。なお、紫外線照射装置8を設ける位置はこれに限定されず、例えば、各記録ヘッド7の間にそれぞれ紫外線照射装置8を設けるようにしてもよい。
これら各記録ヘッド7には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクを一時的に貯留するサブタンク10が、それぞれ可撓性を有する材料で形成されたインク供給管9aを介して連結されている。また、各サブタンク10はそれぞれインク供給管9bを介してメインタンク11と連結されており、各メインタンク11内のインクは、インク供給管9bによってサブタンク10に供給され、一旦サブタンク10内に貯留された後、各記録ヘッド7に供給されるようになっている。なお、サブタンク10は記録ヘッド7よりも図1における下方位置に設けられている。サブタンク10の位置を記録ヘッド7よりも低くすることにより記録ヘッド7内のインクを負圧状態に保ち、画像記録時以外にインクが漏出しないようになっている。
サブタンク10には、内部に貯留されているインクの量を検知するサブタンクセンサ25が設けられている。サブタンクセンサ25は、例えば、サブタンク10に貯留されているインクの液面を検知するようになっており、インクの液面が所定の高さ以上であるか否かによってサブタンク10内のインク量が所定量以上であるか否かを把握できるようになっている。なお、サブタンクセンサ25を設ける位置は図1に示した位置に限定されない。また、サブタンクセンサ25はサブタンク10内のインク量を検知しうるものであればここに例示した構成のものに限定されず、例えば、重量センサ等を用いるものとしてもよい。
また、インク供給管9aの途中であってサブタンク10と記録ヘッド7との間には、記録ヘッド7に近接して、図2に示すように、内部にインクを貯留するインク室13を供えるダンパー12が設けられている。このように、ダンパー12を記録ヘッド7に近接して配置することにより、インクを吐出する際にはダンパー12内に貯留されているインクを記録ヘッド7に供給すれば足りるため、インク供給管9a,9bの中をインクが流動する際に生ずる圧力損失のインク吐出への影響を最小限度に抑えることができる。これにより、画像記録に高粘度のインクを用いる場合でも圧力損失によるインクの吐出不良の発生を防止することができる。
図1及び図2におけるダンパー12の上部一端にはインク室13にインクを流入させるインク流入口14が設けられており、ダンパー12の下部一端にはインク室13からインクを流出させるインク流出口15が設けられている。インク流入口14及びインク流出口15には、それぞれインク供給管9aが接続されており、サブタンクから送られたインクはインク供給管9aを介してインク流入口14からインク室13内に流入し、インク室13に流入したインクは、インク供給管9aを介してインク流出口15から記録ヘッド7に送られるようになっている。
インク室13の一側面には開口部16が形成されており、開口部16にはダンパー膜17が張設されている。ダンパー膜17は、インクの流入、流出に伴って弾性変形する可撓性を有する透明又は半透明のフィルムであり、図3に示すように、外部に接する外層26とインク室内に貯留されるインクに接する内層27とからなる二層構造を有している。ダンパー膜は、例えば、開口部16に熱溶着されることにより、開口部を密閉するようになっている。
ダンパー膜の外層26は、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カリオン、酸化鉄、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤が練り込まれたアクリル樹脂等によって形成されており、可視光線を透過するとともに、紫外線を遮断するようになっている。なお、外層26を形成する材料はここに例示したものに限定されず、可視光線を透過するとともに、紫外線を遮断するものであれば他の材料を適用することもできる。
他方、内層27は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系の樹脂等、紫外線硬化型インクに対して耐性を有する材料によって形成されている。本実施形態で使用される紫外線硬化型インクはモノマーを含有しているが、このモノマーには、アクリル等の樹脂を溶解、劣化させる性質を有するものが存する。ダンパー膜の内層はこのようなインクに直接接触するため、インクに対して耐性を有する材料によって内層を形成することにより、ダンパー膜がインク内に溶け出すことを防止することができる。
なお、内層27は伸縮可能な柔軟性とインク耐性とを兼ね備えたものである必要があり、このため、内層27は他の薬剤等を混入しない純粋なPP又はPEで形成されることが好ましい。なお、内層27を形成する材料はここに例示したものに限定されず、紫外線硬化型インクに含まれるモノマー等によって溶解しないインク耐性を有するものであれば他の材料を適用することもできる。
インク室13の内部であって開口部16に対向する壁面には、弾性部材としてのコイルバネ18が、一端をダンパー膜17に接するように設けられている。コイルバネ18は、ダンパー12のインク室13にインクが流入した際に所定の初期位置にダンパー膜17を支持するようになっている。
ここで、初期位置とは、ダンパー12に流入したインクが自重により記録ヘッド7に向けて流出しようとする力とコイルバネ18がダンパー膜17の膜面の位置を保持しようとする力とが釣り合って一定の負圧発生状態を維持することのできる位置をいう。ダンパー12のインク室13内にインクが流入すると、ダンパー膜17がインクによって押圧されて外側に撓む。逆に、記録ヘッド7からインクが吐出されることによりインク室13内のインクが減少すると、これに伴ってダンパー膜17は次第に内側に撓もうとする。このとき、コイルバネ18はダンパー膜17によって押し縮められ、これにより当初の長さに戻ろうとする反発力を生ずる。そして、ダンパー膜17はコイルバネ18の反発力によって初期位置まで押し戻され、ダンパー膜17が内側に撓もうとする力と釣り合って、インク室13内は負圧状態となるようになっている。インク室13内が負圧状態に保たれることにより、画像記録時以外に記録ヘッド7のノズルからインクが漏出することを防止することができる。なお、本実施形態においては、ダンパー膜17を支持する弾性部材としてコイルバネ18を用いるものとしたが、弾性部材はダンパー膜17を支持し得る伸縮性のある部材であればよく、コイルバネ18に限定されない。したがって、例えば、板バネ等の各種バネや伸縮性のある樹脂等の部材を用いてもよい。
ダンパー12の外側であってダンパー膜17の設けられている近傍には、ダンパー12のインク室13内に貯留されているインクの残量を検知する残量検知手段として、ダンパー膜17の膜面の位置を検知する膜面検知センサ19が設けられている。膜面検知センサ19には、ダンパー膜17が最も外側に撓んだときの位置と最も内側に撓んだときの位置との差に値する長さよりも長い長さ寸法に形成されたロッド20が、先端部をダンパー膜17に接するように設けられている。ロッド20は、例えば、シリンダ等のアクチュエータによりダンパー膜17に対して進退自在となっており、ダンパー膜17の撓みに伴って突出又は後退し、常にロッド20の先端部がダンパー膜17に接触するようになっている。また、膜面検知センサ19は、例えば、赤外線などの光を発する発光素子を内蔵する発光器21と発光器21から発せられた光を感知する受光素子を内蔵する受光器22とを備えており、発光器21と受光器22とは、前記ロッド20を挟んで発光器21の発光面(図示せず)と受光器22の受光面(図示せず)とが互いに対向するようにそれぞれ配置されている。
ダンパー12にインクが流入するとダンパー膜17が外側に押圧され、ダンパー膜17に接しているロッド20も押圧される。ロッド20が押圧されて膜面検知センサ19内部の発光器21及び受光器22の設けられている位置より奥まで押し込まれている状態のときには、発光器21から照射された光がロッド20によって遮られて受光器22によって受光されない。他方、ダンパー12内のインクが減少すると、ダンパー膜17がダンパー12の内側に撓み、これに伴ってロッド20が突出する。ロッド20の後端部が発光器21と受光器22の設けられている位置より前に突出した状態のときには、受光器21は発光器22から照射された光を受光する。これによって、ロッド20の後端部が所定の位置よりも前にあることを検知することができ、ロッド20の先端部が接触しているダンパー膜17の膜面の位置が所定の位置よりも内側に撓んでいるか否かを把握することができるようになっている。
インク室13内のインクが減少すると、これに伴ってダンパー膜17がインク室13の内側に向かって撓みを生ずる。記録ヘッド7のノズルからインクが漏出しないためには一定の負圧がかかっていることが必要であるが、ダンパー膜17が内側に撓むと、コイルバネ18が反発力によってダンパー膜17を初期位置に押し戻そうとし、これによってダンパー12のインク室13内及びダンパー12から記録ヘッド7までのインク供給管9a内には負圧状態が発生する。他方で、ノズルから適切にインクを吐出させるためには、ダンパー12内及びダンパー12と記録ヘッド7との間のインク供給管9a内に貯留されているインクの重さによって記録ヘッド7のノズルに対して所定の圧力がかかっていることが必要とされる。
そして、ダンパー12内に一定以上のインクが貯留されている場合には、ノズルに対する適度の圧力を確保することができ、記録ヘッド7の吐出力によってインクの吐出を円滑に行うことができるが、ダンパー12及び記録ヘッド7までのインク供給管9a内に発生した負圧が一定限度以上になると、記録ヘッド7によるインクの吐出力のみではインクを適切に吐出させることができない状態となる。例えば、一般に記録ヘッド7がインクを吐出することのできる吐出力は−300Pa程度であり、これ以上の負圧がかかると適切にノズルからインクを吐出することができなくなり、吐出不良を引き起こす原因となる。
そこで、ノズルに対する適度の圧力を一定に保つため、膜面検知センサ19によってダンパー膜17の膜面位置を検知することにより、ダンパー12内のインク残量が一定に保たれているか否かを適宜検知できるようになっている。
インク供給管9aの途中であってダンパー12とサブタンク10との間には、ダンパー12にインクを送液する送液ポンプ23が設けられており、ダンパー12内のインク量が一定量以下になったと判断される場合には、サブタンク10内に貯留されているインクを強制的に送液するようになっている。なお、送液ポンプ23としては、ダイヤフラム式ポンプ、ギア式ポンプ等各種のポンプを適用することが可能である。
また、インク供給管9bの途中には、メインタンク11からサブタンク10に対するインクの流入を制限するための供給弁24が設けられている。供給弁24は、例えば、ソレノイドとダイヤフラム(いずれも図示せず)とを備える電磁弁であり、ソレノイドの開閉によってダイヤフラム内に液体が流入又は流出することによって弁の開閉が行われるものである。サブタンクセンサ25によってサブタンク10内のインク残量が所定量以下であることが検知されると、所定の時間だけ供給弁24が開いて、各メインタンク11内のインクをそれぞれ対応するサブタンク10に供給するようになっている。
なお、供給弁24を開放する時間は、例えば、10秒、20秒等、予め設定されており、設定された時間だけ供給弁24を開放する。供給弁24を開放する時間は、インクの種類等によってそれぞれ設定されていてもよい。なお、インクの流入、流出を制限するための機構はこれに限定されず、他の構造を有する各種の弁又はその他の各種機構を用いることが可能である。
また、インクジェットプリンタ1は、装置各部を制御する制御部(図示せず)及び、制御部と接続され装置各部に給電を行う電源(図示せず)を備えている。
また、本実施形態に用いられる記録媒体Pとしては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布等の他、樹脂、金属、ガラス等のインク吸収性のないもの等、種々の材質からなる記録媒体Pが適用可能である。また、記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等の各種形態が適用可能である。
次に、本実施形態における作用について説明する。
インクジェットプリンタ1の電源がONとなると、電源からインクジェットプリンタ1の各部に対して給電が行われ、記録ヘッド7を搭載したキャリッジ6がプラテン2の上方に移動する。
キャリッジ6が所定の位置に到達すると、搬送ローラ3,4によって記録媒体Pが搬送方向Xに搬送され、同時にキャリッジ6が主走査方向に沿って往復移動する。この際、記録ヘッド7のピエゾ素子に所定の電圧が印加されることによりインク流路が圧縮され、この吐出力によりダンパー12のインク室13内のインクが記録ヘッド7のインク流路内に引き込まれ、ノズルから所定の画像情報に基づいて所要の色のインクが吐出される。さらに、吐出されたインクに紫外線照射装置8から紫外線が照射され、これにより記録媒体Pに所定の画像が記録される。
記録ヘッド7からインクが吐出されると、順次ダンパー12のインク室13内に貯留されているインクが記録ヘッド7に供給され、インク室13内のインクが減少する。インク室13内のインクが減少するとこれに伴ってダンパー膜17がインク室13の内側に向かって撓みを生ずる。ダンパー膜17が内側に撓むと、コイルバネ18が反発力によってダンパー膜17を初期位置に押し戻そうとし、これによってダンパー12のインク室13内及びダンパー12から記録ヘッド7までのインク供給管9a内は負圧状態となっていく。ダンパー膜17の膜面位置は随時膜面検知センサ19によって検知される。
ダンパー膜17がコイルバネ18に抗して所定の位置よりも内側まで撓んでいることが検知されると、インク室13内に貯留可能な量のインクが送液ポンプ23によってサブタンク10から送られる。インクが適切に送られると、インク室13内に流入したインクの圧力によりダンパー膜17が外側に押圧され、これに伴い膜面検知センサ19のロッド20がダンパー膜17に押圧されて膜面検知センサ19の本体内部に押し込まれ、これによってダンパー膜17の位置の変化が把握される。
また、サブタンク10内のインクの残量は残量検知センサ19によって検知され、サブタンク10内のインク量が所定量よりも減少している場合には、随時供給弁24が開放されて必要量のインクがメインタンク11からインク供給管9bを介してサブタンク10に対して供給される。これにより、サブタンク10には常に一定量のインクが貯留されている状態となっている。
ダンパー12の内部の状態は、外部からダンパー膜17を通して視認することができ、ユーザは、随時ダンパー12の内部の状態を確認する。そして、ダンパー12の内部に残留空気が生じていることをユーザが発見したときには、ユーザは適宜記録ヘッド7のメンテナンスを行う等によりダンパー12内部の残留空気を除去し、画像記録に適した状態を回復させる。
以上より、本実施形態によれば、ダンパー12を記録ヘッド7の近傍に設けるとともにダンパー12のインク室内に常に一定量のインクが貯留されるようになっているので、記録ヘッド7はダンパー12から順次インクの供給を受けることができ、記録ヘッド7に供給されるインクのインク供給管9a内における圧力損失の影響を最小限度に抑えることができる。このため、高粘度インクを用いて画像記録を行う場合でも記録ヘッド7の吐出力によってインクを記録ヘッド7のノズルまで導き、吐出させることができる。
そして、このようなダンパー12のダンパー膜17を、紫外線を透過させない材料によって形成された外層26とインク耐性を有する内層27からなる二層構造としているので、ダンパー12の内部に紫外線が照射されてインクが硬化することを防止し得るとともに、ダンパー膜17がインクに接触することによって溶解、劣化することを防止することができる。
さらに、ダンパー膜を可視光線は透過可能な透明又は半透明の材料によって形成しているので、ダンパー12の内部の状態を外部から視認することができる。このため、ダンパー12内部での残留空気の発生等を早期に発見し、適切なメンテナンスを行うことにより、インクジェットプリンタ1を常に画像記録に適した状態に保つことができる。
また、本実施形態においては、ダンパー12に可撓性を有する材料によって形成されたダンパー膜17を設け、このダンパー膜17をコイルバネ18によって初期位置に保つようになっているので、ダンパー12内に負圧状態を発生させ、これにより記録ヘッド7のノズルからインクが漏出することを防止することができる。
なお、本実施形態においては、ダンパー膜17は、紫外線を透過させない材料によって形成された外層26とインク耐性を有する内層27からなる二層構造を有するものとしたが、ダンパー膜17の構成はこれに限定されない。例えば、紫外線を透過させない材料によって形成された層及びインク耐性を有する層のいずれか、又はその双方を複数設けて、二層以上の多層構造を有するものとしてもよい。
また、本実施形態においては、ダンパー12のほかにサブタンク10を設ける構成とし、メインタンク11内のインクは一旦サブタンク10に供給された後にダンパー12に供給されるものとしたが、図4に示すように、サブタンク10を設けず、メインタンク11のインクをダンパー12に直接供給するような構成としてもよい。この場合には、メインタンク11とサブタンク10との間の供給弁24も必要でなくなり、装置構成が簡易となる。
サブタンク10は、一般に、記録ヘッド7及びインク供給管9a内が一定の負圧状態に保たれるように管理し、画像記録時以外に記録ヘッド7からインクが漏出することを防止する役割を負っているものであるが、本実施形態においてはダンパー12のダンパー膜17とコイルバネ18によって記録ヘッド7及びインク供給管9a内の負圧状態を維持するようになっている。このため、サブタンク10を設けない構成としてもインクが記録ヘッド7のノズルから漏出することがない。
また、本発明にかかるインクジェットプリンタ1を適用可能なインクジェットプリンタ1としては、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式のいずれの記録ヘッド7を用いるものでも構わない。また、吐出方式としては、例えば、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジェット型等)等のうち、いずれの吐出方式の記録ヘッド7を用いるものでも構わない。
また、本実施形態では、紫外線を照射することにより硬化するインクを用いて画像記録を行うものとしたが、インクは必ずしもこれには限定されず、例えば、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波といった紫外線以外の光を照射することにより硬化するインクであってもよい。この場合、インクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用される。また、紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、紫外線光源に代えて、その光を照射する光源を適用する。さらに、この場合には、ダンパー膜の外層を形成する材料としてインク硬化に必要とされる特定の光を遮断可能な材料を適用する。
さらに、本実施形態においてインクジェットプリンタ1は、キャリッジ6に搭載された記録ヘッド7を主走査方向に往復移動させるとともに、記録媒体Pを搬送方向Xに搬送させながら、記録ヘッド7からインクを吐出させて、画像を形成するシリアルヘッド方式のインクジェットプリンタ1としたが、本発明に係るインクジェットプリンタ1としては、プリンタ本体に固定された記録ヘッドからインクを吐出させるとともに記録媒体を搬送させて画像を形成するラインヘッド方式のインクジェットプリンタであってもよい。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
次に、図4を参照しつつ、本発明に係るインクジェットプリンタの第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、ダンパーの構成のみ第1の実施形態と異なるものであるので、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
まず、本実施形態において、インクジェットプリンタは、第1実施形態と同様にシリアルプリント方式によるインクジェットプリンタであり、第1実施形態と同様、各色のインクに対応した記録ヘッド(図示せず)が設けられている。
これら各記録ヘッドには、各色のインクを一時的に貯留するサブタンク(図示せず)が、それぞれ可撓性を有する材料で形成されたインク供給管34を介して連結されている。また、各サブタンクはそれぞれ図示しないインク供給管を介してインクを貯留するメインタンクと連結されており、各メインタンク内のインクは、一旦サブタンクに送られた後、各記録ヘッドに供給されるようになっている。
また、第1の実施形態と同様に、インク供給管34の途中であってサブタンクと記録ヘッドとの間には、記録ヘッドに近接して、図4に示すように、内部にインクを貯留するインク室31を供えるダンパー30が設けられている。
図4におけるダンパー30の上部一端にはインク室31にインクを流入させるインク流入口32が設けられており、ダンパー30の下部一端にはインク室31からインクを流出させるインク流出口33が設けられている。インク流入口32及びインク流出口33には、それぞれインク供給管34が接続されており、サブタンクから送られたインクはインク供給管34を介してインク流入口32からインク室31内に流入し、インク室31に流入したインクは、インク供給管34を介してインク流出口33から記録ヘッドに送られるようになっている。
インク室31の一側面には開口部36が形成されており、開口部36にはダンパー膜37が張設されている。ダンパー膜37は、インクの流入、流出に伴って弾性変形する可撓性を有するフィルムであり、図4に示すように、インク室内に貯留されるインクに接する内層38と内層38の外側に積層された外層39と外層を保護する保護層40とからなる三層構造を有している。ダンパー膜37は、例えば、開口部36に熱溶着されることにより、開口部36を密閉するようになっている。
ダンパー膜の内層38は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系の樹脂等、紫外線硬化型インクに対して耐性を有する材料によって形成されている。本実施形態で使用される紫外線硬化型インクはモノマーを含有しているが、このモノマーには、アクリル等の樹脂を溶解、劣化させる性質を有するものが存する。ダンパー膜37の内層38はこのようなインクに直接接触するため、インクに対して耐性を有する材料によって内層38を形成することにより、ダンパー膜37がインク内に溶け出すことを防止することができる。
なお、内層38は伸縮可能な柔軟性とインク耐性とを兼ね備えたものである必要があり、このため、内層38は他の薬剤等を混入しない純粋なPP又はPEで形成されることが好ましい。なお、内層38を形成する材料はここに例示したものに限定されず、紫外線硬化型インクに含まれるモノマー等によって溶解しないインク耐性を有するものであれば他の材料を適用することもできる。
ダンパー膜37の外層39は、例えば、アルミ等の金属で形成された膜であり、アルミ箔材等の箔を内層38に貼着させることにより形成してもよいし、内層38にアルミ等の金属を真空蒸着させる手法やスパッタリング等の手法により膜を形成してもよい。
なお、外層39は、可視光線を含め紫外線その他の外光を完全に遮断するものであれば他の材料を適用することもできる。また、膜を形成する手法はここに例示したものに限定されない。膜厚については特に限定しないが、ダンパー膜37の柔軟性を妨げない程度の厚さであり、薄膜であることが好ましい。
さらに、ダンパー膜37の外層39の外側には、外層39の表面に密着して保護層40が設けられている。保護層40は、ダンパー膜37の撓みに応じて伸縮可能な柔軟性を有する材料で形成されており、外層39に傷等がつくのを防止するようになっている。
特に、前記のように外層39がアルミ等の金属材料で形成されている場合には、ダンパー膜37の撓み等により外層39が折れ曲がったりひびが生じ易く、また、外部部材との接触等により表面に微細な穴や傷が生じるおそれがある。保護層40を設けた場合には、外層39の表面を保護、補強することができるので、外層39がアルミ等の金属材料で形成されている場合でも、ダンパー膜37の耐久性を向上させることができる。
保護層40を形成する材料としては、例えば、ポリアミド・ナイロン(PA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシエチレン(PFE)、ポリスチレン(PS)、ポリオキシメチレン(POM)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロビニルエーテル系フッ素ゴム(FFKM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)といった樹脂等が適用可能である。
なお、外層39は外光が完全に遮断でき、ダンパー膜37として機能しうる程度の柔軟性を有する材料で形成されていればよく、外層39を形成する材料は、前記のような金属材料に限定されない。
外層39を外光が完全に遮断できるとともに傷等の付き難い材料で形成した場合には、内層38と外層39のみでダンパー膜37を構成し、外層39を保護する保護層40を設けない構成とすることもできる。
なお、その他の構成は、第1の実施形態に示したものと同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態における作用について説明する。
インクジェットプリンタの電源がONとなり画像記録が開始されると、ダンパー30のインク室31内のインクが記録ヘッドのインク流路内に引き込まれ、記録ヘッドから所定の画像情報に基づいて所要の色のインクが吐出される。
記録ヘッドからインクが吐出されると、順次ダンパー30のインク室31内に貯留されているインクが記録ヘッドに供給され、インク室31内のインクが減少する。インク室31内のインクが減少するとこれに伴ってダンパー膜37がインク室31の内側に向かって撓みを生ずる。ダンパー膜37が内側に撓むと、コイルバネが反発力によってダンパー膜37を初期位置に押し戻そうとし、これによってダンパー30のインク室31内及びダンパー30から記録ヘッドまでのインク供給管34内は負圧状態となっていく。
ダンパー膜37がコイルバネに抗して所定の位置よりも内側まで撓むと、インク室31内に貯留可能な量のインクがサブタンクから送られる。インクが適切に送られると、インク室31内に流入したインクの圧力によりダンパー膜37が外側に押圧される。
このように、ダンパー30にインクが流入、流出する度にダンパー膜37が撓み、これによって記録ヘッド及びインク供給管34内の負圧状態が一定に維持される。そして、このようなダンパー30の動作状態はユーザが外部から目視にて確認することができ、ダンパー30の動作に異常があるときは適宜メンテナンス動作等を行い、画像記録に適した状態を回復させる。また、ダンパー膜37は紫外線を含む外光を完全に遮断してダンパー30内部に貯留されたインクに光が照射されるのを防ぎ、インクの硬化や品質低下を生ずるのを防止する。
以上のように、本実施形態によれば、ダンパー膜37がインクに対して耐性を有する材料によって形成された内層38と外光を完全に遮断するアルミ等の金属膜である外層39と外層39を保護する保護層40とからなる三層構造となっている。このため、ダンパー30の内部に紫外線等の光が照射されてインクが硬化したり劣化したりすることを防止し得るとともに、ダンパー膜37がインクに接触することによって溶解、劣化することがないので、長期間の使用にも耐えることができる。
また、ダンパー膜37の撓みに応じて伸縮可能な柔軟性を有する材料で形成された保護層40で外層39の表面を覆っているので、外層39として金属等の比較的薄い膜を用いた場合でもダンパー膜37の撓み等によって外層39にひびが入るのを防ぐことができる。また、外層39の表面を保護層40で覆うことにより、外部からの刺激等により外層39に微細な穴や傷が生じたりするのを防止することができる。これにより、外層39を金属材料で形成した場合にも表面が傷つくことがなく、外層39の耐久性を高め、長期間に渡って確実に外光の侵入を防ぐことが可能となる。
また、外層39によって光を完全に遮ることができるので、ダンパー30を遮光用の容器に収納する必要がなく、外部から目視でダンパー30の動作状況を確認することができる。さらに、ダンパー30を収納する容器を設置する場所を確保する必要がないため、装置構成が複雑化、大型化することがない。また、ダンパー30を別途容器に収納する場合と比べて装置コストも低減させることができる。
さらに、外層39を金属材料によって形成することにより、樹脂等で膜を形成した場合と比べて膜厚を厚くすることなく光を完全に遮蔽することができる。また、金属膜の場合、外気に含まれる水分のダンパー30内部への侵入を防ぐこともできる。これにより、ダンパー内部のインクが変質するのを防止することができる。
なお、本実施形態においては、ダンパー膜37として、内層38と外層39と保護層40との三層構造であるものを例に説明したが、ダンパー膜37の構成はこれに限定されない。例えば、内層38と外層39と保護層40のいずれかが二層以上からなり、ダンパー膜37が三層以上の層から構成されていてもよい。
その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第1の実施形態と同様である。
本発明に係るインクジェットプリンタの第1の実施形態の要部を模式的に示す側面図である。 図2(a)は、第1の実施形態におけるダンパーの側断面図である。図2(b)は、図2(a)に示すダンパーの正面図である。 本発明の第1の実施形態におけるダンパーを拡大してその要部のみを示した側断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるダンパーを拡大してその要部のみを示した側断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
7 記録ヘッド
9a,9b インク供給管
12 ダンパー
13 インク室
17 ダンパー膜
18 コイルバネ
19 膜面検知センサ
20 ロッド
21 発光器
22 受光器
23 送液ポンプ
25 サブタンクセンサ
26 外層
27 内層
38 内層
39 外層
40 保護層
P 記録媒体
X 搬送方向

Claims (11)

  1. 紫外線を照射することによって硬化する紫外線硬化型インクを貯留するインクタンクと、
    記録媒体上に前記インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記インクタンクから前記記録ヘッドに前記インクを供給するインク供給管と、
    前記インク供給管の途中で前記インクを一時的に貯留するダンパーと、
    前記ダンパー内のインク残量を検知する残量検知手段と、
    前記残量検知手段によって検知される前記ダンパー内のインク残量が一定となるように前記インクタンクから前記ダンパーに対して前記インクを送液する送液ポンプとを備え、
    前記ダンパーは、前記インク供給管から供給された前記インクを貯留するインク室と、
    前記インク室の少なくとも一面を覆い紫外線を遮断可能なダンパー膜とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記ダンパー膜は、透明又は半透明の材料によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記ダンパー膜は、インクに対して耐性を有する材料によって形成されインクに接する内層と、可視光線は透過可能であるとともに紫外線を透過しない材料によって形成された外層とが積層された多層構造を有するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記ダンパー膜は、インクに対して耐性を有する材料によって形成されインクに接する内層と、外光を透過しない材料によって形成された外層とが積層された多層構造を有するものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記外層は、光を遮蔽する金属材料によって形成されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記ダンパー膜は、前記外層の外側に前記外層を保護する保護層を備えていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記保護層は、樹脂によって形成されることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記ダンパー膜は、可撓性を有する材料によって形成されており、前記ダンパー膜を所定の初期位置に保持する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記記録ヘッドは、30℃における粘度が10〜500mPa・sの液体であるインクを加熱手段により30〜150℃に加熱して、1ドットが2〜20plの小液滴となるように吐出させることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記インクは、高粘度のインクであって、カチオン重合系紫外線硬化インクであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記記録媒体は、インク吸収性のないものであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
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