JP2007274172A - 画像読込装置及び画像データ表示プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】読み込んだ画像データを表示手段に表示するのに好適な画像読込装置及び画像データ表示プログラムを提供すること。
【解決手段】読込手段12が原稿を読み込んで取得した画像データを表示手段30に表示する画像読込装置1において、読込手段12が全ての原稿を読み込んだ後に、画像データを表示手段30に表示させる第1モードと、読込手段12が原稿を1枚読み込む毎に画像データを表示手段30に表示させる第2モードとを選択する選択手段を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、読み取った画像データを表示手段に表示する画像読込装置及び画像データ表示プログラムに関する。
従来より、複数枚の原稿を読み取って取得した画像データを印刷前に表示部に表示するコピー機がある。例えば、特許文献1に記載されるコピー機は、20枚の原稿を順次読み取ってその読取画像データを蓄積記憶し、原稿読み取り中に蓄積された読取画像データの確認画像データを生成して表示部に表示する。この画像確認処理(プレビュー処理)は、ユーザがコピー機に画像確認処理実行指示を与えることにより行われる。ユーザが、表示部に表示された確認画像データを確認し、原稿の再読込みをコピー機に指示すると、コピー機は、再読込みを指示されたページの画像データを破棄し、破棄したページ位置に再読込みされた読取画像データを差し替えて蓄積する。このようにしてユーザが原稿の読み取り状態を確認し、原稿の読み込みが完了したことをコピー機に指示すると、コピー機が蓄積された読取画像データを記録用紙に印刷する。よって、特許文献1に記載されるコピー機によれば、全ての一連の原稿の読み込みが終了しなくても原稿の読取画像データを確認することができる。
特開2004−222246号公報
しかしながら、従来のコピー機は、ユーザがコピー機に画像確認処理実行指示を与えるのを待ってプレビュー処理を実行する。そのため、例えば、ユーザが原稿の読み取り状態を1枚ずつ確認したい場合には、ユーザが原稿を1枚読み取る毎に画像確認処理実行指示をコピー機に入力しなければならず、操作に手間がかかり、使い勝手が悪かった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、読み込んだ画像データを表示手段に表示するのに好適な画像読込装置及び画像データ表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る画像読込装置及び画像データ表示プログラムは、以下の構成を有する。
(1)読込手段が原稿を読み込んで取得した画像データを表示手段に表示する画像読込装置において、前記読込手段が全ての原稿を読み込んだ後に、前記画像データを前記表示手段に表示させる第1モードと、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に前記画像データを前記表示手段に表示させる第2モードとを選択する選択手段を有することを特徴とする。
(2)(1)に記載の発明において、前記画像データの表示を指示する表示指示手段と、前記選択手段によって前記第1モードが選択されたときに、前記読込手段が取得した画像データを前記表示指示手段の指示に従って前記表示手段に順次表示させる第1表示制御手段と有することを特徴とする。
(3)(1)又は(2)に記載の発明において、前記選択手段によって前記第2モードが選択されたときに、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に、読み込んだ原稿に対応する画像データを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段を有することを特徴とする。
(4)(1)乃至(3)の何れか1つに記載の発明において、前記表示手段が表示する画像データを確認する確認手段と、前記画像データが不適切であることを前記確認手段が確認したときに、不適切であることを確認された画像データを破棄する破棄手段とを有することを特徴とする。
(5)(4)に記載の発明において、前記画像データが適切であることを前記確認手段が確認したときに、外部装置に前記画像データを送信する送信制御手段とを有することを特徴とする。
(6)(1)乃至(5)の何れか1つに記載の発明において、前記読込手段が各原稿について読み込んだ画像データを記憶する第1記憶手段と、前記読込手段が再読込みした原稿の画像データを記憶する第2記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶されている画像データを前記第2記憶手段に記憶されている画像データに置き換える置換手段とを有することを特徴とする。
(7)(1)乃至(5)の何れか1つに記載の発明において、再読込みする原稿を識別可能に記憶する識別手段と、前記識別手段に記憶された原稿を指定する表示を前記表示手段に行う指定表示手段とを有することを特徴とする。
(8)画像データ表示プログラムにおいて、コンピュータを、原稿を読み込んで画像データを取得する読込手段と、前記読込手段が前記原稿を全て読み込んだ後に前記画像データを表示手段に表示させる第1モードと、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に前記画像データを前記表示手段に表示させる第2モードとを選択させる選択手段と、前記選択手段が選択したモードに従って前記表示手段に前記画像データを表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
(9)(8)に記載の発明において、前記表示制御手段は、前記選択手段によって前記第2モードが選択されたときに、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に読み込んだ原稿に対応する画像データを前記表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
本発明の画像読込装置によれば、読込手段が全ての原稿を読み込んだ後に、画像データを表示手段に表示させる第1モードと、読込手段が原稿を1枚読み込む毎に画像データを表示手段に表示させる第2モードとを選択手段によって選択可能したので、モードを切り替えるだけで画像データの表示方法を変更することができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、本発明の画像読込装置によれば、選択手段によって第1モードが選択されたときには、読込手段が取得した画像データを表示指示手段の指示に従って表示手段に順次表示させるので、原稿を1枚読み込む毎にその原稿の画像データを表示手段に表示させるための操作をする場合と比べて、操作性を向上させることができる。
また、本発明の画像読込装置によれば、選択手段によって第2モードが選択されたときには、読込手段が原稿を1枚読み込む毎に、読み込んだ原稿に対応する画像データを表示手段に表示させるので、原稿枚数が多い場合でも、ユーザが原稿の読み込み状況を1枚ずつ確実に確認することができる。
また、本発明の画像読込装置によれば、表示手段が表示する画像データを確認する確認手段が、読み込んだ画像データが不適切であることを確認したときに、破棄手段が不適切であることを確認された画像データを破棄するので、適切な画像データのみを画像読込装置に残し、良好な読み込み品質を確保することができる。
また、本発明の画像読込装置によれば、画像データが適切であることを確認手段が確認してから、外部装置に画像データを送信するので、画像データの送信ミスを低減することができる。
また、本発明の画像読込装置によれば、読込手段が各原稿について読み込んだ画像データを、読込手段が再読込みした原稿の画像データに置き換えることにより、読み込みが良好に行われた画像データのみを効率良く蓄積することができる。
また、本発明の画像読込装置によれば、再読込みする原稿を識別手段に記憶しておき、識別手段に記憶された原稿を指定する表示を表示手段に行うので、再読込みが必要な原稿をユーザが容易に確認することができ、再読込みに要するユーザの負担を軽減させることができる。
本発明の画像データ表示プログラムによれば、読込手段が原稿を全て読み込んだ後に画像データを表示手段に表示させる第1モードと、読み込み手段が原稿を1枚読み込む毎に画像データを表示手段に表示させる第2モードとを選択手段を用いてユーザに選択させ、ユーザが選択したモードに従って表示手段に画像データを表示させるようにコンピュータを機能させるので、モードを切り替えるだけで画像データの表示方法を変更することができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、本発明の画像データ表示プログラムによれば、ユーザが選択手段によって第2モードを選択したときに、読込手段が原稿を1枚読み込む毎に読み込んだ原稿に対応する画像データを表示手段に表示させるようにコンピュータを機能させるので、原稿枚数が多い場合でも、ユーザが原稿の読み込み状況を1枚ずつ確実に確認することができる。
次に、本発明に係る画像読込装置及び画像データ表示プログラムの一実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
<ネットワークシステム>
図1は、第1実施形態に係る複合機1を含むネットワークシステムの概念図である。
画像読込システム1は、「画像読込装置」の一例である複合機1に周知のパソコン2がLAN3を介して複数台接続されている。複合機1は、公衆電話回線網を介してファクシミリ装置5に接続され、ファクシミリデータを送受信する。また、複合機1は、LAN3、ファイアウォール4を介してインターネット網に接続され、電子メールやインターネットファクシミリデータを送受信する。
<複合機>
図2は、複合機1の外観斜視図であって、画像読取ユニット12を閉じた状態を示す。また、図3は、複合機1の外観斜視図であって、画像読取ユニット12を開いた状態を示す。
複合機1は、フラットベッドタイプの画像形成装置である。複合機1は、画像形成ユニット11と「読込手段」の一例である画像読取ユニット12とにより外観が構成され、ファクシミリ機能及びコピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能を有する。
画像形成ユニット11は、記録用紙に画像データを形成するものである。画像形成ユニット11は、箱形の本体ケーシング13に給紙カセット14が脱着可能に取り付けられている。給紙カセット14には、複数枚の記録用紙が積層して収容される。本体ケーシング13は、給紙カセット14からピックアップした記録用紙に画像をカラー又はモノクロで形成するプリンタ部15(図4参照)を内蔵し、上面に形成された排紙部16に画像形成済みの記録用紙が排紙されるようになっている。
画像形成ユニット11には、排紙部16を覆うように、画像読取ユニット12が第1のヒンジ部(図示せず)を介して回動可能に連結されている。画像読取ユニット12は、図3に示すように、原稿カバー20が上部ケーシング17に図示しない第2のヒンジ部を介して回動可能に連結されている。上部ケーシング17は、原稿が載置されるプラテンガラス18を備え、プラテンガラス18に載置された原稿の画像を読み取るためのスキャン部19(図4参照)を内蔵する。一方、図2に示すように、原稿カバー20には、周知の原稿自動送り機構(以下「ADF機構」という。)21が設けられ、原稿給紙トレイ22にセットされた原稿を1枚ずつ連続してプラテンガラス18に送り出せるようになっている。
このような画像読取ユニット12には、複合機1の動作を設定操作するための操作パネル23が上部ケーシング17に設けられている。操作パネル23は、例えば、数字を入力するテンキー24や、スキャナ機能・コピー機能・ファクシミリ機能・プリント機能を切り替える切替キー25、操作をナビゲートするナビゲーションキー26、操作を確定させるOKキー27、設定操作を中止するキャンセルキー28、原稿読み取りやファクシミリの送信などをスタートさせるスタートキー29などの「表示指示手段」の一例であるキー類を備える。また例えば、操作パネル23は、画像データをカラー又はモノクロで表示する「表示手段」の一例である液晶ディスプレイ30を備える。
<複合機の制御構成>
図4は、複合機1の電気ブロック図である。
複合機1は、図4に示すコンピュータにより動作を制御される。コンピュータの構成は周知であるので詳細な説明を割愛するが、簡単に説明すると、ROM(Read Only Memory)32とRAM(Random Access Memory)33とEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)34とがバス35を介してCPU(Central Processing Unit)31に電気的に接続されている。
EEPROM34には、本実施形態の画像データ表示プログラム41が格納されている。画像データ表示プログラム41については後述する。また、EEPROM34には、ON/OFF設定記憶手段42とモード設定記憶手段43が設けられている。
ON/OFF設定記憶手段42は、FAX送信時に読み取った原稿をプレビュー表示するか否かを記憶するものである。プレビュー表示するときにはON設定を記憶し、プレビュー表示しない場合にはOFF設定を記憶する。
モード設定記憶手段43は、FAX送信時のプレビューモードが第1モードと第2モードの何れに設定されているかを記憶するものである。ここで、「第1モード」とは、画像読取ユニット12が全ての原稿を読み込んだ後に、画像データを液晶ディスプレイ30に表示させるモードをいう。また、「第2モード」とは、画像読取ユニット12が原稿を1枚読み込む毎に画像データを液晶ディスプレイ30に表示させるモードをいう。
バス34は、Asic(Application Specific Integrated Circuit)36にも電気的に接続され、複合機1を構成する電子部品との間で信号を送受信する。
Asic36には、プリンタ部15、スキャナ部19、ADF機構21、パネルGA37、LCDコントローラ38、NCU39などが接続される。
パネルGA37は、テンキー24、切替キー25、ナビゲーションキー26、OKキー27、キャンセルキー28、スタートキー29などのキー類に接続し、操作パネル23に入力されたデータを取得する。
LCDコントローラ38は、液晶ディスプレイ30の表示を制御する。
NCU(Network Control Unit)は、モデム40を介して公衆回線網に接続し、ファクシミリデータの送信時に通信先の呼出信号を送り出す。
<複合機の動作説明>
続いて、複合機1の動作について図面を参照しながら説明する。
ここでは、複合機1が、図1に示すファクシミリ装置5に10枚の原稿をFAX送信する場合を例に挙げて説明する。
図5は、画像データ表示プログラム41のフロー図である。
画像表示プログラム41は、原稿の読取り不良が生じたとユーザが判断したときに、読み込んだ原稿を全て破棄し、原稿の読み込みをユーザに最初からやり直させるように構成されている。
すなわち、複合機1は、電源が投入されたときに画像データ表示プログラム41をEEPROM34から読み出し、先ずステップ1(以下「S1」という。)において、EEPROM34のON/OFF設定記憶手段42に記憶されているON/OFF設定を読み出して、RAM33に記憶する。そして、S2において、EEPROM34のモード設定記憶手段43に記憶されているモードを読み出して、RAM33に記憶する。
S1とS2の処理は、複合機1が前回電源を切られたときに、FAX送信原稿をプレビュー表示する状態であったか、プレビュー表示する状態であったならば第1モードと第2モードの何れであったかを把握するために行う。これにより、プレビュー表示について何も設定されていない空白期間がなくなる。
そして、S3において、FAX送信プレビューON/OFF設定設定処理を実行する。この処理では、FAX送信前に送信原稿を確認するか否かをユーザが自由に設定できるようにしている。
FAX送信プレビューON/OFF設定設定処理について図6を参照して具体的に説明する。図6は、FAX送信プレビューON/OFF設定設定処理のフロー図である。
複合機1は、S301において、FAX送信プレビューON/OFF設定を変更する指示が入力されたか否かを判断する。例えば、複合機1は、ユーザが切替キー25によってファクシミリ機能を選択すると、FAX送信のメニュー画面に設定項目「FAX送信プレビューON/OFF設定」が表示される。ユーザが、ナビゲーションキー26を操作して設定項目「FAX送信プレビューON/OFF設定」を選択したか否かを判断する。
ユーザが、ナビゲーションキー26を操作して設定項目「FAX送信プレビューON/OFF設定」を選択せず、FAX送信プレビューON/OFF設定を変更する指示を入力しない場合には(S301:No)、ユーザは現在の設定内容で良いと考えているので、そのまま図5のS3へ戻る。
一方、ユーザが、ナビゲーションキー26を操作して設定項目「FAX送信プレビューON/OFF設定」を選択し、FAX送信プレビューON/OFF設定を変更する指示を入力した場合には(S301:Yes)、ユーザが現在の設定内容を変更したいと考えているので、S302へ進む。
そして、S302において、ON/OFF設定記憶手段42に記憶されている設定内容をRAM33に一時的に記憶する。そして、S303において、RAM33に記憶した設定内容がON設定であるかOFF設定であるかを判断する。この判断は、液晶ディスプレイ30に表示する内容を決定するために行われる。
現在の設定がON設定である場合には(S303:ON)、例えば、液晶ディスプレイ30にON設定とOFF設定を左右に並べて表示し、ON設定表示の下にカーソルを表示することにより、現在の設定がON設定であることをユーザに認識させる。そして、S304において、ユーザがナビゲーションキー26を左右方向に操作したか否かを判断する。
ユーザがナビゲーションキー26を左右方向に操作した場合には(S304:Yes)、液晶ディスプレイ30のカーソル位置がON設定からOFF設定に移動し、ユーザがFAX送信プレビューの表示をON設定からOFF設定に切り替える意志があると考えられる。そこで、S305において、S302でRAM33に取得した設定内容をON設定からOFF設定に書き換える。それから、S309へ進む。S309以降の処理については後述する。
一方、ユーザがナビゲーションキー26を操作しない場合には(S304:No)、液晶ディスプレイ30に表示されるカーソルの位置がON設定に合わされているので、S306において、ユーザがキャンセルキー28を押下したか否かを判断する。
ユーザがキャンセルキー28を押下した場合には(S306:Yes)、ユーザがON/OFF設定を変更する意志がなくなったと考えられるので、そのまま図5のS3に戻る。
しかし、ユーザがキャンセルキー28を押下しない場合には(S306:No)、ユーザがON/OFF設定を変更する意志があると考えられるので、S307において、OKキー27が押下されたか否かを判断する。
OKキー27が押下されない場合には(S307:No)、ユーザがON/OFF設定を変更する可能性があるので、S304に戻って待機する。
一方、OKキー27が押下された場合には(S307:Yes)、ON/OFF設定をON設定に確定させることを意味するので、S308において、EEPROM34のON/OFF設定記憶手段42をON設定に書き換える。その後、図5のS3に戻る。
これに対して、S303において、S302でRAM33に取得したON/OFF設定がOFF設定であると判断した場合には(S303:OFF)、S309以降の処理を行う。S309以降の処理は、S304〜S308の処理と同様であるので、ここでは簡単に説明する。
液晶ディスプレイ30には、現在の設定がOFF設定であることとON/OFF設定を変更することを確認する確認メッセージが表示されている。このとき、ユーザがナビゲーションキー26によって、例えば液晶ディスプレイ30に表示されたカーソルの位置をOFF設定からON設定に移動させた場合には(S309:Yes)、S310において、S302でRAM33に取得したOFF設定をON設定に書き換えた後、S304へ進み、FAX送信プレビュー表示のON/OFF設定をON設定にする処理を行う。一方、ナビゲーションキー26が操作されなかった場合には(S309:No)、S311において、ON/OFF設定の変更を中止するか否かをユーザに確認した後、S312において、ON/OFF設定をOFF設定に確定してよいかユーザに確認する。この場合に、ユーザがFAX送信プレビュー表示のON/OFF設定をOFF設定にすることを選択すれば(S11:NO、S312:Yes)、S308において、ON/OFF設定記憶手段42をOFF設定に書き換えた後、図5のS3に戻る。
このようにして図5に示すS3の処理が終了したら、図5のS4において、FAX送信プレビューモード設定処理を行う。FAX送信プレビューモード設定処理は、FAX送信する原稿を第1モードでプレビュー表示するか、第2モードでプレビュー表示するかをユーザに選択させるものである。
FAX送信プレビューモード処理について図7を参照して具体的に説明する。図7は、図5に示すFAX送信プレビューモード設定処理を示すフロー図である。
FAX送信プレビューモード設定処理は、S401において、FAX送信プレビューモードを設定変更する指示が入力されたか否かを判断する。例えば、ユーザが切替キー25を操作してFAXモードに切り替えると、FAX送信のメニューに設定項目「FAX送信プレビューモードの設定変更」が表示される。ユーザがナビゲーションキー26を操作して設定項目「FAX送信プレビューモードの設定変更」を選択せず、FAX送信プレビューモード設定変更指示を入力しない場合には(S401:No)、現在のモード設定を変更する必要がないので、そのまま図5のS4に戻る。
一方、ユーザがナビゲーションキー26を操作して設定項目「FAX送信プレビューモードの設定変更」を選択し、FAX送信プレビューモード設定変更指示を入力した場合には(S401:Yes)、S402において、EEPROM34のモード設定記憶手段43に記憶されているモードをRAM33に一時的に記憶する。そして、S403において、RAM33に記憶したモードが第1モードであるか第2モードであるかを判断する。現在設定されているモードによって液晶ディスプレイ30に表示する内容が異なるからである。
RAM33に記憶したモードが第1モードであると判断した場合には(S403:第1モード)、例えば、第1モードと第2モードを並べて液晶ディスプレイ30に表示し、第1モードの位置にカーソルを表示することにより、現在のモード設定が第1モードであることをユーザに知らせる。この場合、S404において、ユーザがナビゲーションキー26を操作してモード設定を変更したか否かを判断する。
例えば、ユーザがナビゲーションキー26を操作して液晶ディスプレイ30に表示されるカーソルの位置を第1モードから第2モードに移動させると(S404:Yes)、S405において、RAM33に記憶した第1モードを第2モードに書き換えた後、S409へ進む。
一方、ユーザがナビゲーションキー26を操作しない場合には(S404:No)、S406において、キャンセルキー28が押下されたか否かを判断する。キャンセルキー28が押下され、FAX送信プレビューモードの設定変更処理が中止された場合には(S406:Yes)、モード変更する意志がユーザにないと考えられるので、そのまま図5のS4に戻る。
しかし、ユーザがキャンセルキー28を押下せず、FAX送信プレビューモードの設定変更処理が継続される場合には(S406:No)、モード変更の意志がユーザにあると考えられるので、S407において、OKキー27が押下されたか否かを判断する。OKキー27が押下されない場合には(S407:No)、ユーザがモード変更する可能性が残っているので、S404に戻って処理を繰り返す。
一方、OKキー27が押下された場合には(S407:Yes)、ユーザがFAX送信プレビューモードを第1モードに設定することを意図しているので、S408において、モード設定記憶手段43のモード設定を第1モードに書き換える。その後、図5のS4に戻る。
これに対して、S403において、RAM33に記憶したモードが第2モードであると判断した場合には(S403:第2モード)、現在のFAX送信プレビューモードの設定が第2モードであることを液晶ディスプレイ30に表示し、S409において、ナビゲーションキー26が操作されたか否かを判断する。ナビゲーションキー26を操作して液晶ディスプレイ30上でモード設定を第1モードに切り替えた場合には(S409:Yes)、S410において、RAM33に記憶した第2モードを第1モードに書き換え、S404へ進む。S404以降の処理は上述したので説明を割愛する。
一方、ユーザがナビゲーションキー26を操作しない場合には(S409:No)、S411へ進み、モード設定の変更を継続するかをユーザに確認する。そして、継続する場合には(S411:Yes)、S412において、モード設定を第2モードに確定するかユーザに確認する。ユーザがモード設定を第2モードに確定するようにOKキー27を押下すると(S412:Yes)、S408において、モード設定記憶手段43のモード設定を第2モードに書き換える。その後、図5のS4に戻る。
尚、本実施形態では図5のS4及び図7に示す処理が「選択手段」に相当する。
このようにして図5のS4に示す処理が終了すると、図5のS5において、ユーザがスタートキー29を押下して、FAX送信開始指示を入力したか否かを判断する。ユーザがスタートキー29を押下せず、FAX送信開始指示が入力されない場合には(S5:No)、S3に戻って待機する。一方、ユーザがスタートキー29を押下し、FAX送信開始指示が入力された場合には(S5:Yes)、S6へ進み、原稿を読み取ってFAX送信する動作に移る。
よって、上述したS3〜S5の処理は、FAX送信のために読み取った原稿をFAX送信前に液晶ディスプレイ30にプレビュー表示して確認するか否か、またプレビュー表示するなら第1モードと第2モードとの何れの方法で実行するのかについて、複合機1の待機中にユーザが自由に設定できるようにするために行う。言い換えれば、FAX送信する者は、FAX送信時に読み取り原稿のプレビュー表示を任意に設定することができる。
図5のS6において、ON/OFF設定記憶手段42の設定がON設定であるかOFF設定であるかを判断する。OFF設定である場合には(S6:OFF)、読み取った原稿をプレビュー表示する必要がないので、S7とS8の処理において全ての原稿を読み取った後、S17へ進み、読込済みのデータをFAX送信する。その後、S3へ戻って待機状態になる。
これに対して、ON/OFF設定記憶手段42の設定がON設定である場合には(S6:ON)、S9において、モード設定記憶手段43の設定が第1モードと第2モードの何れであるかを判断する。
<第1モードを選択した場合の画像表示処理動作>
第1モードに設定されている場合には(S9:第1モード)、全ての原稿を読み取った後に、読み取った画像を1つずつユーザに確認させる。
S10において、原稿を1ページ読み込み、読み込んだ画像データをRAM33に記憶する。そして、S11において、次ページがあるか否かを判断する。次ページがある場合には(S11:Yes)、S10に戻って次のページの原稿を読み込む。次ページがない場合には(S11:No)、S12へ進む。つまり、S10、S11により全ての原稿が読み取られる。この意味でS10,S11の処理が「読込手段」に相当する。
原稿読込方法としては、例えばADF機構21を用いる方法がある。具体的には、ユーザが原稿給紙トレイ21に10枚の原稿を揃えてセットし、スタートキー29を押下すると、ADF機構21が最上面の原稿から1枚ずつプラテンガラス18へ自動で送り出す。スキャナ部19は、原稿が送り出されるタイミングに合わせて原稿を読み込む。複合機1は、原稿給紙トレイ21に原稿がなくなると、次ページがないと判断する。
また原稿読込方法の別例として、例えば手動で原稿を読み取る方法がある。具体的には、ユーザが原稿カバー20を開いてプラテンガラス18に原稿を1枚載置した後、原稿カバー20を閉じてスタートキー29を押下することにより原稿読込開始指示を複合機1に与える。すると、スキャナ部19が作動してプラテンガラス18に置かれた原稿の画像を1枚分読み込む。そして、ユーザは、原稿20を開いて1ページ目の原稿を2ページ目の原稿に交換し、再び原稿カバー20を閉じてスタートキー29を押下する。すると、スキャナ部19が2ページ目の原稿を読み込む。この手順を繰り返して10ページ分の原稿を読み込み終わったときに、ユーザがOKキー27を押下すると、複合機1は次ページがないと判断する。
このようにして全ての原稿の読み込みが完了したら(S11:No)、S12において、読み取った原稿のうち1ページ目の原稿にかかる画像データを液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S13において、「読取り画像はOKか?」との確認メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S14において、OKキー27又はキャンセルキー28が押下されたか否かを判断する。S13、S14の処理は、原稿の読取り状態を1ページずつ液晶ディスプレイ30に表示してユーザに確認させるために行う。この意味で、S13の処理が「第1表示制御手段」及び「表示手段」に相当する。
この場合に、例えば、液晶ディスプレイ30に表示される原稿の順番が間違っていたときには、ユーザはキャンセルキー28を押下する(S14:Cancelキー)。すると、複合機1は、原稿の読取り不良を認識し、S16において、S10とS11の処理で読み込んだ全ての画像データを消去する。その後、S3へ戻って待機状態になる。
一方、ユーザは、液晶ディスプレイ30に表示される画像を見て原稿が適切に読み込まれたことを確認したときには、OKキー27を押下する(S14:OKキー)。すると、複合機1は、S15へ進み、S10とS11の処理で読み込んだ画像を全頁表示したか否かを判断する。全頁表示していないと判断した場合には(S15:No)、S12に戻り、次ページの原稿にかかる画像データを液晶ディスプレイ30に表示し、読取り状態の確認をユーザに促す。S12以降の処理は上述の通りであるので説明を割愛する。
しかし、全頁表示したと判断した場合には(S15:Yes)、S17において、全ての原稿の読取り状態が良好である確認をユーザがしているので、読み込んだ原稿をファクシミリ装置5宛にFAX送信する。その後、S3に戻って待機状態になる。
よって、S14〜S15の処理は、原稿の読取り状態をユーザに確認させ、読み取った原稿をFAX送信するか否かの判断をユーザに仰ぐために行われる。特に、S14、S15の処理は、ユーザが全ての原稿について読取り状態が良好であれば次ページ原稿の画像データを表示させる点で、「表示指示手段」又は「確認手段」に相当する。また、S14、S16の処理は、1枚でも読み取り不良の原稿があれば、読み取った原稿の画像データを全て破棄する点で、「破棄手段」に相当する。また更に、S15、S17の処理は、全ての原稿の読取り状態が良好であることが確認されると、読み込んだ原稿をFAX送信する点で、「送信制御手段」に相当する。
<第2モードを選択した場合の画像表示動作>
これに対して、モード設定記憶手段43の設定が第2モードであると判断した場合には(S9:第2モード)、原稿を1枚読み取る毎に読み取った原稿を液晶ディスプレイ30に表示して、読取り状態をユーザに確認させる。
すなわち先ずS18において、原稿を1ページ読み込み、読み込んだ画像データをRAM33に記憶する。そして、S19において、S18で読み取った1ページ分の原稿画像を液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S20において、「読み取り画像は、OKか?」との確認メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S21において、OKキー27又はキャンセルキー28が押下されたか否かを判断する。S19〜S21の処理は、原稿の読取り状態をユーザに確認させるために行う。キャンセルキー28が押下されたと判断した場合には(S21:Cancelキー)、S16へ進み、それまで読み込んだ原稿の画像データを消去する。そして、S3に戻って待機状態になる。
しかし、OKキー27が押下されたと判断した場合には(S21:OKキー)、S22において、次ページはあるか否かを判断する。次ページがあると判断した場合には(S22:Yes)、S18へ戻り、次ページの原稿読み込みを促す。次ページがないと判断した場合には(S22:No)、S17において、原稿読み込み済みの画像データをファクシミリ装置5宛に送信する。つまり、全ての原稿の読取り状態が良好であることを確認すると、原稿をFAX送信する。その後、S3に戻って待機状態になる。
よって、第2モードが選択された状態で、例えばADF機構21を利用して原稿を自動で読み取る場合には、原稿給紙トレイ22からプラテンガラス18に原稿を1枚送り出した後にADF機構21を一時停止させ、スキャナ部19が読み取った原稿の画像をユーザが確認してOKキー27を押下してから、ADF機構21の一時停止を解除して次の原稿をプラテンガラス18へ送り出すようにする。原稿給紙トレイ22にセットされた原稿をADF機構21が全て送り出す前に、ユーザがキャンセルキー28を押下した場合には、それまで読み込んだ原稿の画像データを消去した後、待機状態に戻る。しかし、原稿給紙トレイ22の原稿を全て読み込終わり、最後の原稿の読取り画像についてユーザがOKキー27を押下すると、読み取った原稿をFAX送信する。
一方、第2モードが選択された状態で、例えばユーザが手動で原稿を読み取る場合には、ユーザがスタートキー29を押下して原稿を読み取ると、読み取った原稿の画像が液晶ディスプレイ30に表示される。ユーザが液晶ディスプレイ30の画像を見てキャンセルキー28を押下した場合には、それまで読み込んだ原稿の画像を全て消去した後、待機状態に戻る。しかし、OKキー27を押下しながら最後まで原稿を読み込むと、読み込んだ原稿をFAX送信する。
尚、本実施形態における第2モードの場合、S19の処理が「第2表示制御手段」又は「表示制御手段」に相当する。また、S19〜S21の処理が「確認手段」に相当する。また、S21、S16の処理が「破棄手段」に相当する。更に、S22とS17の処理が「送信制御手段」に相当する。
<作用効果>
従って、本実施形態の複合機1は、ユーザがADF機構21にセットした原稿又はユーザが手動でプラテンガラス18に載置して読み取らせる原稿の全てを原稿読取ユニット12が読み込んだ後に、読み込んだ原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に1ページずつ表示させる第1モードと、ADF機構21によって自動で又はユーザの手作業による手動で原稿をプラテンガラス18に1枚載置し、その1枚の原稿を画像読取ユニット12が読み込む毎に、読み込んだ原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に表示させる第2モードとを選択可能にしている(図5のS4及び図7参照)。そのため、第1モードと第2モードを切り替えるだけで原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に表示する方法を変更することができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
具体的には、原稿を直ぐに取り戻したい場合や、FAX送信する画像をひとまとめに連続して確認したい場合には、ユーザは第1モードを選択する。この場合、原稿を全て読み込んだ後に、1枚ずつ原稿の画像データを確認するので、10枚の原稿を直ぐに取り戻すことができる。また、原稿を1枚読み込んでその画像データを確認してから次ぎの原稿を読み込むという手間がかからない。
これに対して、例えば、FAX送信する原稿の枚数が多く、ページ順序の間違いやページ漏れ等の原稿読取り不良を早期に発見したい場合には、ユーザは第2モードを選択する。この場合、原稿を読み取る毎に読取り状態を確認するので、読取り不良を確認した時点で原稿の読み込みを中止し、やり直すことができる。そのため、原稿の無駄な読み取り時間や読取り不良に早期に対応することができる。
上記のように、ユーザは、プレビューモードの使用目的などに合わせて第1モードと第2モードを適宜使い分けることができ、使い勝手が良い。これに加えて、画像データを確認するスピードは人によって異なる。しかし、本実施形態の複合機1であれば、ユーザがOKキー27を押下するタイミングに合わせて画像を順次切り替えるので(図5のS14:OKキー、S21:OKキー参照)、例えば、原稿の読み込みスピードに合わせて原稿の画像データを表示する場合と比べて、読取り状態の確認ミスを減らしたり、ユーザの負担を減らすことができる。
また、本実施形態の複合機1によれば、第1モードが選択されたときには(図5のS9:第1モード参照)、ユーザが原稿の読取り状態を確認してOKキー27を押下すると、次ページ原稿の画像データが液晶ディスプレイに自動的に表示されるので(図5のS14:OKキー、S15:NO、S12参照)、原稿を1枚読み込む毎にその原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に表示させるための操作をする場合と比べて、操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の複合機1によれば、第2モードが選択されたときには(図5のS9:第2モード参照)、画像読取ユニット12が原稿を1枚読み込む毎に、読み込んだ原稿に対応する画像データを液晶ディスプレイ30に表示させるので(図5のS18、S19参照)、原稿枚数が多い場合でも、ユーザが原稿の読み込み状況を1枚ずつ確実に確認することができる。
また、本実施形態の複合機1は、液晶ディスプレイ30が表示する原稿の画像データが不適切であることをユーザが確認し、キャンセルキー28を押下したときに、不適切と確認された画像データを含め、読み込んだ全ての原稿の画像データを破棄する(図5のS14:Cancelキー、S21:Cancelキー、S16参照)。そのため、本実施形態の複合機1によれば、適切に読み込んだ原稿の画像データのみを残し、良好な読み込み品質を確保することができる。
また、本実施形態の複合機1は、例えばFAX送信するときに、読み取った全ての原稿について読取り状態が適切であることをユーザがOKキー27を押下して確認した場合に限って、外部のファクシミリ装置5に原稿の画像データをFAX送信する(図5のS14:OKキー、S15:Yes、S17、S21:OKキー、S22:NO、S17参照)。FAXは、本来、相手方に受信されなければ読取り状態が分からない。しかし、本実施形態のように、FAX送信前に原稿の読取り状態をユーザが良好であると確認した場合のみFAX送信するようにすれば、相手方にも良好な状態でデータ受信される。よって、本実施形態の複合機1によれば、原稿の送信ミスを低減することができる。
また、本実施形態の画像データ表示プログラム41は、原稿を全て読み込んだ後に画像データを液晶ディスプレイ30に表示させる第1モードと、原稿を1枚読み込む毎に画像データを液晶ディスプレイ30に表示させる第2モードとをユーザに選択させ、ユーザが選択したモードに従って液晶ディスプレイ30に画像データを表示させるように複合機1を機能させる(図5のS9:第1モード、S10〜S12、S9:第2モード、S18〜S19参照)。そのため、本実施形態の画像データ表示プログラム41は、第1モードと第2モードとを切り替えるだけで複合機1の液晶ディスプレイ30に表示させる画像データの表示方法を変更することができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態の画像データ表示プログラム41によれば、第2モードを選択したときに、画像読取ユニット12が原稿を1枚読み込む毎に読み込んだ原稿に対応する画像データを液晶ディスプレイ30に表示させるように複合機1を機能させるので(図5のS18,S19参照)、複合機1に読み取らせる原稿枚数が多い場合でも、ユーザが原稿の読み込み状況を1枚ずつ確実に確認することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の画像読込装置及び画像データ表示プログラムの第2実施形態について図面を参照して説明する。
第2実施形態の画像読込装置1A及び画像データ表示プログラム41Aは、原稿を1枚ずつ読み取る毎に読み取った原稿の画像を液晶ディスプレイ30に表示し、読取り不良があるときにはその場で原稿の再読込みをして読み込んだ原稿を差し替える点で、読取り不良が生じたときに全てのデータを消去する第1実施形態と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については図面及び説明に同一符号を用い、説明を適宜省略する。
図8は、第2実施形態に係る複合機1Aが使用する画像データ表示プログラム41Aのフロー図である。
画像データ表示プログラム41Aは、1枚ずつ原稿を読み取る度に読み取った画像データを表示するため、予め第2モードを選択して作成されている。よって、画像データ表示プログラム41Aは、第1実施形態のようにモード設定記憶手段43の設定確認(図5のS2)や、FAX送信プレビューモード設定処理(図5のS4)を行わず、FAX送信プレビュー表示のON/OFF設定のみを監視して待機している(図8のS1、S3参照)。
FAX送信開始指示が与えられると(S5:Yes)、S1001において、原稿の読み取り枚数をカウントするページカウンタPAGEにゼロを代入する。そして、FAX送信プレビュー表示がON設定されているときには(S6:ON)、S1002において、ページカウンタPAGEに1を追加し、1枚目の原稿を読み込むことを確認する。そして、S18〜S20において、原稿を1ページ読み込み、読み取った原稿の画像データを液晶ディスプレイ30にプレビュー表示してユーザの確認を促す。そして、S21、22において、プレビュー表示した原稿の読取り状態が適切であるとユーザが判断したときに、次ページの原稿があれば、S1002に戻ってページカウンタPAGEに1を追加して、2ページ目の原稿を読み取ることを確認する。S1002及びS18〜S22の処理を繰り返してFAX送信する原稿を読み取っていく。
この原稿読み取り作業中に、例えば、原稿の順番が間違っていたり、原稿が斜行してしまうなどの不具合が生じうる。このような不具合をユーザが液晶ディスプレイ30で確認した場合には、読取り不良確認時点でキャンセルキー28を押下する(S21:Cancelキー)。すると、複合機1は、S1003において、「NG原稿を再セットして下さい。」との案内メッセージを液晶ディスプレイ30に表示し、S1004において、ユーザのキー入力を待つ。原稿を再読込みするか否かの判断をユーザに仰ぐためである。
ユーザが原稿を再読込みする場合には、読取り不良を生じた原稿を原稿給紙トレイ22に戻したり、プラテンガラス18に載置し直してから、OKキー27を押下する(S1004:OKキー)。すると、S1005において、先に読み取った原稿データを消去した後、S18に戻る。そして、S18以降の処理で、読取り不良を生じた原稿を再読込みする。再読込みした原稿についても、S19,S20,S21に示すように読取り状態をユーザに確認させる。
再読込みした原稿の読取り状態が良ければ(S21:OKキー)、S22へ進み、次ページの処理に移る。しかし、再読込みした原稿の読み取り状態が悪ければ(S21:Cancelキー)、S1003へ進み、再々読込みを促す。ユーザが原稿をセットし直せば、S1005以降の処理を再度行う。よって、ユーザは、原稿の再読込みを何度でも行うことができる。
一方、ユーザがキャンセルキー28を押下し、原稿読み込みを中止した場合には、S16において、それまでに読み込んだ原稿の全ての画像画像データを消去し、S3に戻って待機する。
尚、本実施形態では、S21の処理が「確認手段」に相当する。また、S1005の処理が「破棄手段」に相当する。
<作用効果>
よって、本実施形態の複合機1Aによれば、第2モードを選択し、原稿を1ページ読み込む毎にその読取り状態を確認するが、読取り不良が生じたときには、読取り不良を生じた原稿だけを再読込みする(S1002、S18、S19、S20、S21:Cancelキー、S1003、S1004、S1005、S18参照)。よって、読取り不良が生じたときにその場で原稿を再読込みすることができ、作業性が良い。
(第3実施形態)
続いて、本発明の画像読込装置及び画像データ表示プログラムの第3実施形態について図面を参照して説明する。
第3実施形態の画像読込装置1B及び画像データ表示プログラム41Bは、読取り不良を生じた原稿の画像データを再読込みした原稿の画像データを置き換える点で、読取り不良が生じたときに全ての画像データを消去して再読込みさせる第1実施形態と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については図面及び説明に同一符号を用い、説明を適宜省略する。
<複合機の電気制御構成>
図9は、複合機1Bの電気ブロック図である。
複合機1Bは、RAM33にNGページメモリ44が設けられている。NGページメモリ44は、複数のアドレスが設けられ、読取り不良を生じた原稿のページ数が各アドレスに記憶される。アドレスは、少なくとも複合機1の処理可能枚数に対応していることが望ましく、本実施形態では、0〜99のアドレスを設けて原稿100枚分に対応できるようにしている。
<FAX送信動作>
図10は、図9に示す画像データ表示プログラム41Bのフロー図である。
画像データ表示プログラム41Bは、FAX送信開始指示を入力すると(S5:Yes)、S2001において、読み取った原稿のページ数をカウントするページカウンタPAGEと、NGページメモリのアドレスをカウントするNGページカウンタNG_PAGEと、液晶ディスプレイ30に表示した画像のページ数をカウントするDISPページカウンタDISP_PAGEとにゼロを代入する。この処理により、原稿を1枚も読み込んでいない状態、読込み不良を生じた原稿の枚数をカウントしていない状態、読み込んだ原稿の画像を1ページ分もプレビュー表示していない状態を確認する。
そして、S2002において、NGページメモリ44に設けた各アドレス(0〜99)にゼロを記憶させる。この処理により、読取り不良を生じた原稿に関するデータがNGページメモリ44に何も記憶されていない状態にする。
<第1モードを選択した場合の画像表示動作>
ON/OFF設定記憶手段42の設定がON設定であり(S6:ON)、モード設定記憶手段43のモードが第1モードである場合には(S9:第1モード)、全ての原稿を読み取った後に、読み取った原稿の画像データを1ページ分ずつ液晶ディスプレイ30に表示し、読取り不良を生じた原稿があるときにはその原稿を特定して記憶する。
すなわち先ず、S2003において、ページカウンタPAGEに1を加算し、1枚目の原稿を読み取ることを確認する。そして、S10において1ページ目の原稿を読み取り、S11において次ページ目の原稿があるか否かを判断する。次ページがある場合には、S2003に戻って、ページカウンタPAGEに1を追加し、2ページ目の原稿を読み取ることを確認する。このようにしてS2003、S10、S11の処理を繰り返し、原稿の読み込み枚数を確認しながら全ての原稿を読み込む。
全ての原稿を読み込んだら(S11:No)、S2004において、DISPページカウンタDISP_PAGEに1を追加し、読み取った原稿のうち1ページ目を液晶ディスプレイ30に表示することを確認する。
そして、S2005において、DISPカウンタDISP_PAGEが示すページに対応する原稿の画像データを液晶ディスプレイ30にプレビュー表示する。そして、S13において、「読取り画像はOKか?」との確認メッセージを液晶ディスプレイ30に表示し、読取り状態の可否判断をユーザに促す。OKキー27が押下されたと判断した場合には(S14:OKキー)、読み取った原稿の読取り状態が適切であるとユーザが判断しているので、そのままS2008へ進む。
しかし、読み込んだ原稿が斜行する場合や表裏が逆の原稿を含む場合など読取り不良を生じた原稿がある場合には、読取り不良を生じた原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に表示させた状態でユーザはキャンセルキー28を押下する(S14:Cancelキー)。この場合には、S2006において、DISPカウンタDISP_PAGEが示すページ数をNGページカウンタNG_PAGEが示すNGページメモリ44のアドレスに記憶する。この時点では、NGページメモリのアドレス[0]、すなわち最初の領域に読取り不良を生じた原稿のページ数(例えば、1ページ)が記憶される。それから、S2007において、NGページカウンタNG_PAGEに1を追加し、S2008へ進む。
そして、S2008において、DISPカウンタDISP_PAGEが示すページ数とページカウンタPAGEが示すページ数が一致するか否かを判断する。つまり、読み込んだ全ての原稿について液晶ディスプレイ30に画像表示したか否かを判断する。全ページの原稿を画像表示していないと判断した場合には(S2008:No)、S2004に戻り、次ページ原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に表示する準備をする。一方、全ページの原稿を画像表示したと判断した場合には(S2008:Yes)、図11のS2012へ進む。
<第2モードを選択した場合の画像表示動作>
これに対して、S9において、モード設定記憶手段43の設定が第2モードであると判断した場合には(S9:第2モード)、原稿を読み取る毎に読み取った原稿の画像データを液晶ディスプレイ30に表示し、読取り不良を生じた原稿があるときにはその原稿を特定して記憶する。
すなわち先ず、S2009において、ページカウンタPAGEに1を追加した後、S18に進む。そして、S18〜S21の処理により、原稿を1枚読み取る毎に読み取った画像を液晶ディスプレイ30に表示し、読取り状態の可否をユーザに確認させる。
原稿の読取り状態が良好であり、ユーザがOKキー27を押下した場合には(S21:OKキー)、そのままS22へ進む。
しかし、原稿の読取り状態が不良であり、ユーザがキャンセルキー28を押下した場合には(S21:Cancelキー)、S2010において、ページカウンタPAGEが示すページ数を、NGページカウンタNG_PAGEが示すNGページメモリ44のアドレスに記憶する。これにより、読取り不良を生じた原稿のページ数が特定される。それから、S2011において、NGページカウンタNG_PAGEに1を追加し、S22へ進む。
そして、S22において、次ページがあると判断した場合には(S22:Yes)、S2009に戻って、次ページ原稿を読み込む準備をする。一方、次ページがないと判断した場合には(S22:No)、図11のS2012へ進む。
<原稿の再読込動作>
図11は、図10に示すフローのサブフローである。
図11のS2012においては、NGページメモリ44のアドレスを示す変数iにゼロを代入する。変数iは、NGページメモリ44に記憶されるデータを配列順にサーチするために用いられる。変数iにゼロを置いておくことにより、NGページメモリ44を最初の領域からサーチできるようになる。
そして、S2013において、NGページメモリ44の最初の領域からi番目のアドレスに格納されているページ数を取得し、取得したページ数を特定して原稿をセットする案内メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。例えば、NGページメモリ44のアドレス[0]にページ数「5」が記憶されているときには、5ページ目の原稿に読取り不良があったことを意味するので、「5ページ目の原稿をセットしてください。」との案内メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。
そして、S2014において、スタートキー29が押下されたか否かを判断する。ユーザが原稿をセットし直したか否かを確認するためである。スタートキー29が押下されない場合には(S2014:No)、S2013に戻り、スタートキー29が押下されるまで待機する。
一方、ユーザがADF機構21に読取り不良の原稿を戻したり、或いは、読取り不良を生じた原稿をプラテンガラス18に置き直すなどして、読取り不良を生じた原稿をセットし直し、スタートキー29を押下した場合には(S2014:Yes)、S2015において、原稿を1ページ読み込む。そして、S2016において、読取った原稿の画像データを液晶ディスプレイ30にプレビュー表示する。そして、S2017において、「読取り画像はOKか?」との確認メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S2018において、OKキー27又はキャンセルキー28が押下されたか否かを判断する。このS2015〜S2018の処理により、読取り不良を生じた原稿を再読込みし、再読込みした原稿の画像データをユーザが液晶ディスプレイ30で確認できるようになる。
この場合に、ユーザがキャンセルキー28を押下した場合には(S2018:Cancelキー)、ユーザが原稿を再読込みしてまで原稿の読み込みを継続する意志がないと考えられるので、S16へ進み、それまでに読み込んだ原稿の画像データを全て消去する。そして、図10のS3に戻り、待機状態になる。
しかし、ユーザがOKキー27を押下した場合には(S2018:OKキー)、ユーザが読取り不良の原稿を再読込みして原稿の読み込みを継続する意志があると考えられるので、S2019において、NGページメモリ44のi番目のアドレスに記憶されるページ数に対応する原稿の画像データを、S2015で再読込みした画像データに入れ替える。そして、S2020において、iに1を追加し、NGページメモリ44の次の領域に記憶されるデータを探索する準備をしておく。そして、S2021において、S2020で設定された変数iと、NGページカウンタNG_PAGEが示すアドレスとが一致するか否かを判断する。つまり、S2020とS2021の処理により、NGページメモリ44に探索すべきページが残っているか否かを判断する。
S2021において、S2020で設定された変数iと、NGページカウンタNG_PAGEが示すアドレスとが一致しないと判断した場合には(S2021:No)、S2013に戻り、読取り不良を生じた次の原稿を再読込みする準備をする。
一方、S2021において、S2020で設定された変数iと、NGページカウンタNG_PAGEが示すアドレスとが一致すると判断した場合には(S2021:Yes)、S17へ進み、読み取った原稿をFAX送信する。その後、図10のS3へ戻り、待機状態になる。
尚、上記第3実施形態では、読み込んだ原稿のデータ及び再読込みした原稿のデータはRAM33に記憶される。そのため、RAM33が「第1記憶手段」と「第2記憶手段」に相当する。そして、図11のS2019が「置換手段」に相当する。また、NGページメモリ44が「識別手段」に相当する。更に、図11のS2013が「指定表示手段」に相当する。
<作用効果>
従って、本実施形態の複合機1Bは、読取り不良が生じたときに、読取り不良が生じた原稿のページ数を記憶しておき(図10のS2006,2007、S2020、S2011参照)、原稿読み取り後に、読取り不良を生じた原稿のページ数を液晶ディスプレイ30に表示する(図11のS2013参照)。ユーザが液晶ディスプレイ30に表示されるページの原稿をセットし直して原稿を再読込みすると、再読込みした原稿の画像データが、先に読み込んだ原稿の画像データと置き換えられる(図11のS2019参照)。よって、本実施形態の複合機1Bによれば、読み込みが良好に行われた画像データのみを効率良くRAM33に蓄積することができる。また、原稿読み取り後に再読込操作をまとめて行うので、作業性が良い。
また、本実施形態の複合機1Bは、NGページメモリ44のアドレスに記憶されるページ数から、読み込んだ原稿の中でどのページが読取り不良を生じた原稿であるか特定することが可能である。そのため、原稿の再読込み時には、NGページメモリ44が記憶するページ数に従って、再読込みする原稿を指定した確認メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。よって、本実施形態の複合機1によれば、ユーザは、原稿読み取り後に再読込操作をまとめて行うときに、読取り不良を生じた原稿をより分けて覚えておく必要がなく、液晶ディスプレイ30の表示を見れば、再読込みする原稿のページ数を容易に確認することができる。そして、再読込み時には、液晶ディスプレイ30に表示されたページの原稿を再読込みすればよいので、再読込みにかかるユーザの負担を軽減して作業性を良くすることができる。
(第4実施形態)
続いて、本発明の画像読込装置及び画像データ表示プログラムの第4実施形態について図面を参照して説明する。
第4実施形態の画像読込装置1C及び画像データ表示プログラム41Cは、読み取り不良を生じた原稿を再読込みして、画像データを差し替える点で第3実施形態と共通する。しかし、第4実施形態の画像読込装置1C及び画像データ表示プログラム41Cは、読取り不良を生じたときに全ての原稿を読み直し、読み取り不良を生じた原稿の画像データを再読込みした原稿の画像データに置換する点で、読み取り不良を生じた原稿を1枚ずつ再読込みして画像データを置換する第3実施形態と相違する。よって、ここでは、第3実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については図面及び説明に同一符号を用い、説明を適宜省略する。
<画像表示動作>
図12は、第4実施形態に係る複合機1Cが使用する画像データ表示プログラム41Cのフロー図である。
図12に示す処理は、図10に示す処理と同様である。簡単に説明すると、FAX送信プレビュー表示がON設定されているときに、FAX送信表示プレービューのモードが第1モードである場合には、全ての原稿を読み取った後に読み取った原稿の読取り状態をユーザに1枚ずつ確認させ、ユーザが読取り不良を生じたと判断した原稿のページ数をNGページメモリ44に蓄積して記憶していく(S6:ON、S9:第1モード、S2002、S10、S11、S2004、S2005、S13、S14、S2006、S2007、S2008参照)。また、FAX送信プレビュー表示がON設定されているときに、FAX送信表示プレービューのモードが第2モードである場合には、原稿を1枚読み取る毎に読み取った原稿の読取り状態をユーザに確認させ、ユーザが読取り不良を生じたと判断した原稿のページ数をNGページメモリ44に蓄積して記憶していく(S6:ON、S9:第2モード、S2009、S18、S19、S20、S21、S2010、S2011、S22参照)。
<再読込動作>
図13は、図12に示すフローのサブフローである。
第1モード又は第2モードに従って全ての原稿について読取り状態を確認したら、図13のS3001において、「全ての原稿をセットし直してください。」との案内メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S3002において、ユーザがスタートキー29を押下したか否かを判断する。これは、ユーザが原稿をセットしたか否かを判断するために行う。
スタートキー29が押下されないと判断した場合には(S3002:No)、ユーザがスタートキー29を押下するまで待機する。
一方、ユーザが全ての原稿を原稿給紙トレイ22にセットし、スタートキー27を押下した場合には(S3002:Yes)、S3003において、NGページメモリ44の配列を示す変数iと送出ページカウンタPGにゼロを代入する。これの処理により、NGページメモリ44が最初の領域から探索されるようになる。また、ADF機構21が送り出す原稿のページ数を、送出ページカウンタPGが最初からカウントできる状態になる。
そして、S3004において、送出ページカウンタPGに1を追加した後、S3005において、NGページメモリ44のi番目のアドレスに記憶されるページ数と、送出ページカウンタPGが示すページ数とが等しいか否かを判断する。この判断は、読み込もうとしている原稿が読取り不良を生じた原稿であるか否かを判断するために行う。
NGページメモリ44のi番目に記憶されるページ数と、送出ページカウンタPGがカウントするページ数とが等しくないと判断した場合には(S3005:No)、当該原稿が読取り状態が適切であると判断できるので、S3006において、画像を読み取ることなく原稿を1枚排出する。それから、S3013に進む。
これに対して、NGページメモリのアドレスiに記憶されるページ数と、送出ページカウンタPGがカウントするページ数とが等しいと判断した場合には(S3005:Yes)、当該原稿が読込み不良を生じた原稿であるので再読込みする必要がある。そこで、S3007において、原稿を1枚読み込む。そして、S3008において、読取った原稿の画像データを液晶ディスプレイ30にプレビュー表示する。そして、S3009において、「読取り画像はOKか?」との確認メッセージを液晶ディスプレイ30に表示する。そして、S3010において、OKキー27又はキャンセルキー28が押下されたか否かを判断する。この判断は、原稿の読み込みを継続するか否かについてユーザの意志を確認するために行う。
キャンセルキー28が押下されたと判断した場合には(S3010:Cancelキー)、原稿読み込みを継続する意志がユーザにないと考えられるので、S16へ進み、それまで読み込んだ原稿の画像データを全て消去する。そして、図12のS3に戻り、待機状態になる。
しかし、OKキー27が押下されたと判断した場合には(S3010:OKキー)、原稿の読み込みを継続する意志がユーザにあると考えられる。そこで、S3011において、NGページメモリ44のi番目に記憶されているページに対応する原稿の画像データを、再読込みした原稿の画像データに入れ替える。それから、S3012において、アドレスiに1を追加し、読取り不良を生じた次の原稿の再読込みを準備する。その後、S3013へ進む。
S3013においては、次ページがあるか否かを判断する。次ページがあると判断した場合には(S3013:Yes)、S3004に戻り、次ページの原稿を読み込む準備をする。S3004以降の処理は上述したので説明を省略する。
一方、次ページがないと判断した場合には(S3013:No)、S3014において、送出カウンタPGが示すページ数と、ページカウンタPAGEが示すページ数とが一致するか否かを判断する。この処理は、原稿を再読込みするために原稿給紙トレイ22にセットした原稿の枚数が、最初に原稿読み込みした原稿の枚数に一致するか否かを判断することによって、ユーザが再読込みのために原稿給紙トレイ22に原稿を正しくセットしたか否かを判断するために行う。
送出ページカウンタPGが示すページ数と、ページカウンタPAGEが示すページ数とが一致すると判断した場合には(S3014:Yes)、S17において、読み込んだ原稿の画像データをFAX送信する。
これに対して、例えば、ADF機構21が原稿を2枚一緒に紙送りしたり、ユーザが原稿を入れ忘れた場合には、送出ページカウンタPGが示すページ数と、ページカウンタPAGEが示すページ数とが一致しない。この場合には(S3014:No)、原稿の読み込みを継続しても適切な読み込みをすることはできない。そこで、S3015において、「セットし直した原稿のページ数が異なります。」との警告メッセージを表示する。それから、S3016において、それまでに読み込んだ全ての原稿の画像データを消去する。その後、図12のS3に戻り、待機状態になる。
尚、上記第4実施形態において、読み込んだ原稿のデータ及び再読込みした原稿のデータはRAM33に記憶される。そのため、RAM33が「第1記憶手段」と「第2記憶手段」に相当する。そして、図13のS3011が「置換手段」に相当する。
<作用効果>
従って、本実施形態の複合機1Cは、読取り不良が生じたときに、読取り不良が生じた原稿のページ数をNGページメモリ44に記憶しておき(図12のS2006,2007、S2020、S2011参照)、原稿読み取り後に全ての原稿を原稿給紙トレイ22にセットし直して原稿を1枚ずつ送り出すときに、読取り不良を生じた原稿についてのみ再読込みを行う(図13のS3005:Yes、S3007参照)。そして、再読込みした原稿の画像データは、先に読み込んだ原稿の画像データと置き換えられる(図13のS3011参照)。よって、本実施形態の複合機1Cによれば、読み込みが良好に行われた画像データのみを効率良くRAM33に蓄積することができる。また、再読込み時に1枚ずつ原稿をセットする必要がなく、再読込処理に手間がかからない。
尚、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、上記実施の形態では、画像読込装置の一例として複合機1(1A,1B,1C)を挙げた。これに対して、コピー装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置など画像の読み込みを行うものを画像読込装置としてもよい。
(2)例えば、上記実施の形態では、第1モードと第2モードの選択などの操作を操作パネル23のキー類で指示したが、液晶ディスプレイ30に表示されるタッチパネルで指示するようにしてもよい。
(3)例えば、上記実施形態では、画像データを公衆回線網を介してファクシミリ送信する場合を例に挙げたが、インターネットFAXを利用して画像データを送信する場合や、LAN3を利用して他のパソコンに画像データを送信する場合などにも適用することができる。
(4)例えば、上記実施形態では、図5及び図8、図10、図12のS16に示すように、読み込んだデータを全て削除した後に待機状態に戻った。これに対して、読み込んだデータを全て削除した後に、原稿を最初から読み込み直すことをユーザに促す案内メッセージを液晶ディスプレイ30に表示し、その状態で或いはその後に待機状態に戻っても良い。
(5)例えば、上記実施形態では、各メッセージを液晶ディスプレイ30に表示したが、音声表示してもよい。
本発明の第1実施形態に係る複合機を含むネットワークシステムの概念図である。 図1に示す複合機の外観斜視図であって、画像読取ユニットを閉じた状態を示す。 図1に示す複合機の外観斜視図であって、画像読取ユニットを開いた状態を示す。 図1に示す複合機の電気ブロック図である。 図4に示す画像データ表示プログラムのフロー図である。 図5に示すFAX送信プレビューON/OFF設定設定処理を示すフロー図である。 図5に示すFAX送信プレビューモード設定処理を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る複合機が使用する画像データ表示プログラムのフロー図である。 本発明の第3実施形態に係る複合機の電気ブロック図である。 図9に示す画像データ表示プログラムのフロー図である。 図10に示すフローのサブフローである。 本発明の第4実施形態に係る複合機が使用する画像データ表示プログラムのフロー図である。 図12に示すフローのサブフローである。
符号の説明
1,1A,1B,1C 複合機(画像読込装置)
12 画像読取ユニット(読込手段)
30 液晶ディスプレイ(表示手段)
33 RAM(第1記憶手段、第2記憶手段)
41,41A,41B,41C 画像データ表示プログラム(選択手段、表示指示手段、第1表示制御手段、第2表示制御手段、確認手段、破棄手段、送信制御手段、置換手段、指示表示手段、読込手段、選択手段、表示制御手段)
44 NGページメモリ(識別手段)

Claims (9)

  1. 読込手段が原稿を読み込んで取得した画像データを表示手段に表示する画像読込装置において、
    前記読込手段が全ての原稿を読み込んだ後に、前記画像データを前記表示手段に表示させる第1モードと、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に前記画像データを前記表示手段に表示させる第2モードとを選択する選択手段を有することを特徴とする画像読込装置。
  2. 請求項1に記載する画像読込装置において、
    前記画像データの表示を指示する表示指示手段と、
    前記選択手段によって前記第1モードが選択されたときに、前記読込手段が取得した画像データを前記表示指示手段の指示に従って前記表示手段に順次表示させる第1表示制御手段と
    を有することを特徴とする画像読込装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する画像読込装置において、
    前記選択手段によって前記第2モードが選択されたときに、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に、読み込んだ原稿に対応する画像データを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段を有することを特徴とする画像読込装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載する画像読込装置において、
    前記表示手段が表示する画像データを確認する確認手段と、
    前記画像データが不適切であることを前記確認手段が確認したときに、不適切であることを確認された画像データを破棄する破棄手段と
    を有することを特徴とする画像読込装置。
  5. 請求項4に記載する画像読込装置において、
    前記画像データが適切であることを前記確認手段が確認したときに、外部装置に前記画像データを送信する送信制御手段を有すること
    を特徴とする画像読込装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載する画像読込装置において、
    前記読込手段が各原稿について読み込んだ画像データを記憶する第1記憶手段と、
    前記読込手段が再読込みした原稿の画像データを記憶する第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されている画像データを前記第2記憶手段に記憶されている画像データに置き換える置換手段と
    を有することを特徴とする画像読込装置。
  7. 請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載する画像読込装置において、
    再読込みする原稿を識別可能に記憶する識別手段と、
    前記識別手段に記憶された原稿を指定する表示を前記表示手段に行う指定表示手段と
    を有することを特徴とする画像読込装置。
  8. コンピュータを、
    原稿を読み込んで画像データを取得する読込手段と、
    前記読込手段が前記原稿を全て読み込んだ後に前記画像データを表示手段に表示させる第1モードと、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に前記画像データを前記表示手段に表示させる第2モードとを選択させる選択手段と、
    前記選択手段が選択したモードに従って前記表示手段に前記画像データを表示させる表示制御手段として機能させること
    を特徴とする画像データ表示プログラム。
  9. 請求項8に記載する画像データ表示プログラムにおいて、
    前記表示制御手段は、前記選択手段によって前記第2モードが選択されたときに、前記読込手段が前記原稿を1枚読み込む毎に読み込んだ原稿に対応する画像データを前記表示手段に表示させるものであること
    を特徴とする画像データ表示プログラム。
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