JP2007272746A - 勤務管理装置、および、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】労務に関する規則の遵守を促進する。
【解決手段】勤務管理サーバ100Aは、従業員の勤務実績を示す勤務実績情報を入退出管理サーバ100Bやクライアント200から取得して蓄積する。勤務管理サーバ100Aは、勤務実績情報をクライアント200から入力させるためのインタフェースを生成し、通信ネットワークNWを介してクライアント200に提供する。提供したインタフェースを介してクライアント200から勤務実績情報が入力されたことを契機に、勤務管理サーバ100Aは、蓄積されている各従業員の勤務実績情報と、労務に関する規則に基づいて規定される勤務実績の基準を示す基準情報と、に基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別し、抵触が判別された従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用するクライアント200に注意喚起のための情報を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、勤務管理装置、および、プログラムに関し、特に、勤務実績の適正化を実現するための勤務管理装置、および、プログラムに関する。
組織に属する組織員が使用する作業工程を複数のテーマ間で共有することにより、作業工程に費やした業務時間の管理を効率的におこなう手法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−187041号公報
しかしながら、特許文献1にある従来の工数管理手法では、労務に関する法規や規則の遵守が考慮されていなかったため、例えば、規定されている労働時間や残業時間の超過などを把握することができなかった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、労務に関する規則等の遵守を実現する勤務管理装置、および、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる勤務管理装置は、
従業員の勤務実績を示す勤務実績情報を取得して記憶装置に蓄積する勤務実績情報取得手段と、
労務に関する規則に基づいて規定される勤務実績の基準を示す基準情報を格納する基準情報格納手段と、
少なくとも、従業員間の監督−被監督関係を示す情報を含んだ従業員情報を格納する従業員情報格納手段と、
勤務実績情報を前記従業員が使用するクライアント装置から入力させるためのインタフェースを生成し、通信ネットワークを介して前記クライアント装置に提供するインタフェース提供手段と、
前記インタフェース提供手段が提供したインタフェースを介して前記クライアント装置から勤務実績情報が入力されたことを契機に、各従業員の前記勤務実績情報と、前記基準情報格納手段に格納されている基準情報とに基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別する労務状況判別手段と、
前記労務状況判別手段によって抵触が判別された従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用する前記クライアント装置に、注意喚起のための情報を送信するアラート手段と、
を備えることを特徴とする。
上記勤務管理装置において、
前記勤務実績情報取得手段は、各従業員の入退出日時情報を前記勤務実績情報として取得するとともに、前記インタフェース提供手段によって提供されたインタフェースを介して入力される各従業員の始終業時刻情報を前記勤務実績情報として取得し、
前記労務状況判別手段は、前記入退出日時情報と前記始終業時刻情報とに基づいて、サービス残業をおこなった従業員の有無を判別し、
前記アラート手段は、サービス残業をおこなった従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用する前記クライアント装置に、サービス残業の抑制を注意喚起するための情報を送信することが望ましい。
上記勤務管理装置において、
前記労務状況判別手段は、前記始終業時刻情報と、前記基準情報とに基づいて、各従業員の単位期間あたりの暫定労働時間を算出し、算出した暫定労働時間と前記基準情報とに基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別することが望ましい。
上記勤務管理装置において、
前記インタフェース提供手段は、労務に関する申請をおこなうためのインタフェースを作成して前記クライアント装置に提供し、
前記労務状況判別手段は、前記インタフェースを介しておこなわれた申請内容が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別することが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、
従業員の勤務実績を示す勤務実績情報を取得する機能と、
勤務実績情報を前記従業員が使用するクライアント装置から入力させるためのインタフェースを生成し、通信ネットワークを介して前記クライアント装置に提供する機能と、
前記インタフェース提供手段が提供したインタフェースを介して前記クライアント装置から勤務実績情報が入力されたことを契機に、記憶装置に蓄積されている各従業員の前記勤務実績情報と、労務に関する規則に基づいて規定される勤務実績の基準を示す基準情報と、に基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別する機能と、
少なくとも、従業員間の監督−被監督関係を示す情報を含んだ従業員情報に基づいて、抵触が判別された従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用する前記クライアント装置に、注意喚起のための情報を送信する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、勤務実績と労務に関する規則に基づく基準とに基づいて、規則に抵触する場合は注意喚起の情報を当事者と監督者に自動的に送信するので、労務に関する規則の遵守を促すことができる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明にかかる勤務管理システムを用いて、企業などの事業体(以下、「事業体BP」とする)の従業員の勤務管理をおこなう場合を例に説明する。
本実施の形態にかかる勤務管理システムを、図1を参照して以下説明する。図1は、本実施の形態にかかる勤務管理システム1の構成を模式的に示す図である。図示するように、勤務管理システム1は、通信ネットワークNWを介して相互に接続されたサーバ100とクライアント200から構成される。
通信ネットワークNWは、例えば、IEEE802.3などに準拠したLAN(Local Area Network:構内通信網)であり、サーバ100とクライアント200のそれぞれを相互に接続する。通信ネットワークNWは、例えば、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルに基づいて、サーバ100とクライアント200間のデータ伝送をおこなう。
ここで、サーバ100には、勤務管理サーバ100Aと入退出管理サーバ100Bが含まれ、クライアント200には、管理職用クライアント200Aと一般従業員用クライアント200Bが含まれる。サーバ100は、例えば、メインフレームやワークステーションなどの情報処理装置によって構成され、クライアント200は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成されている。
サーバ100とクライアント200の基本的な装置構成は略同様であるので、図2を参照して共通的な構成を説明する。図示するように、サーバ100およびクライアント200はそれぞれ、制御部10と、通信制御部20と、入力制御部30と、出力制御部40と、プログラム格納部50と、記憶部60と、から構成される。
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)など)から構成され、サーバ100またはクライアント200の各部を制御するとともに、プログラム格納部50に格納されている所定の動作プログラムに基づいて後述する各処理を実行する。
通信制御部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)やルータ、モデム、などといった所定の通信装置から構成され、サーバ100またはクライアント200と通信ネットワークNWとを接続し、通信ネットワークNWを介した通信をおこなう。
入力制御部30は、例えば、キーボードやポインティング・デバイスなどの所定の入力装置31を接続し、入力装置31から入力された指示などを制御部10に伝達する。
出力制御部40は、例えば、ディスプレイ装置やプリンタなどの所定の出力装置41を接続し、制御部10の処理結果などを必要に応じて出力装置41に出力する。
プログラム格納部50は、例えば、ハードディスク装置やROM(Read Only Memory)などといった所定の記憶装置から構成され、制御部10が実行する種々の動作プログラムが格納されている。プログラム格納部50に格納される動作プログラムは、サーバ100またはクライアント200の基本動作を司る任意のOS(Operating System:基本ソフトウェア)の他に、OSと協働して後述する各処理を実現するための動作プログラムを格納する。後述するサーバ100またはクライアント200による処理は、制御部10がこれらの動作プログラムを実行することで実現される。
記憶部60は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置などといった所定の記憶装置から構成され、本実施の形態にかかる勤務管理の実施に必要な種々のデータを格納する。サーバ100の記憶部60にはデータベースが構成され、勤務管理に必要な情報が蓄積されている(詳細後述)。
以上が、サーバ100とクライアント200に共通の構成である。以下、サーバ100についての上記各構成を示す場合は、その参照符号の先頭に「1」を付加し(例:制御部110)、クライアント200についての上記各構成を示す場合は、その参照符号の先頭に「2」を付加して(例:制御部210)示すものとする。
さらに、勤務管理サーバ100Aまたは管理職用クライアント200Aについての上記各構成を示す場合は、その参照符号の末尾に「A」を付加し(例:制御部110A、制御部210A)、入退出管理サーバ100Bまたは一般従業員用クライアント200Bについての上記各構成を示す場合は、その参照符号の末尾に「B」を付加して(例:制御部110B、制御部210B)示すものとする。
次に、サーバ100およびクライアント200によって異なる構成について説明する。まず、勤務管理サーバ100Aに特有の構成を以下説明する。
勤務管理サーバ100Aの制御部110Aは、記憶部160Aに格納されているプログラムを実行することで、図3に示す構成として機能する。すなわち、制御部110Aは、ウェブサーバ部111A、従業員情報管理部112A、実績情報取得部113A、アラート処理部114A、メールサーバ部115A、などとして機能する。
ウェブサーバ部111Aは、例えば、通信ネットワークNWに接続されたクライアント200からアクセス可能なウェブページを生成し、通信制御部120Aとの協働により、各クライアント200からのアクセスに応じて作成されたウェブページを提供する。本実施の形態では、事業体BPの従業員の勤務管理のために各従業員がおこなう情報入力のインタフェースとなるウェブページを提供するものとする。なお、ウェブサーバ部111Aが提供するウェブページは、従業員毎に個別に作成されるものとし、ログインIDとパスワード(以下、「ログイン情報」とする)によってアクセス制限がされるものとする。ウェブサーバ部111Aは、例えば、CGI(Common Gateway Interface)などの動作機構を用いることで、データベースと連動したウェブページを自動生成する。この場合、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)などの記述言語を用いてウェブページが生成され、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などの通信プロトコルを用いてアクセス元のクライアント200に送信される。
従業員情報管理部112Aは、事業体BPの各従業員についての情報(以下、「従業員情報」とする)を管理する。本実施の形態では、記憶部160Aに従業員情報が格納されており(詳細後述)、従業員情報管理部112Aによって従業員情報の作成や更新などがおこなわれるものとする。
実績情報取得部113Aは、各従業員についての勤務実績や工数実績などの実績情報を取得する。実績情報のうち、事業体BPへの入退出日時を示す入退出情報は、通信ネットワークNWを介して入退出管理サーバ100Bから取得する。また、例えば、各従業員の業務毎の工数実績(例えば、プロジェクト単位での業務開始・終了日時や業務の達成度など)や、残業勤務や休日出勤などの時間外労働時間についての申請および実績などは、ウェブサーバ部111Aが提供するウェブページを介した入力によって取得する。
アラート処理部114Aは、各従業員について取得された勤務実績情報と、労務に関する法規や規則などに基づく基準情報とに基づいて、労務管理上遵守すべき規則や法規に抵触する可能性のある勤務状況であるか否かを従業員毎に判別し、抵触する場合には該当者とその関係者に注意喚起(アラート)をおこなう。本実施の形態では、例えば、申請なくおこなわれた時間外労働(いわゆる、サービス残業など)がないか検出する他、例えば、労働基準法第36条(いわゆる、36協定)で規定される労働時間を超えた労働がないか、などを検出し、注意喚起となる情報を出力する。本実施の形態では、注意喚起情報を、該当する従業員と、その上長の管理職従業員に通知されるよう出力する。
メールサーバ部115Aは、例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などの電子メール転送プロトコルなどを用いて、事業体BPの従業員に対する電子メールの送信をおこなう。本実施の形態では、アラート処理部114Aによるアラート(注意喚起)の通知方法として電子メールを用いるものとし、アラート処理部114Aによって作成された電子メール(以下、「アラートメール」とする)を指定された従業員の電子メールアドレス宛に送信する。
本実施の形態では、制御部110Aがプログラムを実行することにより、図3に示す機能構成が実現されるものとするが、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェア構成によって、これらの機能が実現されてもよい。
次に、勤務管理サーバ100Aの記憶部160Aに構成されるデータベースについて説明する。勤務管理サーバ100Aの記憶部160Aには、図4に示すようなデータベースが構成されている。図示するように、記憶部160Aには、従業員情報データベース161A、実績情報データベース162A、アラート基準情報データベース163A、などのデータベースが構成されている。
従業員情報データベース161Aは、事業体BPの従業員についての基本情報を格納するデータベースである。従業員情報データベース161Aに格納される情報の例を図5(a)に示す。図示するように、従業員情報データベース161Aには、各従業員に一意に割り当てられている識別情報(例えば、社員番号など。以下、「従業員ID」とする)をキーとしたレコードが作成されており、各レコードには、当該従業員の氏名、所属部署、役職、電子メールアドレス、ログイン情報、などの情報が記録される。
実績情報データベース162Aは、従業員情報データベース161Aに登録されている従業員についての実績情報を格納するデータベースである。実績情報データベース162Aに格納される情報の例を図5(b)に示す。図示するように、実績情報データベース162Aには、従業員ID毎にテーブルが用意されており、各テーブルには、所定期間(例えば、月単位)の日単位で入退出時刻、始終業時刻、時間外労働の申請日時および実施時刻、工数実績、などの情報が記録される。
アラート基準情報データベース163Aは、アラート処理部114Aがアラート対象者を検出する際の基準を示す情報を格納するデータベースである。アラート基準情報データベース163Aには、例えば、事業体BPの就業規則などに基づいたカレンダ情報が格納される。このカレンダ情報には、就業規則などで定められている始終業時間(いわゆる、定時労働時間)、事業体BPの定休日を示す情報、規定されている残業開始時刻、などといった、労働時間の算出に必要となる情報が含まれる。
また、アラート基準情報データベース163Aには、事業体BPの規則や公的な法規(例えば、36協定など)に基づくアラート基準情報が格納される。このアラート基準情報の例を図5(c)に示す。ここでは、設けられている基準毎に一意に割り当てられている識別情報(以下、「基準ID」とする)をキーとしたレコードが作成されており、各レコードには、当該基準の内容を示す情報の他、アラートの種類に応じた基準値と、該当者以外にアラート通知する対象、などを示す情報が記録される。このアラート基準情報データベース163Aには、各アラート基準に該当する際に当事者に通知する電子メールの本文を構成する定型文のファイルがアラートの内容や種類に応じて格納されているものとする。
次に、入退出管理サーバ100Bに特有の構成について説明する。入退出管理サーバ100Bは、事業体BPの各従業員の入退出日時を記録するものである。本実施の形態では、例えば、ICカードなどを用いた従業員証を用いて入退出記録をおこなうものとする。よって、本実施の形態の勤務管理システム1には、図1に示すように、従業員証を用いた入退出記録をおこなうためのカードリーダCRが含まれており、所定のインタフェースによって入退出管理サーバ100Bに接続されている。よって、入退出管理サーバ100Bには、図2に示した構成の他に、カードリーダCRと接続するための所定のインタフェースが備えられているものとする。
本実施の形態では、従業員証としてICカードを用いるものとし、この場合、当該ICカードには、その従業員を特定するために必要な情報として、少なくとも、従業員IDが記録されているものとする。カードリーダCRは、例えば、事業体BPの出入口などに設置されており、従業員が入退出する際に自己のICカードをカードリーダCRに読み取らせる。カードリーダCRには、ICカードに記録されている情報を読み取るリーダ機能、日時を特定する時計機能、入退出管理サーバ100Bへのデータ送信機能、などが備えられており、ICカードから読み取った従業員IDと、読み取りをおこなった日時を示す日時情報と(以下、「入退出情報」とする)を入退出管理サーバ100Bに送信する。
入退出管理サーバ100Bでは、カードリーダCRが送信した入退出情報を取得し、記憶部160Bに蓄積する。よって、入退出管理サーバ100Bの記憶部160Bには、各従業員の入退出情報を格納する入退出情報データベース161Bが構成されている。入退出情報データベース161Bには、例えば、従業員ID毎にテーブルが作成されており、所定期間(例えば、1ヶ月間)の入退出情報が記録される。
入退出情報データベース161Bに記録された入退出情報は、勤務管理サーバ100Aからの要求に応じて、もしくは、所定期間毎に、通信ネットワークNWを介して勤務管理サーバ100Aに送出される。このような動作は、制御部110Bが通信制御部120Bおよび記憶部160Bと協働することで実現される。
次に、クライアント200について説明する。クライアント200は、事業体BPの従業員が就業時間中に使用する情報処理装置であり、各従業員の業務に用いられる他、本実施の形態では、勤務管理サーバ100Aへの勤務情報の入力や、勤務管理サーバ100Aからのアラート通知の出力などに用いられる。
本実施の形態では、勤務管理サーバ100Aのウェブサーバ部111Aによるウェブページが勤務管理処理のインタフェースとなっているので、クライアント200には、少なくとも、通信ネットワークNWを介して勤務管理サーバ100Aにアクセスし、ウェブページの提供を受けることのできる構成が備えられているものとする。本実施の形態では、いわゆるブラウザ機能によって勤務管理サーバ100Aにアクセスし、ウェブページの表示および勤務管理サーバ100Aへの情報入力をおこなうものとする。よって、クライアント200のプログラム格納部250には、ブラウザプログラムが格納されており、制御部210がそれを実行することでブラウザ機能が実現されるものとする。
また、本実施の形態では、勤務管理サーバ100Aからのアラート通知を電子メールによっておこなうので、クライアント200には、通信ネットワークNWを介して電子メールを受信することのできる構成が備えられているものとする。本実施の形態では、電子メール送受信プログラム(いわゆる、メーラ)がプログラム格納部250に格納されており、制御部210がそれを実行することで、電子メール送受信機能が実現されるものとする。
なお、管理職用クライアント200Aと一般従業員用クライアント200Bとは、使用するユーザが異なるものであり、装置の構成に違いはない。本実施の形態では、従業員の労務に関する申請(例えば、残業申請)などの承認をおこなう役職(すなわち、管理職)の従業員が使用するクライアント200を管理職用クライアント200Aとし、このような管理職の従業員に各種申請をおこなわなければならない従業員(すなわち、一般従業員)が使用するクライアント200を一般従業員用クライアント200Bとする。
以上のような構成の勤務管理システム1の動作を以下説明する。ここでは、一般従業員が一般従業員用クライアント200Bを用いて勤務実績情報を入力する際に勤務管理サーバ100Aが実行する「勤務管理処理」の例を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。この勤務管理処理は、一般従業員用クライアント200Bから勤務管理サーバ100Aのウェブサーバ部111Aが提供するウェブページにアクセスしたことを契機に開始されるものとする。
より詳細には、各従業員に個別に用意されるウェブページにログインするためのログインページに一般従業員用クライアント200Bを用いてアクセスし、一般従業員用クライアント200Bから入力されたログイン情報に基づいてアクセス者が認証されたことを契機に開始される。ここでは、ログイン情報に基づいて特定される従業員情報データベース161Aのレコードに記録されている情報に基づいて、アクセス者が一般従業員であると認識し、以降、一般従業員用のウェブページが生成されるものとする。
一般従業員が一般従業員用クライアント200Bを用いてログインすると、勤務管理サーバ100Aのウェブサーバ部111Aは、メニューページを作成し、通信ネットワークNWを介して一般従業員用クライアント200Bに送信する(ステップS101)。このメニューページには、一般従業員がこの勤務管理システム1を用いて入力することのできる事項が選択可能に示されている。本実施の形態では、例として「勤務実績入力」、「残業申請」、などがメニュー項目として示されているものとする。ここで、「勤務実績入力」は、当該従業員の始終業時刻を入力する際に選択される項目であり、「残業申請」は、当該従業員が上長の管理職従業員に残業の申請をおこなう際に選択される項目である。
このようなメニューページが一般従業員用クライアント200Bの出力装置241B(この場合、ディスプレイ装置)に表示されるので、従業員は、出力装置241Bを操作して、所望する項目を選択する。この場合、選択された項目を示す情報が、通信ネットワークNWを介して一般従業員用クライアント200Bから勤務管理サーバ100Aに送信される。
勤務管理サーバ100Aでは、一般従業員用クライアント200Bから送信された情報に基づいて、ウェブサーバ部111Aが、いずれの項目が選択されたか判別する(ステップS102)。ここで、「残業申請」が選択された場合(ステップS102:No)、残業申請のための「残業申請処理」が実行される(ステップS300)。この残業申請処理の詳細は後述する。
一方、「勤務実績入力」が選択された場合(ステップS102:Yes)、ウェブサーバ部111Aは、実績情報データベース162Aにアクセスし、当該従業員についての当日の勤務実績情報を参照する(ステップS103)。ここで、ウェブサーバ部111Aは、当日の始業時刻が記録されていない場合は、今回の入力が始業時刻の入力であると判別し、始業時刻が既に入力されている場合は、今回の入力が終業時刻の入力であると判別する。
ウェブサーバ部111Aは、当日の勤務実績情報に基づく判別に応じた入力ページ(勤務実績入力ページ)を生成して一般従業員用クライアント200Bに送信する(ステップS104)。ここでは、今回の入力が始業時刻の入力であると判別した場合は、始業時刻を入力するための勤務実績入力ページを作成し、今回の入力が終業時刻の入力であると判別した場合は、終業時刻を入力するための勤務実績入力ページを作成する。
ここでは、始業時刻を入力するものとする。この場合、一般従業員用クライアント200Bには、始業時刻を入力する勤務実績入力ページが表示される。この勤務実績入力ページには、「始業時刻入力」ボタンが用意されており、従業員は入力装置231Bを操作して当該ボタンを選択する。この動作により、始業時刻の入力要求を示す情報(以下、「入力情報」とする)が、通信ネットワークNWを介して一般従業員用クライアント200Bから勤務管理サーバ100Aに送信される。
勤務管理サーバ100Aでは、始業時刻の入力要求を示す入力情報を受信すると、ウェブサーバ部111Aは、勤務管理サーバ100Aの時計機能などによって示される現在時刻に基づいたタイムスタンプ情報を生成し、当該従業員の当日の始業時刻情報として実績情報取得部113Aに通知する。実績情報取得部113Aは、通知された情報に基づいて、実績情報データベース162Aに格納されている当該従業員のテーブルにアクセスし、当日の始業時刻を記録する(ステップS105)。
実績情報取得部113Aは、このようにして勤務実績情報を記録すると、その旨をアラート処理部114Aに通知する。アラート処理部114Aは、通知に基づいて、ステップS105で勤務実績情報が記録された実績情報データベース162Aのテーブルにアクセスし、当日までの当該従業員の始終業時刻に基づいて、累積勤務時間を算出する(ステップS106)。
アラート処理部114Aはまた、アラート基準情報データベース163Aの規定就業時間情報に基づいて、当該従業員が当日以降の規定就業日に規定の就業時間労働した場合の当月の残りの勤務時間(以下、「規定残務時間」とする)を算出する(ステップS107)。
そして、アラート処理部114Aは、ステップS106で算出した累積勤務時間と、ステップS107で算出した規定残務時間とを合算し、当該従業員の当月の暫定総勤務時間を算出する。そして、アラート基準情報データベース163Aに格納されているアラート基準のうち、月間総勤務時間についての基準を参照し、規定されている基準値に該当するか否かを判別する(ステップS108)。
ここで、アラート対象となる基準値に該当しない場合(ステップS108:No)、そのまま処理を終了する。
一方、アラート対象となる基準値に該当する場合(ステップS108:Yes)、アラート通知をおこなうための「アラート処理」を実行する(ステップS200)。このアラート処理を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、アラート処理部114Aは、アラートの通知対象を特定する(ステップS201)。この場合、勤務実績情報を入力した従業員本人に実績情報データベース162Aに規定されている通知対象を加える。
通知対象を特定すると、アラート処理部114Aは、本人の従業員IDと、その他の通知対象の役職を示す情報を従業員情報管理部112Aに通知し、各通知対象の電子メールアドレスの取得を要求する。この場合、従業員情報管理部112Aは、従業員情報データベース161Aにアクセスし、まず、本人のレコードを特定して、その所属部署を認識する。次に、通知された役職を示す情報に基づいて、本人の所属部署と同一の所属部署と通知された役職とが記録されているレコードを特定する。このようにして特定した各レコードに記録されている従業員氏名と電子メールアドレスとを対応づけて取得し、アラート処理部114Aに通知する。
これにより、アラート処理部114Aは、アラート通知対象の電子メールアドレスを取得する(ステップS202)。この場合、アラート処理部114Aは、アラート基準情報データベース163Aにアクセスし、該当するアラート種類に対応づけられている定型文情報を取得する(ステップS203)。
アラート処理部114Aは、取得した電子メールアドレス情報(氏名情報を含む)と定型文情報とをメールサーバ部115Aに通知し、アラート通知の電子メール作成とその送信を依頼する。
メールサーバ部115Aは、通知された定型文情報に取得した氏名情報を埋め込むなどして、各通知対象に宛てたアラート通知の電子メール(以下、「アラートメール」とする)を作成し(ステップS204)、通信制御部120Aとの協働により、通知された各通知対象の電子メールアドレス宛てに作成したアラートメールを送信して(ステップS205)、図6に示す勤務管理処理のフローに戻り、処理を終了する。これにより、勤務時間が規定よりも超過する可能性のある従業員と、その従業員の上司などにあたる管理職従業員に、注意喚起する電子メールが送られる。
次に、ステップS101で一般従業員用クライアント200Bに送信されたメニューページから「残業申請」が選択された場合に実行する「残業申請処理」(ステップS300)を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、ウェブサーバ部111Aは、残業勤務を所望する日時を入力して申請するための申請フォームページを作成し、一般従業員用クライアント200Bに送信する(ステップS301)。
残業勤務を所望する従業員は、申請フォームページに実施予定日時を入力し、勤務管理サーバ100Aに送信する。ウェブサーバ部111Aが入力された実施予定日時情報を受信すると、アラート処理部114Aに通知する。アラート処理部114Aは、申請された残業実施予定日時に基づいて、申請された残業勤務時間(以下、「予定残業時間」とする)を算出する(ステップS302)。
また、アラート処理部114Aは、申請した従業員の従業員IDを従業員情報管理部112Aに通知し、当該従業員の当月の累積残業時間の取得を依頼する。従業員情報管理部112Aは、実績情報データベース162Aにアクセスし、当該従業員のテーブルに記録されている残業時間の累積を算出して(ステップS303)、アラート処理部114Aに通知する。
アラート処理部114Aは、ステップS302で算出した予定残業時間と、ステップS303で算出された累積残業時間とを合算し、当該従業員についての当月の暫定総残業時間を算出する(ステップS304)。
アラート処理部114Aは、アラート基準情報データベース163Aにアクセスし、残業時間についての基準を参照し、算出した暫定総残業時間が、月間におこなってもよい規定残業時間を超過するか否かを判別する(ステップS305)。
ここで、暫定総残業時間が規定の残業時間を超過する場合(ステップS305:Yes)、アラート処理部114Aは、申請された残業の実施は労務に関する法規や規則に抵触すると判断し、注意喚起するためのアラートページの作成をウェブサーバ部111Aに指示する。この場合、ウェブサーバ部111Aは、申請した残業を実施すると法規等に抵触するため申請を却下する旨などのメッセージを示すウェブページ(申請却下ページ)を作成して、一般従業員用クライアント200Bに送信する(ステップS306)。これにより、申請フォームページに入力した残業申請は却下され、残業の認否をおこなう承認者(上司など)への申請はおこなわれない。
一方、暫定総残業時間が規定に違反しない場合(ステップS305:No)、アラート処理部114Aは、実績情報データベース162Aにアクセスし、申請者の勤務実績情報を取得する。また、アラート処理部114Aは、従業員情報管理部112Aに申請者の従業員IDと、承認者として規定されている役職を示す情報を通知し、当該従業員の基本情報(氏名や所属部署)の取得と、当該申請者の申請認否をおこなう承認者の電子メールアドレスの取得を依頼する。
従業員情報管理部112Aは、従業員情報データベース161Aにアクセスし、通知された従業員IDのレコードから申請者の所属部署を特定する。そして、特定した所属部署が記録された他のレコードの内、通知された役職が記録されているレコードを特定し、当該レコードに記録されている氏名と電子メールアドレスを取得してアラート処理部114Aに通知する。
アラート処理部114Aは、実績情報データベース162Aから取得した情報と、従業員情報管理部112Aから通知された情報をウェブサーバ部111Aに通知し、申請者の申請の認否をおこなう承認者が申請の許否を決定するための申請承認用ページの作成をウェブサーバ部111Aに依頼する。
ウェブサーバ部111Aは、アラート処理部114Aからの依頼に応じて、申請承認用のウェブページ(申請承認用ページ)を作成する(ステップS307)。この場合、申請承認用ページには、申請者を特定するための基本情報が示される他、当該申請者の当月の残業状況などの勤務実績情報が示される。そして、申請された残業申請の内容と、承認または却下の決定を入力するためのボタンなどが作成される。
このように申請承認用ページを作成すると、ウェブサーバ部111Aは、当該申請承認用ページにアクセスするためのアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator)など)を割り当て、アラート処理部114Aに通知する。
アラート処理部114Aは、ウェブサーバ部111Aから通知されたページアドレス情報と、従業員情報管理部112Aから通知された承認者の電子メールアドレスをメールサーバ部115Aに通知し、申請承認用ページへのアクセスを促す電子メールの作成を依頼する。
この場合、メールサーバ部115Aは、作成された申請承認用ページのページアドレスが、例えば、ハイパーリンク形式などによって当該アドレスにリンク可能に記述された電子メールを作成し、通知された電子メールアドレス宛に送信する。これにより、残業申請があった旨および申請の許否をおこなうページが作成されている旨が、申請者についての承認者に電子メール(以下、「申請通知メール」とする)で通知される(ステップS308)。
この場合の承認者は、例えば、管理職従業員である。よって、当該承認者は、使用している管理職用クライアント200Aの電子メール機能により、申請通知メールを受信すると、本文でリンクされている申請承認用ページにアクセスする。
承認者は、その申請承認用ページに示されている残業状況などを参照して、当該残業申請の許否を決定し、該当するボタンを選択する。これにより、選択された内容を示す情報(以下、「許否情報」とする)が、管理職用クライアント200Aから勤務管理サーバ100Aに送信される。
勤務管理サーバ100Aのウェブサーバ部111Aが許否情報を受信すると(ステップS309)、アラート処理部114Aに通知する。アラート処理部114Aは、申請者の電子メールアドレスをメールサーバ部115Aに通知し、許否情報の内容に応じた電子メールの作成と送信を指示する。ここでは、申請が承認されたもしくは却下された旨を通知する電子メールが作成され、申請者の電子メールアドレス宛に送信する(ステップS310)。
ここで、アラート処理部114Aは、申請が承認された場合は、申請日時を示す情報を、実績情報データベース162Aの申請者のレコードに記録して(ステップS311)、処理を終了する。
このような処理により、残業申請をワークフロー形式でおこなえるとともに、法規や規則での規定に抵触するような残業の申請は自動的に却下される。また、承認者には、上述した勤務管理処理によって集計されている勤務実績情報が示されるので、客観的かつ正確な勤務実績にもとづいて、残業の認否を決定することができる。
このような残業申請処理により、残業申請が却下された場合、申請をおこなわずに残業をおこなってしまう場合が考えられる。申請をおこなわずに残業をおこなうと、通常その対価は給与に計上されない(いわゆる、サービス残業)。本実施の形態の勤務管理システム1では、集計される勤務実績情報から、このようなサービス残業の有無を検出して、注意喚起(アラート)をおこなう。この場合に勤務管理サーバ100Aが実行する「サービス残業検出処理」を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。この処理がおこなわれる前提として、入退出管理サーバ100BがカードリーダCRから退出日時情報を取得した場合、直ちに、該当する従業員の従業員IDと退出日時情報を勤務管理サーバ100Aに通知するものとする。そして、勤務管理サーバ100Aは、入退出管理サーバ100Bから退出日時情報を受信したことを契機に、このサービス残業検出処理を実行する。
処理が開始されると、実績情報取得部113Aは、実績情報データベース162Aにアクセスし、入退出管理サーバ100Bから通知された従業員IDのテーブルに、通知された退出日時情報を記録する(ステップS401)。
実績情報取得部113Aは、退出日時情報を実績情報データベース162Aに記録すると、該当する従業員IDとともに、その旨をアラート処理部114Aに通知する。アラート処理部114Aは、実績情報データベース162Aの該当するテーブルにアクセスし、当日の終業時刻が記録されているか否かを判別する(ステップS402)。
ここで、退出したにもかかわらず終業時刻が記録されていない場合(ステップS402:Yes)、アラート処理部114Aは、就業規則などで定められている定時の終業時刻(例えば、17:30)を、当日の終業時刻として自動的に記録する(ステップS403)。
このようにして、終業時刻を自動的に記録した場合、もしくは、当該従業員による入力によって終業時刻が記録されていた場合(ステップS402:No)、アラート処理部114Aは、記録された終業時刻と退出時刻を比較することで(ステップS404)、当該従業員の当日の労働が残業に該当するか否かを判別する(ステップS405)。
ここで、残業をおこなうと規定の残業時間を超過してしまうなどの理由で、申請せずに残業をおこなった者は、その事実が発覚されないよう、終業時刻の入力を故意におこなわなかった可能性がある。このような場合、上述したように、自動的に規定の終業時刻を記録するので、その終業時刻と実際の退出時刻との差分が所定の閾値以上の長時間となる場合、当該従業員はサービス残業をおこなっていたと、推定することができる。
このように、終業時刻と実際の退出時刻との差分が所定の閾値以上となる場合、アラート処理部114Aは、残業に該当すると判別する(ステップS405:Yes)。
一方、終業時刻と退出時刻との差分が所定の閾値未満であったり、残業として認められる規定の時刻以前に退出しているのであれば、アラート処理部114Aは、残業に該当しないと判別し(ステップS405:No)、処理を終了する。
ここで、残業に該当する場合であっても、サービス残業ではなく、単に終業時刻の入力を忘れた場合も考えられる。よって、アラート処理部114Aは、実績情報データベース162Aでの残業申請日時の記録有無に基づいて、残業申請が未申請である否かを判別する(ステップS406)。すなわち、図8に示した残業申請処理によって、正当に残業申請がおこなわれ、承認者の承認が得られていれば、申請日時が実績情報データベース162Aに記録されているので、この場合は、正当な残業であると認められる。よって、申請がされている場合(ステップS406:No)は、処理を終了する。
一方、残業に該当し(ステップS405:Yes)、かつ、未申請である場合(ステップS406:Yes)、アラート処理部114Aは、法規や規則に抵触する可能性のあるサービス残業がおこなわれたと推定し、注意喚起するためのアラート処理を実行する(ステップS200)。この場合のアラート処理は、図7に示したような処理をおこなうことで、推定されるサービス残業の根拠となる情報(当該従業員の勤務実績情報など)を示した電子メールを作成し、当事者と所定の上司宛に送信する。これにより、当事者に注意喚起するだけでなく、監督責任者に相当する上司などにも通知されるので、規定や法規に反するサービス残業を抑止することができる。
以上説明したように、本発明を上記実施の形態の如く適用することで、通常おこなわれている入退出管理や始終業記録に基づいて、労務に関する規則や法規の違反やその可能性がある場合は、当事者や監督責任者などに自動的に通知されるので、規則や法規の違反を事前に防止することができる。
上記実施の形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態にかかる勤務管理サーバ100Aにより、各従業員の勤務実績をまとめた月次レポートなどを作成して出力するようにしてもよい。この場合、例えば、部署単位で所属する従業員についてのレポートを作成し、当該部署の監督責任者が閲覧可能となるように出力することができる。このようにすることで、例えば、36協定の規定値を超過するような勤務実績があった場合に、管轄官庁などに提出するレポート(いわゆる、36レポート)などを自動的に生成することができる。
また、上記実施の形態では、残業申請の例を示したが、上記勤務管理システム1を用いて、その他の労務に関する申請およびその許否をおこなってもよい。例えば、休日出勤の許可を求める申請や、有給休暇などの許可を求める申請などを上記勤務管理システム1でおこなってもよい。
なお、上記実施の形態では、ICカードの従業員証とカードリーダCRを用いて各従業員の入退出時刻を記録するものとしたが、入退出日時が記録できるのであれば、その方法は任意である。
また、上記実施の形態では、通信ネットワークNWの例としてLANを示したが、これに限らず、例えば、インターネットなどであってもよい。この場合、例えば、事業体BPが複数の事業所を有している場合などに、各事業所にクライアント200と入退出管理サーバ100Bを設置し、事業体BPの本部機能のある場所に勤務管理サーバ100Aを設置することで、全社的な勤務管理をおこなうこともできる。
上記実施の形態にかかるサーバ100およびクライアント200は、専用装置によって実現可能なことはもとより、汎用のコンピュータシステムによって構成することもできる。この場合、上記各処理を実現するためのプログラムを汎用コンピュータシステムにインストールしてOSとの協働により実行することで、汎用コンピュータシステムを上記サーバ100やクライアント200として機能させることができる。
このようなプログラムの提供方法は任意であり、CD−ROMなどの記録媒体に格納して提供可能なことはもとより、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供してもよい。
本発明の実施の形態にかかる勤務管理システムの構成を模式的に示す図である。 図1に示すサーバおよびクライアントの構成を示すブロック図である。 図1に示す勤務管理サーバの制御部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す勤務管理サーバの記憶部に構成されるデータベースを示す図である。 図4に示す各データベースに記録される情報の例を示す図であり、(a)は従業員情報データベースに記録される情報の例を示し、(b)は実績情報データベースに記録される情報の例を示し、(c)はアラート基準情報データベースに記録される情報の例を示す。 本発明の実施の形態にかかる「勤務管理処理」を説明するためのフローチャートである。 図6に示す勤務管理処理で実行される「アラート処理」を説明するためのフローチャートである。 図6に示す勤務管理処理で実行される「残業申請処理」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる「サービス残業検出処理」を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 勤務管理システム
NW 通信ネットワーク
100 サーバ
100A 勤務管理サーバ
100B 入退出管理サーバ
CR カードリーダ
200 クライアント
200A 管理職用クライアント
200B 一般従業員用クライアント
10 制御部
20 通信制御部
30 入力制御部
31 入力装置
40 出力制御部
41 出力装置
50 プログラム格納部
60 記憶部
111A ウェブサーバ部
112A 従業員情報管理部
113A 実績情報取得部
114A アラート処理部
115A メールサーバ部
161A 従業員情報データベース
162A 実績情報データベース
163A アラート基準情報データベース

Claims (5)

  1. 従業員の勤務実績を示す勤務実績情報を取得して記憶装置に蓄積する勤務実績情報取得手段と、
    労務に関する規則に基づいて規定される勤務実績の基準を示す基準情報を格納する基準情報格納手段と、
    少なくとも、従業員間の監督−被監督関係を示す情報を含んだ従業員情報を格納する従業員情報格納手段と、
    勤務実績情報を前記従業員が使用するクライアント装置から入力させるためのインタフェースを生成し、通信ネットワークを介して前記クライアント装置に提供するインタフェース提供手段と、
    前記インタフェース提供手段が提供したインタフェースを介して前記クライアント装置から勤務実績情報が入力されたことを契機に、各従業員の前記勤務実績情報と、前記基準情報格納手段に格納されている基準情報とに基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別する労務状況判別手段と、
    前記労務状況判別手段によって抵触が判別された従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用する前記クライアント装置に、注意喚起のための情報を送信するアラート手段と、
    を備えることを特徴とする勤務管理装置。
  2. 前記勤務実績情報取得手段は、各従業員の入退出日時情報を前記勤務実績情報として取得するとともに、前記インタフェース提供手段によって提供されたインタフェースを介して入力される各従業員の始終業時刻情報を前記勤務実績情報として取得し、
    前記労務状況判別手段は、前記入退出日時情報と前記始終業時刻情報とに基づいて、サービス残業をおこなった従業員の有無を判別し、
    前記アラート手段は、サービス残業をおこなった従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用する前記クライアント装置に、サービス残業の抑制を注意喚起するための情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の勤務管理装置。
  3. 前記労務状況判別手段は、前記始終業時刻情報と、前記基準情報とに基づいて、各従業員の単位期間あたりの暫定労働時間を算出し、算出した暫定労働時間と前記基準情報とに基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の勤務管理装置。
  4. 前記インタフェース提供手段は、労務に関する申請をおこなうためのインタフェースを作成して前記クライアント装置に提供し、
    前記労務状況判別手段は、前記インタフェースを介しておこなわれた申請内容が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の勤務管理装置。
  5. コンピュータに、
    従業員の勤務実績を示す勤務実績情報を取得する機能と、
    勤務実績情報を前記従業員が使用するクライアント装置から入力させるためのインタフェースを生成し、通信ネットワークを介して前記クライアント装置に提供する機能と、
    前記インタフェース提供手段が提供したインタフェースを介して前記クライアント装置から勤務実績情報が入力されたことを契機に、記憶装置に蓄積されている各従業員の前記勤務実績情報と、労務に関する規則に基づいて規定される勤務実績の基準を示す基準情報と、に基づいて、各従業員の労務状況が前記労務に関する規則に抵触するか否かを判別する機能と、
    少なくとも、従業員間の監督−被監督関係を示す情報を含んだ従業員情報に基づいて、抵触が判別された従業員と、当該従業員を監督する他の従業員とが使用する前記クライアント装置に、注意喚起のための情報を送信する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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