JP2007270733A - 自動二輪車の減速ショック低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】微妙な車速調整の際の減速ショックについても低減することができる自動二輪車の減速ショック低減装置を提供する。
【解決手段】スロットルバルブ上流に配置されたエアクリーナとスロットルバルブ下流の複数の気筒の吸気ポートとを結ぶバイパス通路100を設け、このバイパス通路100の途中のソレノイドバルブ130を減速のタイミングに合わせて開閉する制御ユニットを備え、ソレノイドバルブ130下流に一定の容量を持ったコモンレール110を備え、このコモンレール110から各気筒の吸気ポートに対してバイパス通路100を分配すると共に、制御ユニットは、スロットルバルブ130の開度から減速のタイミングを読み取り、ソレノイドバルブ130を開閉させるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、多気筒エンジンを搭載した自動二輪車の減速ショック低減装置に関する。
一般に、自動二輪車では、例えばミッションギアのバックラッシュ、ドライブチェーンの緩みの総和が減速時に減速ショックとなって車体に作用することがある。これを解消するため、従来の構成では、エアクリーナとスロットルバルブ下流の複数の気筒の吸気ポートとを結ぶバイパス通路を設け、このバイパス通路の途中にソレノイドバルブを設け、このソレノイドバルブを車輪速度に基づく減速のタイミングに合わせて開き、スロットルオフで車両が減速するとき、バイパス通路を通じて吸気ポートに吸気して、減速ショックを吸収している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−98281号公報
しかし、従来の構成は、車輪速度に基づいて減速を検出しているため、スロットルを僅かに戻して微妙な車速調整を行うときの減速を検出できず、車輪の速度が変化しない領域で発生する上記バックラッシュ等に起因する減速ショックを低減することは難しかった。
また、従来のものでは、多気筒エンジンの場合に気筒毎にバイパス通路とソレノイドバルブとを各々設ける必要があるため、部品点数が多くなってしまう。部品点数が多いと、その分、重量が増えてしまい、エンジン周辺の狭いスペースに部品をレイアウトするのが困難になる場合があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、微妙な車速調整の際の減速ショックについても低減することができる自動二輪車の減速ショック低減装置を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、スロットルバルブ上流に配置されたエアクリーナとスロットルバルブ下流に配置された複数の気筒の吸気ポートとを結ぶバイパス通路を設け、このバイパス通路途中のソレノイドバルブを減速のタイミングに合わせて開閉する制御手段を備え、前記ソレノイドバルブ下流に一定の容量を持った分岐部を備え、この分岐部から各気筒の吸気ポートに対して前記バイパス通路を分配すると共に、前記制御手段が、前記スロットルバルブの開度から減速のタイミングを読み取り、前記ソレノイドバルブを開閉させることを特徴とする。
この発明によれば、ソレノイドバルブ下流に一定の容量を持った分岐部を備え、この分岐部から各気筒の吸気ポートに対して前記バイパス通路を分配すると共に、制御手段が、スロットルバルブの開度から減速のタイミングを読み取り、ソレノイドバルブを開閉させるので、スロットルを大きく戻そうが、僅かに戻して微妙な車速調整を行おうが、いずれの場合も減速のタイミングを正確かつ迅速に読み取ることができ、減速に対してより早くソレノイドバルブを開いて減速ショックを低減することができる。また、分岐部までのバイパス通路が共通化され、部品点数の低減や軽量化を図り、かつ、分岐部をサージタンクとして機能させることができる。
上記構成において、前記ソレノイドバルブはスロットル開状態から所定のしきい値を跨いでスロットル閉状態に移行する際の変化のタイミングで開閉されることが好ましい。この構成によれば、ソレノイドバルブがスロットル開状態から所定のしきい値を跨いでスロットル閉状態に移行する際の変化のタイミングで開閉されるので、スロットル開状態からスロットル閉状態に移行する際の変化のタイミングを正確に検出することができ、より正確に減速ショックを低減することができる。この場合、上記しきい値を車輪への駆動力がかからないときのスロットル開度に設定することにより、クランク軸と車輪との間の遊びの範囲で各構成部品が一方側から他方側へ移動した際に生じる減速ショックをより確実に低減することができる。
また、上記構成において、前記分岐部上流のソレノイドバルブを1個とすることが好ましい。この構成によれば、ソレノイドバルブのコストを低減でき、車両重量を軽減できる。また、上記構成において、前記分岐部と前記ソレノイドバルブとの間にサージタンクを設けてもよい。この構成によれば、分岐部の容量をサージタンクで補うことができ、分岐部を小型化することができ、分岐部とサージタンクのレイアウト自由度が向上する。
本発明は、スロットルバルブ上流に配置されたエアクリーナとスロットルバルブ下流に配置された複数の気筒の吸気ポートとを結ぶバイパス通路を設け、このバイパス通路途中のソレノイドバルブを減速のタイミングに合わせて開閉する制御手段を備え、ソレノイドバルブ下流に一定の容量を持った分岐部を備え、この分岐部から各気筒の吸気ポートに対してバイパス通路を分配すると共に、制御手段が、スロットルバルブの開度から減速のタイミングを読み取り、ソレノイドバルブを開閉させるので、スロットルを大きく戻そうが、僅かに戻して微妙な車速調整を行おうが、いずれの場合も減速に対してより早くソレノイドバルブを開いて減速ショックを低減することができ、また、分岐部までのバイパス通路が共通化され、部品点数の低減や軽量化を図り、かつ、分岐部をサージタンクとして機能させることができる。
また、ソレノイドバルブはスロットル開状態から所定のしきい値を跨いでスロットル閉状態に移行する際の変化のタイミングで開閉されるので、スロットル開状態からスロットル閉状態に移行する際の変化のタイミングを正確に検出することができ、より正確に減速ショックを低減することができる。
また、分岐部上流のソレノイドバルブを1個としたので、ソレノイドバルブのコストを低減でき、車両重量を軽減できる。
また、分岐部とソレノイドバルブとの間にサージタンクを設けたので、分岐部を小型化することができ、分岐部とサージタンクのレイアウト自由度が向上する。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る自動二輪車の全体構成を示す側面図である。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前部に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク3と、フロントフォーク3の上端を支持するトップブリッジ3Aに取り付けられた操舵用のハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジン6と、エンジン6の前方に配置されたラジエータ7と、エンジン6の後端と車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたスイングアーム8と、このスイングアーム8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、スイングアーム8の後部と車体フレーム2との間に配設された左右のリヤクッション10と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク11と、この燃料タンク11の後方に配置されたシート12とを備えている。
また、フロントフォーク3を支持するトップブリッジ3Aとボトムブリッジ3Bとの間には、ブラケット13が取り付けられ、このブラケット13にはヘッドライト14、ウィンカ15、メータ類16及びホーン17が取り付けられ、ハンドル4には、スイッチボックス18やバックミラー19が取り付けられている。
また、車体フレーム2には、エアクリーナサイドカバー20、サイドカバー21、リヤカウル22、グラブレール23及びリヤフェンダ24が取り付けられ、リヤフェンダ24には、テールライト25及びウィンカ26が取り付けられ、車体フレーム2の下部には、サイドスタンド27及びメインスタンド28が取り付けられている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ30から車体後方に延びた後に屈曲して車体斜め下方に延びる左右一対のメインパイプ31と、ヘッドパイプ30からメインパイプ31の下側を車体下方に延びた後に車体後方へ延びる左右一対のダウンチューブ33と、メインパイプ31の途中に配設されたクロスメンバ31Aに前端が支持されて車体後方に延びる左右一対のシートレール34とを備えている。
さらに、車体フレーム2は、ヘッドパイプ30とメインパイプ31とをつなぐ左右一対の補強フレーム35と、この補強フレーム35とダウンチューブ33とをつなぐ左右一対の補強フレーム36とを備え、これら補強フレーム35、36によって車体フレーム2の剛性がより高められている。
メインパイプ31の後端はダウンチューブ33に接合され、この接合部分におけるメインパイプ31とダウンチューブ33とに、後輪9を支持するスイングアーム8を枢止する左右一対のピボットプレート部37が接合されている。また、ダウンチューブ33の後端はシートレール34に接合され、このシートレール34は、シート12やリヤカウル22等を支持している。なお、車体フレーム2には、上記クロスメンバ31A以外にもクロスメンバが適宜配設され、これらクロスメンバ等によって適切なフレーム剛性が確保されている。
上記メインパイプ31及びダウンチューブ33には、複数のエンジンハンガ39が設けられ、これらエンジンハンガ39を介してエンジン6が支持されている。これにより、エンジン6は、メインパイプ31とダウンチューブ33とに囲まれる間隙内に支持されている。エンジン6は、クランクケース40と、クランクケース40の前部から略上方に延出するシリンダブロック41と、シリンダブロック41の上部に連結されるシリンダヘッド42と、シリンダヘッド42の上部に連結されるヘッドカバー43とを備え、シリンダブロック41内に4つのシリンダを横一列に配置した直列多気筒(4気筒)エンジンである。シリンダブロック41には、各シリンダ(気筒)内にピストンが往復移動自在に収容され、クランクケース40には、上記ピストンにコンロッドを介して連結されたクランク軸や当該エンジンの出力軸45が軸支されると共に、このクランク軸と出力軸45との間の動力伝達機構を構成するクラッチ機構やミッション等が収容されている。上記出力軸45と後輪9には、図1に示すように、スプロケット46、47が各々設けられ、これらスプロケット46、47に巻回されたドライブチェーン48を介してエンジン6の動力が後輪9に伝達される。
シリンダヘッド42には、図2に示すように、エンジン6の各シリンダに収容されたピストンの頂点が各々臨む燃焼室42Aと、この燃焼室42Aに連通してシリンダヘッド42の前面に開口する排気ポート50とが形成されている。
各ポート50、55には、当該ポート50、55を各々開閉する排気バルブ51と吸気バルブ56とが各々設けられ、これら排気バルブ51と吸気バルブ56とを開閉駆動する動弁機構53が、シリンダヘッド42の上方に形成された動弁室42Cに配置されている。この動弁室42Cの上方開口は、ガスケット43Aを介してヘッドカバー43で閉塞されている。
動弁機構53は、クランク軸の回転に連動して回転する排気カム54と吸気カム57とを備え、排気カム54と吸気カム57とが、バルブスプリング58によって閉じる方向に付勢された排気バルブ51と吸気バルブ56とを押し下げることにより各バルブ51、56が開いて各ポート50、55が燃焼室42Aに連通し、押し下げられなくなると各バルブスプリング58の反力でバルブ51、56が閉じて各ポート50、55と燃焼室42Aとの連通が遮断される。また、シリンダヘッド42には、燃焼室42A内に供給された混合気に点火する点火プラグ(不図示)が取り付けられる。
各排気ポート50の排気口50Aには、図1に示すように、排気管60が各々接続され、各排気管60は、各排気口50Aから車体下方へ延び、クランクケース40の下方を車体後方へ延出して集合排気管に接続され、この集合排気管を介してマフラー62と接続されている。また、各吸気ポート55の吸気口55Aには、図2に示すように、各々インシュレータ(パイプ)65を介してスロットルボディ70が接続され、このスロットルボディ70の後方にはエアクリーナ80(図1参照)が連設されている。
図2に示すように、スロットルボディ70には、各吸気ポート55を各々開閉するスロットルバルブ72が配設され、このスロットルバルブ72が運転者のスロットル操作に応じて吸気ポート55を開閉することにより、エアクリーナ80からエンジン6の各シリンダに供給される吸気量が制御される。
また、スロットルボディ70には、各吸気ポート55に臨むインジェクタ(燃料噴射装置)73が各々取り付けられ、各インジェクタ73には、燃料ポンプを介して燃料タンク11内の燃料が供給され、制御ユニット90(図1参照)の制御によって各インジェクタ73が燃料を噴射する。これによって、スロットルボディ70からは燃料と空気を混合した混合気がエンジン6に向けて供給される。
エアクリーナ80は、図1に示すように、外気が導入される外気導入部81と、清浄空気部82とを備え、外気導入部81は、内蔵するエアフィルタにより外気を清浄化して清浄空気部82へ供給する。清浄空気部82は、スロットルボディ70が連結されて、エンジン6のシリンダ内の負圧によって当該清浄空気部82に蓄えられた清浄化空気をエンジン6に供給する。ここで、清浄空気部82は、エンジン6が必要とする空気量を蓄え可能な容量を有し、吸気脈動を吸収するサージタンクとしても機能している。
制御ユニット(ECU)90は、スロットルボディ70に設けられ、エアクリーナ80の後方に配設された物品収納箱95に配置されている。この制御ユニット90には、図3に示すように、エンジン回転数を検出する回転数センサSE1、スロットルバルブ72の開度(スロットル開度)を検出するスロットルセンサSE2、エンジン冷却水の水温を検出する水温センサSE3、エンジン6に吸入される空気の負圧を検出する負圧センサSE4、車速を検出する車速センサSE5、大気圧を検出する大気圧センサSE6、吸気温度を検出する吸気温センサSE7、ギアポジションを検出するギアポジションセンサSE8、点火装置(イグニッションコイル)76、インジェクタ73及び後述するソレノイドバルブ130が配線接続されている。この制御ユニット90は、プログラムデータ等の各種データを記憶するROMや各種データを一時的に記憶するRAMを備えた記憶装置90Aを内蔵し、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、上記各センサの検出結果に基づいて、インジェクタ73の燃料噴射量及び噴射タイミングの制御や、ソレノイドバルブ130の制御等を行う。また、物品収納箱95には、制御ユニット90等に電力を供給するバッテリ91が配置されている。
この自動二輪車1には、図2に示すように、シリンダヘッド42の各吸気ポート55とエアクリーナ80とをつなぐバイパス通路100が設けられている。このバイパス通路100は、図2及び図4に示すように、シリンダヘッド42下方に取り付けられてスロットルバルブ72より下流で各吸気ポート55に各々連通するパイプ101と、各パイプ101にゴムチューブ102を介して連結されるコモンレール110とを備えている。
コモンレール110は、一定の容量を有する管状の鋼管部111と、この鋼管部111の長手方向に間隔を空けて配設される複数の連結用チューブ112と、鋼管部111の長手方向の略中央位置に配設される一本の中央連結用チューブ113とを一体に備えて構成され、これらはアルミニウム製で形成されている。
複数の連結用チューブ112は、吸気ポート55と略同じ間隔、つまり、吸気ポート55に連通するパイプ101と略同じ間隔で配置され、図2に示すように、これら連結用チューブ112がゴムチューブ102を介して各パイプ101と連結される。この場合、図4に示すように、パイプ101、ゴムチューブ102及び連結用チューブ112から構成される各管路が車体前後方向に真っ直ぐとなり、流路抵抗が少ない管路を構成することができる。中央連結用チューブ113は、複数の連結用チューブ112に比して大径とされ、このチューブ113は緩やかに屈曲してその開口部が側方を向き、この先端にはゴムチューブ120を介してナイロンチューブ121が連結されている。このナイロンチューブ121は、ワンタッチジョイント122を介してソレノイドバルブ130の一端側に接続され、このソレノイドバルブ130の他端側は、ワンタッチジョイント131を介してナイロンチューブ132が連結され、このナイロンチューブ132の先端に設けられたコネクタ部133を介してエアクリーナ80の清浄空気部82に連結されている。コモンレール110は、エアクリーナ80から延びる1本の流路を複数に分岐して各吸気ポートにつなぐ分岐部として機能する。
この構成では、中央連結用チューブ113の先端が側方を向くため、この中央連結用チューブ113の側方にソレノイドバルブ130を配置することができ、ソレノイドバルブ130をコモンレール110に近接して配置することができる。これにより、バイパス通路100を構成する各部品をコモンレール110に近接して配置することができ、これら部品の配置スペースを省スペース化することができる。具体的には、上記バイパス通路100を構成する各部品を、図1に示すように、エンジン6、スロットルボディ70及びエアクリーナ80に囲まれる狭いスペースに配置することができる。
ソレノイドバルブ130は、制御ユニット90に配線接続され、制御ユニット90の制御により開閉制御され、エアクリーナ80から吸気ポート55に至る経路、つまり、バイパス通路100を開閉する開閉手段として機能する。
これによって、ソレノイドバルブ130が開の場合に、エアクリーナ80と吸気ポート55とがバイパス通路100を介して連通し、ソレノイドバルブ130が閉の場合には、上記バイパス通路100が遮断される。
ソレノイドバルブ130が開の場合、エアクリーナ80内の清浄化された空気が、ナイロンチューブ132、ソレノイドバルブ130、ナイロンチューブ121及びゴムチューブ120を順に通ってコモンレール110に供給され、コモンレール110内に一定量蓄えられる。この場合に吸気バルブ56が開き、エンジン6のシリンダ内の負圧が作用すると、スロットルボディ70を介してエアクリーナ80内の空気が吸気ポート55へ流れると共に、コモンレール110内の空気が吸気ポート55へ流れ、エンジン6のシリンダへ速やかに十分な量の空気(混合気を含む)を供給することが可能になる。このとき、コモンレール110は、鋼管部111に空気を一定量蓄えるので、ソレノイドバルブ130が開状態の場合には、エンジン6の排気脈動を吸収するサージタンクとして機能することができる。
一方、ソレノイドバルブ130が閉の場合には、吸気行程で吸気バルブ56が開いてエンジン6のシリンダ内の負圧が作用しても、コモンレール110内の空気は吸気ポート55へ殆ど流れず、エアクリーナ80内の空気はスロットルボディ70のみを介してエンジン6のシリンダへ供給される。
この場合、コモンレール110に蓄えられた空気が、吸気行程で混合気が流れている吸気ポート55に若干吸い出されたとしても、多気筒エンジン6はある気筒が吸気行程でも他の気筒には吸気行程でないものがあり、コモンレール110から吸い出された空気を他の吸気ポート55から吸い込んで略一定量の空気をコモンレール110に常時蓄えておくことができる。
図5は、スロットル開度テーブルTを示す。
このスロットル開度テーブルTは、所定のしきい値レベルDSを持ち、このしきい値レベルDSのライン上に、エンジン回転数R、スロットル開度Sがある場合、クランク軸から後輪9への駆動力がかからない状態になる。ここで、クランク軸から後輪9への駆動力がかからない状態であっても、ピストンからクランク軸までの駆動力はエンジン回転数に応じて増大させる必要があるため、上記しきい値レベルDSは、エンジン回転数に比例する値に設定される。本テーブルデータでは、スロットル開度がしきい値レベルDSより上方にある場合に、スロットル開領域αと特定される。この領域αでは、後輪9に正の駆動力が作用して加速状態になる。また、スロットル開度がしきい値レベルDSより下方にある場合には、スロットル閉領域βと特定される。この領域βでは、後輪9に負の駆動力が作用して減速状態になる。
スロットル開度テーブルTには、エンジン回転数と、しきい値レベルDSとを対応づけた2次元のテーブルデータ、或いは、エンジン回転数とスロットル開度とから、スロットル開度が、しきい値レベルDSに対して大の値(スロットル開領域α内の値)か、しきい値レベルDSに対して小の値(スロットル閉領域β内の値)か否かを直接特定可能な3次元のテーブルデータが適用される。2次元のテーブルデータを適用した場合、現在のエンジン回転数からしきい値レベルDSを特定し、このしきい値レベルDSと現在のスロットル開度とを比較することにより、現在のスロットル開度が、スロットル開領域α内の値か否かを特定することが可能となる。
この自動二輪車では、走行中に、スロットル開度が、例えば破線矢印Aで示すように、スロットル開領域αからスロットル閉領域βに跨って減少した場合、後輪9に作用する駆動力が、正の駆動力から負の駆動力に変化し、その瞬間に、クランク軸と後輪9との間の遊びの範囲で、各構成部品が一方側から他方側へ移動して生じる、いわゆる減速ショックが車体に作用することがある。
本実施の形態では、この減速ショックを低減するため、上記制御ユニット90が、上記スロットルバルブ72の開度から減速ショック発生のタイミングを読み取って、上記ソレノイドバルブ130を開放する。
図6は、上記タイミングの検出処理を示す。
まず、制御ユニット90は、ステップS1において、回転数センサSE1で検出したエンジン回転数と、スロットルセンサSE2で検出したスロットル開度(スロットル角度)とを取得し、前回取得してRAMに格納したデータ(エンジン回転数、スロットル開度)を今回取得したデータに更新する。
次いで、制御ユニット90は、ステップS2において、記憶装置90AのROMに予め記憶されたスロットル開度テーブルTを参照し、ステップS3において、スロットル開度がスロットル開領域α内の値であると判定すると(ステップS3:YES)、ステップS4において、記憶装置90AのRAMの所定領域にスロットル開フラグのONを設定する一方、スロットル開度がスロットル閉領域β内の値であると判定すると(ステップS3:NO)、ステップS5において、RAMの所定領域にスロットル開フラグのOFFを設定する。このスロットル開フラグのON/OFFは、今回のものと前回のものの少なくとも2回分のフラグ情報がRAMに蓄積される。スロットル開度テーブルTは、各ギアポジションに応じて設定され、各ギアポジションによってそれぞれに対応したスロットル開度テーブルTを参照する。
次いで、制御ユニット90は、ステップS6において、今回のスロットル開フラグがOFFの場合には(ステップS6:NO)、ステップS7において、前回のスロットル開フラグがONか否かを判定し、前回のスロットル開フラグがONの場合には(ステップS7:YES)、スロットル開度がスロットル開領域αからスロットル閉領域βへ変化した、つまり、運転者が後輪9への駆動力を正から負へ変化させるスロットル戻し操作をしたと判定できるため、ステップS8において、RAMの所定領域に格納された条件成立フラグを、ソレノイドバルブ130の駆動条件が成立したことを示すONに設定する。
これに対し、ステップS6においてスロットル開フラグがONと判定した場合(ステップS6:YES)、或いは、ステップS7において前回のスロットル開フラグがONでないと判定した場合(ステップS7:NO)、ステップS9において、RAMの所定領域に格納された条件成立フラグを、ソレノイドバルブ130の駆動条件の不成立を示すOFFに設定する。この検出処理が終了すると、制御ユニット90は、条件成立フラグがONの場合には、直ちにソレノイドバルブ130の駆動制御を開始し、その後、所定の割り込み信号が到来したタイミングで検出処理を再び開始する。一方、条件成立フラグがOFFの場合には、上記割り込みを待って検出処理を再び開始し、これにより、スロットル戻し操作をしたか否かが継続的に監視される。
この検出処理では、上記スロットル開度が、上記しきい値レベルDSに対し、大(スロットル開状態に相当)から小(スロットル閉状態に相当)へ変化したタイミングを検出しているので、後輪9への駆動力が正の駆動力から負の駆動力へ変化して、クランク軸と後輪9との間の遊びの範囲で各構成部品が一方側から他方側へ移動したタイミング、例えばミッションギアがそのバックラッシュの一方側から他方側へ移動し、かつ、ドライブチェーン48の下側チェーンが張って上側チェーンが緩んだ状態から上側チェーンが張って下側チェーンが緩んだ状態へ遷移するタイミングをほぼ正確に検出することができる。
条件成立フラグがONの場合、制御ユニット90は、直ちにソレノイドバルブ130を閉から、例えば極短い時間だけ開に切り換えた後、直ぐに閉じる。これを開に切り換えると、バイパス通路100が瞬間的に開通し、スロットルバルブ72下流の吸気ポート55にエアクリーナ80からの空気が瞬間的に送られる。この状態は、スロットル開度が略零であるとしても、わずかにスロットルを開いた状態とほぼ等しくなり、これにより、エンジン6のクランク軸の減速度が弱められる。
この種の自動二輪車では、クランク軸と後輪9との間の遊びの範囲で各構成部品が一方側から他方側へ移動した際に減速ショックが車体に作用することがあるが、本実施の形態では、クランク軸と後輪9との間の遊びの範囲で各構成部品が他方側へ移動したタイミングに合わせて、ソレノイドバルブ130が開かれ、スロットルバルブ72下流の吸気ポート55にエアクリーナ80からの空気が瞬間的に送られるため、車体に伝わる減速ショックが低減される。
本実施形態では、後輪9への駆動力がかからないときのスロットル開度をしきい値レベルDSに設定し、スロットル開度がスロットル開状態からしきい値レベルDSを跨いでスロットル閉状態へ移行する際の変化のタイミングでソレノイドバルブ130を開く。従って、従来方式では、運転者がスロットルを大きく戻して前後車輪に速度差が生じなければ減速ショックを低減できなかったが、本実施形態では、スロットルを大きく戻そうが、僅かに戻して微妙な車速調整を行おうが、いずれの場合も減速ショックを低減できる。
本構成では、減速のタイミングをスロットル開度に基づいて検出するので、減速のタイミングを正確かつ迅速に検出することができ、減速に対してより早くソレノイドバルブ130を開くことができる。さらに、エアクリーナ80とスロットルバルブ72より下流の複数の吸気ポート55とを結ぶバイパス通路100が、ソレノイドバルブ130の下流に、一定の容量を持つコモンレール110を備え、このコモンレール110がバイパス通路100を各吸気ポート55に分配するので、コモンレール110をサージタンクとして機能させることができ、より速やかにエンジン6に空気を送ることが可能になる。従って、本構成は、スロットルを僅かに戻した際の微少減速時の減速ショックを速やかに低減でき、滑らかな車速調整を実現することができる。
また、本構成では、エアクリーナ80からコモンレール110に至るバイパス通路を1本にすることができるので、コモンレール110までのバイパス通路を共通化することができ、エンジン周辺の狭いスペースにレイアウトし易く、しかも、この共通化されたバイパス通路にソレノイドバルブ130を配置するので、ソレノイドバルブ130が1個で済み、車両重量を軽減できる。また、コモンレール110をアルミニウム製としたので、これによっても軽量化を図ることができる。なお、アルミニウム製に限らず、その他の軽金属材料や樹脂材料を適用してもよい。従って、本構成は、多気筒エンジンの場合にエアクリーナと複数の吸気ポートとの間に各々ソレノイドバルブを有するバイパス通路を設けた従来のものに比して、エンジン6周辺の狭いスペースに容易にバイパス通路100をレイアウトすることができると共に、部品点数を低減して軽量化を図ることができ、コスト低減を有利に図ることができる。
(第2実施形態)
図7は第2実施形態を示している。第2実施形態では、図7に示すように、コモンレール110とソレノイドバルブ130との間に、一定の容量を有するサージタンク140を設けている。このサージタンク140は、ゴムチューブ120を介してコモンレール110に連結されると共に、ワンタッチジョイント122を介してソレノイドバルブ130の一端側に接続されている。
本構成では、別体のサージタンク140を設けることにより、コモンレール110の容量をサージタンク140で補うことができ、コモンレール110の鋼管部111を細くする等のコモンレール110の小型化及び軽量化を図ることが可能になる。この場合、コモンレール110の小型化によりコモンレール110のレイアウトの自由度が向上する。
また、この構成では、サージタンク140をコモンレール110とソレノイドバルブ130との間の任意の位置に配置すればよく、サージタンク140のレイアウトの自由度も高く、また、サージタンク140の容量を調整することにより、コモンレール110からソレノイドバルブ130に至る容量を適切な容量に調整可能である。この場合、コモンレール110からソレノイドバルブ130に至る容量は、エンジン6が吸気時に必要とする空気量を十分な蓄え可能な容量にすることが好ましく、例えば、エンジン6の排気量の1倍〜数倍にすることが好ましい。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態を示している。第3実施形態では、図8に示すように、エアクリーナ80とソレノイドバルブ130との間に、一定の容量を有するサージタンク140を設けている。このサージタンク140は、ソレノイドバルブ122の一端にねじで連結されると共に、ワンタッチジョイント131を介してナイロンチューブ132Aの一端に連結され、このナイロンチューブ132Aの他端がコネクタ部133を介してエアクリーナ80に連結されている。この実施形態では、エアクリーナ80から離間した位置にソレノイドバルブ130を配置しており、このため、ナイロンチューブ132Aに長いチューブが使用されている。
本構成では、エアクリーナ80とソレノイドバルブ130との間にサージタンク140を設け、このサージタンク140をソレノイドバルブ130に近接して配置するので、ソレノイドバルブ130が開いた場合にサージタンク140内の空気をエンジン6に供給することができる。このため、エアクリーナ80とソレノイドバルブ130とが離間して配置された場合でも、ナイロンチューブ132A等の配管の抵抗の影響を受けることなく、エンジン6に十分な空気を速やかに供給することができる。
この実施形態でも、第2実施形態と同様に、別体のサージタンク140を設けるので、コモンレール110の容量をサージタンク140で補うことができ、コモンレール110の小型化及び軽量化を図ることが可能になり、コモンレール110のレイアウトの自由度が向上する。
(第4実施形態)
図9は第3実施形態を示している。第4実施形態では、図9に示すように、エンジン106が、前後バンク106F、106RがV字状に形成されたV型多気筒(5気筒)エンジンであり、このエンジン106は、前後バンク106F、106R用のシリンダブロックが一体に形成されたクランクケース141と、前バンク106Fのシリンダヘッド142F及びヘッドカバー143Fと、後バンク106Rのシリンダヘッド142R及びヘッドカバー143Rとを備えている。
前バンク106Fには、各々前傾し且つ互いに横並びに配置される3つのシリンダ160Fが並設され、後バンク106Rには、各々後傾しつつ互いに横並びに配置される2つのシリンダ160Rが並設されている。
前バンク106Fのシリンダ160Fには、ピストン161Fが往復自在に収容され、ピストン161Fとシリンダヘッド142Fの下面との間には燃焼室162Fが設けられ、この燃焼室162Fには、排気ポート150Fと吸気ポート155Fとが連通し、各ポート150F、155Fには、当該ポート150F、155Fを各々開閉する排気バルブ151Fと吸気バルブ156Fとが設けられている。
各バルブ151F、156Fは、各々バルブスプリング158Fによって各ポート150F、155Fを閉じる方向に付勢され、動弁機構153Fが有する排気カム154Fと吸気カム157Fとがクランク軸に連動して各バルブ151F、156Fを押し下げて各ポート150F、155Fを開通させる。
また、後バンク106Rのシリンダ160Rにも、ピストン161Rが往復自在に収容され、ピストン161Rとシリンダヘッド142Rの下面との間に燃焼室162Rが設けられ、この燃焼室162Rには、排気ポート150Rと吸気ポート155Rとが連通し、各ポート150R、155Rには、当該ポート150R、155Rを各々開閉する排気バルブ151Rと吸気バルブ156Rとが設けられている。
各バルブ151R、156Rは、各々バルブスプリング158Rによって各ポート150R、155Rを閉じる方向に付勢され、動弁機構153Rが有する排気カム154Rと吸気カム157Rとがクランク軸に連動して各バルブ151R、156Rを押し下げて各ポート150R、155Rを開通させる。なお、シリンダヘッド142Fとヘッドカバー143Fとの間にはガスケット144Fが配設され、シリンダヘッド142Rとヘッドカバー143Rとの間にはガスケット144Rが配設されている。
前後バンク106F、106Rの吸気ポート155F、155Rには、各々インシュレータ165F、165Rが各々連設され、これらインシュレータ165F、165Rにはスロットルボディ170が連結されている。スロットルボディ170には、運転者のスロットル操作に応じて開閉するスロットルバルブ172F、172Rが各々設けられ、このスロットルボディ170の上流側がエアクリーナ180を介して大気に連通している。
この実施形態では、前後バンク106F、106Rの間にコモンレール210が配置されている。このコモンレール210は、一定の容量を有する管状の鋼管部211を備え、この鋼管部211の長手方向の略中央位置に配設される一本の中央連結用チューブ213がソレノイドバルブ230を介してエアクリーナ180と配管接続されている。また、コモンレール210には、鋼管部211から前バンク106Fに向けて延びる複数(3本)の連結用チューブ212Fと、鋼管部211から後バンク106Rに向けて延びる複数(2本)の連結用チューブ212Rとが配設されている。
連結用チューブ212Fは、鋼管部211の長手方向に前バンク106Fの各吸気ポート155Fと略同じ間隔で配設されており、その先端が、前バンク106Fのスロットルバルブ172Fより下流で吸気ポート155Fに連通するパイプ201Fに連結される。また、連結用チューブ212Rは、鋼管部211の長手方向に後バンク106Rの各吸気ポート155Rと略同じ間隔で配設され、その先端が、後バンク106Rのスロットルバルブ172Rより下流で吸気ポート155Rに連通するパイプ201Rに連結される。
この構成では、コモンレール210が、ソレノイドバルブ230を介してエアクリーナ180に連通すると共に、前後バンク106F、106Rの吸気ポート155F、155Rに各々連通することによって、エアクリーナ180とスロットルバルブ172F、172Rより下流の複数の吸気ポート155F、155Rとを結ぶバイパス通路200が形成される。そして、この実施形態においても、ソレノイドバルブ230が制御ユニット190に接続され、この制御ユニット190が、第1実施形態と同様に、減速のタイミングでソレノイドバルブ230を瞬間的に開くため、車体フレーム2に作用する減速ショックを低減することができる。
本実施形態では、コモンレール210が、前バンク106Fのスロットルバルブ172Fより下流で吸気ポート155Fに連通する連結用チューブ212Fと、後バンク106Rのスロットルバルブ172Rより下流で吸気ポート155Rに連通する連結用チューブ212Rとを備えるので、V型多気筒エンジン106の複数の吸気ポート155F、155にバイパス通路200を分配することができる。
これにより、エアクリーナ180からコモンレール210に至るバイパス通路200を共通化することができ、また、このバイパス通路200に配置されるソレノイドバルブ230を1個にすることができる。従って、バイパス通路200の部品点数を低減することができ、軽量化を図ることができると共に、エンジン106の前後バンク106F、106R間の狭いスペースに容易にバイパス通路200をレイアウトすることができ、コスト低減も有利である等の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態においても、コモンレール210とソレノイドバルブ230との間にサージタンクを設けるようにしてもよい。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明らかである。例えば、上述の実施形態では、燃料噴射装置式の自動二輪車に本発明を適用する場合について述べたが、これに限らず、キャブレター式の自動二輪車に適用することができる。さらに、直列多気筒エンジンやV型多気筒エンジンを搭載する自動二輪車に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、水平対向多気筒エンジン等の他の多気筒エンジンを搭載する自動二輪車に広く適用することができる。
第1実施形態に係る自動二輪車の全体構成を示す側面図である。 シリンダヘッドを周辺構成と共に示す側断面図である。 制御ユニットを周辺構成と共に示すブロック図である。 バイパス通路の構成を示す図である。 スロットル開度テーブルの説明に供する図である。 減速ショック発生タイミングの検出処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るバイパス通路の構成を示す図である。 第3実施形態に係るバイパス通路の構成を示す図である。 第4実施形態に係る自動二輪車のエンジンを周辺構成と共に示す図である。
符号の説明
1 自動二輪車
2 車体フレーム
6、106 エンジン(多気筒エンジン)
5 前輪
9 後輪
42A、162F、162R 燃焼室
50、150F、150R 排気ポート
51、151F、151R 排気バルブ
55、155F、155R 吸気ポート
56、156F、156R 吸気バルブ
65、165F、165R インシュレータ
70、170 スロットルボディ
72、172F、172R スロットルバルブ
73 インジェクタ
SE1 スロットルセンサ
80、180 エアクリーナ
90、190 制御ユニット(制御手段)
100、200 バイパス通路
101、201F、201R パイプ
102、120 ゴムチューブ
110、210 コモンレール
111、211 鋼管部
112、212F、212R 連結用チューブ
113、213 中央連結用チューブ
121、132、132A ナイロンチューブ
122、131 ワンタッチジョイント
130、230 ソレノイドバルブ
133 コネクタ部
140 サージタンク
DS しきい値レベル
T スロットル開度テーブル

Claims (5)

  1. スロットルバルブ上流に配置されたエアクリーナとスロットルバルブ下流に配置された複数の気筒の吸気ポートとを結ぶバイパス通路を設け、このバイパス通路途中のソレノイドバルブを減速のタイミングに合わせて開閉する制御手段を備え、前記ソレノイドバルブ下流に一定の容量を持った分岐部を備え、この分岐部から各気筒の吸気ポートに対して前記バイパス通路を分配すると共に、前記制御手段が、前記スロットルバルブの開度から減速のタイミングを読み取り、前記ソレノイドバルブを開閉させることを特徴とする自動二輪車の減速ショック低減装置。
  2. 前記ソレノイドバルブはスロットル開状態から所定のしきい値を跨いでスロットル閉状態に移行する際の変化のタイミングで開閉されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の減速ショック低減装置。
  3. 前記分岐部上流のソレノイドバルブを1個としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車の減速ショック低減装置。
  4. 前記分岐部と前記ソレノイドバルブとの間にサージタンクを配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動二輪車の減速ショック低減装置。
  5. 前記エアクリーナと前記ソレノイドバルブとの間にサージタンクを配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動二輪車の減速ショック低減装置。

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