JP2007269369A - 即席食品用の蓋材付き容器 - Google Patents

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Hidetoshi Hoshiko
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Abstract

【課題】蓋材のプルタブが一箇所で良く、作業効率の良い即席食品用の蓋材付き容器を提供すること。
【解決手段】容器10は開口部11の周縁にフランジ部12を形成させ、容器内方に凹む凹部14を形成させてなり、蓋材20は容器本体の開口部と略同じ外形を有し、周囲から一箇所の突出部21が形成され、蓋材は多層構成からなり、その一層に開封用つまみ部を含んで部分的に剥離剤が塗工された剥離剤塗工領域Aがあり、剥離剤塗工領域では剥離剤層103 を介して蓋材は上蓋20a と下蓋20b とに分離可能に形成され、剥離剤塗工領域には下蓋のシーラント層側からハーフカット線a が設けられ、開封用つまみ部21近傍には剥離開始きっかけ用のハーフカット線b が設けられ、蓋材の開封用つまみ部と容器本体の凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材のハーフカット線b が部分的にあるいは全面的に容器本体のフランジ部12と重なるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼きそばなどの湯戻し作業や湯切り作業を必要とする即席食品用の蓋材付き容器に関するもので、特には、容器本体に容器内方に向かって凹む凹部を設けることにより、当該部分に位置する蓋材部分を、剥離開始用のつまみ部として利用するようにして蓋材のタブを一箇所にした即席食品用の蓋材付き容器に関するものである。
従来、焼きそばなど喫食に際して注湯を行い、所定時間経過後に排湯作業を必要とする即席食品用のカップ容器としては、一般的にポリスチレン系樹脂粒子にブタン、ペンタン等の揮発性発泡剤を含有させた発泡性樹脂粒子(ビーズ)を、加熱等により発泡させることで形成した発泡ビーズカップ容器本体に、シート成形により作製された外周に排湯口を有するプラスチック樹脂製の蓋材を被せたものが広く流通している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
上記先行技術文献を示す。
特開2000−229674号公報。 特開2003−221056号公報。
前者の発明では、即席食品容器の湯切り孔付きの蓋として、注湯用の開け口と、湯切り用の開け口の二箇所のタブがある。そしてその二箇所は離れているため、蓋の出っ張りが二箇所できている状態である。一方で湯切りを必要としない、例えば、乾燥ラーメン等の食材容器の蓋ではタブが一箇所である。充填時において、このようなタブ一箇所の製品に合わせて改造・調整してある機械でタブ二箇所の蓋を用いようとすると、リテーナー形状等の改造・調整が改めて必要になるためそれに伴う費用が発生する。
後者の発明では、即席食品容器の湯切り孔付きの蓋であり、タブが注湯用の開け口と湯切り用の開け口との兼用のため、タブが一つで済む構造となっている。従って蓋の出っ張りは一箇所である。しかしながら、注湯した後に麺をゆがく場合を想定した構造のため、注湯時に蓋を容器から完全に剥がして使用する。従って、焼きそばのように数分間時間をかけた湯戻しを必要とする食品の場合は、注湯後に蓋をリクローズできることが望ましい。
本発明は、焼きそばなどの湯戻し作業や湯切り作業を必要とする即席食品用の蓋材付き容器に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、容器本体の形状を工夫することにより蓋材のプルタブが一箇所で良く、かつ、作業効率の良い即席食品用の蓋材付き容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、焼きそばなどの湯戻し作業や湯切り作業を必要とする即席食品の蓋材付き容器において、前記容器は、開口部の周縁にフランジ部を形成させ、容器本体に容器内方に向かって凹む凹部を形成させた形状からなり、前記蓋材は、容器本体の開口部と略同じ外形を有し、周囲から一箇所の突出部が開封用つまみとして形成され、蓋材は、多層構成からなり、その一層に開封用つまみ部を含んで部分的に剥離剤が塗工され
た剥離剤塗工領域があり、該剥離剤塗工領域においては、剥離剤層を介して蓋材は上蓋と下蓋とに分離可能に形成され、該剥離剤塗工領域には、湯切り孔を設けるため、下蓋のシーラント層側からハーフカット線が設けられてなり、開封用つまみ部近傍には上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線がシーラント層側から設けられてなり、
前記蓋材の開封用つまみ部と、前記容器本体の容器内方に凹む凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線が部分的あるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるようにしたことを特徴とする、即席食品用の蓋材付き容器である。
このように請求項1記載の発明によれば、容器は、開口部の周縁にフランジ部を形成させ、容器本体に容器内方に向かって凹む凹部を形成させた形状からなり、前記蓋材は、容器本体の開口部と略同じ外形を有し、周囲から一箇所の突出部が開封用つまみとして形成され、蓋材は、多層構成からなり、その一層に開封用つまみ部を含んで部分的に剥離剤が塗工された剥離剤塗工領域があり、該剥離剤塗工領域においては、剥離剤層を介して蓋材は上蓋と下蓋とに分離可能に形成され、該剥離剤塗工領域には、湯切り孔を設けるため、下蓋のシーラント層側からハーフカット線が設けられてなり、開封用つまみ部近傍には上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線がシーラント層側から設けられてなり、前記蓋材の開封用つまみ部と、前記容器本体の容器内方に凹む凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線が部分的あるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるようにしたので、開封用つまみ部から蓋材を剥がさなくとも、つまみ部と対向する位置にある凹部を形成させた部分の蓋材のフランジから外側をつかんで蓋材を持ち上げると、蓋材は容器本体のフランジから引き剥がされて開口部が露出して、容器本体に注湯することが可能となる。注湯後は蓋材を再び閉じることにより内容物を蒸すことができる。閉じた蓋材はフランジから飛び出た部分を容器本体のフランジの内側に折り曲げることで蓋材が反り返るとを防ぐことができる。
また、一定時間経過後は、蓋材の開封用つまみ部をつかみ、持ち上げるように蓋材を容器本体から引き剥がすと、ハーフカット線から上蓋が切り離され、上蓋のみが剥がれ、湯切り用の孔が現れる。容器を傾け湯を放出したのちに蓋材を凹部側からつかんで容器本体から引き剥がすと、蓋材全体を容器本体から引き剥がすことができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記蓋材の剥離剤塗工領域は開封用つまみ部と対向する位置に形成され、容器本体の凹部と剥離剤塗工領域が重なるようにシールされ、且つ、上蓋剥離開始きっかけ用としてシーラント層側からハーフカット線が設けられ、この蓋材の開封用つまみ部と、容器本体の容器内方に凹む凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用ハーフカット線が部分的にあるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるようにしたことを特徴とする、即席食品用の蓋材付き容器である。
このように請求項2記載の発明によれば、蓋材の剥離剤塗工領域は開封用つまみ部と対向する位置に形成され、容器本体の凹部と剥離剤塗工領域が重なるようにシールされ、且つ、上蓋剥離開始きっかけ用としてシーラント層側からハーフカット線が設けられ、この蓋材の開封用つまみ部と、容器本体の容器内方に凹む凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用ハーフカット線が部分的にあるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるようにしたので、開封用つまみを持って蓋材を容器本体から引き剥がして容器本体を露出させると開口部に注湯することが可能になる。注湯後は蓋材を再び閉じることで内容物を蒸すことができる。閉じた蓋材は開封用つまみ部をフランジ部の内側に折り曲げることで蓋材が反り返ることを防ぐことができる。
また、一定時間経過後には、容器本体の凹部を形成させた部分の蓋材のフランジから外
側をつかんで蓋材を持ち上げると、ハーフカット線から上蓋が切り離されて上蓋のみが剥がれ、湯切り用の孔が露出する。容器を傾けて湯切りした後、蓋材を容器本体の凹部形成部分からつかみ、容器から引き剥がすと、蓋材全体を容器本体から引き剥がすことができる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記蓋材の材質構成中に剥離剤塗工領域が設けておらず、上蓋層と下蓋層はフィルム同士の疑似接着によりラミネートされてなり、下蓋層にはあらかじめ湯切り孔が開口されてあり、上蓋層及び下蓋層が一層構成あるいは二層以上の多層構成からなることを特徴とする、即席食品用の蓋材付き容器である。
このように請求項3記載の発明によれば、蓋材の材質構成中に剥離剤塗工領域が設けておらず、上蓋層と下蓋層はフィルム同士の疑似接着によりラミネートされてなり、下蓋層にはあらかじめ湯切り孔が開口されてあり、上蓋層及び下蓋層が一層構成あるいは二層以上の多層構成からなるので、上蓋層と下蓋層をきれいに無理なく剥がすことができる。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記蓋材の上蓋層のみがミシン目線等の手段により切り離し可能に形成されていることを特徴とする、即席食品用の蓋材付き容器である。
このように請求項4記載の発明によれば、蓋材の上蓋層のみがミシン目線等の手段により切り離し可能に形成されているので、蓋材を上蓋層と下蓋層に分離した際、上蓋層のみを綺麗に蓋材から切り離すことができる。
このように容器の一部分を内側に窪ませた形状にして蓋材をシールし、フランジ部よりも外側に出た部分をタブ(つまみ)代わりの用いる本発明の湯切り作業等を必要とする即席食品用の蓋材付き容器は、蓋材の突出部を一箇所にすることができるため、充填時に即席ラーメンのように突出部が一つの製品用の充填ラインと共通で使用することが容易である。
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の即席食品用の蓋材付き容器は、例えば、図1〜図4に示すように、焼きそばなどの湯戻し作業や湯切り作業を必要とする即席食品用の蓋材付き容器であって、容器(10)は、開口部(11)の周縁にフランジ部(12)を形成させ、容器本体(13)に容器内方に向かって凹む凹部(14)を形成させた形状からなる。
そして、蓋材(20)は、容器本体(13)の開口部(11)と略同じ外形を有し、周囲から一箇所の突出部(21)が開封用つまみ(21)として形成されている。
また蓋材(20)は、多層構成からなり、その一層に開封用つまみ部(21)を含んで部分的に剥離剤が塗工された剥離剤塗工領域(A)があり、該剥離剤塗工領域(A)においては、剥離剤層(103)を介して蓋材は上蓋(20a)と下蓋(20b)とに分離可能に形成されている。
また該剥離剤塗工領域(A)には、湯切り孔(22)を設けるため、下蓋(20b)のシーラント層(104)側からハーフカット線(a)が設けられてなり、開封用つまみ部(21)近傍には上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線(b)がシーラント層側から設けられてなる。
そして、蓋材の開封用つまみ部(21)と、容器本体(13)の容器内方に凹む凹部(14)と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材(20)の上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線(b)が部分的あるいは全面的に容器本体(13)のフランジ部(12)と重なるようにしたことを特徴としている。
このような構成からなるので、本発明の即席食品用の蓋材付き容器は、以下のような特徴を有する。すなわち、開封用つまみ部から蓋材を剥がさなくとも、つまみ部と対向する位置にある凹部を形成させた部分の蓋材のフランジから外側をつかんで蓋材を持ち上げると、蓋材は容器本体のフランジから引き剥がされて開口部が露出して、容器本体に注湯することが可能となる。注湯後は蓋材を再び閉じることにより内容物を蒸すことができる。閉じた蓋材はフランジから飛び出た部分を容器本体のフランジの内側に折り曲げることで蓋材が反り返るとを防ぐことができる。
また、一定時間経過後は、蓋材の開封用つまみ部をつかみ、持ち上げるように蓋材を容器本体から引き剥がすと、ハーフカット線から上蓋が切り離され、上蓋のみが剥がれ、湯切り用の孔が現れる。容器を傾け湯を放出したのちに蓋材を凹部側からつかんで容器本体から引き剥がすと、蓋材全体を容器本体から引き剥がすことができる。
つぎに図6〜図8は、本発明の即席食品用の蓋材付き容器の別の実施形態を示す説明図である。図6〜図8において、蓋材(20)の剥離剤塗工領域(A)は開封用つまみ部(21)と対向する位置に形成されている。
そして、容器本体の凹部(14)と剥離剤塗工領域(A)が重なるように容器本体に蓋材を被せてシールする。且つ、上蓋剥離開始きっかけ用としてシーラント層(104)側からハーフカット線(b)を設けておく。
この蓋材の開封用つまみ部(21)と、容器本体の容器内方に凹む凹部(14)と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用ハーフカット線(b)が部分的にあるいは全面的に容器本体のフランジ部(12)と重なるようにしたことを特徴としている。
このような構成からなるので、この別の実施形態の即席食品用の蓋材付き容器は、以下のような特徴を有する。すなわち、開封用つまみを持って蓋材を容器本体から引き剥がして容器本体を露出させると開口部に注湯することが可能になる。注湯後は蓋材を再び閉じることで内容物を蒸すことができる。閉じた蓋材は開封用つまみ部をフランジ部の内側に折り曲げることで蓋材が反り返ることを防ぐことができる。
また、一定時間経過後には、容器本体の凹部を形成させた部分の蓋材のフランジから外側をつかんで蓋材を持ち上げると、ハーフカット線から上蓋が切り離されて上蓋のみが剥がれ、湯切り用の孔が露出する。容器を傾けて湯切りした後、蓋材を容器本体の凹部形成部分からつかみ、容器から引き剥がすと、蓋材全体を容器本体から引き剥がすことができる。
以下具体的な実施例により本発明を詳細に説明する。
蓋材(20)は、下蓋(20b)とこれを被覆する上蓋(20a)が接着層(図示せず)を介して積層された構成からなる。
上蓋(20a)は、例えば、坪量90g/m2 の片アート紙が使用でき、該片アート紙の片面に目止めニス(図示せず)が塗布され、さらにその上に剥離ニス(103)を塗布した構成からなる。目止めニスと剥離ニスは、上蓋の略中央部分から開封用つまみ部を設けた端縁に向けて塗布する(これを剥離剤塗工領域(A)とする)。
下蓋(20b)は、例えば、9μmの厚さのアルミニウム箔にポリエチレン樹脂を15μmの厚さにエキストルーダーラミネートすることにより作製できる。
下蓋の必要個所には湯切り孔(22)用のハーフカット線(a)をシーラント層側から下蓋を貫通するように設けておく。また、下蓋の突出部(21)の近傍に、蓋材を容器本体に被せてシールした時、部分的あるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるように、上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線(b)をシーラント層側から下蓋を貫通するように設けておく。
上蓋(20a)の剥離ニスが塗布された面と、下蓋(20b)のアルミニウム箔面を対向させ、溶融ポリエチレン樹脂(15μm厚)を介して下蓋(20b)と上蓋(20a)を接着させ、片アート紙(90g/m2 )/目止めニス/剥離ニス/PE(15μm)/Al(9μm)/PE(15μm)の層構成からなる蓋材シートとした。
こうして作製した蓋材シートから突出部が一つあり容器本体の開口部と略同じ外形を有する直径141ミリの蓋材を準備した。
容器(10)として、容器本体に容器内方に凹む凹部を形成させ、開口部の周縁には幅5mmのフランジを有する直径141ミリの図1に示すような形状の発泡ポリスチロール製のものを準備した。
焼きそば170グラムを充填した容器(10)に、先に準備した蓋材(20)を、蓋材の開封用つまみ(21)が、容器本体の凹部(14)と対極の位置に重なるように被せてフランジ部をヒートシールして湯切り作業を必要とする即席食品用の蓋材付き容器とした。
この蓋材付き容器のつまみ部と対向する位置にある凹部を形成させた部分の蓋材のフランジから外側をつかんで蓋材を持ち上げると(図5では右側から左側に)、蓋材は容器本体のフランジから引き剥がされて開口部が露出し、容器本体に熱湯等を注湯することが可能になる。注湯後は蓋材を再び閉じることにより内容物である焼きそばを蒸すことができる。閉じた蓋材はフランジから飛び出た部分を容器本体のフランジの内側に折り曲げることにより蓋材が反り返ることを防止することができる。
一定時間が経過したら、蓋材の開封用つまみ部をつかみ、持ち上げるように蓋材を容器本体から引き剥がすと(図5では左側から右側へ)、ハーフカット線から上蓋が切り離され、上蓋のみが剥がれ、湯切り用の孔(22)が現れる。容器を傾け湯を放出したのちに蓋材を凹部側からつかんで容器本体から引き剥がすと図5では右側から左側へ)、蓋材全体を容器本体から引き剥がすことができる。
片アート紙(90g/m2 )にアルミニウム箔(9μm厚)をサンドポリして(15μm厚)して上蓋とした。なお、片アート紙(90g/m2 )にはあらかじめ、目止めニス、剥離ニスが塗布されている。そして目止めニスと剥離ニスは、上蓋の略中央部分から開封用つまみを設けない方の端縁、すなわち、蓋材を容器本体に被せてシールした時、容器本体の凹部側に向けて塗布する。
二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(20μm厚)にイージーピールフィルム(30μm厚)を貼り合わせて下蓋とし、この下蓋の蓋材を容器本体に被せてシールした時の容器本体の凹部側近傍には熱針ロールによって半径2mmの孔がランダムに開けてある。
孔開けした下蓋と上蓋とをサンドポリで貼り合わせ、蓋材用シートとした。
上蓋剥離きっかけ用のハーフカット線(b)を、蓋材を容器本体に被せてシールしたとき、部分的あついは全面的に容器本体のフランジ部と重なるように、シーラント層側から下蓋を貫通するように設けておく。
実施例1で使用したと同じ寸法の発泡スチロール製の容器(10)を準備し、該容器に焼きそば170グラムを充填し、先に準備した蓋材(20)を、蓋材の開封用つまみが,容器本体の凹部(14)と対極の位置に重なる用に被せてフランジ部をヒートシールして湯切り作業を必要とする即席食品用の蓋材付き容器とした。
開封用つまみを持って蓋材を容器本体から引き剥がして容器本体を露出させると開口部に注湯することが可能になる(図8では左側から右側へ)。注湯後は蓋材を再び閉じることで内容物を蒸すことができる。閉じた蓋材は開封用つまみ部をフランジ部の内側に折り曲げることで蓋材が反り返ることを防ぐことができる。
また、一定時間経過後には、容器本体の凹部を形成させた部分の蓋材のフランジから外側をつかんで蓋材を持ち上げると(図8では右側から左側へ)、ハーフカット線から上蓋が切り離されて上蓋のみが剥がれ、湯切り用の孔が露出する。容器を傾けて湯切りした後、蓋材を開封用つまみ部側からつかみ、容器から引き剥がすと、蓋材全体を容器本体から引き剥がすことができる(図8では左側から右側へ)。
本発明の容器の形状の一実施例を示す斜視説明図である。(横から) 本発明の容器の形状の一実施例を示す平面説明図である。(上から) 本発明の蓋材の一実施例を例を示す上から見た平面説明図である。 (a)は本発明の蓋材の一実施例を例を示す下から見た平面説明図であり、(b)は(a)のA−A’線断面説明図である。 本発明の容器と蓋材の密封シール時における位置関係を示す説明図である。 本発明の蓋材の別の実施例を例を示す上から見た平面説明図である。 (a)は本発明の蓋材の別の実施例を例を示す下から見た平面説明図であり、(b)は(a)のA−A’線断面説明図である。 本発明の容器と蓋材の密封シール時における位置関係を示す別の説明図である。
符号の説明
10‥‥容器
11‥‥開口部
12‥‥フランジ部
13‥‥容器本体
14‥‥凹部
20‥‥蓋材
20a‥上蓋
20b‥下蓋
21‥‥突出部、開封用つまみ
22‥‥湯切り孔
103‥‥剥離剤層
104‥‥シーラント層
A‥‥剥離剤塗工領域
a‥‥ハーフカット線
b‥‥上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線
c‥‥ミシン目線

Claims (4)

  1. 焼きそばなどの湯戻し作業や湯切り作業を必要とする即席食品用の蓋材付き容器において、
    前記容器は、開口部の周縁にフランジ部を形成させ、容器本体に容器内方に向かって凹む凹部を形成させた形状からなり、
    前記蓋材は、容器本体の開口部と略同じ外形を有し、周囲から一箇所の突出部が開封用つまみとして形成され、
    蓋材は多層構成からなり、その一層に開封用つまみ部を含んで部分的に剥離剤が塗工された剥離剤塗工領域があり、
    該剥離剤塗工領域においては、剥離剤層を介して蓋材は上蓋と下蓋とに分離可能に形成され、
    該剥離剤塗工領域には、湯切り孔を設けるため、下蓋のシーラント層側からハーフカット線が設けられてなり、
    開封用つまみ部近傍には上蓋剥離開始きっかけ用のハーフット線がシーラント層側から設けられてなり、
    前記蓋材の開封用つまみ部と、前記容器本体の容器内方に凹む凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用のハーフカット線が部分的にあるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるようにしたことを特徴とする、即席食品用の蓋材付き容器。
  2. 前記蓋材の剥離剤塗工領域が開封用つまみ部と対向する位置にあり、容器本体の凹部と剥離剤塗工領域が重なるようにシールされ、且つ、上蓋剥離開始きっかけ用としてシーラント層側からハーフカット線が設けられ、
    この蓋材の開封用つまみ部と、容器本体の容器内方に凹む凹部と対極の位置を重ねた向きでヒートシールしたとき、蓋材の上蓋剥離開始きっかけ用ハーフカット線が部分的にあるいは全面的に容器本体のフランジ部と重なるようにしたことを特徴とする、請求項1記載の即席食品用の蓋材付き容器。
  3. 前記蓋材の材質構成中に剥離剤塗工領域が設けられておらず、上蓋層と下蓋層はフィルム同士の疑似接着によりラミネートされてなり、
    下蓋層にはあらかじめ湯切り可能な寸法の孔が開口されてあり、上蓋層及び下蓋層が一層構成あるいは二層以上の多層構成からなることを特徴とする、請求項1又は2記載の即席食品用の蓋材付き容器。
  4. 前記蓋材の上蓋層のみがミシン目線等の手段により切り離し可能に形成されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の即席食品用の蓋材付き容器。
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