JP2020015520A - 加熱容器の製造方法および加熱容器 - Google Patents
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Abstract
Description
板厚が0.5mmのポリプロピレン樹脂製のシートを用意し、これを真空圧空成型によって高さ85mm、直径140mmの加熱容器1を準備した。中皿3の開口部12aの直径は89mm、インナーフランジ部14の幅は7mmに設定した。中皿3の底部15に厚さ25μm、直径105mm、100℃における熱収縮率が約20%のポリプロピレン樹脂製の二軸延伸熱収縮フィルムを超音波溶着装置20によって接着した。なお、超音波溶着装置20の受型21の溶着部21aには、ローレット加工が施されていて凹凸状になっており、突起部23の先端部の幅は0.6mmに設定されている。超音波溶着時間は0.15秒に設定した。
超音波溶着時間を0.10秒にした以外は、実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
超音波溶着時間を0.25秒にした以外は、実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
上記構成の加熱容器1の中皿3につまり第2区画室6に水を150g入れて10時間静置した後における第2区画室6から第1区画室5への水の漏れを目視によって確認した。
水に替えて市販のレトルトカレーを第2区画室6に180g入れ、かつ、下皿2につまり第1区画室5に炊飯した米飯を220g入れ、その状態で500Wの業務用電子レンジで4分間加熱調理したときにおける中皿3の底部15の開口状態を目視によって確認した。
実施例1および比較例1ならびに比較例2についての試験1および試験2の結果を図10に図表として記載してある。図10に示すように、実施例1では、試験1を行っても水漏れは認められなかった。また、試験2を行うと、レトルトカレーを入れて加熱調理したときに熱収縮フィルム13が収縮して中皿3の底部15が開口することが認められた。比較例1では、試験1を行うと、水漏れが認められた。試験2を行うと、熱収縮フィルム13が収縮して中皿3の底部15が開口することが認められた。これは、比較例1では、実施例1と比較して超音波溶着時間が短いために、接着部24の接着強度が低く、水の重さによってインナーフランジ部14から熱収縮フィルム13が剥離してしまい水漏れが生じたと思われる。比較例2では、試験1を行っても水漏れは認められなかった。また、試験2を行っても、中皿3の底部15が開口しないことが認められた。これは、比較例2では、実施例1と比較して超音波溶着時間が長いことにより、接着部24での接着強度が高いためであると思われる。以上のことにより、上記構成の加熱容器1では、超音波溶着時間を0.15秒に設定すると、内容物を別々に収容している状態を維持することができると共に、加熱することによって中皿3の底部15を開口できることが認められた。
熱収縮フィルム13に替えて熱収縮性のないフィルムを使用した以外は実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
熱収縮フィルム13として、100℃での熱収縮率が3%のフィルムを使用した以外は実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
熱収縮フィルム13として、100℃での熱収縮率が60%のフィルムを使用した以外は実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
受型21の溶着部21aにローレット加工を行わなかった以外は、つまり、溶着部21aが平坦な形状の受型21を使用した以外は、実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
ポリエチレンテレフタレート樹脂によって中皿3を構成し、ポリプロピレン樹脂によって熱収縮フィルム13を構成した以外は実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
熱収縮フィルム13として、100℃での熱収縮率が5%のフィルムを使用した以外は実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
熱収縮フィルム13として、100℃での熱収縮率が50%のフィルムを使用した以外は実施例1と同様に加熱容器1を作製した。
比較例3ないし7についての試験1および試験2の結果を図11に図表として記載してある。図11に示すように、比較例3および比較例4では、試験1を行っても、水漏れは認められなかった。一方、試験2を行うと、中皿3の底部15が開口しないことが認められた。これは、加熱時において、中皿3の底部15に貼り付けたフィルムが熱収縮しない、または熱収縮率が小さいためであると思われる。比較例5は、熱収縮フィルム13の熱収縮率が大きいことにより、超音波溶着であっても、中皿3の底部15に熱収縮フィルム13を接着することができず、加熱容器1を作製できなかった。比較例7は、中皿3と熱収縮フィルム13とをそれぞれ異なる材料によって構成したために、中皿3の底部15に熱収縮フィルム13を接着することができず、加熱容器1を作製できなかった。比較例6では、試験1を行うと、一部の加熱容器1で水漏れが生じ、試験2を行うと、中皿3の底部15が開口しない加熱容器1があった。これは、受型21の溶着部21aが平坦であることや、インナーフランジ部14や熱収縮フィルム13の厚さのばらつきがあることなどに起因して、それらを接着する際に隙間が生じ、また、全体として接着面積が大きくなったことにより接着強度が高くなったためであると思われる。つまり、全体として接着が安定しない。実施例2および3では、実施例1と同様に、試験1を行っても、水漏れは認められず、試験2を行うと、熱収縮フィルム13が収縮して中皿3の底部15が開口することが認められた。
Claims (8)
- 仕切り部によって少なくとも第1区画室と第2区画室とに区画され、かつ加熱されることにより前記仕切り部が開く加熱容器の製造方法において、
前記第1区画室と前記第2区画室との境界部分に前記加熱容器の内側に向けて突出したインナーフランジ部を設けておき、
前記インナーフランジ部の内周側の開口部を塞ぐように前記インナーフランジ部の下面に熱収縮フィルムを密着させるとともに、
前記熱収縮フィルムおよび前記インナーフランジ部を、前記熱収縮フィルムの少なくとも一部が前記熱収縮フィルムおよび前記インナーフランジ部の厚さ方向に凹凸となるように挟み付け、
前記熱収縮フィルムおよび前記インナーフランジ部の互いに挟み付けてある部分に、波動エネルギを与えて前記部分で発熱させて、前記容器本体に内容物を入れて前記内容物を前記容器本体と共に加熱した場合に前記熱収縮フィルムが熱収縮して前記インナーフランジ部から剥離するように前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとを接着し、
前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとによって前記仕切り部を形成する
ことを特徴とする加熱容器の製造方法。 - 請求項1に記載の加熱容器の製造方法において、
前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとの前記波動エネルギによる接着は、超音波溶着装置とレーザー溶着装置とのうちのいずれか一つの溶着装置によって行う
ことを特徴とする加熱容器の製造方法。 - 仕切り部によって少なくとも第1区画室と第2区画室とに区画され、かつ加熱されることにより前記仕切り部が開く加熱容器において、
上部が開口した容器本体と、前記容器本体の深さ方向での中間部に前記容器本体の内周側に突出したインナーフランジ部と、前記インナーフランジ部の内周側の開口部と、前記開口部を塞ぐように前記インナーフランジ部の下面に接着された熱収縮フィルムとを有し、かつ前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとによって前記仕切り部が形成され、
前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとは、前記容器本体内の内容物の加熱温度まで前記容器本体を加熱した場合に前記熱収縮フィルムが熱収縮して前記インナーフランジ部から剥離するように熱接着され、
前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとの接着部には、前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとの厚さ方向に凹もしくは凸となって前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとが互いに接着されている凹凸部が設けられている
ことを特徴とする加熱容器。 - 請求項3に記載の加熱容器において、
前記容器本体は、上部が開口しかつ内部が前記第1区画室とされる外側容器と、前記外側容器の内部で前記上部側に挿脱可能に嵌合させられかつ内部が前記第2区画室とされる内側容器とを有し、
前記内側容器の底部に、前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとによる前記仕切り部が設けられている
ことを特徴とする加熱容器。 - 請求項3または4に記載の加熱容器において、
加熱されることによって前記熱収縮フィルムが熱収縮して前記インナーフランジ部から剥離するときの剥離強度は、加熱されることによって前記熱収縮フィルムが熱収縮して破断するときの破断強度より小さい
ことを特徴とする加熱容器。 - 請求項3ないし5のいずれか一項に記載の加熱容器において、
100℃における前記熱収縮フィルムの熱収縮率は5%以上かつ50%以下である
ことを特徴とする加熱容器。 - 請求項3ないし6のいずれか一項に記載の加熱容器において、
前記インナーフランジ部と前記熱収縮フィルムとの接着部の内周縁は、前記インナーフランジ部の内周縁よりも前記インナーフランジ部の幅方向で外側に後退して位置している
ことを特徴とする加熱容器。 - 請求項3ないし7のいずれか一項に記載の加熱容器において、
前記開口部は、前記容器本体の中心から前記中心を通る上下方向の軸線に対して直交する方向に偏って形成されている
ことを特徴とする加熱容器。
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