JP2001122350A - 湯切機能付き即席食品容器用蓋材 - Google Patents
湯切機能付き即席食品容器用蓋材Info
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Abstract
較的簡単な前準備で喫食が可能となる即席食品容器用の
蓋剤を提供すること。 【解決手段】蓋材5は紙層11a を主材とする基材シート
11とこれを被覆する表面シート12が接着層13を介して積
層され、基材シートの接着層と接する側には剥離ニス層
14が形成され、基材シートの略中央部には、基材シート
全体の深さに達する湯切孔形成用のハーフカット線21が
略円形状に設けられ、表面シートの外側から接着層を貫
通し、基材シートの紙層にまで達する、カップ本体開口
部外側の開封用つまみ3内側から、湯切孔形成用のハー
フカット線を囲む楕円形状の剥離用つまみ形成用のハー
フカット線23が設けられている。
Description
ッティなど即席食品の密封包装に使用する容器の蓋材に
関し、特に乾燥状態の即席食品を柔らかくほぐすために
注入する熱湯を排出するための湯切孔を備え、かつ、電
子レンジ調理機能を有する即席食品容器用の蓋材に関す
る。
孔付きの即席食品容器は、例えば、即席食品が収容され
た紙カップ容器の開口部を、例えば、コート紙/剥離ニ
ス層/ポリエチレン(PE)/アルミニウム箔(Al)
/LTS構成のような、Al入りの紙を主体とする蓋材
で密封して紙カップ容器本体とし、さらに、この紙カッ
プ容器本体に排湯口を有するプラスチック製の成形キャ
ップを被せた容器であった。
ク製の成形キャップを取り除き、ついで、紙を主体とす
る蓋材も剥がして紙カップ容器本体を開封し、湯水を注
いだ後、プラスチック製の成形キャップを被せて電子レ
ンジ加熱を行い、その後、湯水を成形キャップの排湯口
から排出して、最後に成形キャップを紙カップ容器から
取り除き、内容物を喫食するというものである。
に排湯作業を行う紙カップ容器としてならば、プラスチ
ック製の成形キャップを必要としないのであるが、電子
レンジ加熱を必要とするために、Al入りの紙を主体と
する蓋材が電子レンジ加熱時に使用できず、また、プラ
スチック製の成形キャップのみでは、ガスバリア性が不
足するため内容物保護性に欠け、上述のような複雑な材
料構成と複雑な作業が必要となっていた。
るいは湯水注入作業を必要とし、かつ、電子レンジ調理
機能を有する即席食品用紙カップ容器に関する以上のよ
うな問題点に着目してなされたもので、プラスチック製
の成形キャップを必要とせず、比較的簡単な前準備で喫
食が可能となる即席食品容器用の蓋材を提供することを
目的とする。
カップ本体開口部に、カップ本体の開口部とほぼ同じ外
形を有し、カップ本体の外側に突出した開封用つまみが
形成され、カップ本体の開口部を密封シールする即席食
品容器用蓋材において、該蓋材は紙層を主材とする基材
シートとこれを被覆する表面シートが接着層を介して積
層され、前記基材シートの接着層と接する側には、剥離
ニス層が形成され、基材シートの略中央部には、基材シ
ート全体の深さに達する湯切孔形成用のハーフカット線
が略円形状に設けられ、さらに表面シートの外側から接
着層を貫通し、基材シートの紙層にまで達する、カップ
本体開口部外側の開封用つまみ内側から、湯切孔形成用
のハーフカット線を囲む楕円形状の剥離用つまみ形成用
のハーフカット線が設けられていることを特徴とする湯
切機能付き即席食品容器用蓋材である。
て、前記紙層を主体とする基材シートが、外側から紙
層、PETフィルム、LTSフィルムの3層構成から成
ることを特徴とする請求項1記載の湯切機能付き即席食
品容器用蓋材である。
層を主材とする基材シートとこれを被覆する表面シート
が接着層を介して積層され、前記基材シートの接着層と
接する側には、剥離ニス層が形成され、基材シートの略
中央部には、基材シート全体の深さに達する湯切孔形成
用のハーフカット線が略円形状に設けられ、さらに表面
シートの外側から接着層を貫通し、基材シートの紙層に
まで達する、カップ本体開口部外側の開封用つまみ内側
から、湯切孔形成用のハーフカット線を囲む楕円形状の
剥離用つまみ形成用のハーフカット線が設けられている
ので、開封用つまみを下に曲げると、剥離用つまみ形成
用のハーフカット線に沿って表面シートと接着層が基材
シートから分離して、下に曲げた開封用つまみの内側に
剥離用つまみが形成される。この剥離用つまみをつまん
で蓋材を引き剥がすと、表面シートは剥離用つまみ形成
用のハーフカット線に沿って剥がれ、最後に基材シート
部分も湯切孔形成用のハーフカット線に沿って剥がれ、
湯切孔が開口する。
側から紙層、PETフィルム、LTSフィルムの3層構
成から成るので、カップ本体と蓋材とは、易剥離が可能
となる。
使用していないので、電子レンジ加熱が可能である。
説明する。本発明の湯切機能付き即席食品容器用蓋材5
は、例えば、図1に示すように、カップ本体開口部に、
カップ本体2の開口部とほぼ同じ外形を有し、カップ本
体の外側に突出した開封用つまみ4が形成され、カップ
本体の開口部を密封シールしてなる構造を有する。
は、例えば、図2(a)、(b)に示すように、紙層1
1aを主材とする基材シート11とこれを被覆する表面
シート12が接着層13を介して積層されてなり、基材
シート11の接着層13と接する側には、剥離ニス層1
4が形成されている。
基材シート全体の深さに達する湯切孔22形成用のハー
フカット線21が略円形状に設けられている。さらに表
面シート12の外側から接着層13を貫通して基材シー
トの紙層11aにまで達する、カップ本体開口部外側の
開封用つまみ4内側から、湯切孔形成用のハーフカット
線21を囲む楕円形状の剥離用つまみ形成用のハーフカ
ット線23が設けられている。
と、少なくと最内層は熱融着性があること等を考慮する
と、PE/カップ原紙/PE等の紙を主体とする複合シ
ートを用いて一般的な紙カップ成形機で成形することが
できる。あるいは、ポリプロピレン等の樹脂を用いて成
形されたプラスチックカップ容器であっても構わない。
ントであって、剥離用つまみ3をつまんで蓋材を剥がす
と、湯切孔22部分のみ開蓋し、それ以外の部分は開蓋
せず、湯切孔22から湯水を注入あるいは排出すること
ができ、また、開封用つまみ4を持って剥がすことによ
り、蓋全体が開蓋でき、内容物を喫食することができる
構造としたものである。
から基材シート11/接着層13/表面シート12の複
合構成のシートを使用する。基材シート11としては、
紙層11aとPETフィルム11bとカップ本体2との
剥離を容易にするエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂フィ
ルム、LTSフィルムなどのポリオレフィン系樹脂フィ
ルム11cとをこの順にそれぞれ2液反応型のポリエス
テル樹脂系の接着剤(図示せず)を介して積層した複合
シートを使用することができる。
ム、延伸ポリプロピレンフィルム等を使用することがで
きる。
オレフィン系樹脂フィルム11cからなる基材シート1
1の紙層側には、ポリビニルアルコール等の目止め剤
(図示せず)を介してレシチンなどの可食性界面活性
剤、硝化綿系の接着剤にワックスまたはシリコンなどを
混合したものからなる剥離ニスを塗布した剥離ニス層1
4(0.2〜20μm厚)を、基材シート全面に形成さ
せる。
1には、全厚にわたり湯切孔形成用のハーフカット線2
1を容器の中央部になる位置に、略円形に設けておく。
される湯切孔22の形状は、図示した円形に限らず、楕
円形、滴形、方形等各種考えられる。
はPETフィルムの裏面には印刷層15を設けることが
できる。
剥離ニス層形成面と表面シートのPETフィルムや印刷
層との接着性に優れた接着剤であれば良く、具体的に
は、ポリエチレン、すなわち、溶融ポリエチレンによる
押し出しラミネーション法により基材シートと表面シー
トを貼り合わせれば良い。
12の3層が積層された積層シートの表面シート側から
基材シートの紙層の中間深さまでは、開封用つまみ内側
から湯切孔形成用のハーフカット線23を囲む楕円形状
の剥離用つまみ3形成用のハーフカット線21が設けら
れている。
1と表面シート12を接着層13を介して積層して積層
シートとし、この積層シートを蓋材に打抜く際、蓋材の
打抜きと同時に、表面シート側から基材シート側に向け
て基材シートの紙層部分の中間深さまでハーフカット線
21を加工することにより形成できる。
の使用方法につき説明する。先ず、開封用つまみ4を下
に曲げると、剥離用つまみ形成用のハーフカット線21
に沿って表面シート12と接着層13が基材シート11
から分離して、下に曲げた開封用つまみ4の上の方に剥
離用つまみ3が形成される。この剥離用つまみ3をつま
んで蓋材を剥がすと、表面シート12は剥離用つまみ形
成用のハーフカット線21に沿って剥がれ、基材シート
部分も湯切孔形成用のハーフカット線23に沿って剥離
して、孔が開き、湯切孔22が開蓋する(図3参照)。
そして湯切孔22から湯水をカップ本体2に注入する。
ついで、剥離用つまみ3をカップ本体2の外周端部に折
り曲げて再封し、食品を可食状態にするための所定時
間、電子レンジ加熱を行い、加熱終了後、電子レンジか
ら取り出し、湯切孔22から不要となった湯を排出す
る。最後に、開封用つまみ4をつまんで蓋材5をカップ
本体2の開口部6から対向する方向に剥がすと、蓋材は
剥離用つまみ3もろともカップ本体2から剥がれ喫食可
能となる。
する。 〈実施例1〉本発明の湯切機能付き即席食品容器用蓋材
は、図2(a)、(b)に示すように、先ず、30μm
厚のイージーピール性を有するポリオレフィン樹脂系フ
ィルム11aと12μm厚のPETフィルム11bとを
2液反応型のポリエステル樹脂系の接着剤を介してドラ
イラミネーション法により積層した基材シート11を準
備した。
設けた12μm厚のPETフィルムを準備する。同時
に、基材シート11を構成する坪量85g/m2 のコー
ト紙11aと、12μm厚のPETフィルム11b、3
0μm厚のLTSフィルム11cをそれぞれ準備する。
準備したコート紙11aのコート面に、ポリビニルアル
コール等の目止め剤(図示せず)を介してレシチンなど
の可食性界面活性剤、硝化綿系の接着剤にワックスまた
はシリコンなどを混合したものからなる剥離ニスを塗布
した剥離ニス層14(10μm厚)をコート紙の全面に
形成させる。
ィルム12aの印刷層面と、ミシン目線23が穿設さ
れ、剥離ニス層14が形成されたコート紙12bの剥離
ニス層面とを対向させ、2液反応型のポリエステル樹脂
系接着剤を用いてドライラミネーション法により積層
し、表面シート12とした。
と表面シート12の印刷層形成面とを対向させ、熱接着
性に優れたポリエチレンを接着層13(15μm厚)と
してエクストルーダを用いてラミネートすることにより
基材シート11/接着層13/表面シート12からなる
積層シートとした。
面シート側から基材シートの紙層の深さまで剥離つまみ
形成用のハーフカット加工を行うと共に、基材シートの
LTSフィルム側から接着層まで湯切り孔形成用のハー
フカット加工を行い、最後に蓋材の形に打ち抜き加工を
行い、本発明の湯切機能を付き即席食品容器用蓋材を作
製した。
器本体から完全に剥がすことなく湯切孔を開けることが
できるという新しい機能を有する蓋材が作製できた。ま
た、アルミニウム箔などの金属箔を使用しないので、電
子レンジでの加熱が可能である。
ップ本体に閉蓋させた状態を示す斜視説明図である。
実施例を示す、(a)は平面説明図であり、(b)は
(a)のA−A’線断面説明図である。
離つまみをつまんで蓋材を約1/2程度開封した状態を
示す拡大側断面説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】カップ本体開口部に、カップ本体の開口部
とほぼ同じ外形を有し、カップ本体の外側に突出した開
封用つまみが形成され、カップ本体の開口部を密封シー
ルする即席食品容器用蓋材において、 該蓋材は紙層を主材とする基材シートとこれを被覆する
表面シートが接着層を介して積層され、 前記基材シートの接着層と接する側には、剥離ニス層が
形成され、 基材シートの略中央部には、基材シート全体の深さに達
する湯切孔形成用のハーフカット線が略円形状に設けら
れ、 さらに表面シートの外側から接着層を貫通し、基材シー
トの紙層にまで達する、カップ本体開口部外側の開封用
つまみ内側から、湯切孔形成用のハーフカット線を囲む
楕円形状の剥離用つまみ形成用のハーフカット線が設け
られていることを特徴とする湯切機能付き即席食品容器
用蓋材。 - 【請求項2】前記紙層を主体とする基材シートが、外側
から紙層、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルム、接着性ポリオレフィン樹脂(LTS)フィルムの
3層構成から成ることを特徴とする請求項1記載の湯切
機能付き即席食品容器用蓋材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30653999A JP4366787B2 (ja) | 1999-10-28 | 1999-10-28 | 湯切機能付き即席食品容器用蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001122350A true JP2001122350A (ja) | 2001-05-08 |
JP4366787B2 JP4366787B2 (ja) | 2009-11-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP4366787B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084109A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Toppan Printing Co Ltd | 湯切り機能付き蓋材 |
JP2007161276A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Toppan Printing Co Ltd | 湯切り機能付き蓋材 |
JP2007261619A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Toppan Printing Co Ltd | 湯切り機能付き蓋材 |
JP2015048134A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-03-16 | 凸版印刷株式会社 | 蓋体およびそれを用いた包装容器 |
JP2016210455A (ja) * | 2015-05-07 | 2016-12-15 | 明星食品株式会社 | ホットスポット付蓋材 |
-
1999
- 1999-10-28 JP JP30653999A patent/JP4366787B2/ja not_active Expired - Fee Related
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