JP2007266347A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アニール処理を伴うウエハへの成膜処理において、ウエハ内のアニール温度を均一に保つことのできる技術を提供する。
【解決手段】ホルダフレームUHF、ウエハ押さえ軸UHPおよびウエハ押さえ爪UHNから形成された上部ウエハホルダUWHと、下部ウエハホルダBWHとを備えた熱処理装置内において、ウエハ状のn++型高濃度基板1と接触するウエハ押さえ爪UHNおよび下部ウエハホルダBWHは、熱伝導率が低い石英ガラスから形成されたものを用いる。
【選択図】図10

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体基板の主面(素子形成面)とは反対側の裏面に金属電極を有する半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開2002−110581号公報(特許文献1)には、装着された半導体基板を加熱するハロゲンランプを含み、半導体基板を支持するガードリングと、ハロゲンランプが半導体基板を加熱する間、所定の面内において半導体基板が回転するようガードリングを回転させる回転部とを備えた、精度の高い熱処理を実現する熱処理装置が開示されている。
日本特開2003−7694号公報(特許文献2)および日本特開2005−64018号公報(特許文献3)には、ランプ加熱を用いた熱処理装置において、ウエハ載置台の周縁部を石英等の熱伝導性の低い材料よりなる押さえ部材とし、その押さえ部を介して逃げる熱量を抑制する技術が開示されている。
日本特開2002−299319号公報(特許文献4)には、ウエハホルダの枠部材を熱伝導率の低い材料で形成した構成を有するランプヒータを含む自然酸化膜除去装置が開示されている。
日本特開2000−26192号公報(特許文献5)には、シリコン単結晶薄膜の気相成長装置において、サセプタの座繰り部に埋設されているリフトピンの基材を、サセプタの基材よりも熱伝導率低い基材に変更することにより、リフトピン近傍のサセプタ温度の局所的な低下を防止して、サセプタ温度の面内均一性を改善し、シリコン単結晶薄膜の膜厚を均一化する技術が開示されている。
日本特開2001−26871号公報(特許文献6)および日本特開2003−7643号公報(特許文献7)には、載置台(サセプタ)の一部等を熱伝導性の低い石英等で形成した構成の成膜処理装置が開示されている。
特開2002−110581号公報 特開2003−7694号公報 特開2005−64018号公報 特開2002−299319号公報 特開2000−26192号公報 特開2001−26871号公報 特開2003−7643号公報
ダイオード素子が形成された半導体チップ(以下、単にチップと記す)の製造工程においては、個々のチップへ分割する前の半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)の状態で、ウエハの裏面に対して研削処理およびウエットエッチング処理を施すことで薄型加工を行った後、その裏面にスパッタリング処理で金属薄膜を成膜し、アニール処理を施すことで裏面電極を形成している。
上記スパッタリング処理およびアニール処理においては、ウエハの割れが懸念されることから、たとえばウエハをホルダにセットして全自動で処理が行われている。このホルダにセットされたウエハは、裏面に金属薄膜がスパッタリングされた後、ランプ加熱にて主面(素子形成面)からアニール処理が施される。ホルダは、たとえばステンレス鋼(以降、SUS(Special Use Stainless steel)と記す)から製造されている。そのため、アニール処理の熱がウエハとホルダとの接触箇所を伝ってウエハから逃げてしまい、ウエハ内のアニール温度を均一に保てなくなってしまう課題が生じる。
本発明の一つの目的は、アニール処理を伴うウエハへの成膜処理において、ウエハ内のアニール温度を均一に保つことのできる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、以下の工程を含む:
(a)半導体ウエハの第1の主面に金属膜を成膜する工程、
(b)前記(a)工程後、前記半導体ウエハに熱処理を施す工程。
ここで、前記熱処理は、前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記半導体ウエハに加熱する加熱手段とを備えた熱処理装置により行い、
前記保持手段のうち、前記半導体ウエハと接触する第1の部材は、前記第1の部材以外の第2の部材以下の熱伝導率の材質で形成されている。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、以下の工程を含む:
(a)半導体ウエハの第1の主面に金属膜を成膜しつつ、前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記半導体ウエハに熱処理を施す工程。
ここで、前記熱処理は、前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記第2の主面と対向して配置され、前記第2の主面から前記半導体ウエハに加熱する加熱手段とを備えた熱処理装置により行い、
前記保持手段のうち、前記半導体ウエハと接触する第1の部材は、前記第1の部材以外の第2の部材以下の熱伝導率の材質で形成されている。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)熱処理装置における半導体ウエハを保持する保持手段のうち、半導体ウエハと接触する第1の部材を熱伝導率の低い部材で形成するので、熱処理時に半導体ウエハから熱を逃げ難くすることができる。
(2)熱処理装置における半導体ウエハを加熱する加熱手段を半導体ウエハの直径と重なるように配置し、熱処理は半導体ウエハを保持する保持手段を回転させつつ行うので、半導体ウエハに熱を均一に加えることができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
ウエハとは、半導体素子または集積回路の製造に用いる単結晶シリコン基板(一般にほぼ平面円形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、エピタキシャル基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
デバイス面もしくは素子形成面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
ランプアニールとは、ハロゲンランプ、キセノンフラッシュランプおよびアークランプ等を加熱源とした試料(ウエハ)の熱処理をいう。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、実施例等において構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、材料等について言及するときは、特にそうでない旨明記したとき、または、原理的または状況的にそうでないときを除き、特定した材料は主要な材料であって、副次的要素、添加物、付加要素等を排除するものではない。たとえば、シリコン部材は特に明示した場合等を除き、純粋なシリコンの場合だけでなく、添加不純物、シリコンを主要な要素とする2元、3元等の合金(たとえばSiGe)等を含むものとする。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置は、たとえばPINダイオードを含むものである。この本実施の形態1の半導体装置の製造工程について図1〜図19を用いて説明する。
図1は、本実施の形態1の半導体装置の製造工程を示したフローチャートであり、図2〜図9および図15〜図19は、本実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
まず、図2に示すように、n型の不純物(たとえばP(リン))が高濃度でドープされたSi(シリコン)からなるn++型高濃度基板(半導体ウエハ)1上にn−−型エピタキシャル層を成長させることにより、本実施の形態1のPINダイオードのI層2を形成する。このI層2は、抵抗率が約100Ωcm〜1000Ωcm程度であり、その厚さは、たとえば約8μm程度とすることを例示できる。
次に、図3に示すように、n++型高濃度基板1に熱処理を施し、I層2の表面に酸化シリコン膜3を形成する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜3をドライエッチングし、I層2に達する開口部4を形成する。続いて、その開口部4よりI層2にp型の不純物(たとえばB(ホウ素))を導入し、p++型半導体領域5を形成する。次いで、N(窒素)雰囲気中において、n++型高濃度基板1に1000℃程度の熱処理を施すことにより、p++型半導体領域5、I層2およびn++型高濃度基板1によるPIN接合を形成することができる。
次に、図4に示すように、酸化シリコン膜3を除去した後、高温低圧CVD法によりI層2上に酸化シリコン膜6を堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜6をドライエッチングし、開口部7を形成する。続いて、その開口部7よりI層2にn型の不純物(たとえばP)を導入し、平面でp++型半導体領域5を取り囲むn++型ガードリング領域8を形成する。このようなn++型ガードリング領域8を形成したことにより、本実施の形態1のPINダイオードの完成後(使用時)において、I層2に広がる空乏層をn++型ガードリング領域8で遮断することができる。また、I層2に広がる空乏層を遮断することによって、I層2とn++型高濃度基板1との接合面積、およびI層2とp++型半導体領域5との接合面積を小さくすることができる。それにより、I層2に形成される接合容量を小さくすることが可能となる。すなわち、本実施の形態1によりPINダイオードを低容量化することができる。
次に、図5に示すように、たとえばCVD法によりn++型高濃度基板1上にPSG(Phospho Silicate Glass)膜9を堆積する。続いて、低圧熱CVD法によりPSG膜9上にSi膜10を堆積し、PSG膜9およびSi膜10からなる表面保護膜を形成する。
次に、n++型高濃度基板1に熱処理を施すことによって、本実施の形態1のPINダイオードの容量特性の低下を防いでもよい。なお、この熱処理は省略してもよい。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてSi膜10、PSG膜9および酸化シリコン膜6をドライエッチングし、p++型半導体領域5に達する開口部11を形成する。
次に、図7に示すように、開口部11の内部を含むn++型高濃度基板1上にAl(アルミニウム)およびSi(シリコン)からなる合金膜を蒸着する。続いて、フォトレジスト膜をマスクにして、そのAlおよびSiからなる合金膜をエッチングすることにより、表面電極12を形成する(工程P1)。表面電極12はAlおよびSiからなる合金膜から形成されていることから、前述の低圧熱CVD法によるSi膜10の成膜時の温度(800℃〜900℃程度)に耐えられない。そのため、本実施の形態1のように、表面電極12は、Si膜10の成膜後に形成することが好ましい。
次いで、表面電極12や表面保護膜などが形成されたn++型高濃度基板1の主面の水素等を除去するための熱処理を施した後、n++型高濃度基板1の主面に、その主面を保護するためのプラスチックでできた保護テープ(図示は省略)を貼り付ける。続いて、n++型高濃度基板1の裏面(第1の主面)をグラインディングにより研削し、後述するパッケージ形態に合わせて、n++型高濃度基板1を薄くする(工程P2)。続いて、n++型高濃度基板1の裏面をライトエッチングし、前記研削工程によりn++型高濃度基板1の裏面に生じたダメージ層を除去する(工程P3)。
次に、上記保護テープを剥がし、n++型高濃度基板1を洗浄した後、図8に示すように、スパッタリング法にてn++型高濃度基板1の裏面にAu(金)膜(金属膜)13Aを堆積する。続いて、図9に示すように、n++型高濃度基板1に360℃程度のアニール処理(熱処理)を施すことにより、n++型高濃度基板1とAu膜13Aとの界面にSiとAuとによる共晶層13Bを形成する。それにより、Au膜13Aと共晶層13Bとによる裏面電極13を形成することができる(工程P4)。
ここで、上記Au膜13Aの堆積工程およびその後のアニール処理工程について詳しく説明する。
図10は上記Au膜13Aのスパッタリング処理およびアニール処理を行う熱処理装置の概要を示す断面図であり、図11は図10に示した熱処理装置に含まれる上部ウエハホルダの平面図であり、図12は図10に示した熱処理装置に含まれる下部ウエハホルダの平面図であり、図13および図14は図10に示した熱処理装置に含まれるランプアニール装置の平面図である。
図10に示すように、ウエハ状のn++型高濃度基板1は、まず主面(素子形成面(第2の主面))を下向きにして加熱源となるランプ(加熱手段)LMPを備えたランプハウスLHに対向するように下部ウエハホルダBWHにセットされる。次いで、n++型高濃度基板1がセットされた下部ウエハホルダ(保持手段)BWHの上から上部ウエハホルダUWHがセットされ、裏面電極13が形成されるn++型高濃度基板1の裏面は、上記Au膜13Aの材料となるスパッタターゲットSPTに対向する。上部ウエハホルダ(保持手段)UWHは、ホルダフレームUHF、ウエハ押さえ軸UHPおよびウエハ押さえ爪UHNから形成されており、上部ウエハホルダUWHが下部ウエハホルダBWH上にセットされると、ウエハ押さえ爪UHNによってn++型高濃度基板1が固定される。この状態で、まずn++型高濃度基板1の裏面へのスパッタリング処理が行われ、前述のAu膜13Aが堆積される。次いで、ランプLMPによりn++型高濃度基板1の主面が加熱され、前述の共晶層13Bが形成される。本実施の形態1において、ランプLMPとしては、平面リング状のもの(図13参照)、もしくは複数の平面円形のランプLMPが平面リング状にランプハウスLH内に配置されたもの(図14参照)を例示することができる。
本実施の形態1において、熱処理装置内においてn++型高濃度基板1と接触するウエハ押さえ爪(第1の部材)UHNおよび下部ウエハホルダBWH(第1の部材)は、熱伝導率が低い(1.35W・m/K程度)石英ガラスから形成されている。また、n++型高濃度基板1と接触しないウエハ押さえ軸(第2の部材)UHPはSUSから形成され、ホルダフレームUHFは石英ガラスから形成されている。このように、熱処理装置においてn++型高濃度基板1と接触する部材を石英ガラスから形成することにより、これらの部材を相対的に熱伝導率が大きいSUS(熱伝導率16.4W・m/K程度)から形成した場合に比べて、アニール処理時にこれら部材を伝ってn++型高濃度基板1からアニール熱を逃げ難くすることができる。その結果、n++型高濃度基板1全体においてアニール温度を均一にすることができ、n++型高濃度基板1の裏面全域で共晶層13Bを安定した膜質で形成することができる。すなわち、本実施の形態1の半導体装置の歩留まりを向上することができる。
次に、図15に示すように、ウエハ状のn++型高濃度基板1の裏面(裏面電極)にダイシングテープDPの粘着面を添付し、さらにn++型高濃度基板1を取り囲むリング状のダイシングフレームDFをダイシングテープDPの粘着面に添付して固定する。この状態でn++型高濃度基板1をダイシングにより分割し、単位素子のPINダイオードのチップ14に分割する(工程P5)。
次に、図16に示すように、ダイシングシートDSを上記粘着面とは反対側の裏面から突き上げピンTPによって突き上げ、浮き上がったチップ14を吸着コレットKCによって吸着し、ピックアップする(工程P6)。続いて、図17に示すように、ピップアップしたチップ14をリード15にチップ14の裏面電極13を接続する(工程P7)。次いで、図18に示すように、表面電極12を、ボンディングワイヤ16を介してリード17と電気的に接続する(工程P8)。次いで、図19に示すように、リード15、17、チップ14およびボンディングワイヤ16を封止樹脂18により封止することにより、リード15、17の一部を実装用に外部に露出させたパッケージを形成する。
その後、封止樹脂18の外周面にレーザー印字等の極性識別マークを形成する。以上のように製造された本実施の形態1のパッケージは、配線(実装)基板に実装されて、たとえば携帯電話等の移動体通信機器に組み込まれる。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2について説明する。
本実施の形態2は、前記実施の形態1における工程P4のスパッタリング法によるAu膜13Aの成膜処理(図8参照)と、アニール処理による共晶層13Bの形成処理を同時に行うものである。なお、このAu膜13Aの成膜処理およびアニール処理を同時に行った後に、さらにもう一度アニール処理を行ってもよい。それ以外の工程は、前記実施の形態1と同様である。
本実施の形態2においても、Au膜13Aの成膜処理およびアニール処理による共晶層13Bの形成処理では、前記実施の形態1で示した熱処理装置(図10〜図14参照)を用いる。それにより、熱処理装置においてn++型高濃度基板1と接触する部材を伝ってn++型高濃度基板1からアニール熱を逃げ難くすることができる。その結果、n++型高濃度基板1全体においてアニール温度を均一にすることができ、n++型高濃度基板1の裏面全域で共晶層13Bを安定した膜質で形成することができる。すなわち、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3について説明する。
本実施の形態3では、前記実施の形態1における工程P4のスパッタリング法によるAu膜13Aの成膜処理(図8参照)と、アニール処理による共晶層13Bの形成処理を、前記実施の形態1の熱処理装置(図10〜図14参照)とは異なる構成の熱処理装置を用いて行うものである。それ以外の工程は、前記実施の形態1と同様である。
図20は本実施の形態3の熱処理装置の概要を示す断面図であり、図21は図20に示した熱処理装置に含まれるランプアニール装置の平面図である。
図21に示すように、本実施の形態3のランプアニール装置は、平面でウエハ状のn++型高濃度基板1の直径方向に延在し、その直径とほぼ同じ長さの長辺の平面略矩形のランプ(加熱手段)LMP2を備える。また、アニール処理時には、上部ウエハホルダUWHおよび下部ウエハホルダBWHは、n++型高濃度基板1を保持した状態でn++型高濃度基板1の主面および裏面に沿って回転する。それら以外の構造は、前記実施の形態1の熱処理装置と同様である。
このような構造の本実施の形態3の熱処理装置によれば、たとえば前記実施の形態1で示したような平面リング状のランプLMP(図13参照)に比べて、n++型高濃度基板1の裏面全域に均一にアニール熱を加えることができる。それにより、n++型高濃度基板1の裏面全域で共晶層13Bを前記実施の形態1よりも安定した膜質で形成することが可能となる。
上記のような本実施の形態3によっても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
次に、本実施の形態4について説明する。
本実施の形態4は、前記実施の形態3の熱処理装置(図20および図21参照)を用いて、前記実施の形態1における工程P4のスパッタリング法によるAu膜13Aの成膜処理(図8参照)と、アニール処理による共晶層13Bの形成処理を同時に行うものである。なお、このAu膜13Aの成膜処理およびアニール処理を同時に行った後に、さらにもう一度アニール処理を行ってもよい。それ以外の工程は、前記実施の形態1と同様である。
このような本実施の形態4によっても、前記実施の形態3と同様に、n++型高濃度基板1の裏面全域に均一にアニール熱を加えることができる。その結果、n++型高濃度基板1全体においてアニール温度を均一にすることができ、n++型高濃度基板1の裏面全域で共晶層13Bを安定した膜質で形成することができる。すなわち、本実施の形態4においても、前記実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態においては、裏面電極となる金属膜をAu膜とする場合について説明したが、Sb(アンチモン)を数%程度含むAu膜もしくはAu膜/Sb膜/Au膜からなる多層膜としてもよい。
また、前記実施の形態では、PINダイオードが形成されたチップの裏面に裏面電極を形成する場合について説明したが、同様の裏面電極の形成方法は、PINダイオード以外のダイオードが形成されたチップおよびパワーMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の裏面電極形成工程でも適用することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、裏面に金属電極を有する、たとえばダイオードやパワーMISFET等の素子が形成されたチップを有する半導体装置の製造工程に適用することができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置の概要を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置に含まれる上部ウエハホルダの平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置に含まれる下部ウエハホルダの平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置に含まれるランプアニール装置の平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置に含まれるランプアニール装置の平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図17に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図18に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置の概要を説明する断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置の製造工程で用いる熱処理装置に含まれるランプアニール装置の平面図である。
符号の説明
1 n++型高濃度基板(半導体ウエハ)
2 I層
3 酸化シリコン膜
4 開口部
5 p++型半導体領域
6 酸化シリコン膜
7 開口部
8 n++型ガードリング領域
9 PSG膜
10 Si
11 開口部
12 表面電極
13 裏面電極
13A Au膜(金属膜)
13B 共晶層
14 チップ
15 リード
16 ボンディングワイヤ
17 リード
18 封止樹脂
BWH 下部ウエハホルダ(保持手段)
DP ダイシングテープ
LH ランプハウス
LMP、LMP2 ランプ(加熱手段)
P1〜P10 工程
TP 突き上げピン
SPT スパッタターゲット
UHF ホルダフレーム
UHN ウエハ押さえ爪(第1の部材)
UHP ウエハ押さえ軸(第2の部材)
UWH 上部ウエハホルダ(保持手段)

Claims (12)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)半導体ウエハの第1の主面に金属膜を成膜する工程、
    (b)前記(a)工程後、前記半導体ウエハに熱処理を施す工程。
    ここで、前記熱処理は、前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記半導体ウエハに加熱する加熱手段とを備えた熱処理装置により行い、
    前記保持手段のうち、前記半導体ウエハと接触する第1の部材は、前記第1の部材以外の第2の部材以下の熱伝導率の材質で形成されている。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の部材は石英ガラスから形成され、
    前記第2の部材はSUSから形成されている。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記加熱手段は、平面で前記半導体ウエハの直径と重なるように配置し、
    前記(b)工程は、前記半導体ウエハと前記加熱手段とを対向させ、前記半導体ウエハを保持した前記保持手段を回転させつつ行う。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体ウエハには、複数のダイオードまたは複数のパワーMISFETの少なくとも一方が形成され、
    前記(b)工程では、前記半導体ウエハの前記第1の主面に前記半導体ウエハと前記金属膜との共晶層を形成する。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記金属膜は、前記複数のダイオードまたは複数のパワーMISFETの少なくとも一方の電極の1つである。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記金属膜は、金を含む。
  7. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)半導体ウエハの第1の主面に金属膜を成膜しつつ、前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記半導体ウエハに熱処理を施す工程。
    ここで、前記熱処理は、前記半導体ウエハを保持する保持手段と、前記第2の主面と対向して配置され、前記第2の主面から前記半導体ウエハに加熱する加熱手段とを備えた熱処理装置により行い、
    前記保持手段のうち、前記半導体ウエハと接触する第1の部材は、前記第1の部材以外の第2の部材以下の熱伝導率の材質で形成されている。
  8. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の部材は石英ガラスから形成され、
    前記第2の部材はSUSから形成されている。
  9. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記加熱手段は、平面で前記半導体ウエハの直径と重なるように配置し、
    前記(a)工程は、前記半導体ウエハの前記第2の主面と前記加熱手段とを対向させ、前記半導体ウエハを保持した前記保持手段を回転させつつ行う。
  10. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体ウエハには、複数のダイオードまたは複数のパワーMISFETの少なくとも一方が形成され、
    前記(a)工程では、前記半導体ウエハの前記第1の主面に前記半導体ウエハと前記金属膜との共晶層を形成する。
  11. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の主面は前記半導体ウエハの裏面であり、
    前記第2の主面は前記半導体ウエハの素子形成面であり、
    前記金属膜は、前記複数のダイオードまたは複数のパワーMISFETの少なくとも一方の電極の1つである。
  12. 請求項11記載の半導体装置の製造方法において、
    前記金属膜は、金を含む。
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