JP2002110581A - 熱処理装置と熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置と熱処理方法

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JP2002110581A
JP2002110581A JP2000293022A JP2000293022A JP2002110581A JP 2002110581 A JP2002110581 A JP 2002110581A JP 2000293022 A JP2000293022 A JP 2000293022A JP 2000293022 A JP2000293022 A JP 2000293022A JP 2002110581 A JP2002110581 A JP 2002110581A
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Japan
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semiconductor substrate
heat treatment
heating
guard ring
wafer
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Takeshi Sakuma
健 佐久間
Takashi Shigeoka
隆 重岡
Kazunari Ri
一 成 李
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い熱処理を実現する熱処理装置と熱
処理方法を提供する。 【解決手段】 装着された半導体基板30を加熱するハ
ロゲンランプ16を含む熱処理装置1であって、半導体
基板30を少なくとも三点で支持するガードリング21
と、ハロゲンランプ16がガードリング21に装着され
た半導体基板30を加熱する間、所定の面内において半
導体基板30が回転するようガードリング21を回転さ
せる回転部24とを備えたことを特徴とする熱処理装置
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板に対し
て所定の熱処理を施す熱処理装置と熱処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路をウェーハ上に形成する
ためのCVD装置やアニール装置等の熱処理装置におい
ては、加熱源が該ウェーハを加熱するが、加熱された該
ウェーハの温度が常に均一であるようにするため、加熱
中においては上記加熱源に対向する所定の面内において
該ウェーハを回転させる。
【0003】図1は、上記のような熱処理装置におい
て、該ウェーハを保持するために使用される従来のガー
ドリング10の構成を示す図である。図1(a)に示さ
れるように、このガードリング10は外周部32と、中
空部31とを有するドーナツ型であって、該中空部31
と外周部32の間には外周部32より一段低い円環状の
ステージ33が形成される。なお、上記ガードリング1
0は、炭化珪素(SiC)により形成される。
【0004】ここで図1(b)に示されるように、上記
のような構成を有するガードリング10においては、そ
のステージ33上に図1(a)には示されていないウェ
ーハ30が載置され、図1(b)の上方に位置する加熱
源(図示していない)から加えられる熱により所望の熱
処理を施すための温度に加熱される。
【0005】しかしながら、図1(b)に示されるよう
に、従来のガードリング10は熱処理対象とするウェー
ハ30をステージ33上において面接触させる構造を有
するため、ガードリング10の温度がウェーハ1の温度
に大きな影響を与えるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解消するためになされたもので、精度の高い熱処理を実
現する熱処理装置と熱処理方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、装着され
た半導体基板を加熱する加熱手段を含む熱処理装置であ
って、半導体基板を少なくとも三点で支持する支持手段
と、加熱手段が支持手段に装着された半導体基板を加熱
する間、加熱手段に対向する所定の面内において半導体
基板が回転するよう支持手段を回転させる回転手段とを
備えたことを特徴とする熱処理装置を提供することによ
り達成される。このような手段によれば、加熱手段によ
る加熱の効果を損なうことなく、加熱された半導体基板
の温度を均一にすることができる。
【0008】また、上記少なくとも三点における半導体
基板と支持手段との接触面の大きさがそれぞれ2mm四
方とされることにより、該半導体基板から流出する熱量
の抑止と回転手段による回転とを同時に実現することが
できる。
【0009】なお、支持手段の高さを0.1mmから
2.0mmまでの範囲内におけるいずれかの値とし、少
なくとも三点における半導体基板と支持手段との接触面
の粗さを算術平均粗さで0.3μmから0.5μmまで
の範囲内におけるいずれかの値とすると好適である。
【0010】また、支持手段は、半導体基板を保持する
保持部材と、半導体基板を上記少なくとも三点のそれぞ
れにおいて支持するよう保持部材に対して嵌合された支
持部材とを含むものとすれば、支持手段の製造を容易化
することができると共に、支持部材の材質を任意に選択
できるため、汎用性を高めることができる。
【0011】また、支持手段は、半導体基板の面積以上
の大きさを有する中空部が穿設され、所定の面内におい
て中空部に突設された少なくとも三つの突設部が一体と
して形成された環状体からなるものとすれば、支持手段
を容易に製造することができる。
【0012】また、本発明の目的は、装着された半導体
基板を加熱する加熱手段を含む熱処理装置であって、加
熱手段が半導体基板を加熱する間において、半導体基板
を支持する第一の支持手段と、第一の支持手段を支持す
る第二の支持手段と、加熱手段が第一の支持手段に装着
された半導体基板を加熱する間、加熱手段に対向する所
定の面内において半導体基板が回転するよう第二の支持
手段を回転させる回転手段とを備えたことを特徴とする
熱処理装置を提供することにより達成される。このよう
な手段によれば、加熱手段が半導体基板を加熱する場合
において、該半導体基板と接触する第一の支持手段が該
半導体基板に与える影響を少なくすることができると共
に、該半導体基板の温度分布の均一性を向上させること
ができる。
【0013】また、本発明の目的は、装着された半導体
基板を加熱して所定の熱処理を行う熱処理方法であっ
て、半導体基板を少なくとも三点で支持すると共に、半
導体基板を加熱する間、少なくとも三点で支持された半
導体基板を所定の面内において回転させるステップを有
することを特徴とする熱処理方法を提供することにより
達成される。このような手段によれば、加熱された半導
体基板の温度を均一にした状態において、所定の熱処理
を行うことができる。
【0014】なお、上記ステップにおける半導体基板の
回転速度は、200(min−1)以下とされるのが好適
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。 [実施の形態1]図2は、本発明の実施の形態1に係る
半導体製造システムの構成を示す平面図である。図2に
示されるように、本実施の形態1に係る半導体製造シス
テムは、搬送チャンバ3と、搬送チャンバ3に対して周
設されたRTP(Rapid ThermalProcess)チャンバ2と
チャンバ5、CVDチャンバ7、及びロードロック室9
を備え、搬送チャンバ3は搬送アーム11を含む。
【0016】ここで、搬送チャンバ3においては伸縮及
び回動可能な搬送アーム11によりウェーハの搬送が行
われ、RTPチャンバ2においてはウェーハが必要に応
じて急速加熱され、所望の熱処理が施される。なお、該
RTPチャンバ2に含まれるRTP装置(急速加熱熱処
理装置)については、後に詳しく説明する。
【0017】また、チャンバ5においては該ウェーハに
対して所望のプロセス処理がなされ、CVDチャンバ7
においては該ウェーハに対しCVD処理が施される。ま
た、ロードロック室9にはウェーハを所定数収納したカ
セットが格納される。
【0018】以下において、上記のような構成を有する
半導体製造システムによる処理シーケンスの一例を説明
する。まず最初に、ロードロック室9に格納されている
カセットを、該ロードロック室9から搬送アーム11で
取り出す。次に、搬送アーム11で該カセットをRTP
チャンバ2へ搬送する。そして、RTPチャンバ2に含
まれるリフタ等によりカセット内のウェーハを上記急速
加熱熱処理装置のウェーハ支持台に設置する。
【0019】このようにして急速加熱熱処理装置に装着
されたウェーハは、必要に応じて急速加熱され、所望の
熱処理が施される。そして、該熱処理が終了したときに
は上記リフタ等により該ウェーハをウェーハ支持台から
持ち上げ、該カセットに再度収納される。そして次に、
新たなウェーハが該リフタ等によってウェーハ支持台に
設置される。このようにして、該カセット内のウェーハ
が順次熱処理され、全てのウェーハについての処理が終
了した時点で、処理済みのウェーハが収納されたカセッ
トが、搬送アーム11により搬送チャンバ3に戻され
る。
【0020】そして上記カセットは、必要とされる処理
に応じて搬送アームによりチャンバ5へ搬入され、ある
いはロードロック室9へ戻される。
【0021】図3は、図2に示されたRTPチャンバに
含まれる急速加熱熱処理装置の構成を示す図である。図
3に示されるように、本実施の形態1に係る急速加熱熱
処理装置は、ハロゲンランプ16に供給する電力を調整
するハロゲンランプハウス15と、ハロゲンランプ16
と、ウェーハ30を熱処理するチャンバ17と、放射温
度計19とを備える。なお、ウェーハ30を加熱する手
段として、上記のようなランプの代わりに、抵抗へ電流
を流すことによる発熱を利用する抵抗加熱源を備えるこ
ととしても良い。
【0022】ここで、チャンバ17はウェーハ30を支
持するガードリング21と、ガードリング21を支持す
る石英サポートリング23と、ウェーハ30が装着され
たガードリング21を回転させるための回転部24とを
備える。そして、該回転部24は磁性体25と、ベアリ
ング27と、チャンバ17の外部に配設された磁石20
とを含む。またチャンバ17には、ウェーハ30から放
射された光を検出すると共に光ファイバによって放射温
度計11に接続される石英ロッド29が具設されると共
に、上記チャンバ17の内部は真空状態とされる。
【0023】上記のような構成を有する急速加熱熱処理
装置1においては、ウェーハ30がハロゲンランプ16
により加熱される間、ウェーハ30が装着されたガード
リング21が回転部24により回転される。これによ
り、ハロゲンランプ16からの放射光がウェーハ30の
全面に対して偏り無く照射されることになるため、該加
熱下でのウェーハ30の温度分布は、ウェーハ30を回
転させない場合に比してその均一性が向上される。な
お、ガードリング21の回転速度は、ウェーハ30の安
定性を確保するため200(min−1)以下とされるこ
とが好ましい。
【0024】ここで上記回転部24は、磁性体25を磁
石20により磁化すると共に、該磁石20を磁性体25
の外周において回転させるマグネットカップリングによ
り、磁性体25が具設された石英サポートリング23を
ベアリング27上で回転させる。これにより、石英サポ
ートリング23により支持されウェーハ30が装着され
たガードリング21がハロゲンランプ16に対向する所
定の面上において回転される。
【0025】次に、図3に示された急速加熱熱処理装置
1の動作を、図4を参照しつつ説明する。なお、図4
(a)は急速加熱熱処理装置1によるウェーハ30の熱
処理温度の経時変化を示すグラフであり、図4(b)は
図4(a)に示された熱処理温度により所定のプロセス
を実行するための該熱処理のレシピを示す表である。
【0026】まず図4に示されるように、時間0秒のス
タート時にウェーハ30が急速加熱熱処理装置1に搬入
される。なおこのとき、装置内の温度は室温(R.
T.)とされ、圧力は搬送圧力とされている。
【0027】次に、時間0秒〜T1(10秒)間におい
ては加熱速度が0℃/secとされると共に、時間T1
においてチャンバ17内の温度が100℃とされる。そ
して、圧力は1000Paの安定状態とされ、時間T6
(143秒)まで維持される。さらに、ガス流量は時間
T1から時間T6までの間1000標準状態cm/分
とされる。
【0028】次に、時間T1(10秒)〜T2(40
秒)間において加熱速度30℃/secで加熱され、時
間T2においてはチャンバ17内の温度が500℃の第
一温度安定状態とされる。そして、時間T2(40秒)
〜T3(50秒)間においても加熱速度30℃/sec
で加熱され、時間T3においてはチャンバ17内の温度
が700℃の第二温度安定状態とされる。
【0029】また、時間T3(50秒)〜T4(53
秒)間においては加熱速度100℃/secで急速加熱
され、時間T4においてはチャンバ17内の温度が10
00℃の安定状態とされる。そして、時間T4(53
秒)〜T5(113秒)間においてチャンバ17内の温
度が1000℃に保持され、所望のプロセスが実行され
る。
【0030】さらに、時間T5(113秒)〜T6(1
43秒)間においては加熱速度−50℃/secで急速
降温され、時間T6においてはチャンバ17内の温度が
500℃とされる。そして、時間T7(153秒)にお
いてチャンバ17内の温度が室温とされ、圧力は搬送圧
力に戻される。
【0031】図5は、図3に示されたガードリング21
の構成を示す図である。図5に示されるように、本実施
の形態1に係るガードリング21は、中空部31を有す
るドーナツ型を成すと共に、中空部31の周辺に外周部
32に対し一段低いステージ33が形成される。そして
さらに、ステージ33上にはそれぞれの高さが0.1〜
2.0mmの範囲内とされ、例えば上面が2mm四方と
される3つの凸部35が形成される。なお、ステージ3
3上には、凸部35を3つ以上形成してもよい。
【0032】また、凸部35は外周部35及びステージ
33に対して一体として形成してもよいし、凸部35だ
け別部品として作成し、ステージ33に嵌合させてもよ
い。そして、上記ガードリング21は炭化珪素(SiC)
から形成され、凸部35は一例として外周部32やステ
ージ33に対し別体として、シリコン(Si)や石英など
から形成される。
【0033】ここで、図3に示されるように、上記のよ
うな構成を有するガードリング21に対し、そのステー
ジ33上の凸部35にウェーハ30が装着される。この
結果、上記のようなガードリング21を用いることによ
り、装着されたウェーハ30とガードリング21との接
触面積が低減され、ガードリング21の温度がウェーハ
30に与える影響を低減することができる。
【0034】従って、本実施の形態1に係るガードリン
グ21を備えた急速加熱熱処理装置1によれば、ガード
リング21とウェーハ30との接触面積が低減されると
共に、加熱中においてウェーハ30が回転されるため、
ガードリング21からの影響を回避し、かつ温度の均一
性を向上させることにより、温度制御の点において精度
の高い熱処理を実現することができる。
【0035】以下において、本実施の形態1に係る急速
加熱熱処理装置における実測データを、従来の急速加熱
熱処理装置による実測データと比較して説明する。
【0036】図6は、従来のガードリング40を用いた
急速加熱熱処理装置の特性を説明する図である。ここ
で、図6(a)はウェーハ30の温度の経時変化を示す
グラフであり、図6(b)はウェーハ30が装着された
従来のガードリング40を示し、図6(c)は図6
(a)に示されたグラフを得る際の温度測定条件を説明
する図である。
【0037】図6(b)に示されるように、従来のガー
ドリング40においては、断面において幅Wだけウェー
ハ30が重なるよう載置され、図6(c)に示される斜
線部においてウェーハ30はガードリング40と全周面
接触する。ここで、上記幅Wは3mmとされる。
【0038】図6(a)に示されるグラフは、左縦軸が
ウェーハ30の各点における温度(℃)を示し、右縦軸
がウェーハ30の面内における最大温度差を示し、横軸
が熱処理における経過時間(sec)を示す。そして曲
線41は、半径が100mmのウェーハ30において、
中心から80mmまでの間に20mm間隔に置かれた複
数の熱電対により測定されたデータを示す。なお、図6
(c)においては、上記複数の熱電対の位置を示す代表
点として、中心からの距離が40mmである点P1のみ
が示されている。
【0039】また、同様に曲線42は、該ウェーハ30
において中心からの距離が97mmである点P2に置か
れた熱電対により測定されたデータを示す。また、曲線
43はウェーハ30上に置かれた複数の熱電対により測
定された複数の面内温度における最大温度差を示す。
【0040】ここで、図6(a)に示されるように、経
過時間が10〜20秒の間において、点P1の温度は約
1080℃まで上昇した後に約1050℃に安定してい
るが、ガードリング40と接触している点P2における
温度は曲線42に示されるように、1000℃付近まで
しか上昇していないことがわかる。また、曲線43を参
照すると、経過時間10〜11秒においては最大温度差
が50℃以上にも及んでいることがわかる。
【0041】以上のことから、熱容量の大きなガードリ
ング40と接触している部分は、他の部分に比べると加
熱時において温度上昇しにくいため、その結果大きな面
内温度差を招来していることがわかる。
【0042】図7は、図3に示された本実施の形態1に
係る急速加熱熱処理装置による熱処理の特性を説明する
図である。ここで、図7(a)はウェーハ30の温度の
経時変化を示すグラフであり、図7(b)はウェーハ3
0が装着された本実施の形態に係るガードリング21を
示す。
【0043】図7(b)に示されるように、本実施の形
態に係るガードリング21においては、一例として高さ
Hが0.7mmで熱伝導率が40W/m・Kのシリコン
からなる凸部35が形成され、該凸部35の上にウェー
ハ30が載置される。なお、ガードリング21の外周部
32及びステージ33を形成する炭化珪素(SiC)の熱
伝導率は60W/m・Kとされる。
【0044】また、上記凸部35の上面は、算術平均粗
さRaを0.3(μm)から0.5(μm)までの範囲
内のいずれかの値とすると好適であり、例えば0.4
(μm)の粗さとするのがより好ましい。なお、上記
「算術平均粗さRa」は、該面上における高さの平均値
を基準としたとき、該高さの該平均値からのずれの平均
を示す。
【0045】ここで、図7(a)に示されるグラフは、
図6(a)に示されたグラフと同様に、左縦軸がウェー
ハ30の各点における温度(℃)を示し、右縦軸がウェ
ーハ30の面内における最大温度差を示し、横軸が熱処
理における経過時間(sec)を示す。そして曲線44
は、図6(a)に示された曲線41に対応するデータを
示し、曲線45は図6(c)に示された点P2に置かれ
た熱電対により測定されたデータを示す。また、曲線4
6はウェーハ30上に置かれた複数の熱電対により測定
された複数の面内温度における最大温度差を示す。
【0046】ここで、図7(a)に示されるように、経
過時間が20秒付近において、点P2の温度は点P1と
同様におよそ1050℃以上まで上昇していることがわ
かる。また曲線46を参照すると、経過時間が20秒前
後において最大温度差は30℃未満に低減されているこ
とがわかる。
【0047】以上のことから、本実施の形態1に係るガ
ードリング21によれば、ウェーハ30がガードリング
21と接触する部分は、熱伝導率が炭化珪素より低いシ
リコンで形成された凸部35の上面に制限されるため、
加熱時においてウェーハ30は熱容量の大きなガードリ
ング21の影響を受けにくくなり、その結果として面内
温度差は低減されることがわかる。
【0048】なお、図5に示された構造を有するガード
リング21の代わりに、図8に示された構造を有するガ
ードリング37によっても、同様な効果を得ることがで
きる。 ここで、図8に示されたガードリング37は、
図5に示されたガードリング21と同様な構成を有する
が、外周部32に対して一段低いステージ33は設けら
れず、ドーナツ型のガードリングの表面における同心円
36上に三つの凸部35が配設される。なお、図8に示
されたガードリング37における凸部35は四つ以上備
えられてもよく、材質や大きさなどについては図5に示
された凸部35と同様なものとすることができる。
【0049】また、図8に示されるような凸部35は、
ガードリング37に対して一体として形成されるもので
あってもよいし、図9に示されるように、装着されたウ
ェーハ30を支持するよう保持部50に対して嵌合され
る別体として構成されるものであってもよい。そして、
このような構成において凸部35は、例えば熱伝導率が
1.5W/m・Kの石英等、熱伝導率が低い物質により
形成されるのが望ましい。
【0050】このように、凸部35を保持部50に対し
て別体として構成すれば、ガードリング37を容易に製
造できると共に、凸部35の材質を用途に応じて容易に
変更できるため、ウェーハ30に対するガードリング5
0の影響を効果的に抑止し得る汎用性の高いガードリン
グ37を得ることができ、かつガードリング37の製造
コストを低減することができる。
【0051】なお、本実施の形態1においては、図10
に示されるような構成を有するガードリング38を用い
てもよい。ここで、図10(a)はガードリング38の
平面図を示し、図10(b)はガードリング38の断面
図を示す。図10に示されるように、このガードリング
38においては、内周縁にリング状の凸部(山切りカッ
ト部39)が一体的に形成される。このような構成を有
するガードリング38によっても、本実施の形態に係る
上記ガードリングと同様な効果を得ることができる。 [実施の形態2]図11は、本発明の実施の形態2に係
るガードリング52の構成を示す平面図である。図11
に示されるように、本実施の形態2に係るガードリング
52は、図5または図8に示された上記実施の形態1に
係るガードリング21,37と同様に、中空部31を有
する外周部32を備え、さらに、外周部32にはガード
リング31の中心へ向かう三つの突設部55が一体的に
形成される。
【0052】そして、上記のような構成を有するガード
リング52においては、破線で示されるように、該中空
部31に形成された突設部55の上にウェーハ30が載
置される。なお、該突設部55は外周部32に対し四つ
以上設けてもよい。
【0053】以上より、本実施の形態2に係るガードリ
ング52によれば、載置されるウェーハ30とガードリ
ング52とは突設部55のみにおいて接触することとな
るため、両者の接触面積を低減することができる。ま
た、該突設部55は外周部32に対して同一平面上に形
成されるため、中空部31を穿つことによりガードリン
グ52を容易に製造することができる。 [実施の形態3]図12は、本発明の実施の形態3に係
る急速加熱熱処理装置に含まれるウェーハ支持構造を示
す断面図であり、図13は図12に示されたウェーハ支
持構造を示す平面図である。
【0054】図12及び図13に示されるように、本実
施の形態3に係る急速加熱熱処理装置においては、ガー
ドリング37がさらに石英サポートリング60により支
持されるが、図13に示されるように、該石英サポート
リング60には図11に示されたガードリング52と同
様な三つの突設部61が形成される。
【0055】そして、上記のような構成によってウェー
ハ30を支持すれば、ガードリング37を石英サポート
リング60の三つの突設部61でのみ外部接触する構造
とすることができるため、ガードリング37を介したウ
ェーハ30の放熱量が低減される。
【0056】なお、上記において突設部61が四つ以上
形成されてもよいことは、上記実施の形態2に係るガー
ドリング32と同様である。
【発明の効果】上述の如く、半導体基板を少なくとも三
点で支持する支持手段と、加熱手段が支持手段に装着さ
れた半導体基板を加熱する間、加熱手段に対向する所定
の面内において半導体基板が回転するよう支持手段を回
転させる回転手段とを備えた熱処理装置によれば、加熱
手段による加熱の効果を損なうことなく、加熱された半
導体基板の温度を均一にすることができるため、温度制
御の点で精度の高い熱処理を実現することができる。
【0057】また、上記少なくとも三点における半導体
基板と支持手段との接触面の大きさがそれぞれ2mm四
方とされることにより、該半導体基板から流出する熱量
の抑止と回転手段による回転とを同時に実現することが
できるため、精度の高い熱処理を容易に半導体基板に施
すことができる。
【0058】また、支持手段は、保持部材と、上記少な
くとも三点のそれぞれにおいて支持するよう保持部材に
対して嵌合された支持部材とを含むものとすれば、支持
手段の製造を容易化することができるため、製造コスト
を低減することができる。また、支持部材の材質を任意
に選択できるため、汎用性を高めることができる。
【0059】また、支持手段は、所定の面内において中
空部に突設された少なくとも三つの突設部が一体として
形成された環状体からなるものとすれば、支持手段を容
易に製造することができるため、製造コストを低減する
ことができる。
【0060】また、半導体基板を支持する第一の支持手
段と、第一の支持手段を支持する第二の支持手段と、加
熱手段が半導体基板を加熱する間、第二の支持手段を回
転させる回転手段とを備えた熱処理装置によれば、加熱
手段が半導体基板を加熱する場合において、該半導体基
板と接触する第一の支持手段が該半導体基板に与える影
響を少なくすることができると共に、該半導体基板の温
度分布の均一性を向上させることができるため、温度制
御の点で精度の高い熱処理を実現することができる。
【0061】また、半導体基板を加熱する間、少なくと
も三点で支持された半導体基板を所定の面内において回
転させる熱処理方法によれば、加熱された半導体基板の
温度を均一にした状態において所定の熱処理を行うこと
ができ、該熱処理の精度が高められるため、該熱処理の
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のガードリングの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る半導体製造システ
ムの構成を示す平面図である。
【図3】図2に示されたRTPチャンバに含まれる急速
加熱熱処理装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示された急速加熱熱処理装置の動作を示
す図である。
【図5】図3に示されたガードリングの構成を示す図で
ある。
【図6】従来のガードリングを用いた急速加熱熱処理装
置の特性を説明する図である。
【図7】図3に示された急速加熱熱処理装置による熱処
理の特性を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るガードリングの他
の構成を示す図である。
【図9】図8に示されたガードリングの断面構造の一例
を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係るガードリングの
さらに他の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係るガードリングの
構成を示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る急速加熱熱処理
装置に含まれるウェーハ支持構造を示す断面図である。
【図13】図12に示されたウェーハ支持構造を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 急速加熱熱処理装置 2 RTP(Rapid Thermal Process)チャンバ 3 搬送チャンバ 5,17 チャンバ 7 CVDチャンバ 9 ロードロック室 10,21,37,38,40,52 ガードリング 11 搬送アーム 15 ハロゲンランプハウス 16 ハロゲンランプ 19 放射温度計 20 磁石 23,60 石英サポートリング 24 回転部 25 磁性体 27 ベアリング 29 石英ロッド 30 ウェーハ 31 中空部 32 外周部 33 ステージ 35 凸部 36 同心円 39 山切りカット部 41〜46 曲線 50 保持部 55,61 突設部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 一 成 神奈川県津久井郡城山町町屋1−2−41 東京エレクトロン山梨株式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA02 HA24 HA28 HA29 HA37 HA59 MA04 MA28 MA30 5F045 AA03 DP02 EK11 EM06 EM10 HA25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着された半導体基板を加熱する加熱手
    段を含む熱処理装置であって、 前記半導体基板を少なくとも三点で支持する支持手段
    と、 前記加熱手段が前記支持手段に装着された前記半導体基
    板を加熱する間、前記加熱手段に対向する所定の面内に
    おいて前記半導体基板が回転するよう前記支持手段を回
    転させる回転手段とを備えたことを特徴とする熱処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも三点における前記半導体
    基板と前記支持手段との接触面の大きさは、それぞれ2
    mm四方とされる請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段の高さは、0.1mmから
    2.0mmまでの範囲内におけるいずれかの値とされる
    請求項1に記載の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも三点における前記半導体
    基板と前記支持手段との接触面の粗さは、算術平均粗さ
    が0.3μmから0.5μmまでの範囲内におけるいず
    れかの値とされる請求項1に記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、 前記半導体基板を保持する保持部材と、 前記半導体基板を前記少なくとも三点のそれぞれにおい
    て支持するよう前記保持部材に対して嵌合された支持部
    材とを含む請求項1に記載の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記支持手段は、前記半導体基板の面積
    以上の大きさを有する中空部が穿設され、所定の面内に
    おいて前記中空部に突設された少なくとも三つの突設部
    が一体として形成された環状体からなる請求項1に記載
    の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 装着された半導体基板を加熱する加熱手
    段を含む熱処理装置であって、 前記加熱手段が前記半導体基板を加熱する間において、
    前記半導体基板を支持する第一の支持手段と、 前記第一の支持手段を支持する第二の支持手段と前記加
    熱手段が前記第一の支持手段に装着された前記半導体基
    板を加熱する間、前記加熱手段に対向する所定の面内に
    おいて前記半導体基板が回転するよう前記第二の支持手
    段を回転させる回転手段とを備えたことを特徴とする熱
    処理装置。
  8. 【請求項8】 装着された半導体基板を加熱して所定の
    熱処理を行う熱処理方法であって、 前記半導体基板を少なくとも三点で支持すると共に、前
    記半導体基板を加熱する間、前記少なくとも三点で支持
    された前記半導体基板を所定の面内において回転させる
    ステップを有することを特徴とする熱処理方法。
  9. 【請求項9】 前記ステップにおける前記半導体基板の
    回転速度は、200(min−1)以下とされる請求項8
    に記載の熱処理方法。
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