JP2007262583A - めっき方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、めっき液に界面活性剤を加えることなく、被めっき基板に形成された微細な溝や穴にめっき液を浸入させることができ、めっき欠け、めっき抜けの発生がない高品質のめっきを行うことができるめっき方法及び装置を提供する。
【解決手段】被めっき物に電解又は無電解めっきを行なうめっき方法であって、めっき液中の溶存気体を脱気した後、又はめっき液中の溶存気体を脱気しながらめっきを行なう、及び/又は、前処理液中の溶存気体を脱気した後、又は前処理液中の溶存気体を脱気しながら前処理を行い、その後めっきを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は被めっき物にめっき処理を施すめっき方法及び装置に関し、特に半導体ウエハ等の微細な配線用溝やプラグ、レジスト開口部が形成された被めっき基板の該配線用溝やプラグ、レジスト開口部にめっき膜を形成するのに好適なめっき方法及び装置に関するものである。
図1は、従来のこの種のめっき装置の構成例を示す図である。図示するように、めっき装置は、めっき槽100を具備し、該めっき槽100は槽本体101と該槽本体101からオーバーフローしためっき液Q2を捕集する捕集槽102を具備する。捕集槽102に集まっためっき液Q2は送液ポンプ103で温度調整器104に送られ、該温度調整器104でめっきに適した所定の温度に調整され、さらに濾過フィルタ105でパーティクル等が除去され、槽本体101に供給される。なお、106はめっき液の循環流量を測定する流量計である。
上記構成のめっき装置において、めっき槽100の槽本体101内の基板保持具108に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極107を対向して配置し、該被めっき基板Wと陽極電極107の間にめっき電源109からめっき電流を通電することにより、めっきを行なう。なお、無電解めっきの場合はめっき電源109及び陽極電極107を配置することなく、基板保持具108に保持された被めっき基板Wをめっき液Q2に浸漬することにより、めっきを行なう。
上記被めっき基板Wのめっきにおいて、被めっき基板Wに設けられた微細な配線用溝やプラグ、濡れ性の悪いレジストの開口部の中にめっき膜を形成する場合、めっき液や前処理液がこの微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部内に浸入せず、これらの配線用溝やプラグ、レジストの開口部内に気泡が残ってしまうという問題があり、めっき欠け、めっき抜けの原因となっていた。
従来、このめっき欠け、めっき抜けを防止するため、めっき液に界面活性剤を加えてめっき液の表面張力を下げることによって、被めっき基板の微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部へのめっき液の浸入を図っていた。しかしながら、表面張力が下がることによってめっき液循環中に液面に気泡が発生し易いという問題がある。また、めっき液に新たな界面活性剤を加えることによって、めっき析出に異常が起き、めっき膜への有機物の取り込みが増え、めっき膜の特性に悪影響を与える恐れがあるなどの問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、めっき液に界面活性剤を加えることなく、被めっき基板に形成された微細な溝や穴にめっき液を浸入させることができ、めっき欠け、めっき抜けの発生がない高品質のめっきを行うことができるめっき方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のめっき方法は、被めっき物に電解又は無電解めっきを行なうめっき方法であって、めっき液中の溶存気体を脱気した後、又はめっき液中の溶存気体を脱気しながらめっきを行なう、及び/又は、前処理液中の溶存気体を脱気した後、又は前処理液中の溶存気体を脱気しながら前処理を行い、その後めっきを行うことを特徴とする。
被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、脱気した前処理液又は脱気装置で前処理液を脱気しながら被めっき物を前処理液に浸漬して、該前処理液で濡らした後、前記電解めっき又は無電解めっきを行なうことを特徴とする。
被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、脱気しためっき液又は脱気装置でめっき液を脱気しながら、被めっき物をめっき液に浸漬して、めっきすることを特徴とする。
被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、脱気した前処理液又は脱気装置で前処理液を脱気しながら、被めっき物の表面に噴射して、該前処理液で濡らした後、前記電解めっき又は無電解めっきを行なうことを特徴とする。
被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、脱気しためっき液又は脱気装置でめっき液を脱気しながら、めっき液を被めっき物の表面に噴射し、めっきすることを特徴とする。
請求項4又は5に記載のめっき方法において、前記被めっき物を回転させながら前記前処理液又はめっき液を噴射する、又は噴射してから回転させることを特徴とする。
請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき方法において、前記脱気は、脱気膜を有する脱気膜モジュールと真空ポンプを用いて行うものであることを特徴とする。
請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき方法において、前記めっき液又は前処理液の溶存気体濃度を検出する溶存気体濃度センサを備え、溶存気体濃度を監視しながら脱気処理を行うことを特徴する。
請求項8に記載のめっき方法において、処理済みの液をポンプにより圧送して循環して用いるものであり、該循環経路中に脱気装置をバイパスする配管路を設け、脱気装置に流入する流量を調整して脱気処理を行うことを特徴とする。
請求項1乃至9のいずれかに記載のめっき方法において、前記めっき液又は前処理液は、溶存気体濃度を4ppm乃至1ppbの間に維持しつつ、めっき又は前処理を行うことを特徴とする。
本発明のめっき装置の一態様は、めっき槽中で被めっき物の電解又は無電解めっきを行うめっき装置において、前記めっき槽に供給するめっき液、及び/又は、前処理槽でめっき前の前処理を行う前処理液から、該液中に存在する溶存気体を脱気処理する脱気装置を備えたことを特徴とする。
本発明のめっき装置の他の態様は、めっき液を収容するめっき槽を具備し、該めっき槽中で被めっき物の電解又は無電解めっきを行うめっき装置において、前記めっき槽にめっき液を循環させるめっき液循環系を具備し、該めっき液循環系に脱気装置を設け、前記めっき槽から排出されるめっき液中の溶存気体を脱気して該めっき槽に供給することを特徴とする。
本発明のめっき装置の他の態様は、前処理液を収容する前処理槽を具備し、該前処理槽で被めっき物の前処理を行った後に、めっき槽で該被めっき物のめっきを行うめっき装置において、前記前処理槽に前記処理液を循環させる前処理液循環系を具備し、該前処理液循環系に脱気装置を設け、前記前処理槽から排出される前記処理液中の溶存気体を脱気して該前処理槽に供給することを特徴とする。
請求項11乃至13のいずれかに記載のめっき装置において、前記脱気装置は少なくとも脱気膜を有する脱気膜モジュールと真空ポンプを具備することを特徴とする。
請求項12又は13に記載のめっき装置において、前記処理液循環系を通過する液の溶存気体濃度を検出する溶存気体濃度センサを設けると共に、脱気装置の圧力を制御する制御装置を設け、該制御装置は、真空排気系の圧力を制御して、前記めっき液の溶存気体濃度を調整可能としたことを特徴とする。
請求項12に記載のめっき装置において、前記めっき液循環系にめっき液循環タンクを備え、該めっき液循環タンクに脱気装置を設けるか、或いは該めっき液循環タンクと前記めっき槽との間でめっき液を循環させる第1のめっき液循環経路とは別に該めっき液循環タンクにめっき液を循環させる第2のめっき液循環経路を設け、該第2のめっき液循環経路に脱気装置を設け、前記めっき液を脱気しながらめっきを行なうことを特徴とする。
請求項13に記載のめっき装置において、前記前処理液循環系に前処理液循環タンクを備え、前処理液循環タンクに脱気装置を設けるか、或いは該前処理液循環タンクと前記前処理槽との間で前処理液を循環させる第1の前処理液循環経路とは別に該前処理液循環タンクに前処理液を循環させる第2の前処理液循環経路を設け、該第2の前処理液循環経路に脱気装置を設け、前記前処理液を脱気しながら前処理を行う前処理槽を備えたことを特徴とする。
請求項16又は17に記載のめっき装置において、前記めっき液循環タンク又は前処理液循環タンクの液面に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を設けたことを特徴とする。
請求項12に記載のめっき装置において、前記めっき液循環系に脱気装置を設けると共に、該脱気装置にバイパス配管を設け、前記脱気装置に流れる流量を制御するようにしたことを特徴とする。
請求項13に記載のめっき装置において、前記前処理液循環系に脱気装置を設けると共に、該脱気装置にバイパス配管を設け、前記脱気装置に流れる流量を制御するようにしたことを特徴とする。
請求項19又は20に記載のめっき装置において、前記バイパス配管を流れる流量が多い時には前記脱気装置の減圧側の圧力を低い圧力にし、前記バイパス配管を流れる流量が少ない時には前記脱気装置の減圧側の圧力を高い圧力に調整するようにしたことを特徴とする。
請求項19又は20に記載のめっき装置において、前記脱気装置を通る配管と、前記バイパス配管との合流前、または合流後に溶存気体濃度を検出するセンサを配置したことを特徴とする。
上記のようにめっき液を脱気した後、又は脱気しながらめっきを行うことにより、被めっき物に形成された微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気液であるめっき液に溶け込んで、該めっき液は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部等の微細な溝や穴に浸入するから、めっき欠け、めっき抜けの発生なくめっきを行うことができる。更に、循環するめっき液中の溶存気体を除去するので、該溶存気体によるめっき液の液反応が防止され、めっき液の副反応や劣化を抑えることができ、安定しためっき環境を得ることができる。
上記のように前処理液を脱気することにより、該前処理液に被めっき物を浸漬すると該被めっき物に形成された微細な溝や穴の中の気泡は脱気液である前処理液に溶け込んで該前処理液は微細な溝や穴に浸入する。その後該被めっき物をめっき液に浸漬させることにより、被めっき物の微細な溝や穴に浸入した前処理液とめっき液とが置換され、微細な溝や穴の内部にめっき液が浸入するから、めっき欠け、めっき抜けの発生なくめっきを行うことができる。
また、めっき液又は前処理液中の一方又は両方の溶存気体濃度が4ppm乃至1ppbの間になるように管理しながらめっきを行うことが好ましい。上記のように、前処理液循環系を通る前処理液やめっき液循環系を通るめっき液の溶存気体濃度をモニタし、溶存気体量を管理することにより、安定しためっきを行なうことができる。
本発明によれば、めっき液に界面活性剤を加えることなく、被めっき基板に形成された微細な溝や穴にめっき液を浸入させることができ、めっき欠け、めっき抜けの発生がない高品質のめっきを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。本実施の形態例では被めっき物として、半導体ウエハ等の被めっき基板を例に説明するが、めっき物はこれに限定されるものではなく、めっき表面に微細な溝や穴が形成され、該溝や穴にめっきを施すめっき装置としても使用できる。図2乃至図11は本発明の第1の実施形態に係るめっき装置の構成例を示す図である。
図2に示すようにめっき装置は、めっき液Q2を収容するめっき槽30を具備する。該めっき槽30は槽本体31と該槽本体31からオーバーフローしためっき液Q2を捕集する捕集槽32を具備する。捕集槽32に集まっためっき液Q2は送液ポンプ33で温度調整器34に送られ、該温度調整器34で所定の温度(めっきに適した所定の温度)に調整され、濾過フィルタ35でパーティクル等の汚染物が除去され、脱気膜モジュール38を通ってめっき液Q2中に溶存する気体が除去され、槽本体31に供給される。
ここで、送液ポンプ33、温度調整器34、濾過フィルタ35及び脱気膜モジュール38でめっき液を循環させるめっき液循環経路を構成している。また、脱気膜モジュール38と真空ポンプ39は、該めっき液循環経路を通るめっき液Q2中の溶存気体を除去する脱気装置を構成する。また、符号40は該めっき液循環経路を通るめっき液Q2の溶存酸素濃度を測定するめっき液溶存酸素濃度センサ、符号37はめっき液Q2の流量を測定する流量計である。
上記構成のめっき装置において、槽本体31のめっき液Q2中に基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極36を対向して配置し、めっき電源42より、被めっき基板Wと陽極電極36の間に電流を通電することにより、被めっき基板Wにめっきを行う。ここで、めっき液Q2は脱気膜モジュール38と真空ポンプ39で構成される脱気装置で脱気されているから、被めっき基板Wに形成された微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気してあるめっき液Q2に溶け込んで該めっき液は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入するから、めっき欠け、めっき抜けの発生がなくなる。
上記のようにめっき槽30のめっき液循環経路に脱気装置を設け、槽本体31をオーバーフローして捕集槽32に集まっためっき液Q2を脱気膜モジュール38に通すことにより、めっき液Q2の溶存気体は除去される。その結果、めっき液Q2の中の溶存酸素が除去され、該溶存酸素によるめっき液の液反応が防止でき、めっき液の副反応や劣化を抑え、安定しためっき環境を得ることができる。
なお、上記例ではめっき液循環経路を通るめっき液Q2を脱気しながらめっきを行っているが、めっき液溶存酸素濃度センサ40の出力でめっき液循環経路を通るめっき液の溶存酸素濃度を監視しながら、該溶存酸素濃度が所定の値(例えば、4ppm以下)になったら、該めっき液Q2中に基板保持具15に保持された被めっき基板Wを浸漬し、めっきを行うようにしてもよい。即ち、めっき槽に収容されためっき液Q2を脱気し、その溶存気体濃度が所定値以下になった後、めっきを行うようにしてもよい。
なお、図2に示すめっき装置では、めっき槽30の槽本体31に電解めっき用のめっき液Q2を供給し電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31に無電解めっき用のめっき液Q2を供給し、基板保持具15に保持された被めっき基板Wを浸漬させて無電解めっきを行なうようにしてもよい。
図3は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図3に示すように、前処理槽10とめっき槽30を具備する。前処理槽10は槽本体11と該槽本体11からオーバーフローした前処理液Q1を捕集する捕集槽12を具備する。前処理液源17からの前処理液は送液ポンプ16で真空ポンプ14と脱気膜モジュール13で構成される脱気装置の脱気膜モジュール13に送られる。該脱気膜モジュール13内に送り込まれた前処理液Q1はその中の溶存気体が脱気され、脱気液となって槽本体11に供給される。
めっき槽30は槽本体31と該槽本体31からオーバーフローしためっき液Q2を捕集する捕集槽32を具備する。捕集槽32に集まっためっき液Q2は送液ポンプ33で温度調整器34に送られ、該温度調整器34で所定の温度に調整され、さらに濾過フィルタ35でパーティクル等が除去され、槽本体31に供給される。
上記構成の基板めっき装置において、該前処理液Q1中に基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wを浸漬すると、その表面の微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に前処理液Q1が浸入し、該微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気液である前処理液に溶け込んで該前処理液は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入する。
上記のように前処理を行い、その微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に前処理液の浸入した被めっき基板Wを基板保持具15ごとにめっき槽30の槽本体31のめっき液Q2に浸漬すると、微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入した前処理液Q1とめっき液Q2とが置換され、該微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の内部はめっき液Q2で充満する。
この状態で基板保持具15と陽極電極36の間にめっき電源42から所定のめっき電圧を印加することにより、陽極電極36から陰極となる被めっき基板Wにめっき電流が流れ、被めっき基板にめっき膜が形成される。このとき被めっき基板Wの該微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の内部にめっき液Q2が浸入し、充満しているから、めっき欠け、めっき抜けの発生なくめっきが行われる。
上記のように、前処理の済んだ被めっき基板Wをめっき槽30の槽本体31のめっき液Q2に浸漬することにより、前処理液Q1がめっき液Q2に持ち込まれることになるが、前処理液Q1として純水を用いることにより、めっき液Q2に何らの悪影響も与えない。
なお、図3に示すめっき装置では、めっき槽30の槽本体31のめっき液Q2中に基板保持具15に保持された被めっき基板Wと陽極電極36を対向配置し、電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31内に無電解めっき用のめっき液Q2を供給し、該めっき液Q2中に基板保持具15に保持された被めっき基板Wを浸漬して無電解めっきを行なうようにしてもよい。
図4は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図4に示すように、めっき槽30に送液ポンプ33、温度調整器34、濾過フィルタ35、脱気膜モジュール38と真空ポンプ39からなる脱気装置を有するめっき液循環経路を具備する。即ち、図2に示す構成と同一のめっき槽30とめっき液循環経路を具備する。なお、40はめっき液循環経路のめっき液Q2の溶存酸素濃度を検出するめっき液溶存酸素濃度センサである。
上記のようにめっき槽30に供給するめっき液Q2も脱気することにより、前処理槽10で前処理した被めっき基板Wを該めっき液Q2に浸漬した場合、上記のように被めっき基板Wの微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入している前処理液Q1とめっき液Q2の置換が起きるが、めっき液も脱気されているから、めっき液の浸入に同伴して該配線用溝やプラグ、レジストの開口部内部に気泡が浸入することがなく、めっき欠け、めっき抜けのないめっきを行うことができる。
なお、図4に示すめっき装置は、電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去して、槽本体31内に無電解めっき用めっき液Q2を供給し、無電解めっきを行なうようにしてもよい。
図5は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図5に示すように、前処理槽10にも送液ポンプ16、温度調整器18、濾過フィルタ19、脱気膜モジュール13と真空ポンプ14からなる脱気装置を有する前処理液循環経路を設けている。なお、図5において、符号22は該前処理液循環経路を通る前処理液の流量を測定する流量計、符号20は該前処理液循環経路の濾過フィルタ19の出口に設けられた、該前処理液循環経路を通る前処理液の溶存酸素濃度を検出する前処理液溶存酸素濃度センサである。
上記のように前処理槽10の前処理液循環経路に脱気膜モジュール13と真空ポンプ14からなる脱気装置を設けることにより、槽本体11をオーバーフローして捕集槽12に集まった前処理液Q1には気泡が混入するが、脱気膜モジュール13を通ることにより該気泡は除去され、脱気された前処理液Q1となって、槽本体11内に供給される。従って、槽本体11の前処理液Q1中に基板保持具15に保持された被めっき基板Wを浸漬すると、微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気液である前処理液に溶け込んで該前処理液は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入する。
また、前処理槽10の脱気した前処理液Q1に浸漬し前処理した被めっき基板Wをめっき槽30の脱気しためっき液Q2中に浸漬すると、被めっき基板Wの微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入している前処理液Q1と脱気しためっき液Q2の置換が起き、めっき液の浸入に同伴して該配線用溝やプラグ、レジストの開口部内部に気泡が浸入することがなく、めっき欠け、めっき抜けのないめっきを行うことができる。
また、上記構成の基板めっき装置においては、前処理液溶存酸素濃度センサ20及びめっき液溶存酸素濃度センサ40の出力から、前処理液Q1及びめっき液Q2の溶存酸素濃度をモニタして、これらの液中の溶存気体量を管理する。即ち、前処理液溶存酸素濃度センサ20の出力から前処理液Q1の溶存酸素濃度が高いときは、真空ポンプ14を制御して脱気膜モジュール13の真空度を上げ、前処理液Q1の溶存酸素濃度を低く抑える。また、めっき液溶存酸素濃度センサ40の出力からめっき液Q2の濃度が高いときは、真空ポンプ39を制御して脱気膜モジュール38の真空度を上げ、めっき液Q2の溶存酸素濃度を低く抑える。これにより、前処理液Q1及びめっき液Q2の溶存気体量を管理し、安定しためっきを行なうことができる。
なお、図5に示すめっき装置では、めっき槽30の槽本体31で電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31に無電解めっき用のめっき液Q2を供給し、無電解めっきを行なうようにしてもよい。また、上記例では前処理液循環経路とめっき液循環経路の両方に脱気膜モジュールと真空ポンプからなる脱気装置を設けているが、いずれか一方のみに脱気装置を設けてもよい。また、ここでは両液循環経路に溶存酸素濃度センサを設けて、前処理液Q1とめっき液Q2の両者の溶存酸素濃度をモニタし、両者の溶存気体量の管理を行なっているが、いずれか一方の溶存気体量の管理のみでもよい。
図6は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図6に示すように、前処理槽10の脱気装置の真空ポンプ14を制御する制御装置23を設けると共に、該制御装置23に前処理液溶存酸素濃度センサ20の出力を入力している。また、めっき槽30の脱気装置の真空ポンプ39を制御する制御装置41を設けると共に、制御装置41にめっき液溶存酸素濃度センサ40の出力を入力している。
上記制御装置23及び41はそれぞれコンピュータを具備し、前処理液循環経路の前処理液の溶存酸素濃度及びめっき液循環経路のめっき液の溶存酸素濃度が所定の値に維持されるように真空ポンプ14及び39を制御する。即ち、脱気膜モジュール13及び38の真空排気ラインの圧力を制御して、前処理液Q1中の溶存酸素濃度及びめっき液の溶存酸素濃度を所定の値に維持する。これにより、前処理液Q1及びめっき液Q2中の溶存気体量を自動的に管理でき、常に安定しためっきを行なうことができる。
なお、図6に示すめっき装置では、めっき槽30の槽本体31で電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31に無電解めっき用のめっき液Q2を供給して無電解めっきを行なうようにしてもよい。また、上記例では前処理液循環経路の前処理液とめっき液循環経路のめっき液の両方の溶存気体の自動管理を行なっているが、いずれか一方のみの溶存気体の自動管理でも両方を管理した場合に比べると安定度は劣るが可能である。
図7は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図7に示すように、前処理槽10の前処理液循環経路の脱気装置の脱気膜モジュール13と真空ポンプ14の間、即ち真空排気ラインに気液分離装置24を設け、更にめっき槽30のめっき液循環経路の脱気装置の脱気膜モジュール38と真空ポンプ39の間、即ち真空排気ラインに気液分離装置43を設けている。このように気液分離装置24及び43を設けることにより、脱気膜モジュール13及び38から液体(前処理液やめっき液)が漏れた場合でも真空ポンプ14及び39に悪影響を与えることがない。
また、真空ポンプ14及び39に封水ポンプを使用して、真空ポンプが停止したときに水が逆流しても脱気膜モジュール13及び38に悪影響を与えない。なお、上記気液分離装置24及び43は図6のように、前処理液Q1やめっき液Q2の溶存気体を自動的に管理するように構成した、めっき装置の脱気膜モジュール13と真空ポンプ14の間、脱気膜モジュール38と真空ポンプ39の間に設けてもよい。
なお、図7に示すめっき装置は、めっき槽30の槽本体31で電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31に無電解めっき用のめっき液Q2を供給して無電解めっきを行なうようにしてもよい。また、上記例では前処理液循環経路の脱気装置の脱気膜モジュール13と真空ポンプ14の間及びめっき液循環経路の脱気装置の脱気膜モジュール38と真空ポンプ39の間の両方に気液分離装置24及び43を設けているが、いずれか一方でもよい。
図8は、本発明に係るめっき装置に用いる前処理装置の他の構成例を示す図である。本前処理装置は図8に示すように、捕集槽12を有する前処理槽10、該前処理槽10内に配設された基板載置台25、該基板載置台25を水平面内で回転させるモータ26及び被めっき基板Wに前処理液Q1を噴射する噴射ノズル27を具備する。
上記構成の前処理装置において、捕集槽12内の前処理液Q1は送液ポンプ16により真空ポンプ14と脱気膜モジュール13とからなる脱気装置に送られ、脱気され、噴射ノズル27から被めっき基板Wの表面に噴射される。このとき被めっき基板を載置している基板載置台25はモータ26で回転されているから、噴射ノズル27から噴射される前処理液Q1は被めっき基板Wの全表面を均一に濡らすことになる。
上記のように被めっき基板Wの表面に前処理液Q1を脱気装置で脱気しながら噴射するので、被めっき基板Wの表面の微細な溝や穴の気泡が抜け易いと同時に、該微細な溝や穴に残った気泡が溶かし易く、被めっき物の表面が濡れ易くなる。その後、図示は省略するが電解めっき又は無電解めっきを行なうことにより、めっき欠け、めっき抜けのないめっきを行なうことができる。また、モータ26の回転数を調整し、被めっき基板Wの回転数を調整することにより気泡を破壊することができ、より高品質のめっきを行なうことができる。
図9は、本発明に係るめっき装置に用いる前処理装置の他の構成例を示す図である。本前処理装置は図9に示すように、前処理液を貯留する貯留タンク28を設け、捕集槽12からの前処理液Q1をこの貯留タンク28に貯留するように構成している点が、図8に示す前処理装置と相違するが、その他の点は図8の前処理装置と略同一である。
なお、上記例では前処理液Q1を脱気装置で脱気しながら噴射ノズル27で噴射するように構成しているが、予め脱気した前処理液を準備しておき、この脱気した前処理液を噴射ノズル27から噴射するように構成してもよい。
図10は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図10に示すように、捕集槽32を有するめっき槽30、該めっき槽30内に配設された基板載置台44、該基板載置台44を水平面内で回転させるモータ45及び被めっき基板Wにめっき液Q2を噴射する噴射ノズル46を具備する。
上記構成のめっき装置において、捕集槽32内のめっき液(ここでは無電解めっき液)Q2は送液ポンプ33で温度調整器34を通って所定の液温に調整され、濾過フィルタ35を通してパーティクル等が除去され、真空ポンプ39と脱気膜モジュール38とからなる脱気装置に送られ脱気され噴射ノズル46から被めっき基板Wの表面に噴射される。このとき被めっき基板を載置している基板載置台44はモータ45で回転されているから、噴射ノズル46から噴射されるめっき液Q2は被めっき基板Wの全表面を均一に濡らすことになる。
上記のように被めっき基板Wの表面にめっき液Q2を脱気装置で脱気しながら噴射するので、被めっき基板Wの表面の微細な溝や穴の気泡が抜け易いと同時に、該微細な溝や穴に残った気泡を溶かし易く、被めっき物の表面が濡れ易くなる。従って、めっき欠け、めっき抜けのない高品質のめっきを行なうことができる。また、モータ45の回転数を調整し、被めっき基板Wの回転数を調整することにより気泡を破壊することができ、より高品質のめっきを行なうことができる。
図11は、本発明に係るめっき装置の他の構成例を示す図である。本めっき装置は図11に示すように、めっき液を貯留する貯留タンク47を設け、捕集槽32からのめっき液Q2をこの貯留タンク47に貯留するように構成している点が、図10に示すめっき装置と相違するが、その他の点は図10のめっき装置と略同一である。
なお、上記例ではめっき液Q2を脱気装置で脱気しながら噴射ノズル46で噴射するように構成しているが、予め脱気しためっき液を準備しておき、この脱気しためっき液を噴射ノズル46から噴射するように構成してもよい。
また、図8又は図9に示す前処理装置で前処理した被めっき基板Wを図10又は図11に示すめっき装置でめっき処理するようにしてもよいことは当然である。また、図8及び図9に示す前処理装置、図10及び図11に示すめっき装置においても、図5乃至図7に示すように、前処理液溶存酸素濃度センサ、めっき液溶存酸素濃度センサ、前処理液管理用の制御装置、めっき液管理用の制御装置、気液分離装置を設けて構成してもよいことは当然である。
また、上記例では前処理液Q1として純水を用いる例を説明したが、前処理液はこれに限定されるものではなく、例えば界面活性剤入りの水、(酸性)脱脂剤、希硫酸、塩酸、めっき液から金属成分を取り除いたプレディップ液(メタンスルホン酸のハンダめっき液に対するメタンスルホン酸液等)がある。また、脱気にはN2バブリング、超音波などの併用も考えられる。
図12乃至図20は、本発明の第2の実施形態に係るめっき装置の構成例を示す図である。
図12に示すように本発明の第2の実施形態に係るめっき装置は、めっき液Q2を収容するめっき槽30を具備する。該めっき槽30は槽本体31と該槽本体31からオーバーフローしためっき液Q2を捕集する捕集槽32を具備する。捕集槽32に集まっためっき液Q2は循環タンク47に流入し、送液ポンプ33で温度調整器34に送られ、該温度調整器34で所定の温度(めっきに適した所定の温度)に調整され、濾過フィルタ35でパーティクル等の汚染物が除去され、槽本体31に供給される。
ここで、循環タンク47、送液ポンプ33、温度調整器34、濾過フィルタ35でめっき液を循環させる第1のめっき液循環経路を構成している。循環タンク47内には脱気膜モジュール38が設けられ、該脱気膜モジュール38には真空ポンプ39が接続されている。この該脱気膜モジュール38と真空ポンプ39で循環タンク47に収容されるめっき液Q2中の溶存気体を除去する脱気装置を構成する。また、37はめっき液Q2の流量を測定する流量計である。ここで脱気膜モジュール38には、例えば隔膜を介して液中に存在する酸素、空気、炭酸ガスなどの各種溶存気体を除去する隔膜方式のものを使用する。
上記構成のめっき装置において、槽本体31のめっき液Q2中に基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極36を対向して配置し、めっき電源42より、被めっき基板Wと陽極電極36の間に電流を通電することにより、被めっき基板Wにめっきを行う。ここで、めっき液Q2は脱気膜モジュール38と真空ポンプ39で構成される脱気装置で脱気されているから、被めっき基板Wに形成された微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気してあるめっき液Q2に溶け込んで該めっき液Q2は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入するから、めっき欠け、めっき抜けの発生がなくなる。
上記のように第1のめっき液循環経路の循環タンク47に脱気膜モジュール38と真空ポンプ39とからなる脱気装置を設け、槽本体31をオーバーフローして捕集槽32で捕集され、循環タンク47に収容されためっき液Q2中の溶存気体は脱気膜モジュール38により除去される。その結果、溶存酸素等によるめっき液Q2の液反応が防止でき、めっき液の副反応や劣化を抑え、安定しためっき環境を得ることができる。
なお、図12に示すめっき装置では、めっき槽30の槽本体31に電解めっき用のめっき液Q2を供給し電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31に無電解めっき用のめっき液Q2を供給し、基板保持具15に保持された被めっき基板Wを浸漬させて無電解めっきを行なうようにしてもよい。
図13は本発明のめっき装置の前処理装置の構成例を示す図である。本めっき装置は被めっき基板Wにめっき処理を施す図示しないめっき槽等の他に、図13に示すように、前処理槽10を具備する。前処理槽10は槽本体11と該槽本体11からオーバーフローした前処理液Q1を捕集する捕集槽12を具備する。捕集槽12に集まった前処理液Q1は循環タンク28に流入し、送液ポンプ16で温度調整器18に送られ、該温度調整器18で所定の温度(前処理に適した所定の温度)に調整され、濾過フィルタ19でパーティクル等の汚染物が除去され、槽本体11に供給される。
ここで、循環タンク28、送液ポンプ16、温度調整器18、濾過フィルタ19で前処理液を循環させる第1の前処理液循環経路を構成している。循環タンク28内には脱気膜モジュール13が設けられ、該脱気膜モジュール13には真空ポンプ14が接続されている。この該脱気膜モジュール13と真空ポンプ14で循環タンク28に収容される前処理液Q1中の溶存気体を除去する脱気装置を構成する。また、22は前処理液Q1の流量を測定する流量計である。ここで脱気膜モジュール13には、例えば隔膜を介して液中に存在する酸素、空気、炭酸ガスなどの各種溶存気体を除去する隔膜方式のものを使用する。
槽本体11の前処理液Q1中に基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wを浸漬して前処理を行なう。前処理液Q1は脱気膜モジュール13と真空ポンプ14で構成される脱気装置で脱気されているから、被めっき基板Wに形成された微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気してある前処理液Q1に溶け込んで該めっき液は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入するから、該被めっき基板Wを前処理に続くめっき処理でめっき液Q2中に浸漬した場合、該配線用溝やプラグ、レジストの開口部にある前処理液Q1とめっき液Q2の置換が行われ、めっき欠け、めっき抜けの発生がなくなる。
図14は、本発明のめっき装置の構成例を示す図である。本めっき装置が図12に示すめっき装置と異なる点は、図14に示すめっき装置では、基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極36を槽本体31内のめっき液Q2中に上下に対向して配置している点である。その他の点は図12に示すめっき装置と同じである。
図15は、本発明のめっき装置の構成例を示す図である。本めっき装置は図示するように、循環タンク47にバルブ49を介して不活性ガスボンベ48を接続し、めっき液Q2の液面に不活性ガスをパージすることができるようになっている。また、循環タンク47には循環ポンプ50、温度調整器34、真空ポンプ39が接続された脱気膜モジュール38が接続されている。この循環ポンプ50、温度調整器34、脱気膜モジュール38で第2のめっき液循環経路を構成している。
上記構成のめっき装置において、槽本体31をオーバーフローしためっき液Q2は捕集槽32で捕集され、循環タンク47に流入する。該循環タンク47内のめっき液Q2は、送液ポンプ33により濾過フィルタ35に送られ、パーティクル等が除去され、槽本体31に供給される。また、循環タンク47内のめっき液Q2は循環ポンプ50により、温度調整器34及び脱気膜モジュール38を通って循環する。この循環により、めっき液Q2は温度調整器34で所定の温度に調整され、脱気膜モジュール38で脱気される。
上記のように、循環タンク47内のめっき液Q2を送液ポンプ33、濾過フィルタ35、流量計37を通って槽本体31に送る循環系とは別に、循環タンク47内のめっき液Q2を循環ポンプ50、温度調整器34、脱気膜モジュール38を通って循環タンク47に戻す第2のめっき液循環経路を設け、該第2のめっき液循環経路を流れるめっき液Q2を脱気膜モジュール38で脱気するので、槽本体31にめっき液Q2を送る第1のめっき液循環経路の流量が変わる場合であっても、脱気膜モジュール38に流れるめっき液Q2の流量を変える必要がないので、安定した脱気性能を発揮できる。
また、循環タンク47内のめっき液Q2の液面に不活性ガスボンベ48からバルブ49を介して不活性ガスを供給することにより、大気中の酸素等の活性なガスがめっき液Q2の液面と接触することを防止でき、これらの活性なガスが液面からめっき液Q2中に溶け込むことがない。
図16は、本発明のめっき装置の前処理装置の構成を示す図である。本めっき装置は被めっき基板Wにめっき処理を施す図示しないめっき槽等の他に、前処理槽10や前処理液Q1の循環タンク28を設けている。また、該循環タンク28にバルブ49を介して不活性ガスボンベ48を接続し、前処理液Q1の液面に不活性ガスを供給できるようになっている。また、循環タンク28には循環ポンプ50、温度調整器18、真空ポンプ14が接続された脱気膜モジュール13が接続されている。この循環ポンプ50、温度調整器18、脱気膜モジュール13で第2の前処理液循環経路が構成されている。
上記構成のめっき装置において、前処理槽10の槽本体11をオーバーフローした前処理液Q1は捕集槽42で捕集され、循環タンク28に流入する。該循環タンク28内の前処理液Q1は、送液ポンプ16により濾過フィルタ19に送られ、パーティクル等が除去され、槽本体11に供給される。また、循環タンク28内の前処理液Q1は循環ポンプ50により、温度調整器18及び脱気膜モジュール13を通って循環する。この循環により、前処理液Q1は温度調整器18で所定の温度に調整され、脱気膜モジュール13で脱気される。
上記のように、循環タンク28前処理液Q1を送液ポンプ16、濾過フィルタ19、流量計22を通って槽本体11に送る第1の前処理液循環経路とは別に、循環タンク28内の前処理液Q1を循環ポンプ50、温度調整器18、脱気膜モジュール13を通って循環タンク28に戻す第2の前処理液循環経路を設け、該第2の前処理液循環経路を流れる前処理液Q1を脱気膜モジュール13で脱気するので、槽本体11に前処理液Q1を送る第1の前処理液循環経路の流量が変わる場合であっても、第2の前処理液循環経路、即ち脱気膜モジュール13に流れる前処理液Q1の流量を変える必要がないので、安定した脱気性能を発揮できる。
また、循環タンク28内の前処理液Q1の液面に不活性ガスボンベ48から不活性ガスを供給することにより、大気中の酸素等の活性なガスが前処理液Q1の液面と接触することを防止でき、これらの活性なガスが液面から前処理液Q1中に溶け込むことがない。
図17は、本発明のめっき装置の構成例を示す図である。このめっき装置が図15に示すめっき装置と異なる点は、図17に示すめっき装置では、基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極16を槽本体31内のめっき液Q2中に上下に対向して配置している点である。その他の点は図15のめっき装置と同じである。
図18は、本発明のめっき装置の構成例を示す図である。このめっき装置は、めっき液Q2を収容するめっき槽30の槽本体31内に脱気膜モジュール38を設け、該脱気膜モジュール38には真空ポンプ39が接続されている。この該脱気膜モジュール38と真空ポンプ39で槽本体31内に収容されるめっき液Q2中の溶存気体を除去する脱気装置を構成している。ここで脱気膜モジュール38には、図12の場合と同様、例えば隔膜を介して液中に存在する酸素、空気、炭酸ガスなどの各種溶存気体を除去する隔膜方式のものを使用する。
図18に示す構成のめっき装置において、槽本体31からオーバーフローし、捕集槽12に集まっためっき液Q2は送液ポンプ33で温度調整器34に送られ、該温度調整器34で所定の温度(めっきに適した所定の温度)に調整され、濾過フィルタ35でパーティクル等の汚染物が除去され、槽本体31に供給される。
槽本体31のめっき液Q2中に基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極36を対向して配置し、めっき電源42より、被めっき基板Wと陽極電極36の間に電流を通電することにより、被めっき基板Wにめっきを行う。ここで、槽本体31内のめっき液Q2は脱気膜モジュール38と真空ポンプ39で構成される脱気装置で脱気されるから、被めっき基板Wに形成された微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気しためっき液Q2に溶け込んで該めっき液Q2は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入するから、めっき欠け、めっき抜けの発生がなくなる。
上記のように槽本体31に脱気膜モジュール38と真空ポンプ39とからなる脱気装置を設けることにより、槽本体31に収容されためっき液Q2中の溶存気体は脱気膜モジュール38により除去される。その結果、溶存酸素等によるめっき液Q2の液反応が防止でき、めっき液の副反応や劣化を抑え、安定しためっき環境を得ることができる。
なお、図18に示すめっき装置では、めっき槽30の槽本体31に電解めっき用のめっき液Q2を供給し電解めっきを行なうものであるが、陽極電極36、めっき電源42を除去し、槽本体31に無電解めっき用のめっき液Q2を供給し、基板保持具15に保持された被めっき基板Wを浸漬させて無電解めっきを行なうようにしてもよいことは、図12に示す構成のめっき装置と同様である。
図19は、本発明のめっき装置の前処理装置の構成例を示す図である。本めっき装置は被めっき基板Wにめっき処理を施す図示しないめっき槽等の他に、図19に示すように、前処理槽10を具備し、該前処理槽10の槽本体11内に脱気膜モジュール13が設けられ、該脱気膜モジュール13には真空ポンプ14が接続されている。この該脱気膜モジュール13と真空ポンプ14で前処理槽10内に収容される前処理液Q1中の溶存気体を除去する脱気装置を構成する。ここで脱気膜モジュール13には、図13の場合と同様、例えば隔膜を介して液中に存在する酸素、空気、炭酸ガスなどの各種溶存気体を除去する隔膜方式のものを使用する。
図19に示す前処理装置において、槽本体11からオーバーフローした前処理液Q1は送液ポンプ16で温度調整器18に送られ、該温度調整器18で所定の温度(前処理に適した所定の温度)に調整され、濾過フィルタ19でパーティクル等の汚染物が除去され、槽本体11に供給される。
槽本体11の前処理液Q1中に基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wを浸漬して前処理を行なう。前処理液Q1は脱気膜モジュール13と真空ポンプ14で構成される脱気装置で脱気されるから、被めっき基板Wに形成された微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部の中の気泡は脱気してある前処理液Q1に溶け込んで該めっき液は微細な配線用溝やプラグ、レジストの開口部に浸入するから、該被めっき基板Wを前処理に続くめっき処理でめっき液Q2中に浸漬した場合、該配線用溝やプラグ、レジストの開口部にある前処理液Q1とめっき液Q2の置換が行われ、めっき欠け、めっき抜けの発生がなくなる。
図20は、本発明のめっき装置の構成例を示す図である。本めっき装置が図18に示すめっき装置と異なる点は、図20に示すめっき装置では、基板保持具15に保持された半導体ウエハ等の被めっき基板Wと陽極電極36を槽本体31内のめっき液Q2中に上下に対向して配置している点である。その他の点は図18に示すめっき装置と同じである。
図12〜図20に示す構成の装置において、脱気膜モジュール38、13には、隔膜を介して液体中に存在する酸素、窒素、炭酸ガス等の各種溶存気体を除去する隔膜式のものを使用する。
上記のように本発明に係るめっき装置では、めっき液Q2中や前処理液Q1中の溶存気体を常に低くすることができるので、被めっき基板Wの表面に気泡ができにくい。また、循環タンク47内のめっき液Q2を常に脱気しているので、めっき槽30の槽本体31にめっき液Q2を供給する第1のめっき液循環経路の流量が多い場合でも、脱気装置の脱気性能を大きくする必要がない。また、前処理液Q1はめっき処理の前に被めっき基板Wが浸漬されるが、被めっき基板Wがないときに脱気しておけば良いので前処理液Q1の脱気を行うための脱気装置の脱気能力が小さくてもよい。また、めっき液や前処理液の流量が多い場合でも大きな脱気装置を設ける必要がなく経済的である。更に、めっき液や前処理液の供給流量を変動させる場合でも脱気装置を流れる流量を一定にしておくことができるので、安定した脱気を行なうことができる。
また、めっき液循環タンク又は前処理液循環タンクの液面に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を設け、液面に不活性ガスを供給するようにしたので、大気中の酸素等の活性な気体が液面から溶け込むことがなく、脱気装置の運転を停止した場合でも脱気した液の溶存気体が増えないので効率的である。
図21は、本発明の第3の実施形態に係るめっき装置の構成例を示す図である。このめっき装置においては、めっき槽30を具備し、めっき液を収容する槽本体31内に被めっき基板Wと、陽極電極36を配置して、電源42により通電することでめっきを行なう構成は前述の各実施形態例と同様である。そして、このめっき液を槽本体から補集槽32にオーバフローさせ、そのめっき液をポンプ33で圧送し、温度調整器34、濾過フィルタ35、脱気膜モジュール38と真空ポンプ39で構成される脱気装置を通してめっき液中の脱気を行ない、めっき槽本体に循環させる構成も上述の各実施形態例と同様である。
この実施形態例においては、脱気装置38,39を通る配管に対してこれをバイパスするバイパス配管52を備えている。バイパス配管52は、三方弁53により分岐され、流量調整弁54を備えている。そして、脱気装置を通る配管には流量計37を備え、バイパス配管52との合流後に、めっき液溶存酸素濃度センサ40及び流量計37が配置されている。従って、脱気装置を通る配管とバイパス配管に流れるそれぞれの流量を制御することができる。そして、脱気装置の減圧側の圧力が脱気装置を流れる流量が少ないときは、低い圧力に、流量が多い時には圧力を高くし、これによりめっき液中の溶存酸素濃度を調整することができる。
そして、脱気装置の容量が所望の循環流量に対して小さい場合には、脱気装置を流れる流量を一定としてその容量をオーバする分をバイパス配管52に流すことが好ましい。これにより、脱気装置の能力をフルに生かしつつ所望のめっき液の循環系への流量を確保することができる。そして、めっき液溶存酸素濃度センサ40がバイパス配管と脱気装置を流れる配管との合流後に配置されていることから、循環計を流れるめっき液の全体としての溶存酸素濃度をモニタすることができる。溶存酸素濃度は、上述したように4ppmから1ppbの間に入ることが好ましく、この溶存酸素濃度センサ40の出力を図示しない制御装置に伝達し、そのデータに基づいて脱気装置の減圧側の圧力を調整するようにしてもよい。これにより、バイパス配管を含めた全体としての循環系を流れるめっき液内の溶存酸素濃度を制御することができる。
図22は、上述の循環系に脱気装置を配置し、その脱気装置にバイパス配管を設けることを前処理槽に適用した場合を示している。即ち、前処理槽10の槽本体11には前処理の対象となる被めっき基板Wが配置され、槽底部より前処理液が供給され、槽本体11をオーバフローした前処理液が補集槽12に入り、この前処理液がポンプ16により循環系の配管を通り、槽本体底部に循環される。循環系の配管には脱気膜モジュール13及び真空ポンプ14からなる脱気装置が配置され、この配管に対してバイパス配管52が配置されている。この実施形態例においても、脱気装置には処理可能な一定の流量を流すことが好ましく、その容量を超えた分をバイパス配管52によりバイパスするようにしている。この循環系においても溶存酸素濃度センサ20を備え、これにより脱気装置の脱気量を調整し、循環される前処理液の溶存酸素濃度を所定の目標値範囲内に入るように調整することが好ましい。このようにめっき槽、及び/又は、前処理槽にその循環系に脱気装置を設け、更にバイパスする配管を備えたことから循環量の大小に係わらず、常に比較的小さな容量の脱気装置で所望の脱気が行え、常に安定した高品質のめっきを行うことができる。尚、上記の各実施の形態において、溶存気体の一例として主として酸素について述べたが、酸素に限らず各種の溶存気体についても同様に適用できることは勿論である。
本発明は半導体ウエハ等の表面に微細な配線等を銅めっき等により形成するめっき方法及び装置に関するものである。従って、半導体装置等の電子デバイスの製造等に好適に利用できる。
図1は従来のめっき装置の構成例を示す図である。 図2は本発明の第1の実施形態に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図3は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図4は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図5は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図6は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図7は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図8は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置に用いる前処理装置の構成例を示す図である。 図9は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置に用いる前処理装置の構成例を示す図である。 図10は本発明の第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図11は本発明に第1の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図12は本発明の第2の実施形態に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図13は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の前処理装置の構成例を示す図である。 図14は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図15は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図16は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の前処理装置の構成例を示す図である。 図17は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図18は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図19は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の前処理装置の構成例を示す図である。 図20は本発明の第2の実施形態の変形例に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図21は本発明の第3の実施形態に係るめっき装置の構成例を示す図である。 図22は本発明の第3の実施形態の変形例に係るめっき装置の前処理装置の構成例を示す図である。
符号の説明
10 前処理槽
11 槽本体
12 捕集槽
13 脱気膜モジュール
14 真空ポンプ
15 基板保持具
16 送液ポンプ
17 前処理液源
18 温度調整器
19 濾過フィルタ
20 前処理液溶存酸素濃度センサ
22 流量計
23 制御装置
25 基板載置台
26 モータ
27 噴射ノズル
28 貯留タンク
30 めっき槽
31 槽本体
32 捕集槽
33 送液ポンプ
34 温度調整器
35 濾過フィルタ
36 陽極電極
38 脱気膜モジュール
39 真空ポンプ
40 めっき液溶存酸素濃度センサ
42 めっき電源
43 気液分離装置
44 基板載置台
45 モータ
46 噴射ノズル
47 循環タンク
48 不活性ガスボンベ
49 バルブ
50 循環ポンプ
52 バイパス配管
53 三方弁
54 流量調整弁

Claims (22)

  1. 被めっき物に電解又は無電解めっきを行なうめっき方法であって、
    めっき液中の溶存気体を脱気した後、又はめっき液中の溶存気体を脱気しながらめっきを行なう、及び/又は、前処理液中の溶存気体を脱気した後、又は前処理液中の溶存気体を脱気しながら前処理を行い、その後めっきを行うことを特徴とするめっき方法。
  2. 被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、
    脱気した前処理液又は脱気装置で前処理液を脱気しながら被めっき物を前処理液に浸漬して、該前処理液で濡らした後、前記電解めっき又は無電解めっきを行なうことを特徴とするめっき方法。
  3. 被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、
    脱気しためっき液又は脱気装置でめっき液を脱気しながら、被めっき物をめっき液に浸漬して、めっきすることを特徴とするめっき方法。
  4. 被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、
    脱気した前処理液又は脱気装置で前処理液を脱気しながら、被めっき物の表面に噴射して、該前処理液で濡らした後、前記電解めっき又は無電解めっきを行なうことを特徴とするめっき方法。
  5. 被めっき物に電解又は無電解めっきを行なう請求項1に記載のめっき方法であって、
    脱気しためっき液又は脱気装置でめっき液を脱気しながら、めっき液を被めっき物の表面に噴射し、めっきすることを特徴とするめっき方法。
  6. 請求項4又は5に記載のめっき方法において、
    前記被めっき物を回転させながら前記前処理液又はめっき液を噴射する、又は噴射してから回転させることを特徴とするめっき方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき方法において、
    前記脱気は、脱気膜を有する脱気膜モジュールと真空ポンプを用いて行うものであることを特徴とするめっき方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき方法において、
    前記めっき液又は前処理液の溶存気体濃度を検出する溶存気体濃度センサを備え、溶存気体濃度を監視しながら脱気処理を行うことを特徴するめっき方法。
  9. 請求項8に記載のめっき方法において、
    処理済みの液をポンプにより圧送して循環して用いるものであり、該循環経路中に脱気装置をバイパスする配管路を設け、脱気装置に流入する流量を調整して脱気処理を行うことを特徴とするめっき方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のめっき方法において、
    前記めっき液又は前処理液は、溶存気体濃度を4ppm乃至1ppbの間に維持しつつ、めっき又は前処理を行うことを特徴とするめっき方法。
  11. めっき槽中で被めっき物の電解又は無電解めっきを行うめっき装置において、
    前記めっき槽に供給するめっき液、及び/又は、前処理槽でめっき前の前処理を行う前処理液から、該液中に存在する溶存気体を脱気処理する脱気装置を備えたことを特徴とするめっき装置。
  12. めっき液を収容するめっき槽を具備し、該めっき槽中で被めっき物の電解又は無電解めっきを行うめっき装置において、
    前記めっき槽にめっき液を循環させるめっき液循環系を具備し、該めっき液循環系に脱気装置を設け、前記めっき槽から排出されるめっき液中の溶存気体を脱気して該めっき槽に供給することを特徴とするめっき装置。
  13. 前処理液を収容する前処理槽を具備し、該前処理槽で被めっき物の前処理を行った後に、めっき槽で該被めっき物のめっきを行うめっき装置において、
    前記前処理槽に前記処理液を循環させる前処理液循環系を具備し、該前処理液循環系に脱気装置を設け、前記前処理槽から排出される前記処理液中の溶存気体を脱気して該前処理槽に供給することを特徴とするめっき装置。
  14. 請求項11乃至13のいずれかに記載のめっき装置において、
    前記脱気装置は少なくとも脱気膜を有する脱気膜モジュールと真空ポンプを具備することを特徴とするめっき装置。
  15. 請求項12又は13に記載のめっき装置において、
    前記処理液循環系を通過する液の溶存気体濃度を検出する溶存気体濃度センサを設けると共に、脱気装置の圧力を制御する制御装置を設け、該制御装置は、真空排気系の圧力を制御して、前記めっき液の溶存気体濃度を調整可能としたことを特徴とするめっき装置。
  16. 請求項12に記載のめっき装置において、
    前記めっき液循環系にめっき液循環タンクを備え、該めっき液循環タンクに脱気装置を設けるか、或いは該めっき液循環タンクと前記めっき槽との間でめっき液を循環させる第1のめっき液循環経路とは別に該めっき液循環タンクにめっき液を循環させる第2のめっき液循環経路を設け、該第2のめっき液循環経路に脱気装置を設け、前記めっき液を脱気しながらめっきを行なうことを特徴とするめっき装置。
  17. 請求項13に記載のめっき装置において、
    前記前処理液循環系に前処理液循環タンクを備え、前処理液循環タンクに脱気装置を設けるか、或いは該前処理液循環タンクと前記前処理槽との間で前処理液を循環させる第1の前処理液循環経路とは別に該前処理液循環タンクに前処理液を循環させる第2の前処理液循環経路を設け、該第2の前処理液循環経路に脱気装置を設け、前記前処理液を脱気しながら前処理を行う前処理槽を備えたことを特徴とするめっき装置。
  18. 請求項16又は17に記載のめっき装置において、
    前記めっき液循環タンク又は前処理液循環タンクの液面に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を設けたことを特徴とするめっき装置。
  19. 請求項12に記載のめっき装置において、
    前記めっき液循環系に脱気装置を設けると共に、該脱気装置にバイパス配管を設け、前記脱気装置に流れる流量を制御するようにしたことを特徴とするめっき装置。
  20. 請求項13に記載のめっき装置において、
    前記前処理液循環系に脱気装置を設けると共に、該脱気装置にバイパス配管を設け、前記脱気装置に流れる流量を制御するようにしたことを特徴とするめっき装置。
  21. 請求項19又は20に記載のめっき装置において、
    前記バイパス配管を流れる流量が多い時には前記脱気装置の減圧側の圧力を低い圧力にし、前記バイパス配管を流れる流量が少ない時には前記脱気装置の減圧側の圧力を高い圧力に調整するようにしたことを特徴とするめっき装置。
  22. 請求項19又は20に記載のめっき装置において、
    前記脱気装置を通る配管と、前記バイパス配管との合流前、または合流後に溶存気体濃度を検出するセンサを配置したことを特徴とするめっき装置。
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