JP2003129283A - メッキ処理装置及びそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
メッキ処理装置及びそれを用いた半導体装置の製造方法Info
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Abstract
度良くメッキ層を形成する。 【解決手段】 メッキ処理が行われるメッキ処理カップ
2とメッキ液5を貯めておく貯液温調槽8とを有し、メ
ッキ処理カップ2内のメッキ液供給管2aの上部に、ウ
エハ(半導体基板)1を、その処理表面が下向きとなる
よう設置し、メッキ液供給管内(2a内)のメッキ液5
に浸漬することによりメッキ処理を行うメッキ装置であ
って、メッキ液供給管内(2a内)からあふれ出たメッ
キ液5を、貯液温調槽8および噴流ポンプ7を介して循
環させるメッキ装置の、噴流ポンプ7とメッキ処理カッ
プ2との間に、真空膜脱気ユニット13を設け、噴流ポ
ンプ7から供給されるメッキ液5中の気泡を真空膜脱気
ユニット13により除去した後、メッキ液供給管内(2
a内)に供給し、ウエハ1の処理表面にメッキ層を形成
する。
Description
に用いられるメッキ処理装置(以下、単に、メッキ装置
という)やこの装置を用いた半導体装置の製造方法に適
用して有効な技術に関するものである。
等の導電性膜の形成工程が欠かせないものとなってい
る。例えば、最上層配線上にバンプ電極を形成する場合
や、配線溝内に金属膜を埋め込むことにより配線を形成
する場合には、メッキ法によりバンプ電極や配線を形成
することができる。
っても導電性膜を埋め込むことができるため、半導体装
置の微細化、高集積化に伴い重要な技術となってきてい
る。
は、アノードケース30内に、メッキ液511に上昇う
ず流を発生させる機構50を収納することにより、半導
体ウエハ表面の微細溝や微細孔の内部を均一かつ確実に
メッキすることができる半導体ウエハ表面メッキ装置が
記載されている。
装置やその製造装置の研究開発に携わっており、メッキ
処理方法やメッキ装置について種々の検討を行ってい
る。
金等よりなるバンプ電極を形成した際、バンプ電極の形
状や強度不良が見られ、これらの不良についての対策を
検討している。この原因を探求した結果、メッキ液中の
気泡が原因ではないかという結論に達した。
キ液中には、気泡が取り込まれており、特に、メッキ液
を循環させることによって半導体基板(ウエハ)表面
に、メッキ液を供給するタイプのメッキ装置において
は、メッキ液の循環中に気泡の巻き込みが生じる。
着すると、その部分においては、メッキ層の成長がおこ
らず、空孔となる。その結果、メッキ層中に多数の空孔
が内在し、形状不良や強度不良となる。
いては、ウエハのメッキ処理面を下向きに設置するた
め、浮き上がった気泡がウエハ表面に付着しやすく、前
述の不良が発生しやすい。
の酸素により酸化が進み、メッキ液が劣化してしまうと
いう問題がある。
することにより、精度良くメッキ層を形成することにあ
る。
気泡を除去し、メッキ液の特性を向上させることによ
り、製品性能や製品歩留まりを向上させることにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
キ液が循環する循環路とを有するメッキ処理装置の循環
路に、気体を透過させるが液体を透過させない中空糸膜
を用いた脱気装置を設けるものである。なお、気体を透
過させるが液体を透過させない中空糸膜を用いた脱気装
置の代わりに、気泡分離装置を用いてもよい。この気泡
分離装置は、装置上部に上昇してくる気泡を除去するた
めの除去部を有する。
と処理槽とを有するメッキ処理装置の貯液槽もしくは貯
液槽と処理槽との間に、気体を透過させるが液体を透過
させない中空糸膜を用いた脱気装置を設けるものであ
る。なお、気体を透過させるが液体を透過させない中空
糸膜を用いた脱気装置を用いず、貯液槽に貯められたメ
ッキ液を直接真空吸引することにより脱気してもよい。
と処理槽とを有するメッキ処理装置の貯液槽と処理槽と
の間、もしくは貯液槽に、気体を透過させるが液体を透
過させない中空糸膜を用いた脱気装置を有し、この脱気
装置の中空糸膜は、導電性物質を加えることにより導電
性とし、そこに、アノード電位を印加するものである。
(a)半導体基板を準備する工程と、(b)前記半導体
基板を、貯液槽と処理槽とを有するメッキ処理装置であ
って、前記貯液槽と処理槽との間に、気体を透過させる
が液体を透過させない中空糸膜を用いた脱気装置を有す
るメッキ処理装置に設置する工程と、(c)前記脱気装
置により脱気されたメッキ液を用いて、前記半導体基板
上の所望の領域に金属膜を形成する工程と、を有する。
このメッキ液として、ノンシアン系のメッキ液を用いて
もよい。
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
る噴流方式のメッキ装置について説明する。図1に示す
ように、メッキ装置は、メッキ処理が行われるメッキ処
理カップ(処理槽)2とメッキ液5を貯めておく貯液温
調槽(貯液槽)8とを有し、メッキ処理カップ2内に
は、メッキ液供給管2aがあり、このメッキ液供給管2
aの上部に、ウエハ(半導体基板)1を、その処理表面
が下向きとなるよう設置し、メッキ液供給管内(2a
内)のメッキ液5に浸漬することによりメッキ処理が行
われる。この際、ウエハ1には、メッキ電源4よりマイ
ナスの電位が印加され、メッキ液供給管内(2a内)の
アノード電極3には、プラスの電位が印加される。この
アノード電極3は、例えば、網状の金属(Pt(白金)
やAu(金))からなる。
は、貯液温調槽8から噴流ポンプ7によって供給され
る。また、メッキ液5は、噴流ポンプ7によって随時供
給されているため、メッキ液供給管内(2a内)からあ
ふれ出たメッキ液5は、メッキ処理カップ2の底部に流
れ込み、メッキ処理カップ2の底部から貯液温調槽8ま
で延在する配管を通じて、貯液温調槽8に戻される。こ
のように、メッキ液5は、噴流ポンプ7を介して、貯液
温調槽8とメッキ処理カップ2との間を循環している。
この循環の際、例えば、メッキ液供給管内(2a内)か
らメッキ液5があふれ出す際等に、メッキ液5中への気
泡の巻き込みが生じる。
においては、噴流ポンプ7とメッキ処理カップ2との間
に、真空膜脱気ユニット13を設けているので、噴流ポ
ンプ7から供給されるメッキ液5中の気泡を真空膜脱気
ユニット13により除去した後、メッキ液供給管内(2
a内)に供給することができる。
1(a)に示すように、中空糸膜Meの束からなり、各
膜Meは、図11(b)に示すように、気体、即ち、メ
ッキ液5中の気泡は透過させるが、液体、即ち、メッキ
液5は透過させない。その結果、真空吸引部14から吸
引することによって、中空糸膜Meを介して気体だけが
除去される。
キ装置に、真空膜脱気ユニットを設けたので、メッキ液
5中の気泡を除去することができる。また、真空膜脱気
ユニット13をメッキ処理カップ2の直前に設けたの
で、メッキ液5を処理の直前に脱気することができる。
表面に、所望の膜厚のメッキ層が形成された後に、通電
を停止し、噴流ポンプ7を停止することによりメッキ液
供給管2aへのメッキ液5の供給を停止する。この際、
メッキ液供給管内(2a内)のメッキ液5は、重力によ
り真空膜脱気ユニット13の底部や貯液温調槽8に滞留
する。
体装置の例について説明する。ウエハの主表面には、M
ISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Ef
fectTransistor)等の半導体素子や複数の配線等が形成
され、半導体集積回路を構成する。この配線等のうち、
図7(a)に示すような最上層配線Mの上部に、Au
(金)よりなるバンプ電極BPをメッキ法により形成す
ることができる。なお、図7(a)〜(c)において
は、ウエハ1の主表面に形成されている半導体素子や最
上層配線Mより下層の配線は省略されている。
化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜からなるパッ
シベーション膜PVが形成されている。また、このパッ
シベーション膜PVをエッチングすることにより最上層
配線Mの一部(ボンディングパッド部P)が露出され、
このボンディングパッド部P上を含むウエハ1上には、
Ti(チタン)およびAu(金)の積層膜からなる下地
膜UMが形成されている。このウエハ全面に形成された
下地膜UMを介してウエハにマイナスの電位が印加され
る。
グパッド部P以外の領域は、レジスト膜Rで覆われてい
る。
側にし、前述したメッキ装置のメッキ処理カップ2に設
置することによってボンディングパッド部P上の下地膜
UM上にAuメッキ層BPbが形成される。この際のメ
ッキ液は、ノンシアン系のメッキ液であり、また、アノ
ード電極3は、Pt(白金)である。メッキ液中のAu
イオンが、マイナスの電位が印可されたウエハ1に引き
つけられ、ウエハ1表面(メッキ処理面)に到達し、電
子を受けとることによりAuとなり、成長する(図7
(b))。
ッキ装置中の真空膜脱気ユニット13によって除去され
ているため、精度良くAuメッキ層BPbを形成するこ
とができる。その後、レジスト膜Rを除去し、ウエハに
熱処理を施すことによりAuメッキ層を硬化させ、バン
プ電極BPを形成する(図7(c))。この際、精度良
くAuメッキ層BPbが形成されているため、熱処理後
のバンプ電極BPの強度を確保することができる。
メッキ装置によって、Au(メッキ層)を形成すると、
例えば、図8(a)に示すように、ウエハ1の表面にメ
ッキ液5中の気泡Baが吸着し、図8(b)に示すよう
に、Auメッキ層が成長しない領域Bbが生じ、Auメ
ッキ層中に空孔Bcが生じる。このような空孔Bcが生
じた場合には、形状不良となり、また、熱処理によって
Auメッキ層を硬化させても所望の強度が得られず、不
良となる。
脱気ユニットによって気泡が除去されたメッキ液を用い
てメッキ処理を行うことができるため、メッキ層中の空
孔の発生を低減できる。その結果、形状不良や強度不足
による不良を低減することができる。また、真空膜脱気
ユニットには、気体を透過させるが液体を透過させない
中空糸膜を用いているため、メッキ液の濃度変化を抑え
ることができる。
ウエハのメッキ処理面を下向きに設置するため、浮き上
がった気泡がウエハ表面に付着しやすい傾向にあるが、
本実施の形態によれば、効果的にメッキ液中の気泡を除
去することができるため、かかる方式のメッキ装置に用
いて好適である。
をメッキする場合には、亜硫酸系ノンシアンのようなノ
ンシアン系のメッキ液を用いる場合がある。これは、こ
れらの貴金属は、硝酸等の一般的な酸には溶けないから
であるが、この亜硫酸系ノンシアンのメッキ液は、液中
の溶存酸素により酸化され、メッキ液5が劣化する。従
って、メッキ液中に気泡が存在すると、かかる気泡中に
存在する酸素が溶けやすくなり、メッキ液の劣化を促進
してしまう。
ッキ液中の気泡が除去されるため、メッキ液中の溶存酸
素量を抑えることができ、メッキ液の品質劣化速度を低
減することができる。その結果、メッキ液の交換頻度を
小さくすることができ、また、メッキ層の特性を向上さ
せることができる。なお、亜硫酸系ノンシアンのメッキ
液に限られず、本実施の形態は、酸化しやすいメッキ液
に用いて最適である。
を形成したが、Auの他、Ag(銀)やハンダをメッキ
法により形成し、バンプ電極としてもよい。
装置の他の例について説明する。前述したように、ウエ
ハの主表面には、MISFET等の半導体素子や複数の
配線等が形成されるが、この配線や、配線間を接続する
プラグ等を、メッキ法を用いて形成することができる。
1の上部に、メッキ法によりCu(銅)配線M2を形成
する工程について説明する。なお、図9(a)〜(c)
においては、ウエハ1の主表面に形成されている半導体
素子等は省略されている。
よりなる層間絶縁膜THが形成され、層間絶縁膜TH上
には、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜との積層膜より
なる配線溝用絶縁膜HZが形成されている。また、層間
絶縁膜TH中には、第1層配線M1と第2層配線M2と
の接続を図るためのプラグP1が形成されている。
エッチングすることにより配線溝HMが形成される。こ
の配線溝HM内を含むウエハ表面には、TiNからなる
バリア層M2aがスパッタ法もしくはCVD法により堆
積されている。このウエハ1全面に形成されたバリア層
M2aを介してウエハにマイナスの電位が印加される。
側にし、前述したメッキ装置に設置することによって配
線溝内を含むウエハ表面にCuメッキ層M2bが形成さ
れる。つまり、メッキ液中のCuイオンが、マイナス電
位が印可されたウエハ1に引きつけられ、ウエハ1表面
(メッキ処理面)に到達し、電子を受けとることにより
Cuとなり、成長する(図9(b))。
ッキ装置中の真空膜脱気ユニット13によって除去され
ているため、精度良くCuメッキ層M2bを形成するこ
とができる。
およびバリア層M2aをCMP(Chemical Mechanical
Polishing)法により除去し、Cuメッキ層M2bおよ
びバリア層M2bから成る第2層配線M2を形成する
(図9(c))。
ッキ装置中の真空膜脱気ユニット13によって除去され
ているため、断線や導通不良の少ない配線を形成するこ
とができる。
トを設けていないメッキ装置によって、Cuメッキ層を
形成すると、ウエハ1の表面に気泡Baが吸着し(図1
0(a))、例えば、図10(b)に示すように、Cu
メッキ層が成長しない領域が生じ、Cuメッキ層M2b
中に空孔Bcが生じる。このCuメッキ層が形成される
配線溝HMは、その幅が微細であるため、このような空
孔Bcは、断線の原因となる。また、このような空孔B
cが、例えば、プラグP1表面に形成された場合には、
導通不良の原因となる(図10(c))。
脱気ユニットによって気泡が除去されたメッキ液を用い
てメッキ処理を行うことができるため、メッキ層中の空
孔の発生を低減できる。その結果、微細な配線溝であっ
ても精度良くCuメッキ層を形成することができ、不良
を低減することができる。
したが、メッキ法により形成した他の金属を用いて配線
を形成してもよい。
線上のAuバンプ電極や、配線溝内のCu配線を形成す
る場合を例に説明したが、本実施の形態は、その他の導
電層部であってもメッキ処理を用いて形成する部分に広
く適用することが可能である。また、このようなメッキ
法を用いて形成された半導体装置の製品用途としては、
LCDドライバやICカード等が挙げられる。
は、メッキ装置内に真空膜脱気ユニットを設けたが、後
述するような気泡分離部15を設けてもよい。
を、図2を参照しながら説明する。なお、気泡分離部1
5以外の構成については、実施の形態1において、図1
を参照しながら説明したメッキ装置と同様であるため、
その説明を省略する。
装置においては、噴流ポンプ7とメッキ処理カップ2と
の間に、気泡分離部15を設けている。従って、噴流ポ
ンプ7から供給されるメッキ液5中の気泡6を除去した
後、メッキ液5をメッキ液供給管内(2a内)に供給す
ることができる。
れた径の太い槽15aとその上部に設置された径の細い
管15bを有しており、この径の太い槽15aの中に
は、径の細い管15bの先端部が位置している。従っ
て、噴流ポンプ7から供給されるメッキ液5は、径の太
い槽15aの側壁を乗り越えて径の細い管15bの先端
部に到達し、メッキ液供給管2aに供給される。一方、
メッキ液5中の大きな気泡は、気泡分離部15の上部に
向かって浮上するため、径の細い管15b内には到達し
ない。また、気泡分離部15の上部に向かって浮上した
気泡は、管(除去部)15cを介してメッキ装置外部に
排出される。
よれば、気泡分離部15を設けたので、メッキ液5中の
比較的大きな気泡を除去することができる。また、気泡
分離部15をメッキ処理カップ2の直前に設けたので、
メッキ液5を処理の直前に脱気することができる。
導体装置を構成するメッキ層、例えば、実施の形態1で
説明したAuバンプ電極やCu配線等を形成すれば、精
度良くメッキ層を形成することができ、半導体装置の性
能や歩留まりを向上させることができる。
は、真空膜脱気ユニットをメッキ処理カップの直前に設
けた設けたが、後述するような位置に真空膜脱気ユニッ
トを設けてもよい。
メッキ装置においては、メッキ液5を貯めておく貯液温
調槽8に、真空膜脱気ユニット13を設けている。従っ
て、貯液温調槽8のメッキ液5は、管8bを通り真空膜
脱気ユニット13に供給され、ここで、気泡が除去され
る。この気泡が除去されたメッキ液5は、脱気循環ポン
プ16を介して貯液温調槽8に戻される。なお、その他
の構成は、実施の形態1で説明したメッキ装置と同様で
あるためその説明を省略する。また、この真空膜脱気ユ
ニットは、実施の形態1において詳細に説明した真空膜
脱気ユニットと同様の構成であるため、その説明を省略
する。
よれば、メッキ液5を貯めておく貯液温調槽8に、真空
膜脱気ユニットを設けたので、メッキ液5中の気泡を除
去することができる。
5を貯めておく貯液温調槽8に、真空膜脱気ユニットを
設けたので、メッキ液5の脱気を随時行うことができ
る。
キ装置の場合は、ウエハをメッキ処理している期間は、
脱気を行うことができるが、例えば、処理対象のウエハ
を交換する期間は、メッキ液5が、真空膜脱気ユニット
13の底部や貯液温調槽8に滞留するため、脱気を行う
ことができない。
ッキ液5を貯めておく貯液温調槽8に、真空膜脱気ユニ
ットを設けたので、メッキ処理中であるか否かに関わら
ず、脱気を行うことができ、脱気効率が向上する。
ップの直前に設けた実施の形態1の場合と比較し、真空
膜脱気ユニットによる抵抗(圧力)が小さくなり、流量
コントロールが容易になる。また、圧力差による発泡現
象が起こりにくくなる。
導体装置を構成するメッキ層、例えば、実施の形態1で
説明したAuバンプ電極やCu配線等を形成すれば、精
度良くメッキ層を形成することができ、半導体装置の性
能や歩留まりを向上させることができる。
ては、メッキ装置に、真空膜脱気ユニットや気泡分離部
を設けてメッキ液5の脱気を行ったが、メッキ液5を貯
めておく貯液温調槽8を直接真空吸引して脱気を行って
もよい。
メッキ装置においては、メッキ液5を貯めておく貯液温
調槽8の上部に、真空吸引部となる管14が取り付けら
れており、この管14を介して吸引が行われ、貯液温調
槽8内が減圧状態とされる。その結果、貯液温調槽8の
メッキ液5中の気泡が除去される。この減圧時には、減
圧状態が、メッキ処理カップ2や噴流ポンプ7に影響し
ないよう、これらの部位と貯液温調槽8とを接続する管
に取り付けられた液バルブ18が、閉じられる。図4
は、この液バルブ18が閉じられた状態を示す。なお、
その他の構成は、実施の形態1で説明したメッキ装置と
同様であるためその説明を省略する。
よれば、メッキ液5を貯めておく貯液温調槽8を減圧状
態にすることにより、メッキ液5の脱気を行ったので、
特別な脱気装置を用いず、低コストでメッキ液5の脱気
を行うことができる。
は、噴流方式のメッキ装置に、真空膜脱気ユニットを設
けたが、ディップ方式のメッキ装置に、真空膜脱気ユニ
ットを設けてもよい。
照しながら説明する。図5に示すように、このメッキ装
置は、メッキ処理が行われるメッキ処理槽9とメッキ液
5を循環させるための循環ポンプ11とを有する。この
メッキ処理槽9内に、ウエハ1を縦に挿入し、メッキ液
5と接触させることによりメッキ処理が行われる。この
際、ウエハ1には、メッキ電源4よりマイナスの電位が
印加され、メッキ液供給管内(2a内)のアノード電極
3には、プラスの電位が印加される。このアノード電極
3は、例えば、板状の金属(Pt(白金)やAu
(金))からなる。
ンプ11によって随時供給され、メッキ処理槽9からあ
ふれ出たのメッキ液5は、その側壁に設けられたオーバ
ーフロー槽10内に流れ込み、配管および循環ポンプ1
1を通じて、メッキ処理槽9内に戻される。このよう
に、メッキ液5は、循環ポンプ11を介して循環してい
る。この循環の際、例えば、メッキ処理槽9からオーバ
ーフロー槽10内にメッキ液5があふれ出す際等に、メ
ッキ液5中への気泡の巻き込みが生じる。
においては、循環ポンプ11とメッキ処理槽9との間
に、真空膜脱気ユニット13を設けているので、循環ポ
ンプ11から供給されるメッキ液5中の気泡を真空膜脱
気ユニット13により除去した後、メッキ処理槽9内に
供給することができる。
において詳細に説明した真空膜脱気ユニットと同様の構
成であるため、その説明を省略する。
実施の形態2で説明した気泡分離部15を用いてもよ
い。
は、実施の形態1で説明したメッキ装置の真空膜脱気ユ
ニットにプラスの電位(アノード電位)を印加した。
ット13には、メッキ電源4よりプラスの電位が印加さ
れる。なお、メッキ装置のその他の構成は、実施の形態
1で説明したメッキ装置と同様であるためその説明を省
略する。
ラスの電位(アノード電位)を印加する理由について以
下に説明する。
1で説明したAuは、メッキ液5中のAuイオンが、マ
イナス電位が印可されたウエハに引きつけられ、ウエハ
1表面(メッキ処理面)に到達し、電子を受けとること
によりAuとなり、成長する。
ウエハ1表面(メッキ処理面)以外の場所で生じた場合
には、AuやAuの化合物(固体)が析出し、真空膜脱
気ユニット内の中空糸膜の微細な孔を詰まらせてしま
う。このような状態になると、メッキ液5中の気泡を、
かかる孔を介して除去することができなくなり、脱気効
率が低下してしまう。
脱気ユニットにプラスの電位(アノード電位)を印加す
ることによりプラスイオンとなるAuやAuの化合物を
真空膜脱気ユニットに近づけず、ユニット自身に金属が
付着するのを防止する。その結果、効率良く、メッキ液
5の脱気を行うことができる。
の真空膜脱気ユニットのみならず、実施の形態3や5で
説明した真空膜脱気ユニットにプラスの電位(アノード
電位)を印加してもよい。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
メッキに用いられるメッキ液5の脱気について説明した
が、無電界メッキに用いるメッキ液5に実施の形態1〜
6で説明した脱気装置等を用いても良い。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
キ液中の気泡を除去でき、精度良くメッキ層を形成する
ことができる。また、メッキ液の特性を向上させること
により、製品性能や製品歩留まりを向上させることがで
きる。
置において、脱気装置を貯液槽と処理槽との間に設けた
ので、メッキ液を処理の直前に脱気することができる。
ッキ処理中であるか否かに関わらず、脱気を行うことが
でき、脱気効率が向上する。また、脱気装置による抵抗
(圧力)が小さくなり、流量コントロールが容易にな
る。また、圧力差による発泡現象が起こりにくくなる。
電位)を印加したので、脱気装置中の中空糸膜の微細な
孔を詰まらせてしまう金属や金属酸化物の付着を防止す
ることができ、効率よく、メッキ液の脱気を行うことが
ことがことができる。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
るメッキ装置を用いた半導体装置の製造方法を示す基板
の要部断面図である。
を説明するための半導体装置の製造方法を示す基板の要
部断面図である。
るメッキ装置を用いた半導体装置の製造方法を示す基板
の要部断面図である。
果を説明するための半導体装置の製造方法を示す基板の
要部断面図である。
中の中空糸膜を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 処理槽とメッキ液が循環する循環路とを
有するメッキ処理装置であって、 前記循環路に、気体を透過させるが液体を透過させない
中空糸膜を用いた脱気装置を設けたことを特徴とするメ
ッキ処理装置。 - 【請求項2】 貯液槽と処理槽とを有するメッキ処理装
置であって、 前記貯液槽もしくは貯液槽と処理槽との間に、気体を透
過させるが液体を透過させない中空糸膜を用いた脱気装
置を設けたことを特徴とするメッキ処理装置。 - 【請求項3】 貯液槽と処理槽とを有するメッキ処理装
置であって、 前記貯液槽と処理槽との間、もしくは貯液槽に、気体を
透過させるが液体を透過させない中空糸膜を用いた脱気
装置を有し、 前記脱気装置の中空糸膜は、導電性物質を加えることに
より導電性とし、そこに、アノード電位が印加されてい
ることを特徴とするメッキ処理装置。 - 【請求項4】 (a)半導体基板を準備する工程と、 (b)前記半導体基板を、貯液槽と処理槽とを有するメ
ッキ処理装置であって、 前記貯液槽と処理槽との間に、気体を透過させるが液体
を透過させない中空糸膜を用いた脱気装置を有するメッ
キ処理装置に設置する工程と、 (c)前記脱気装置により脱気されたメッキ液を用い
て、前記半導体基板上の所望の領域に金属膜を形成する
工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 (a)半導体基板を準備する工程と、 (b)前記半導体基板を、貯液槽と処理槽とを有するメ
ッキ処理装置であって、 前記貯液槽と処理槽との間に、気体を透過させるが液体
を透過させない中空糸膜を用いた脱気装置を有するメッ
キ処理装置に設置する工程と、 (c)前記脱気装置により脱気されたノンシアン系のメ
ッキ液を用いて、前記半導体基板上の所望の領域に金属
膜を形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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