JP2018014448A - 基板の製造方法及び基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の凹部に金属を堆積するのに要する時間を短縮することである。【解決手段】基板の製造方法が提供される。この基板の製造方法は、表面に凹部を有する基板を提供する工程と、基板の凹部内に金属を堆積させて底壁及び側壁を形成しつつ、底壁及び側壁により形状が制御された空隙を形成する第1堆積工程と、空隙の開口を閉鎖するように基板に金属を堆積させて空隙に上壁を形成して、基板の凹部に形状が制御されたメタルエアギャップを形成する第2堆積工程と、を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、基板の製造方法及び基板に関する。
従来、複数枚の半導体基板を重ねて半導体基板同士を電気的に接続するために、貫通電極を有する半導体基板が知られている。貫通電極は、基板の内部に厚さ方向に貫通して形成され、例えば銅等の金属から成る。このような貫通電極をシリコンウェハ等の基板に形成するためには、まず、基板に貫通電極用の複数の凹部を形成する。続いて、基板の表面に、化学気相成長法(CVD)、原子層堆積法(ALD)、物理気相成長法(PVD)、無電解めっき、又は電解めっき等により、銅等から成るシード層を形成する。
次に、化学気相成長法(CVD)、原子層堆積法(ALD)、物理気相成長法(PVD)、無電解めっき、又は電解めっき等により、基板の凹部の内部に銅等の金属を堆積させて、凹部を充填する。続いて、化学機械的研磨(CMP)等により、基板の被成膜面上の余分な金属を除去し、且つ凹部内に充填した金属の底面が外部に露出するまで、基板の裏面側を研磨する。これにより、基板を厚さ方向に貫通する銅からなる複数の貫通電極が、基板に形成される。
貫通電極用の凹部は、直径に対する深さの比、即ちアスペクト比が一般に大きい。通常、このようなアスペクト比の大きな凹部内に金属を堆積させる場合、凹部内にボイド(空隙)が発生し得ることが知られている。凹部内にボイドが生じた場合、半導体製造の後工程において配線にクラックが発生したり、配線抵抗が高くなったりする虞がある。
従来、このようなボイドが発生することを抑制する金属の堆積方法が知られている。一般には、添加剤の効果を利用して、電流密度を極端に低下させ、ビアを埋め込むことが知られているが、それ以外でも、例えば、ビア内に金属を埋め込むめっき方法において、基板とアノードとの間に流れるめっき電流を一定にしつつ、供給と停止とを断続的に繰り返しながら、めっき電流が流れる時間の占める割合がめっきの進行に伴って大きくなるようにすることが知られている(特許文献1参照)。
また、ボイドの発生を抑制しつつ、めっき時間を短縮させることも知られている。例えば、基板に印加される電圧を測定して所定時間当たりの電圧の変化量を計算し、電圧の変化量が所定の変動幅を越えて増加したときに、基板上における電流密度を増加させることが知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されためっき方法は、基板に形成された凹部内に金属を充填することを目的としているので、金属の堆積時間を大幅に短縮することは困難であった。また、特許文献1及び特許文献2では、ボイドの発生を抑制することを前提としており、ボイドの形状を制御することは全く考慮されていない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、基板の凹部に金属を堆積するのに要する時間を短縮することである。
本発明の一形態によれば、基板の製造方法が提供される。この基板の製造方法は、表面に凹部を有する基板を提供する工程と、前記基板の前記凹部内に金属を堆積させて底壁及び側壁を形成しつつ、前記底壁及び前記側壁により形状が制御された空隙を形成する第1堆積工程と、前記空隙の開口を閉鎖するように前記基板に金属を堆積させて前記空隙に上壁を形成して、前記基板の前記凹部にメタルエアギャップを形成する第2堆積工程と、を有する。
本発明の一形態によれば、内部に金属が堆積された凹部を有する基板が提供される。前記凹部内の金属は、底壁と、側壁と、上壁と、を含み、前記底壁、前記側壁、及び前記上壁により形状が制御されたメタルエアギャップを有する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は、本実施形態に係る基板の製造方法を実施するための基板製造装置の全体概略図である。図1に示すように、基板製造装置10は、2台のカセットテーブル11と、制御部12と、基板搬送ロボット13と、第1堆積処理ユニット20と、第1洗浄・乾燥ユニット40と、第2堆積処理ユニット60と、第2洗浄・乾燥ユニット14と、を有する。
カセットテーブル11の各々は、基板製造装置10で処理する半導体ウェハ等の基板を収納した図示しないカセットを有する。基板搬送ロボット13は、カセットテーブル11、第2洗浄・乾燥ユニット14、第1堆積処理ユニット20、第1洗浄・乾燥ユニット40、及び第2堆積処理ユニット60の略中央に配置され、これらの間で基板を搬送するように構成される。第1堆積処理ユニット20は、基板に形成された凹部に金属を堆積させ
るように構成された、例えば電解めっき装置、無電解めっき装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、又はALD(Atomic Layer Deposition)装置である。第1洗浄・乾燥ユニット40は、基板を洗浄・乾燥する装置である。なお、第1洗浄・乾燥ユニット40は、第1堆積処理ユニット20がCVD装置又はALD装置である場合には、必須ではない。
るように構成された、例えば電解めっき装置、無電解めっき装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、又はALD(Atomic Layer Deposition)装置である。第1洗浄・乾燥ユニット40は、基板を洗浄・乾燥する装置である。なお、第1洗浄・乾燥ユニット40は、第1堆積処理ユニット20がCVD装置又はALD装置である場合には、必須ではない。
第2堆積処理ユニット60は、基板に形成された凹部に金属を堆積させるように構成された、例えば電解めっき装置、無電解めっき装置、CVD装置、ALD装置、又はPVD(Physical Vapor Deposition)装置である。第2洗浄・乾燥ユニット14は、第1堆積処理ユニット20、第1洗浄・乾燥ユニット40、及び第2堆積処理ユニット60で処理された基板を洗浄及び乾燥するための例えばSRD(Spin
Rinse Dryer)である。制御部12は、基板製造装置10全体を制御するための装置であり、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を含む。
Rinse Dryer)である。制御部12は、基板製造装置10全体を制御するための装置であり、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を含む。
次に、図1に示した、第1堆積処理ユニット20、第1洗浄・乾燥ユニット40、及び第2堆積処理ユニット60の具体的な構成の例を説明する。図2は、第1堆積処理ユニット20の一例を示す概略側断面図である。図示の例では、第1堆積処理ユニット20として電解めっき装置が採用されている。図示のように、第1堆積処理ユニット20は、アノード21を保持するように構成されたアノードホルダ22と、基板Wを保持するように構成された基板ホルダ23と、アノードホルダ22と基板ホルダ23とを内部に収容するめっきセル24と、を有する。図2に示すように、めっきセル24は、めっき液Qを収容するめっき処理槽25と、めっき処理槽25からオーバーフローしためっき液Qを受けて排出するオーバーフロー槽26と、めっき処理槽25とオーバーフロー槽26とを仕切る仕切り壁27と、を有する。なお、めっき液Qは、アルカリ性又は酸性のめっき液であり、添加剤(促進剤、抑制剤)を含む。
アノード21を保持したアノードホルダ22と基板Wを保持した基板ホルダ23は、めっき処理槽25内のめっき液Qに浸漬され、アノード21と基板Wの被めっき面W1が略平行になるように対向して設けられる。アノード21と基板Wは、めっき処理槽25のめっき液Qに浸漬された状態で、めっき電源28により電圧が印加される。これにより、金属イオンが基板Wの被めっき面W1において還元され、被めっき面W1に膜が形成される。即ち、この第1堆積処理ユニット20は、いわゆるディップ式の電解めっき装置である。なお、このめっき電源28は、図1に示した制御部12により制御される。
めっき処理槽25は、槽内部にめっき液Qを供給するためのめっき液供給口29を有する。オーバーフロー槽26は、めっき処理槽25からオーバーフローしためっき液Qを排出するためのめっき液排出口30を有する。めっき液供給口29はめっき処理槽25の底部に配置され、めっき液排出口30はオーバーフロー槽26の底部に配置される。
めっき液Qがめっき液供給口29からめっき処理槽25に供給されると、めっき液Qはめっき処理槽25から溢れ、仕切り壁27を越えてオーバーフロー槽26に流入する。オーバーフロー槽26に流入しためっき液Qはめっき液排出口30から排出され、めっき液循環装置31が有するフィルタ等で不純物が除去される。不純物が除去されためっき液Qは、めっき液循環装置31によりめっき液供給口29を介してめっき処理槽25に供給される。
アノードホルダ22は、アノード21と基板Wとの間の電界を調整するためのアノードマスク32を有する。アノードマスク32は、例えば誘電体材料からなる略板状の部材であり、アノードホルダ22の前面に設けられる。アノードマスク32は、アノード21と
基板Wとの間に流れる電流が通過する第1の開口32aを略中央部に有する。アノードマスク32は、アノードマスク32をアノードホルダ22に一体に取り付けるためのアノードマスク取付け部32bを、その外周に有する。
基板Wとの間に流れる電流が通過する第1の開口32aを略中央部に有する。アノードマスク32は、アノードマスク32をアノードホルダ22に一体に取り付けるためのアノードマスク取付け部32bを、その外周に有する。
第1堆積処理ユニット20は、さらに、アノード21と基板Wとの間の電界を調整するための調整板33を有する。調整板33は、例えば誘電体材料からなる略板状の部材であり、アノード21と基板ホルダ23(基板W)との間に配置される。調整板33は、アノード21と基板Wとの間に流れる電流が通過する第2の開口33aを有する。
調整板33と基板ホルダ23との間には、基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液Qを撹拌するためのパドル34が設けられる。パドル34は、略棒状の部材であり、鉛直方向を向くようにめっき処理槽25内に設けられる。パドル34の一端は、パドル駆動装置35に固定される。パドル34は、パドル駆動装置19により基板Wの被めっき面W1に沿って水平移動され、これによりめっき液Qが撹拌される。
以上、第1堆積処理ユニット20の一例としてディップ式の電解めっき装置の概略を説明したが、これに限らず、第1堆積処理ユニット20として、後述する図4に示すようなカップ式の電解めっき装置、公知の無電解めっき装置、CVD装置、又はALD装置等を採用することができる。
図3は、第1洗浄・乾燥ユニット40の一例を示す概略側断面図である。図示のように第1洗浄・乾燥ユニット40は、チャンバ48と、真空ポンプ41と、ドレイン管42と、DIW(De−Ionized Water)供給ライン45と、水素水供給ライン46と、窒素供給ライン43と、二酸化炭素供給ライン44と、モータ47と、を有する。処理される基板Wは、チャンバ48の内部に配置される。真空ポンプ41は、真空配管41aを介してチャンバ48に接続され、基板Wが配置された雰囲気、即ちチャンバ48内を減圧するように構成される。真空配管41aには、真空配管41aを開閉するためのバルブ41bが設けられる。図3は洗浄ユニットと乾燥ユニットが一体の実施例を示したが、洗浄ユニットと乾燥ユニットが独立するように構成しても良い。
窒素供給ライン43及び二酸化炭素供給ライン44は、チャンバ48と連通する。窒素供給ライン43には、窒素供給ライン43を通過する窒素の流量を計測するMFC(Mass Flow Controller)43aが設けられる。また、二酸化炭素供給ライン44には、二酸化炭素供給ライン44を通過する二酸化炭素の流量を計測するMFC44aが設けられる。真空ポンプ41がチャンバ48内を減圧すると、基板Wに付着した液体が蒸発し始める。このとき、基板W表面にいわゆるウォーターマークが形成されることを抑制するために、チャンバ48内を真空引きするとともに窒素供給ライン43及び二酸化炭素供給ライン44から窒素と二酸化炭素をチャンバ48内に供給する。空気が窒素に置換されることで、ウォーターマークの形成が抑制される。また、二酸化炭素をチャンバ48内に供給することで、基板Wに付着した液体に二酸化炭素が溶け、液体の導電性が増加する。その結果、基板Wに静電気が生じ難くなってチャンバ48内のパーティクルや微小な水滴が基板Wに付着し難くなり、基板W上の清浄度を向上し、且つウォーターマークの形成を抑制することができる。なお、窒素供給ライン43及び二酸化炭素供給ライン44は任意の構成要素である。
DIW供給ライン45及び水素水供給ライン46は、チャンバ48と連通する。DIW供給ライン45には、DIW供給ライン45を開閉するバルブ45aが設けられる。また、水素水供給ライン46には、水素水供給ライン46を開閉するバルブ46aが設けられる。DIW供給ライン45及び水素水供給ライン46は、基板Wを洗浄する洗浄液として、それぞれDIWと水素水を基板Wに供給するように構成される。
モータ47は、基板Wが載置される台(図示せず)を回転させるための駆動源である。基板W表面に付着した液体を乾燥させるとき、モータ47は基板Wが載置された台を回転させる。なお、このモータ47は任意の機構である。また、第1洗浄・乾燥ユニット40は、図示しない加熱機構を有する。加熱機構は、基板Wを加熱して、基板Wに付着した液体を蒸発させる。また、第1洗浄・乾燥ユニット40は、基板Wに界面活性剤を供給する界面活性剤ライン、及びIPA(イソプロピルアルコール)等の低表面張力液を洗浄液として供給する洗浄ライン等を備えていてもよい。
以上、第1洗浄・乾燥ユニット40の一例を説明したが、これに限らず、第1洗浄・乾燥ユニット40として、他の公知の洗浄・乾燥装置を採用することができる。
次に、第2堆積処理ユニット60の具体的な構成の例を説明する、図4は、第2堆積処理ユニット60の一例を示す概略側断面図である。図4に示すように、第2堆積処理ユニット60は、めっき槽61と、基板保持部64と、アノード62と、遮蔽板63と、を有する。めっき槽61は、めっき液供給口65を底部に有し、めっき液供給口65から供給されためっき液をオーバーフローさせながら内部に収容する。基板保持部64は、その下面に基板Wを保持して基板Wを回転させるように構成される。基板保持部64は、めっき槽61内のめっき液に基板Wの被めっき面W1を接触させる。
アノード62は、めっき液を通過させる複数の孔を有し、基板Wと対向するようにめっき液に浸漬される。アノード62がめっき液に浸漬され、水平状態の基板Wの被めっき面W1がめっき液に接触した状態で、図示しないめっき電源により電圧が印加される。これにより、金属イオンが基板Wの被めっき面W1において還元され、被めっき面W1に膜が形成される。即ち、この第2堆積処理ユニット60は、いわゆるカップ式の電解めっき装置である。
遮蔽板63は、アノード62と基板Wとの間の電界の一部を遮蔽するように構成される。遮蔽板63は、例えば誘電体材料からなる略板状の部材であり、アノード62と基板Wとの間に配置される。遮蔽板63は、アノード62と基板Wとの間に流れる電流が通過する開口を有する。
以上、第2堆積処理ユニット60の一例としてカップ式の電解めっき装置の概略を説明したが、これに限らず、第2堆積処理ユニット60として、図2に示すようなディップ式の電解めっき装置、公知の無電解めっき装置、CVD装置、ALD装置、又はPVD装置を採用することができる。
次に、第1堆積処理ユニット20又は第2堆積処理ユニット60として使用され得る他の堆積処理ユニットの一例について説明する。図5は、第1堆積処理ユニット20又は第2堆積処理ユニット60として使用されるプラズマCVD装置を示す概略側断面図である。図5に示すようにこのプラズマCVD装置70は、チャンバ71と、ガス導入部72と、基板保持部73と、ヒータ74と、排気口75と、高周波電極76と、を有する。
チャンバ71には、排気口75を介して図示しない真空ポンプが接続されており、チャンバ71の内部は減圧されて真空雰囲気にされる。ガス導入部72は、チャンバ71内に原料ガスを導入するように構成される。基板保持部73は、例えば静電チャック機構又は真空チャック機構を有し、載置された基板Wを保持する。ヒータ74は、基板保持部73に保持された基板Wを加熱するように構成される。高周波電極76は、図示しない高周波電源と接続されている。
このプラズマCVD装置70で基板Wの被処理面W1に成膜を行う場合は、まず、基板Wを基板保持部73に保持させ、チャンバ71内を減圧する。ヒータ74により基板Wを加熱してもよい。続いて、チャンバ71内が所定の圧力まで減圧された後、ガス導入部72から原料ガスを導入し、高周波電極76に交流電圧を印加する。これにより、チャンバ71の内部に原料ガスのプラズマが形成され、プラズマ中で原料ガスの反応種(イオンやラジカル)が生成される。反応種が基板Wの被処理面W1に到達すると、薄膜が成長する。
次に、以上で説明した基板製造装置10の各ユニットを使用して基板を製造する方法について説明する。図6は、本実施形態に係る基板の製造方法を示すフロー図である。また、図7A−図7Cは、基板Wの部分断面図である。図6及び図7A−7Cを参照して、基板の製造方法について説明する。まず、図7Aに示すように、表面に凹部101を有する基板Wを準備する。基板Wの凹部101は、例えば、径が1μmから20μm程度、深さが50から200μm程度、アスペクト比は5から20程度である。図7Aに示すように、基板Wの表面には、Cu、Co、Ni、Ru等のシード層102が形成されていてもよい。シード層102は、例えば化学気相成長法、物理気相成長法、無電解めっき法等により形成され得る。また、シード層102の下層には、TaN、Ti、W等のバリア層が形成されていてもよい。
続いて、第1堆積処理ユニット20により、基板に第1堆積処理を行う(ステップS601)。具体的には、図7Bに示すように、第1堆積処理では、基板Wに形成された凹部101に金属103を堆積させて底壁103b及び側壁103sを形成しつつ、底壁103b及び側壁103sにより形状が制御された空隙104を形成する。即ち、第1堆積処理ユニット20は、底壁103b及び側壁103sを、これらの厚さを制御しながら形成することで、凹部101の内部に形状が制御された空隙104を形成する。凹部101内に堆積する金属103は、例えば、Cu、Co、Ni、Au、Ag、Pt等である。第1堆積処理は、電解めっき法、無電解めっき法、化学気相成長法(CVD法)、及び原子層堆積法(ALD法)のうちのいずれかで実施することができる。
基板Wの被成膜面と逆側の面は、最終的には図7Bに示す研磨完了面blまで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置等により研磨される。即ち、凹部101の内部に堆積した金属103は、基板Wが研磨された後は、研磨完了面blにおいて露出されることになる。本実施形態では、底壁103bのうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さbが、側壁103sの厚さよりも大きくなるように、底壁103b及び側壁103sを形成することが好ましい。これにより、凹部101内に堆積した金属103の底壁103bが、側壁103sの厚さに対して十分な厚さを有するように形成され、その結果、形状が制御された空隙104を形成することができる。ひいては、底壁103bの厚さが、凹部101内の金属103にクラックが発生することを抑制するのに十分な厚みを有することができる。また、底壁103bの厚さが側壁103sの厚さに対して少なくとも、同じか、それ以上の厚さを有するので、CMP時の機械的応力による破壊及びCMP後の化学反応に対する耐性を有することができる。
第1堆積処理ユニット20として、図2に示したような電解めっき装置を用いる場合、まず、比較的低い電流密度で基板Wをめっきして、凹部101の底部に集中してめっきを行う。続いて、比較的高い電流密度で基板Wをめっきして、凹部101の内部を均一にめっきする。これにより、底壁103bを側壁103sの厚さに対して十分な厚さに形成することができる。底壁103b及び側壁103sを所望の厚さに形成した後、さらに高い電流密度で基板Wをめっきしてもよい。これにより、空隙104の開口付近に集中してめっきを行うことができ、空隙104の開口の径を小さくすることができる。この場合、後述する第2堆積処理(ステップS603)において空隙104の開口を迅速に塞ぐ(ピン
チオフさせる)ことができる。
チオフさせる)ことができる。
第1堆積処理(ステップS601)が電解めっき法又は無電解めっき法で行われた場合、空隙104内にめっき液が残留する。このため、これらのウェットプロセスで第1堆積処理が行われた場合は、基板Wは第1洗浄・乾燥ユニット40により洗浄及び乾燥される(ステップS602)。言い換えれば、第1堆積処理が化学気相成長法又は原子層堆積法で行われた場合は、ステップS602は不要である。
ステップS602では、具体的には、例えば、図3に示した第1洗浄・乾燥ユニット40において、まず基板Wをチャンバ48の内部に配置する。続いて、基板Wが配置された雰囲気(即ちチャンバ48の内部)の減圧及び基板Wの加熱の少なくともいずれかが行われる。これにより、基板Wに付着しためっき液、特に基板Wの空隙104内に残留しためっき液を蒸発させる。続いて、基板WにDIW及び水素水等の洗浄液を供給し、基板Wの表面、特に基板Wの空隙104内を洗浄する。その後、チャンバ48の内部の減圧及び基板Wの加熱の少なくともいずれかにより、基板Wに付着した洗浄液、特に基板Wの空隙104内に残留した洗浄液を蒸発させる。これにより、基板Wの空隙104内にめっき液及び洗浄液等が残留することを防止する。
ステップS602では、他の方法で基板Wの空隙104内部を洗浄及び乾燥してもよい。例えば、まず、界面活性剤を基板Wの空隙104内のめっき液に拡散させる。これにより、空隙104内のめっき液の表面張力を低下させることができる。続いて、基板WをIPA等の表面張力の低い洗浄液で洗浄する。これにより、空隙104内のめっき液を洗い流すことができる。続いて、基板Wが配置された雰囲気の減圧及び基板Wの加熱の少なくともいずれかにより、基板Wに付着した洗浄液を蒸発させる。さらに他の例としては、例えば、二酸化炭素の超臨界流体で基板Wの空隙104内を洗浄及び乾燥することもできる。
ステップS602において空隙104内を洗浄した後、続いて、第2堆積処理ユニット60により、基板に第2堆積処理を行う(ステップS603)。具体的には、図7Cに示すように、第2堆積処理では、空隙104の開口を閉鎖するように第1堆積処理と同様の金属103を基板Wに堆積させて空隙104に上壁103tを形成し、底壁103b、側壁103s及び上壁103tにより形状が制御されたメタルエアギャップ105を形成する。ここで、メタルエアギャップ105とは、内部にめっき液や洗浄液等の液体が残留していない、凹部101内の金属103により閉じられた空隙をいう。第2堆積処理は、電解めっき法、化学気相成長法、原子層堆積法、及び物理気相成長法のうちのいずれかで実施することができる。
第2堆積処理が電解めっき方法又は無電解めっき方法で行われる場合、めっき液が空隙104の内部に入り込まないようにめっき液の表面張力が調整される。また、第2堆積処理がCVD法、ALD法、又はPVD法で行われる場合は、底壁103bに金属が堆積しないように、各プロセス条件が設定される。したがって、第2堆積処理では、第1堆積処理において形成された底壁103bに金属を堆積させることなく上壁103tを速やかに形成して、メタルエアギャップ105を形成する。これにより、第1堆積処理で形成された底壁103bの厚さを適切に維持することができる。また、メタルエアギャップ105の内部にめっき液が残留して、凹部101内の金属が腐食することが抑制される。
基板Wの被成膜面は、最終的には図7Cに示す研磨完了面tlまで、CMP装置等により研磨される。即ち、凹部101の内部に堆積した金属103は、基板Wが研磨された後は、研磨完了面tlにおいて露出されることになる。本実施形態では、上壁103tのうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さtが、側壁103sの厚さよりも大
きくなるように、上壁103tを形成することが好ましい。これにより、凹部101内に堆積した金属103の上壁103tが、側壁103sの厚さに対して十分な厚さを有するように形成され、その結果、形状が制御されたメタルエアギャップ105を形成することができる。ひいては、上壁103tの厚さが、凹部101内の金属103にクラックが発生することを抑制するのに十分な厚みを有することができる。また、上壁103tの厚さが側壁103sの厚さに対して少なくとも、同じか、それ以上の厚さを有するので、CMP時の機械的応力による破壊及びCMP後の化学反応に対する耐性を有することができる。
きくなるように、上壁103tを形成することが好ましい。これにより、凹部101内に堆積した金属103の上壁103tが、側壁103sの厚さに対して十分な厚さを有するように形成され、その結果、形状が制御されたメタルエアギャップ105を形成することができる。ひいては、上壁103tの厚さが、凹部101内の金属103にクラックが発生することを抑制するのに十分な厚みを有することができる。また、上壁103tの厚さが側壁103sの厚さに対して少なくとも、同じか、それ以上の厚さを有するので、CMP時の機械的応力による破壊及びCMP後の化学反応に対する耐性を有することができる。
最後に、上壁103tが形成された基板Wは、図1に示した第2洗浄・乾燥ユニット14において、基板W表面の洗浄及び乾燥が行われ、基板搬送ロボット13によってカセットテーブル11内のカセットに収納される。
以上で説明したように、本実施形態に係る基板の製造方法によれば、基板Wの凹部101に金属103を堆積させ、底壁103b及び側壁103sにより形状が制御された空隙104を形成し、その後、空隙104に上壁103tを形成して形状が制御されたメタルエアギャップ105を形成する。即ち、基板Wの凹部101内に形状が制御されたメタルエアギャップ105を意図的に形成することで、基板Wの凹部101に金属103を充填していた従来のプロセスに比べて、金属103の堆積量を減少させるので、金属103の堆積時間を短縮することができる。ここで、空隙104及びメタルエアギャップ105の形状が制御されるので、凹部101内の金属にクラックが発生することを抑制するように凹部101内の金属103を堆積することができる。また、空隙104及びメタルエアギャップ105の形状を制御することで、凹部101内の金属103による配線抵抗が製品基板に許容されるように凹部101内の金属を堆積することができる。
また、第1堆積処理が電解めっき又は無電解めっきにより行われる場合は、形状が制御された空隙104内にめっき液が入り込む。メタルエアギャップ105の内部にめっき液Qが残留すると、凹部101内の金属103が腐食する虞がある。本実施形態によれば、第1堆積処理の後に基板Wを洗浄及び乾燥することができるので、基板Wの空隙104内に入り込んだめっき液を洗浄し、基板Wを乾燥させることができ、凹部101内の金属103の腐食を防止することができる。
以上、凹部101を有する基板Wの製造方法について説明した。次に、スルーホールを有する基板Wの製造方法について説明する。図8A−図8Cは、スルーホールを有する基板Wの製造プロセスを示す概略断面図である。図8Aに示すように、基板Wは、基板Wを厚さ方向に貫通するスルーホール110を有する。まず、基板Wには、第1堆積処理によって金属111が堆積される。第1堆積処理を続けると、スルーホール110の略中央部が接続される。これにより、スルーホール110内に一対の形状が制御された空隙112が形成される(図8B参照)。ここで、スルーホール110に堆積された金属111の接続部111aの厚さは、側壁部の厚さよりも大きくなるように第1堆積処理が制御されることが好ましい。
第1堆積処理が電解めっき法又は無電解めっき法で行われた場合、基板Wは第1洗浄・乾燥ユニット40により洗浄及び乾燥される。言い換えれば、第1堆積処理が化学気相成長法又は原子層堆積法で行われた場合は、洗浄及び乾燥は不要である。洗浄及び乾燥は、図6のステップS602で説明したプロセスと同様に行うことができる。
続いて、基板Wに第2堆積処理を行う。これにより一対の空隙112を閉鎖して閉鎖部111bが形成され、一対のメタルエアギャップ113が形成される(図8C参照)。なお、第2堆積処理が電解めっき方法又は無電解めっき方法で行われる場合、めっき液が空
隙112の内部に入り込まないようにめっき液の表面張力が調整される。また、第2堆積処理がCVD法、ALD法、又はPVD法で行われる場合は、金属111の接続部111aに金属が堆積しないように、各プロセス条件が設定される。閉鎖部111bの厚さと側壁部の厚さとの関係は、図7A−図7Cに関連して説明した上壁103tの厚さと側壁103sの厚さの関係を満たすように第2堆積処理が制御されることが好ましい。
隙112の内部に入り込まないようにめっき液の表面張力が調整される。また、第2堆積処理がCVD法、ALD法、又はPVD法で行われる場合は、金属111の接続部111aに金属が堆積しないように、各プロセス条件が設定される。閉鎖部111bの厚さと側壁部の厚さとの関係は、図7A−図7Cに関連して説明した上壁103tの厚さと側壁103sの厚さの関係を満たすように第2堆積処理が制御されることが好ましい。
図9A−図9Bは、スルーホールを有する基板Wの別の製造プロセスを示す概略断面図である。図9Aに示すように、まず、第1堆積処理により、基板Wのスルーホール110の片側が閉鎖するように、金属111が堆積される。これにより、スルーホール110内に形状が制御された空隙112が形成される。ここで、スルーホール110に堆積された金属111の底壁111cの厚さと側壁部の厚さとの関係は、図7A−図7Cに関連して説明した底壁103bの厚さと側壁103sの厚さの関係を満たすように第1堆積処理が制御される。
第1堆積処理が電解めっき法又は無電解めっき法で行われた場合、基板Wは第1洗浄・乾燥ユニット40により洗浄及び乾燥される。言い換えれば、第1堆積処理が化学気相成長法又は原子層堆積法で行われた場合は、洗浄及び乾燥は不要である。洗浄及び乾燥は、図6のステップS602で説明したプロセスと同様に行うことができる。
続いて、基板Wに第2堆積処理を行う。これにより空隙112を閉鎖して上壁111dが形成され、メタルエアギャップ113が形成される。なお、第2堆積処理が電解めっき方法又は無電解めっき方法で行われる場合、めっき液が空隙112の内部に入り込まないようにめっき液の表面張力が調整される。また、第2堆積処理がCVD法、ALD法、又はPVD法で行われる場合は、金属111の底壁111cに金属が堆積しないように、各プロセス条件が設定される。上壁111dの厚さと側壁部の厚さとの関係は、図7A−図7Cに関連して説明した上壁103tの厚さと側壁103sの厚さの関係を満たすように第2堆積処理が制御される。
図10A−図10Bは、スルーホールを有する基板Wの別の製造プロセスを示す概略断面図である。図10Aに示すように、まず、第1堆積処理により、基板Wのスルーホール110の開口部(角部)付近が厚くなるように、金属111が堆積される。これにより、スルーホール110内に形状が制御された空隙112が形成される。
第1堆積処理が電解めっき法又は無電解めっき法で行われた場合、基板Wは第1洗浄・乾燥ユニット40により洗浄及び乾燥される。言い換えれば、第1堆積処理が化学気相成長法又は原子層堆積法で行われた場合は、洗浄及び乾燥は不要である。洗浄及び乾燥は、図6のステップS602で説明したプロセスと同様に行うことができる。
続いて、基板Wに第2堆積処理を行う。これにより空隙112を閉鎖して底壁111c及び上壁111dが形成され、メタルエアギャップ113が形成される。なお、第2堆積処理が電解めっき方法又は無電解めっき方法で行われる場合、めっき液が空隙112の内部に入り込まないようにめっき液の表面張力が調整される。底壁111cの厚さと側壁部の厚さとの関係及び上壁111dの厚さと側壁部の厚さとの関係は、それぞれ、図7A−図7Cに関連して説明した、底壁103bの厚さと側壁103sの厚さの関係及び上壁103tの厚さと側壁103sの厚さの関係を満たすように第2堆積処理が制御される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または
、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲及び明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、又は省略が可能である。
、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲及び明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、又は省略が可能である。
以下に本明細書が開示する態様のいくつかを記載しておく。
第1態様によれば、基板の製造方法が提供される。この基板の製造方法は、表面に凹部を有する基板を提供する工程と、前記基板の前記凹部内に金属を堆積させて底壁及び側壁を形成しつつ、前記底壁及び前記側壁により形状が制御された空隙を形成する第1堆積工程と、前記空隙の開口を閉鎖するように前記基板に金属を堆積させて前記空隙に上壁を形成して、前記基板の前記凹部に形状が制御されたメタルエアギャップを形成する第2堆積工程と、を有する。
第1態様によれば、基板の凹部に金属を堆積させ、底壁及び側壁により形状が制御された空隙を形成し、その後、空隙に上壁を形成して形状が制御されたメタルエアギャップを形成する。即ち、基板の凹部内に形状が制御されたメタルエアギャップを意図的に形成することで、基板の凹部に金属を充填していた従来のプロセスに比べて、金属の堆積量を減少させるので、金属の堆積時間を短縮することができる。ここで、空隙及びメタルエアギャップの形状が制御されるので、凹部内の金属にクラックが発生することを抑制するように凹部内の金属を堆積することができる。また、空隙及びメタルエアギャップの形状を制御することで、凹部内の金属による配線抵抗が製品基板に許容されるように凹部内の金属を堆積することができる。
第2態様によれば、第1態様の基板の製造方法において、前記第1堆積工程は、前記底壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さよりも大きくなるように、前記底壁及び前記側壁を形成して、形状が制御された前記空隙を形成する。
第2態様によれば、凹部内に堆積した金属の底壁が、側壁の厚さに対して十分な厚さを有するように形成され、その結果、形状が制御された空隙が形成される。これにより、底壁の厚さが、凹部内の金属にクラックが発生することを抑制するのに十分な厚みを有することができる。また、底壁の厚さが側壁の厚さに対して少なくとも、同じか、それ以上の厚さを有するので、CMP時の機械的応力による破壊及びCMP後の化学反応に対する耐性を有することができる。
第3態様によれば、第1又は第2態様の基板の製造方法において、前記第2堆積工程は、前記上壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さの値よりも大きくなるように、前記上壁を形成して、形状が制御された前記メタルエアギャップを形成する。
第3態様によれば、凹部内に堆積した金属の上壁が、側壁の厚さに対して十分な厚さを有するように形成され、その結果、形状が制御されたメタルエアギャップが形成される。これにより、上壁の厚さが、凹部内の金属にクラックが発生することを抑制するのに十分な厚みを有することができる。また、上壁の厚さが側壁の厚さに対して少なくとも、同じか、それ以上の厚さを有するので、CMP時の機械的応力による破壊及びCMP後の化学反応に対する耐性を有することができる。
第4態様によれば、第1から第3態様のいずれかの基板の製造方法において、前記第2堆積工程は、前記第1堆積工程により形成された前記底壁に金属を堆積させることなく前記上壁を形成して、前記メタルエアギャップを形成する。
第4態様によれば、第2堆積工程が、第1堆積処理により形成された底壁の厚さを増加させることなく上壁を形成するので、底壁の厚さを適切に維持することができる。また、第2堆積工程において底壁に金属が堆積されないということは、第2堆積処理が電解めっき又は無電解めっきで行われる場合には、空隙内にめっき液が入り込まないことを意味する。したがって、メタルエアギャップの内部にめっき液が残留せず、凹部内の金属が腐食することを抑制することができる。
第5態様によれば、第1から第4態様のいずれかの基板の製造方法において、前記第1堆積工程は、電解めっき法により実施され、第1電流密度で前記底壁及び前記側壁を形成する工程と、前記第1電流密度よりも大きい第2電流密度で前記空隙の開口付近に金属を堆積させて前記開口の径を小さくする工程と、を有する。
第5態様によれば、底壁及び側壁を形成した後、電流密度を高くして空隙の開口の径を小さくする。これにより、第2堆積工程において空隙の開口を迅速に塞ぐ(ピンチオフさせる)ことができる。
第6態様によれば、第1から第5態様のいずれかの基板の製造方法において、前記第1堆積工程と前記第2堆積工程との間で、前記基板を洗浄及び乾燥する工程をさらに有し、前記第1堆積工程は、電解めっき法又は無電解めっき法で実施される。
第6態様によれば、電解めっき法又は無電解めっき法で第1堆積工程が実施されるので、形状が制御された空隙内にめっき液が入り込む。メタルエアギャップの内部にめっき液が残留すると、凹部内の金属が腐食する虞がある。第6態様によれば、第1堆積工程の後に基板を洗浄及び乾燥するので、基板の空隙内に入り込んだめっき液を洗浄し、基板を乾燥させることができ、凹部内の金属の腐食を防止することができる。
第7態様によれば、第6態様の基板の製造方法において、前記基板を洗浄する工程は、チャンバ内に前記基板を配置する工程と、前記基板が配置された雰囲気の減圧及び前記基板の加熱の少なくともいずれかにより前記基板に付着した液体を蒸発させる工程と、前記基板を洗浄液で洗浄する工程と、前記基板が配置された雰囲気の減圧及び前記基板の加熱の少なくともいずれかにより、洗浄した前記基板に付着した液体を蒸発させる工程と、を含む。
第7態様によれば、まず、基板の空隙内に入り込んだめっき液等の液体を蒸発させ、その後洗浄液で洗浄するので、基板の空隙内にめっき液等の液体が残留することを防止することができる。また、洗浄した基板に付着した液体を蒸発させるので、後段の第2堆積工程においてメタルギャップの内部に洗浄液が残留することを防止することができる。
第8態様によれば、第6態様の基板の製造方法において、前記基板を洗浄及び乾燥する工程は、界面活性剤を前記基板の前記空隙内の液体に拡散させる工程と、前記基板を洗浄液で洗浄する工程と、前記基板が配置された雰囲気の減圧及び前記基板の加熱の少なくともいずれかにより、洗浄した前記基板に付着した液体を蒸発させる工程と、を含む。
第8態様によれば、まず、空隙内の液体に拡散させることで、液体の表面張力を低下させる。これにより、空隙内の液体が空隙から流出し易くなり、洗浄液を空隙内の液体と置換して、空隙内を適切に洗浄することができる。また、洗浄した基板に付着した液体を蒸発させるので、後段の第2堆積工程においてメタルギャップの内部に洗浄液が残留することを防止することができる。
第9態様によれば、第6態様の基板の製造方法において、前記基板を洗浄及び乾燥する
工程は、二酸化炭素の超臨界流体で前記基板を洗浄する工程を含む。
工程は、二酸化炭素の超臨界流体で前記基板を洗浄する工程を含む。
第9態様によれば、二酸化炭素の超臨界流体で基板を洗浄するので、基板の空隙内のめっき液を適切に洗浄することができる。
第10態様によれば、第1から第9態様のいずれかの基板の製造方法において、前記第1堆積工程は、電解めっき法、無電解めっき法、化学気相成長法、及び原子層堆積法のうちのいずれかで実施される。
第11態様によれば、第1から第10態様のいずれかの基板の製造方法において、前記第2堆積工程は、電解めっき法、化学気相成長法、原子層堆積法、及び物理気相成長法のうちのいずれかで実施される。
第12態様によれば、内部に金属が堆積された凹部を有する基板が提供される。前記凹部内の金属は、底壁と、側壁と、上壁と、を含み、前記底壁、前記側壁、及び前記上壁により形状が制御されたメタルエアギャップを有する。
第12態様によれば、凹部内の金属が、形状が制御されたメタルエアギャップを有するので、基板の凹部に金属を充填していた従来のプロセスに比べて、金属の堆積量を減少させる。したがって、この基板を製造するのに要する金属の堆積時間を短縮することができる。ここで、メタルエアギャップの形状が制御されるので、凹部内の金属にクラックが発生することを抑制することができる。また、メタルエアギャップの形状が制御されるので、製品基板に許容される凹部内の金属による配線抵抗を実現することができる。
第13態様によれば、第1態様の基板において、前記底壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さよりも大きく、前記上壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さよりも大きい。
第13態様によれば、凹部内に堆積した金属の底壁が、側壁の厚さに対して十分な厚さを有するように形成され、凹部内に堆積した金属の上壁が、側壁の厚さに対して十分な厚さを有するように形成される。これにより、底壁及び上壁の厚さが、凹部内の金属にクラックが発生することを抑制するのに十分な厚みを有することができる。また、底壁及び上壁の厚さが側壁の厚さに対して少なくとも、同じか、それ以上の厚さを有するので、CMP時の機械的応力による破壊及びCMP後の化学反応に対する耐性を有することができる。
101…凹部
103…金属
103b…底壁
103s…側壁
103t…上壁
104…空隙
105…メタルエアギャップ
W…基板
103…金属
103b…底壁
103s…側壁
103t…上壁
104…空隙
105…メタルエアギャップ
W…基板
Claims (13)
- 表面に凹部を有する基板を提供する工程と、
前記基板の前記凹部内に金属を堆積させて底壁及び側壁を形成しつつ、前記底壁及び前記側壁により形状が制御された空隙を形成する第1堆積工程と、
前記空隙の開口を閉鎖するように前記基板に金属を堆積させて前記空隙に上壁を形成して、前記基板の前記凹部に形状が制御されたメタルエアギャップを形成する第2堆積工程と、を有する、基板の製造方法。 - 請求項1に記載された基板の製造方法において、
前記第1堆積工程は、前記底壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さよりも大きくなるように、前記底壁及び前記側壁を形成して、形状が制御された前記空隙を形成する、基板の製造方法。 - 請求項1又は2に記載された基板の製造方法において、
前記第2堆積工程は、前記上壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さの値よりも大きくなるように、前記上壁を形成して、形状が制御された前記メタルエアギャップを形成する、基板の製造方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載された基板の製造方法において、
前記第2堆積工程は、前記第1堆積工程により形成された前記底壁に金属を堆積させることなく前記上壁を形成して、前記メタルエアギャップを形成する、基板の製造方法。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載された基板の製造方法において、
前記第1堆積工程は、
電解めっき法により実施され、
第1電流密度で前記底壁及び前記側壁を形成する工程と、
前記第1電流密度よりも大きい第2電流密度で前記空隙の開口付近に金属を堆積させて前記開口の径を小さくする工程と、を有する、基板の製造方法。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載された基板の製造方法において、
前記第1堆積工程と前記第2堆積工程との間で、前記基板を洗浄及び乾燥する工程をさらに有し、
前記第1堆積工程は、電解めっき法又は無電解めっき法で実施される、基板の製造方法。 - 請求項6に記載された基板の製造方法において、
前記基板を洗浄及び乾燥する工程は、
チャンバ内に前記基板を配置する工程と、
前記基板が配置された雰囲気の減圧及び前記基板の加熱の少なくともいずれかにより前記基板に付着した液体を蒸発させる工程と、
前記基板を洗浄液で洗浄する工程と、
前記基板が配置された雰囲気の減圧及び前記基板の加熱の少なくともいずれかにより、洗浄した前記基板に付着した液体を蒸発させる工程と、を含む、基板の製造方法。 - 請求項6に記載された基板の製造方法において、
前記基板を洗浄及び乾燥する工程は、
界面活性剤を前記基板の前記空隙内の液体に拡散させる工程と、
前記基板を洗浄液で洗浄する工程と、
前記基板が配置された雰囲気の減圧及び前記基板の加熱の少なくともいずれかにより
、洗浄した前記基板に付着した液体を蒸発させる工程と、を含む、基板の製造方法。 - 請求項6に記載された基板の製造方法において、
前記基板を洗浄及び乾燥する工程は、二酸化炭素の超臨界流体で前記基板を洗浄する工程を含む、基板の製造方法。 - 請求項1から9のいずれか一項に記載された基板の製造方法において、
前記第1堆積工程は、電解めっき法、無電解めっき法、化学気相成長法、及び原子層堆積法のうちのいずれかで実施される、基板の製造方法。 - 請求項1から10のいずれか一項に記載された基板の製造方法において、
前記第2堆積工程は、電解めっき法、化学気相成長法、原子層堆積法、及び物理気相成長法のうちのいずれかで実施される、基板の製造方法。 - 内部に金属が堆積された凹部を有する基板であって、
前記凹部内の金属は、底壁と、側壁と、上壁と、を含み、前記底壁、前記側壁、及び前記上壁により形状が制御されたメタルエアギャップを有する、基板。 - 請求項12に記載された基板において、
前記底壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さよりも大きく、
前記上壁のうち、予め定められた被研磨部分を除外した部分の厚さが、前記側壁の厚さよりも大きい、基板。
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JP2021062551A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 住友ベークライト株式会社 | 多層フィルム及び包装体 |
-
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- 2016-07-22 JP JP2016144332A patent/JP2018014448A/ja active Pending
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