JP2007261327A - シート構造 - Google Patents

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Hiroyuki Takuwa
博之 多久和
Toshihito Miyagawa
稔人 宮川
Masao Ando
雅夫 安藤
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Abstract

【課題】乗員を保護する。
【解決手段】シート10では、車両12の右側側面での衝突が検知された際に、巻取装置からのシートベルト34の引き出しが制限されると共に巻取装置にシートベルト34が巻き取られて、シート10に乗員32が拘束される。ここで、シート10が慣性力によって一対のレール28に沿って車両右側へ移動される。このため、車両左側のシート10では、乗員32が慣性力によって車両右側へ移動されても、シート10も車両右側へ移動されることで、ショルダベルト34Aが乗員32の左側の肩部を拘束できて、乗員32を保護できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の乗員が着座するシート構造に関する。
シート構造としては、車両の側面衝突時に、乗員の肩部に装着されるシートベルトの膨出や、乗員の頭部側方に移動されるシートベルト又はクッション材によって、乗員の頭部の側方への移動が阻止されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このように、シート構造では、車両の衝突時に乗員を保護できるのが望まれている。
特開平6−227302号公報
本発明は、上記事実を考慮し、車両の衝突時に乗員を保護できるシート構造を得ることが目的である。
請求項1に記載のシート構造は、車両の乗員が着座するシートと、前記シートに支持され、乗員を拘束可能にされたシートベルトと、車両の一側側面での衝突時に前記シートを一側へ移動させるシート移動手段と、を備えている。
請求項2に記載のシート構造は、請求項1に記載のシート構造において、前記シートは、車両の他側部分に配置され、かつ、前記シートベルトは、乗員の他側の肩部を拘束可能にされた、ことを特徴としている。
請求項3に記載のシート構造は、請求項1又は請求項2に記載のシート構造において、前記シート移動手段は、車両の一側側面での衝突時に、前記シートを一側に傾動させる、ことを特徴としている。
請求項4に記載のシート構造は、車両の乗員が着座するシートと、車両の一側側面での衝突時に乗員の腰部を一側へ移動させる乗員移動手段と、前記シートの一側に設けられ、車両の一側側面での衝突時に一側へ移動される乗員を保護する保護手段と、を備えている。
請求項5に記載のシート構造は、車両の乗員が着座するシートと、前記シートの一側側部に設けられると共に、移動可能にされ、車両の一側側面での衝突時に移動を制限されて乗員の一側への移動を制限可能にされた移動部材と、を備えている。
請求項6に記載のシート構造は、請求項5に記載のシート構造において、前記移動部材を前記シートの車幅方向内側に配置した、ことを特徴としている。
請求項1に記載のシート構造では、車両の乗員がシートに着座しており、シートに支持されたシートベルトが乗員を拘束可能にされている。
ここで、車両の一側側面での衝突時に、シート移動手段によってシートが一側へ移動される。このため、乗員が慣性力によって一側へ移動されても、シートも一側へ移動されることで、乗員がシートから離脱されることを抑制できる。これにより、シートベルトが乗員を拘束することができ、乗員を保護することができる。
請求項2に記載のシート構造では、シートが車両の他側部分に配置されており、シートベルトが乗員の他側の肩部を拘束可能にされている。このため、車両の一側側面での衝突時に、乗員及びシートが車両の他側部分から一側へ移動されることで、シートベルトが乗員の他側の肩部を拘束することができる。
請求項3に記載のシート構造では、車両の一側側面での衝突時に、シート移動手段によってシートが一側に傾動される。このため、シートが一側へ効果的に移動されることで、シートベルトが乗員を良好に拘束することができる。
請求項4に記載のシート構造では、車両の乗員がシートに着座している。
ここで、車両の一側側面での衝突時に、乗員移動手段によって乗員の腰部が一側へ移動されると共に、シートの一側に設けられた保護手段が一側へ移動される乗員を保護する。このため、乗員の腰部が一側への移動を制限されて乗員の上半身が一側へ傾動されることを抑制でき、乗員を保護することができる。
請求項5に記載のシート構造では、車両の乗員がシートに着座しており、シートの一側側部に設けられた移動部材が移動可能にされている。このため、移動部材が移動されることで、乗員がシートに一側から容易に着座することができると共に、乗員がシートから一側へ容易に離れることができる。
ここで、車両の一側側面での衝突時に、移動部材が移動を制限されて、乗員の一側への移動を制限可能にされている。このため、乗員を保護することができる。
請求項6に記載のシート構造では、移動部材がシートの車幅方向内側に配置されている。このため、乗員が、シートに車幅方向外側から容易に着座することができると共に、シートから車幅方向外側に容易に離れることができる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明のシート構造が適用されて構成された第1の実施の形態に係るシート10が設けられた車両12の主要部が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されており、図2には、車両12の主要部が車両前方から見た正面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両左方を矢印LHで示し、上方を矢印UPで示す。
本実施の形態における車両12では、車室14内にシート10が一対(例えば運転席及び助手席)設けられており、一対のシート10は、それぞれ車室14の床面16上における車両右側部及び車両左側部に配置されて、車幅方向(所定方向)において並設されている。車室14の床面16には、車幅方向中央(一対のシート10間)において、トンネル部16Aが形成されており、トンネル部16Aは床面16から上方へ突出している。
シート10は、シートクッション18を有しており、シートクッション18は、略水平に配置されている。さらに、シート10は、シートバック20を有しており、シートバック20は、シートクッション18の車両後側端から車両後斜め上方へ傾斜された状態で起立されている。また、シートクッション18の下方には、ベース22(シートリフタ)が設けられており、ベース22は、シートクッション18及びシートバック20を支持している。
シート10の下端(ベース22の下端)には、車幅方向内側の車両前側部及び車両後側部において、シート移動手段及び乗員移動手段を構成する内支持足24が固定されており、内支持足24は、シート10から下方へ突出されている。内支持足24は、逆T字形棒状にされており、内支持足24の下端には、車両前後方向へ突出された一対の係止部24Aが設けられている(図4参照)。
シート10の下端(ベース22の下端)には、車幅方向外側の車両前側部及び車両後側部において、シート移動手段及び乗員移動手段を構成する外支持足26が固定されており、外支持足26は、軸状にされて、シート10から下方へ突出されている。
シート10の下方における車室14の床面16には、シート移動手段及び乗員移動手段を構成するレール28が一対設けられており、一対のレール28は、それぞれ車幅方向に沿って配置されると共に、車両前後方向に並べられている。レール28は、矩形筒状にされており、レール28の上壁の車両前後方向中央には、車幅方向に沿って開口28Aが貫通形成されている(図4参照)。
レール28内には、シート10下端の内支持足24及び外支持足26が開口28Aに挿通された状態で挿入されており、これにより、シート10が一対のレール28に沿って車幅方向へ移動(スライド)可能にされている。また、内支持足24は下端の係止部24Aにおいてレール28の上壁に係止可能にされてレール28から上側に離脱不能にされると共に、外支持足26はレール28から上側に離脱可能にされている。
図4に示す如く、レール28内には、内支持足24の車幅方向内側及び外支持足26の車幅方向外側において、エネルギー吸収手段としてのエネルギー吸収部材30が配置されており、エネルギー吸収部材30は、例えば硬質樹脂製発泡材にされている。エネルギー吸収部材30は内支持足24の車幅方向内側への移動及び外支持足26の車幅方向外側への移動を阻止しており、これにより、シート10の一対のレール28に沿う車幅方向への移動が阻止されている。
シート10には、乗員32(例えば運転手等)が車両前側へ向いて着座しており、乗員32の上半身32Aは、シートクッション18に載置された状態で支持されると共に、シートバック20によって車両後側への傾動を支持されている。
乗員32は、シートベルト34を装着しており、シートベルト34はシート10に支持されている。
シートベルト34の先端は、アウタアンカ36に固定されており、アウタアンカ36がシート10の車幅方向外側かつ下側(例えばベース22の車幅方向外側)に固定されることで、シートベルト34の先端がシート10の車幅方向外側かつ下側に支持されている。シートベルト34の基端側は、巻取装置(図示省略)に巻き取られており、巻取装置はシートの車幅方向外側かつ下側(例えばシートバック20の車幅方向外側かつ下側)に固定されている。
シートベルト34は、ショルダアンカ38に移動可能に挿通されており、ショルダアンカ38がシート10の車幅方向外側かつ上側(シートバック20の車幅方向外側かつ上側)に固定されることで、シートベルト34がシート10の車幅方向外側かつ上側に移動可能に支持されている。
シートベルト34は、ショルダアンカ38よりもアウタアンカ36側において、タング40に移動可能に挿通されており、タング40はインナアンカ42に設けられたバックル44に離脱可能に装着されている。インナアンカ42はシート10の車幅方向内側かつ下側(例えばシートクッション18の車幅方向内側)に固定されており、これにより、シートベルト34がシート10の車幅方向内側かつ下側に移動可能に支持されている。
シートベルト34は、ショルダアンカ38とタング40との間のショルダベルト34Aと、タング40とアウタアンカ36との間のラップベルト34Bと、を有しており、ショルダベルト34Aは、乗員32の車幅方向外側の肩部から乗員32の車幅方向内側の腰部まで斜めに架け渡されると共に、ラップベルト34Bは、乗員32の腰部に車幅方向に架け渡されている。
上記巻取装置には、ロック機構及びプリテンショナ機構が設けられており、車両12の側面衝突が検知された際には、ロック機構が作動されて巻取装置からのシートベルト34の引き出しが制限されると共に、プリテンショナ機構が作動されて巻取装置にシートベルト34が巻き取られることで、シート10に乗員32が拘束可能にされている。
シート10の車幅方向外側における車室14の側壁には、図3の(A)及び(B)に示す保護手段としてのエアバッグ46(図3の(A)及び(B)では車両右側のもののみ図示している)が折り畳まれた状態で設けられており、車両12の側面衝突が検知された際には、エアバッグ46が車室14内に膨張展開(作動)可能にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート10では、例えば車両12の右側(一側)側面での衝突が検知された際に、ロック機構が作動されて巻取装置からのシートベルト34の引き出しが制限されると共に、プリテンショナ機構が作動されて巻取装置にシートベルト34が巻き取られることで、シート10に乗員32が拘束される。さらに、車室14の側壁のエアバッグ46が車室14内に膨張展開される。
ここで、この際には、図3(A)に示す如く、シート10及び乗員32に車両右側への慣性力が作用することで、シート10の車両右側の内支持足24又は外支持足26によってレール28内のエネルギー吸収部材30が変形されて当該慣性力が吸収されつつ、シート10が一対のレール28に沿って車両右側へ移動される。
このため、車両左側(他側)のシート10では、乗員32が慣性力によって車両右側へ移動されても、シート10も車両右側へ移動されることで、乗員32の上半身32Aがシート10に対して車両右側へ傾動されてシートベルト34のショルダベルト34Aから乗員32の左側(他側)の肩部が車両右側へ離脱されることを抑制でき、ショルダベルト34Aが乗員32の左側の肩部を拘束できて、乗員32を保護することができる。
さらに、図3(B)に示す如く、車両左側のシート10では、エネルギー吸収部材30の変形が終了した後に、シート10に作用する慣性力によって内支持足24の係止部24Aがレール28の上壁に係止された状態で外支持足26がレール28から上側へ離脱されて、シート10が車両右側へ傾動される。このため、シート10が乗員32に対し車両右側へ効果的に移動されて、ショルダベルト34Aが乗員32の左側の肩部を良好に拘束することができる。なお、シート10の車両右側への傾動は、例えばシート10が車室14の床面16のトンネル部16Aに当接することで、係止される。
一方、図3の(A)及び(B)に示す如く、車両右側のシート10では、乗員32(特に腰部)が慣性力によってシート10と共に車両右側へ移動されることで、乗員32の腰部が車両右側への移動を制限されて乗員32の上半身32Aが車両右側へ傾動されることが抑制されつつ、乗員32が車両右側のエアバッグ46によって拘束される。このため、乗員32を保護することができる。
なお、本実施の形態では、車両12の側面衝突が検知された際にプリテンショナ機構、ロック機構及びエアバッグ46が作動される構成としたが、車両12の側面衝突が予知された際にプリテンショナ機構、ロック機構及びエアバッグ46が作動される構成としてもよい。
また、本実施の形態では、車両12の右側側面での衝突が検知された際に、車両右側のシート10において、シート10が車両右側へ移動されることで乗員32が車両右側へ移動される構成としたが、車両12の右側(一側)側面での衝突が検知又は予知された際に、乗員移動手段としてタング40がバックル44から離脱されることで慣性力によって乗員32(特に腰部)が車両右側へ移動される構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、車両12の右側(一側)側面での衝突が検知された際に、車両左右両側のシート10において、シート10の車両右側の内支持足24又は外支持足26によってレール28内のエネルギー吸収部材30が変形されることで、シート10及び乗員32に作用する車両右側への慣性力が吸収される構成としたが、図5に示す構成としてもよい。すなわち、図5では、レール28上に、内支持足24の車幅方向内側及び外支持足26の車幅方向外側において、エネルギー吸収手段を構成する係合ラック50が固定されており、内支持足24及び外支持足26には、エネルギー吸収手段を構成する係合歯52が回転可能に支持されている。係合歯52は係合ラック50に係合(噛合)する回転方向へ付勢された状態で係合ラック50に係合されており、これにより、シート10の一対のレール28に沿う車幅方向への移動が阻止されている。さらに、例えば車両12の右側(一側)側面での衝突が検知された際には、車両左右両側のシート10において、シート10の車両右側における内支持足24又は外支持足26の係合歯52が間欠的に反付勢方向側へ回転されつつ係合ラック50に係合することで、シート10及び乗員32に作用する車両右側への慣性力が吸収される。
[第2の実施の形態]
図6には、本発明のシート構造が適用されて構成された第2の実施の形態に係るシート70が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されており、図7には、シート70の主要部が上方から見た断面図にて示されている。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同一の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート70では、車両12の側面衝突時に、シート70が慣性力によって車幅方向へ移動されない。
シートバック20内には、上部において逆U字形枠状のバックフレーム20Aが支持されると共に、弾性を有する弾性材72が封入されている。
シートバック20の車幅方向内側の上部には、移動部材としての略直方体状のサイドサポート74が一体に設けられており、サイドサポート74はシートバック20から車両前側へ突出している。サイドサポート74内には、横U字形枠状の回動アーム76が設けられており、回動アーム76の長手方向両端はバックフレーム20Aの車幅方向内側上部に回動可能に支持されている。また、サイドサポート74内には、シートバック20内と同様に、弾性材72が封入されている。
バックフレーム20Aと回動アーム76との間には、制限手段としてのダンパ78が架け渡されている。ダンパ78の基端側(車両後側)には、シリンダ78Aが設けられており、シリンダ78Aは、基端側(車両後側)においてバックフレーム20Aに回動可能に支持されると共に、内部に粘性抵抗が高い粘性抵抗材が封入されている。シリンダ78A内には、ピストン78Bの基端側(車両後側)が挿入されており、ピストン78Bの先端側(車両前側)は、回動アーム76に回動可能に支持されている。このため、ピストン78Bのシリンダ78Aに対する低速度での挿入又は排出が許可されることで、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する低速度での回動が許可される。一方、ピストン78Bのシリンダ78Aに対する高速度での挿入又は排出が制限されることで、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する高速度での回動が制限される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート70では、サイドサポート74がシートバック20から車両前側へ突出している。
ここで、ピストン78Bのシリンダ78Aに対する低速度での挿入又は排出が許可されることで、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する低速度での回動が許可される。このため、乗員32がシート70に車幅方向内側から着座する際及び乗員32がシート70から車幅方向内側に離れる際には、乗員32がサイドサポート74をシートバック20に対して低速度で回動させて、サイドサポート74をシートバック20の車幅方向内側に配置させる(特にサイドサポート74をシートバック20と平行になる角度以上に回動させる)。これにより、乗員32が、サイドサポート74に阻害されることなく、シート70に車幅方向内側から容易に着座することができると共に、シート70から車幅方向内側に容易に離れることができる。
さらに、特に乗員32がシート70に車幅方向内側から着座した後には、乗員32が、サイドサポート74をシートバック20に対して低速度で回動させて、サイドサポート74をシートバック20から車両前側へ突出させる。
しかも、サイドサポート74がシート70の車幅方向内側に配置されている。このため、乗員32が、シート70に車幅方向外側から容易に着座することができると共に、シート70から車幅方向外側に容易に離れることができる。
また、例えば車両12の右側(一側)側面での衝突が検知された際には、ロック機構が作動されて巻取装置からのシートベルト34の引き出しが制限されると共に、プリテンショナ機構が作動されて巻取装置にシートベルト34が巻き取られることで、シート70に乗員32が拘束される。
ここで、ピストン78Bのシリンダ78Aに対する高速度での挿入又は排出が制限されることで、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する高速度での回動が制限される。このため、例えば車両12が右側側面で衝突した際には、車両左側のシート70において、乗員32の上半身32Aが慣性力により車両右側へ移動(傾動)されて乗員32の右側の肩部が高速度でサイドサポート74に衝突しても、サイドサポート74のシートバック20に対する高速度での回動が制限されることで、サイドサポート74によって乗員32の上半身32Aの車両右側への移動が制限される。これにより、乗員32を保護することができる。
(第1変形例)
図8には、上記第2の実施の形態における第1変形例に係るシート80が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されている。さらに、図9には、シート80の主要部が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されており、図10には、シート80の主要部が車両前方から見た断面図にて示されている。
本変形例に係るシート80では、上記第2の実施の形態におけるダンパ78が設けられていない。
回動アーム76の長手方向一端部には、制限手段を構成するロックギヤ82が設けられており、ロックギヤ82は、回動アーム76の回動と一体に回転可能にされると共に、周囲にロック歯82Aが形成されている。
バックフレーム20Aの車幅方向内側の上部には、制限手段を構成する荷重センサ84が設けられている。荷重センサ84には、直方体箱状のセンサケース86が設けられており、センサケース86は、車幅方向内側面において開口されてバックフレーム20Aに固定されると共に、内部にロックギヤ82が挿入されている。センサケース86内には、L字形板状のロックレバー88が上端において回動可能に支持されており、ロックレバー88の下側部は、車幅方向内側へ突出されている。ロックレバー88の下側部は、ロックギヤ82に噛合(係合)されておらず、ロックレバー88が車幅方向内側へ回動されることで、ロックレバー88の下側部がロックギヤ82(ロック歯82A)に噛合可能にされている。また、ロックレバー88の下側部がロックギヤ82に噛合された際には、回動アーム76の車幅方向内側方向への回動が制限される一方、回動アーム76の車幅方向外側方向への回動は許可される。
次に、本変形例の作用を説明する。
以上の構成のシート80では、サイドサポート74がシートバック20から車両前側へ突出している。
ここで、ロックレバー88の下側部がロックギヤ82に噛合されておらず、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する回動が許可されている。このため、乗員32がシート80に車幅方向内側から着座する際及び乗員32がシート80から車幅方向内側に離れる際には、乗員32がサイドサポート74をシートバック20に対して回動させて、サイドサポート74をシートバック20の車幅方向内側に配置させる(特にサイドサポート74をシートバック20と平行になる角度以上に回動させる)。これにより、乗員32が、サイドサポート74に阻害されることなく、シート80に車幅方向内側から容易に着座することができると共に、シート80から車幅方向内側に容易に離れることができる。
さらに、特に乗員32がシート80に車幅方向内側から着座した後には、乗員32が、サイドサポート74をシートバック20に対して回動させて、サイドサポート74をシートバック20から車両前側へ突出させる。
しかも、サイドサポート74がシート80の車幅方向内側に配置されている。このため、乗員32が、シート80に車幅方向外側から容易に着座することができると共に、シート80から車幅方向外側に容易に離れることができる。
また、例えば車両12の右側(一側)側面での衝突が検知された際には、ロック機構が作動されて巻取装置からのシートベルト34の引き出しが制限されると共に、プリテンショナ機構が作動されて巻取装置にシートベルト34が巻き取られることで、シート80に乗員32が拘束される。
ここで、例えば車両12が右側側面で衝突した際には、車両左側のシート80において、ロックレバー88が慣性力によって車両右側へ回動されることで、ロックレバー88の下側部がロックギヤ82に噛合されて、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する車両右側への回動が制限される。このため、乗員32の上半身32Aが慣性力により車両右側へ移動(傾動)されて乗員32の右側の肩部がサイドサポート74に衝突しても、サイドサポート74のシートバック20に対する車両右側への回動が制限されることで、サイドサポート74によって乗員32の上半身32Aの車両右側への移動が制限される。これにより、乗員32を保護することができる。
(第2変形例)
図11には、上記第2の実施の形態における第2変形例に係るシート90が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されており、図12には、シート90の主要部が上方から見た断面図にて示されている。
本変形例に係るシート90では、上記第2の実施の形態におけるダンパ78が設けられていない。
サイドサポート74内には、バックフレーム20Aの回動アーム76支持部分を含む範囲において、弾性材72に代えて、粘性抵抗が高い制限手段としての粘性抵抗材92が封入されており、粘性抵抗材92とシートバック20内の弾性材72とは隔離されている。このため、粘性抵抗材92の低速度での変形が許可されることで、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する低速度での回動が許可される。一方、粘性抵抗材92の高速度での変形が制限されることで、サイドサポート74(回動アーム76)のシートバック20(バックフレーム20A)に対する高速度での回動が制限される。
これにより、本変形例でも、上記第2の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
(第3変形例)
図13には、上記第2の実施の形態における第3変形例に係るシート100が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されている。
本変形例に係るシート100では、上記第2の実施の形態におけるダンパ78が設けられていない。
バックフレーム20Aと回動アーム76との間には、制限手段としてのセンサロック機構102が設けられており、センサロック機構102は、シートベルトロック用の所謂WSIR(ウエビング感応式リトラクタ)と同様の構成にされている。
センサロック機構102には、円柱形容器状のロックケース102Aが設けられており、ロックケース102Aは、中心軸に沿ってバックフレーム20Aが貫通された状態で、バックフレーム20Aに固定されている。ロックケース102A内には、円環状の外ギヤ(図示省略)が固定されており、外ギヤ内にはバックフレーム20Aが貫通されると共に、外ギヤの内周面には外ロック歯が形成されている。
ロックケース102A内には、所定数(例えば2つ)のロックプレート(図示省略)が移動可能に設けられており、ロックプレートは、回動アーム76の長手方向一端に連絡されて、回動アーム76の回動と一体に回転可能にされている。ロックプレートは外ギヤ内に配置されており、ロックプレートは、外ギヤ(外ロック歯)に噛合(係合)されていない。
サイドサポート74(回動アーム76)がシートバック20(バックフレーム20A)に対して低速度で回動される際には、ロックプレートが、外ギヤの内周面側へ移動されずに、外ギヤに噛合されず、サイドサポート74のシートバック20に対する低速度での回動が許可される。
一方、サイドサポート74(回動アーム76)がシートバック20(バックフレーム20A)に対して高速度で回動される際には、ロックプレートが、遠心力によって外ギヤの内周面側へ移動されて、外ギヤに噛合される。これにより、回動アーム76の車幅方向内側方向への回動が制限される一方、回動アーム76の車幅方向外側方向への回動は許可される。
次に、本変形例の作用を説明する。
以上の構成のシート100では、サイドサポート74がシートバック20から車両前側へ突出している。
ここで、サイドサポート74(回動アーム76)がシートバック20(バックフレーム20A)に対して低速度で回動される際には、ロックプレートが外ギヤに噛合されず、サイドサポート74のシートバック20に対する低速度での回動が許可される。このため、乗員32がシート100に車幅方向内側から着座する際及び乗員32がシート100から車幅方向内側に離れる際には、乗員32がサイドサポート74をシートバック20に対して低速度で回動させて、サイドサポート74をシートバック20の車幅方向内側に配置させる(特にサイドサポート74をシートバック20と平行になる角度以上に回動させる)。これにより、乗員32が、サイドサポート74に阻害されることなく、シート100に車幅方向内側から容易に着座することができると共に、シート100から車幅方向内側に容易に離れることができる。
さらに、特に乗員32がシート100に車幅方向内側から着座した後には、乗員32が、サイドサポート74をシートバック20に対して低速度で回動させて、サイドサポート74をシートバック20から車両前側へ突出させる。
しかも、サイドサポート74がシート100の車幅方向内側に配置されている。このため、乗員32が、シート100に車幅方向外側から容易に着座することができると共に、シート100から車幅方向外側に容易に離れることができる。
また、例えば車両12の右側(一側)側面での衝突が検知された際には、ロック機構が作動されて巻取装置からのシートベルト34の引き出しが制限されると共に、プリテンショナ機構が作動されて巻取装置にシートベルト34が巻き取られることで、シート100に乗員32が拘束される。
ここで、例えば車両12が右側側面で衝突した際には、車両左側のシート100において、乗員32の上半身32Aが慣性力により車両右側へ移動(傾動)されて、乗員32の右側の肩部がサイドサポート74に衝突することで、サイドサポート74に車両右側への高速度での回転力が付与される。このため、ロックプレートが、遠心力によって外ギヤの内周面側へ移動されて、外ギヤに噛合されることで、サイドサポート74のシートバック20に対する車両右側への回動が制限される。これにより、サイドサポート74によって乗員32の上半身32Aの車両右側への移動が制限されることで、乗員32を保護することができる。
なお、上記第2の実施の形態(第1変形例乃至第3変形例を含む)では、シートバック20の車幅方向内側にサイドサポート74を設けた構成としたが、シートバック20の車幅方向内側及び車幅方向外側の少なくとも一方にサイドサポート74を設けた構成であればよい。
また、上記第2の実施の形態(第1変形例乃至第3変形例を含む)では、車両12の側面衝突が検知された際にプリテンショナ機構及びロック機構が作動される構成としたが、車両12の側面衝突が予知された際にプリテンショナ機構及びロック機構が作動される構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態における車両の主要部を示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における車両の主要部を示す車両前方から見た正面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態における車両の右側側面衝突時を示す車両前方から見た正面図であり、(A)は、車両の右側側面衝突前期を示し、(B)は、車両の右側側面衝突後期を示している。 本発明の第1の実施の形態に係るシートにおけるエネルギー吸収構造を示す上方から見た平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートにおけるエネルギー吸収構造の別例を示す上方から見た平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両左側のシートを示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両左側のシートの主要部を示す上方から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態における第1変形例に係る車両左側のシートを示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における第1変形例に係る車両左側のシートの主要部を示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における第1変形例に係る車両左側のシートの主要部を示す車両前方から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態における第2変形例に係る車両左側のシートを示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における第2変形例に係る車両左側のシートの主要部を示す上方から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態における第3変形例に係る車両左側のシートを示す車両左斜め前方から見た斜視図である。
符号の説明
10 シート(シート構造)
12 車両
24 内支持足(シート移動手段、乗員移動手段)
26 外支持足(シート移動手段、乗員移動手段)
28 レール(シート移動手段、乗員移動手段)
32 乗員
34 シートベルト
46 エアバッグ(保護手段)
70 シート(シート構造)
74 サイドサポート(移動部材)
80 シート(シート構造)
90 シート(シート構造)
100 シート(シート構造)

Claims (6)

  1. 車両の乗員が着座するシートと、
    前記シートに支持され、乗員を拘束可能にされたシートベルトと、
    車両の一側側面での衝突時に前記シートを一側へ移動させるシート移動手段と、
    を備えたシート構造。
  2. 前記シートは、車両の他側部分に配置され、かつ、前記シートベルトは、乗員の他側の肩部を拘束可能にされた、ことを特徴とする請求項1記載のシート構造。
  3. 前記シート移動手段は、車両の一側側面での衝突時に、前記シートを一側に傾動させる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート構造。
  4. 車両の乗員が着座するシートと、
    車両の一側側面での衝突時に乗員の腰部を一側へ移動させる乗員移動手段と、
    前記シートの一側に設けられ、車両の一側側面での衝突時に一側へ移動される乗員を保護する保護手段と、
    を備えたシート構造。
  5. 車両の乗員が着座するシートと、
    前記シートの一側側部に設けられると共に、移動可能にされ、車両の一側側面での衝突時に移動を制限されて乗員の一側への移動を制限可能にされた移動部材と、
    を備えたシート構造。
  6. 前記移動部材を前記シートの車幅方向内側に配置した、ことを特徴とする請求項5記載のシート構造。
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