JP2007258678A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多結晶シリコン膜で構成された高精度な抵抗体を有する半導体装置とその製造方法において、抵抗領域となる多結晶シリコン膜の下地絶縁膜の形状を凸形状とし、選択的に抵抗体となる多結晶シリコン膜を薄膜化し、電極引き出し領域は厚いままとすることで、コンタクトの突き抜けがなく高精度、高抵抗でかつ温度係数が良好である抵抗体を有する半導体装置とその製造方法を提供することが可能となる。
【選択図】図7
Description
従来のその他の方法として、多結晶シリコン膜の抵抗体となる領域を熱酸化して薄膜化することで高抵抗化し、電極引き出し領域の多結晶シリコン膜は薄膜化させないことでコンタクト開口時の突き抜けを防止する方法がある。(例えば、特許文献2参照)
(1)下地絶縁膜の上に配置された、抵抗領域および前記抵抗領域の両端に配置された電極引き出し領域とを有する多結晶シリコン膜からなる抵抗体であって、前記下地絶縁膜の前記抵抗領域の下に位置する部分は前記下地絶縁膜の前記電極引き出し領域の下に位置する部分に対して凸となるよう高低差を有し、前記抵抗領域の厚みは前記電極引き出し領域の厚みより薄くなるように前記多結晶シリコン膜の表面側から加工されている抵抗体を有する半導体装置とした。
(2) 前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は、第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置とした。
(3)前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された半導体装置とした。
(4)前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置の製造方法において、
半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程と、
前記下地絶縁膜上に第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜をパターニングする工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜上に第2の酸化膜を形成する工程と、
前記第2の酸化膜上にSOG膜を形成する工程と、
前記第2の酸化膜と前記SOG膜と前記第2の多結晶シリコン膜の一部を削除する工程からなることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(5)前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程において、
フィールド絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
後に抵抗体の高抵抗となる領域下の第1の多結晶シリコン膜を残すようにパターニングする工程と、
第1の酸化膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法とした。
(6)前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置の第2の多結晶シリコン膜を形成する工程において、前記第2の多結晶シリコン膜の形成時における膜厚が100nmから200nmの範囲であることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(7)前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程における第1の多結晶シリコン膜を形成する工程において、前記第1の多結晶シリコン膜の形成時における膜厚が300nmから400nmの範囲であることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(8)前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の製造方法において、
半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程と、
前記下地絶縁膜上に多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記多結晶シリコン膜をパターニングする工程と、
前記多結晶シリコン膜上に酸化膜を形成する工程と、
前記酸化膜上にSOG膜を形成する工程と、
前記酸化膜と前記SOG膜と前記多結晶シリコン膜の一部を削除する工程からなることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(9)前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程において、
フィールド絶縁膜上に第1の酸化膜を形成する工程と、
後に抵抗体の高抵抗となる領域下の酸化膜を残すようにパターニングする工程とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(10)前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程におけるフィールド絶縁膜上に第1の酸化膜を形成する工程において、前記第1の酸化膜の形成時における膜厚が100nmから400nmの範囲であることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(11)前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置、もしくは前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の抵抗体となる多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程において、多結晶シリコン膜に導入する不純物は1×1014/cm2からの5×1015/cm2程度の範囲であることを特徴する半導体装置の製造方法とした。
(12)前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の多結晶シリコン膜を形成する工程において、前記多結晶シリコン膜の形成時の膜厚が100nmから400nmの範囲であることを特徴とする半導体装置の製造方法とした。
(13)前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記下地絶縁膜の高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された半導体装置もしくは、前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の多結晶シリコン膜からなる抵抗体における抵抗領域の最終的な膜厚が10nmから100nmの範囲であることを特徴とする半導体装置とした。
(14)2個以上の抵抗体により構成され、各抵抗体にヒューズ素子が並列に接続されており、ヒューズ素子を切断することで抵抗体によって分割された電圧出力を調整できるブリーダー抵抗回路を備えた半導体装置において、抵抗体が下地絶縁膜の上に配置された、抵抗領域および前記抵抗領域の両端に配置された電極引き出し領域とを有する多結晶シリコン膜からなる抵抗体であって、前記下地絶縁膜の前記抵抗領域の下に位置する部分は前記下地絶縁膜の前記電極引き出し領域の下に位置する部分に対して凸となるよう高低差を有し、前記抵抗領域の厚みは前記電極引き出し領域の厚みより薄くなるように前記多結晶シリコン膜の表面側から研磨されている抵抗体によって構成されていることを特徴とする半導体装置とした。
その後、第2の酸化膜203を除去し、フォトリソグラフィー法により第2の多結晶シリコン膜の抵抗体となる領域以外を開口するようにフォトレジスト401をパターニングし、フォトレジスト401をマスクとして第2の多結晶シリコン膜303をエッチングし、図5に示した構造を得る。
201 フィールド絶縁膜
202 第1の酸化膜
203 第2の酸化膜
204 TEOS系酸化膜
205 SOG膜
206 酸化膜
301 多結晶シリコン膜
302 第1の多結晶シリコン膜
303 第2の多結晶シリコン膜
401 フォトレジスト
402 抵抗領域
403 電極引き出し領域
404 抵抗体領域
405 ゲート電極
406 配線
407 ソース・ドレイン
Claims (20)
- 半導体基板と、
前記半導体基板の表面に配置されたフィールド絶縁膜と
前記フィールド絶縁膜の表面に配置された下地絶縁膜と
前記下地絶縁膜の上に配置された、抵抗領域および前記抵抗領域の両端に配置された電極引き出し領域を有する多結晶シリコン膜からなる抵抗体とからなる半導体装置であって、
前記下地絶縁膜の前記抵抗領域の下に位置する部分は前記下地絶縁膜の前記電極引き出し領域の下に位置する部分に対して凸となるよう高低差を有するとともに、前記抵抗領域の厚みは前記電極引き出し領域の厚みより薄い半導体装置 - 前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体は、第2の多結晶シリコン膜によって形成され、前記高低差は前記下地絶縁膜の下に位置する第1の多結晶シリコン膜によって形成された請求項1記載の半導体装置。
- 前記下地絶縁膜の高低差は酸化膜によって形成された請求項1記載の半導体装置。
- 前記下地絶縁膜の前記電極引き出し領域の下に位置する前記部分は厚みが0である請求項1記載の半導体装置。
- 多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程と、
前記下地絶縁膜上に第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜を前記凸形状の上が抵抗体の抵抗領域となるようにパターニングする工程と、
前記第2の多結晶シリコン膜上に第2の酸化膜を形成する工程と、
前記第2の酸化膜上に第3の酸化膜を形成する工程と、
前記第3の酸化膜の表面から前記第2の多結晶シリコン膜の前記抵抗領域の表面の一部までを削除して平坦にする工程とからなる半導体装置の製造方法。 - 前記半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程は、
フィールド絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、
後に抵抗体の高抵抗となる領域下の第1の多結晶シリコン膜を残すようにパターニングする工程と、
第1の酸化膜を形成する工程とからなる請求項5に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2の多結晶シリコン膜を形成する工程において、前記第2の多結晶シリコン膜の形成時における膜厚は100nmから400nmの範囲であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1の多結晶シリコン膜を形成する工程において、前記第1の多結晶シリコン膜の形成時における膜厚が300nmから400nmの範囲であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第3の酸化膜の表面から前記第2の多結晶シリコン膜の前記抵抗領域の表面の一部までを削除して平坦にする前記工程はエッチバック法による工程である請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第3の酸化膜の表面から前記第2の多結晶シリコン膜の前記抵抗領域の表面の一部までを削除して平坦にする前記工程はCMP法による工程である請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 多結晶シリコン膜からなる抵抗体を有する半導体装置の製造方法において、
半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程と、
前記下地絶縁膜上に多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記多結晶シリコン膜を前記凸形状の上が抵抗体の抵抗領域となるようにパターニングする工程と、
前記多結晶シリコン膜上に第1の酸化膜を形成する工程と、
前記第1の酸化膜上に第2の酸化膜を形成する工程と、
前記第2の酸化膜の表面から前記多結晶シリコン膜の前記抵抗領域の表面の一部までを削除して平坦にする工程とからなる半導体装置の製造方法。 - 前記半導体基板上の下地絶縁膜に凸形状を形成する工程は、
フィールド絶縁膜上に第1の酸化膜を形成する工程と、
後に抵抗体の高抵抗となる領域下の酸化膜を残すようにパターニングする工程とからなることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記フィールド絶縁膜上に第1の酸化膜を形成する工程において、前記第1の酸化膜の形成時における膜厚が100nmから400nmの範囲であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記多結晶シリコン膜を形成する工程において、前記多結晶シリコン膜の形成時の膜厚が100nmから400nmの範囲であることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2の酸化膜の表面から前記多結晶シリコン膜の前記抵抗領域の表面の一部までを削除して平坦にする前記工程はエッチバック法による工程である請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2の酸化膜の表面から前記多結晶シリコン膜の前記抵抗領域の表面の一部までを削除して平坦にする前記工程はCMP法による工程である請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体における抵抗領域の最終的な膜厚が10nmから90nmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 2個以上の抵抗体により構成され、各抵抗体にヒューズ素子が並列に接続されており、ヒューズ素子を切断することで抵抗体によって分割された電圧出力を調整できるブリーダー抵抗回路を備えた半導体装置であって、抵抗体が請求項1に記載の多結晶シリコン膜からなる抵抗体によって構成されていることを特徴とする半導体装置。
- 前記第2の多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程において、多結晶シリコン膜に導入する不純物は1×1014/cm2からの5×1015/cm2の範囲であることを特徴する請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記多結晶シリコン膜に不純物を導入する工程において、多結晶シリコン膜に導入する不純物は1×1014/cm2からの5×1015/cm2の範囲であることを特徴する請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
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