JP2007253988A - 封筒作成用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】封筒作成用シート10は、四角形をなす第1シート11と、この第1シート11とは縦横寸法のうちの一方が等しく、他方が異なる第2シート21とを、各シートの三辺を一致させ、かつ、他の一辺について第1シート11の一部が露出するように重ね合わせてなる。各シート11,21の三辺部分と、その三辺のうち対向する二辺に平行な区画線12に沿った部分には、封筒作成用の糊剤層17Aを設けて両シート11,21を接合することで、それぞれ封口部16Aを有する複数の封筒部16が形成されている。また、封筒作成用シート10には区画線12に沿って両シート11,21を分断するためのマイクロミシン目13が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、印刷作業に手間のかからない封筒作成用シートの提供を目的とする。
請求項1および請求項2の封筒作成用シートをプリンタにセットし、プリンタを駆動させると、連続形成されている各封筒部に、宛名等が印刷されて封筒作成用シートがプリンタから排出される。そして、その封筒作成用シートを、切取り案内線で切り離すことで、プリンタ印刷済みの複数の封筒が完成する。
請求項1および請求項2に記載の封筒作成用シートから作成した封筒は、第1シートのうち第2シートが積層されていない露出部分に糊剤を塗布して第2シート側に折り重ねることで封緘される。したがって、この露出部分に糊剤が塗布されていない場合には、封緘の際に糊剤を塗布する必要がある。
請求項1ないし3に記載の封筒作成用シートを製造する際に、常時粘着性を有している糊剤を使用して、封筒用の糊剤層と封緘用の糊剤層を形成すると、使用前にほこりなどが付着したり、プリンタに糊剤が付着するのを防ぐために、糊剤層を覆う剥離シートなどを貼り付ける必要がある。また、封筒用の糊剤層と封緘用の糊剤層を形成するために二種以上の糊剤を使い分けると糊加工に手間がかかる。
請求項5および請求項6に記載の発明によれば、四角形をなす第1シートと、これと同一の大きさの第2シートとを重ね合わせてなり、かつ、第1シートの所定領域には封緘用の糊剤層が形成されると共に、第2シートには、第1シートの封緘用糊剤層を形成した領域を封筒部の封緘部として露出させるためのスリットまたはミシン目が形成されている。したがって、封筒作成用シートには、ほとんど段差がないから、プリンタで印刷する際に、封筒作成用シートがプリンタにスムーズに挿入されるので円滑に印刷作業を行うことができる。そのうえ、印刷後は、第2シートのスリットまたはミシン目に沿って第2シートの所定領域を除去することで封緘部が形成されるから、複数の封筒を容易に作成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、封緘用糊剤層は粘着剤よりなり、第2シートのうち少なくとも封緘用糊剤層に対応する部分には粘着剤が粘着することを阻止する非粘着加工が施されているから、封緘部に粘着剤からなる糊剤層が形成されていても、第2シートのうち封緘用糊剤層に対応する部分を第1シートから容易に剥離除去することができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1シートのうち封緘部にはその角部を除去するための角部切取用のスリットが形成されているから、第2シートのうち封緘部を覆う部分を剥離すると角部が切り取られる。したがって、封緘部を第2シート側に折り曲げた際に、角部が封筒の外側にはみだすことがないので、見た目が美しい。
請求項9に記載の発明によれば、切取り案内線は、マイクロミシン目になっているから、ハサミ等の工具を使わずに、封筒部同士を手で容易に切り離すことができる。また、マイクロミシン目は、通常のミシン目に比べて目が非常に細かいから、印刷時にプリンタのトナーがミシン目に付着しにくく、また、切り離した後の破断部分の凹凸が目立たないという効果を奏する。
請求項10に記載の発明によれば、封筒作成用シートの少なくとも一部には、透視を規制するための裏面印刷が施されているから、シートに施した裏面印刷にて、封筒の中身の透視を規制することができる。
請求項11に記載の発明によれば、第2シートは透視可能な透光性を有しているから、この封筒作成用シートを用いて作成した封筒は、一方の面から封筒の内容物を見ることが可能であるので、受取人の興味を引き開封率を上昇することができる。
請求項12に記載の発明によれば、第1シートには、封緘部として機能する部分を、第2シート側に折り曲げ可能とする折りすじが形成されているから、封緘の際に折りすじに沿って折ることができるので、封緘作業が容易で、かつ封緘後の見た目も美しい。
本発明の実施形態1を図1および図2によって説明する。
本実施形態の封筒作成用シート10は、日本工業規格A列4番サイズ(以下、単に「A4サイズ」という)の第1シート11と、A4サイズの短辺を若干短くしたサイズの第2シート21とを、図1に示すように、互いの各三辺(図1における左辺、右辺および下辺)を整合した状態で、部分的に糊付けして、全体としてA4サイズに形成されている。
まず、第1シート11の糊代領域15と封緘部14に相当する部分に糊剤を塗布した後、糊剤を塗布した面の上に、第1シート11の封緘部14に重ならないように第2シート21を重ねて貼り付ける。次いで、糊剤を乾燥させ、区画線12に沿ってマイクロミシン目13を形成する。本実施形態においては、糊剤として、水分を付与することで糊性を発揮するものが使用され、特に水糊などが好適に用いられる。
まず、封筒作成用シート10をプリンタにセットする。ここで、封筒作成用シート10は、全体として、プリンタに挿入可能なA4サイズをなしているから、一般のプリンタ用紙と同様に、容易にプリンタにセットすることができる。そして、プリンタを駆動させると、横並びに連なる各封筒部16に、宛名等が印刷されて封筒作成用シート10がプリンタから排出される。
図3は、本発明の実施形態2を示す。実施形態1と同一の構成については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。
次に、本発明の実施形態3を図4ないし図6によって説明する。実施形態1と同一の構成については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。
まず、封筒作成用シート10をプリンタにセットする。ここで、封筒作成用シート10は、上下に配されている2枚のシートが全域において重なり合っているので1枚の紙と同様に印刷することが可能であり、プリンタにスムーズに挿入され、円滑に印刷を行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、封筒作成用シートは、全体としてA4サイズをなすものであったが、プリンタ印刷可能な大きさであればよく、例えば、全体としてB4サイズに形成されるものであっても良い。
また、第1シートは、印刷が可能なものであれば良くより鮮明な印刷が可能な高品質紙などを使用してもよいし、第2シートは、通常封筒に使用される普通紙のみならず、透明フィルムなどを使用しても良い。第2シートに透明フィルムなどの透視可能な透光性を有するものを用いると一方の面から封筒の内容物を見ることが可能であるので受取人の興味を引き開封率を上昇させることができる。
11…第1シート
12…区画線
13…マイクロミシン目(切り取り案内線)
14…封緘部
16…封筒部
16A…封口部
21…第2シート
Claims (12)
- 四角形をなす第1シートと、この第1シートとは縦横寸法のうちの一方が等しく、他方が異なる第2シートとを、前記各シートの三辺が一致し、かつ、他の一辺について前記第1シートの一部が露出するように重ね合わせてなり、
前記各シートの三辺部分及び、その三辺のうち対向する二辺に平行な線(区画線)に沿った部分に封筒形成用の糊剤層を設けて前記両シートを接合することでそれぞれ封口部を有する複数の封筒部が形成されており、
前記シートには前記区画線に沿って各シートを分断するための切り取り案内線が形成されている封筒作成用シート。 - 四角形をなす第1シートと、この第1シートとは縦横寸法のうちの一方が等しく、他方が異なる複数枚の第2シートとを、第1及び第2の両シートの対向する二辺が一致し、かつ、前記第1シートの一部が露出するように重ね合わせてなり、
前記各第2シートの周縁のうち三辺部分に封筒形成用の糊剤層を設けて前記第1シート及び第2シートを接合することでそれぞれ封口部を有する複数の封筒部が形成されており、
前記シートには前記各封筒部毎に個別に分断するための切り取り案内線が形成されている封筒作成用シート。 - 前記第1シートのうち前記第2シートが積層されない露出部分であって前記封口部に連なる部分には、これを封緘部として機能させるべく封緘用の糊剤層が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の封筒作成用シート。
- 前記封筒用の糊剤層及び前記封緘用の糊剤層は、共に水分存在下で粘着性を発揮する糊剤により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の封筒作成用シート。
- 四角形をなす第1シートと、これと同一の大きさの第2シートとを重ね合わせてなり、
前記各シートの三辺部分及びその三辺のうち対向する二辺に平行な線(区画線)に沿った部分に封筒形成用の糊剤層を設けて前記両シートを接合することでそれぞれ封口部を有する複数の封筒部が形成されており、
前記シートには前記区画線に沿って各シートを分断するための切り取り案内線が形成され、
前記第1シートの四辺のうち前記三辺部分を除いた一辺を含む領域には封緘用の糊剤層が形成されると共に、前記第2シートには、前記三辺部分を除いた一辺を含む領域を除去して前記第1シートの前記封緘用糊剤層を形成した領域を前記封筒部の封緘部として露出させるためのスリットまたはミシン目が形成されていることを特徴とする封筒作成用シート。 - 四角形をなす同一の大きさの第1及び第2のシートを重ね合わせてなり、
前記各シートの少なくとも一方のシートに一方側を開口させたコ字型形状の封筒形成用の糊剤層を複数形成することで前記両シートを接合して封口部を有する複数の封筒部が形成されており、
前記シートには前記封口部の外側領域を残して各封筒部毎に個別に分断するための切り取り案内線が形成され、
前記第1シートの前記封口部の外側領域には封緘用の糊剤層が形成されると共に、前記第2シートには、前記封口部の外側領域を除去して前記第1シートの前記封緘用糊剤層を形成した領域を前記封筒部の封緘部として露出させるためのスリットまたはミシン目が形成されていることを特徴とする封筒作成用シート。 - 前記封緘用糊剤層は粘着剤よりなり、前記第2シートのうち少なくとも前記封緘用糊剤層に対応する部分には前記粘着剤が粘着することを阻止する非粘着加工が施されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の封筒作成用シート。
- 前記第1シートのうち前記封緘部にはその角部を除去するための角部切取用のスリットが形成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の封筒作成用シート。
- 前記切取り案内線は、マイクロミシン目であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の封筒作成用シート。
- 前記封筒作成用シートの少なくとも一部には、透視を規制するための裏面印刷が施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の封筒作成用シート。
- 前記第2シートは透視可能な透光性を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の封筒作成用シート。
- 前記第1シートには、前記第1シートのうち前記第2シートが積層されない露出部分であって前記封口部に連なる部分、または前記第1シートの前記封緘部を、前記第2シート側に折り曲げ可能とする折りすじが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の封筒作成用シート。
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