JP2007252467A - 内視鏡システム、及び、手動回転装置 - Google Patents

内視鏡システム、及び、手動回転装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007252467A
JP2007252467A JP2006078344A JP2006078344A JP2007252467A JP 2007252467 A JP2007252467 A JP 2007252467A JP 2006078344 A JP2006078344 A JP 2006078344A JP 2006078344 A JP2006078344 A JP 2006078344A JP 2007252467 A JP2007252467 A JP 2007252467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide tube
endoscope system
shaft portion
endoscope
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006078344A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Toyama
隆一 外山
Yasushi Kinoshita
康 木下
Junichi Kobayashi
淳一 小林
Tadashi Kozai
正 香西
Hiroshi Shiono
裕志 塩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp, Olympus Medical Systems Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2006078344A priority Critical patent/JP2007252467A/ja
Publication of JP2007252467A publication Critical patent/JP2007252467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】操作性がよく、製造コストが低い内視鏡システムを提供する。
【解決手段】この内視鏡システムは、細長い案内部材14、及び、前記案内部材14の外周面に螺旋状に配設されている凸部27、を有する内視鏡12と、手動により駆動される操作部材38、及び、前記操作部材38への駆動力を機械的に伝達して前記案内部材14を前記案内部材14の中心軸の軸周り方向に回転させる駆動伝達機構36a,36b,40a,40b,42を有する手動回転装置16と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡の案内部材を回転駆動して体腔内へと挿入するための回転装置、及び、このような回転装置を有する内視鏡システムに関する。
大腸等の複雑に入り組んだ体腔内へと、患者に苦痛を与えることなく短時間で内視鏡を挿入するには、高度の熟練が必要とされる。
特許文献1には、このような挿入を容易に行うことが可能な内視鏡システムが開示されている。特許文献1の内視鏡では、体腔内に挿入される長尺で可撓性の案内管の外周面に、螺旋状凸部が形成されている。そして、体腔内壁に案内管を接触させて、案内管をその中心軸の軸周り方向に回転させることにより、体腔内壁と螺旋状凸部とが雌ねじと雄ねじとして機能して、案内管が挿入されていく。案内管を回転させるための回転装置では、回転コントロールボックスの回転オンオフ操作部材、回転正逆切替操作部材、回転速度調節部材を操作して、制御回路によって、案内管の基端部に連結されているモータを駆動制御して、案内管を回転駆動させる。
国際公開第2005/110193号パンフレット
特許文献1のような、モータを用いて案内管を回転駆動させる回転装置では、モータ、各種操作部材、制御回路、さらには電源が必要となり、内視鏡システムが大型化、複雑化してしまい、操作性の低下、製造コストの増大を招来している。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、操作性がよく、製造コストが低い内視鏡システムを提供することである。
本発明の一実施態様の内視鏡システムは、細長い案内部材、及び、前記案内部材の外周面に螺旋状に配設されている凸部、を有する内視鏡と、手動により駆動される操作部材、及び、前記操作部材への駆動力を機械的に伝達して前記案内部材を前記案内部材の中心軸の軸周り方向に回転させる駆動伝達機構、を有する手動回転装置と、を具備することを特徴とする。
この内視鏡システムでは、操作部材を手動で駆動し、駆動伝達機構によって駆動力を機械的に案内部材へと伝達して、案内部材をその中心軸の軸周り方向に回転させることにより、体腔内壁と、体腔内壁に接触されている螺旋状に配設されている凸部とが雌ねじと雄ねじとして機能して、案内部材が体腔内へと挿入されていく。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡システムは、前記操作部材は、回転駆動される、ことを特徴とする。
この内視鏡システムでは、操作部材への回転駆動が駆動伝達機構によって案内部材へと伝達され、案内部材が回転される。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡システムは、前記操作部材は、往復駆動され、前記駆動伝達機構は、前記操作部材への往復駆動力を回転駆動力に変換して伝達する。
この内視鏡システムでは、操作部材への往復駆動が駆動伝達機構によって回転駆動に変換されて案内部材へと伝達され、案内部材が回転される。
本発明の別の一実施態様の手動回転装置は、上記内視鏡システムの手動回転装置である。
本発明によれば、内視鏡システムの操作性が向上され、製造コストが低減されている。
以下、本発明の第1実施形態を図1及び図2を参照して説明する。
図1を参照し、本実施形態の内視鏡システムでは、大腸観察用の内視鏡12が用いられる。この内視鏡12は、体腔内に挿入される長尺で可撓性の案内部材としての案内管14を有する。この案内管14は、案内管14をその中心軸の軸周り方向に回転するための手動回転装置16に挿通されている。この手動回転装置16は、患者が横臥されるベッド18に設置されている。
なお、案内管14は、使用前には、二重円筒構造のドラム20の内側円筒に巻回されて、内側円筒と外側円筒との間に収容されている。このドラム20は、カート22に立設されている一対のドラム支持部24によって自身の中心軸の軸周り方向に回転自在に支持されている。そして、ドラム20の外側円筒には案内管14を延出するための開口が形成されており、開口から延出された案内管14を引っ張ることで、ドラム20を回転させて案内管14を引き出すことが可能である。
図2を参照して、内視鏡12の案内管14の先端部には、無線により駆動される照明ユニット、撮像ユニット等をカプセルに内蔵して形成した先端ユニット26が接続されている。この先端ユニット26に対して、案内管14は自身の中心軸の軸周り方向に回転自在である。案内管14の外周面には、凸部27が螺旋状に形成されている。本実施形態では、案内管14はコイルシースによって形成されており、コイルシースの巻線によって螺旋状凸部27が形成されている。
案内管14を回転駆動するための手動回転装置16は、ベッド18(図1参照)に立置されている設置部28を有する。この設置部28の上面には、案内管14が自身の中心軸の軸周り方向に回転自在(図2中矢印R1参照)かつ軸方向に摺動自在(図2中矢印S1参照)に収容されている溝部30が延設されている。また、設置部28の上面には、案内管14を覆ってカバー部32が配設されている。
このカバー部32の上壁の底面には、軸支持部34が突設されている。この軸支持部34の中間部には、案内管14の中心軸に略平行に第1の軸部36aが自身の中心軸の軸周り方向に回転自在に突設されている。この第1の軸部36aの突出端部側はカバー部32から外部へと突出されており、第1の軸部36aの突出端部には、操作部材として、軸孔を有する略短円柱状の操作ノブ38が共軸に外挿固定されている。この操作ノブ38は、操作者によって手動により第1の軸部36aと一体的に回転駆動される(図2中矢印R2参照)。
第1の軸部36aの基端部には、第1の平歯車40aが共軸に外挿固定されている。また、軸支持部34の突出端部には、第1の軸部36aに略平行に第2の軸部36bが自身の中心軸の軸周り方向に回転自在に挿通保持されている。この第2の軸部36bの、操作ノブ38側の端部には第2の平歯車40bが外挿固定されており、この第2の平歯車40bは第1の平歯車40aに歯合され、第1の平歯車40aによって回転される。また、第2の軸部36bの他端部には、軸孔を有する略短円柱状の回転ローラ42が外挿固定されている。この回転ローラ42は、設置部28の溝部30に収容されている案内管14の外周面に当接されて摩擦係合され、第2の軸部36bと一体的に回転されて案内管14を回転させる。
このように、本実施形態では、第1の軸部36a、第1及び第2の平歯車40a,40b、第2の軸部36b及び回転ローラ42によって、操作ノブ38への回転駆動力を機械的に伝達して案内管14を回転させる駆動伝達機構が形成されている。
次に、本実施形態の内視鏡システムの作用について説明する。本実施形態の内視鏡システムを用いて大腸内の観察を行う際には、ドラム20から案内管14を引き出して、手動回転装置16の設置台の溝部30に挿通する。そして、案内管14の先端部を肛門から大腸内へと挿入する。
続いて、手動回転装置16の操作ノブ38を回転駆動すると、第1の軸部36a、第1の平歯車40a、第2の平歯車40b、第2の軸部36b、回転ローラ42が順次回転されて、回転ローラ42によって案内管14が自身の中心軸の軸周り方向に回転される。この結果、案内管14外周面と腸壁内面との接触領域において、案内管14の螺旋状凸部27と腸壁内面とが雄ねじと雌ねじとして機能し、案内管14が大腸内へと挿入されていく。このようにして、案内管14が複雑に入り組んだ大腸内へと円滑に挿入される。必要に応じて、回転ノブへの回転駆動を停止、再開し、回転駆動の回転方向を切替え、又は、回転速度を調節することで、案内管14の回転を停止、再開し、回転方向を切替え、又は、回転速度を調節することが可能である。
このようにして、内視鏡12の先端ユニット26を観察対象部位の近傍まで移動させ、先端ユニット26を駆動して観察を行う。観察終了後には、案内管14を引っ張って大腸内から抜去する。
従って、本実施形態の内視鏡システムは次の効果を奏する。本実施形態の内視鏡システムでは、手動回転装置16において、操作ノブ38を手動で駆動し、駆動伝達機構によって駆動力を機械的に案内部材14へと伝達して、案内部材14をその中心軸の軸周り方向に回転させている。即ち、案内部材14を回転させるのに電気的な回転装置を用いておらず、内視鏡システムが小型化、簡単化されており、内視鏡システムの操作性が向上され、製造コストが低減されている。
図3乃至図5は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施形態の手動回転装置16では、操作部材としての操作ハンドル44への往復駆動を回転駆動に変換して案内管14へと伝達している。
図3乃至図5を参照し、本実施形態の手動回転装置16では、カバー部32の上壁に厚肉長板状の操作ハンドル44の基端部が枢着されており、操作ハンドル44は操作ハンドル44の基端部を通り第2の軸部36bに略直交する回動軸Oを中心として回動可能である。なお、操作ハンドル44は、カバー部32の上壁と操作ハンドル44との間に圧縮配設されている弾性部材45によってカバー部32の上壁から離間する方向へと付勢されている。
操作ハンドル44には、操作ハンドル44を略回動軸方向に貫通している摺動溝部46が操作ハンドル44の長手軸方向に延設されている。この摺動溝部46には、ラック部材48の摺動軸部50が回動軸方向に略平行に、回動軸方向及び操作ハンドル44の長手軸方向に摺動自在に挿通されている。ラック部材48では、摺動軸部50に、連結軸部52、厚肉長板状のラック歯車54が順次連結されている。これら連結軸部52及びラック歯車54は、回動軸O及び第2の軸部36bに略直交する方向に延び、この方向及び回動軸方向に摺動軸部50と共に移動自在である。以下、回動軸O及び第2の軸部36bに略直交する方向の内、操作ハンドル44の先端部からカバー部32へと向かう方向を往路方向、往路方向の逆方向を復路方向と称し、往路方向と復路方向とをまとめて往復方向(図3中矢印T参照)と総称する。また、連結軸部52及びラック歯車54は、カバー部32に貫通形成されている挿入溝56を介してカバー部32内に挿入されており、設置部28の上面には、ラック歯車54の移動するスペースを確保するために凹部58が形成されている。
カバー部32内には、第1実施形態と同様な構成の第2の軸部36bを有する軸支持部34が配設されている。そして、カバー部32内では、軸支持部34、ラック歯車54、カム板60が第2の軸部36b方向へと並設されている。ラック歯車54では、第2の軸部36bの第2の平歯車40bに対面する面に歯部が形成されている。そして、ラック歯車54の歯部が第2の平歯車40bに歯合され、ラック歯車54が往路方向に移動されることにより、第2の平歯車40bが回転される。
また、ラック歯車54では、カム板60に対面する面にカムピン62が第2の軸部36bに略平行に突設されている。このカムピン62は、第1乃至第4の経路部66a,66b,66c,66dを有するカム溝64に摺動自在に挿入係止されている。カム溝64の第1の経路部66aは往路方向に延びており、カムピン62が第1の経路部66aで摺動される場合には、ラック歯車54の歯部が第2の平歯車40bに歯合される。そして、第2の経路部66bは往路方向かつ第2の軸部36bから離間する方向に斜めに延びており、第3の経路部66cは復路方向に延びており、第4の経路部66dは復路方向かつ第2の軸部36bに接近する方向に斜めに延びている。
本実施形態では、摺動軸部50、連結軸部52、ラック歯車54、カムピン62、カム板60、第2の平歯車40b、第2の軸部36b、回転ローラ42によって、操作ハンドル44への往復駆動力を機械的に回転駆動力に変換して伝達する駆動伝達機構が形成されている。
次に、本実施形態の内視鏡システムの作用について説明する。操作ハンドル44の先端部を弾性部材45の弾性力に抗して往路方向へと駆動させると、カムピン62はカム溝64の第1の経路部66aを摺動される(図5中矢印U1参照)。この際、ラック部材48は往路方向へと移動され(図5中矢印V1参照)、ラック歯車54によって第2の平歯車40bが回転される(図4及び図5中矢印R5参照)と共に、操作ハンドル44に対して摺動軸部50が操作ハンドル44の基端側から先端側へと相対的に摺動される。そして、第2の平歯車40b、第2の軸部36b、回転ローラ42が順次回転されて、回転ローラ42によって案内管14が回転される(図3及び図4中矢印R3,R4参照)。
カムピン62が第1の経路部66aの終端部に達した後、操作ハンドル44の先端部をさらに往路方向へと駆動させると、カムピン62は第2の経路部66bへと導入されて第2の経路部66bを摺動される(図5中矢印U2参照)。この際、ラック部材48は往路方向かつ第2の軸部36bから離間する方向に斜めに移動され(図5中矢印V2参照)、ラック歯車54の歯部と第2の平歯車40bとの歯合が解除される。また、操作ハンドル44に対して摺動軸部50が操作ハンドル44の基端側から先端側へと相対的にさらに摺動されると共に、回転軸方向に第2の軸部36bから離間する方向へと摺動される。カムピン62が第2の経路部66bの終端部に達してカム溝64壁に当接されると、往路方向へのカムピン62の移動が規制され、操作ハンドル44をそれ以上往路方向へと駆動できなくなる。
この後、操作ハンドル44への駆動力を解除すると、弾性部材45の弾性力によって、操作ハンドル44がカバー部32から離間する方向に回動されて、操作ハンドル44の先端部が復路方向へと移動され、カムピン62はカム溝64の第3の経路部66cを摺動される(図5中矢印U3参照)。この際、ラック部材48が復路方向へと移動される(図5中矢印V3参照)と共に、操作ハンドル44に対して摺動軸部50が操作ハンドル44の先端側から基端側へと操作ハンドル44に対して相対的に摺動される。続いて、カムピン62は第4の経路部66dへと導入されて、第4の経路部66dを摺動される(図5中矢印U4参照)。この際、ラック部材48は復路方向かつ第2の軸部36bへと接近する方向に斜めに移動され(図5中矢印V4参照)、ラック歯車54の歯部が第2の平歯車40bに歯合される。また、操作ハンドル44に対して摺動軸部50が操作ハンドル44の先端側から基端側へと操作ハンドル44に対して相対的に摺動されると共に、回転軸方向に第2の軸部36bに接近する方向へと摺動される。カムピン62が第4の経路部66dの終端部に達してカム溝64壁に当接されると、復路方向へのカムピン62の移動が規制され、復路方向への操作ハンドル44の先端部の移動が停止される。
同様に操作ハンドル44の往復駆動を繰り返すことにより、案内管14が順次回転されて、大腸内へと挿入されていく(図3中矢印S2参照)。
従って、本実施形態の内視鏡システムは次の効果を奏する。本実施形態の内視鏡システムでは、操作ハンドル44を往復駆動すると、操作ハンドル44への往復駆動力が回転駆動力に変換されて案内管14に伝達され、案内管14を回転させることが可能である。即ち、操作ハンドル44の往復駆動という単純で簡単な操作により案内管14を回転させることができ、操作性が良好なものとなっている。
図6乃至図8は、本発明の第3実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図6及び図7に示されるように、本実施形態の内視鏡システムの手動回転装置16は、案内管14の基端部に接続され、操作者に把持操作される把持部68を有する。この把持部68は、両端が閉塞されている略円筒状のカバー部32を有する。このカバー部32内では、カバー部32の中心軸に略平行な自身の中心軸の軸周り方向に回転自在に第1の軸部36aが支持されており、この第1の軸部36aには、操作ノブ38、第1のプーリ70a、第1の平歯車40aが基端側から先端側へと順次外挿固定されている。ここで、操作ノブ38の外周部の一部分は、カバー部32の周壁に貫通形成されている窓部72から僅かに突出しており、この突出部分を回転駆動することにより、操作ノブ38、第1の軸部36a、第1のプーリ70a、第1の平歯車40aを一体的に回転させることができる。
一方、内視鏡12の案内管14は、外管74aと、外管74aに対して自身の軸周り方向に回転自在に内挿されている内管74bと、によって形成されている。なお、本実施形態では、内管74bは、外管74aと同様にコイルシースによって形成されている。
外管74aの基端部は、カバー部32の先端壁の挿入孔からカバー部32内に挿入され、自身の軸周り方向に回転自在に支持されている。また、外管74aの基端部には、外周面の全周にわたって複数の歯が並設されて歯部を形成しているリング状の第2の歯車40cが外挿固定されている。この第2の歯車40cは、第1の平歯車40aの歯部に歯合され、第1の平歯車40aによって回転される。即ち、操作ノブ38への回転駆動力(図7中矢印R6参照)は、第1の軸部36a、第1の平歯車40a、第2の歯車40cを介して外管74aへと伝達され、外管74aを操作ノブ38とは逆方向に回転させる(図7中矢印R7参照)。
外管74aの先端部で内管74bの先端部が自由端となっており、外管74aの基端部から内管74bの基端部が延出されている。この内管74bの基端部には第2のプーリ70bが外挿固定されている。内管74bの第2のプーリ70bと第1の軸部36aの第1のプーリ70aとにはベルト71が巻回されており、内管74bの第2のプーリ70bはベルト71を介して第1の軸部36aの第1のプーリ70aによって回転される。即ち、操作ノブ38への回転駆動力(図7中矢印R6参照)は、第1の軸部36a、第1のプーリ70a、ベルト71、第2のプーリ70bを介して、内管74bへと伝達され、内管74bを操作ノブ38と同じ方向に回転させる(図7中矢印R8参照)。
次に、本実施形態の内視鏡システムの作用について説明する。本実施形態の内視鏡システムでは、把持部68を把持しつつ操作ノブ38を回転操作して、案内管14を大腸内へと挿入していく。
この際、操作ノブ38への回転駆動力は、第1の軸部36a、第1の平歯車40a、第2の歯車40cを介して外管74aを操作ノブ38とは逆方向に回転させると共に、第1の軸部36a、第1のプーリ70a、ベルト71、第2のプーリ70bを介して、内管74bを操作ノブ38と同じ方向に回転させる。即ち、外管74aと内管74bとは互いに逆方向に回転される。
ここで、図8に示されるように、案内管14が湾曲している場合に、外管74aの基端部を外管74aの中心軸の軸周り方向に回転駆動させると(図8中矢印Ro参照)、回転駆動力の伝達損失に伴い、外管74aの基端部に対して外管74aの全体を回動させるような力が発生する(図8中矢印Fo参照)。一方、外管74aに内挿されている内管74bでも同様な力が発生するが、内管74bは外管74aとは逆方向に回転されるため(図8中矢印Ri参照)、内管74bにおいて発生する力は外管74aにおいて発生される力とは逆向きであり(図8中矢印Fi参照)、外管74aでの力と内管74bでの力とが互いに相殺される。
従って、本実施形態の内視鏡システムは次の効果を奏する。外管74aに外管74aとは逆方向に回転される内管74bが内挿されていない場合には、回転駆動力の伝達損失に伴い外管74aに発生する力によって案内管14が変形してしまい、大腸を変形させて患者に苦痛を与える可能性がある。本実施形態では、案内管14において発生される力を内管74bにおいて発生する力によって相殺しているため、かかる事態が防止されている。
図9及び図10は、本発明の第4実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態の案内管14は樹脂材料によって形成されており、案内管14の外周面にはかまぼこ状の凸部27が螺旋状に配置されている。詳細に説明すると、凸部27は、円柱をその中心軸に平行な平面で切断して、切断面を案内管14の外周面に、両端面を案内管14の先基端側に夫々配置した形態となっており、案内管14の外周面において多数の凸部27が螺旋をなすように並設されている。
次に、本実施形態の内視鏡システムの作用について説明する。本実施形態の案内管14を大腸内に挿入する際には、案内管14と大腸壁との接触領域において、先基端方向に並設されている両凸部27の内の、先端側の凸部27の基端面76bと基端側の凸部27の先端面76aとによって、大腸壁がグリップされる。このグリップ力により、案内管14の外周面に螺旋状に配置された凸部27と大腸壁とが雄ねじと雌ねじとして機能して、案内管14が挿入されていく。内視鏡12による観察終了後には、案内管14を引っ張って大腸内から抜去する。
従って、本実施形態の内視鏡システムは次の効果を奏する。本実施形態の案内管14では、外周面にかまぼこ状の凸部27が螺旋状に配置されており、先基端方向に並設されている両凸部27の内の、先端側の凸部27の基端面76bと基端側の凸部27の先端面76aとによって、大腸壁をグリップしている。このため、第1乃至第3の実施形態のように、外周面に連続的な螺旋状凸部27を形成している場合と比較して、凸部27による大腸壁のグリップ力が抑制されている。このため、案内管14を押し引きして大腸内で案内管14を軸方向に摺動させる際には、摺動に対する抵抗力が減少されることとなる。従って、案内管14を抜去する際には、抜去操作を容易に行うことができ、検査の労力を低減することができる。
本発明は、操作性がよく、製造コストが低い、内視鏡の案内管を回転駆動して体腔内へと挿入するための回転装置を有する内視鏡システムを提供する。
本発明の第1実施形態の内視鏡システムを示す側面図。 本発明の第1実施形態の内視鏡システムを示す詳細図。 本発明の第2実施形態の内視鏡システムを示す詳細図。 本発明の第2実施形態の内視鏡システムを、図3のIV−IV線に沿って切断して示す断面図。 本発明の第2実施形態の内視鏡システムのカム機構を示す模式図。 本発明の第3実施形態の内視鏡システムを示す側面図。 本発明の第3実施形態の内視鏡システムを示す詳細図。 本発明の第3実施形態の内視鏡システムの作用を示す説明図 本発明の第3実施形態の内視鏡システムの案内管を示す斜視図。 本発明の第3実施形態の内視鏡システムの案内管の凸部を示す斜視図。
符号の説明
12…内視鏡、14…案内部材、27…凸部、38…操作部材、44…操作部材、36a,36b,40a,40b,42…駆動伝達機構、36b,40b,42,50,52,54,60,62…駆動伝達機構。

Claims (4)

  1. 細長い案内部材、及び、前記案内部材の外周面に螺旋状に配設されている凸部、を有する内視鏡と、
    手動により駆動される操作部材、及び、前記操作部材への駆動力を機械的に伝達して前記案内部材を前記案内部材の中心軸の軸周り方向に回転させる駆動伝達機構、を有する手動回転装置と、
    を具備することを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記操作部材は、回転駆動される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記操作部材は、往復駆動され、
    前記駆動伝達機構は、前記操作部材への往復駆動力を回転駆動力に変換して伝達する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の手動回転装置。
JP2006078344A 2006-03-22 2006-03-22 内視鏡システム、及び、手動回転装置 Pending JP2007252467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078344A JP2007252467A (ja) 2006-03-22 2006-03-22 内視鏡システム、及び、手動回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078344A JP2007252467A (ja) 2006-03-22 2006-03-22 内視鏡システム、及び、手動回転装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007252467A true JP2007252467A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38627314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006078344A Pending JP2007252467A (ja) 2006-03-22 2006-03-22 内視鏡システム、及び、手動回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007252467A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027986A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2017047244A (ja) * 2010-11-15 2017-03-09 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 手術器具における器具シャフトのロールとエンドエフェクタの作動の切り離し

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06137340A (ja) * 1992-10-29 1994-05-17 Mitsubishi Electric Corp クラッチ切換装置
JPH0779908A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡アングル操作装置
JPH08332170A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd ビデオスコープ
JPH09257055A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Seibu Electric & Mach Co Ltd 手動・自動切換装置
JPH10637A (ja) * 1996-06-18 1998-01-06 Roothe:Kk 硬質ポリウレタン樹脂の成形方法及び回転成形機並び に離型剤
JP2000180735A (ja) * 1998-12-17 2000-06-30 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡装置
JP2002136467A (ja) * 2000-10-31 2002-05-14 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡の湾曲操作機構
WO2005110193A1 (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Olympus Corporation 挿入装置、及び内視鏡システム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06137340A (ja) * 1992-10-29 1994-05-17 Mitsubishi Electric Corp クラッチ切換装置
JPH0779908A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡アングル操作装置
JPH08332170A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd ビデオスコープ
JPH09257055A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Seibu Electric & Mach Co Ltd 手動・自動切換装置
JPH10637A (ja) * 1996-06-18 1998-01-06 Roothe:Kk 硬質ポリウレタン樹脂の成形方法及び回転成形機並び に離型剤
JP2000180735A (ja) * 1998-12-17 2000-06-30 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡装置
JP2002136467A (ja) * 2000-10-31 2002-05-14 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡の湾曲操作機構
WO2005110193A1 (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Olympus Corporation 挿入装置、及び内視鏡システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027986A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2017047244A (ja) * 2010-11-15 2017-03-09 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 手術器具における器具シャフトのロールとエンドエフェクタの作動の切り離し

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4727158B2 (ja) 内視鏡システム
JP4311994B2 (ja) 電動湾曲内視鏡
JP6150672B2 (ja) 医療用マニピュレータ
JP5350645B2 (ja) 医療システム及び内視鏡システム
WO2014084135A1 (ja) 内視鏡装置
JP6084296B2 (ja) 医療システム
US9345388B2 (en) Driving force transmitting unit, insertion instrument, rotary unit, insertion body assembly, and insertion device
JP2005237659A (ja) 内視鏡処置システム
JP4624714B2 (ja) 内視鏡
JP2012081010A (ja) 内視鏡及び硬度調整装置
JP2012055569A (ja) 内視鏡
US10792116B2 (en) Medical manipulator
JP2007252467A (ja) 内視鏡システム、及び、手動回転装置
WO2014007113A1 (ja) 医療用マニピュレータ
CN112004452B (zh) 螺旋管和内窥镜
JP4500310B2 (ja) 挿入装置、及び内視鏡システム
WO2017010128A1 (ja) 医療機器用の駆動力伝達機構
JP2012055568A (ja) 内視鏡
JP6076547B1 (ja) 挿入装置
JP2005349090A (ja) 内視鏡用処置具
WO2019150627A1 (ja) 内視鏡
JP4546159B2 (ja) 内視鏡及び内視鏡処置システム
WO2017013908A1 (ja) 内視鏡
JP2006061176A (ja) 湾曲装置
JP6796228B2 (ja) 内視鏡の駆動力伝達機構、内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306