JP2005349090A - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 処置具2は、内視鏡1の処置具チャンネル5に挿通される可撓性の処置具挿入部21を有している。処置具挿入部21の先端には、生体に処置を行う先端処置部22が設けられている。処置具挿入部21は、先端処置部22側の短シース26を有し、短シース26の基端部には、係合部27を介して長尺シース28が接続されている。係合部27は、内視鏡1の処置具チャンネル5の先端に設けられた突部6aに係合するようになっている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、処置具を電動で自動的に挿抜する場合において、簡単な構成で、処置具が内視鏡の先端から必要以上に突出することを防止することである。
この内視鏡用処置具では、内視鏡に挿通させる際に、先端処置部を所定長だけ内視鏡から突出すると、突出量規制手段が機能して、挿入部の移動が停止させられる。その結果、先端処置部の突出量が規制される。
この内視鏡用処置具では、挿入部の移動に伴って、突出量規制手段の係合部がチャンネル内を移動し、突部に係合する。これにより、挿入部の移動が停止させられ、先端処置部の突出量が規制される。
この内視鏡用処置具は、操作伝達手段がシースの基端から突出しているので、この突出している部分のみを進退させると、先端処置部を駆動させて、生体に処置を行うことが可能になる。
この内視鏡用処置具では、操作伝達手段の基端部が固定部を介して巻取手段に接続されているので、固定部及び巻取手段はチャンネルに引き込まれることはないので、操作伝達手段の基端部が巻取手段から繰り出されると、操作伝達手段の移動が停止する。その結果、挿入部及び先端処置部の移動が停止する。
この内視鏡用処置具では、先端処置部を内視鏡の先端から所定長だけ突出させたときに、大径部が収容部の開口部の突部に係合し、操作伝達手段の移動が停止する。その結果、挿入部及び先端処置部の移動が停止する。
図1に第1の実施の形態における内視鏡処置システムの概略構成を示す。
図1に示すように、内視鏡処置システムは、内視鏡1に内視鏡用処置具(処置具)2を挿通させてなる。
内視鏡1は、施術者などの内視鏡操作者が操作する操作部3を有し、操作部3の先端には体腔内に挿入される可撓性の挿入部4が設けられている。挿入部4の先端には、不図示の撮像装置や照明用の光学系などが設けられると共に、処置具2を挿通させる処置具チャンネル5の先端開口6が形成されている。図2に示すように、先端開口6には、その開口径を減少させるように突部6aが環状に突出するように形成されている。処置具チャンネル5は、挿入部4の先端から操作部3の基端に至るまで、内視鏡1内を貫通しており、操作部3の基端側に処置具2を挿入する挿入口8が形成されている。そして、操作部3の基端には、処置具2の収容装置10が取り付けられている。
先端処置部22は、支持部材23を有し、支持部材23には一対の把持片24a,24bが軸25によって回動自在に支持されている。把持片24a,24bは、鰐歯が噛み合わされるように対向配置されており、その各々は不図示のリンク機構に接続されている。
処置具挿入部21は、処置具チャンネル5内に挿通されるもので、先端処置部22に接続される短シース26を有している。短シース26は、密巻きコイルからなり、その基端には係合部27が取り付けられている。係合部27は、突出量規制手段であって、硬質のリングからなり、その外径は短シース26よりも大きい。さらに具体的には、係合部27の外径は、処置具チャンネル5の先端開口6の径よりも大きく、処置具チャンネル5の内径よりも小さい。係合部27の長さは、処置具挿入部21の湾曲を妨げない程度であり、例えば、3mm〜5mmである。このような係合部27の先端面は、ロウ付けなどによって短シース26に固定され、基端面はロウ付けなどによって長尺シース28に固定されている。なお、係合部27の先端面から一対の把持片24a,24bの先端までの長さは、処置に適した十分な長さ、例えば、200mmに設定されている。長尺シース28は、可撓性を有する密巻きコイルからなり、短シース26と略同じ外径を有している。そして、短シース26内、係合部27内及び長尺シース28内には、操作ワイヤ29が進退自在に挿通されている。
操作管30を含む処置具挿入部21は、内視鏡1内の処置具チャンネル5を通り、第一駆動手段33及び第二駆動手段34を通った後に、内視鏡1の基端側の挿入口8から引き出され、収容装置10に巻き取られている。収容装置10は、カセット36にリール37が回転自在に支持されており、リール37の外周面で処置具挿入部21が巻き取られるようになっている。
第一駆動手段33は、内視鏡1の先端側に配置されたローラ支持部40を有している。ローラ支持部40内には、一対のローラ41,42が回転自在に支持されている。一対のローラ41,42は、その各々の外周面で処置具挿入部21を挟み込むように、処置具挿入部21に圧接している。各ローラ41,42の回転軸43,44は、ローラ支持部40に平行に支持されると共に、伝達機構45,46に接続されている。各伝達機構45,46は、ギヤなどから構成され、そのそれぞれがモータ47,48に接続されており、モータ47,48の回転を減速させつつ、回転軸43,44に伝達するようになっている。各モータ47,48及び各伝達機構45,46は、ローラ支持部40に固定されている。各モータ47,48からは、通電用の端子49,50が延設されている。この端子49,50は、その先端がローラ支持部40の外側に突出し、不図示の電源ケーブルによって制御部9(図1参照)に接続されている。
さらに、ローラ支持部40には、その略中央に処置具挿入部21を挿通させるためのスリット51が形成されている。スリット51は、ローラ支持部40の先端面から基端面まで延び、ローラ支持部40の一方の側面(図3において手前)側を開口させてある。さらに、スリット51の底部にあたる他方の側面(図3において奥側)は、先端面側から所定長だけ切り欠き52が形成されている。この所定長とは、ローラ支持部40の先端面からローラ41,42のスリット51に露出する部分までの距離を超える長さである。
ここで、先端処置部22が内視鏡1の先端開口6から所定長だけ突出したときには、処置具挿入部21の係合部27が処置具チャンネル5の先端開口6の突部6aに係合する。係合部27は、ストッパとして働き、処置具2はこれ以上内視鏡1の先端開口6から突出することができなくなる。なお、このとき、第一駆動手段33の一対のローラ41,42は、処置具挿入部21の長尺シース28に圧接し、第二駆動手段34の一対のローラ41a,42aは、処置具挿入部21の操作管30に圧接する。
処置具2を抜去するときには、第一の方向に配置されている各駆動手段33,34を同期して駆動させる。このときの各ローラ41,41a,42,42aの回転方向は、処置具2の挿通時とは逆方向である。そして、処置具2が抜去され、処置具挿入部21が収容装置10に収容されたら、各駆動手段33,34を停止させる。
図5に示すように、処置具60は、内視鏡1の基端部に取付可能な収容装置10を有している。収容装置10は、リール37を回転自在に支持するカセット36を有し、カセット36の先端には内視鏡1への取付部61が設けられている。この取付部61には、開口62が形成されており、ここから処置具挿入部21が内視鏡1の処置具チャンネル5に導かれる。
処置具60を挿通するときには、第1のモードを選択し、各駆動手段33,34を第一の方向に配置し、かつ同期して駆動させる。すると、リール37に巻き取られていた処置具挿入部21が順次繰り出され、取付部61から処置具チャンネル5に導かれる。そして、リール37に巻き回されていた処置具挿入部21がすべて繰り出されると、固定部63が処置具挿入部21に臨む位置に移動し、固定部63と、これに固定されている操作管30とが処置具チャンネル5の軸線上に略配置され、処置具挿入部21はこれ以上繰り出すことができなくなる。このとき、処置具60は、内視鏡1の先端から処置に適した長さ(例えば、約200mm)だけ突出する。
先端処置部22で処置を行う際には、第二駆動手段34のみを駆動させる。固定部63及びリール37が回転することで、操作管30が進退され、一対の把持片24a,24bが開閉する。
図6に示すように、処置具70は、収容部71を有し、収容部71は、長尺かつ可撓性のチューブ72を有する。チューブ72の内径は、処置具チャンネル5の径よりも大きく形成されており、チューブ72の基端部は、閉塞されている。さらに、チューブ72の先端部には、取付部73が設けられており、内視鏡1の基端部に取り付けられるようになっている。この取付部73には、処置具挿入部21が挿通される開口部74が形成されている。開口部74の開口径は、突出部75よりも縮径されている。具体的には、処置具挿入部21の外径よりは大きいが、処置具チャンネル5よりは小さい。
初期状態では、処置具挿入部21が主にチューブ72内に収容されており、操作管30の基端部側の係合部76は、チューブ72の基端部に位置する。
第1のモードで処置具70を挿通する際には、各駆動手段33,34を同期して駆動させる。処置具挿入部21が内視鏡1の先端に向かって送られると共に、係合部76がチューブ72内を取付部73に向かって移動させられる。そして、係合部76が取付部73に当接して係合したら、処置具挿入部21はそれ以上前進することができなくなって停止する。このとき、処置具70は、内視鏡1の先端から処置に適した長さだけ突出している。
例えば、処置具チャンネル5の拡幅部5aに、筒状のガイド部材を架け渡し、ガイド部材内に処置具挿入部21を進退自在に挿通させても良い。ガイド部材には、各ローラ41,41a,42,42aの配設位置に切り欠きを設け、各ローラ41,41a,42,42aが処置具挿入部21に直接に圧接できるようにする。このようにすると、処置具挿入部21と各駆動手段33,34との位置ずれを確実に防止することができる。
また、処置具2,60,70は、把持鉗子に限定されず、生検鉗子や、注射針、高周波ナイフなどの処置具であっても良い。例えば、引き込み式の把持鉗子であれば、先端処置部22を軸線回りに回転させるときに第一駆動手段33を停止させ、第二駆動手段34のみを駆動させても良い。
2,60,70 処置具(内視鏡用処置具)
5 処置具チャンネル
6a 突部
21 処置具挿入部
22 先端処置部
27 係合部(突出量規制手段)
28 長尺シース
29 操作ワイヤ(操作伝達手段)
30 操作管(操作伝達手段)
37 リール(巻取手段)
63 固定部(突出量規制手段)
71 収容部
74 開口部
75 突部(突出量規制手段)
76 係合部(大径部,突出量規制手段)
Claims (5)
- 内視鏡に設けられたチャンネルに挿通される可撓性のシースに、操作伝達手段を進退自在に挿通させた挿入部と、
前記操作伝達手段の先端部に接続され、前記内視鏡の先端から突出させて生体に処置を行う先端処置部と、
前記チャンネルを通り、前記内視鏡から突出させられる前記先端処置部の突出量を規制する突出量規制手段と、
を備えることを特徴とする内視鏡用処置具。 - 前記突出量規制手段は、前記内視鏡の前記チャンネルの先端側に設けられた突部に係合する係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
- 前記操作伝達手段の基端部は、前記シースの基端から突出していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
- 前記挿入部を巻き取る巻取手段を有し、前記突出量規制手段は、前記巻取手段に前記操作伝達手段の基端部を固定する固定部を有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具。
- 前記挿入部を収容可能で、前記内視鏡に着脱自在な収容部を有し、前記突出量規制手段は、前記操作伝達手段の基端部に設けられた大径部と、前記収容部の開口部に設けられ、前記大径部に係合可能な突部とを有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具。
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2004
- 2004-06-14 JP JP2004175510A patent/JP2005349090A/ja active Pending
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