JP2007246846A - ポリカーボネート樹脂離型フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 単層又は2層以上の積層体からなる離型フィルムであって、少なくとも1層のポリカーボネート樹脂層を含み、離型面を形成する離型層が離型剤の層、ポリカーボネート樹脂層、又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層であることを特徴とする離型フィルム、該離型フィルムを用いて得られる活性エネルギー線硬化フィルム、及びそれを用いた光ディスク。
【選択図】 なし
Description
材料としては、ポリエチレン、延伸ポリプロピレン、延伸ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムに、離型層及び必要に応じて他の機能が施された構成が多く提案されており、中でも延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、耐熱性や寸法安定性等に優れ、コーティングによる2次加工により容易に機能追加が可能で多岐にわたり利用されている。
しかし、離型延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、要求される機能が多岐にわたったり、平滑性や耐熱性等の面での高品位が要求される場合には、例えば表面粗度の低いグレードや厚さの大きいグレード等の低コストが期待される意図に反して高価な離型フィルムが使われざるを得ない状況となっている。特に、平滑性、耐熱性が厳密に要求される電気部品や光学部品の分野ではその傾向は顕著であり、それに加えて離型フィルムが付属している製品は、高品位低コストが要求され、安価に提供できて平滑性や耐熱性等の面での高品位を維持できる離型フィルムが求められていた。
50〜100μmの厚さの活性エネルギー線硬化性組成物の硬化フィルムを得る加工方法としてコーティング法、特にスピンコーター法の優位性が提案されているが、50〜100μmの厚肉の場合、これらの方法では厚さ精度が十分でなく、さらに使用される活性エネルギー線硬化性組成物の飛散等のロスが大きく実用的とは言い難い。
また、活性エネルギー線硬化性組成物を離型延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム等の工程用離型フィルム面に無溶剤にてコーティング加工して硬化後、剥離して光学的に歪みの小さいプラスチックフィルムを得る方法も提案されている(特許文献1)が、離型延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを利用しているために、コスト的に制限を受けていた。特に、この方法は、フィルム材料側のロスが小さい方式であるため、コスト面で有利な離型延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの代替品が望まれていた。
すなわち本発明は次の(1)〜(7)の態様を含むものである。
(1)単層又は2層以上の積層体からなる離型フィルムであって、少なくとも1層のポリカーボネート樹脂層を含み、離型面を形成する離型層が離型剤の層、ポリカーボネート樹脂層、又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層であることを特徴とする離型フィルム。
(2)前記離型剤が、シリコーン系離型剤、長鎖アルカン系離型剤、又はフッ素系離型剤から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(1)の離型フィルム。
(3)共押出法、押出ラミネート法、溶液コーティング法、又は無溶剤コーティング法で積層加工して得られたものであることを特徴とする前記(1)又は(2)の離型フィルム。
(4)前記ポリカーボネート樹脂層又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層が、未延伸層であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかの離型フィルム。
(5)前記ポリカーボネート樹脂層又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層が、熱溶融成形により軟化した状態で、冷却された平滑面に接触、加圧されて冷却平滑化されて形成されたものであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかの離型フィルム。
(7)前記(6)の活性エネルギー線硬化フィルムを、少なくとも一層積層して形成されてなることを特徴とする光ディスク。
また、本発明の離型フィルムを使用して活性エネルギー線硬化性組成物層を形成し、硬化させることにより、優れた特性(光学特性、表面平滑性等)を有する活性エネルギー線硬化フィルムを、1〜2000μm程度の厚さで、低コストで得ることができる。
さらに、本発明の光ディスクは、製造が容易で、厚さ精度に優れた被覆層が形成されており、優れた性能を有するものであり、特に100μm程度の極薄の被膜が形成された次世代型光ディスクのひとつであるいわゆるブルーレイディスクとして好適なものである。
本発明の離型フィルムにおけるポリカーボネート樹脂としては、耐熱性や寸法安定性に優れたアリール化合物やハロゲン、スルホキシド、多官能化合物などを含む樹脂が特に制限なく使用できる。
ポリカーボネート樹脂としては、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとをホスゲン法により反応させたり、ジヒドロキシジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸エステルとをエステル交換法で反応させたりして得られた重合体がある。具体的には、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート樹脂がある。
また、本発明の離型フィルムにおいては、特に離型層を形成するポリカーボネート樹脂は、必要とされる離型性に応じて離型剤を添加してもよいし、ポリカーボネート樹脂そのままでもよく、必要とされる離型性の程度によって適宜の態様で使用すればよい。
例えば、離型剤をポリカーボネート樹脂中に添加配合し、少なくとも片側表面になるように単層で成形したり、少なくとも片側表面にくるように共押出法など多層で成形したり、あるいはポリカーボネート樹脂フィルム成形後に、押出ラミネート法、溶液コーティング法、無溶剤コーティング法で離型剤の層を積層加工したりするなどで用いられ、このような態様も本発明の範囲内である。
なお、離型フィルムの耐熱性は、例えばガラス転移温度を指標にして比較できる。
また、離型剤としては他に滑剤、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、ワックス、シリコーンオイル、シラン(シランカップリング剤)、シリコーンレジン、アンモニウム塩、スルホニウム塩、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪族アミド、エチレンビス脂肪族アミド、長鎖アルキルアルコキシシラン、フッ化アルキルシラン等も使用できる。
一方、多層で離型剤層、離型剤を添加した層を形成するに当たっての離型層の厚さ関しても特に制約はなく、一般に処方されている範囲内で必要とされる離型性の程度に応じて設定すればよいが、概ね0.01〜10μmの範囲が好ましい。0.01μm未満では離型、剥離効果が不足し、10μmを超える場合には離型性付与効果が飽和して無駄なばかりかブリードアウトによるブロッキングや汚染などの弊害が生じるおそれがある。
また、表面に離型剤の層を形成させるベース樹脂として用いられる場合にもこの加工方法は有効であり、ポリカーボネート樹脂成形中に離型層が形成される側に加工される。
離型剤層の積層化の順序は、特に制約はないが、離型剤の金属板、金属ロール、金属ベルトなどへの移行、汚染やポリカーボネート樹脂への離型剤の溶解による表面平滑阻害などとの兼ね合いにより調整可能であり、成形法により自動的に決まる場合もある。
また、同じ趣旨で金属の代わりにセラミック(ガラス)又はセラミックを表面にコーティングしたセラミックライニング材を使用することもできる。セラミックとしては特に制約はないが、加工温度の低さや平滑仕上がりのための加工時の粘度の低さ、硬度や耐久性等から珪酸塩系の無機ガラスが好ましい。特に、ベルトの場合には曲率や強度の面でセラミック(ガラス)単体では破損する場合があるので、セラミックライニング材が好ましい。
金属板、金属ロール、金属ベルトなどの代わりに、金属がセラミック(ガラス)又はセラミックライニング材に置き換えられたものの平滑性は、その趣旨から離型フィルムを用いて成形する材料の表面平滑性への要求との兼ね合いで調整可能であるが、金属板、金属ロール、金属ベルトなどと同程度の、十点平均粗さRz0.5μm以下となるように決められることが望ましい。
ここで十点平均粗さRzは、JIS B0601に準じて接触式表面粗さ計にて測定したものである。
金属ベルトの場合は、押出機から供給された溶融ポリカーボネート樹脂フィルムを連続的に対向した該金属ベルト間に挿入して加圧しながら冷却し、冷却が完了後剥離して取り出し、金属ベルト表面の平滑性が転写されたポリカーボネート樹脂フィルムを得る方式があり、また金属ロールの場合は、押出機から供給された溶融ポリカーボネート樹脂フィルムを回転駆動し冷却制御した該金属ロール面上に密着させながら冷却し、冷却が完了後剥離して引き取り、金属ロール表面の平滑性が転写されたポリカーボネート樹脂フィルムを得る方式であって、いずれの場合も得られるポリカーボネート樹脂フィルムの延伸加工は不要である。
金属をセラミック(ガラス)もしくはセラミックを表面にコーティングしたセラミックライニング材に置き換えたものについても同様である。
前記フィルム材を形成する材料は、単独もしくは溶液、エマルジョン等の液状、加熱しての溶融状など低粘度で賦形された状態で離型フィルムと接触積層加工される。特に制限なく前述の離型層を加工する場合と同様な方法で実施でき、フィルム材形成材料についても、積層加工に適したものであれば特に制限なく使用できる。
すなわち、本発明の離型フィルムを使用することにより平滑性に優れた硬化フィルムを容易に製造することができ、また、高温での加工に耐えられるので、耐熱性に優れた硬化フィルムを容易に製造することができる。
活性エネルギー線硬化性組成物は、離型フィルムを用いて成形できる一つの材料であり、材質等の材料特性から特に平滑性、耐熱性が厳密に要求される電気部品や光学部品への用途に適した硬化フィルムを作製できる材料の一つである。
活性エネルギー線硬化性組成物としては、活性エネルギー線の照射により重合して硬化被膜を形成する常用のモノマーやオリゴマー、ポリマー等からなる周知の材料が特に制限なく使用できる。例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等のオリゴマーが用いられる。また、モノマーのいくつかを例示すると、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、イソアミルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、N−ビニルピロリドンなど、1個以上の炭素−炭素二重結合を有する単官能及び多官能のアクリルモノマー、メタクリルモノマー、ビニルモノマー類が挙げられる。
紫外線は。各種発光特性のものが特に制限なく利用でき、照射を離型フィルムを介するか否かの照射方向や離型フィルム及び活性エネルギー線硬化性組成物の層の厚さや硬化状況等に応じて調整ができ、また、エネルギーに関しても前記同様に調整でき、照度として概ね0.1〜5J/cm2である。さらに照射効率を向上するために、照射雰囲気を窒素等の不活性ガスとしたり、成形した組成物を加温しながら照射することも可能である。
(実施例1)
ジヒドロキシジアリール化合物としてビスフェノールAを使用したポリカーボネート樹脂を、押出機により口金温度280℃で厚さ100μmに押出し、引き続き溶融状態で150℃のSUS製の対向加圧する金属ベルト間に導入して加圧冷却し、排出部から引き取り両面が平滑化した未延伸のポリカーボネート樹脂フィルム単層からなる離型フィルムを得た。
得られた離型フィルムの平滑化面(離型面)に、ダイコーターよりウレタンアクリレート70質量部、トリプロピレングリコールジアクリレート20質量部、プロピレングリコール変性トリメチロールプロパントリアクリレート10質量部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン3質量部からなる活性エネルギー線硬化性組成物を厚さ70μmとなるように無溶剤コーティング加工した。次いで、紫外線を高圧水銀ランプで1J/cm2の照度で活性エネルギー線硬化性組成物の層側から照射して硬化させ、離型フィルムが積層した状態の活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、離型フィルムからの剥離性、平滑性、耐熱性、透明性、並びに離型フィルム及び活性エネルギー線硬化フィルムのコストに関して、以下に示す基準で評価を行った。結果は表1に示す通りであった。
離型フィルムが積層した状態から活性エネルギー線硬化フィルムを剥離したときの状況についての外観や剥離抵抗に応じて次のように判定した。
○:スムーズに剥離でき、活性エネルギー線硬化フィルムに変形や伸びは生じなかった。
△:剥離音が伴い剥離が重かったが、活性エネルギー線硬化フィルムに変形や伸びは生じなかった。
×:剥離抵抗が重く、活性エネルギー線硬化フィルムに変形や伸びが一部発生した。
得られた活性エネルギー線硬化フィルムの平滑性をJIS B0601に準じて接触式の表面粗さ計にて十点平均粗さRz1を測定し、光学用の平滑性に優れた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを離型フィルムに用いて作製した活性エネルギー線硬化フィルムについて測定したRz2との比(Rz1/Rz2)により次のように判定した。
○:Rz1/Rz2が2未満。
△:Rz1/Rz2が2以上5未満。
×:Rz1/Rz2が5以上。
得られた活性エネルギー線硬化フィルムを80℃、85%相対湿度下で500時間静置した後の反りと着色の状況に応じて次のように判定した。
○:初期反り角と、80℃、85%相対湿度下で500時間静置後の反り角との差が0.3°未満で、かつJIS K7105に準じた同黄色度の差(黄変度)が5未満。
△:初期反り角と、80℃、85%相対湿度下で500時間静置後の反り角との差が0.3°未満、或いはJIS K7105に準じた同黄色度の差(黄変度)が5未満。
×:初期反り角と、80℃、85%相対湿度下で500時間静置後の反り角との差が0.3°以上で、JIS K7105に準じた同黄色度の差(黄変度)が5以上。
得られた活性エネルギー線硬化フィルムについて、分光光度計を用い空気をリファレンスとした波長400nmの光線透過率を測定し次のように判定した。
○:88%以上。
△:85%以上。
×:85%未満。
当該離型フィルムを用いて活性エネルギー線硬化フィルムの作製に要した、離型フィルム及び活性エネルギー線硬化フィルムの材料のコストを、光学用の平滑性に優れた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを離型フィルムとして用いたときの同様のコストと比較し次の判定を行った。
○:2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを離型フィルムとして用いたときの80%未満。
×:2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを離型フィルムとして用いたときの80%以上。
両面が平滑化した未延伸のポリカーボネート樹脂フィルムを得た後に、片面にグラビアコーティングにより熱硬化型シリコーン系溶液型離型剤を溶液コーティングし、120℃で乾燥、硬化させて0.2μの離型層が積層された離型フィルムを得た。
この離型フィルムを実施例1のポリカーボネート樹脂フィルム単層からなる離型フィルムに代えて使用した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
ジヒドロキシジアリール化合物としてビスフェノールAを使用したポリカーボネート樹脂と、同ポリカーボネート樹脂100質量部にエチレンビスステアリン酸アミド5質量部を配合したポリカーボネート樹脂組成物とを、押出機により口金温度280℃にて厚さが各々90μmと10μmで計100μmになるように押出し、離型層が積層された離型フィルムを得た。
この離型フィルムを実施例1のポリカーボネート樹脂フィルム単層からなる離型フィルムに代えて使用した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
エチレンビスステアリン酸アミドを2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアクリレート15質量部とメチルメタクリレート75質量部と2−ヒドロキシルエチルメタアクリレート5質量部とを重合させて得られたフッ素樹脂化合物に代えた以外は、実施例3と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
実施例1の活性エネルギー線硬化性組成物に代えて、ポリウレタンアクリレート50質量部、エポキシアクリレート30質量部、アクリル酸ジシクロペンタンジメチル20質量部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン3重量部からなる活性エネルギー線硬化性組成物を用いた以外は、実施例2と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
実施例1におけるSUS製の対向加圧する金属ベルトに代えて、ガラスライニングした金属製の対向加圧するベルトを用いた以外は、実施例2と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
実施例1のポリカーボネート樹脂フィルム単層からなる離型フィルムに代えて、厚さ100μmの光学用の平滑性に優れた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを離型フィルムとして用いた以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
実施例1における両面が平滑化したポリカーボネート樹脂フィルムに代えて、ポリエーテルイミド樹脂を押出機により口金温度360℃にて厚さ100μmに押出し、引き続いて溶融状態で180℃のSUS製の対向加圧する金属ベルト間に導入して加圧冷却し排出部から引き取って得られた両面が平滑化したポリエーテルイミド樹脂フィルムを使用した以外は、実施例2と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。
この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
実施例1における両面が平滑化したポリカーボネート樹脂フィルムに代えて、ポリスチレン樹脂を押出機により口金温度250℃にて厚さ100μmに押出し、引き続いて溶融状態で70℃のSUS製の対向加圧する金属ベルト間に導入して加圧冷却し排出部から引き取って得られた両面が平滑化したポリスチレン樹脂フィルムを使用した以外は、実施例2と同様にして、活性エネルギー線硬化フィルムを得た。この活性エネルギー線硬化フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った結果は表1に示すとおりであった。
Claims (7)
- 単層又は2層以上の積層体からなる離型フィルムであって、少なくとも1層のポリカーボネート樹脂層を含み、離型面を形成する離型層が、離型剤の層、ポリカーボネート樹脂層、又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層であることを特徴とする離型フィルム。
- 前記離型剤が、シリコーン系離型剤、長鎖アルカン系離型剤、又はフッ素系離型剤から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の離型フィルム。
- 共押出法、押出ラミネート法、溶液コーティング法、又は無溶剤コーティング法で積層加工して得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の離型フィルム。
- 前記ポリカーボネート樹脂層又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層が、未延伸層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の離型フィルム。
- 前記ポリカーボネート樹脂層又は離型剤を添加したポリカーボネート樹脂層が、熱溶融成形により軟化した状態で、冷却された平滑面に接触、加圧されて冷却平滑化されて形成されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の離型フィルム。
- 活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物の積層体である活性エネルギー線硬化フィルムであって、請求項1〜5のいずれか1項に記載の離型フィルムを使用し、共押出法、押出ラミネート法、溶液コーティング法、又は無溶剤コーティング法で活性エネルギー線硬化性組成物を積層加工した後、活性エネルギー線により硬化させたものであることを特徴とする活性エネルギー線硬化フィルム。
- 請求項6に記載の活性エネルギー線硬化フィルムを、少なくとも一層積層して形成されてなることを特徴とする光ディスク。
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