JP2007232815A5 - - Google Patents

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画像形成装置
本発明は画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの電子写真画像形成方式を用いた従来の画像形成装置は、図8に示すように、回転するドラム状の感光体21に現像器22によって現像剤(トナー)Tを供給して画像を形成する。現像器22は、ハウジング23内に、その回転によりトナーTを運ぶ現像ローラ24が収容されている。また、ハウジング23には、トナーTが外部に漏出することを防止するために、感光体21に当接する感光体接触シール25と、感光体接触シール25の倒れや波打ちを防ぐ感光体接触シール補助部材26とが接着剤27により重ねて貼着されている。
さらに、図9に示すように、現像器22のハウジング23には、感光体21の端部に摺接する端部感光体摺接シール28と、端部感光体摺接シール28の背後から感光体21の端部に当接する端部弾性シール29とを有している。
現像器22の組立は、ハウジング23に、先ず、端部弾性シール29を貼着し、端部弾性シール29の端部に密着するように端部感光体摺動シール28を貼着する。そして、感光体接触シール補助部材26を端部が端部感光体摺動シール28の上に重なるように貼着し、感光体接触シール補助部材26の上に感光体接触シール25を重ねて貼着する。
さらに、図10に感光体接触シール25と端部感光体摺動シール28との重複部分での断面を示す。感光体接触シール25、感光体接触シール補助部材26、端部感光体摺接シール28および接着剤27の厚みは、それぞれの上端部(現像ローラ24の回転方向下流側)に隙間gを生じさせる。これらの隙間gには、トナーTが進入する。
感光体接触シール25、感光体接触シール補助部材26、端部感光体摺接シール28および接着剤27は、それぞれの上端だけでなく、それぞれの側端(現像ローラ24の回転軸方向両端)にも、同様の隙間gを形成する。このため、図11に破線の矢印で示すように、トナーTが、隙間gを通過して現像器22から感光体21の回転方向上流側の空間に漏出する。
感光体21の上流側に漏出したトナーTは、帯電器などの機能部品に付着すると、形成する画像の濃度ムラやキャリア付着などの原因になり、画像品質を低下させるという問題があった。
尚、上記構成における端部感光体摺動シール28に相当する部材は特許文献1に記載され、感光体接触シール25に相当する部材は特許文献2に記載されている。
特開昭58−182662号公報 特開昭64−584号公報
前記問題点に鑑みて、本発明は、現像器と感光体との間のシール能力の高い画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、回転するドラム型の感光体と、前記感光体に現像剤を供給する現像器とを有し、前記現像器は、前記現像剤を収容するハウジングと、前記ハウジングに固定され、前記感光体の現像領域の回転方向上流側において、前記感光体に当接して前記ハウジングと前記感光体との隙間を封止する帯状の感光体接触シールと、前記感光体接触シールと前記ハウジングとの間に介在して前記感光体接触シールを支える帯状の感光体接触シール補助部、および、前記感光体接触シール補助部の両端から前記感光体の回転方向下流側に延伸して前記現像領域の両側外部において前記感光体に当接する端部感光体摺動シール部からなるシール兼補助部材と、前記ハウジングに固定され、前記感光体の前記現像領域の両側外部において、前記感光体に当接する端部弾性シールとを備えるものとする。
この構成によれば、感光体の現像領域上流側に当接する感光体接触シールを支える感光体接触シール補助部材と、感光体の現像領域外側に当接する端部感光体摺動シール部とを一体に形成したので、感光体接触シール補助部と端部感光体摺動シール部との間に隙間ができない。このため、トナーが漏出する経路が少なく、現像器と感光体との間のシール能力の高い。
また、本発明の画像形成装置において、前記端部弾性シールは、前記感光体接触シールおよび前記シール兼補助部材と部分的に重なり合い、前記端部弾性シールの外側の端部は、前記感光体接触シールおよび前記シール兼補助部材の端部より外側に配置されもよい。
この構成によれば、感光体接触シールおよびシール兼補助部材の両側端を端部弾性シールが封止するので、現像剤が漏出し難い。
また、本発明の画像形成装置において、前記感光体接触シールの両側端は、前記シール兼補助部材の両端部に一致、または、前記シール兼補助部材の両端部より外側に位置してもよい。
この構成によれば、感光体接触シールとシール兼補助部材との間に隙間が生じないので現像剤が漏出し難い。
以上のように、本発明によれば、感光体接触シール補助部材と端部感光体摺動シール部とを一体に形成したので、感光体接触シール補助部と端部感光体摺動シール部との間に隙間ができず、現像剤が漏出し難い。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態の画像形成装置の現像器1を示す。現像器1は、ハウジング2の内部に現像剤であるトナーTを収容しており、ハウジング2の開口から現像ローラ3が露出している。現像ローラ3は、図2に示すように、矢印A方向に回転するドラム状の感光体4に対向し、矢印B方向に回転することでトナーTを外周面で搬送して感光体4に供給しすることで、感光体4上に画像を現像する。
また、現像器1は、トナーTが感光体4の回転方向上流側に漏出することを防止するために、ハウジング2上に帯状の感光体接触シール5が貼着されている。感光体接触シール5は、上端が感光体4の現像領域(画像が現像される領域)上流側に当接するため、感光体4を損傷しないように、例えば厚み75〜200μmのポリウレタンシートのような、柔軟な材料からなる。
また、現像器1は、ハウジング2と感光体接触シール5との間に介在する帯状の感光体接触シール補助部6と、感光体接触シール補助部6の両端から感光体4の回転方向(図2の矢印A方向)下流側に延伸する端部感光体摺動シール部7とからなるシール兼補助部材8を有する。感光体接触シール5とシール兼補助部材8とはハウジング2上に、接着剤9で重ね合わせるようにして貼着されている。図1には、現像器1の片側の端部のみを示すが、現像器1は左右対称であり、シール兼補助部材8は凹の字型に形成されている。
シール兼補助部材8は、感光体接触シール補助部6が感光体接触シール5を裏側から支えて感光体接触シール5の波うちや倒れを防止できるように、コシのある材料、例えば厚み75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シートで形成される。
また、図3に示すように、現像ローラ3の側方のハウジング2には、端部弾性シール10が貼着されており、現像領域の両側外部においてハウジング2と感光体4との隙間を封止している。端部弾性シール10は、感光体4の形状に合わせて変形できるように、例えばポリウレタンフォームのような弾性発泡材料からなる。
端部弾性シール10は、シール兼補助部材8および感光体接触シール5の両者と重なり合うが、端部弾性シール10の外側端部が、シール兼補助部材8および感光体接触シール5の端部よりも外側に配置されている。
図4に、現像器1を分解した状態を示し、その組立手順について説明する。
先ず、ハウジング2の両側部に端部弾性シール10を貼着する。続いて、ハウジング2の上流側の面にシール兼補助部材8を接着剤9で貼着する。このとき、端部感光体摺動シール部7が端部弾性シール10の端面に密接して、隙間ができないようにする必要がある。また、感光体接触シール補助部6は上端がハウジング2より突出するように、下側だけハウジング2に対して貼着される。さらに、シール兼補助部材8の上に、感光体接触シール5を接着剤9で重ねて貼着する。このとき、感光体接触シール5の上端が感光体接触シール補助部6よりも上方に突出し、感光体接触シール5の変形を妨げないように、感光体接触シール補助部6の上部には接着剤9を塗布しない。
これより、本実施形態の作用について説明する。
感光体接触シール5は、現像領域上流側において、ハウジング2と感光体4との隙間を封止し、端部弾性シール10は、現像領域両側外部においてハウジング2と感光体4との隙間を封止する。端部感光体摺動シール部7は、現像領域両側外部にトナーTが付着しないように感光体4を覆う。
図2および図3に示すように、感光体接触シール5と感光体接触シール補助部6との間には、接着剤9の厚みによって、隙間g1が形成される。また、図3に示すように、感光体接触シール5の先端部において、端部感光体摺動シール部7と感光体4との間には、感光体接触シール5の厚みによって隙間g2が形成される。同様に、感光体接触シール5の両端においても、シール兼補助部材8と感光体4との間に、感光体4の回転方向に延伸する隙間が形成される。
しかしながら、本実施形態では、感光体接触シール補助部6と端部感光体摺動シール部7とを一体に構成したシール兼補助部材8を用いているため、感光体接触シール補助部6の厚みによって端部感光体摺動シール部7に隙間を形成しない。よって、本実施形態の画像形成装置では、トナーTは、現像器1から感光体4の上流側に漏出し難い。図5に破線矢印で示すように、トナーTは、隙間g1および隙間g2に進入して、僅かながら感光体4の上流側に漏出可能であるが、図11に示す従来の構成に比べて、その漏出量が僅かである。
続いて、図6に、本発明の第2実施形態の画像形成装置の現像器1’を示す。本実施形態の説明において、前記第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の感光体接触シール5’は、シール兼補助部材8と同じ長さを有し、両端部の位置がシール兼補助部材8の端部に一致している。このため、感光体接触シール5’およびシール兼補助部材8の端部は、変形性に富む端部弾性シール10によって覆われ、隙間を形成しない。このため、トナーTは、図7に示すように、隙間g1,g2から側方に漏出することがあっても、端部弾性シール10によって感光体4に圧接されるので、感光体4の回転に従って下流側に移動し、上流側には漏出しない。
本実施形態において、感光体接触シール5’は、シール兼補助部材8と同じ長さであるが、シール兼補助部材8より長く形成してその両端をシール兼補助部材8の外側に配置しても、感光体接触シール5’およびシール兼補助部材8の端部が端部弾性シール10によって覆われ、トナーTを感光体4の上流側に漏出させない。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の現像器の部分斜視図。 図1の画像形成装置の現像器中央での部分断面図。 図1の画像形成装置の現像器中端部での部分断面図。 図1の現像器の分解斜視図。 図1の画像形成装置におけるトナーの漏出経路を示す概略図。 本発明の第2実施形態の画像形成装置の現像器の部分斜視図。 図6の画像形成装置におけるトナーの漏出経路を示す概略図。 従来の画像形成装置の部分断面図。 の画像形成装置の現像器の部分斜視図。 の画像形成装置の異なる位置での断面図。 の画像形成装置におけるトナーの漏出経路を示す概略図。
1,1’ 現像器
2 ハウジング
3 現像ローラ
4 感光体
5,5’ 感光体接触シール
6 感光体接触シール補助部
7 端部感光体摺動シール部
8 シール兼補助部材
9 接着剤
10 端部弾性シール
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