JP5136462B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,現像装置からのトナーの飛散を防止する部材を有する現像装置および画像形成装置に関する。さらに詳細には,現像装置の交換時等において感光体表面を傷つけるおそれの少ないトナーの飛散防止部材を有する現像装置および画像形成装置に関するものである。
現像装置においては,現像ローラなどの現像部材を感光体に近接して配置するために,現像部材の一部を露出させる開口部が設けられているのが一般的である。そして,開口部の長手方向の両端部分周辺には,その両端部分を覆うシール部材が設けられていることが多い。その開口部の両端部分から現像装置の外部にトナーが漏れ出ることを防止するためである。このように漏れ出たトナーは,画像形成装置の内部に飛散することとなるからである。
このシール部材の形状は,長方形に近いものであることが多い。そしてシール部材の幅方向の端部または長手方向の端部は感光体の表面に接触することがある。現像装置が感光体に非常に近接して設置されているためである。このシール部材の端部との接触により,感光体の表面が傷ついてしまうことがある。これは,その後に形成される画像の品質が低下する原因となる。また,現像残トナーの回収に支障をきたし,トナーが感光体に融着するフィルミングの原因ともなる。この感光体の表面の損傷を防止するため,種々の対策が講じられている。
例えば,特許文献1では,シール部材の形状を工夫している。特許文献1では,シール部材の幅方向の端部であって現像ローラの中央側の端部の形状を,「現像ローラの軸に対して傾斜している」形状としている(特許文献1の図4参照)。これにより,画像形成装置の使用時にシール部材が感光体と接触しても,感光体の表面にかかるストレスは分散され,感光体の表面を傷つけるおそれが少なくなるとしている。
特開2001−249539号公報
ところで,画像形成装置においては,現像装置のトナーが消費された場合に,その現像装置のみを交換することが多い。感光体と現像装置とで耐久寿命が異なっており,別々に交換するためである。この現像装置の交換の際,すなわち着脱時には,シール部材が浮き上がり,その長手方向の端部が感光体の表面と接触することがある。これにより,感光体の表面が傷つくこととなるのである。
特許文献1では,シール部材の形状を「現像ローラの軸に対して傾斜している」形状としている。それだけでは,現像装置の交換時にシール部材の長手方向の端部が感光体の表面にひっかかるおそれがある。これにより感光体の表面に傷がつくと,感光体ユニットの寿命を縮める原因となる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,現像装置の交換時等において,現像装置のシール部材の長手方向の端部が感光体の表面を傷つけるおそれの少ない現像装置および画像形成装置を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の現像装置は,像担持体へ現像剤を付与する現像部材と,現像剤を収容し,現像部材の一部を露出させる開口部が形成された現像装置ケースと,開口部の長手方向端部からの現像剤の漏れを防止する可撓性のシール部材とを有する現像装置において,現像装置ケースの一部の箇所には,切り欠きが形成されており,シール部材は,像担持体の回転方向の上流側の端部が現像装置ケースの一部の箇所に固定されており,像担持体の回転方向の下流側の端部が切り欠きに挿入されているものである。かかる現像装置は,その交換時に像担持体の表面を傷つけるおそれが少ない。
上記に記載の現像装置において,シール部材における像担持体の回転方向の下流側の端部が切り欠きから離脱しないようにシール部材の下流側の端部を支持する支持体を有しているとよい。現像装置の交換時に像担持体の表面を傷つけるおそれを,より少なくすることができるからである。
また,本発明の画像形成装置は,像担持体と,像担持体へ現像剤を付与する現像部材と,現像剤を収容し,現像部材の一部を露出させる開口部が形成された現像装置ケースと,開口部の長手方向端部からの現像剤の漏れを防止する可撓性のシール部材とを有する画像形成装置において,現像装置ケースの一部の箇所には,切り欠きが形成されており,シール部材は,像担持体の回転方向の上流側の端部が現像装置ケースの一部の箇所に固定されており,像担持体の回転方向の下流側の端部が切り欠きに挿入されているものである。かかる画像形成装置は,その交換時に像担持体の表面を傷つけるおそれが少ない。
本発明によれば,現像装置の交換時等において,現像装置のシール部材の長手方向の端部が感光体の表面を傷つけるおそれの少ない現像装置および画像形成装置が提供されている。
本発明に係る画像形成装置を説明するための概略構成図である。 本発明に係る画像形成部を説明するための概略構成図である。 本発明の現像ユニットを説明するための斜視図(その1)である。 本発明の現像ユニットを説明するための斜視図(その2)である。 本発明の現像ユニットを説明するための投影図である。 本発明の現像ユニットを説明するための斜視図(その3)である。 本発明の現像ユニットの交換時を説明するための投影図である。 本発明に係るシートの別の例を示す図(その1)である。 本発明に係るシートの別の例を示す図(その2)である。 本発明に係るシートの別の例を示す図(その3)である。 本発明に係る切り欠きを示す図(その1)である。 本発明に係る切り欠きを示す図(その2)である。 本発明に係る切り欠きを示す図(その3)である。 本発明の現像ユニットの別の例を説明するための斜視図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,現像装置および画像形成装置について,本発明を具体化したものである。
1.画像形成装置
本形態の画像形成装置100は,図1にその概略構成を示すように,中間転写ベルト101を有する,いわゆるタンデム方式のカラーコピー機である。中間転写ベルト101は,無端状ベルト部材であり,その図中両端部がローラ102,103によって支持され,図中矢印Aの向きに回転するようになっている。中間転写ベルト101の図中下部に沿って,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kが配置されている。
各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kはいずれも同様の構成である。それぞれ,感光体ユニット20と,露光装置30と,現像ユニット10とを有している。感光体ユニット20は,静電潜像を担持する感光体ドラム21を有している。露光装置30は,感光体ドラム21に静電潜像を描きこむためのものである。現像ユニット10は,感光体ドラム21の静電潜像にトナーを付与して現像するためのものである。なお,ここで付与するトナーは磁性二成分のものである。また,中間転写ベルト101を挟んで感光体ドラム21に対向する位置に,1次転写装置111が配置されている。図1中では画像形成部1Yによって代表してこれらの各装置の符号を示している。
図1中で下方に配置されているのは,用紙Pを収容する給紙装置112である。給紙装置112の上部には,用紙Pを送り出す給紙ローラ113が設けられている。用紙Pは,給紙装置112から用紙搬送経路114に沿って上方へ送られる。用紙搬送経路114を挟んで,ローラ103と対面する位置に,2次転写装置115が配置されている。さらにその下流側(図中上方)には,定着装置130が配置されている。定着装置130は,加圧ローラ131,加熱ローラ132のローラ対を有している。
定着装置130より用紙搬送経路114のさらに下流側には,排紙ローラ116および排紙トレイ117が配置されている。排紙ローラ116のさらに上方には,折り返し用ローラ119および折り返し用トレイ120が配置されている。そして,折り返し用ローラ119は,用紙搬送経路114の他に用紙搬送経路118ともつながっている。用紙搬送経路118は,両面印刷を行う場合に用いられる搬送経路である。
次に,本形態の画像形成装置100の基本的な動作を簡単に説明する。この画像形成装置100は,画像形成の指示を受けると,その画像信号から各色の画像データを生成する。生成された各色の画像データは,対応する画像形成部1Y,1M,1C,1Kにそれぞれ送出される。各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kは,画像データに基づいて,静電潜像を形成する。さらに,形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。
形成されたトナー像は,順次,1次転写装置111によって中間転写ベルト101に転写され,重ね合わせられる。中間転写ベルト101に重ね合わせられたトナー像は,2次転写装置115によって用紙Pの第1面に転写される。トナー像を担持した用紙Pは,さらに搬送されて定着装置130に至り,定着装置130によって加熱されるとともに加圧される。これによりトナー像が用紙Pに定着される。トナー像が定着された用紙Pは,排紙ローラ116によって排紙トレイ117に排出される。以上が,画像形成装置100の基本的な動作である。
2.画像形成部
画像形成部1Y,1M,1C,1Kはいずれも同様の構成である。よって,以下色による区別をせずに画像形成部1として説明する。本形態の画像形成部1は,図2に示すように,感光体ユニット20と,露光装置30と,現像ユニット10とを有している。露光装置30は,前述したように感光体ドラム21の表面に静電潜像を描きこむためのものである。感光体ユニット20と,現像ユニット10とは,それぞれ別々に交換可能なものである。
感光体ユニット20は,感光体ドラム21と,帯電装置22と,クリーナ23と,廃トナー搬送ローラ24とを有している。感光体ドラム21は,トナー像を担持するための像担持体である。帯電装置22は,感光体ドラム21を一様に帯電させるためのものである。クリーナ23は,感光体ドラム21から現像残トナーを回収するためのものである。廃トナー搬送ローラ24は,回収したトナーを搬送するためのものである。
現像ユニット10は,現像ローラ11と,搬送ローラ12,13と,規制ブレード14と,シート50とを有する現像装置である。現像ローラ11は,トナーを感光体ドラム21の静電潜像に付与するための現像部材である。搬送ローラ12,13は,現像装置内のトナーを攪拌し,現像ローラ11にトナーを供給するためのものである。規制ブレード14は,現像ローラ11が感光体ドラム21の静電潜像に付与するトナーの量を規制するための部材である。シート50は,後に詳しく述べるように,現像ユニット10からのトナーの漏れを防止するためのシール部材である。
ここで,画像形成部1の基本的動作について簡単に説明する。感光体ドラム21は,図2中の矢印Bの向きに回転する。そしてその回転に伴って,以下に示す処理を施される。まず,帯電装置22が,感光体ドラム21の表面を一様に帯電させる。その下流では,露光装置30が,感光体ドラム21の表面に静電潜像を描きこむ。さらにその下流では,図2中の矢印Cの向きに回転する現像ローラ11が,感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像にトナーを付与する。これにより,感光体ドラム21の表面にトナー像が形成される。このトナー像は,図1の1次転写装置111によって転写ベルト101に転写されることとなる。
3.現像装置
ここで,本形態の現像ユニット10について図3〜図7により説明する。図3に,現像ユニット10の斜視図を示す。現像ユニット10には,現像ローラ11の一部が現像ユニット10の容器から露出するように,ケース19に開口部15が設けられている。現像ユニット10と感光体ドラム21とが近接するように配置するためである。その開口部15の長手方向の両端の箇所には,それぞれウレタンフォーム17と,シート50とが設けられている。開口部15の長手方向端部からトナーが漏れるのを防止するためである。ウレタンフォーム17及びシート50が設けられている箇所は,感光体ドラム21の非画像領域と対面する箇所である。非画像領域とは,静電潜像を形成されることのない領域である。また,シート50の箇所には,現像ユニット10のケース19にスリット16が形成されている。
シート50は,現像ユニット10からのトナーの漏れを防止するためのものである。シート50の材質は,例えばポリエステルである。その他,可撓性のものであり,摩擦により感光体ドラム21を傷つけないものであれば別のものでも構わない。また,感光体ドラム21との間で摩擦が発生するため,滑りがよく,耐摩耗性に優れる材質であるとよい。シート50は,ポリエステルフィルムを長方形の形状にカットすることにより作成されるものである。
スリット16は,後述するように,シート50における固定された端部の反対側の端部を挿入するためのものである。ここでいうスリット16とは,シート50の長手方向の移動を妨げず,シート50の厚さ方向の移動範囲の両端を定めるための隙間状の形状のことをいう。ウレタンフォーム17は,シート50と現像ユニット10のケース19との間に位置する緩衝材である。そしてウレタンフォーム17は,現像ユニット10のケース19に固定されている。
図4は,画像形成装置100に装着する前の現像ユニット10のシート50の周辺を拡大した図である。図4中の矢印Eは,感光体ドラム21の回転方向を示している。シート50は,その腰の強さのために装着前の状態では平面状である。また,図4には,シート上流端部51とシート下流端部52とシート中央部分53とが示されている。シート上流端部51は,感光体ドラム21の回転方向の上流側に位置するシート50の長手方向の端部である。シート上流端部51は,ウレタンフォーム17に固定されている。つまり,シート上流端部51は,現像ユニット10のケース19に固定された固定端である。
シート下流端部52は,感光体ドラム21の回転方向の下流側に位置するシート50の長手方向の端部である。シート下流端部52は,現像ユニット10のスリット16に挿入されている。シート下流端部52は,スリット16の隙間の範囲内で自由に動くことができるようになっている。このため,シート下流端部52がスリット16の隙間の中で動ける範囲内で,シート50は変形することができる。つまりシート50は,シート上流端部51で現像ユニット10のケース19に固定されており,シート下流端部52でスリット16に収められている。なお,シート中央部分53は,シート50におけるシート上流端部51とシート下流端部52との間の部分である。
A.画像形成装置への装着動作時
続いて,現像ユニット10の装着時について説明する。図5は,現像ユニット10を図3の矢印Dの方向からみた投影図である。なお,参考のために感光体ドラム21を破線で示している。図中の矢印Fは,感光体ドラム21が回転した場合の回転方向を示している。図中の矢印Gは,現像ローラ11が回転した場合の回転方向を示している。図5に示すように,装着時には,現像ローラ11は,感光体ドラム21に近接して配置されている。そして,感光体ドラム21は,シート50に圧接されている。そのため,シート50は感光体ドラム21の表面の形状にならって円弧状に変形している。
このとき,図5に示すように,シート中央部分53は,感光体ドラム21に接触している。しかし,シート上流端部51は感光体ドラム21に接触していない。接触するおそれのない位置にシート上流端部51が固定されているからである。また,シート下流端部52も感光体ドラム52に接触していない。シート下流端部52がスリット16に挿入されたままの状態であるからである。
画像形成装置100に装着した後の現像装置10を,図4と同じ角度からみた斜視図を図6に示す。図6では,シート50の様子を示すために,感光体ドラム21を省略している。図6中の矢印Hは,感光体ドラム21が回転した場合の回転方向を示す矢印である。図6において,シート50は,感光体ドラム21の表面の形状にならって,撓んでいる。その結果,シート50の長手方向が円弧を描く形状に変形している。そしてその形状は,ウレタンフォーム17の外面の形状とほぼ同じである。
B.画像形成時
続いて,現像ユニット10の画像形成時について説明する。図5に示すように,シート50は,画像形成時においても,現像ローラ11は,感光体ドラム21に近接して配置されている。そして,感光体ドラム21は,シート50に圧接されている。そのため,シート50は感光体ドラム21の表面の形状にならって円弧状に変形している。
画像形成時において,装着時と比較して異なる点は,感光体ドラム21が,図5中の矢印Fの向きに回転するとともに,現像ローラ11が,図5中の矢印Gの向きに回転することである。このため,シート中央部分53は,矢印Fの向きに回転する感光体ドラム21と接触し,擦れている。しかし,シート上流端部51は感光体ドラム21に接触していない。接触するおそれのない位置にシート上流端部51が固定されているからである。また,シート下流端部52も感光体ドラム21に接触していない。シート下流端部52がスリット16に挿入されたままの状態であるからである。このときシート下流端部52は,スリット16の隙間の範囲内で動くことができる。そしてシート中央部分53は,感光体ドラム21とウレタンフォーム17との隙間の範囲内で動くことができる。
C.交換時
続いて,現像ユニット10の交換時について説明する。現像ユニット10の交換時には,図7に示すように,図中の矢印Iの向きに現像ユニット10を感光体ドラム21から遠ざかる向きに退避させる。現像ローラ11が感光体ドラム21と接触することのないようにするためである。この現像ユニット10の退避により,シート50は,感光体ドラム21から離脱する。これにより,シート50は感光体ドラム21と接触しないようになるため,元のまっすぐな形状となる。この際,シート上流端部51はウレタンフォーム17に固定されており,シート下流端部52はスリット16に挿入されている。よって,シート50のいずれの端部も感光体ドラム21に接触することがない。
この後,例えば図3中の矢印Jの向きに現像ユニット10を引き抜くことにより,現像ユニット10を画像形成装置100から取り出すことができる。新たな現像ユニット10を画像形成装置100に取り付ける場合には,これと逆の操作を行えばよい。これにより,シート上流端部51およびシート下流端部52が,感光体ドラム21の表面と接触することなく,現像ユニット10の交換がなされる。取り出す場合と逆の順序で操作しているだけであるからである。なお,感光体ユニット20を交換する際にも,現像ユニット10を同様に退避させた上で感光体ユニット20を交換するため,感光体ドラム21がシート上流端部51およびシート下流端部52に接触することはない。
4.従来との比較
比較のために,スリット16がない場合について説明する。スリット16がなかったとした場合には,シート下流端部52は完全な自由端となる。ケース19の上に覆いかぶさるだけだからである。このため,現像ユニット10の着脱時に,シート下流端部52が感光体ドラム21の表面に接触してしまうことがある。シート50は,ある程度腰のある素材でできているため,この接触により感光体ドラム21の表面を傷つけてしまうおそれがある。
また,シート下流端部52が直接感光体ドラム21に接触しなかったとしても,シート50がめくれたりすることがある。これにより,シート50が変形してしまうことがある。この変形により,シート50のいずれかの端部が感光体ドラム21に接触し,感光体ドラム21の表面を傷つけてしまう原因となる。
5.変形例
本形態では,シート50として長方形のものを用いた。この場合,シート下流端部52がスリット16から抜けてしまうことがある。よって,シート下流端部52の形状を,スリット16から抜けることのないように,シート下流端部52の一部がスリット16の枠外の箇所に引っかかるような形状としてもよい。シート150は,図8に示すように,シート下流端部152に返し153のついた形状としたものである。スリット16の幅は,返し153の幅よりやや狭くなっている。シート150は,可撓性のものであるため,スリット16への挿入は容易である。そして,返し153があるために,シート下流端部152がスリット16からはずれてしまうおそれがない。よって,感光体ドラム21を傷つけるおそれがより少ないものとなっている。また,図9に示すような形状であってもよい。
また,図10に示すように,開口部15の両端に位置するシートをつないだ形状であってもよい。この場合,シート250のシート上流端部251は2箇所あるが,シート下流端部252はひとつながりの箇所となる。
また,本形態では,図11に示すようにシート下流端部52をスリット16に挿入した。しかし,図12に示すようにシート下流端部52を切り欠き61に挿入することとしてもよい。切り欠き61の隙間の範囲内でシート下流端部52が動けることに変わりないからである。ここでいう切り欠きとは,シート50の長手方向の移動を妨げず,シート50の厚さ方向の移動範囲の両端を定めるための隙間状の形状のことをいう。本発明にいうスリットとは,切り欠きに含まれるものとする。なお,切り欠きの形状は,図13の切り欠き62のような形状であってもよい。
また本形態では,シート下流端部52を,スリット16に挿入されている点以外は自由に動けることとした。しかし,図14に示すようにシート下流端部352をばね18で引っ張ることにより,スリット16からの離脱を防止することとしてもよい。また,ばねに限らず,シート下流端部52がスリット16から離脱することを防止する支持体であれば他のものでも構わない。
6.まとめ
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る現像ユニット10は,開口部15の両端部のシート50のシート上流端部51を固定し,シート下流端部52をスリット16に挿入した。このため,現像ユニット10の交換時において,シート下流端部52が感光体ドラム21に接触しないようになった。これにより,感光体ドラム21を傷つけるおそれの少ない現像装置および画像形成装置が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,トナーは非磁性一成分のものであってもよい。すなわち,現像剤の種類によらないのである。現像部材は,現像ローラに限らない。また,スリットおよび切り欠きは,ケース19以外の現像ユニットの一部に形成されていてもよい。また,画像形成装置100は,カラーコピー機に限らない。すなわち,カラーに限らない。またコピー機に限らない。プリンタ,FAX,その他の画像を形成する装置に適用することができる。
1Y,1M,1C,1K…画像形成部
10…現像ユニット
11…現像ローラ
12,13…搬送ローラ
14…規制ブレード
15…開口部
16…スリット
17…ウレタンフォーム
18…ばね
19…ケース
20…感光体ユニット
21…感光体ドラム
22…帯電装置
23…クリーナ
24…廃トナー搬送ローラ
30…露光装置
50,150,250,350…シート
51,151,251,351…シート上流端部
52,152,252,352…シート下流端部
53,153,253,353…シート中央部分
61,62…切り欠き
100…画像形成装置

Claims (3)

  1. 像担持体へ現像剤を付与する現像部材と,
    現像剤を収容し,前記現像部材の一部を露出させる開口部が形成された現像装置ケースと,
    前記開口部の長手方向端部からの現像剤の漏れを防止する可撓性のシール部材とを有する現像装置において,
    前記現像装置ケースの一部の箇所には,切り欠きが形成されており,
    前記シール部材は,
    前記像担持体の回転方向の上流側の端部が前記現像装置ケースの一部の箇所に固定されており,
    前記像担持体の回転方向の下流側の端部が前記切り欠きに挿入されていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において,
    前記シール部材における前記像担持体の回転方向の下流側の端部が前記切り欠きから離脱しないように前記シール部材の前記下流側の端部を支持する支持体を有していることを特徴とする現像装置。
  3. 像担持体と,
    前記像担持体へ現像剤を付与する現像部材と,
    現像剤を収容し,前記現像部材の一部を露出させる開口部が形成された現像装置ケースと,
    前記開口部の長手方向端部からの現像剤の漏れを防止する可撓性のシール部材とを有する画像形成装置において,
    前記現像装置ケースの一部の箇所には,切り欠きが形成されており,
    前記シール部材は,
    前記像担持体の回転方向の上流側の端部が前記現像装置ケースの一部の箇所に固定されており,
    前記像担持体の回転方向の下流側の端部が前記切り欠きに挿入されていることを特徴とする画像形成装置。
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