JP3256080B2 - 粉体収容装置 - Google Patents

粉体収容装置

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JP3256080B2
JP3256080B2 JP11855494A JP11855494A JP3256080B2 JP 3256080 B2 JP3256080 B2 JP 3256080B2 JP 11855494 A JP11855494 A JP 11855494A JP 11855494 A JP11855494 A JP 11855494A JP 3256080 B2 JP3256080 B2 JP 3256080B2
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俊司 尾登
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体が収容される粉体
収容装置に関し、より詳細には複写機やファクシミリ、
プリンタ等の現像剤を収容する粉体容器を備えた画像形
成装置に最適な粉体収容装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、略平行に配置されている回転可
能なローラー対が、粉体を収容する粉体容器の一部を構
成している粉体収容装置は図17、図18に示すような
ものが知られている。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
粉体収容装置の一例について説明する。
【0004】中実形状の略平行に接触して配置されてい
る2本のローラーよりなるローラー対101が矢印方向
に回転可能に設けられ、このローラー対101の上に粉
体容器102が、これの周壁とローラー対101の表面
との間に所定の空隙を有して配され、これら双方によっ
て粉体収容部を構成している。
【0005】粉体容器102の周壁は、ローラー対10
1の両端周辺部に対応する位置にローラー対101表面
に対し所定の空隙を有してローラー対101の中心軸に
対し略直角に配置されている左右側板102aと、ロー
ラー対101の中心軸に対し略平行に配置されている前
後側板102bを有している。粉体容器102の内部に
は粉体が充填され、容器カバー103により密封されて
いる。
【0006】ローラー対101と、これに臨む左右側板
102aの端面部102cとの空隙には、テフロン系フ
ェルト等の潤滑性の良いサイドシール部材106がロー
ラー対101の表面外周に所定の圧力で摺接可能に配設
されており、左右側板102aとローラー対101の端
部周辺との間から粉体が漏出するのを防止している。ま
たローラー対101の中心軸に平行に位置する前後側板
102bの端面部102dと、ローラー対101との空
隙には、厚さ0.05mmから0.2mm程度のPET
シート、ウレタンシート等の薄膜シート部材107が、
所定の圧力をもってローラー対101に接触して配設さ
れており、前後側板102bとローラー対101の表面
との間から粉体が漏出するのを防止している。
【0007】本例では、粉体収容装置を例にしたが、粉
体が現像剤、ローラー対101が感光体と現像ローラ
ー、粉体容器102が現像剤を収容する現像剤収容容器
で各々構成されている画像形成装置に使用される粉体収
容装置であっても良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、前後側板102bとローラー対101の
空隙は薄膜シート部材107によって確実に封止される
が、左右側板102aとローラー対101の相互の接触
部つまりニップ部近傍との間の空隙は一様な厚さを持っ
たサイドシール部材106の最小曲率範囲によっても確
実に封止することが困難であり100Aで示す隙間が出
来、粉体漏出の原因になっている。
【0009】一方、左右側板102aの端面102cを
ローラー対101のニップ部周辺に沿う形状に成形して
挿入し、前記隙間100Aを封止する方法も考えられ
る。しかしこの場合、ローラー対101とのシールのた
めの摺接部が左右側板102aによる剛体となるため粉
体封止能力が不十分であるし、ローラー対101に対す
る左右側板102aの必要位置決め精度が高くなるなど
問題が多く現実的でない。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みて発明したもの
で、その目的はローラー対101のニップ部近傍(隙間
100A)に挿入され、かつこのローラー対101の表
面外周に接触している隙間シール部材を巧みに配置する
ことにより、上記の課題を解決できる粉体収容装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、略平行に接触ないし近接して配置されて
いる回転可能なローラー対と、前記ローラー対の表面に
対し空隙を有して配置されている左右側板を含む周壁を
備えた粉体容器とで粉体収容部を構成する粉体収容装置
であり、前記周壁のローラー対の端部にローラー対の中
心軸と略直角に対向する前記左右側板の端面に弾性部材
を介して貼り合わされ、前記ローラー対に対向して前記
ローラー対の表面外周に接触するように配置され、前記
ローラー対に対向する部分が前記ローラー対の接触部近
傍または近接部近傍を少なくとも含む前記ローラー対の
表面外周に沿った形状に形成された隙間シール部材と、
この隙間シール部材の外側部に位置し、かつ前記ローラ
ー対の表面外周に圧接するように前記左右側板とローラ
ー対との間の空隙に配置されたサイドシール部材を具備
していることを第1の特徴としたものである。また、前
記ローラー対は、電子写真画像形成装置で使用される回
転可能な感光体と隙間規制部材により略平行に所定の隙
間を保って配置される回転可能な現像ローラーとであ
り、粉体は現像剤であることを第2の特徴としたもので
もある。
【0012】第1、第2の特徴において、前記隙間シー
ル部材は、樹脂材料で出来ていることを第3の特徴とし
たものである。
【0013】第3の特徴において、前記隙間シール部材
の前記ローラー対との接触面は、最小隙間部から前記ロ
ーラー対の表面外周に沿って両側に延びる略Y型に形成
されており、両側に延びる各延長部位の終端近傍はフレ
キシブル性を有することを第4の特徴としたものであ
る。
【0014】第4の特徴において、前記隙間シール部材
の前記弾性部材への貼り合わせ面は、半径1mm以上の
曲面形状であることを第5の特徴としたものである。
【0015】第4、第5の特徴において、前記隙間シー
ル部材のローラー対の近接部との対向部先端は近接部の
最小隙間部まで達しており、前記隙間シール部材の前記
最小隙間部に対応する厚みは、前記最小隙間部の隙間寸
法より小さくかつその部分からローラー対の各々のロー
ラー径と略同一の曲率半径で両側に延びた形状としたこ
とを第6の特徴としたものである。
【0016】第4〜第6の特徴の何れかにおいて、前記
隙間シール部材のローラー対の1つのローラーである感
光体の表面外周に沿っている摺接部の内側端部形状が、
前記感光体の回転方向下流に向け外側に傾斜しているこ
とを第7の特徴としたものである。
【0017】また、第4〜第7の特徴の何れかにおい
て、接触部または近接部から前記粉体容器内に向かう方
向に回転しているローラー対の1つのローラーである現
像ローラーの回転方向下流の位置に画像領域に対応する
範囲で前記粉体容器と一体に構成され前記現像ローラー
上の現像剤を前記粉体容器内に回収する現像剤かきとり
部材を具備し、前記隙間シール部材の前記現像ローラー
の表面外周に沿って回転方向に延びる延長部位の端部の
下流に、前記現像剤かきとり部材を配設することを第8
の特徴としたものである。
【0018】第8の特徴において、前記サイドシール部
材は、前記現像ローラーの回転方向下流側に延びして前
記現像剤かきとり部材とオーバーラップしていることを
第9の特徴としたものである。
【0019】第2の特徴において、接触部または近接
の隙間の拡大量を1mm以下に規制する隙間拡大防止手
段を具備していることを第10の特徴としたものであ
る。
【0020】第1〜第10の特徴の何れかにおいて前記
隙間シール部材が前記サイドシール部材を兼ねているこ
とを第11の特徴としたものである。
【0021】第4の特徴において、前記隙間シール部材
の外側部に前記隙間シール部材と一体的に構成され、前
記感光体と前記現像ローラーの表面外周に接触するよう
に配置された隙間規制部材を具備していることを第12
の特徴としたものである。
【0022】第12の特徴において、前記サイドシール
部材の外側部に前記隙間シール部材と一体的に構成され
た隙間規制部材を具備していることを第13の特徴とし
たものである。
【0023】第4の特徴において、ローラー対としての
感光体と前記現像ローラーのうち、少なくとも前記感光
体の内部に磁石を有し、前記隙間シール部材の内側端部
は、前記感光体内部の磁石両端部より外側であることを
第14の特徴としたものである。
【0024】第4の特徴において、ローラー対としての
感光体と前記現像ローラーのうち、少なくとも前記現像
ローラーの内部に磁石を有し、前記左右側板の内壁は、
前記現像ローラー内部の磁石両端部と同等もしくは前記
現像ローラー内部の磁石両端部より内側であることを第
15の特徴としたものである。
【0025】第15の特徴において、ローラー対として
の感光体と前記現像ローラーが内部に各々磁石を有し、
前記現像ローラー内部の磁石両端部は、前記感光体内部
の磁石両端部と同等もしくは前記感光体内部の磁石両端
部より外側であることを第16の特徴としたものであ
る。
【0026】
【作用】本発明の第1の特徴の上記構成によれば、粉体
容器の周壁をなす左右側板に弾性部材を介してローラー
対の表面外周に接触して隙間シール部材が配置され、ロ
ーラー対のニップ部周辺に隙間シール部材が挿入されて
位置するため、左右側板とローラー対のニップ部との間
の隙間を極く小さく抑えて、これらの間からの左右側板
の外側への粉体の漏出を隙間シール部材の組立精度に負
担をかけることなく容易に防ぐことが出来る。
【0027】また、ニップ部以外についても、左右側板
の端面の隙間シール部材の外側に、ローラー対との接触
面をなすサイドシール部材を配置しているため、粉体容
器の左右側板の外側への粉体の漏出を確実に防止でき
る。
【0028】第2の特徴の上記構成によれば、電子写真
画像形成装置で使用される回転可能な感光体および現像
ローラーがローラー対をなし、双方間に隙間規制部材に
より略平行に所定の隙間を保たれて現像隙間を形成し
て、粉体容器に収容した粉体である現像剤を感光体およ
び現像ローラーの回転によって現像隙間を通過させなが
ら感光体表面に形成される静電潜像を現像し、顕像化す
ることができる。
【0029】第3の特徴の上記構成によれば、隙間シー
ル部材は、樹脂材料で出来ており、弾性部材により所定
の圧力でローラー対に接触させられる際、ローラー対と
の滑りがよくローラー対の回転に伴うこれらへのかみこ
みと云ったことによる位置ズレを防止することができ
る。
【0030】第4の特徴の上記構成によれば、隙間シー
ル部材のローラー対との接触面は、ローラー対の表面外
周に沿って両側に延びる略Y型に形成され、両側に延び
る各延長部位の終端近傍はフレキシブル性を有してお
り、弾性部材を介した所定の圧力での押圧によってロー
ラー対の表面に安定して接触させることが出来る。
【0031】第5の特徴の上記構成によれば、隙間シー
ル部材の弾性部材への貼り合わせ面は、半径1mm以上
の曲面形状で形成されていて、弾性部材への面なじみが
よいので隙間シール部材を弾性部材に対し隙間なく貼り
合わせることができ、貼り合わせ面間から側方への粉体
の漏出を確実に防止できる。
【0032】第6の特徴の上記構成によれば、ニップ部
の最小隙間部に対応する位置において所定の空隙を有し
て隙間シール部材が存在し、この最小隙間部が感光体お
よび現像ローラー間の現像隙間をなす場合でも、これの
隙間の大きさに悪影響を与えることなく粉体の漏出を確
実に防止できる。
【0033】第7の特徴の上記構成によれば、隙間シー
ル部材の感光体の表面外周に沿っている摺接部の内側端
部形状が感光体の回転方向下流に向け外側に傾斜して現
像剤の通路幅が広がるようになることにより、隙間シー
ル部材と感光体の隙間へ侵入した現像剤の感光体への固
着を防止することができる。
【0034】第8の特徴の上記構成によれば、ニップ部
から感光体および現像ローラーの表面外周に沿って、両
側に延びる隙間シール部材の延長部位の端部の下流に粉
体容器と一体に構成された現像剤かきとり部材が位置
し、隙間シール部材と現像ローラーに侵入した現像剤を
掻き取り粉体容器へ回収することができ、隙間シール部
材端部近傍での現像剤の不要な蓄積を防止することがで
きる。
【0035】第9の特徴の上記構成によれば、サイドシ
ール部材が現像ローラーの回転方向下流側に延びて現像
剤かきとり部材の端部とオーバーラップしてしているこ
とにより、現像剤かきとり部材と粉体容器の合わせ目も
弾性シールにより確実に封止し、これらの合わせ目から
外側への漏出を確実に防止できる。
【0036】第10の特徴の上記構成によれば、ローラ
ー対を構成する感光体及び現像ローラーのいずれかが現
像隙間を広げる方向に可動な構成であっても、隙間拡大
防止手段により、所定の現像隙間以上にならぬように規
制することができ、ローラー対のニップ部の最小隙間近
傍から下方への現像剤の落下、飛散及び漏出を防止する
ことができる。
【0037】第11の特徴の上記構成によれば、隙間シ
ール部材がサイドシール部材を兼ねることにより、従来
必要であったフェルト等の弾性材でできたサイドシール
パーツを廃止することができ、部品点数の削減及び低コ
スト化に寄与することができる。
【0038】第12の特徴の上記構成によれば、隙間規
制部材が隙間シール部材の外側部に隙間シール部材と一
体的であることにより、従来から使用しているギャップ
リング、ギャップスペーサ等の隙間規制部材を廃止する
ことができ、部品点数の削減及び低コスト化に寄与する
ことができる。
【0039】第13の特徴の上記構成によれば、サイド
シール部材の外側部に隙間シール部材と一体的な隙間規
制部を有しいることにより、部品点数の増大なしにニッ
プ部の隙間をより確実に規制することができる。
【0040】第14の特徴の上記構成によれば、感光体
と現像ローラーのうち少なくとも感光体の内部に磁石を
有した構成にて、隙間シール部材の内側端部を、感光体
内部の磁石両端部より外側に配置することにより、隙間
シール部材と感光体の隙間への磁石による磁性現像剤の
誘引を防ぐことができ磁性現像剤による現像に際し感光
体上への不要な現像剤の付着を防止することができる。
【0041】第15の特徴の上記構成によれば、感光体
と現像ローラーのうち少なくとも現像ローラーの内部に
磁石を有した構成にて、左右側板の内壁を、現像ローラ
ー内部の磁石両端部と同等もしくは現像ローラー内部の
磁石両端部より内側に配置することにより、左右側板の
内壁周辺において確実に磁性現像剤を保持することがで
き、磁性現像剤の漏出、飛散を防止することができる。
また感光体上への不要な現像剤の付着も防止することが
できる。
【0042】第16の特徴の上記構成によれば、感光体
と現像ローラーが内部に各々磁石を有した構成にて、現
像ローラー内部の磁石両端部を、感光体内部の磁石両端
部と同等もしくは感光体内部の磁石両端部より外側に配
置することにより、感光体内部の磁石が存在しない領域
において、現像ローラー上に確実に磁性現像剤を保持す
ることができ、感光体上への不要な現像剤の付着を防止
することができる。
【0043】
【実施例】以下本発明の幾つかの実施例の粉体収容装置
について、図面を参照しながら説明する。
【0044】図1〜図4は本発明の第1の実施例として
の粉体収容装置を示している。
【0045】本実施例の粉体収容装置は、図1、図2、
図4に示すように、ローラー対1とこの上部にローラー
対1の表面に対し所定の隙間を有して配置されている周
壁を持った粉体容器2とを備えている。
【0046】ローラー対1は、中実形状の略平行に接触
して配置している2本のローラーで、矢印方向に回転可
能である。
【0047】粉体容器2の周壁は、ローラー対1の両端
周辺部に対応する位置にローラー対1表面に対し所定の
空隙を有してローラー対1の中心軸に対し略直角に配置
されている左右側板2aと、ローラー対1の中心軸に対
し略平行に配置されている前後側板2bで構成されてい
る。粉体容器2の内部には粉体が充填され、容器カバー
3により密封されている。
【0048】図2に示すとおり、ローラー対1と、これ
に臨む左右側板2aの端面部2cとの空隙の内側部分に
は、ローラー対1のニップ部1a近傍の隙間Aに挿入可
能なポリアミド、ポリアセタール等の樹脂材料でできた
隙間シール部材4が設けられ、ポリウレタンフォーム等
の弾性部材5を介して前記端面部2cに貼り付けられロ
ーラー対1の表面外周に軽く摺接するようになってい
る。
【0049】図3に示すとおり、隙間シール部材4のロ
ーラー対1との摺接面は、ローラー対1のニップ部1a
近傍からローラー対1の表面外周に沿って両側に延びた
延長部位4aを持った略Y型に形成している。この延長
部位4aは、厚さ0.5mm以下に形成されており、フ
レキシブル性を有し弾性部材5によって、ローラー対1
の表面外周形状にならう形で軽く摺接可能に設けてい
る。従って、ローラー対1に対する隙間シール部材4の
位置決めは、隙間シール部材4がローラー対1にならう
形で行われる。
【0050】さらに、ローラー対1のニップ部1a近傍
では、隙間シール部材4を粉体が漏れない程度の所定の
空隙を有して配設することにより、ローラー対に不要な
負荷を与えず常に所定の位置に安定させることが出来
る。
【0051】また、隙間シール部材4の弾性部材5への
貼り付け面4bは、ニップ部1aに対応した屈曲部4c
においても少なくとも半径1mm以上の曲面形状で出来
ており、貼り付け面4bと弾性部材5の貼り合わせ部の
面なじみをよくし、不要な隙間を発生させないで接合で
きるようになっている。
【0052】従って、従来から課題となっていたローラ
ー対1のニップ部1a近傍の隙間Aからの粉体の漏出及
び飛散は、隙間シール部材4により確実に防ぐことがで
きる。
【0053】さらに図1、図4に示すとおり、左右側板
2aの端面部2cとローラー対1との空隙の隙間シール
部材4の外側には、テフロン系フェルト等の潤滑性の良
いサイドシール部材6が、ローラー対1の表面外周に沿
って所定の圧力で摺接可能な状態で配設されている。こ
のサイドシール部材6は、隙間シール部材4に比べてロ
ーラー対1の表面外周への接触密着性が高く、粉体の漏
れ防止性能が高い。従って隙間シール部材4とローラー
対1の摺接部の隙間に侵入した粉体の側板2aとローラ
ー対1との間からの漏出も確実に防止することができ
る。
【0054】本実施例では、隙間シール部材4を押圧し
ている弾性部材5にポリウレタンフォームを用いたが、
フェルト等の各種弾性材であっても問題ない。またサイ
ドシール部材6についても、テフロン系フェルトを用い
たが、少なくともローラー対1の表面外周との接触部位
にテフロン系フェルト等の各種低摩擦部材を用いれば、
ポリウレタンフォーム、フェルト等の各種弾性材との複
合品でも問題ない。
【0055】またローラー対1の中心軸に平行に位置す
る側板2bの端面部2dと、ローラー対1との空隙に
は、厚さ0.05mmから0.2mm程度のPETシー
ト、ウレタンシート等の薄膜シート部材7が、所定の圧
力をもってローラー対1に接触して配設されており、側
板2bからの粉体の漏出を防止している。
【0056】図5〜図11は本発明の第2の実施例とし
ての現像器を用いた画像形成装置を示している。
【0057】本実施例の画像形成装置は、図5に示すよ
うに本体内の略中央に位置する感光体9に対し露光LE
D8を用いて画像情報を露光し、静電潜像を形成するの
である。このために、感光体9は、回転され、露光前の
表面が帯電器10によって一様に帯電される。
【0058】感光体9上に形成される静電潜像は、現像
器11によりトナーを用いて顕像化される。
【0059】一方、本体側の給紙カセット12内に収納
されている記録紙13は、給送ローラー14により所定
のタイミングで一枚ずつ送り出され、搬送ローラー対1
5を経て感光体9に給送され通過する際に、転写放電器
16により感光体9上に形成されている顕像化したトナ
ー像が記録紙13上に転写される。その後、感光体9か
ら分離した記録紙13は、定着装置17に導かれ加熱定
着処理された後、排紙ローラー18によりトレイ19上
に排出される。
【0060】なお、転写後の感光体9上の残留トナー
は、クリーナユニット20のクリーニングブレード21
により除去される。クリーナユニット20は、感光体9
に対し所定の位置関係で固定されている。
【0061】これに対し現像器11は、回収ローラー2
3およびこれの下部の隙間規制部材24と共に感光体9
に対し離接できるように支持されている。現像器11に
は図5、図6に示すように押圧バネ22が後方より働か
され、所定の圧力をもって、隙間規制部材24が感光体
9に接触する状態に押圧されている。回収ローラー23
は、感光体9とは隙間規制部材24により、所定の現像
隙間を保った状態で配設され、矢印の方向に回転され
る。
【0062】本実施例では、隙間規制部材24は現像器
11と一体化した形状で示したが、より高精度に現像隙
間を保つために、回収ローラー23と同軸上に配設する
ギャップリング、ギャップスペーサ等を用いても問題な
い。また本実施例では、クリーナユニット20と現像器
11は、特に係合していないが、両ユニットの側板どう
しを所定の回転軸で連結し、現像器11を感光体9に対
し揺動自在に保持する形をとっても問題ない。
【0063】感光体9と回収ローラー23は、図6、図
7に示すように矢印方向に回転可能で隙間規制部材24
により所定の現像隙間Bをもって略平行に近接配置され
ており、現像剤容器25の一部を構成している。本現像
方式においては、現像隙間Bは200μmから400μ
m程度の微小隙間で構成されている。
【0064】感光体9の内部には、少なくとも画像領域
に対応する範囲で感光体磁石29が内蔵されている。こ
の感光体磁石29は、固定された感光体支持シャフト3
0と一体に構成されており、感光体9はこの感光体支持
シャフト30に回動自在に支持されている。
【0065】また回収ローラー23の内部にも、少なく
とも画像領域に対応する範囲で回収磁石31が内蔵さ
れ、この回収磁石31の磁石端部は感光体磁石29の磁
石端部よりも外側に位置しかつサイドシール部材6にオ
ーバーラップする位置に存在している。この回収磁石3
1は、固定された回収ローラー支持シャフト32と一体
に構成されており、回収ローラー23はこの回収ローラ
ー支持シャフト32に回動自在に支持されている。
【0066】本現像器11は磁性の現像剤を用いた現像
方式に用いるもので、帯電器10と露光LED8により
感光体9上に静電潜像を形成した後、現像剤容器25内
で現像剤と接触させ現像剤を感光体9の表面に感光体磁
石29の磁力により吸着させる。したがって感光体9の
表面がこの現像剤部分を通過すると表面の静電潜像の全
面に現像剤層が付着する。この感光体9の表面が所定の
電圧を印加した回収ローラー23を通過するとき、全面
に現像剤が付着している現像剤像のうち非画像部の現像
剤を回収ローラー23上に吸着回収して現像剤像を顕像
化する。回収ローラー23上に回収された現像剤は、回
転方向下流に位置する現像剤容器25と一体に構成され
た現像剤かきとり部材27によって再び現像剤容器25
内に回収される。
【0067】また、現像隙間B近傍で、感光体磁石29
と回収磁石31は略対向した位置になるようにこれらを
取付けた感光体支持シャフト30及び回収ローラー支持
シャフト32が固定されている。従って、感光体9及び
回収ローラー23が非回転のときでも現像隙間B近傍に
おける現像剤は、両磁石29、31の磁力により保持さ
れ現像隙間Bから感光体9の回転方向下流への現像剤の
飛散、漏出及び落下は発生しない。また、画像形成時す
なわち感光体9及び回収ローラー23が矢印方向に回転
しているときでも、現像隙間B近傍では、回収ローラー
23により現像剤は回収され穂立が形成された状態とな
り、非回転時同様に現像剤は保持され現像隙間Bから感
光体9の回転方向下流への現像剤の飛散、漏出及び落下
は発生しない。
【0068】次に、本発明に係る隙間シール手段につい
て説明する。
【0069】本実施例でのローラー対1とは、感光体9
と回収ローラー23で構成されたローラー対を示してい
る。
【0070】現像剤容器25は、ローラー対1の非画像
領域である両端周辺部に対応する位置にローラー対1表
面に対し所定の空隙を有してローラー対1の中心軸に対
し略直角に配置されている左右側板25aと、ローラー
対1の中心軸に対し略平行に配置されている前後側板2
5bとで周壁が構成され現像剤容器25とローラー対1
で現像剤収容部を構成している。現像剤容器25の内部
には、磁性の現像剤が充填され現像剤容器カバー26に
より密封されている。
【0071】図7に示すとおり、ローラー対1と、これ
に臨む左右側板25aの端面部25cとの空隙には、ロ
ーラー対1の現像隙間Bに挿入可能なポリアミド、ポリ
アセタール等の樹脂材料でできた隙間シール部材4が設
けられ、ポリウレタンフォーム等の弾性部材5を介し端
面部25cに貼り合わされてローラー対1の表面外周に
軽く摺接するようにされている。
【0072】図8に示すとおり、隙間シール部材4のロ
ーラー対1との摺接面は、ローラー対1の現像隙間Bか
らローラー対1の各々のローラー径と略同一の曲率半径
でローラー対1の表面外周に沿って両側に延びる略Y型
に形成されている。この両側に延びる延長部位4aは、
厚さ0.5mm以下で形成されており、フレキシブル性
を有し弾性部材5によって、ローラー対1の表面外周形
状にならう形で軽く摺接するようになっている。従っ
て、ローラー対1に対する隙間シール部材4の位置決め
は、隙間シール部材4がローラー対1にならう形で行わ
れる。
【0073】さらに、隙間シール部材4のニップ部1a
の現像隙間Bに対応する厚みは、現像隙間Bの寸法より
も小さく形成している。従って、隙間シール部材4は現
像隙間Bにおいて現像剤が漏れない程度の所定の空隙を
有して設けられており、ローラー対1に不要な負荷を与
えず常に所定の位置に安定することが出来、かつ現像隙
間Bをいたずらに変化させることもない。
【0074】また、隙間シール部材4の弾性部材5への
貼り付け面4bは、現像隙間Bに対応する部分4cであ
っても少なくとも半径1mm以上の曲面形状で出来てお
り、貼り付け面4bと弾性部材5の貼り合わせ部に不要
な隙間を発生させることなく接合が可能となっている。
【0075】従って、従来より課題となっていたローラ
ー対1の現像隙間B近傍での左右側板2aとローラー対
1との間の隙間から外側への現像剤の漏出及び飛散は、
隙間シール部材4により確実に防ぐことができる。
【0076】また、前記略Y型をなす隙間シール部材4
と感光体9との摺接部へ侵入した現像剤のうち感光体9
の回転方向に放出される現像剤は、通常は前記摺接部に
おいて凝固し、黒スジ等の不要画像として感光体9の表
面上に顕像化する。しかしながら本隙間シール部材4に
おける該摺接部の内側端部の形状は、図9に線Cで示す
とおり、矢印で示す感光体9の回転方向下流に向かって
外側に傾斜した形をなし現像部の通路幅が広がるように
なっているので、前記摺接部における現像剤の凝固も発
生しない。
【0077】さらに、図9に示すように隙間シール部材
4は感光体磁石29よりも外側に配設されており、隙間
シール部材4の内側端部Cは感光体磁石29の端部29
aより外側にある。従って、隙間シール部材4と感光体
9表面外周の摺接部隙間への感光体磁石29による現像
剤の誘引を防ぐことができ、感光体9上への不要な現像
剤の付着を防止することができる。
【0078】また回収磁石31の端部31aは感光体磁
石29の端部29aよりも外側に位置しかつサイドシー
ル部材6にオーバーラップする位置に存在し、左右側板
2aの内壁25が回収磁石31の端部31aと同等もし
くは回収磁石31の端部31あaよりも内側に位置する
ようになっている。従って左右側板25aの内壁F周辺
の現像剤を確実に回収磁石31により保持でき現像剤の
漏れを防止することができる。また感光体磁石29の存
在しない領域についても確実に回収磁石31により現像
剤を保持することができ感光体9上への不要な現像剤の
付着を防止することができる。
【0079】一方、図8に示すY型をなす隙間シール部
材4と回収ローラー23との摺接部へ侵入した現像剤は
図10に示すとおり、延長部位4aの終端部より回転方
向下流の位置に配設された現像剤かきとり部材27によ
って掻き取られ現像剤容器25に回収される。
【0080】さらに、隙間シール部材4の回収ローラー
23側の延長部位4aの終端部と現像剤かきとり部材2
7の先端を突き合わせ、かつローラー対1に確実に接触
させ、隙間シール部材4がサイドシール部材6を兼ねる
ことにより、従来必要であったフェルト等の弾性材でで
きたサイドシールパーツを廃止してここでの現像剤漏れ
を防止することができ、部品点数の削減及び低コスト化
に寄与することも可能である。
【0081】このように隙間シール部材4によって、左
右側板25aにおけるローラー対1の現像隙間B近傍か
らローラー対1端部外側方向への現像剤の漏出は確実に
防止することが出来る。
【0082】さらに、図11に示すとおり、隙間シール
部材4の外側に位置する左右側板25aの端面部25d
とローラー対1との空隙には、テフロン系フェルト等の
潤滑性の良いサイドシール部材6が、ローラー対1の表
面外周に沿って所定の圧力で摺接可能な状態で設けられ
ている。このサイドシール部材6は、隙間シール部材4
に比べてローラー対1の表面外周への接触密着性が高
く、現像剤の漏れ防止性能が高い。従って隙間シール部
材4の延長部位4aとローラー対1との摺接部の隙間に
侵入した現像剤の側板25aからの漏出も確実に防止す
ることができる。また、サイドシール部材6は、隙間シ
ール部材4に比べて回収ローラー23の回転方向下流に
延びて現像剤かきとり部材27を覆うように形成されて
いる。従って、側板25aと現像剤かきとり部材27の
接合部からの現像剤の漏れ、飛散についてもサイドシー
ル部材6により防止することができる。
【0083】またローラー対1の中心軸に平行に位置す
る前後側板25bの端面部25dと、感光体9との空隙
には、厚さ0.05mmから0.2mm程度のPETシ
ート、ウレタンシート等の薄膜シート部材7が、所定の
圧力をもって感光体9に接触して配設されており、前後
側板25bとローラー対1との間からの現像剤の漏出を
防止している。
【0084】本実施例では、隙間シール部材4を押圧し
ている弾性部材5にポリウレタンフォームを用いたが、
フェルト等の各種弾性材であっても問題ない。またサイ
ドシール部材6についても、テフロン系フェルトを用い
たが、少なくともローラー対1の表面外周との接触部位
にテフロン系フェルト等の各種低摩擦部材を用いれば、
ポリウレタンフォーム、フェルト等の各種弾性材との複
合品でも問題ない。
【0085】また、本実施例では回収ローラー23を支
持した現像器11とクリーナユニット20を別体とし、
現像器11を押圧バネ22により隙間規制部材24が感
光体9に接触するまで感光体9に押圧して現像隙間Bを
保つ構成としたが、クリーナユニット20と現像器11
を同一フレームで構成し回収ローラー23のみを可動と
し感光体9に付勢して現像隙間Bを保つ構成としても良
い。
【0086】図12〜図13は本発明の第3の実施例と
しての現像器を用いた画像形成装置を示し、第2の実施
例と共通する構成要素については同一符号を付して重複
する説明は省略する。
【0087】本実施例では、現像隙間Bが不要な外力に
よって、所定の隙間以上に拡大することを防ぐ隙間拡大
防止部材28を具備していることが第2の実施例と異な
る。図13に示すとおり、現像器11は、押圧バネ22
により所定の押圧力で感光体9に押圧され隙間規制部材
24により所定の現像隙間Bが保たれている。このと
き、不要な外力が働き現像隙間Bを拡大させる方向に現
像器11が移動しても、隙間拡大防止部材28の規制部
28aに現像器11のリブ11aが接触し移動が規制さ
れるので、現像隙間Bが所定の拡大量D以上拡大しな
い。ここで最大となる拡大量Dは、本実施例の場合1m
mで設計している。拡大量Dは、現像隙間B近傍で略対
向した位置に配設されている感光体磁石29と回収磁石
31の現像剤保持磁力の効果を発揮する範囲内で設定し
ている。現像隙間B近傍における現像剤は、両磁石の磁
力により保持され現像隙間Bから感光体9の回転方向下
流への現像剤の飛散、漏出及び落下は発生しない。さら
に隙間シール部材4から外側への現像剤の漏出、飛散の
防止にも効果的であり、より確実な現像剤の漏出防止が
可能となる。
【0088】図14、図15は、本発明の第4の実施例
を示している。
【0089】以下の説明において、第2の実施例と共通
する構成要素については同一符号を付して重複する説明
を省略する。
【0090】本実施例では、隙間シール部材4の外側に
一体的に構成された隙間規制部材24を具備しているこ
とが第2の実施例と異なる。
【0091】隙間規制部材24は、隙間シール部材4の
外側に延在して感光体9と回収ローラー23の表面外周
に接触した状態で、隙間シール部材4と一体的に構成さ
れており、弾性シール部材6は、隙間規制部材24の外
側に配設されている。
【0092】また図15に示すとおり、隙間規制部材2
4のE部寸法は、現像隙間Bとなるよう形成しており、
ローラー対1との摺接面24a、24bは感光体9及び
回収ローラー23に確実に接触した状態で配設されてい
る。
【0093】このように隙間規制部材24を隙間シール
部材4と一体的に構成することにより、従来は別途必要
であったギャップスペーサ、ギャップリング等の隙間規
制パーツを廃止する事が出来、部品点数削減及び低コス
ト化に貢献することができる。
【0094】図16は本発明の第5の実施例を示してい
る。図に示すようにサイドシール部材6を隙間シール部
材4と、隙間シール部材4と一体的に構成されている隙
間規制部材24との間に挟むように配設すれば、隙間シ
ール部材4の放射状に形成された部位とローラー対1の
摺接部の隙間に侵入した現像剤は、サイドシール部材6
により確実に阻止され隙間規制部材24への現像剤の侵
入を未然に防止することができ、より高精度な現像隙間
Bの形成が可能となる。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、粉体容器
の両側板に弾性部材を介してローラー対の表面外周に接
触ないし近接して隙間シール部材が配置され、ローラー
対のニップ部の最小隙間部周辺に隙間シール部材が存在
してここでの隙間を極く小さく抑えるため、左右側板と
ニップ部との間からの外側への粉体の漏出を隙間シール
部材の組立精度に負担をかけることなく容易に防ぐこと
が出来る。
【0096】また、ニップ部以外の部分についても、隙
間シール部材の外側に、ローラー対との接触面をなすサ
イドシール部材を配置しているため、粉体容器の側板周
辺からの粉体の漏出を確実に防止できる。
【0097】そして、ローラー対が隙間規制部材により
所定の現像隙間を持って近接配置された感光体および現
像ローラであると、これらの回転によって粉体容器に収
容される粉体としての現像剤を送りだして現像隙間を通
過させながら感光体上の静電潜像を現像する電子写真方
式の画像形成を達成することができる。
【0098】また、隙間シール部材が樹脂材料で出来て
いることにより、弾性部材により所定の圧力でローラー
対に接触させるのに滑りがよく、ローラー対の回転に伴
うローラー対への不要なかみこみによる位置ズレも発生
せず安定したシール機能を発揮することができる。
【0099】また、隙間シール部材とローラー対の接触
面は、ローラー対の表面外周に沿って延びるY型に形成
され、両側に延びる延長部位の終端近傍がフレキシブル
性を有していることにより、弾性部材を介して、所定の
圧力でローラー対に安定して接触させられ、シール機能
を向上することが出来る。
【0100】また、隙間シール部材の弾性部材貼り合わ
せ面が、半径1mm以上の曲面形状で形成されているこ
とによって弾性部材との面なじみがよくなり、弾性部材
と隙間なく貼り合わせてこの貼り合わせ部からの粉体の
漏出を確実に防止できる。
【0101】また、画像形成装置で使用される粉体収容
装置のように、ローラー対である感光体と現像ローラー
とが隙間規制部材により略平行に所定の現像隙間を保っ
て近接配置される場合でも、現像隙間の最小隙間部に対
応する位置において所定の空隙を有した隙間シール部材
が存在することにより、前記現像隙間の形成に悪影響を
与えることなく、したがって現像性能を低下させないで
粉体の漏出を確実に防止できる。
【0102】また、隙間シール部材の感光体の表面外周
に沿っている摺接部の内側端部形状を感光体の回転方向
下流に沿って外側に傾斜して現像剤の通路幅が増大する
ようにすることにより、隙間シール部材と感光体の隙間
へ侵入した現像剤の感光体への固着を防止しこれによる
画像汚れを解消することができる。
【0103】また、ニップ部の最小隙間から現像ローラ
ーの表面外周に沿って延びる隙間シール部材における延
長部位の端部の下流の位置に、粉体容器と一体に構成さ
れた現像剤かきとり部材を設けることにより、隙間シー
ル部材と現像ローラーとの間に侵入した現像剤を掻き取
り粉体容器へ回収することができ、隙間シール部材端部
近傍での現像剤の不要な蓄積を防止することができる。
【0104】また、上記構成において隙間シールの弾性
を有する延長部位が、現像ローラーの回転方向下流側に
現像剤かきとり部材の端部とオーバーラップして配置さ
れることにより、現像剤かきとり部材と粉体容器の合わ
せ目をも確実に封止して、この合わせ目から外側への粉
体の漏出を確実に防止できる。
【0105】また、ローラー対を構成する感光体及び現
像ローラーのいずれかが現像隙間を広げる方向に可動式
である場合でも、隙間拡大防止手段を設けて所定の現像
隙間以上にならないようにすることにより、ローラー対
のニップ部の最小隙間近傍から下方への現像剤の落下、
飛散及び漏出を防止することができる。
【0106】また、隙間シール部材がサイドシール部材
を兼ねることにより、従来必要であったフェルト等の弾
性材でできたサイドシールパーツを廃止することがで
き、部品点数の削減及び低コスト化に寄与することがで
きる。
【0107】また、隙間規制部材を隙間シール部材の外
側部に隙間シール部材と一体的に構成することにより、
従来から使用しているギャップリング、ギャップスペー
サ等の隙間規制部材を廃止することができ、部品点数の
削減及び低コスト化に寄与することができる。
【0108】また、現像剤に磁性現像剤を用いる現像方
式で感光体と現像ローラーのうち少なくとも感光体の内
部に磁石を有した構成としても、隙間シール部材の内側
端部を、感光体内部の磁石両端部より外側に配置するこ
とにより、隙間シール部材と感光体の隙間への磁石によ
る現像剤の誘引を防ぐことができ感光体上への不要な現
像剤の付着を防止し、画像汚れが発生しないようにする
ことができる。
【0109】また、現像剤に磁性現像剤を用いる現像方
式で感光体と現像ローラーのうち少なくとも現像ローラ
ーの内部に磁石を有した構成では、左右側板の内壁を、
現像ローラー内部の磁石両端部と同等もしくは現像ロー
ラー内部の磁石両端部より内側に配置することにより、
左右側板の内壁周辺において、さらに確実に磁性現像剤
を保持することができ、磁性現像剤の漏出、飛散を防止
することができる。また感光体上への不要な現像剤の付
着を防止し、画像汚れが発生しないようにすることがで
きる。
【0110】また、現像剤に磁性現像剤を用いる現像方
式で感光体と現像ローラーが内部に各々磁石を有した構
成では、現像ローラー内部の磁石両端部を、感光体内部
の磁石両端部と同等もしくは感光体内部の磁石両端部よ
り外側に配置することにより、感光体内部の磁石が存在
しない領域においても、現像ローラー上に確実に磁性現
像剤を保持することができ、感光体上への不要な現像剤
の付着を防止し画像汚れが発生しないようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す粉体収容装置の斜
視図である。
【図2】図1の隙間シール部材張り付け部を示す断面図
である。
【図3】図1の隙間シール部材の形状を示す図である。
【図4】図1のサイドシール部材張り付け部を示す断面
図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す現像器を用いた画
像形成装置の概略断面図である。
【図6】図5の現像器を示す斜視図である。
【図7】図6の隙間シール部材張り付け部を示す断面図
である。
【図8】図6の隙間シール部材の形状を示す図である。
【図9】図6の感光体磁石と回収磁石の位置を示す概略
正面図
【図10】図6の隙間シール部材と回収ローラーの摺接
部を示す拡大断面図である。
【図11】図6のサイドシール部材張り付け部を示す断
面図である。
【図12】本発明の第3の実施例を示す現像器を用いた
画像形成装置の概略断面図である。
【図13】図12の現像器を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第4の実施例を示す現像器の隙間規
制部材の正面図である。
【図15】図14の隙間規制部材の形状を示す図であ
る。
【図16】本発明の第5の実施例を示す現像器の隙間規
制部材の正面図である。
【図17】従来の実施例を示す粉体収容装置の斜視図で
ある。
【図18】図17のサイドシール部材貼り付け部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ローラー対 2 粉体容器 2a 左右側板 2b 前後側板 2c、2d 端面部 4 隙間シール部材 4a 延長部 5 弾性部材 6 サイドシール部材 9 感光体 23 回収ローラー 24 隙間規制部材 25 現像剤容器 25a 左右側板 25b 前後側板 25c、25d 端面部 27 かきとり部材 28 隙間拡大防止部材 29、31 磁石 B 現像隙間 C 摺接部の内側端部 D 拡大量 F 左右側板の内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−35069(JP,A) 特開 平4−249273(JP,A) 特開 平5−2321(JP,A) 実開 昭64−49950(JP,U) 実開 平2−148154(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行に接触ないし近接して配置されて
    いる回転可能なローラー対と、前記ローラー対の表面に
    対し空隙を有して配置されている左右側板を含む周壁を
    備えた粉体容器とで粉体収容部を構成した粉体収容装置
    であり、 前記周壁のローラー対の端部にローラー対の中心軸と略
    直角に対向する前記左右側板の端面に弾性部材を介して
    貼り合わされ、前記ローラー対に対向して前記ローラー
    対の表面外周に接触するように配置され、前記ローラー
    対に対向する部分が前記ローラー対の接触部近傍または
    近接部近傍を少なくとも含む前記ローラー対の表面外周
    に沿った形状に形成された隙間シール部材と、この隙間
    シール部材の外側部に位置し、かつ前記ローラー対の表
    面外周に圧接するように前記左右側板とローラー対との
    間の空隙に配置されたサイドシール部材を具備している
    ことを特徴とする粉体収容装置。
  2. 【請求項2】 ローラー対は、電子写真画像形成装置で
    使用される回転可能な感光体と隙間規制部材により略平
    行に所定の隙間を保って配置される回転可能な現像ロー
    ラーとであり、粉体は現像剤であることを特徴とする請
    求項1記載の粉体収容装置。
  3. 【請求項3】 隙間シール部材は、樹脂材料で出来てい
    ることを特徴とする請求項1、2の何れかに記載の粉体
    収容装置。
  4. 【請求項4】 隙間シール部材のローラー対との接触面
    は、接触部または近接部から前記ローラー対の両ローラ
    ー表面外周に沿って両側に延びる略Y型に形成されてお
    り、両側に延びる各延長部位の終端近傍はフレキシブル
    性を有することを特徴とする請求項3記載の粉体収容装
    置。
  5. 【請求項5】 隙間シール部材の弾性部材への貼り合わ
    せ面は、半径1mm以上の曲面形状であることを特徴と
    する請求項4記載の粉体収容装置。
  6. 【請求項6】 隙間シール部材のローラー対の近接部と
    の対向部先端は近接部の最小隙間部まで達しており、前
    記隙間シール部材の前記最小隙間部に対応する厚みは、
    前記最小隙間部の隙間寸法より小さくかつその部分から
    ローラー対の各々のローラー径と略同一の曲率半径で両
    側に延びた形状としたことを特徴とする請求項4、5の
    何れかに記載の粉体収容装置。
  7. 【請求項7】 隙間シール部材のローラー対の1つのロ
    ーラーである感光体の表面外周に沿っている摺接部の内
    側端部形状が、前記感光体の回転方向下流に向け外側に
    傾斜していることを特徴とする請求項4〜6の何れかに
    記載の粉体収容装置。
  8. 【請求項8】 接触部または近接部から粉体容器内に向
    かう方向に回転しているローラー対の1つのローラーで
    ある現像ローラーの回転方向下流の位置に画像領域に対
    応する範囲で前記粉体容器と一体に構成され前記現像ロ
    ーラー上の現像剤を前記粉体容器内に回収する現像剤か
    きとり部材を具備し、前記隙間シール部材の現像ローラ
    ーの表面外周に沿って回転方向に延びる延長部位の端部
    の下流に、前記現像剤かきとり部材を配設することを特
    徴とする請求項4〜7の何れかに記載の粉体収容装置。
  9. 【請求項9】 サイドシール部材は、現像ローラーの回
    転方向下流側に延びて前記現像剤かきとり部材の端部と
    オーバーラップしていることを特徴とする請求項8記載
    の粉体収容装置。
  10. 【請求項10】 接触部または近接部の最小隙間部の拡
    大量を1mm以下に規制する隙間拡大防止手段を具備し
    ていることを特徴とする請求項2記載の粉体収容装置。
  11. 【請求項11】 隙間シール部材がサイドシール部材を
    兼ねていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに
    記載の粉体収容装置。
  12. 【請求項12】 隙間シール部材の外側部に前記隙間シ
    ール部材と一体的に構成され、ローラー対としての感光
    体と現像ローラーの表面外周に接触するように配置され
    た隙間規制部材を具備していることを特徴とする請求項
    4記載の粉体収容装置。
  13. 【請求項13】 サイドシール部材の外側部に隙間シー
    ル部材と一体的に構成された隙間規制部材を具備するこ
    とを特徴とする請求項12記載の粉体収容装置。
  14. 【請求項14】 ローラー対としての感光体と現像ロー
    ラーのうち、少なくとも前記感光体の内部に磁石を有
    し、隙間シール部材の内側端部は、前記感光体内部の磁
    石両端部より外側であることを特徴とする請求項4記載
    の粉体収容装置。
  15. 【請求項15】 ローラー対としての感光体と現像ロー
    ラーのうち、少なくとも前記現像ローラーの内部に磁石
    を有し、左右側板の内壁は、前記現像ローラー内部の磁
    石両端部と同等もしくは前記現像ローラー内部の磁石両
    端部より内側であることを特徴とする請求項4記載の粉
    体収容装置。
  16. 【請求項16】 ローラー対としての感光体と現像ロー
    ラーが内部に各々磁石を有し、前記現像ローラー内部の
    磁石両端部は、前記感光体内部の磁石両端部と同等もし
    くは前記感光体内部の磁石両端部より外側であることを
    特徴とする請求項15記載の粉体収容装置。
  17. 【請求項17】 略平行に接触ないし近接して配置され
    ている回転可能なローラー対と、前記ローラー対の表面
    に対し空隙を有して配置されている左右側板を含む周壁
    を備えた粉体容器とで粉体収容部を構成した粉体収容装
    置であり、 前記周壁のローラー対の端部にローラー対の中心軸と略
    直角に対向する前記左右側板の端面に弾性部材を介して
    貼り合わされ、前記ローラー対の接触部近傍または近接
    部近傍に挿入されかつ前記ローラー対の表面外周に接触
    するように配置された隙間シール部材と、この隙間シー
    ル部材の外側部に位置し、かつ前記ローラー対の表面外
    周に圧接するように前記左右側板とローラー対との間の
    空隙に配置されたサイドシール部材を具備しており、前
    記ローラー対は、電子写真画像形成装置で使用される回
    転可能な感光体と隙間規制部材により略平行に所定の隙
    間を保って配置される回転可能な現像ローラーとであ
    り、粉体は現像剤であることを特徴とする粉体収容装
    置。
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