JP2007227735A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極パッドに過電圧が印加されても保護回路のMOSトランジスタを破壊から守る。
【解決手段】各電極パッド6の保護回路は、過電圧の信号を電源端子に逃がすESD保護素子12,14、及びESD保護素子12,14よりも高いしきい値電圧をもちESD保護素子12,14よりも過電圧側で導通するように接続されESD保護素子12,14と電極パッド6との間に接続された電圧制御素子16,18を備え、ESD保護素子12,14と電圧制御素子16,18との接続点が隣接する保護回路の対応するESD保護素子12,14と電圧制御素子16,18との接続点に分配配線20,22により接続されている
【選択図】図2

Description

本発明は、ESD(Electro Static Discharge:静電破壊)による内部回路の破壊を防止するための保護回路を備えた半導体装置に関するものである。
半導体チップの中央部に内部回路、周辺部に内部回路と接続された複数の電極パッドを備えた半導体装置では、通常、各電極パッドに保護回路を備えている(特許文献1〜3参照。)。保護回路を設ける目的は、内部回路と外部とを接続するための電極パッドに突発的な過電圧が印加されることで起こるESDによる内部回路の電子素子の破壊を防止することである。保護回路は、電気回路上で言えば、電極パッドと内部回路の間に設けられており、電極パッドに印加された電圧のうち、規定範囲内の電圧のみを内部回路に印加させるように動作する。
特許文献1〜3に記載されている保護回路は、電極パッドの下側に設けられていることもあるし、電極パッドとは別の領域に設けられていることもあるが、いずれにしても各保護回路は電極パッドごとに独立したものとなっている。
特開2002−083933号公報 特開平06−91226号公報 特開平07−052775号公報
半導体集積回路の微細化と高速化が進むにつれ、回路規模が増大して端子数の増加や製品仕様が複雑化してきている。その結果、従来のESD保護回路を備えていても、なおESDによる影響が無視できなくなってきている。それは、ESD保護回路ではESD耐圧を高めるためにソース・ドレインなどのレイアウト面積を広く取ることが行なわれているが、回路規模の増大などの影響によりそのような方法ではESD耐圧を高めることが困難になっているからである。
特許文献1〜3に記載されている保護回路は電極パッドごとに独立したものとなっているため、1つの電極パッドに過電圧が印加されると、その保護回路で電界が集中することによって保護回路のMOSトランジスタが破壊されてしまう虞がある。
そこで、本発明は電極パッドに過電圧が印加されても保護回路のMOSトランジスタを破壊から守るのに適した半導体装置を提供することを目的とするものである。
本発明は半導体チップの中央部に内部回路、周辺部に内部回路と接続された複数の電極パッドを備え、各電極パッドに保護回路を備えた半導体装置であって、ある電極パッドに過電圧が印加されたとき、その電極パッドの保護回路に電界が集中することを避けることによって、保護回路のMOSトランジスタを破壊から守るようにしたものである。そのために、本発明では、各電極パッドの保護回路が過電圧の信号を電源端子に逃がすESD保護素子、及びESD保護素子よりも高いしきい値電圧をもちESD保護素子よりも過電圧側で導通するように接続されESD保護素子と電極パッドとの間に接続された電圧制御素子を備え、ESD保護素子と電圧制御素子との接続点が隣接する保護回路の対応するESD保護素子と電圧制御素子との接続点に分配配線により接続されているようにした。
過電圧とは規定範囲を外れた正又は負の高電圧のことである。
保護回路の好ましい形態は、高電圧側の電源端子と低電圧側の電源端子との間にそれぞれESD保護素子を有し、各ESD保護素子と電極パッドとの間にそれぞれ電圧制御素子を備えているものである。
保護回路は電極パッドとは異なる領域に配置されていてもよいが、好ましい形態では保護回路は電極パッドの下側に配置されている。そして、保護回路が電極パッド下側に配置されている場合、ESD保護素子と電圧制御素子は電極パッドの中心部を避け周辺部に配置されているのが好ましい。
ESD保護素子は単一のMOSトランジスタからなっていてもよく、並列接続された複数のMOSトランジスタからなっていてもよい。
電圧制御素子はESD保護素子よりもしきい値電圧が高くなっているが、そのために電圧制御素子のMOSトランジスタはESD保護素子よりもゲート絶縁膜が厚くなっているか、ゲート幅が大きくなっているか、又はゲート絶縁膜が厚くかつゲート幅も大きくなっている。
保護回路を半導体チップに配置する一方法は、保護回路が半導体チップの縁に沿って一直線上に配置され、分配配線がその一直線上で隣接する保護回路間に配置されているものである。
保護回路を半導体チップに配置する他の方法は、保護回路が半導体チップの縁に沿った平行な2つの直線に沿って千鳥状に配置され、分配配線が一直線上で隣接する2つの保護回路と、他の直線上にある斜め方向に隣接する2つの保護回路との間に配置されているものである。
本発明では、各電極パッドの保護回路がESD保護素子と電圧制御素子を備え、ESD保護素子と電圧制御素子との接続点が隣接する保護回路の対応するESD保護素子と電圧制御素子との接続点に分配配線により接続されているようにしたので、ある電極パッドに過電圧が印加されたとき、その過電圧が隣接する保護回路に分配されるので、1つの電極パッドの保護回路に電界が集中することを避けることができ、保護回路のMOSトランジスタを破壊から守ることができる。
そして、電圧制御素子がESD保護素子よりも大きなしきい値電圧をもちESD保護素子よりも過電圧側で導通するように接続されてESD保護素子と電極パッドとの間に接続されているので、ある電極パッドに印加された過電圧がその電極パッドの電圧制御素子を経てESD保護素子との接続点に流れると、そのESD保護素子を経て電源端子に放出されるとともに、隣接する電極パッドの対応するESD保護素子と電圧制御素子との接続点に分配され、過電圧が分配されたその保護回路のESD保護素子を経て電源端子に放出される。その際、過電圧が分配された保護回路でも電極パッドとの間にESD保護素子よりも過電圧側で導通するように接続された電圧制御素子が介在するので、分配された過電圧が電極パッドに流れることがなく、したがって過電圧が内部回路に印加されるのをより有効に阻止することができる。
保護回路として高電圧側の電源端子と低電圧側の電源端子との間にそれぞれESD保護素子を有し、各ESD保護素子と電極パッドとの間にそれぞれ電圧制御素子を備えている場合には、高電圧側の過電圧も低電圧側の過電圧もとものそれぞれの電源端子に放出することができる。
保護回路が電極パッドの下側に配置されている場合には、半導体チップ上で保護回路のための専用の領域が不要になり、チップ面積の縮小を図ることができる。
電極パッドにはウエハテストの際にテスト用のプローブ針が押し当てられて圧力がかけられるが、保護回路が電極パッド下側に配置されている場合にESD保護素子と電圧制御素子を電極パッドの中心部を避けて周辺部に配置されているようにすれば、テスト用のプローブ針の圧力によってESD保護素子や電圧制御素子が損傷を受けるのを防ぐことができる。
ESD保護素子が並列接続された複数のMOSトランジスタからなっている場合には、過電圧を電源端子に放出する際の抵抗が低下してESD保護素子の破壊をより有効に防ぐことができる。
電圧制御素子のしきい値電圧をESD保護素子よりもが大きくする方法として、電圧制御素子のMOSトランジスタのゲート絶縁膜を厚くしたり、ゲート幅を大きくしたり、又はその両方の手段を施すことは製造過程で容易に実現できる方法である。
保護回路を半導体チップに配置する際、半導体チップの縁に沿って一直線上に配置する方法は設計が容易である。また保護回路を半導体チップの縁に沿って千鳥状に配置し、分配配線を一直線上で隣接する2つの保護回路と他の直線上にある斜め方向に隣接する2つの保護回路との間に配置するようにすれば、過電圧を隣接する4つの保護回路に分配することができ、過電圧に対する保護がより有効になる。
図1は本発明が対象にする半導体装置を概略的に表したものである。
半導体チップ2の中央部に内部回路4が配置され、内部回路4の外側で半導体チップ2の周辺部には内部回路4と電気的に接続され、外部と信号の授受を行う電極パッド6が配置されている。
図2は一実施例における電極パッドと保護回路の例を示したものである。この実施例は電極パッド6の下側で電極パッド6の領域内に保護回路が形成されたものを示しているが、本発明では保護回路は電極パッド6とは異なる領域に形成されているものも含む。
図2の実施例では3つの電極パッド6を示しているが、半導体装置にはさらに多数の電極パッド6が半導体チップの周辺部に沿って配置されている。各電極パッド6に関し、それぞれの保護回路が形成されている。
各保護回路は高電圧側の電源端子8と低電圧側の電源端子10との間にそれぞれESD保護素子12,14を備え、さらに各ESD保護素子12,14と電極パッド6との間には電圧制御素子16,18を備えている。
まず、高電圧側の保護回路について示すと、ESD保護素子12と電圧制御素子16はPMOSトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタ)からなり、ESD保護素子12と電圧制御素子16が直列に接続され、ESD保護素子12のソースが電源端子8に接続され、電圧制御素子16のドレインが電極パッド6に接続されている。ESD保護素子12と電圧制御素子16のゲート電極はともに高電圧側(Vcc)電源端子8に接続されている。
一方、低電圧側の保護回路はNMOSトランジスタ(Nチャネル型MOSトランジスタ)からなるESD保護素子14と電圧制御素子18が直列に接続されたものであり、ESD保護素子14のソースがグラウンド電源端子10に接続され、電圧制御素子18のドレインが電極パッド6に接続され、それぞれのゲート電極が電源端子10に接続されている。
それぞれの電極パッド6について同じ構成の保護回路が形成され、それぞれの電極パッド6の下側に配置されている。各電極パッド6は内部回路4に接続されるとともに、各電極パッド6には外部のリード線が接続される。
各保護回路の高電圧側のESD保護素子12と電圧制御素子16の接続点が隣接する保護回路の対応する接続点にメタル配線からなる分配配線に20により接続されている。同様に低電圧側においても各保護回路の低電圧側のESD保護素子14と電圧制御素子18の接続点が隣接する保護回路の対応する接続点にメタル配線からなる分配配線に22により接続されている。
高電圧側の保護回路においては、電圧制御素子16のMOSトランジスタはESD保護素子12のMOSトランジスタに対し、ゲート絶縁膜が厚くなっているか、ゲート幅が大きくなっているか、又はゲート絶縁膜が厚くかつゲート幅も大きくなっていることにより、しきい値電圧が高くなっている。同様に低電圧側の保護回路においても電圧制御素子18のMOSトランジスタはESD保護素子14のMOSトランジスタに対し、ゲート絶縁膜が厚くなっているか、ゲート幅が大きくなっているか、又はゲート絶縁膜が厚くかつゲート幅も大きくなっていることにより、しきい値電圧が高くなっている。
図3は第2の実施例を表したものである。この実施例では、各電極パッド6に接続された保護回路は、ESD保護素子が2つの同じMOSトランジスタからなる並列回路となっている点で図2の実施例のものと異なる。すなわち、高電圧側の保護回路ではESD保護素子が2つのMOSトランジスタ12aと12bの並列回路となっており、低電圧側の保護回路ではESD保護素子が2つのMOSトランジスタ14aと14bの並列回路となっている。その結果、ESD保護素子12a,12b又は14a,14bを経て電源端子8又は10に放出される電流の抵抗が半分となり、ESD保護素子の破壊をより有効に防ぐことができる。
図2の実施例のレイアウトの具体的な例を図4とその断面図である図5,図6により説明する。ここではP型シリコン基板に半導体装置を形成した例を示す。図4は1つの電極パッドについての電極パッドと保護回路のMOSトランジスタのレイアウトを示した平面図であり、図5はそのA−A’線位置での断面図であり、図6はそのB−B’線位置での断面図である。
まず低電圧側の保護回路(図4では上側)を説明すると、図5のように、P型基板24に形成されたP型ウエル26p内にNMOSトランジスタからなるESD保護素子14と電圧制御素子18が形成されている。符号28n,30n,32nで示される領域はウエル26p内に形成されたN型拡散層であり、拡散層28nと30nの間にはゲート酸化膜34nを介してポリシリコンゲート電極36nが形成されている。また拡散層30nと32nの間にはゲート酸化膜40nを介してポリシリコンゲート電極38nが形成されている。拡散層30nはESD保護素子14のMOSトランジスタと電圧制御素子18のMOSトランジスタで共通の拡散層となっている。ESD保護素子14と電圧制御素子18はそれぞれLDD構造をなしており、チャネル領域側にはそれぞれの拡散層につながる低濃度拡散層29nが形成されている。
ESD保護素子14と電圧制御素子18のゲート電極36n,38n及びESD保護素子14のソース32nはそれぞれのコンタクトホールを介して共通の1層目メタル配線42nに接続され、メタル配線42nはグラウンド電源端子である低電圧側電源端子に接続されている。
電圧制御素子18のドレイン28nはコンタクトホールを介して1層目メタル配線44に接続され、そのメタル配線44は多層メタル配線を介して最終的には最上層の電極パッド6に接続されている。多層配線はここではメタル配線層46として描かれ、そのメタル配線層46が電極パッド6と複数のスルーホール48を介して接続されているように示されているが、実際にはメタル配線層46は多層配線構造をなしている。
高電圧側の保護回路(図4では下側)の断面図は、図5の低電圧側の保護回路とは導電型が逆になるだけで同じ構造であり、図5の符号「n」を「p」を置き換えたものに相当している。すなわち、P型基板24に形成されたN型ウエル26n内にPMOSトランジスタからなるESD保護素子12と電圧制御素子16が形成されている。符号28p,30p,32pで示される領域はウエル26n内に形成されたP型拡散層であり、拡散層28pと30pの間にはゲート酸化膜34pを介してポリシリコンゲート電極36pが形成されている。また拡散層30pと32pの間にはゲート酸化膜40pを介してポリシリコンゲート電極38pが形成されている。拡散層30pはESD保護素子12のMOSトランジスタと電圧制御素子16のMOSトランジスタで共通の拡散層となっている。ESD保護素子12と電圧制御素子16はそれぞれLDD構造をなしており、チャネル領域側にはそれぞれの拡散層につながる低濃度拡散層29pが形成されている。
ESD保護素子12と電圧制御素子16のゲート電極36p,38p及びESD保護素子12のソース32pはそれぞれのコンタクトホールを介して共通の1層目メタル配線42pに接続され、メタル配線42pはVcc電源端子である高電圧側電源端子に接続されている。
電圧制御素子16のドレイン28pはコンタクトホールを介して1層目メタル配線44に接続されている。そのメタル配線44は低電圧側の保護回路と共通のものである。
図6は図4のB−B’線位置での断面図であり、低電圧側の電圧制御素子18のドレイン28nと、高電圧側の電圧制御素子16のドレイン28pが接続されている状態を示している。ドレイン28nと28pを接続している1層目メタル配線44はメタル配線46とスルーホール45,47を介して最上層の電極パッド6に接続され、内部回路と外部のリード線に接続される。
図5に戻って説明すると、低電圧側の保護回路において電圧制御素子18を構成するMOSトランジスタはESD保護素子14を構成するMOSトランジスタに比べて、ゲート酸化膜が厚くなっているか、もしくはゲート幅が広くなっているか、又はその両方であることによりしきい値電圧が高く設定されている。高電圧側の保護回路においても同様であり、電圧制御素子16を構成するMOSトランジスタはESD保護素子12を構成するMOSトランジスタに比べて、ゲート酸化膜が厚くなっているか、もしくはゲート幅が広くなっているか、又はその両方であることによりしきい値電圧が高く設定されている。
また、電圧制御素子16,18を構成するMOSトランジスタのドレイン28pと28nにおいて、メタル配線44と接続されるコンタクトホールの位置は、他のMOSトランジスタにおけるコンタクトホールの位置に比べてより大きく離されていることにより抵抗値が高くなり、高電圧に耐えるようになっている。
図4に戻って説明すると、電極パッド6の領域内で、低電圧側の保護回路は電極パッド領域の周辺部の図上で上側に配置され、高電圧側の保護回路は図上で下側に配置されており、電極パッド領域の中央部には保護回路のMOSトランジスタは形成されていない。中央部はウエハテスト時に針が当てられて応力が働くために、中央部に保護回路のMOSトランジスタを配置することを避けているのである。
低電圧側の保護回路のESD保護素子14と電圧制御素子18のMOSトランジスタの共通の拡散層30nは分配配線となる1層目のメタル配線22を介して隣接する低電圧側の保護回路の対応する拡散層30nに接続されている。同様に高電圧側の保護回路においてもESD保護素子12と電圧制御素子16のMOSトランジスタの共通の拡散層30pは分配配線となる1層目のメタル配線20を介して隣接する高電圧側の保護回路の対応する拡散層30pに接続されている。
最上層のメタル層により形成されているコンタクト6は同じ層のメタル配線50を介して内部回路へ接続されている。
半導体装置を形成したウエハは、ウエハテストが完了した後、半導体チップごとに分離され、電極パッド6に外部と接続を行うワイヤボンディングが施される。
次に、この実施例の動作について図2に戻って説明する。
いま例えば、3つの電極パッド6の内の中央にある電極パッド6に接続されたリード線に電源電圧Vccよりも高い過電圧の信号が入力されたとすると、その信号の電圧が(Vcc+電圧制御素子16のしきい値電圧)よりも高いものであれば、その電極パッド6の電圧制御素子16からESD保護素子12を経てVcc電源端子8へ放出されるとともに、隣接する両側の保護回路にも分配され、それぞれのESD保護素子12を経てVcc電源端子8へ放出される。このとき電圧制御素子16はESD12よりもしきい値電圧が高くなるように設定されているため、その信号が隣接する電極パッドの保護回路において電圧制御素子16を経て内部回路側へ流入することはない。
同様にして中央にある電極パッド6に入力された信号の電圧が(GND電位+電圧制御素子18のしきい値電圧(負))よりも低い場合は、その電極パッド6の電圧制御素子18からESD保護素子14を経てGND端子10へ放出されるとともに、隣接する両側の保護回路にも分配され、それぞれのESD保護素子14を経てGND端子10へ放出される。このとき電圧制御素子18はESD14よりもしきい値電圧が高く(負側)なるように設定されているため、その信号が隣接する電極パッド6の保護回路において電圧制御素子18を経て内部回路側へ流入することはない。
図3の実施例ではESD保護素子が並列回路になっているため、いっそう容易に電源端子へ放出される。図3の実施例の素子のレイアウトや断面構造は図示されていないが、図4から図6に示された実施例にさらにESD保護素子が追加されるだけである。
図7と図8は電極パッド6のレイアウトの例を示したものであり、各電極パッド6の下側にそれぞれの保護回路が形成されている。
図7では、電極パッド6は半導体チップの縁に沿った平行な2つの直線に沿って千鳥状に配置されている。いま、電極パッド6aに注目すると、電極パッド6aにつながる分配配線22,24は一直線上で隣接する2つの保護回路6b,6cと、他の直線上にある斜め方向に隣接する2つの保護回路6d,6eとの間に配置されている。分配配線22,24は上記の実施例では高電圧側と低電圧側のそれぞれに設けられているが、図7及び次の図8のレイアウト図では簡略化して1本の線で示している。
いま、例えば電極パッド6aに過電圧の信号が入力すると、その信号はその電極パッド6aの保護回路の電圧制御素子及びESD保護素子を経て電源端子に放出されるとともに、それが同じ直線上の左右に隣接する電極パッド6b,6cの保護回路と他の直線上に配置された斜め方向にある2つの電極パッド6d,6eの保護回路にそれぞれ分配され、それらの電極パッド6b〜6eの保護回路のESD保護素子を経て電源端子に放出される。
図8では、電極パッド6は半導体チップの縁に沿って一直線上に配置され、分配配線22,24はその一直線上で隣接する保護回路間に配置されている。この場合は1つの電極パッド6に過電圧の信号が入力すると、その信号はその電極パッド6の保護回路の電圧制御素子及びESD保護素子を経て電源端子に放出されるとともに、それが一直線上の左右に隣接する電極パッド6,6の保護回路にそれぞれ分配され、それらの電極パッド6,6の保護回路のESD保護素子を経て電源端子に放出される。
半導体チップのレイアウトを概略的に示す平面図である。 一実施例の半導体装置における電極パッドと保護回路を示す回路図である。 他の実施例の半導体装置における電極パッドと保護回路を示す回路図である。 一実施例の半導体装置における1つの電極パッドとその保護回路の素子を示す平面図である。 図4のA−A'線位置における断面図である。 図4のB−B'線位置における断面図である。 一実施例の半導体装置における電極パッド配置を示す平面図である。 他の実施例の半導体装置における電極パッド配置を示す平面図である。
符号の説明
2 半導体チップ
6 電極パッド
8 高電圧側の電源端子
10 低電圧側の電源端子
12,12a,12b,14,14a,14b ESD保護素子
16,18 電圧制御素子
20,22 分配配線

Claims (9)

  1. 半導体チップの中央部に内部回路、周辺部に前記内部回路と接続された複数の電極パッドを備え、各電極パッドに保護回路を備えた半導体装置において、
    前記保護回路が過電圧の信号を電源端子に逃がすESD保護素子、及びESD保護素子よりも高いしきい値電圧をもちESD保護素子よりも過電圧側で導通するように接続されESD保護素子と電極パッドとの間に接続された電圧制御素子を備え、
    ESD保護素子と電圧制御素子との接続点が隣接する保護回路の対応するESD保護素子と電圧制御素子との接続点に分配配線により接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記保護回路は、高電圧側の電源端子と低電圧側の電源端子との間にそれぞれESD保護素子を有し、
    各ESD保護素子と電極パッドとの間にそれぞれ前記電圧制御素子を備えている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記保護回路は電極パッドの下側に配置されている請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記ESD保護素子と電圧制御素子は電極パッドの中心部を避け周辺部に配置されている請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ESD保護素子は単一のMOSトランジスタからなる請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. ESD保護素子は並列接続された複数のMOSトランジスタからなる請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 電圧制御素子はESD保護素子よりもゲート絶縁膜が厚くなっているか、ゲート幅が大きくなっているか、又はゲート絶縁膜が厚くかつゲート幅も大きくなっていることにより、しきい値電圧がESD保護素子よりも高くなっている請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記保護回路は半導体チップの縁に沿って一直線上に配置され、前記分配配線はその一直線上で隣接する保護回路間に配置されている請求項1から7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記保護回路は半導体チップの縁に沿った平行な2つの直線に沿って千鳥状に配置され、前記分配配線は一直線上で隣接する2つの保護回路と、他の直線上にある斜め方向に隣接する2つの保護回路との間に配置されている請求項1から7のいずれかに記載の半導体装置。
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