JP2002299566A - 保護回路 - Google Patents

保護回路

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JP2002299566A
JP2002299566A JP2001102884A JP2001102884A JP2002299566A JP 2002299566 A JP2002299566 A JP 2002299566A JP 2001102884 A JP2001102884 A JP 2001102884A JP 2001102884 A JP2001102884 A JP 2001102884A JP 2002299566 A JP2002299566 A JP 2002299566A
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Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Yukio Komine
行雄 小峰
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIに搭載されているすべての端子間でE
SD保護を実現する。 【解決手段】 静電気放電又は電気的過剰ストレスに対
して半導体装置の内部回路を保護する保護素子を有する
保護回路において、半導体装置に内部回路15の配線か
ら独立したバイパス配線14を設け、該バイパス配線1
4と内部回路15の各端子16〜18との間に保護素子
11〜13を各々接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置(以
下、LSIと呼ぶ)を保護する保護回路に関し、特に、
静電気放電(ESD:electrostatic discharge)および電
気的過剰ストレス(EOS:electrical over stress)に
対する保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的なCMOS保護回路の概略
図を図5に示す。ここでは保護素子としてMOSトラン
ジスタを用いた場合を例示した。静電ストレスから保護
しようとする内部回路61、62の入出力端子63、6
4に対し、この端子63、64と電力供給配線(VD
D)65との間、および接地配線(GND)66との間
にそれぞれPMOSFET67、68とNMOSFET
69、70を保護素子として接続する。また、電力供給
配線65と接地配線66の間にもNMOSFET71を
接続する。
【0003】このように構成することで、内部回路6
1、62が共有する電力供給配線65もしくは接地配線
66が存在する場合であれば、LSIに搭載されている
いかなる外部端子間に静電ストレスが印加されても、静
電放電は必ず1つ以上の保護素子を介して流れるため、
内部回路61、62の保護が可能となる。保護素子とし
ては、MOSFETだけには限られず、ダイオードやバ
イポーラトランジスタなどが、プロセスや回路仕様にあ
わせて用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保護回
路を構成する保護素子は、入出力端子63、64と電源
供給配線65との間、入出力端子63、64と接地配線
66との間、電源供給配線65と接地配線66との間な
ど、必ず、保護素子(67〜71)を流れる電流が、電
源供給配線65又は接地配線66を介して流れるように
接続されている。したがって、LSI上の全ての端子間
でESD保護を実現するためには、少なくとも電源供給
配線65か接地配線66のどちらか一方が回路内で共有
化されているか、独立した電源系の間においても保護回
路が接続されている必要がある。
【0005】例えば、異なる電源系の2つの回路ブロッ
クがあり、これら回路ブロックの任意端子間にESDス
トレスが印加された場合、2つの回路ブロックの間でい
ずれかの端子間が保護回路を介して接続されていなけれ
ば、ESDによる電流を流すことができないため、当該
回路ブロックの回路内部は、電圧が上昇して破壊され
る。
【0006】したがって、独立した電源で構成された回
路がn個存在すれば、それらをつなげる保護回路は最低
n−1個必要となり、さらに回路内部でもそれぞれに保
護回路が必要となる。図6はn=3の場合を示す場合の
回路であり、81〜83は入出力端子、84〜86は電
源ブロック、87〜89は内部回路である。ここでは3
個の端子保護回路90〜92が、また2個のは電源ブロ
ック間保護回路93、94が必要となる。
【0007】この他、ESD電流の経路に複数の保護回
路を介在させる構成では、直列に接続された保護素子の
数が多くなるほど、ESD電流通電中の内部電圧が高く
なり、電流経路によっては、内部回路を保護できなくな
ってしまう問題がある。
【0008】また、電源電圧は同一でも、デジタル、ア
ナログ混載のLSIにおいては、ノイズなどの影響が大
きいアナログ回路とノイズの発生源となりやすいデジタ
ル回路を異なる電源ブロックで構築する場合が多く、従
来の電源線(電源供給配線や接地配線)をESD電流の
経路に用いる手法では、設置可能な保護素子数の増加や
ESD電流経路の複雑化を招く問題があった。また、保
護素子を介してノイズが伝播するため、デジタル系の電
源線とアナログ系の電源線とを保護回路を介して接続す
る手法では、大きな注意を払う必要があった。
【0009】本発明の目的は、ESD電流だけを流すた
めのバイパス配線をLSI内部に設け、また端子毎に専
用の保護素子を搭載することで、従来の共通の電源線を
もつLSIだけでなく、電源系が分割されたLSIにつ
いても、LSIに搭載されているすべての端子間でES
D保護が実現できるようにした保護回路を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために請求項1の発
明は、静電気放電又は電気的過剰ストレスに対して半導
体装置の内部回路を保護する保護素子を有する保護回路
において、前記半導体装置に前記内部回路の配線から独
立したバイパス配線を設け、該バイパス配線と前記内部
回路の各端子との間に前記保護素子を各々接続してなる
ことを特徴とする保護回路とした。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記バイパス配線が接地されていることを特徴とす
る保護回路とした。
【0012】請求項3の発明は、静電気放電又は電気的
過剰ストレスに対して半導体装置の内部回路を保護する
保護素子を有する保護回路において、接地された第1の
バイパス配線と前記内部回路から独立した電力供給線用
の第2のバイパス配線とを設け、前記第1のバイパス配
線と前記内部回路の各端子との間に第1の保護素子を各
々接続し、前記第2のバイパス配線と前記内部回路の各
端子との間に第2の保護素子を各々接続し、且つ前記第
1、第2のバイパス配線間に第3の保護素子を接続して
なることを特徴とする保護回路とした。
【0013】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、前記接地されたバイパス配線を、前記半導体
装置の基板に接続したバイパス配線に置換してなること
を特徴とする保護回路とした。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、LSIの全ての端子
(パッド)に保護素子を接続し、これら全ての保護素子
が電位的に等価なバイパス配線に接続されることを特徴
とする。したがって、任意のパッド間にESDストレス
が印加された場合、パッド数やESDストレスの極性に
かかわらず、ESD電流は必ず保護素子、バイパス配
線、保護素子の順に流れる。
【0015】従来では、信号の入出力端子と内部回路に
電力を供給する電源線(電源供給配線や地配線)との間
に保護素子を接続していたため、任意の端子間にESD
ストレスが印加されると、必ず電流は電源線を経由して
流れる必要があり、保護素子を接続している側の電源線
が複数あるとき、それらは電気的に導通している必要が
あった。
【0016】これに対し、本発明の保護回路は、全ての
内部回路が電源線を共有する必要はなく、複数のブロッ
クを構成して各ブロックが電気的かつ物理的に分離され
ていても、保護素子を増やさずに完全なESD保護を実
現できる点が従来と異なる。また、バイパス配線は、パ
ッケージの端子として外部に引き出す必要は無く、パッ
ケージのダイ(基板)に接続すればよい。したがって、
チップの複数箇所からダイへ接続できるため、パッケー
ジピン数の増加を伴わないでボンディングワイヤのイン
ダクタ成分によるノイズ伝播を抑制することができる。
【0017】[第1の実施形態]図1を用いて本発明の
第1の実施形態を説明する。LSI回路を動作せしめる
ためには、電力供給用や信号の入出力用などに複数の端
子が必要である。LSI内部との電気的接点であるこれ
らの端子に、例えばHBM(Human Body Model)による
過剰な静電ストレスが印加されると、内部回路が破壊さ
れる。
【0018】本実施形態では、これら、内部回路に接続
される全ての端子に、それぞれ保護素子を接続する。こ
の保護素子にはダイオード、トランジスタ、サイリスタ
など、様々な種類の素子を用いることができるが、LS
I内部の被保護回路の特性や、プロセスなどの条件によ
り選択する。
【0019】ここでは図1に示すようなNMOSFET
を保護素子11、12、13とする場合を例示する。N
MOSFETはCMOS回路の保護素子としては最も一
般的で、広く用いられている。NMOSFETは、ES
Dストレスによる電流の導通に充分耐えられる素子サイ
ズが必要である。ソース端子とゲート端子は図1に示し
たバイパス配線14に接続される。このバイパス配線1
4は、保護素子11、12、13とのみ接続されてお
り、内部回路15とは分離されている。保護素子11、
12、13のドレイン端子は内部回路15の端子(パッ
ド)16、17、18に接続されている。16は電源供
給端子、17は接地端子、18は入出力端子である。
【0020】内部回路15の特定の端子に正極性のES
Dストレス(電位)が印加され、その端子の電位が一定
の水準(通常バルクデバイスで5V〜10V、SOI(S
ilicon on Insulator)デバイスで2V〜5V)を超える
と、当該特定の端子にドレイン端子が接続されたNMO
SFETがスナップバックと呼ばれる負抵抗特性を示し
て、バイポーラトランジスタモードの動作を行い、ES
D電流を流す(逆方向保護動作)。バイポーラモードで
の素子動作抵抗を「オン抵抗」と呼ぶが、このオン抵抗
はMOSFET動作の抵抗に比べ極めて低いため、端子
の電位を固定したまま大電流を通電させ、内部回路を保
護することができる。
【0021】一方、前記端子に負極性のESDストレス
が印加された場合、バルクデバイスでは、基板とドレイ
ンの電位関係が縦方向ダイオードのPN接合と等価にな
るため、この寄生ダイオードを介してESD電流を通電
する(順方向保護動作)。寄生ダイオードのPN接合面
積はバイポーラモードでのESD電流パス断面積よりは
るかに大きいため、一般に順方向のESD耐性は逆方向
耐性よりも高い。
【0022】このように、NMOSFETでは、正負両
極性のバイアスに対してESD電流を流すことができる
ので、図1のように、接地端子17が接地された状態
で、例えば、入出力端子18に正電圧のESDストレス
が印加された場合には、その入出力端子18に接続され
ている保護素子12がスナップバック動作して通電し
(逆方向保護動作)、電流はバイパス配線14を経由し
て、接地端子17に接続されている保護素子13の順方
向保護動作で接地端子17へ流れ(図1の破線矢印)、
内部回路15を保護する。内部回路15が複数の電源ブ
ロックに分かれていても、バイパス配線14は全ての保
護素子と接続されているため、内部回路15の端子の何
れの間にESDストレスが印加されても保護できる。
【0023】本実施形態では、内部回路15の任意の2
端子間にESDストレスが印加される場合、例外なく1
回の逆方向保護動作と1回の順方向保護動作によってE
SD電流が流れる。このため、ESD保護動作での端子
間における電位差はこれら2種の保護動作の特性で決定
される。
【0024】一般に、バルクデバイスの逆方向保護動作
では、スナップバック開始電圧(トリガ電圧)が保護動
作中の最大電圧となる。また、順方向保護動作では、P
N接合の電位障壁(Vbi)約0.6〜0.9Vを超えると有効
な電流が流れるため、その電圧VbiとPN接合順方向の
オン抵抗による電圧降下分を加えた電圧が端子間の最大
電圧となる。ESD保護動作過程では、これらの電圧に
バイパス配線14の抵抗による電圧降下を加えた合計電
圧(ここではVmaxと呼ぶ)以上の電圧は、内部回路の
端子間には印加されない。
【0025】ところで、入力回路のように、端子がゲー
ト電極に接続されている場合は、ゲート酸化膜にESD
ストレスが印加されることになるため、ゲート酸化膜耐
圧以上のVmaxでは入力回路の保護が不可能となる。
【0026】従来技術のように、電源ブロック間保護回
路を介してESD電流が流れる場合、電源ブロック間保
護回路の動作に必要な電圧降下も加わるため、ゲート酸
化膜の厚さに制約が生じる。例えば、ゲート酸化膜厚が
5nmとし、ストレス電圧を幅200nsのパルスで印
加した場合、約8V〜9Vで破壊する。バルクNMOS
FETのスナップバック電圧は4〜V程度であるので、
スナップバック動作がESD保護過程で2度必要となる
と、酸化膜耐圧に対するマージンがほとんど無くなる。
したがって、従来技術ではサージ経路に介在する保護素
子が本発明に比べて多くなり、Vmaxのマージンが少な
くなるため、ESD耐量が低下する。
【0027】この第1の実施形態によれば、LSIが異
なる電源で駆動される複数の回路ブロックで構成され、
各ブロック相互が内部配線で直接接続されていない場合
であっても、全ての端子についてESDストレスからの
保護が可能である。また、いかなる端子間のESDスト
レスにおいても、ESDストレスによる電流経路には2
つの保護素子しか存在しないため、ESD保護動作中の
保持電圧、すなわちクランプ電圧を従来技術に比べて低
く抑えることができる。また、保護素子の占有面積につ
いても、単一電源のLSIに比べて増加しない。さら
に、ESDの電流経路がストレス印加端子の種類によっ
て差が無いため、ESD耐量試験を簡略化でき、LSI
の開発期間を短縮できる効果がある。
【0028】なお、本実施形態では、保護素子としてN
MOSFETを使用したが、このNMOSFETはダイ
オードやサイリスタに置換しても同様な作用効果を得る
ことができる。また、バイパス配線14を予め接地し、
あるいはパッケージ組み立て時に接地されるようにすれ
ば、接地と任意の端子間に印加したESDストレスから
保護できる。
【0029】[第2の実施形態]図2を用いて本発明の
第2の実施形態を説明する。本実施形態では、端子の保
護素子としてダイオード21〜26を用いた。ダイオー
ドはPN接合の順方向にバイアスが印加されると、シリ
コン半導体素子の場合、約0.6V〜0.9Vで導通状態とな
るが、逆方向のバイアスに対しては、通常10V以上の
電圧が印加されないと電流はほとんど流れない。このよ
うな整流素子を保護素子として用いる場合は、第1の実
施形態で示したNMOSFET保護素子のようなスナッ
プバックによるESD保護機能は期待できない。
【0030】そこで、図2に示したように、ダイオード
保護素子専用のバイパス配線を符号27、28で示す2
本とし、一方のバイパス配線27は内部回路15から独
立した保護素子専用の電源供給線として用い、他方のバ
イパス配線28は保護素子専用の接地線として用いる。
さらに、これら2本のバイパス配線27、28の間にも
保護素子が必要となり、本実施形態ではNMOSFET
からなる保護素子29を接続した。他は図1と同じであ
る。
【0031】例えば、内部回路15の接地端子17を基
準に、入出力端子18に正バイアスのESDストレスが
印加されたとする。ESD電流はダイオード23を介し
てバイパス配線27から保護素子29を経由してバイパ
ス配線28を流れ、ダイオード26を介して内部回路1
5の接地端子17に至る(図2の破線矢印)。
【0032】保護素子専用のバイパス配線27はすべて
の保護素子(ダイオード21、23、25)で共通とな
っているため、内部回路15の電源ブロックが複数存在
し、それぞれが独立した内部回路用電源線で電力を供給
する構造となっていても、すべての端子間のストレスに
対してESD保護が可能である。バルクデバイスにおい
ては、NMOSFETのスナップバック動作に比べて、
ダイオードの順方向特性によるESD保護のほうが、同
じ寄生容量でより大きな耐量を実現できるため、高速デ
ータが入出力する入出力端子18の保護に有効である。
ただ、電源線間保護用の保護素子29が必須となるのに
加えて、2本のバイパス配線27、28が必要となる。
【0033】このように、第2の実施形態によれば、高
速な信号が入出力する入出力端子18のESD保護に用
いられるダイオードを利用した保護回路においても、保
護回路が専用電源線としてのバイパス配線27を具備す
ることで、第1の実施形態と同等の効果を得ることがで
きる。
【0034】なお、本実施形態では、バイパス配線27
に接続されるダイオード21、23、25をPMOSF
ET(ソース端子とゲート端子をバイパス配線27に接
続し、ドレイン端子を端子16〜18等に接続する)に
置換したり、バイパス配線28に接続されるダイオード
22、24、26をNMOSFET((ソース端子とゲ
ート端子をバイパス配線28に接続し、ドレイン端子を
端子16〜18等に接続する)に置換したり、あるいは
それら両者をそれぞれ置換しても、同様の作用効果を得
ることができる。また、保護素子29としては、スナッ
プバック特性が得られる素子であればよい。
【0035】[第3の実施形態]図3を用いて本発明の
第3の実施形態を説明する。本実施形態では、SOIデ
バイスを内部回路15Aとする例を示した。バルクデバ
イスとは異なり、SOIデバイスでは素子と基板が電気
的に絶縁されているため、バルクで存在した縦方向の寄
生ダイオードが存在しない。このため、負極性のESD
ストレスに対する耐量を確保するために、ダイオード3
1、32、33を図1に示したNMOSFETからなる
保護素子11、12、13と並列接続した。
【0036】このSOIデバイスでは、基板が絶縁され
ているために、CPM(Charged Package Model:パッ
ケージから充電された電荷がパッケージピンを介して放
電するストレスモデル)では素子と基板間で放電しやす
く、埋め込み酸化膜を放電電流が貫通してLSIを破壊
する。
【0037】そこで、本実施形態では、バイパス配線1
4を端子34によりパッケージの基板接着面(ダイ)3
5に接続する。バイパス配線14の複数箇所からダイ3
5にボンデイングしても、ダイ35の接地には指定され
たダイアタッチピンの接地もしくは、ダイ35に直接接
続されたヒートシンクなどの接地だけで良いため、パッ
ケージのピン数を増やす必要がない。なお、バイパス配
線14のダイ35への接続は、従来のバルクデバイスに
おいても使用可能である。
【0038】バイパス配線14とダイ35をボンデイン
グ結線すると、図4(b)に示すように、パッケージ51
の外壁から充電された電荷がパッケージピン52を通じ
て接地導体53に放電するとき、埋め込み酸化膜54を
貫通することなく、ダイ35からバイパス配線14と保
護素子を有する保護回路55を経由してピン56に流れ
る電流経路が確保される。
【0039】これに対し、従来技術では、図4(a)に示
すように、パッケージ51の外壁から充電された電荷が
パッケージピン52を通じて接地導体53に放電すると
き、埋め込み酸化膜54を貫通してピン56に流れ、デ
バイスが破壊される。
【0040】このように、本実施形態では、帯電体の接
近によってデバイスが誘電帯電した場合や、ピンなどか
ら直接静電気帯電した場合など、デバイス帯電モデル全
般に保護効果がある。
【0041】以上から、第3の実施形態によれば、SO
Iデバイスにおいても第1の実施例と同等の効果を得る
ことができる。さらに、SOIデバイスで問題となるC
PMによるESDストレスからも保護可能である。
【0042】なお、以上の各実施形態ではHBMとCP
Mについて例示したが、HBMと同じく、チップ外部か
らの放電であるMM(Machine Model)についても有効
である。
【0043】
【発明の効果】以上から、本発明は既存のあらゆるデバ
イスに適用できるだけでなく、マルチ電源回路、デジタ
ル/アナログ混載LSIなど、従来全チップ保護(whole
-chipprotection)が困難であった半導体装置においても
適用できる。特に、同じ電源電圧レベルであっても、ノイ
ズの問題から電源ブロックを分離せざるをえないデジタ
ル/アナログ混載回路においては、バイパス配線の接地
処理を充分施すことができる本発明の保護回路は有効で
ある。また、製造工程に特別な工程の増加が必要なく、レ
チクルマスクの増加も必要としないため、従来手法と比
べコストの増加は無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の保護回路の構成を
説明するための回路図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態の保護回路の構成を
説明するための回路図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態の保護回路の構成を
説明するための回路図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態と従来例の比較の放
電の説明図である。
【図5】 従来の保護回路の構成を説明するための回路
図である。
【図6】 従来の別の保護回路の構成を説明するための
ブロック図である。
【符号の説明】
11〜13:NMOSFETからなる保護素子、14:
バイパス配線、15:内部回路、16:電源供給端子、
17:接地端子、18:入出力端子、21〜26:ダイ
オードからなる保護素子、27:保護素子専用電源線と
してのバイパス配線、28:保護素子専用接地線として
のバイパス配線、29:NMOSFETからなる保護素
子、15A:SOIデバイスからなる内部回路、31〜
33:ダイオードからなる保護素子、34:端子、3
5:ダイ、51:SOIデバイスのパッケージ、52:
端子ピン、53:接地導体、54:埋込酸化膜、55:
保護回路、56:ダイアタッチピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 Fターム(参考) 5F038 BH07 BH13 CD02 CD20 EZ20 5F048 AA02 AB03 AC03 BA09 CC06 CC08 CC11 CC15 CC19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電気放電又は電気的過剰ストレスに対し
    て半導体装置の内部回路を保護する保護素子を有する保
    護回路において、 前記半導体装置に前記内部回路の配線から独立したバイ
    パス配線を設け、該バイパス配線と前記内部回路の各端
    子との間に前記保護素子を各々接続してなることを特徴
    とする保護回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記バイパス配線が接地されていることを特徴とする保
    護回路。
  3. 【請求項3】静電気放電又は電気的過剰ストレスに対し
    て半導体装置の内部回路を保護する保護素子を有する保
    護回路において、 接地された第1のバイパス配線と前記内部回路から独立
    した電力供給線用の第2のバイパス配線とを設け、前記
    第1のバイパス配線と前記内部回路の各端子との間に第
    1の保護素子を各々接続し、前記第2のバイパス配線と
    前記内部回路の各端子との間に第2の保護素子を各々接
    続し、且つ前記第1、第2のバイパス配線間に第3の保
    護素子を接続してなることを特徴とする保護回路。
  4. 【請求項4】請求項2又は3において、 前記接地されたバイパス配線を、前記半導体装置の基板
    に接続したバイパス配線に置換してなることを特徴とす
    る保護回路。
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JP2007520889A (ja) * 2004-02-07 2007-07-26 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 静電気保護機能を有するバッファ回路
JP2007227735A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 半導体装置
KR100814437B1 (ko) 2006-11-03 2008-03-17 삼성전자주식회사 하이브리드 정전기 방전 보호회로

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