JP2007224195A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP2007224195A JP2006048264A JP2006048264A JP2007224195A JP 2007224195 A JP2007224195 A JP 2007224195A JP 2006048264 A JP2006048264 A JP 2006048264A JP 2006048264 A JP2006048264 A JP 2006048264A JP 2007224195 A JP2007224195 A JP 2007224195A
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Abstract

【課題】ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を鼎立し得る空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】(A)(A−1)イミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体10〜90質量%と、(A−2)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム90〜10質量%とからなるゴム成分と、その100質量部に対し、(B)シリカを5〜95質量%含有する充填材30〜100質量部及び(C)同一分子内に、前記ゴム成分に対する反応基A1個以上と前記シリカに対する吸着基B2個以上を有する化合物0.5〜5質量部を含むゴム組成物を、トレッドに用いることを特徴とする空気入りタイヤである。
【選択図】なし

Description

本発明は、乗用車、小型トラック及び小型バス、特にスポーツ用多目的車等に装着される、JATMA規格に基づくプライレーティングが6〜10PRである空気入りタイヤに関する。さらに詳しくは、本発明は、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を鼎立し得る空気入りタイヤに関するものである。
従来、乗用車、小型トラック及び小型バスに用いられる空気入りタイヤは、低燃費性、耐破壊性及び耐摩耗性との鼎立を図るべく、シリカや活性末端を変性された変性共役ジエン系重合体を適用していた。
例えば、特許文献1〜4では、イミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体とシリカ及び/又はカーボンブラックとを配合してなるタイヤ用ゴム組成物が提案されている。
また、特許文献5には、ゴム組成物に配合されたシリカの分散性を高めるべく、多塩基酸の部分エステル等を配合する発明が開示されている。
しかしながら、空気入りタイヤのウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を鼎立することは、未だ困難であった。
特開2001−131340号公報 特開2001−131343号公報 特開2001−131344号公報 特開2001−131345号公報 特開2003−176378号公報
本発明は、このような状況下で、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を鼎立し得る空気入りタイヤを提供することを目的とするものである。
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の方法で得られた変性共役ジエン系重合体及び、天然ゴムやジエン系合成ゴムを含むゴム成分と、シリカ及び特定の化合物とを、それぞれ所定の割合で含むゴム組成物により、その目的を達成し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)(A)(A−1)下記一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体10〜90質量%と、(A−2)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム90〜10質量%とからなるゴム成分と、その100質量部に対し、(B)シリカを5〜95質量%含有する充填材30〜100質量部及び(C)同一分子内に、前記ゴム成分に対する反応基A1個以上と前記シリカに対する吸着基B2個以上を有する化合物0.5〜5質量部を含むゴム組成物を、トレッドに用いることを特徴とする空気入りタイヤ、
Figure 2007224195
(式中、R1及びR2は、それぞれ炭素数1〜18の一価の炭化水素基、A1は炭素数1〜20の二価の炭化水素基、R3及びR4は、それぞれ水素原子、又は無置換若しくは置換アミノ基及び/又はエーテル基を有していてもよい炭素数1〜18の一価の炭化水素基、nは1〜3の整数を示し、R1Oが複数ある場合、各R1Oは互いに同一でも異なっていてもよく、R2が複数ある場合、各R2は互いに同一でも異なっていてもよい。また、R3及びR4は互いに同一でも異なっていてもよく、さらに互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
(2)ゴム組成物が、充填材を40〜70質量部含む上記(1)に記載の空気入りタイヤ、
(3)ゴム成分が、変性共役ジエン系重合体を30〜70質量%含有する上記(1)又は(2)に記載の空気入りタイヤ、
(4)ゴム組成物が、前記化合物(C)1〜3質量部を含む上記(1)〜(3)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、
(5)変性共役ジエン系重合体が、変性芳香族ビニル−共役ジエン共重合体である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、
(6)化合物(C)における反応基Aが、非芳香族共役2重結合基又は2重結合にカルボニル基、カルボキシル基、オキシカルボニル基及びアミド基から選ばれる1種が隣接した基である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、
(7)反応基Aが、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸及びソルビン酸から選ばれる不飽和カルボン酸から誘導される基である、上記(6)に記載の空気入りタイヤ、
(8) 化合物(C)における吸着基Bが、カルボキシル基である上記(1)〜(7)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、
(9)化合物(C)が、さらにオキシアルキレン基を有する上記(1)〜(8)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、
(10)化合物(C)が、両末端カルボン酸型のポリエチレングリコール/マレイン酸ポリエステルである上記(9)に記載の空気入りタイヤ、
(11)さらに、(D)シランカップリング剤を、(B)成分のシリカに対して1〜20質量%の割合で含む上記(1)〜(10)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、
(12)乗用車、小型トラック及び小型バスに装着されるものである上記(1)〜(11)のいずれかに記載の空気入りタイヤ、及び
(13)JATMA規格に基づくプライレーティングが6〜10PRである上記(12)に記載の空気入りタイヤ、
を提供するものである。
本発明によれば、特定の方法で得られた変性共役ジエン系重合体、及び同一分子内にゴム成分に対する反応基1個以上とシリカに対する吸着基2個以上を有する化合物を所定の割合で配合することにより、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を鼎立し得る空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の空気入りタイヤのトレッドに用いられるゴム組成物(以下、単にゴム組成物と称することがある。)は、必須成分として、(A)(A−1)前記一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体と、(A−2)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムとからなるゴム成分と、(B)シリカを5〜95質量%含有する充填材及び(C)同一分子内に、前記ゴム成分に対する反応基A1個以上と前記シリカに対する吸着基B2個以上を有する化合物とを含む。この内、(B)充填材は、シリカ以外に、カーボンブラック及び/又はシリカ以外の無機充填材を含む。さらに、所望により、(D)シランカップリング剤を含有することができる。
前記(A)成分のゴム成分に含まれる(A−1)前記一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体は、一方の末端に水素原子又は窒素含有基を有し、かつ他方の末端が重合活性末端である共役ジエン系重合体を、前記一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物で変性して得られる。このような共役ジエン系重合体は、例えば有機リチウム化合物を重合開始剤とし、共役ジエン化合物単独又は共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物をアニオン重合させることにより、製造することができる。上記共役ジエン化合物としては、例えば1,3−ブタジエン;イソプレン;1,3−ペンタジエン;2,3−ジメチルブタジエン;2−フェニル−1,3−ブタジエン;1,3−ヘキサジエン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中で、1,3−ブタジエンが特に好ましい。
(A)成分のゴム成分は、変性共役ジエン系重合体を10〜90質量%、好ましくは30〜70質量%含有するものである。10質量%以上であれば、優れたウエット制動性と低発熱性を示し、90質量%以下であれば、他の変性スチレン−ブタジエン共重合体対比優れた耐破壊性を有する。
また、これらの共役ジエン化合物との共重合に用いられる芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、1−ビニルナフタレン、3−ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼン、4−シクロヘキシルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中で、スチレンが特に好ましい。
本発明においては、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を向上する観点から、変性共役ジエン系重合体が、変性芳香族ビニル−共役ジエン共重合体であることが好ましい。
本発明において、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を単量体として用いて共重合を行う場合、それぞれ1,3−ブタジエン及びスチレンの使用が、単量体の入手の容易さ等の実用性の面、及びアニオン重合特性がリビング性等の点で優れること等から、特に好適である。重合開始剤の有機リチウム化合物としては、ヒドロカルビルリチウム及びリチウムアミド化合物が好ましく用いられ、前者のヒドロカルビルリチウムを用いる場合には、一方の末端に水素原子を有し、かつ他方の末端が重合活性末端である共役ジエン系重合体が得られる。また、後者のリチウムアミド化合物を用いる場合には、一方の末端に窒素含有基を有し、他方の末端が重合活性末端である共役ジエン系重合体が得られる。上記ヒドロカルビルリチウムとしては、炭素数2〜20のヒドロカルビル基を有するものが好ましく、例えばエチルリチウム,n−プロピルリチウム,イソプロピルリチウム,n−ブチルリチウム,sec−ブチルリチウム,tert−オクチルリチウム,n−デシルリチウム,フェニルリチウム,2−ナフチルリチウム,2−ブチル−フェニルリチウム,4−フェニル−ブチルリチウム,シクロヘキシルリチウム,シクロペンチルリチウム,ジイソプロペニルベンゼンとブチルリチウムとの反応生生物等が挙げられるが、これらの中で、n−ブチルリチウムが好ましい。
一方、リチウムアミド化合物としては、例えばリチウムヘキサメチレンイミド,リチウムピロリジド,リチウムピペリジド,リチウムヘプタメチレンイミド,リチウムドデカメチレンイミド,リチウムジメチルアミド,リチウムジエチルアミド,リチウムジブチルアミド,リチウムジプロピルアミド,リチウムジヘプチルアミド,リチウムジヘキシルアミド,リチウムジオクチルアミド,リチウムジ−2−エチルヘキシルアミド,リチウムジデシルアミド, リチウム−N−メチルピペラジド,リチウムエチルプロピルアミド,リチウムエチルブチルアミド, リチウムメチルブチルアミド,リチウムエチルベンジルアミド,リチウムメチルフェネチルアミド等が挙げられる。これらの中で、リチウムヘキサメチレンイミド,リチウムピロリジド,リチウムピペリジド,リチウムヘプタメチレンイミド,リチウムドデカメチレンイミド等の環状リチウムアミドが好ましく、特にリチウムヘキサメチレンイミド及びリチウムピロリジドが好適である。
前記有機リチウム化合物を重合開始剤として用い、アニオン重合によって共役ジエン系重合体を製造する方法としては特に制限はなく、従来公知の方法を用いることができる。具体的には、反応に不活性な有機溶剤、例えば脂肪族,脂環族,芳香族炭化水素化合物等の炭化水素系溶剤中において、共役ジエン化合物又は共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を、前記有機リチウム化合物を重合開始剤として、所望により、用いられるランダマイザーの存在下にアニオン重合させることにより、目的の共役ジエン系重合体が得られる。この重合反応における温度は、通常−80〜150℃、好ましくは−20〜100℃の範囲で選定される。重合反応は、発生圧力下で行うことができるが、通常は単量体を実質的に液相に保つ十分な圧力で操作することが望ましい。すなわち、圧力は重合される個々の物質や、用いる重合媒体及び重合温度にもよるが、所望ならばより高い圧力を用いることができ、このような圧力は重合反応に関して不活性なガスで反応器を加圧する等の適当な方法で得られる。
前記一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物において、R1 及びR2 は、それぞれ炭素数1〜18の一価の炭化水素基を示す。この一価の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜18のアルキル基,炭素数2〜18のアルケニル基,炭素数6〜18のアリール基,炭素数7〜18のアラルキル基等を挙げることができる。ここで、上記アルキル基及びアルケニル基は直鎖状,枝分かれ状,環状のいずれであってもよく、その例としては、メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,オクチル基,デシル基,ドデシル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基,ビニル基,プロぺニル基,アリル基,ヘキセニル基,オクテニル基,シクロペンテニル基,シクロヘキセニル基等が挙げられる。
また、前記アリール基は、芳香環上に低級アルキル基等の置換基を有していてもよく、その例としては、フェニル基,トリル基,キシリル基,ナフチル基等が挙げられる。さらに前記アラルキル基は、芳香環上に低級アルキル基等の置換基を有していてもよく、その例としては、ベンジル基,フェネチル基,ナフチルメチル基等が挙げられる。A1 は炭素数1〜20の二価の炭化水素基を示す。この二価の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜20のアルキレン基,炭素数2〜20のアルケニレン基,炭素数6〜20のアリーレン基,炭素数7〜20のアラルキレン基等が挙げられるが、これらの中で、炭素数1〜20のアルキレン基が好ましい。このアルキレン基は直鎖状,枝分かれ状,環状のいずれであってもよいが、特に直鎖状のものが好適である。この直鎖状のアルキレン基の例としては、メチレン基,エチレン基,トリメチレン基,テトラメチレン基,ペンタメチレン基,ヘキサメチレン基,オクタメチレン基,デカメチレン基,ドデカメチレン基等が挙げられる。
nは1〜3の整数を示し、R1Oが複数ある場合、各R1Oはたがいに同一でも異なっていてもよく、R2が複数ある場合、各R2はたがいに同一でも異なっていてもよい。一方、R3及びR4は、それぞれ水素原子、又は無置換若しくは置換アミノ基及び/又はエーテル基を有していてもよい炭素数1〜18の一価の炭化水素基を示す。炭素数1〜18の一価の炭化水素基としては、前記R1及びR2において説明したとおりであり、そして、このR3及びR4は、無置換若しくは置換アミノ基又はエーテル基あるいはその両方を有していてもよい。また、R3及びR4はたがいに同一でも異なっていてもよく、さらにたがいに結合して環構造を形成していてもよい。この環構造は、飽和若しくは不飽和の炭化水素環構造であってもよく、また窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子とする飽和若しくは不飽和の複素環構造であってもよい。
前記一般式(I)において、A1に結合するイミノ基としては、例えばエチリデンアミノ基;1−メチルプロピリデンアミノ基;1,3−ジメチルブチリデンアミノ基;1−メチルエチリデンアミノ基;4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基;シクロヘキシリデンアミノ基等を好ましく挙げることができる。この一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物の例としては、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン,N−(1−メチルエチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン,N−エチリデン−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン,N−(1−メチルプロピリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン,N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン,N−(シクロヘキシリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン及びこれらのトリエトキシシリル化合物に対応するトリメトキシシリル化合物,メチルジエトキシシリル化合物,エチルジエトキシシリル化合物,メチルジメトキシシリル化合物,エチルジメトキシシリル化合物等が好ましく挙げられるが、これらの中で特に、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン及びN−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンが好適である。
前記のイミド基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物(以下、末端変性剤と称すことがある。)を用いて、共役ジエン系重合体の重合活性末端に反応させる際、該末端変性剤の使用量は、共役ジエン系重合体の製造に使用される有機リチウム化合物1モルに対し、通常0.25〜3.0モルであり、好ましくは0.5〜1.5モルである。0.25モルより少ない量ではヒドロカルビルオキシ基がカップリング反応に消費されて好ましくない。また3モルを超えるような量においては過剰の末端変性剤が無駄になるとともに、末端変性剤に含まれる不純物により、重合活性末端が失活して実質的な変性効率が低下して好ましくない。また、この際の反応温度は、共役ジエン系重合体の重合温度をそのまま用いることができる。具体的には30〜100℃が好ましい範囲として挙げられる。30℃未満では重合体の粘度が上昇しすぎる傾向があり、100℃を超えると、重合活性末端が失活し易くなるので好ましくない。
前記の末端変性剤の共役ジエン系重合体の重合活性末端への添加時期、方法については特に限定はないが一般的にこのような末端変性剤を用いる場合は、重合終了後に行う場合が多い。このようにして得られた変性共役ジエン系重合体の重合鎖末端変性基の分析は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて行うことができる。本発明で用いられる末端変性剤は、一般式(I)で示されるように、分子内にメチレンアミノ基を有しており、このメチレンアミノ基は、三級アミノ基と同様に優れた塩基性を有する上、立体障害が少ないため、様々な酸性官能基と良好な水素結合力を発現しやすい。この末端変性剤を、共役ジエン系重合体の重合活性末端に反応させた場合、ヒドロカルビルオキシシランとの求核置換生成物とメチレンアミノ基への付加反応生成物の混合物が得られるものと考えられる。すなわち重合体の重合活性末端に求核置換反応をした場合には、シリカ表面の酸性官能基と導入されたメチレンアミノ基との間に相互作用が生まれ、良好なシリカ分散効果と補強効果を同時に与えることが期待できる。また、重合体の重合活性末端に付加した場合には、二級アミンに変換される。このような場合においてもシラノール基との水素結合性の高い二級アミンにより良好なシリカ分散性が期待できる。
さらに、該末端変性剤は、ヒドロカルビルオキシシリル基を有しており、重合体の重合活性末端に導入されたヒドロカルビルオキシシリル基は、シリカ表面のシラノール基と縮合反応することにより、上記メチレンアミノ基の水素結合力との相乗効果によって、極めて高い補強効果を与えることができる。また、A1 に結合するイミノ基がN,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基である場合には、充填材としてシリカと共にカーボンブラックを用いると、カーボンブラックとの強い相互作用により、さらに良好な補強効果を得ることができる。以上のことによりこの変性共役ジエン系重合体はシリカ配合、及びシリカとカーボンブラックの混合配合において良好な補強特性を得ることができ、耐破壊性に優れたゴム組成物を与えることができる。
この変性共役ジエン系重合体は、示差走査熱量計(DSC)にて測定したガラス転移点(Tg)が−90〜−30℃であることが好ましい。通常のアニオン重合の処方においては−90℃未満の重合体を得るのは困難であり、また−30℃を超える重合体については室温領域で硬くなり、ゴム状弾性体として用いるのに好ましくない。また、該変性重合体のムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)は、好ましくは10〜150、より好ましくは15〜70である。ムーニー粘度が10未満の場合は破壊特性を始めとするゴム物性が十分に得られず、150を超える場合は作業性が悪く配合剤とともに混練りすることが困難である。
この変性共役ジエン系重合体は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、この変性共役ジエン系重合体と併用されるゴム成分としては、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムが挙げられ、ジエン系合成ゴムとしては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びこれらの混合物等が挙げられる。また、その一部が多官能型変性剤、例えば四塩化スズのような変性剤を用いることにより分岐構造を有しているものでもよい。
本発明におけるゴム組成物においては、(B)成分の充填材にシリカが含まれる。このシリカとしては特に制限はなく、従来ゴムの補強用充填材として慣用されているものの中から任意に選択して用いることができる。このシリカとしては、例えば湿式シリカ(含水ケイ酸),乾式シリカ(無水ケイ酸),が挙げられるが、中でも破壊特性の改良効果並びにウェットグリップ性及び低転がり抵抗性の両立効果が最も顕著である湿式シリカが好ましい。
この湿式シリカは、補強性、加工性、ウェットグリップ性、耐摩耗性のバランス等の面から、BET法による窒素吸着比表面積(N2SA)が140〜280m2/gであることが好ましく、170〜250m2/gであることがより好ましい。好適な湿式シリカとしては、例えば東ソー・シリカ(株)製のAQ、VN3、LP、NA等、デグッサ社製のウルトラジルVN3(N2SA:210m2/g)等が挙げられる。
本発明におけるゴム組成物に含まれる充填材は、ゴム成分100質量部に対し、30〜100質量部、好ましくは40〜70質量部の範囲で選定される。充填材量が30質量部未満では、後述する(C)成分の化合物による操縦安定性の向上効果が不十分であるし、100質量部を超えると作業性及び転がり抵抗が悪化する。
充填材中、シリカを5〜95質量%含むのは、この範囲であれば、前記変性共役ジエン系重合体の活性末端に変性されたイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物とシリカとの反応による効果を奏することができる。
前記充填材中、シリカ以外の充填材として、カーボンブラック及び/又はシリカ以外の無機充填材が用いられるが、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックとしては、例えばFEF、GPF、SRF、HAF、N339、IISAF、ISAF、SAF等が挙げられる。カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA、JIS K 6217−2:2001に準拠する)は20〜160m2/gであることが好ましく、70〜160m2/gであることがより好ましい。また、好ましくはジブチルフタレート吸油量(DBP、JIS K 6217−4:2001に準拠する)が80〜170cm3/100gのカーボンブラックである。これらのカーボンブラックを用いることにより、諸物性、特に破壊特性の改良効果は大きくなる。好ましいカーボンブラックはHAF、N339、IISAF、ISAF、SAFである。
また、シリカ以外の無機充填材としては、例えば、下記一般式(II)で表される化合物を挙げることができる。
mM1・xSiOy・zH2O ・・・(II)
(式中、M1は、アルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウム、及びジルコニウムからなる群から選ばれる金属、これらの金属の酸化物又は水酸化物、及びそれらの水和物、又はこれらの金属の炭酸塩から選ばれる少なくとも一種であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整数である。尚、上記式において、x、zがともに0である場合には、該無機化合物はアルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウム及びジルコニウムから選ばれる少なくとも1つの金属、金属酸化物又は金属水酸化物となる。)
上記式で表わされる無機フィラーとしては、γ−アルミナ、α−アルミナ等のアルミナ(Al23)、ベーマイト、ダイアスポア等のアルミナ一水和物(Al23・H2O)、ギブサイト、バイヤライト等の水酸化アルミニウム[Al(OH)3]、炭酸アルミニウム[Al2(CO32]、水酸化マグネシウム[Mg(OH)2]、酸化マグネシウム(MgO)、炭酸マグネシウム(MgCO3)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、アタパルジャイト(5MgO・8SiO2・9H2O)、チタン白(TiO2)、チタン黒(TiO2n-1)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)2]、酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al23)、クレー(Al23・2SiO2)、カオリン(Al23・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al23・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al23・4SiO2・2H2O)、ケイ酸アルミニウム(Al2SiO5 、Al4・3SiO4・5H2O等)、ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4、MgSiO3等)、ケイ酸カルシウム(Ca2・SiO4等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al23・CaO・2SiO2等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4)、炭酸カルシウム(CaCO3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、水酸化ジルコニウム[ZrO(OH)2・nH2O]、炭酸ジルコニウム[Zr(CO32]、各種ゼオライトのように電荷を補正する水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含む結晶性アルミノケイ酸塩等が使用できる。また、前記一般式(II)中のM1がアルミニウム金属、アルミニウムの酸化物又は水酸化物、及びそれらの水和物、又はアルミニウムの炭酸塩から選ばれる少なくとも一つである場合が好ましい。
上記式で表されるこれらの無機化合物は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
前記化合物(C)において、ゴム成分に対する反応基Aは、2重結合を有する基であって、該2重結合を活性化する基が隣接するものが好ましく、特に非芳香族共役2重結合基又は2重結合にカルボニル基、カルボキシル基、オキシカルボニル基及びアミド基から選ばれる1種が隣接した基であることが好ましい。なお、ここで隣接とは2重結合の両端又は一方にカルボニル基、カルボキシル基、オキシカルボニル基及びアミド基から選ばれる1種を有することをいう。
前記化合物(C)としては、反応基Aがマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸又はソルビン酸から選ばれる不飽和カルボン酸から誘導される基であることが好ましく、中でもマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸から誘導される基、特にはマレイン酸、アクリル酸から誘導される基であることが最も好ましい。吸着基Bに関しては、カルボキシル基が好ましい。また、化合物(C)はさらにオキシアルキレン基を有することが好ましい。オキシアルキレン基を有することによって、ゴムとの相溶性が向上し、シリカ等の無機充填材との親和性が良好となる。オキシアルキレン基の平均付加モル数は、ゴムに対する反応基Aの個数1個当たり、1〜30モルの範囲であることが好ましく、さらには1〜20モル、特には2〜15モルの範囲であることが好ましい。
化合物(C)の具体例としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、クエン酸等のポリカルボン酸モノ[(メタ)アクリロイルオキシアルキル]エステル[ここで(メタ)アクリロイルは、メタクリロイル又はアクリロイルを示す。];,マレイン酸モノリンゴ酸エステル等の不飽和カルボン酸とオキシカルボン酸との(ポリ)エステル;エチレングリコール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のジオールとマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸との両末端にカルボキシル基を有するエステル;N−(2−カルボキシエチル)マレアミド酸等のN−(カルボキシアルキル)マレアミド酸;下記一般式(III)、(IV)又は(V)で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2007224195
一般式(III)において、A2、A3及びA4はこれらのうち一つが式−(R5O)r−CO−CR6=CR7−R8で表される基であり、他は水素原子である。ここでR5は炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基である。またR6、R7及びR8はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であって、好ましくはR6が水素原子又はメチル基、R7及びR8が水素原子である。rはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1〜30の数であり、好ましくは1〜20、さらには好ましくは2〜15の数である。
Figure 2007224195
一般式(IV)において、R9、R10及びR11はそれぞれ独立に炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、p1、p2及びp3はそれぞれオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す数で、p1+p2+p3が0〜90、好ましくは3〜60、さらに好ましくは6〜45となる数である。
HOOC−CH=CH−COO−R12−OOC−CH=CH−COOH
・・・(V)
一般式(V)において、R12は、式−R13O−で示される基、式−(R14O)s−で示される基、式−CH2CH(OH)CH2O−で示される基又は式−(R15O−COR16−COO−)t15O−で示される基である。ここで、R13は炭素数2〜36のアルキレン基,アルケニレン基又は2価の芳香族炭化水素基であって、好ましくは炭素数2〜18のアルキレン基又はフェニレン基、さらに好ましくは炭素数4〜12のアルキレン基である。またR14は炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、sはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1〜60の数であり、好ましくは2〜40、さらに好ましくは4〜30の数である。R15は炭素数2〜18のアルキレン基、アルケニレン基、2価の芳香族炭化水素基又は−(R17O)u17−であり(R17は炭素数2〜4のアルキレン基、uはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す1〜30の数であり、好ましくは1〜20、さらに好ましくは2〜15の数である)、R16は炭素数2〜18のアルキレン基、アルケニレン基又は2価の芳香族炭化水素基であって、好ましくは炭素数2〜12のアルキレン基又はフェニレン基、さらに好ましくは炭素数2〜8のアルキレン基である。tは平均値で1〜30、好ましくは1〜20、さらに好ましくは1〜15の数である。
一般式(III)で表される化合物の具体例としては、トリメリット酸モノ(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)エステル、トリメリット酸モノ[2−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エチル]エステル、トリメリット酸モノ(ω−(メタ)アクリロイルオキシポリオキシエチレン(10))エステル等のトリメリット酸モノ(ω−(メタ)アクリロイルオキシPOA(n))エステル(ここで(メタ)アクリロイルはメタクリロイル又はアクリロイルを示し、POA(n)はオキシエチレン又はオキシプロピレンが平均して1〜30モル付加したポリオキシエチレン(以下、「POE」と略記することがある)又はポリオキシプロピレン(以下、「POP」と略記することがある)を示す。)が挙げられる。
一般式(IV)で表される化合物の具体例としては、POE(8)グリセリントリマレエート、POE(3)グリセリントリマレエート、POP(10)グリセリントリマレエート等のPOA(m)グリセリントリマレエート(ここでPOA(m)はオキシエチレン又はオキシプロピレンが平均して0〜90モル付加したポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンを示す。)等が挙げられる。
一般式(V)で表される化合物の具体例としては、グリセリンジマレエート、1,4−ブタンジオールジマレエート、1,6−ヘキサンジオールジマレエート等のアルキレンジオールのジマレエート、1,6−ヘキサンジオールジフマレート等のアルキレンジオールのジフマレート、PEG200ジマレエート、PEG600ジマレエート等のポリオキシアルキレングリコールのジマレエート(ここでPEG200、PEG600とは、それぞれ平均分子量200又は600のポリエチレングリコールを示す)、両末端にカルボキシル基を有するポリブチレンマレエート、両末端にカルボキシル基を有するポリ(PEG200)マレエート等の両末端カルボン酸型ポリアルキレングリコール/マレイン酸ポリエステル、両末端にカルボキシル基を有するポリブチレンアジペートマレエート、PEG600ジフマレート等のポリオキシアルキレングリコールのジフマレート、両末端にカルボキシル基を有するポリブチレンフマレート、両末端にカルボキシル基を有するポリ(PEG200)フマレート等の両末端カルボン酸型ポリアルキレングリコール/フマル酸ポリエステル等が挙げられる。
前記化合物(C)としては、ゴム組成物のドライ操縦安定性の向上効果等の性能の面から、前記一般式(V)で表される化合物が好ましく、特に両末端カルボン酸型のポリエチレングリコール/マレイン酸ポリエステルが好適である。
前記化合物(C)は、分子量250以上であることが好ましく、さらには250〜5000の範囲であること、特には250〜3000の範囲であることが好ましい。この範囲であると引火点が高く、安全上望ましいばかりでなく、発煙が少なく作業環境上も好ましい。この化合物(C)は、ゴム組成物のドライ操縦安定性の向上に寄与する。
本発明におけるゴム組成物においては、前記化合物(C)を1種用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その含有量は、前記(A)成分であるゴム成分100質量部に対して、0.5〜5質量部、好ましくは0.5〜4質量部、さらに好ましくは1〜3質量部の範囲で選定される。この含有量が0.5質量部未満ではドライ操縦安定性の向上効果が不十分であり、一方、5質量部を超えると加硫速度の低下が認められる。
本発明におけるゴム組成物においては、(B)成分のシリカの性能をさらに向上させる目的で、(D)シランカップリング剤を含有させることができる。
このシランカップリング剤としては、例えばビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド等が挙げられるが、これらの中で補強性改善効果等の点から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド及び3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドが好適である。これらのシランカップリング剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明におけるゴム組成物においては、ゴム成分として、分子末端にシリカとの親和性の高い官能基が導入された変性重合体が用いられているため、(D)シランカップリング剤の配合量は、通常の場合より低減することができる。(D)シランカップリング剤は、通常(B)成分のシリカに対して1〜20質量%の割合で配合することが好ましい。この量が少ないとカップリング剤としての効果が充分に発揮されにくく、また、多いとゴム成分のゲル化を引き起こすおそれがある。カップリング剤としての効果及びゲル化防止等の点から、このシランカップリング剤の好ましい配合量は、(B)成分のシリカに対して5〜15質量%の範囲である。
本発明におけるゴム組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用いられる各種薬品、例えば加硫剤、加硫促進剤、プロセス油、老化防止剤、スコーチ防止剤、亜鉛華、ステアリン酸等を含有させることができる。
上記加硫剤としては、硫黄等が挙げられ、その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、硫黄分として0.1〜10.0質量部が好ましく、0.5〜5.0質量部がより好ましい。
本発明で使用できる加硫促進剤は、特に限定されるものではないが、例えば、M(2−メルカプトベンゾチアゾール)、DM(ジベンゾチアジルジスルフィド)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)等のチアゾール系、あるいはDPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤等を挙げることができ、その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜5.0質量部が好ましく、更に好ましくは0.2〜3.0質量部である。
また、本発明におけるゴム組成物で使用できるプロセス油としては、例えばパラフィン系、ナフテン系、アロマチック系等を挙げることができる。引張強度、耐摩耗性を重視する用途にはアロマチック系が、ヒステリシスロス、低温特性を重視する用途にはナフテン系又はパラフィン系が用いられる。その使用量は、ゴム成分100質量部に対して、0〜100質量部が好ましく、100質量部以下であれば加硫ゴムの引張強度、低発熱性が良好となる。
本発明におけるゴム組成物は、バンバリーミキサー、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによって得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤ用途として、タイヤトレッドに用いられる。また、その他アンダートレッド、サイドウォール、カーカスコーティングゴム、ベルトコーティングゴム、ビードフィラー、チェーファー、ビードコーティングゴム等にも用いることができる。
本発明の空気入りタイヤは、前述の本発明に係るゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて、上記のように各種薬品を含有させたゴム組成物が未加硫の段階でタイヤトレッドに加工され、タイヤ成型機上で通常の方法により貼り付け成型され、生タイヤが成型される。この生タイヤを加硫機中で加熱加圧して、タイヤが得られる。
このようにして得られた本発明の空気入りタイヤは、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性が良好であって、JATMA規格に基づくプライレーティングが6〜10PRである空気入りタイヤとして多種の用途に好適に用いられる。
ここで、プライレーティングとは、JATMA規格に基づきタイヤの強度を示す記号である。プライレーティングの値が高い程、タイヤの強度が高く、より高い空気圧の充填が可能であり、負荷能力も増加することを示している。主にトラック、バス、小型トラック、小型バス、スポーツ用多目的車、バンタイプの乗用車のタイヤに表示されるものである。JATMA規格のプライレーティングは、TRA規格のロードレンジに対応しており、プライレーティング4PRがロードレンジBに、プライレーティング6PRがロードレンジCに、プライレーティング8PRがロードレンジDに、プライレーティング10PRがロードレンジEに対応している。
次に、本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、供試タイヤのウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性は、下記の方法に従って測定した。
(1)ウエット制動性
供試タイヤを実車に装着し、水深2mmのウエット 路面での制動距離を測定した。評価結果は、比較例1のタイヤの制動距離の逆数を100とした指数で表した。指数の数値が大きいほどウエット制動性に優れていることを表している。
(2)耐破壊性
供試タイヤのトレッドからゴムを切り出し、JIS K 6251:2004に準拠し、ダンベル状3号形試験片を用いて引張り試験を行い、切断時引張応力(TSb、単位:MPa)を測定した。この測定結果を、比較例1を100とする指数表示で表した。数値が大きいほど耐破壊性が良好であることを表している。
(3)操縦安定性
供試タイヤを実車に装着し、乾燥状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価を10点評価法により実施した。評価結果は、比較例1を100とする指数表示で表した。数値が大きいほど操縦安定性が良好であることを表している。
製造例1 変性共役ジエン系重合体Aの製造
乾燥し、窒素置換された800ミリリットルの耐圧ガラス容器に、シクロへキサン300g、1,3−ブタジエン40g、スチレン10g、ジテトラヒドロフリルプロパン0.16ミリモルを注入し、これにn−ブチルリチウム(BuLi)0.55ミリモルを加えた後、50℃で2時間重合を行った。重合系は重合開始から終了まで、全く沈殿は見られず均一に透明であった。重合転化率はほぼ100%であった。重合溶液の一部をサンプリングし、イソプロピルアルコールを加え、固形物を乾燥し、ゴム状共重合体を得た。この共重合体についてミクロ構造、分子量及び分子量分布を測定した。スチレン含量は20.1質量%、ブタジエン部分のビニル結合含量は54%、ガラス転移点は−42.0℃であった。GPC法によるポリスチレン換算の重量平均分子量は190,000、分子量分布は1.3であった。
この重合系にさらに未端変性剤としてN−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン0.55ミリモルを加えた後にさらに30分間変性反応を行った。この後、重合系にさらに2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)のイソプロパノール5重量%溶液0.5ミリリットルを加えて反応の停止を行った。さらにスチームストリッピングにより脱溶媒し、得られた固形物を100℃の熱ロールで乾燥することにより重合体Aを得た。この重合体AのGPC法によるポリスチレン換算の重量平均分子量は268,000であった。
製造例2 四塩化スズ変性SBRの製造
5リットルの攪拌機付きの反応器に、シクロヘキサン1500g、1,3−ブタジエン200g、スチレン50g、テトラヒドロフラン1.35g及びビニルベンジルトリブチルスズ1.526gを仕込み、反応容器内温度50℃に調整した後に、n−ブチルリチウム0.08gを添加し重合を開始させた。その後、重合を50℃において90分間行った後に四塩化スズ(SnCl4 )を0.082g添加し、10分間、重合を継続させてから、イソプロピルアルコールで重合を停止させた。
次にこの重合体含有液に、BHT2.5gを添加後、製造例1と同様にして変性共役ジエン系重合体Bを得た。この重合体についてミクロ構造、分子量及び分子量分布を測定した。スチレン含量は20.0質量%、ブタジエン部分のビニル結合含量は45%であった。GPC法によるポリスチレン換算の重量平均分子量は440,000であった。
実施例1〜2及び比較例1〜6
表1に示す配合組成のゴム組成物を調製し、8種類のタイヤサイズ205R16Cの8プライレーティングであるスポーツ用多目的車用空気入りタイヤを試作した。これらの8種類のタイヤについて、それぞれウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2007224195
[注]
*1:N220、東海カーボン(株)製「シースト6」、窒素吸着比表面積(N2SAが119m2/g、ジブチルフタレート吸油量が114cm3/100g。
*2:東ソー・シリカ(株)製「VN3」
*3:PEGM:両末端カルボン酸型の平均重合度4.5のポリエチレングリコール/マレイン酸ポリエステル(ポリエステル部分の重合度5)
*4:デグサ社製「Si69」
*5:精工化学(株)製、「サンタイト S」
*6:N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン:大内新興化学工業(株)製「ノクラック6C」
*7:ジフェニルグアニジン:大内新興化学工業(株)製「ノクセラーD」
*8:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド:大内新興化学工業社製「ノクセラーCZ」
*9:ジベンゾチアジルジスルフィド:大内新興化学工業(株)製「ノクセラーDM」
表1から分かるように、製造例1で得た変性共役ジエン系重合体AとPEGMとを含有する実施例1は、PEGMと変性共役ジエン系重合体Aの双方を含まない比較例1に比べて、PEGMを含有するが、変性共役ジエン系重合体Aを含まない比較例2に比べて、また変性共役ジエン系重合体Aを含有するが、PEGMを含まない比較例3に比べて、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性が総合的に優れている。
また、同様に、実施例2は、比較例4、5及び6に比べて、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性が総合的に優れている。
本発明の空気入りタイヤは、ウエット制動性、耐破壊性及び操縦安定性に優れ、乗用車、小型トラック及び小型バス、特にスポーツ用多目的車に装着される空気入りタイヤとして好適に用いられる。

Claims (13)

  1. (A)(A−1)下記一般式(I)で表されるイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させてなる変性共役ジエン系重合体10〜90質量%と、(A−2)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム90〜10質量%とからなるゴム成分と、その100質量部に対し、(B)シリカを5〜95質量%含有する充填材30〜100質量部及び(C)同一分子内に、前記ゴム成分に対する反応基A1個以上と前記シリカに対する吸着基B2個以上を有する化合物0.5〜5質量部を含むゴム組成物を、トレッドに用いることを特徴とする空気入りタイヤ。
    Figure 2007224195
    (式中、R1 及びR2は、それぞれ炭素数1〜18の一価の炭化水素基、A1は炭素数1〜20の二価の炭化水素基、R3及びR4 は、それぞれ水素原子、又は無置換若しくは置換アミノ基及び/又はエーテル基を有していてもよい炭素数1〜18の一価の炭化水素基、nは1〜3の整数を示し、R1Oが複数ある場合、各R1Oは互いに同一でも異なっていてもよく、R2が複数ある場合、各R2は互いに同一でも異なっていてもよい。また、R3及びR4は互いに同一でも異なっていてもよく、さらに互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
  2. ゴム組成物が、充填材を40〜70質量部含む請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. ゴム成分が、変性共役ジエン系重合体を30〜70質量%含有する請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. ゴム組成物が、前記化合物(C)1〜3質量部を含む請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 変性共役ジエン系重合体が、変性芳香族ビニル−共役ジエン共重合体である請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 化合物(C)における反応基Aが、非芳香族共役2重結合基又は2重結合にカルボニル基、カルボキシル基、オキシカルボニル基及びアミド基から選ばれる1種が隣接した基である請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 反応基Aが、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸及びソルビン酸から選ばれる不飽和カルボン酸から誘導される基である、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 化合物(C)における吸着基Bが、カルボキシル基である請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 化合物(C)が、さらにオキシアルキレン基を有する請求項1〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 化合物(C)が、両末端カルボン酸型のポリエチレングリコール/マレイン酸ポリエステルである請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. さらに、(D)シランカップリング剤を、(B)成分のシリカに対して1〜20質量%の割合で含む請求項1〜10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  12. 乗用車、小型トラック及び小型バスに装着されるものである請求項1〜11のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  13. JATMA規格に基づくプライレーティングが6〜10PRである請求項12に記載の空気入りタイヤ。
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