JP2019089968A - ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立可能なゴム組成物を提供すること。ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立したタイヤを提供すること。【解決手段】ゴム成分として、天然ゴムと、変性スチレンブタジエンゴムとを含み、前記変性スチレンブタジエンゴムのガラス転移温度(Tg)が、−70〜−15℃である、ゴム組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物およびタイヤに関する。
昨今の環境問題への関心の高まりに伴う世界的な二酸化炭素排出規制の動きに関連して、自動車の低燃費化に対する要求が強まりつつある。このような要求に対応するため、タイヤ性能についても転がり抵抗の低減が求められている。
また、タイヤには、湿潤路面での安全性から、ウェットグリップ性能(以下、単に「ウェット性能」ということがある)が要求される。
ウェット性能について、天然ゴムなどの特定のゴム成分と、C5系樹脂とを特定量配合してなるゴム組成物をトレッドゴムに用いたタイヤにより、乾燥路面での制動性能が高く、かつ、湿潤路面においても高い制動性能を有するタイヤが提案されている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2015/079703号
しかし、このようなゴム組成物は、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立する点で、改善の余地があることが分かった。
そこで、本発明は、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立可能なゴム組成物およびウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立したタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係るゴム組成物は、
ゴム成分として、天然ゴムと、変性スチレンブタジエンゴムとを含み、
前記変性スチレンブタジエンゴムのガラス転移温度(Tg)が、−70〜−15℃である、ゴム組成物である。これにより、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立することができるゴム組成物を提供することができる。
本発明に係るタイヤは、上記ゴム組成物を用いた、タイヤである。これにより、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立することができる。
本発明によれば、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立可能なゴム組成物を提供することができる。ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立したタイヤを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。これらの記載は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
本発明において、Tgは、示差走査熱量測定(DSC)により求める。DSC測定の条件は、JIS K 6240に準拠して昇温速度10℃/分で行う。
本発明において、MnおよびMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレン換算値として算出する。
(ゴム組成物)
本発明に係るゴム組成物は、
ゴム成分として、天然ゴム(NR)と、変性スチレンブタジエンゴム(以下、スチレンブタジエンゴムを単に「SBR」ということがある)とを含み、
前記変性スチレンブタジエンゴムのガラス転移温度(Tg)が、−70〜−15℃である、ゴム組成物である。これにより、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立することができるゴム組成物を提供することができる。
上記効果について、理論に拘束されることを望むものではないが、これは、NRによって、30〜60℃付近のtanδが低下することで転がり抵抗が低下(転がり抵抗性能が向上)し、0℃付近のE’が低下(すなわち、歪エネルギーが増大)することでウェット性能が向上し;Tgが上記特定範囲である変性SBRによって、0℃付近のtanδが上がり、30〜60℃付近のtanδが低下することでウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立するためと、推測される。
<ゴム成分>
本発明に係るゴム組成物は、ゴム成分として、天然ゴムと、特定の変性SBRとを含む。
天然ゴム
天然ゴムは、特に限定されず、公知の天然ゴムを適宜選択して用いることができる。
ゴム成分における天然ゴムの含有量は、特に限定されず、適宜調節すればよい。例えば、天然ゴムの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、50質量部以上または70質量部以上、90質量部以下、70質量部以下、50質量部以下または30質量部以下とすればよい。
天然ゴムは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
変性SBR
変性SBRは、そのガラス転移温度(Tg)が、−70〜−15℃である。
変性SBRは、上記Tgの範囲を満たせば特に限定されず、公知の変性SBRを適宜選択して用いることができる。変性SBRは、上記の条件を満たすものであれば、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
変性SBRのTgは、−70〜−15℃であるが、−70〜−30℃であることが好ましい。
変性SBRのMw/Mnは、2.5以下であることが好ましい。
ゴム成分における変性SBRの含有量は、特に限定されず、適宜調節すればよい。例えば、変性SBRの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上、30質量部以上、50質量部以上または70質量部以上、90質量部以下、70質量部以下、50質量部以下または30質量部以下とすればよい。
変性SBRのベースポリマー(すなわち、SBR)では、1,3−ブタジエンとスチレンとの比を適宜調節することができるが、変性SBRの全単量体成分に対し、50〜80質量%の1,3−ブタジエンと、10〜50質量%のスチレンとを重合してなる共重合体であることが好ましい。
ベースポリマーを得るための重合方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。このような重合方法として、例えば、アニオン重合、配位重合および乳化重合などが挙げられる。
変性SBRの調製方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜選択すればよい。変性SBRの調製方法としては、例えば、特表2010−525087号公報、特開平11−080514号公報、特表2003−535174号公報、特表2006−524725号公報、特表2010−531374号公報、特表2010−531375号公報、特表2012−513516号公報、国際公開第2016/194316号などに記載の方法が挙げられる。
変性SBRにおける変性官能基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。変性官能基としては、例えば、後述する充填剤に対して相互作用性を有する変性官能基などが好適に挙げられる。充填剤に対する相互作用性を高めて、ウェット性能をより向上することができる。充填剤(例えば、シリカ)との相互作用性の高い変性官能基としては、特に制限はなく、例えば、含窒素官能基、含ケイ素官能基、含酸素官能基などが好適に挙げられる。
変性SBRを得るための変性剤は、公知の変性剤から適宜選択して用いることができる。変性剤としては、例えば、アニオン重合または配位重合の重合活性末端と反応する変性剤であってもよいし、重合開始剤として用いられるリチウムアミド化合物のアミド部分等であってもよい。変性剤は、上述した変性官能基を有する公知の変性剤から適宜選択して用いることができる。変性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
変性剤は、ケイ素原子、窒素原子および酸素原子から選ばれる少なくとも1つの原子を有する変性剤であることが好ましい。
充填剤(例えば、シリカ)に対して高い相互作用性を有するため、変性剤は、アルコキシシラン化合物、ヒドロカルビルオキシシラン化合物およびこれらの組み合わせからなる群より選択される1種以上であることが好ましい。このような変性剤としては、例えば、国際公開第2016/194316号に記載の一般式(II)〜(XIII)で表される変性剤などが挙げられる。
変性SBRの一例を説明する。まず、スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合体(ミクロ構造:スチレン10質量%/1,3−ブタジエン由来のビニル結合量40質量%、ベース分子量(ポリスチレン換算):180,000)であるベースポリマーを調製し、末端をアニオンとした状態で、N,N−ビス(トリメチルシリル)−3−[ジエトキシ(メチル)シリル]プロピルアミンを用いて変性して、変性SBRを得る。
その他のゴム成分
本発明に係るゴム組成物では、NRと上記特定の変性SBRとを含めばよく、その他のゴム成分が含まれていてもよい。その他のゴム成分としては、例えば、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレンイソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴムなどが挙げられる。また、上記特定の変性SBR以外の変性SBRをその他のゴム成分として含んでいてもよいし、含まなくてもよい。
その他のゴム成分を用いる場合、その配合量は適宜調節すればよい。
<熱可塑性樹脂>
本発明に係るゴム組成物は、ゴム成分に加えて、熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。公知の熱可塑性樹脂を適宜選択して用いることができる。熱可塑性樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、国際公開第2015/079703号、国際公開第2016/084370号などに記載のC系樹脂、C〜C系樹脂、C系樹脂、テルペン系樹脂、テルペン−芳香族化合物系樹脂、ロジン系樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂およびアルキルフェノール系樹脂などが挙げられる。
ゴム組成物における熱可塑性樹脂の配合量は、適宜調節すればよい。例えば、熱可塑性樹脂の配合量は、ゴム成分100質量部当たり、5〜50質量部とすることができる。
<充填剤>
本発明に係るゴム組成物は、ゴム成分に加えて、充填剤を含んでいてもよい。公知の充填剤を適宜選択して用いることができる。充填剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
充填剤としては、例えば、シリカ、カーボンブラック、酸化アルミニウム、クレー、アルミナ、タルク、マイカ、カオリン、ガラスバルーン、ガラスビーズ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、チタン酸カリウム、硫酸バリウムなどを挙げることができる。
一実施形態では、本発明に係るゴム組成物は、シリカおよびカーボンブラックからなる群より選択される1種以上の充填剤を含む。別の実施形態では、本発明に係るゴム組成物は、充填剤としてカーボンブラックのみを含む。
充填剤の配合量としては、特に限定されず、適宜調整することができる。充填剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30〜100質量部、より好ましくは40〜80質量部である。
シリカ
シリカとしては、特に限定されず、公知のシリカを適宜選択して用いることができる。シリカとしては、例えば、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムなどが挙げられる。
充填剤におけるシリカの量は適宜調節すればよい。例えば、シリカの量は、充填剤の総質量に対して、70質量%以上、80質量%以上または90質量%以上である。
カーボンブラック
カーボンブラックとしては、特に限定されず、公知のカーボンブラックを適宜選択して用いることができる。例えば、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFグレードのカーボンブラックなどが挙げられる。カーボンブラックは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
充填剤におけるカーボンブラックの量は適宜調節すればよい。例えば、カーボンブラックの量は、充填剤の総質量に対して、5〜90質量%でもよい。
シランカップリング剤
充填剤として、シリカを用いる場合、シランカップリング剤を用いてもよい。公知のシランカップリング剤を適宜選択して用いることができる。例えば、国際公開第2015/079703号、国際公開第2016/084370号などに記載のシランカップリング剤などが挙げられる。
シランカップリング剤の配合量は、適宜調節すればよい。例えば、シリカ100質量部に対して2〜20質量部または5〜15質量部とすればよい。
<その他の成分>
本発明に係るゴム組成物には、上記成分の他、ゴム組成物に配合される公知の添加剤を適宜配合してもよい。このような添加剤としては、例えば、架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、補強剤、軟化剤、加硫助剤、着色剤、難燃剤、滑剤、発泡剤、可塑剤、加工助剤、酸化防止剤、スコーチ防止剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、着色防止剤、オイルなどが挙げられる。これらは、それぞれ、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
ゴム組成物の調製方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜選択して用いることができる。例えば、バンバリーミキサーやロールなどを用いて、ゴム成分に、熱可塑性樹脂、充填剤、その他の成分などを配合して混練した後、熱入れ、押出などすることにより調製することができる。
(タイヤ)
本発明に係るタイヤは、上記いずれかのゴム組成物を用いた、タイヤである。これにより、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立したタイヤを提供することができる。本発明のゴム組成物のタイヤにおける適用部位としては、特に限定されないが、例えば、トレッド、ベーストレッド、サイドウォール、サイド補強ゴムおよびビードフィラーなどが挙げられる。特にトレッドが好ましい。
本発明に係るゴム組成物を用いてタイヤを得る方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。ゴム組成物を架橋ないし加硫する条件としては、適宜調節すればよく、例えば、温度120〜200℃、加温時間1分間〜900分間とすればよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらの実施例は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
実施例で用いた材料の詳細は以下のとおりである。
(ゴム成分)
天然ゴム(NR):RSS#3、Tg=−73℃
変性SBR1:JSR社製SBR、スチレン量20%、Tg=−36℃
変性剤1:N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−トリエトキシシリル−1−プロパンアミン
変性剤2:N,N−ビス(トリメチルシリル)−3−[ジエトキシ(メチル)シリル]プロピルアミン
(充填剤)
カーボンブラック:ISAF
シリカ:東ソー・シリカ社製の商品名Nipsil(登録商標) AQ
(シランカップリング剤)
シランカップリング剤:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、エボニックデグッサ社製の商品名Si75
(熱可塑性樹脂)
系樹脂:エクソンモービルケミカル社製の商品名ECR1102
(その他)
老化防止剤:N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業社製の商品名ノクラック 6C
加硫促進剤1:ビス(2−ベンゾチアゾリル)ペルスルフィド、大内新興化学工業社製の商品名ノクセラーDM−P
加硫促進剤2:1,3−ジフェニルグアニジン、大内新興化学工業社製の商品名ノクセラーD
加硫促進剤3:N−(tert−ブチル)−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、三新化学工業社製の商品名サンセラーNS−G
変性SBR2の合成
窒素置換された内容積5リットルのオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン2,500g、テトラヒドロフラン25g、スチレン100g、1,3−ブタジエン390gを仕込んだ。反応器内容物の温度を10℃に調整した後、n−ブチルリチウム375mgを添加して重合を開始した。重合は断熱条件で実施し、最高温度は85℃に達した。重合転化率が99%に達した時点で、ブタジエン10gを追加し、さらに5分重合させた後、四塩化シラン100mgを加えて5分間反応を行い、続けてN,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン1,020mgを加えて15分間反応を行った。反応後の重合体溶液に、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを添加した。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールによりゴムを乾燥し、変性SBR(Tg=−30℃)を得た。
変性SBR3の合成
乾燥し、窒素置換した800mLの耐圧ガラス容器に、1,3−ブタジエンのシクロヘキサン溶液およびスチレンのシクロヘキサン溶液を、1,3−ブタジエン67.5gおよびスチレン7.5gになるように加え、2,2−ジテトラヒドロフリルプロパン0.6mmolを加え、0.8mmolのn−ブチルリチウムを加えた後、50℃で1.5時間重合を行った。この際の重合転化率がほぼ100%となった重合反応系に対し、変性剤として変性剤1を0.72mmol添加し、50℃で30分間変性反応を行った。その後、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)のイソプロパノール5質量%溶液2mLを加えて反応を停止させ、常法に従い乾燥して変性重合体(変性SBR3)を得た。得られた変性SBR3のミクロ構造を測定した結果、結合スチレン量が10質量%、ブタジエン部分のビニル結合量が40%、ピーク分子量が200,000であった。Tgは、−70℃であった。
変性SBR4の合成
変性剤として変性剤1に代えて変性剤2を用いたこと以外は、変性SBR3と同様に重合反応および変性反応を行い、変性重合体(変性SBR4)を得た。得られた変性SBR4のミクロ構造を測定した結果、結合スチレン量が10質量%、ブタジエン部分のビニル結合量が40%、ピーク分子量が200,000であった。Tgは、−70℃であった。
表1に示す配合で、実施例および比較例のゴム組成物を調製した。
Figure 2019089968
得られたゴム組成物を145℃で33分間加硫して得られた加硫ゴムについて、以下のウェット性能評価と転がり抵抗性能の評価を行った。その結果を表1に合わせて示す。
(ウェット性能)
高千穂精機社製の往復動摩擦試験機を用いた。厚さ2mm、直径2.5cmの円状ゴムサンプルをアルミ製の治具に接着剤で固定し、これを10メッシュ相当のおろし金状金属板に4kgの荷重で押加し、振幅20mm、1Hzで300秒間往復動させたときの摩擦力を測定し、そこから算出した摩擦係数の平均値をもって評価した。評価結果は、比較例5の値を100として、指数表示した。数値が大きいほど、ウェットグリップ性に優れる。
(転がり抵抗性能)
得られた加硫ゴムについて、損失正接(tanδ)を、粘弾性測定装置(上島製作所製スペクトロメーター)を用いて、温度60℃、歪み1%、周波数52Hzの条件で測定した。得られたtanδの値の逆数について、比較例5の値を100として、指数表示した。数値が大きいほど、転がり抵抗性能に優れる。
表1に示すように、ゴム成分として、天然ゴムと、変性SBRとを含み、変性SBRのTgが特定範囲であるゴム組成物によって、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立することができた。
本発明によれば、ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立可能なゴム組成物を提供することができる。ウェット性能と低転がり抵抗を高度に両立したタイヤを提供することができる。

Claims (2)

  1. ゴム成分として、天然ゴムと、変性スチレンブタジエンゴムとを含み、
    前記変性スチレンブタジエンゴムのガラス転移温度(Tg)が、−70〜−15℃である、ゴム組成物。
  2. 請求項1に記載のゴム組成物を用いた、タイヤ。
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