JP2007222235A - 近接物検出センサー及び金属球検出センサー - Google Patents

近接物検出センサー及び金属球検出センサー Download PDF

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文仁 目黒
Yoshimitsu Nagai
佳充 長井
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浩 星上
Umetaka Kusano
梅孝 草野
Nobuo Suzuki
伸夫 鈴木
Tomomi Nakatsuka
智巳 中塚
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Abstract

【課題】パチンコ玉検出センサーの検出孔の周囲に接近してコイルを配置するスペースを設け、しかも、検出孔の外周にコイルを配置でき、さらに、使用する周波数帯域に対して浮遊容量の減少量に対応したコイルの分割数を設定する。
【解決手段】パチンコ玉検出センサー1は、近接物が中又は上面を通過する検出孔3と、近接物が検出孔3を通過したこと又は検出孔3の上面を通過したことを検出コイルで検出すると、検出コイルで生じる変化を検出回路で検出するものであって、検出コイルは、検出孔3の外周を覆うように配置され、検出孔3と同軸方向に複数分割して形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、コインが近接したこと、あるいはパチンコ玉等の金属球の通過したことを検出する近接物検出センサー及び金属球検出センサーに関する。
従来、コインやパチンコ球等の検出センサーにおいて、ボビンを介して巻線を行い、検出コイルとして用いられていた。しかしこのように防磁対策が行われていないセンサーにおいて、近くに配置された検出センサー同士が、互いに干渉し合うという問題が発生する。このため、シールド板が環状の基部と基部から延出されてコイルの巻方向に沿って配置される延出部とを有した検出センサーが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の検出センサーは、シールド板を配置させることによって、コイル外側周辺部での電磁界の発生を抑え、検出センサーを複数個用いたとしても、互いに干渉を防ぐようになっている。(特許文献1、図1参照)。
特開2002−122677号公報
しかし、特許文献1に記載される検出センサーは、検出コイルが巻線をボビンに介して巻回しているため、ボビンの肉厚分だけ大型化してしまい、検出センサーの小型化を図ることができない。また、巻線のインダクタンス分と巻線間の浮遊容量によって、自己共振周波数が決るが、発振周波数に対して、自己共振周波数が十分に高くなる設計でないと、製品のばらつきが大きくなり、不具合が生じる。
また、通常は、発振回路の発振周波数で検出コイルのインダクタンス値が決まる。このため、インダクタンス値が発振周波数に合っていない場合には、発振が不安定になったり、発振レベルが低くなり、最悪の場合には発振が止ったりする不具合が生じる。
さらに、特許文献1に記載される検出センサーは、通常kHz帯域で用いられるが、発振周波数に対して、自己共振周波数を高くしたい場合、インダクタンスもしくは浮遊容量を小さくしなければならないが、浮遊容量は、巻線の持つ容量のため、巻線の仕方によって大きく変化し、また、インダクタンス値を低くした場合には、発振周波数を高くしないと発振が不安定になるため、発振周波数を上げざるを得なくなり、自己共振周波数に近づいてしまう。
図8の点線で示す特性172は、非分割空芯コイルの自己共振周波数fを示す図である。例えば、図8に示す特性172のうち、パチンコ玉検出センサーの場合には、使用帯域はkHz帯である。
そこで、本発明は、パチンコ玉検出センサーの検出孔の周囲に接近してコイルを配置するためのスペースを設けることが可能であり、しかも、パチンコ玉検出センサーの検出孔の外周にコイルを配置することができ、さらに、使用する周波数帯域に対して自己共振周波数を上げるべく、浮遊容量の減少量に対応したコイルの分割数を設定することができる近接物検出センサー及び金属球検出センサーを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の近接物検出センサーは、近接物が近接したことを検出する検出コイルと、この検出コイルで生じる変化を検出する検出回路と、を備え、この検出コイルは、複数分割して形成されることを特徴としている。
また、本発明の好ましい形態としては、検出コイルは空芯コイルで形成され、外周方向に多層で形成されることを特徴としている。
また、本発明の金属球検出センサーは、ケース内に設けられ、このケース内において金属球が通過する貫通孔を有するベース部材と、貫通孔の周りを囲むように配置され、金属球が貫通孔を通過したこと又は貫通孔の上面を通過したことを検出する検出コイルと、この検出コイルで生じる変化を検出する検出回路と、この検出回路と検出コイルが配設される基板と、を備え、この基板はベース部材上に配置されるとともに、検出コイルは、貫通孔の軸方向に複数分割されて、貫通孔の外周を覆うように配置されることを特徴としている。
本発明の近接物検出センサーによれば、検出コイルは、貫通孔の外周を覆うように配置され、貫通孔と同軸方向に複数分割して形成されるので、近接物検出センサーの検出孔の周囲に接近して配置するためのスペースを設けることが可能であり、しかも、検出孔の外周に配置することができる。このため、省スペース化を図ることができると共に、検出の精度を向上させることができる。
さらに、本発明の金属球検出センサーによれば、金属球検出センサーの使用する周波数帯域に対して浮遊容量の減少量に対応した分割数を設定することができる。このため、使用する周波数帯域までコイルのインダクタンスを機能させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、適宜、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明によるパチンコ玉検出センサーの構成を示す外観斜視図である。
図1において、パチンコ玉検出センサー1の本体2は、上面、底面及び側面を有する細長い薄板状で形成され、一方の端部に上面と底面とを貫通する貫通孔である検出孔3が設けられている。また、パチンコ玉検出センサー1の本体2は、他方の端部にパチンコ玉検出センサー1の本体2を図示しない遊戯台の電気回路の接続部に接続可能なコネクター5が設けられている。
さらに、パチンコ玉検出センサー1の本体2は、一方及び他方の端部の中央の対向する両側面にパチンコ玉検出センサー1の本体2を、図示しない遊戯台の固定位置にはめ込み可能な凹部4、4`が設けられている。ここで、パチンコ玉検出センサー1の本体2のカバー部材は透明又は半透明で構成されるため、内部の検出部が改造されていないか否かを容易に判別できるようになっている。
図2は、パチンコ玉検出センサーの分解斜視図であり、具体的には、図1に示した本体2の斜め上面から見た分解斜視図である。
図2において、本体2のカバー部材11は、上面12、長手方向の側面13,14及び短手方向の側面15,16を有し、上面12の一方の端部には検出孔3となる孔17が設けられている。また、カバー部材11は、短手方向の中央の対向する両側面15,16に内側へ対称にへこむ一対の凹部4、4`が設けられている。
また、カバー部材11には、短手方向の対向する両側面15,16の周囲に、カバー部材11の位置決め用の孔19、19`、20、20`が複数設けられている。また、カバー部材11の、他方の端部、すなわち、孔17が設けられていない側の端部である長手方向の側面14に、内部に設けられる検出部の基板と電気的に接続するためのコネクター5をはめ込むための開口部21が設けられている。
また、カバー部材11には、内部に設けられる検出部が収納可能な下方開口部18が設けられている。
また、本体2のカバー部材11で形成される上面12に対して、本体2の底面にはベース部材51が設けられる。ベース部材51は、本体2の底面を構成すると共に上面に検出部の基板を配置可能な床部52を有し、かつ金属球がその中あるいは上面を通過する貫通孔(検出孔3)となる孔54が形成される筒部53とを有している。ベース部材51の床部52には、カバー部材11の凹部4、4`がはめ込まれるように対応する位置に凹部56、56`が設けられている。
また、ベース部材51の床部52には、カバー部材11の位置決め用の孔19、19`、20、20`にはめ込まれるように対応する位置に凸部55、57が設けられている。また、ベース部材51の床部52には、コネクター5をはめ込むための凹部58が設けられている。
また、ベース部材51の筒部53には、カバー部材11の孔17に対応する位置に、床部52の底面からカバー部材11の上面12までの貫通長を有する孔54が設けられている。このベース部材51の筒部53は、他の部材をはめ込むための位置決めの機能を果たすものである。
また、検出部の基板41は、一方の端部であってベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に孔42が設けられている。また、検出部の基板41の実装面側には、他方の端部であってベース部材51の床部52に対応する位置に、検出回路を構成する電子部品及び検出回路の回路パターン44が設けられている。
検出回路の回路パターン44は、後述する分割空芯コイル31と電気的に接続されるようになっていて、分割空芯コイル31で金属球が貫通孔を通過したこと又は貫通孔の上面を通過したことを検出したとき、後述する分割空芯コイル31で生じる変化を検出する機能を有している。
また、基板41は、他方の端部であってベース部材51の床部52の凹部58に対応する位置にコネクター5をピン49を介してはめ込むための切り欠き部43が設けられている。
また、基板41は、後述する分割空芯コイル31の端子36,38を回路パターン44の検出回路に接続するための接続部46,47が設けられている。また、基板41は、後述するシールド部材21の接続部27を回路パターン44のグランドパターンに接続するための接続部45が設けられている。
また、基板41は、ベース部材51の床部52の凹部56、56`と共に、カバー部材11の凹部4、4`がはめ込まれるように対応する位置に凹部48、48`が設けられている。
また、分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1のコイル32と、巻き終わりの端子38を有する第2のコイル33と、第1のコイル32の巻き終わり及び第2のコイル33の巻き始めを結合する結合部37が設けられている。分割空芯コイル31の第1のコイル32及び第2のコイル33は、基板41がはめ込まれた上からベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に孔34、35が設けられている。
分割空芯コイル31の第1のコイル32及び第2のコイル33は、ベース部材51の筒部53で形成される貫通孔(検出孔3)となる孔54の軸方向に添って、ベース部材51の筒部53で形成される貫通孔(検出孔3)となる孔54を覆うように形成される。
また、シールド部材21は、上面の端部にベース部材51の筒部53にはめ込まれるように対応する位置に孔27が設けられている。また、シールド部材21は、分割空芯コイル31の端部及び側部を覆うように対応する位置に側面23,24,25,26,26`が設けられている。また、シールド部材21の上面の他方の端部は、基板41の回路パターン44を覆うように対応する位置まで延出されている。
この基板41の実装面側には、検出回路を構成する電子部品及び回路パターン44が配置され、非実装面側には絶縁層又は電子部品を除くグランドパターンが形成されている。
この基板41に実装される分割空芯コイル31と検出回路の回路パターン44は、近接センサーを構成しており、この分割空芯コイル31を含む発振回路が形成されて、分割空芯コイル31の周囲に高周波電磁界が形成されるようになっている。
そして、パチンコ玉が高周波電磁界を通過すると、パチンコ玉に渦電流が流れてエネルギーが消費され、分割空芯コイル31のQが減少するため、発振回路の発振条件が変化して振幅が低下する。この発振条件の変化によりパチンコ玉の通過検出が行われる。なお、この分割空芯コイル31としては、通常、ボビンを使用した分割コイルが用いられるが、ここでは、ボビンを使用しない分割コイルについて説明する。
図3は、分割空芯コイルの分割の態様を示す図であり、図3Aは分割空芯コイルの断面図、図3Bは連続した領域による分割状態、図3Cは結合による分割状態である。
図3Aに示すように、分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1のコイル32と、巻き終わりの端子38を有する第2のコイル33と、第1のコイル32の巻き終わり及び第2のコイル33の巻き始めを結合する図2に示した結合部37が設けられている。
ここで、分割空芯コイル31は、分割の態様として、図3Bに示す連続した領域による分割状態と、図3Cに示す結合による分割状態との2つの態様を有している。
図3Bに示す連続した領域による分割状態では、分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1の領域61と、巻き終わりの端子38を有する第2の領域62と、第1の領域61の巻き終わり及び第2の領域62の巻き始めに連続する連続部63が設けられている。つまり、第1の領域61と、連続部63と、第2の領域62とは連続した1つのコイルで形成される。
また、図3Cに示す結合による分割状態では、分割空芯コイル31は、巻き始めの端子36を有する第1のコイル64と、巻き終わりの端子38を有する第2のコイル65と、第1のコイル64の巻き終わり及び第2のコイル65の巻き始めとをより線とすると共にハンダ結合するより線及びハンダ結合部66が設けられている。つまり、第1のコイル64と、第2のコイル65とは別個の2つのコイルで形成され、第1のコイル64及び第2のコイル65はより線及びハンダ結合部66で結合される。
以下に示す具体的な分割空芯コイルの巻回手順の例では、図3Bに示す連続した領域による分割状態を示すが、これに限らず、図3Cに示す結合による分割状態にも適用することができる。
図4は、分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。図4は、分割空芯コイル31及び治具91の中心断面を示すものである。なお、治具91は、例えば、平面状の端部92と円筒状の軸部93とを有している。
図4において、この例の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具91の端部92に接する巻き始めのコイル位置71から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置72まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置72に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置73を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置73から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置74まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置74に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置75を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置75から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置76まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置76に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置77を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置77から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置78まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置78に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置79を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置79から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置80まで順次巻回して第5層を形成する。このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の第5層の巻き終わりのコイル位置80から連続部63を介して内周方向に戻って治具91の軸部93に接する巻き始めのコイル位置81から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置82まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置82に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置83を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置83から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置84まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置84に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置85を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置85から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置86まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置86に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置87を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置87から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置88まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置88に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置89を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置89から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置90まで順次巻回して第5層を形成する。このようにして、第2の領域62が形成される。
分割空芯コイル31は、上述した巻回手順において加熱による溶融状態で円筒状に密着して形成されるため、除熱後に治具91を取り外すことにより、分割状態で空芯のコイルが形成される。
図4は、各積層したコイルの中心部が外周方向に一直線上に揃うように巻回するソレノイド巻きの手順を示したが、これに限らず、以下に示すように、各積層したコイルの中心部が外周方向に一直線上に揃わないように巻回するようにしてもよい。
図5は、分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。
図5において、この変形した例の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具91の端部92に接する巻き始めのコイル位置71から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置72まで順次巻回して第1層を形成する。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置72に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置73を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置73から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置74まで点線101で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置74に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置75を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置75から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置76まで点線102で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、第1層と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置76に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置77を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置77から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置78まで点線103で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置78に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置79を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置79から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置80まで点線104で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の第5層の巻き終わりのコイル位置80から連続部63を介して内周方向に戻って治具91の軸部93に接する巻き始めのコイル位置81から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置82まで順次巻回して第1層を形成する。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置82に接する位置で外周方向に第2層の巻き始めのコイル位置83を形成し、第2層の巻き始めのコイル位置83から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置84まで点線105で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置84に接する位置で外周方向に第3層の巻き始めのコイル位置85を形成し、第3層の巻き始めのコイル位置85から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置86まで点線106で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、第1層と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置86に接する位置で外周方向に第4層の巻き始めのコイル位置87を形成し、第4層の巻き始めのコイル位置87から治具91の軸部93の他方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置88まで点線107で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置88に接する位置で外周方向に第5層の巻き始めのコイル位置89を形成し、第5層の巻き始めのコイル位置89から治具91の軸部93の一方の同軸方向の巻き終わりのコイル位置90まで点線108で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。このようにして、第2の領域62が形成される。
図6は、他の分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。図6は、他の分割空芯コイル31及び治具131の中心断面を示すものである。なお、治具131は、例えば、平面状の端部132と円筒状の軸部133とを有している。
図6において、この例の他の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具131の端部132に接する巻き始めのコイル位置111に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置112から治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置113まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置113を第2層の巻き始めのコイル位置113とし、第2層の巻き始めのコイル位置113から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置114まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置114を第3層の巻き始めのコイル位置114とし、第3層の巻き始めのコイル位置114から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置115まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置115を第4層の巻き始めのコイル位置115とし、第4層の巻き始めのコイル位置115から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置116まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置116を第5層の巻き始めのコイル位置116とし、第5層の巻き始めのコイル位置116から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置117まで順次巻回して第5層を形成する。次に、第5層の巻き終わりのコイル位置117を第6層の巻き始めのコイル位置117とし、第6層の巻き始めのコイル位置117から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置118まで順次巻回して第6層を形成する。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置118を第7層の巻き始めのコイル位置118とし、第7層の巻き始めのコイル位置118から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置119まで順次巻回して第7層を形成する。次に、第7層の巻き終わりのコイル位置119を第8層の巻き始めのコイル位置119とし、第8層の巻き始めのコイル位置119から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置120まで順次巻回して第8層を形成する。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置120を第9層の巻き始めのコイル位置120とし、第9層の巻き始めのコイル位置120から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置121まで順次巻回して第9層を形成する。第9層の巻き終わりのコイル位置121に接する位置で一方の同軸方向に第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を形成する。このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122から連続部63を介して内周方向に戻って治具131の軸部133に接する巻き始めのコイル位置123に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置124から治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置125まで順次巻回して第1層を形成する。次に、第1層の巻き終わりのコイル位置125を第2層の巻き始めのコイル位置125とし、第2層の巻き始めのコイル位置125から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置126まで順次巻回して第2層を形成する。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置126を第3層の巻き始めのコイル位置126とし、第3層の巻き始めのコイル位置126から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置127まで順次巻回して第3層を形成する。次に、第3層の巻き終わりのコイル位置127を第4層の巻き始めのコイル位置127とし、第4層の巻き始めのコイル位置127から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置128まで順次巻回して第4層を形成する。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置128を第5層の巻き始めのコイル位置128とし、第5層の巻き始めのコイル位置128から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置129まで順次巻回して第5層を形成する。次に、第5層の巻き終わりのコイル位置129を第6層の巻き始めのコイル位置129とし、第6層の巻き始めのコイル位置129から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置130まで順次巻回して第6層を形成する。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置130を第7層の巻き始めのコイル位置130とし、第7層の巻き始めのコイル位置130から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置131まで順次巻回して第7層を形成する。次に、第7層の巻き終わりのコイル位置131を第8層の巻き始めのコイル位置131とし、第8層の巻き始めのコイル位置131から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置132まで順次巻回して第8層を形成する。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置132を第9層の巻き始めのコイル位置132とし、第9層の巻き始めのコイル位置132から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置133まで順次巻回して第9層を形成する。第9層の巻き終わりのコイル位置133に接する位置で一方の同軸方向に第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を形成する。
このようにして、第2の領域62が形成される。
他の分割空芯コイル31は、上述した巻回手順において加熱による溶融状態で円筒状に密着して形成されるため、除熱後に治具131を取り外すことにより、分割状態で空芯のコイルが形成される。
図6は、各積層したコイルの中心部が治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向又は治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向に一直線上に揃うように巻回するバンク巻きの手順を示したが、これに限らず、以下に示すように、各積層したコイルの中心部が治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向又は治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向に一直線上に揃わないように巻回するようにしてもよい。
図7は、他の分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。
図7において、この変形した例の他の分割空芯コイル31では、第1の領域61において、治具131の端部132に接する巻き始めのコイル位置111に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置112から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置113まで順次巻回して第1層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第1層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線141で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第1層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置111と第1層の各コイル位置間にできる空間に第1層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置113を第2層の巻き始めのコイル位置113とし、第2層の巻き始めのコイル位置113から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置114まで順次巻回して第2層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第2層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線142で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置111と第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置114を第3層の巻き始めのコイル位置114とし、第3層の巻き始めのコイル位置114から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置115まで順次巻回して第3層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第3層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線143で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置111と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置115を第4層の巻き始めのコイル位置115とし、第4層の巻き始めのコイル位置115から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置116まで順次巻回して第4層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第4層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線144で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層のコイル位置と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置116を第5層の巻き始めのコイル位置116とし、第5層の巻き始めのコイル位置116から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置117まで順次巻回して第5層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第5層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線145で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層の各コイル位置と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第5層の巻き終わりのコイル位置117を第6層の巻き始めのコイル位置117とし、第6層の巻き始めのコイル位置117から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置118まで順次巻回して第6層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第6層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線146で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第6層を形成する。これにより、第4層のコイル位置と第5層の各コイル位置間にできる空間に第6層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置118を第7層の巻き始めのコイル位置118とし、第7層の巻き始めのコイル位置118から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置119まで順次巻回して第7層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第7層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線147で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第7層を形成する。これにより、第5層の各コイル位置と第6層の各コイル位置間にできる空間に第7層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第7層の巻き終わりのコイル位置119を第8層の巻き始めのコイル位置119とし、第8層の巻き始めのコイル位置119から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置120まで順次巻回して第8層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第4層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線148で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第8層を形成する。これにより、第6層のコイル位置と第7層の各コイル位置間にできる空間に第8層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置120を第9層の巻き始めのコイル位置120とし、第9層の巻き始めのコイル位置120から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置121まで順次巻回して第9層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第9層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線149で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第9層を形成する。これにより、第7層の各コイル位置と第8層の各コイル位置間にできる空間に第9層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
第9層の巻き終わりのコイル位置121に接する位置で一方の同軸方向に第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を形成する。このとき、第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122よりも、点線150で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を形成する。これにより、第8層のコイル位置と第9層の各コイル位置間にできる空間に第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122を内周方向に落としこむ。
このようにして、第1の領域61が形成される。
そして、変形した例の他の分割空芯コイル31では、第2の領域62において、第1の領域61の巻き終わりのコイル位置122から連続部63を介して内周方向に戻って治具131の軸部133に接する巻き始めのコイル位置123に接する位置で第1層の巻き始めのコイル位置124から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置125まで順次巻回して第1層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第1層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線151で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第1層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置123と第1層の各コイル位置間にできる空間に第1層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第1層の巻き終わりのコイル位置125を第2層の巻き始めのコイル位置125とし、第2層の巻き始めのコイル位置125から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置126まで順次巻回して第2層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第2層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線152で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置123と第1層の各コイル位置間にできる空間に第2層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第2層の巻き終わりのコイル位置126を第3層の巻き始めのコイル位置126とし、第3層の巻き始めのコイル位置126から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置127まで順次巻回して第3層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第3層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線143で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第3層を形成する。これにより、巻き始めのコイル位置123と第2層の各コイル位置間にできる空間に第3層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第3層の巻き終わりのコイル位置127を第4層の巻き始めのコイル位置127とし、第4層の巻き始めのコイル位置127から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置128まで順次巻回して第4層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第4層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線154で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第4層を形成する。これにより、第2層のコイル位置と第3層の各コイル位置間にできる空間に第4層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第4層の巻き終わりのコイル位置128を第5層の巻き始めのコイル位置128とし、第5層の巻き始めのコイル位置128から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置129まで順次巻回して第5層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第5層である治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線155で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第5層を形成する。これにより、第3層の各コイル位置と第4層の各コイル位置間にできる空間に第5層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第5層の巻き終わりのコイル位置129を第6層の巻き始めのコイル位置129とし、第6層の巻き始めのコイル位置129から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置130まで順次巻回して第6層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第6層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線156で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第6層を形成する。これにより、第4層のコイル位置と第5層の各コイル位置間にできる空間に第6層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第6層の巻き終わりのコイル位置130を第7層の巻き始めのコイル位置130とし、第7層の巻き始めのコイル位置130から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置131まで順次巻回して第7層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第7層である治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線157で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第7層を形成する。これにより、第5層の各コイル位置と第6層の各コイル位置間にできる空間に第7層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第7層の巻き終わりのコイル位置131を第8層の巻き始めのコイル位置131とし、第8層の巻き始めのコイル位置131から治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向の巻き終わりのコイル位置132まで順次巻回して第8層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第4層である治具131の軸部133の一方の同軸方向の斜め内周方向よりも、点線158で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第8層を形成する。これにより、第6層のコイル位置と第7層の各コイル位置間にできる空間に第8層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
次に、第8層の巻き終わりのコイル位置132を第9層の巻き始めのコイル位置132とし、第9層の巻き始めのコイル位置132から治具131の軸部133の他方の同軸方向の斜め外周方向の巻き終わりのコイル位置133まで順次巻回して第9層を形成する。
このとき、一直線上に形成される第9層である治具131の軸部133の他の方の同軸方向の斜め外周方向よりも、点線159で示すように他方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第9層を形成する。これにより、第7層の各コイル位置と第8層の各コイル位置間にできる空間に第9層の各コイル位置を内周方向に落としこむ。
第9層の巻き終わりのコイル位置133に接する位置で一方の同軸方向に第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を形成する。このとき、第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134よりも、点線160で示すように一方の同軸方向の斜め内周方向にずらしながら順次巻回して第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を形成する。これにより、第8層のコイル位置と第9層の各コイル位置間にできる空間に第2の領域62の巻き終わりのコイル位置134を内周方向に落としこむ。
このようにして、第2の領域62が形成される。
変形した例の他の分割空芯コイル31は、上述した巻回手順において加熱による溶融状態で円筒状に密着して形成されるため、除熱後に治具131を取り外すことにより、分割状態で空芯のコイルが形成される。
図8の実線で示す特性171は、分割空芯コイルの自己共振周波数fを示す図である。また、自己共振周波数f2は、分割していない点線172の自己共振周波数f1に比べて、高周波側に伸びており、それによって、回路の発振周波数で駆動する際、余裕が出て、良好な駆動が可能となる。
この例では、コイルの総巻回数に対して2分割の分割空芯コイルの浮遊容量は、非分割分割空芯コイルによる浮遊容量の4分の1に低下させることができた。これにより、自己共振周波数を高周波に伸すことができるようになった。
出願人の実験により、分割空芯コイルの分割数が2分の1のとき浮遊容量が4分の1となり、分割空芯コイルの分割数が3分の1のとき浮遊容量が9分の1となり、分割空芯コイルの分割数が4分の1のとき浮遊容量が16分の1となることが分かった。これにより、分割空芯コイルの分割数nに対して浮遊容量がnの2乗分の1となることが分かった。
次に、分割空芯コイルの各種条件の設定や作用を説明する。
図9は、分割空芯コイルの条件設定及び作用を示すフローチャートである。
図9において、まず、分割空芯コイルの総巻回数を設定する(ステップS1)。具体的には、必要なインダクタンスを得ることができるように総巻回数を設定する。ここでは、インダクタンスを下げると自己共振周波数が、発振周波数に近づくため、動作が不安定になる。よって、発振周波数に見合ったインダクタンス値がおのずと決ってくるため、総巻回数を予め設定する。
次に、分割空芯コイルによる自己共振周波数fを発振周波数に対してどのくらいにするのか設定する(ステップS2)。具体的には、発振が安定できるように、発振周波数に対して十分に高い自己共振周波数となるように、分割空芯コイルによる自己共振周波数fを発振周波数よりも高い周波数領域に設定する。
ステップ2で決めた自己共振周波数に近づけるように、分割コイルの分割数を決める。(ステップS3)。具体的には、分割空芯コイルの分割数nに対して浮遊容量がnの2乗分の1となることが分かっているので、許容される浮遊容量に収まるように、浮遊容量の低下分を見込んでおく。
従って、これにより、分割空芯コイルによる自己共振周波数fが高くなる。(ステップS4)。具体的には、総巻回数に応じた一定のインダクタンスで、分割空芯コイルによる浮遊容量が低下すれば、分割空芯コイルによる自己共振周波数fは上昇する。
なお、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜、その構成を変更しうることができることはいうもでもない。
本発明によるパチンコ玉検出センサーの構成を示す外観斜視図である。 パチンコ玉検出センサーの分解斜視図である。 分割空芯コイルの分割の態様を示す図であり、図3Aは分割空芯コイルの断面図、図3Bは連続した領域による分割状態、図3Cは結合による分割状態である。 分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。 分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。 他の分割空芯コイルの巻回手順を示す図である。 他の分割空芯コイルの変形した巻回手順を示す図である。 非分割空芯コイル、分割空芯の自己共振周波数fを示す図である。 分割空芯コイルの条件設定及び作用を示すフローチャートである。
符号の説明
1…パチンコ玉検出センサー、2…本体、3…検出孔、4、4`…凹部、5…コネクター、11…カバー部材、21…シールド部材、31…分割空芯コイル、41…基板、51…ベース部材、61…第1領域、62…第2領域、63…連続部、64…第1コイル、65…第2コイル、66…より線及びハンダ結合、171…分割巻き(特性)、172…非分割巻き(特性)

Claims (3)

  1. 近接物が近接したことを検出する検出コイルと、
    該検出コイルで生じる変化を検出する検出回路と、を備え、
    前記検出コイルは、複数分割して形成されることを特徴とする近接物検出センサー。
  2. 前記検出コイルは、空芯コイルで形成され、外周方向に多層で形成されることを特徴とする請求項1に記載の近接物検出センサー。
  3. ケース内に設けられ、該ケース内において金属球が通過する貫通孔を有するベース部材と、
    前記貫通孔の周りを囲むように配置され、前記金属球が前記貫通孔を通過したこと又は前記貫通孔の上面を通過したことを検出する検出コイルと、
    該検出コイルで生じる変化を検出する検出回路と、
    該検出回路と前記検出コイルが配設される基板と、を備え、
    該基板は前記ベース部材上に配置されるとともに、前記検出コイルは、前記貫通孔の軸方向に複数分割されて、前記貫通孔の外周を覆うように配置されることを特徴とする金属球検出センサー。
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